JP2004304434A - 3巻線型非可逆素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】互いに電気的に絶縁状態で交差するように、第1中心導体、第2中心導体、第3中心導体をフェライト薄板に近接して配し、フェライト薄板は永久磁石により静磁界を印加しており、第1中心導体の一端が入出力端子、第1中心導体の他端がもう一つの入出力端子となっていることを特徴とした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波用非可逆素子であるサーキュレータ・アイソレータ、特に挿入損失が小さく広帯域特性を有する3端子対非可逆素子の分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在の高周波用非可逆素子であるアイソレータの技術状況としては、3端子対接合型サーキュレータの一つの端子を整合インピーダンスで終端したものが一般的である。この接合型サーキュレータは、2種類の形式、すなわち分布定数型サーキュレータと集中定数型サーキュレータに分類される。サーキュレータは電気的特性が非可逆的であり、その構造はフェライト薄板に垂直に磁界を印加して、このフェライト薄板の周囲に導体を近接したものを基本としている。前者の分布定数型はアイソレータ素子の寸法が取り扱っているフェライト薄板中を伝わる高周波の波長の1/4以上の場合に、後者の集中定数型は1/8以下の場合にそれぞれ使い分けられる。集中定数型の方が小形化に適する。
【0003】
図17に、現在携帯電話等で用いられている3端子対集中定数型サーキュレータの一端子対に整合インピーダンス(抵抗素子R)を接続してアイソレータを実現した場合の概略構造と概略回路を示す。
フェライト薄板Gはガーネット型フェライトよりなり、この上面に3本の中心導体L1、L2、L3が図16のように120度の角度間隔で配されている。それぞれの中心導体の一端は端子対▲1▼▲2▼▲3▼の入出力端子となり、他端は地導体GNDとなる共通部GRに接続される。整合用コンデンサーC1、C2、C3がそれぞれ中心導体L1、L2、L3の一端と共通部GRの間に並列接続される。また、アイソレータを実現するためエネルギーを吸収するための抵抗素子Rが端子対▲3▼と共通部GRの間に取り付けられている。フェライト薄板Gの主面にほぼ垂直な静磁界が印加されるように永久磁石が装荷されているが、図面では省略してある。静磁界の方向と強さ、および中心導体L1、L2、L3と整合用コンデンサーC1、C2、C3の大きさを慎重に調整することにより、図17の構造は所望の周波数(以後中心周波数という)foでサーキュレータとして動作し、端子対▲1▼から入力した高周波は端子対▲2▼に、端子対▲2▼から入った高周波は端子対▲3▼に少ない損失で伝わる。端子対▲3▼に抵抗素子Rが接続されているとそこでエネルギーが吸収され、端子対▲2▼から端子対▲1▼に高周波はほとんど伝播しない状態となる。すなわち一方向のみの高周波伝播を助け、逆方向のそれは阻止する素子であるアイソレータを実現できる(例えば特許文献1)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−13109号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図17の従来技術の構造は対称的であり、作りやすいという利点を持っていたが、挿入損失が余り小さくならずその帯域幅も狭いという欠点を持っていた。本発明は、上記従来技術の状況を鑑みてなされたもので、挿入損失が小さくその帯域幅が広い3巻線型非可逆素子を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための方法】
請求項1の発明は、互いに電気的に絶縁状態で交差するように、第1中心導体、第2中心導体、第3中心導体をフェライト薄板に近接して配し、該フェライト薄板は永久磁石により静磁界が印加されており、第1中心導体の一端は入出力端子、他端がもう一つの入出力端子となっていることを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
請求項2の発明は、第2中心導体の一端は第1インピーダンス素子を介して第1中心導体の一端に接続され、第3の中心導体の一端は第2インピーダンス素子を介して第1の中心導体の他端に接続され、第2中心導体と第3中心導体の他端は共通部に接続され、かつ第1中心導体の一端と他端との間に第3インピーダンス素子が接続されていることを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
