JP2012051405A - ウェザーストリップの取付構造 - Google Patents

ウェザーストリップの取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】パネル部材に形成された貫通孔を覆い隠す延出部を、クリップを用いることなく容易に且つ確実にパネル部材に固定できるようにする。
【解決手段】ドアウェザーストリップ5の延出部12をドアインナパネル3に重合させつつ、その延出部12から突出する突出部13をドアインナパネル3の作業孔15に挿入する。突出部13は、作業孔15と同径の円筒状壁部16と、その円筒状壁部16から反取付基部6側に向けて突出する抜け止め用の爪部17と、を備えていて、突出部13のうち爪部17を除く部分は、延出部12とドアインナパネル3との重合方向で作業孔15の外周縁部にオーバーラップしないように形成されている。これにより、突出部13が作業孔15に対して挿入し易く、且つ抜けにくいものとなり、延出部13をドアインナパネル3に固定するためのクリップが不要となる。
【選択図】図4

Description

本発明は、自動車におけるウェザーストリップの取付構造に関し、特に、ウェザーストリップが固定されるパネル部材に形成された貫通孔を、ウェザーストリップに形成した延出部をもって覆い隠すようにしたウェザーストリップの取付構造に関する。
例えば自動車のドアインナパネルには、ドアミラーに代表されるような部品を組み付けるための作業孔が貫通孔として形成されており、自動車用ドアの外縁部に装着されるウェザーストリップに形成した延出部によって上記作業孔を覆い隠しつつ、その延出部をクリップによって上記自動車用ドアに固定することがある。なお、このようなウェザーストリップは例えば特許文献1に記載されている。
特許第4402479号公報
しかしながら、上記延出部をクリップによって自動車用ドアに固定するものとすると、ウェザーストリップの取付基部をドアインナパネルに固定するためのクリップとは別に上記延出部を固定するためのクリップが必要となるため、部品点数の増加によってコスト的に不利となるほか、ウェザーストリップの組み付け作業が煩雑となることになり、好ましくない。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、クリップを用いることなく容易に且つ確実に上記延出部をパネル部材に固定できるようにしたウェザーストリップの取付構造を提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、固定手段をもって自動車のパネル部材に固定される取付基部から延出し、上記パネル部材に重合しつつそのパネル部材に形成された貫通孔を覆い隠す延出部を有するウェザーストリップの取付構造であることを前提としている。
その上で、上記延出部から一体に突設された突出部が上記貫通孔に挿入されているとともに、その突出部は、上記貫通孔の外縁形状に合致する形状の外周面を有する筒状壁部と、上記取付基部から離間する方向に向けて上記筒状壁部の外周面から突出する抜け止め用の爪部と、を備えていて、上記突出部のうち上記爪部を除く部分は、上記延出部と上記パネル部材との重合方向で上記貫通孔の外周縁部にオーバーラップしないように形成されていることを特徴としている。
ここで言うウェザーストリップとしては、例えば請求項8に記載の発明のように、上記パネル部材としてのドアインナパネルの外縁部に沿って装着されて車室内外をシールするドアウェザーストリップを主に想定しており、この場合には、ドアウェザーストリップのうち一対の一般部の端末同士を連結する型成形部において、上記延出部と上記突出部とを上記取付基部と一体に成形するとよい。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、上記延出部と上記パネル部材との重合方向で上記爪部のみが上記パネル部材とオーバーラップするようになっていることから、上記パネル部材側の貫通孔に対する上記突出部の挿入作業を容易に行うことができる。
