JP2012050397A - 炭酸刺激低減剤 - Google Patents

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範夫 田村
Toshikazu Kurosu
利一 黒須
Kimiko Kimura
公子 木村
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Abstract

【課題】炭酸飲料の香味に悪影響を及ぼすことなく、炭酸飲料の炭酸刺激を低減する。
【解決手段】甘蔗抽出物を有効成分とする炭酸飲料の炭酸刺激低減剤。および、甘蔗抽出物を有効成分とする炭酸飲料の炭酸刺激低減剤を甘蔗抽出物含有量が0.00001〜0.02質量%となるよう添加することを特徴とする炭酸飲料の製造方法。本発明の炭酸刺激低減剤を添加することによって、炭酸飲料の炭酸による刺激を低減し、炭酸飲料により飲みやすい印象を与えることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は炭酸飲料の炭酸刺激低減剤に関する。
炭酸飲料は、飲料中に炭酸ガスを含有させることで飲料に殺菌作用を与えたり、独特ののどごしやコップに注いだ時の泡立ちなどのために清涼感があり、広く愛用されている。また、近年では運動後の疲労回復に効果が期待されることから、炭酸入りスポーツドリンクも一般に普及され始めている。
しかし、炭酸飲料の刺激に対する嗜好も様々であり、炭酸飲料は刺激性が強すぎると感じる人も多い。また、泡が粗くて不均一であったりして、口あたりや喉ごしが悪いなどの問題があった。
これに対して、種々の添加物を炭酸飲料に添加して問題点を改善しようとする提案がみられる。
特許文献1には、サポニン成分を添加することにより、ビールのようなきめの細かい泡を発生させたり、泡持ちを改善して、ビール様の風味をもち、アルコール含量の少ないまたはビール含量の少ないビールのような飲料にでき、刺激性を緩和したり、口あたりをよくしたり、香気も保持できることが記載されている。
特許文献2には、炭酸飲料中に澱粉加水分解物を0.5〜5質量%添加する方法が開示され、刺激性、クリーミー性、コク味などの味質を改善することが記載されている。
特許文献3には、2価の金属塩を添加することにより、液中で細かな泡を形成し炭酸飲料の泡感を改善する方法が記載されている。
しかしながら、特許文献1は、泡立ちと泡持ちを良くするものであり、ビール様の飲料には適するが、発泡後に泡が即座に消える他の炭酸飲料には適していない。また、特許文献2に記載された有効成分は添加量に比例して溶液の粘度が上昇しやすいため、所望の効果により自由に添加量を設定することができない。さらには、特許文献1および2の有効成分は特有の呈味があるため、添加量を増やすと飲料の味に悪影響を及ぼすおそれがある。また、特許文献2に記載された有効成分は飲食品に添加されるミネラル補強剤と同一の成分であり、ミネラル補強の目的で金属塩が添加される場合は添加量の調整が複雑となる問題がある。
一方、甘蔗抽出物については、特許文献4に消臭剤として使用できることが記載されており、また、特許文献5に呈味改善剤として使用できることが記載されており、様々な機能性を有することが知られている。しかしながら、炭酸飲料の炭酸刺激を低減する機能については知られていなかった。
特開昭61−92554号 特開2002−330735 特開2006−246771 特開平10−151182号 特開2002−034471
本発明が解決しようとする課題は、炭酸飲料の香味に悪影響を及ぼすことなく、炭酸飲料の炭酸の発泡による刺激を低減することにある。
本発明者等は上記の問題を解決すべく鋭意努力の結果、甘蔗抽出物を添加することにより、炭酸飲料の炭酸刺激を低減することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は甘蔗抽出物を有効成分とする炭酸飲料の炭酸刺激低減剤である。本発明の炭酸刺激低減剤は炭酸飲料中に、甘蔗抽出物が0.00001〜0.02質量%となるよう添加される。