請求項3の発明は、前記第1インピーダンス素子と前記インピーダンス素子がインダクタンス素子もしくは短絡素子もしくは抵抗素子であることを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
請求項4の発明は、前記第3のインピーダンス素子がキャパシタンス素子と抵抗素子よりなることを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
請求項5の発明は、第2中心導体と第3中心導体のなす角度が0度から60度の範囲内あることを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
請求項6の発明は、前記第2中心導体の一端と前記第3中心導体の一端に第4インピーダンス素子を接続したことを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
請求項7の発明は、前記第4インピーダンス素子がインダクタンス素子よりなることを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
請求項8の発明は、前記第1中心導体、第2中心導体、第3中心導体の少なくとも一つの中心導体の中央部分が3本以上の導体に分かれていることを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
請求項9の発明は、前記第2中心導体と前記第3中心導体とが共通部が地導体に接続されていることを特徴とする3巻線型非可逆素子である。
【0007】
【発明が実施の形態】
以下本発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の原理を示す一つの実施例である中心導体とフェライト薄板組立図を示す。円板状のフェライト薄板Gの上に、第1、第2、第3中心導体L1、L2、L3が電気的絶縁状態を保ちながら交差して配されている。従来技術と異なる点は、第1中心導体L1の一端が入力端子▲1▼、他端が出力端子▲2▼になっていることである。第2中心導体と第3中心導体は第1中心導体の上に120度の角度で交差して乗せられている。すなわち、第2中心導体L2の共通部GRと第3中心導体L3の共通部GRは第1中心導体L1対して対向する位置に配されている。当然、第2、第3中心導体L2、L3の一端も第1中心導体L1に対して対向する位置にある。このような構成にすることにより、挿入損失の帯域幅が飛躍的に向上した。なお、前記電気的絶縁状態は図には記していないが、テトラフルオロエチレン樹脂、フッ化エチレンプロピレン共重合樹脂、パーフロロエチレンプロペン共重合樹脂、パーフルオロアルコキシ樹脂などのフッ素樹脂やポリイミドなどの粘着性テープをそれぞれの中心導体間に挿入することにより達成される。また、中心導体の表面にレジストのような絶縁性被膜をほどこしても実現できる。なお、第2、第3中心導体L2、L3の交差角度φの定義は後述されるが、その定義によれは、この場合の交差角度φは60度である。
【0008】
図2は、本発明の実施例である図1の中心導体とフェライト薄板組立体に付属部品を接続して、アイソレータとして実現した回路図である。前記フェライト薄板は永久磁石により静磁界が印加されるがこれは図面には記載されていない。第1中心導体L1の両端はそれぞれ入出力端子▲1▼、▲2▼となっている。前記入出力端子▲1▼と▲2▼の間には第3インピーダンス素子Z3が接続され、かつ前記入出力端子▲1▼と▲2▼と前記共通部GRの間には第2、第3の整合用インピーダンス素子Z10、Z20がそれぞれ取り付けられている。共通部GRはインピーダンス素子Znを介して地導体GNDに接続されている。また、第2中心導体L2の一端と入出力端子▲1▼の間には第1インピーダンス素子Z1が接続されている。同じように、第3中心導体L3の一端と入出力端子▲2▼の間には第2インピーダンス素子Z2が接続されている。これが本発明の基本的な構造である。なお、図面としては明らかにしていないが、対称性から、第2中心導体L2の一端と入出力端子▲2▼の間にZ1を接続し、第2中心導体L3の一端と入出力端子▲1▼の間にZ2を接続しも基本的には同じ構造である。
【0009】