そして、上記突出部を上記貫通孔に挿入すると、上記筒状壁部の外周面と上記貫通孔の外周縁部との係合により、上記パネル部材に対して上記延出部が位置決められつつ、上記延出部の外縁の捲れ上がりが防止されるとともに、上記爪部と上記貫通孔の外周縁部との係合をもって上記突出部の抜け止めがなされることになる。特に、上記延出部の外縁のうち取付基部から離間した部分は他の部分と比較して捲れ上がり易いものとなるが、上記爪部を上記取付基部から離間する方向に突設することにより、その部分の捲れ上がりを効果的に防止することができる。つまり、上記延出部と一体に形成した上記突出部により、上記延出部が上記パネル部材に確実に固定されることになるから、上記延出部を上記パネル部材に固定するためのクリップに代表されるような固定部材が不要となる。
さらに、請求項8に記載の発明のように上記突出部を型成形する場合には、上記取付基部から離間する方向にのみ上記爪部を形成していることから、上記型成形部を成形するための金型構造の複雑化を抑制することができるメリットもある。
また、例えば請求項2に記載の発明のように、上記取付基部が上記固定手段としてのクリップによって上記パネル部材に固定されている場合には、上記取付基部のうち上記延出部が形成された長手方向の領域に上記クリップを設けることが、上記延出部を上記パネル部材に対してより確実に固定する上で望ましい。
その上で、請求項3に記載の発明のように、上記突出部をウェザーストリップの長手方向で二分する仮想平面上に、上記クリップと上記爪部とが設けられていると、上記取付基部に対する上記クリップの圧締保持力が上記突出部の抜け止めにも寄与するようになる。
さらに、請求項3に記載の発明を前提として上記貫通孔に対する上記突出部の挿入のし易さと抜けにくさとを両立する上では、例えば請求項4に記載の発明のように、上記筒状壁部のうち上記爪部側で上記仮想平面と交わる部分における上記貫通孔への挿入量を、上記筒状壁部のうち上記仮想平面に直交する方向で両側の部分における上記貫通孔への挿入量より小さく設定することが好ましい。
つまり、この請求項4に記載の発明では、上記筒状壁部のうち周方向で上記爪部が形成された部分は上記爪部によって上記パネル部材に確実に係止されることになるから、その部分では上記貫通孔に対する挿入量を比較的小さく設定する一方、上記筒状壁部のうち周方向で上記爪部を有しない部分では上記貫通孔に対する挿入量を比較的大きく設定している。
この場合、具体的には請求項5に記載の発明のように、上記筒状壁部の先端面のうち上記爪部側の部分を、上記爪部側に向かって下り勾配となる傾斜面として形成するとよい。
一方、請求項1〜5に記載の発明を前提として上記突出部の上記貫通孔に対する挿入のし易さおよび抜けにくさを向上させる上では、例えば請求項6に記載の発明のように、上記筒状壁部の内周側に補強リブを形成することにより、上記筒状壁部に適当な剛性を付与することが好ましい。
他方、請求項1〜6に記載の発明を前提とした請求項7に記載の発明のように、上記延出部は、上記取付基部から離間するに従って漸次幅狭となる略三角形状に形成されていて、その延出部の略中央部に上記突出部が突設されていると、上記延出部の外縁と上記突出部とが比較的近接したものとなり、上記延出部の外縁の捲れ上がりをより確実に防止できるようになる。
請求項1に記載の発明によれば、クリップを用いることなく容易に且つ確実に上記延出部をパネル部材に固定できるようになり、部品点数が減少してコスト的に有利になる上に、グラスランの組付作業性を飛躍的に向上させることができる。
請求項2,3に記載の発明によれば、上記取付基部に対する上記クリップの圧締保持力をもって上記延出部を上記パネル部材に対してより確実に固定できるようになるメリットがある。
請求項4,5に記載の発明によれば、上記筒状壁部のうち周方向で上記爪部が形成された部分とそうでない部分とで上記貫通孔に対する挿入量を変化させることにより、上記貫通孔に対する上記突出部の挿入のし易さと抜けにくさとを高度に両立することができる。