本発明の炭酸刺激低減剤を炭酸飲料に添加することにより、飲用時の炭酸刺激を低減することができる。このため、炭酸飲料をより飲みやすく嗜好性の高いものにすることができる。
本発明は甘蔗抽出物を有効成分とする炭酸刺激低減剤であって、炭酸飲料に添加することにより使用される。
本発明における甘蔗抽出物とは、甘蔗の搾汁液もしくは甘蔗の浸出液からなる甘蔗汁、または甘蔗汁由来の製糖蜜を合成吸着剤で吸着処理し、次いで溶剤で脱着して得られる成分を有効成分とするものである。具体的には、スチレンジビニルベンゼン系の多孔性樹脂に甘蔗汁または製糖蜜、またはそれらに水を加えて濃度調整した溶液を多孔性樹脂を充填したカラムに通液し、必要に応じてカラムを水洗した後、エタノールまたはエタノール水溶液で吸着成分を脱着することにより得られる。より具体的には、特開平10−151182号公報に記載された消臭剤と同一の方法で得ることができる。また、特開平10−151182号公報に記載された方法で製造された甘蔗抽出物は一般に市販されていることから、この市販品を本発明の甘蔗抽出物として使用することもできる。
本発明でいう炭酸飲料とは、二酸化炭素を含む飲料を総称し、具体的にはコーラ、サイダー、ラムネ、クリームソーダ、ジンジャエール、果汁入り炭酸飲料、トニックウオーターなどの炭酸入り清涼飲料水、発泡酒、カクテル、酎ハイなどの炭酸入りアルコール飲料、粉末固形炭酸飲料が例示される。
本発明の炭酸刺激低減剤の炭酸飲料への添加量は、有効成分である甘蔗抽出物が炭酸飲料中に0.00001〜0.02質量%となるよう調整することが好ましい。添加量が0.00001%未満では、炭酸感の低減効果が弱く、0.02%を超えると炭酸飲料の風味に炭酸刺激低減剤の香味が影響するおそれが出てくる。炭酸飲料の風味に影響を及ぼすことなく発泡感を改善するために、特に好ましい添加量は甘蔗抽出物量で炭酸飲料中に0.0005〜0.002質量%である。
本発明の炭酸刺激低減剤は、その有効成分の必要量が炭酸飲料に対して微量であることから、溶剤や増量剤を加えることもできる。例えば炭酸入り清涼飲料や炭酸入り乳性飲料、炭酸入りアルコール飲料などの炭酸飲料に使用する場合は、エタノール、水、プロピレングリコール、グリセリンなどの飲料に使用可能な溶剤およびそれらの混合溶剤が使用でき、粉末固形炭酸飲料に使用する場合は単糖類、二糖類の粉末など可食性の増量剤を使用することができる。
本発明の炭酸刺激低減剤は、炭酸飲料の風味に悪影響を及ぼさない限りにおいて、他の発泡感(あるいは炭酸感)低減剤や発泡感(あるいは炭酸感)改善剤と併用することもできる。また、本発明の炭酸刺激低減剤は炭酸飲料に添加する前に、他の添加物と配合することもできる。
本発明の炭酸刺激低減剤と配合できる他の添加物としては、抗酸化剤、安定剤、抗菌剤、その他品質保持剤、界面活性剤、可溶化剤、色素、香料が挙げられる。
本発明の炭酸飲料は、従来から使用されて来た方法で製造することができる。具体的には、たとえばプレミックス法またはポストミックス法によって容易に製造される。プレミックス法では、調合タンクで本発明の炭酸感改善剤、糖液、酸味料、香料、果汁、着色料等を混合して最終製品液に仕上げ、カーボネーションして、充填する方法でもよく、本発明の炭酸感改善剤を配合した調合シラップと、脱気した水を配合後カーボネーションして充填する方法などいずれの方法でもよい。また、ポストミックス法では、糖液、酸味料、香料、着色料等を混合して調合したシロップを容器に注入し、例えば、カーボネーションした水を用いて炭酸ガスを充填する方法である。
本発明の粉末炭酸固形飲料は、炭酸塩などの発泡剤と本発明の炭酸刺激低減剤を必須成分とし、甘味料、酸味料、色素、香料、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、その他の栄養補強剤などを適宜配合することができる。各種原料を配合した粉末は、公知の方法で造粒してもよく、タブレット上に成形してもよい。