図3は、本発明の原理を示すもう一つの実施例である中心導体とフェライト薄板組立図を示す。図1の実施例と異なる点は、第2、第3中心導体L2、L3は、第1の中心導体の上に60度の角度で交差して乗せられている。この構成の特徴は、第2と第3の中心導体L2、L3の共通部GRが、第1の中心導体L1に対して、同じ側(図面では下側)に配されていることである。当然、第2、第3の中心導体L2、L3の一端も反対側(図では上側)に位置する。このような構成にすることにより、第2、第3の中心導体L2、L3の共通部GRは地導体GNDなどに接続が簡単となる。
なお、ここで、第2、第3の中心導体L2、L3の交差角度φを定義する。交差角度φは、第1中心導体L1を基準にして、同じ片側(図では上側もしくは下側)の領域での交差角度である。中心導体の共通部と一端の方向には関係しない。従って、図1と図2に開示のものは、第2、第3の中心導体L2、L3の交差角度φがともに60度となる。
【0010】
図4は、本発明の実施例である図3の中心導体とフェライト薄板組立体に付属部品を接続して、アイソレータとして実現した回路図である。第1中心導体L1の両端はそれぞれ入出力端子▲1▼、▲2▼となっている。前記入出力端子▲1▼と▲2▼の間には第3インピーダンス素子Z3が接続され、かつ前記入出力端子▲1▼と▲2▼と前記共通部GRの間には第2、第3の整合用インピーダンス素子Z10、Z20がそれぞれ取り付けられている。共通部GRはインピーダンス素子Znを介して地導体GNDに接続されている。また、第2中心導体L2の一端と入出力端子▲1▼の間には第1インピーダンス素子Z1が接続されている。同じように、第3中心導体L3の一端と入出力端子▲2▼の間には第2インピーダンス素子Z2が接続されている。かつ第2中心導体L2の一端と第3中心導体L3の一端との間には第4インピーダンス素子Z4が接続されている。これが本発明のもう一つの基本的な構造である。なお、図面としては明らかにしていないが、対称性から、第2中心導体L2と入出力端子▲2▼の間にZ1を接続し、第3中心導体L3と入出力端子▲1▼の間にZ2を接続しも基本的には同じ構造である。
【0011】
図5は、本発明の実施例の一つである図2の回路の具体例として、第3インピーダンス素子Z3としてキャパシタンス素子C1と抵抗素子Rを、Z10、Z20として整合用コンデンサーC2、C3を、インピーダンス素子Znとして短絡素子Sを、非可逆性に寄与する第1インピーダンス素子Z1と第2インピーダンス素子Z2として短絡素子Sをそれぞれ用いた場合である。なお本実施例では第4インピーダンス素子Z4は接続していない。
【0012】
図6は、本発明の実施例のもう一つである図4の回路の具体例として、第3インピーダンス素子Z3としてキャパシタンス素子C1と抵抗素子Rを、Z10、Z20として整合用コンデンサーC2、C3を、インピーダンス素子Znとして短絡素子Sを、非可逆性に寄与する第1インピーダンス素子Z1として短絡素子Sを、第2インピーダンス素子Z2として抵抗素子R1、第4インピーダンス素子Z4としてインダクタンス素子Lをそれぞれ用いた場合である。
【0013】
図7は、本発明の原理の図1を適用したもう一つの実施例の回路図である。従来技術の回路の類推で考えて、整合用コンデンサーC2、C3は第2、第3の中心導体L2、L3と直接に並列接続した場合である。
【0014】
図8は、本発明の原理の図3を適用したもう一つの実施例の回路図である。従来技術の回路の類推で考えて、整合用コンデンサーC2、C3は第2、第3の中心導体L2、L3と直接に並列接続した場合である。
【0015】
ここで、本発明の原理を、従来技術の図17の回路図と本発明の図5の回路図を比較して簡単に説明する。入力端子▲1▼から出力端子▲2▼への高周波の伝播の際、挿入損失に着目すると、従来技術では図17に示すように、第1中心導体L1と第2中心導体L2のトランス結合により達成される。すなわち、高周波は二つの中心導体で形成される二つの並列共振回路を経由して伝送されることになる。これに対して、本発明の場合、第1中心導体L1がそのまま入力と出力の端子を兼ねており、インピーダンス素子Z10、Z20を調整することにより、広帯域かつ低損失でエネルギーの伝送が可能であることである。しかし、このままでは、非可逆性は実現できない。第2、第3中心導体L2、L3がその非可逆性の実現に寄与する。その機能を持たせるための接続方法が極めて重要である。本発明では、第2、第3中心導体の一端をインピーダンス素子Z1、Z2を介して、第1中心導体の一端と他端にそれぞれ接続し、第2、第3の中心導体の一端を共通部に接続し、かつ第1の中心導体の両端に第3インピーダンス素子Z3を接続したことにより、非可逆性を実現できることを見出した。これにより、挿入損失という観点に立てば、二つの共振回路の損失を経なければ、エネルギーを伝送できなかった従来技術に比較し、本発明の回路では、一つの共振回路、すなわち第1中心導体L1の導体損失を主に考慮するだけでよく、従来技術に比較して挿入損失を半分にできる可能性を見出した。これが本発明の主眼である。