請求項6に記載の発明によれば、上記筒状壁部に適当な剛性を付与することにより、上記突出部の上記貫通孔に対する挿入のし易さと抜けにくさとをさらに向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、上記延出部の外縁が上記突出部に対して比較的近接したものとなるから、上記延出部の外縁の捲れ上がりをより確実に防止できるようになる。
請求項8に記載の発明によれば、上記型成形部を成形するための金型構造の複雑化を抑制され、コストの高騰を抑制することができる。
本発明に係るウェザーストリップの取付構造を適用した自動車用ドアを示す斜視図。 図1に示すドアウェザーストリップの第1型成形部を単体で示す斜視図。 図1に示すドアウェザーストリップの第1型成形部を図2とは異なる角度から見た斜視図。 図2に示す第1型成形部のA−A線に沿った断面図であって、その第1型成形部をドアに装着した状態を示す図。 図2に示す第1型成形部のB−B線に沿った断面図であって、その第1型成形部をドアに装着した状態を示す図。 図2に示す第1型成形部を成形するための金型を示す図。
図1〜5は本発明の好適な実施の形態を示す図であって、そのうち図1は本発明に係るウェザーストリップの取付構造を適用した自動車のフロントドア(以下、単にドアという。)を車室内側から見た斜視図、図2は図1に示すドアウェザーストリップのうち後述する第1型成形部を単体で示す斜視図、図3は図2に示す第1型成形部を図2とは異なる角度から見た斜視図である。また、図4は図2に示す第1型成形部のA−A線に沿った断面図、図5は図2に示す第1型成形部のB−B線に沿った断面図であって、図4,5では第1型成形部をドアに装着した状態を図示している。
図1に示すドア1は、周知のようにパネル部材たるドアインナパネル3(図4参照)と図示外のドアアウタパネルとをヘミング結合してなり、図示外のウインドウレギュレーターを収容するドア本体2と、そのドア本体2の上端縁から延出する側面視略アーチ状のドアサッシュ4と、を備えている。そして、ドア1のうち車室内側の外縁部には閉ループ状のドアウェザーストリップ5が装着され、このドアウエザーストリップ5がドア1の閉時に車体側のドア開口部周縁11(図4参照)に弾接することで車室内外がシールされることになる。なお、図示は省略しているが、ドアウェザーストリップ5のうちドアサッシュ4に沿う部分は、ドアサッシュ4に形成された図示外のリテーナーによって嵌合保持されている一方、ドアウェザーストリップ5のうちドア本体2の外縁部に沿う部分は当該ドアウェザーストリップ5の長手方向で複数設けられたクリップによってドアインナパネル3に圧締保持されている。
ドアウエザーストリップ5は、均一断面形状のものとして押出成形され、ドアサッシュ4の上辺部に沿って装着される第1一般部5a(車体側ルーフ部に沿う部位)と、その第1一般部5aとは異なる断面形状をもって押出成形され、ドアサッシュ4のうち後側の縦辺部およびドア本体2の外縁部に沿って装着される第2一般部5bと、両一般部5a,5bの前端同士を接続する第1型成形部5cと、両一般部5a,5bの後端同士を接続する第2型成形部5dと、を備えている。なお、両一般部5a,5bおよび両型成形部5c,5dはEPDM等のゴム材料またはそれと同等の可撓性を有するTPO等の樹脂材料にて形成されている。
図2,3に示すように、第1型成形部5cは、その上端部が第1一般部5aと同様の断面形状に成形されている一方、その下端部が第2一般部5bと同様の断面形状をもって成形され、第1,第2一般部5a,5b同士を滑らかに連結すべく長手方向で断面形状が徐変するようになっている。
具体的には、第1型成形部5cは、第1,第2一般部5a,5bと同様に、ドアインナパネル3に固定される取付基部6と、その取付基部6から突出し、ドア1の閉時に車体側のドア開口部周縁11(図4参照)に弾接することになるメインシールリップ7と、取付基部6からメインシールリップ7とは異なる方向に突出し、ドアインナパネル3に弾接することになるドア側シール部8と、取付基部6のうちドアインナパネル3に着座することになる着座面6aの幅方向両端縁にそれぞれ突設された一対のシールビード9a,9bと、をそれぞれ有している。なお、図2に示す符号10は、第1型成形部5cのうち上端側の半部にのみ形成され、ドア1の閉時に車体側のドア開口部周縁11(図4参照)に弾接することになる舌片状のサブシールリップであって、図2に示す符号6cは、第1型成形部5cの成形後に後述する中子25を抜き取るための中子抜き孔である。