質量比で、固形分80質量%の果糖ブドウ糖液糖を35.08部、グラニュー糖11.28部、クエン酸0.4部を加えこれに水を加えて100部とし、シロップを製造した。このシロップ25部に炭酸水75部を加え、甘蔗抽出物(三井製糖製サトウキビ抽出物)0.000001質量%〜0.02質量%を添加したものと無添加のものをそれぞれ調整し撹拌混合した。これを3名の専門パネルで2点識別法により官能評価した。その結果を表1に示す。
Figure 2012050397
表1の結果から、本発明の炭酸刺激低減剤は炭酸飲料中の甘蔗抽出物の量が、0.00001%〜0.02質量%となるよう配合することが好ましく、特に好ましい配合量は0.0005〜0.002質量%であるとの結論を得た。
市販の炭酸入りスポーツドリンク500mlに、甘蔗抽出物を0.525mg添加(0.0001質量%)し密栓の後、振盪撹拌して冷却しつつ20時間静置した。これを男性4名女性3名の7名からなる専門パネルで甘蔗抽出物無添加品との2点識別法により感応評価した。その結果、全員が甘蔗抽出物を添加した方を炭酸感が低減され飲みやすいものとして選択した。また、具体的な感覚の違いについての比較評価コメントにおいて、甘蔗抽出物添加品においては「口当たりが滑らかであり、炭酸感が軟らかく感じられる」とされた。これらの評価により、本発明の炭酸刺激低減剤を添加することにより、炭酸の刺激が低減され炭酸の泡がよりなめらかに感じられることから、炭酸飲料が飲みやすくなる印象をあたえるとの結論を得た。
質量比で、固形分80質量%の果糖ブドウ糖液糖を35.08部、グラニュー糖11.28部、クエン酸0.4部を加えこれに水を加えて100部とし、シロップを製造した。このシロップ25部に炭酸水75部を加え、甘蔗抽出物を0.0001質量%添加したものと無添加のものをそれぞれ調整し撹拌混合した。これを3名の専門パネルで2点識別法により感応評価した。その結果、全員が甘蔗抽出物を添加した方を炭酸刺激が低減され飲みやすいものとして選択した。
市販の炭酸入りアルコール飲料(酎ハイ)に甘蔗抽出物を0.0001質量%加え、撹拌混合した。これと甘蔗抽出物無添加の炭酸入りアルコール飲料について、3名の専門パネルで2点識別法により官能評価した。その結果、全員が甘蔗抽出物を添加した方を炭酸刺激が低減され飲みやすいものとして選択した。この結果により、本発明の炭酸刺激低減剤は炭酸入りアルコール飲料においても、炭酸の刺激を低減し、炭酸飲料が飲みやすくなる印象をあたえるとの結論を得た。

Claims (2)

  1. 甘蔗抽出物を有効成分とする炭酸飲料の炭酸刺激低減剤。
  2. 請求項1に記載の炭酸刺激低減剤を甘蔗抽出物含有量が0.00001〜0.02質量%となるよう添加することを特徴とする炭酸飲料の製造方法。
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Citations (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10136952A (ja) * 1996-11-06 1998-05-26 Mitsubishi Chem Corp 密封容器入り炭酸飲料
JP2002034471A (ja) * 2000-07-18 2002-02-05 Shin Mitsui Sugar Co Ltd 呈味の改善された飲食品又は口腔用組成物
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Title
社団法人全国清涼飲料工業会, ソフト・ドリンクス, JPN6015000029, 30 May 1968 (1968-05-30), pages 394 - 395, ISSN: 0002978762 *

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