【0016】
図9(a)(b)は本発明のもう一つの実施例である。入出力端子となる第1中心導体L1の寸法が広くかつ本数も3本と多くなっており、非可逆性を実現するための第2、第3中心導体L2、L3の寸法は狭くかつ一本であるのが特徴である。このような構成にすることにより、挿入損失を低減できかつその帯域幅を著しく広くすることができた。図9(a)は本発明の図1に実施例に相当する配置例であり、図9(b)は図3の実施例に相当する配置例である。本実施例では、交差角度φがどちらも60度の場合である。
【0017】
図10は本発明のさらなる実施例であり、フェライト薄板として、矩形形状を用いた場合を示す。このような構成にすることにより、小型アイソレータ内部の占積率及び組立性を大幅に改善することができる。
また図10は、第2、第3の中心導体L2、L3の交差角度φを100度にした場合である。このように、角度が増加しても、アイソレータとしての特性を実現できたが、特性は図9に開示のものと比べて劣るものであった。
一方図11は、第2、第3の中心導体の交差角度φを10度とした場合の実施例であり、この場合は良好なアイソレータ特性を実現できた。このことから好ましい交差角度φを60度以下とした。
【0018】
図12(a)は、第2、第3中心導体L2、L3を第1中心導体L1の中心部分で交差させ、その後は、交差角度φ=0度として平行にして外部に取り出した場合である。図12(b)は、第2、第3の中心導体L2、L3を交差させずに、交差角度φ=0度として、平行にして外部に取り出した場合である。この両方の場合で、良好なアイソレータ特性を実現できた。これらの実施例は、本発明の原理構造である図3の中心導体構造に属するものである。
【0019】
図13(a)(b)は、図12の外部に平行に取り出す方法として、本発明のもう一つの原理構造である図1の中心導体構造に属する配置において、第2、第3の中心導体L2、L3の共通部GRが矩形状フェライト薄板の対抗する辺の部分に位置する場合を示す。この場合は、交差角度φ=0度に相当する。
【0020】
さらに、図14(a)(b)(c)は本発明の他の実施例を示す。第2と第3の中心導体L2、L3の配置が第1の中心導体L1の配置に対して対称ではない場合を示す。(a)は、第2もしくは第3中心導体L2、L3のどれか一つが第1の中心導体L1に直交している特別な場合を示す。(b)は、第3の中心導体L3だけを屈曲させた場合を示す。(c)は、第2、第3の中心導体L2、L3が平行であるが、第1の中心導体L1に対して垂直でない場合を示す。これらいずれも本発明の効果の範囲内にあることは明白である。
【0021】
図15(a)(b)は、6mmφのガーネットを用いて行った実験の電気特性の結果を示す。従来技術は点線で、本発明の技術の結果を実線で示す。周波数は650MHz帯である。(a)は入力端子の反射損失と挿入損失の周波数特性、(b)は出力端子の反射損失特性と逆方向特性の周波数特性を示す。特に、著しい変化が、挿入損失特性に現れた。本発明の技術を用いた方が挿入損失ピーク値において、0.02dB〜0.1dB程度改善されることが分かった。また、その帯域幅も図に示すように極めて広い。入力端子の反射損失の20dB比帯域幅で比較すると、従来技術では4%であったのに対し、本発明の技術では10%以上となった。これは挿入損失の帯域幅が著しく広いという結果になって現れた。このことからも本発明の効果が工業上著しいことが確認できた。
【0022】
【発明の効果】
以上実施例を用いて詳述したように、本発明の3巻線型非可逆素子であるアイソレータは、挿入損失が小さく、その帯域幅も広く、携帯電話機用小型アイソレータとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図2】本発明の技術による3巻線型非可逆素子に基づいたアイソレータの等価回路