他方、図1に示すように、ドアインナパネル3の前端部には、車幅方向で所定の幅寸法をもって形成され、上下方向に延びる段状壁部3aと、その段状壁部3aのうち車幅方向外側の端縁から略直角に曲折しつつ車両前方側に向かって延びる前側壁部3bと、がそれぞれ形成されていて、前側壁部3bにはドア1の外面に図示外のドアミラーを取り付けるための作業孔15が貫通孔として形成されている。
そして、図4に示すように、段状壁部3aに第1型成形部5cの取付基部6が着座しつつクリップCによって圧締保持されている一方、第1型成形部5cの取付基部6から車両前方側に向けて延設された舌片状の延出部12が作業孔15を覆い隠すように前側壁部3bの外面(車室内側の面)に重合しているとともに、その延出部12から突出する突出部13が作業孔15に挿入されている。なお、第1型成形部5cのうち図4に示す長手方向の中間部分では、取付基部6が略板状に成形されている。
クリップCは、図4のほか図2に示すように、取付基部6のうち延出部12が形成された長手方向の領域L、より詳細には当該取付基部6の長手方向において突出部13と同等の位置に貫通形成された取付孔6bに装着され、その取付基部6を段状壁部3aに対して圧締保持している。言い換えると、クリップCは、突出部13を取付基部6の長手方向(ドアウェザーストリップ5の長手方向)で二分する仮想平面、すなわち図4に示す断面上に位置している。これにより、クリップCによる圧締保持力が、延出部12の捲れ上がり防止のほか、突出部13の抜け止めに寄与するようになっている。
図4のほか図2に示すように、延出部12はドア側シール部8をその突出方向に延長する形態をもって形成されたものであって、取付基部6から幅方向一方側(車体前方側)に向けて延出する基端壁部12aと、その基端壁部12aの先端から略くの字状に曲折しつつ延び、ドアインナパネル3側の前側壁部3bの外面に重合する重合壁部12bと、を備え、延出部12全体としては、取付基部6から離間するに従って漸次幅狭となる正面視略三角形の板状に形成されている。
また、図4に示すように、ドアインナパネル3側の段状壁部3aと前側壁部3bとのなすコーナー部3cと、延出部12の基端壁部12aとの間には、空隙Gが形成されている。つまり、延出部12の基端壁部12aをコーナー部3cに沿って形成するのではなく、その基端壁部12aをコーナー部3cから離間させて形成していることから、ドアインナパネル3の形状や作業孔15の位置がばらついたとしても、延出部12の取付状態に対する影響は少ない。なお、図2,3に示すように、延出部12の上端部には、延出部12の外縁とシールビード9aとを接続するように形成された舌片状のボトムリップ14が突設されていて、このボトムリップ14がドアインナパネル3のコーナー部3cに弾接することによって空隙Gの上端が閉蓋されるようになっている。これにより、空隙Gへの雨水等の流入が防止されることになる。
一方、図4のほか図2に示すように、突出部13は、作業孔15の外縁形状に合致する形状、すなわち作業孔15と同径の円筒状に形成された外周面16aを有する筒状壁部としての円筒状壁部16を中心として形成されている。なお、円筒状壁部16は、延出部12のうち基端壁部12aと重合壁部12bとの間のコーナー部12cを補強すべく、そのコーナー部12cに跨って形成されている。
円筒状壁部16の外周面16aには、取付基部6から離間する方向、すなわち延出部12の延出方向先端側に向けて突出する爪部17が突設されている。爪部17は、クリップCと同様に、突出部13を取付基部6の長手方向(ドアウェザーストリップ5の長手方向)で二分する仮想平面、すなわち図4に示す断面上に位置しているものであって、突出部13のうちこの爪部17のみがドアインナパネル3の裏面に係合し、突出部13を抜け止めするようになっている。つまり、突出部13のうち爪部17を除く部分は、延出部12とドアインナパネル3との重合方向で作業孔15の外周縁部にオーバーラップしないように形成されている。