【図3】本発明の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図4】本発明の技術による3巻線型非可逆素子に基づいたアイソレータの等価回路
【図5】本発明の技術による3巻線型非可逆素子に基づいたアイソレータの等価回路
【図6】本発明の技術による3巻線型非可逆素子に基づいたアイソレータの等価回路
【図7】本発明の技術による3巻線型非可逆素子に基づいたアイソレータの等価回路
【図8】本発明の技術による3巻線型非可逆素子に基づいたアイソレータの等価回路
【図9】本発明の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図10】本発明の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図11】本発明の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図12】本発明の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図13】本発明の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図14】本発明の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図15】本発明の技術によるアイソレータと従来技術によるアイソレータの特性比較図
【図16】従来の技術による中心導体とフェライト薄板の組立図
【図17】従来技術の3巻線型非可逆素子に基づいたアイソレータの等価回路
【符号の説明】
L1、L2、L3 第1、第2、第3の中心導体
G フェライト薄板
GR 共通部
GND 地導体
C1、C2、C3 キャパシタンス素子
L インダクタンス素子
R 抵抗素子
S 短絡素子
▲1▼、▲2▼ 入出力端子
Z1、Z2、Z3、Z4、Zn インピーダンス素子
Z10、Z20 第2、第3の整合用インピーダンス素子
φ 第2、第3の中心導体の交差角度
Claims (9)
- 互いに電気的に絶縁状態で交差するように、第1中心導体、第2中心導体、第3中心導体をフェライト薄板に近接して配し、該フェライト薄板は永久磁石により静磁界が印加されており、第1中心導体の一端が入出力端子、第1中心導体の他端がもう一つの入出力端子となっていることを特徴とする3巻線型非可逆素子。
- 前記第2中心導体の一端は第1インピーダンス素子を介して第1中心導体の一端に接続され、第3中心導体の一端は第2インピーダンス素子を介して第1中心導体の他端に接続され、第2中心導体と第3中心導体の他端は共通部に接続され、かつ第1中心導体の一端と他端との間に第3インピーダンス素子が接続されていることを特徴とする請求項1記載の3巻線型非可逆素子。
- 前記第1インピーダンス素子と前記第2インピーダンス素子がインダクタンス素子もしくは短絡素子もしくは抵抗素子であることを特徴とする請求項2記載の3巻線型非可逆素子。
- 前記第3のインピーダンス素子がキャパシタンス素子と抵抗素子よりなることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の3巻線型非可逆素子。
- 第2中心導体と第3中心導体のなす角度が0度から60度の範囲内あることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の3巻線型非可逆素子。
- 前記第2中心導体の一端と前記第3中心導体の一端に第4インピーダンス素子を接続したことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の3巻線型非可逆素子。
- 前記第4インピーダンス素子がインダクタンス素子よりなることを特徴とする請求項6記載の3巻線型非可逆素子。
- 前記第1、第2、第3の中心導体の少なくとも一つの中心導体の中央部分が3本以上の導体に分かれていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の3巻線型非可逆素子。
- 前記第2中心導体と前記第3中心導体とが接続する共通部が地導体に接続されていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の3巻線型非可逆素子。
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