円筒状壁部16の内周面には、当該円筒状壁部16に適当な剛性を付与するための補強リブ18が周方向で等間隔に複数(図示の例では6つ)形成されている。そして、これらの補強リブ18のうちの一つを円筒状壁部16の内周面のうち爪部17に相当する周方向位置に形成することにより、円筒状壁部16の撓みによって作業孔15の外周縁部と爪部17との係合が外れてしまうことを防止している。
さらに、図4のほか図5に示すように、円筒状壁部16は、当該円筒状壁部16のうち先端部の高さ位置が、取付基部6側の半部において最大となり、その半部から爪部17側に向かって漸次低くなるように、先端側の一部を斜めに切り欠いた円筒状に形成されている。つまり、円筒状壁部16の先端面のうち爪部17側の半部が、爪部17側に向かって下り勾配となる傾斜面として形成されている。その結果、円筒状壁部16のうち図4に示す断面上で爪部17側の部分での作業孔15に対する挿入量a1が、円筒状壁部16のうち図4に示す断面に直交する方向で両側の部分での作業孔15に対する挿入量a2よりも小さくなっている。
以上のように構成したウェザーストリップの取付構造によれば、円筒状壁部16と作業孔15との嵌合により、ドアインナパネル3側の前側壁部3bに平行な方向で延出部12が確実に位置決めされるだけでなく、円筒状壁部16の外周面16aと作業孔15の外周縁部との当接をもって延出部12の外縁の捲れ上がりまたは浮き上がりが防止されることになる。特に、延出部12の外縁のうち当該延出部12の先端側の部分は、ドアインナパネル3に対して比較的強固に固定された取付基部6から離間しているために、他の部分と比較して捲れ上がり易いものとなるが、その部分に爪部17を設けることでその捲れ上がりを確実に防止することができる。
また、突出部13のうち爪部17を除く部分は延出部12とドアインナパネル3との重合方向で作業孔15の外周縁部にオーバーラップしないように形成している上、突出部13を中空状に形成しているため、その突出部13が作業孔15に対して挿入し易いものとなる。
その結果、延出部12をドアインナパネル3に固定するためのクリップが不要となり、部品点数が減少してコスト的に有利になる。その上、延出部12にクリップを装着する手間が省けるばかりでなく、上述したように突出部13が作業孔15に対して挿入し易いものとなっていることから、グラスランの組付作業性を飛躍的に向上させることができる。
さらに、第1型成形部5cのドアインナパネル3への組み付けに際しては、当該第1型成形部5cの取付基部6をクリップCによってドアインナパネル3の段状壁部3aに固定した上で、延出部12のうち取付基部6に対する根元部を中心としてその延出部12を回動させることにより、突出部13を作業孔15に挿入することになる。このとき、図4に示す突出部13の移動軌跡Pから明らかなように、円筒状壁部16のうち取付基部6から離間した部分は作業孔15の外周縁部と干渉することになるが、その部分の突出方向の高さを円筒状壁部16の他の部分と比較して低く設定しているため、突出部13を作業孔15へ容易に挿入できるようになる。なお、円筒状壁部16のうち突出方向の高さが低い部分は爪部17によって作業孔15の外周縁部に係止されることになるから、その部分を起点として突出部13が作業孔15から抜け出てしまうようなことはない。これにより、突出部13の挿入の容易さと外れにくさとを高度に両立することができる。
その上で、補強リブ18を形成することにより、円筒状壁部16に適当な剛性を付与していることから、突出部13の挿入の容易さと外れにくさとを一段と向上させることができる。
ここで、図4に相当する断面での第1型成形部5cの成形を司る金型構造の一例を図6に示す。なお、図6では第1型成形部5cを成形した後であって離型前の状態を図示している。
図6に示す金型20は、上型21と下型22および横型23のほか、金型素片24と一体に形成された中子25と、アンダカット部となる爪部17を逃がすためのスライド型26と、を備えている。そして、第1型成形部5cを含むドアウェザーストリップ5を成形した後の離型時に、スライド型26を後退させることで爪部17を逃がすことになる。
これに対し、仮に、円筒状壁部16から取付基部6側に向けて突出する爪部19を爪部17とは別に形成するものとすると、その爪部19が上型21に対してアンダカットの関係となるため、図6に示す仮想線Dに沿って上型21を分割して金型要素の数を増加させる必要が生じることになる。
すなわち、本実施の形態によれば、爪部19を形成する場合と比較して金型20の構造を簡素化することができるため、コスト的により有利になるメリットもある。
3…ドアインナパネル(パネル部材)
5…ドアウェザーストリップ
5a…第1一般部
5b…第2一般部
5c…第1型成形部
6…取付基部
15…作業孔(貫通孔)
12…延出部
13…突出部
16…円筒状壁部(筒状壁部)
16a…円筒状壁部の外周面
17…爪部
18…補強リブ
C…クリップ(固定手段)

Claims (8)

  1. 固定手段をもって自動車のパネル部材に固定される取付基部から延出し、上記パネル部材に重合しつつそのパネル部材に形成された貫通孔を覆い隠す延出部を有するウェザーストリップの取付構造において、
    上記延出部から一体に突設された突出部が上記貫通孔に挿入されているとともに、その突出部は、上記貫通孔の外縁形状に合致する形状の外周面を有する筒状壁部と、上記取付基部から離間する方向に向けて上記筒状壁部の外周面から突出する抜け止め用の爪部と、を備えていて、
    上記突出部のうち上記爪部を除く部分は、上記延出部と上記パネル部材との重合方向で上記貫通孔の外周縁部にオーバーラップしないように形成されていることを特徴とするウェザーストリップの取付構造。
  2. 上記取付基部が上記固定手段としてのクリップによって上記パネル部材に固定されているとともに、上記取付基部のうち上記延出部が形成された長手方向の領域に上記クリップが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のウェザーストリップの取付構造。
  3. 上記突出部をウェザーストリップの長手方向で二分する仮想平面上に、上記クリップと上記爪部とが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のウェザーストリップの取付構造。
  4. 上記筒状壁部のうち上記爪部側で上記仮想平面と交わる部分における上記貫通孔への挿入量が、上記筒状壁部のうち上記仮想平面に直交する方向で両側の部分における上記貫通孔への挿入量より小さく設定されていることを特徴とする請求項3に記載のウェザーストリップの取付構造。
  5. 上記筒状壁部の先端面のうち上記爪部側の部分が、上記爪部側に向かって下り勾配となる傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項4に記載のウェザーストリップの取付構造。
  6. 上記筒状壁部の内周側に補強リブが形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のウェザーストリップの取付構造。
  7. 上記延出部は、上記取付基部から離間するに従って漸次幅狭となる略三角形状に形成されていて、その延出部の略中央に上記突出部が突設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のウェザーストリップの取付構造。
  8. 上記ウェザーストリップは、上記パネル部材としてのドアインナパネルの外縁部に沿って装着されて車室内外をシールするドアウェザーストリップであって、
    そのドアウェザーストリップのうち一対の一般部の端末同士を連結する型成形部において、上記延出部と上記突出部とが上記取付基部と一体に成形されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のウェザーストリップの取付構造。
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