JP2012050043A - 信号処理装置、信号処理方法、表示装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号処理装置10は、人間の両目の間隔に合わせて配置され、同一の被写体を撮像する2台のカメラから入力する左画像信号及び右画像信号の位相を合わせる位相合せ部4を備える。また、操作部9によって指定された位相の変位量に基づいて、水平方向における左画像信号及び/又は右画像信号の位相を変える位相調整部6を備える。位相調整部6は、左画像信号及び右画像信号によって表示部に表示される左画像及び右画像の両方又はいずれかの画像を、水平方向に所定の距離で移動させて、左画像及び右画像の視差を変えた左画像信号及び右画像信号を出力する。読出し部7は、2D表示される部分を3D表示される部分とは異なる画像に置き換えた左画像信号及び/又は右画像信号を出力する。
【選択図】図8
Description
次に、操作部によって指定された位相の変位量に基づいて、水平方向における左画像信号及び/又は右画像信号の位相を変える。
次に、左画像信号及び右画像信号によって表示部に表示される左画像及び右画像の両方又はいずれかの画像を、水平方向に所定の距離で移動させて、左画像及び右画像の視差を変えた左画像信号及び右画像信号を出力する。
そして、視差が変えられた左画像及び右画像が重複して3D表示される部分と左画像及び右画像が単独で表示部に2D表示される部分のうち、2D表示される部分を3D表示される部分とは異なる画像に置き換えた左画像信号及び/又は右画像信号を出力する。
1.第1の実施の形態(左右画像信号の出力制御:左右画像の位相を調整する例)
[左右画像の位相を調整する例]
図1Aは、2台のカメラ1L,1Rの配置例を示す。
図1Bは、被写体2a〜2cの見え方の違いの例を示す。
信号処理装置10は、カメラ1Lから入力した左画像(左画像信号)を左画像メモリ5Lに書込み、カメラ1Rから入力した右画像(右画像信号)を右画像メモリ5Rに書き込む書込み部3を備える。また、書込み部3から入力した左右画像の書込みタイミングに基づいて、人間の両目の間隔に合わせて配置され、同一の被写体を撮像する2台のカメラ(カメラ1L,1R)から入力する左画像信号及び右画像信号の位相を合わせる位相合せ部4を備える。
カメラ1L,1Rからは、信号処理装置10に左右画像が入力する。書込み部3は、入力した左右画像を、それぞれ左画像メモリ5L、右画像メモリ5Rに書き込む。合わせて、書込み部3は、信号処理装置10に入力した左右画像の入力タイミングを位相合せ部4に出力する。
信号処理装置10は、左画像信号と右画像信号の位相を調整するため、左画像信号と右画像信号はそれぞれ個別に処理を行う。
図4Aは、左画像信号の構成例を示す。
左画像信号(I_LEFT_DATA)は、表示部8の画面に表示される期間を示すアクティブ期間(ACTIVE)と、画面に表示されない期間を示すブランキング期間(BLK)によって構成される。この左画像信号が左画像データとして左画像メモリ5Lに書き込まれる。
このタイミングは、図4Aに示す水平ブランキング期間(HD)の開始によって定まる。水平ブランキング期間が開始されると、“H”が立ち上がり、水平ブランキング期間が終了すると“L”に立ち下がる。
左画像信号の立ち上がりエッジタイミング信号(I_LEFT_TIMING)は、左画像信号の水平ブランキング期間が開始した瞬間に“H”が立ち上がる。ただし、この“H”の値は、水平ブランキング期間の開始時のみ立ち上がり、すぐに“L”に立ち下がる。
左画像メモリ5Lに左画像信号が書き込まれると、1水平画素毎に書込みアドレスがカウントされる。そして、左画像信号の書込みアドレス(WR_ADRS_LEFT)は、”0”から“1023”までカウントアップすると、再び”0”にリセットされてカウントアップする処理を繰り返す。
書込み部3が左画像メモリ5Lに左画像(左画像信号)を書き込む動作に合わせて、左画像書込みアドレスカウンタ11Lが左画像書込みアドレス(WR_ADRS_LEFT)をカウントする。ここで、左画像アドレスサンプル部12Lは、図4Cに示した立ち上がりエッジタイミング信号が“H”となったタイミングにおける、図4Dに示した書込みアドレスを左画像読出し開始アドレス(本例では、“585”)として取込む。
第1の加算部13Lは、図4Eに示した左画像読出し開始アドレスに固定遅延量(本例では、“512”)を加算する。この結果、左画像読出し開始アドレスは、585+512=1097となるが、アドレスは“1023までしかカウントできないため、1097−1023=74の値が固定遅延量を加算した左画像読出し開始アドレスとして求まる。
図4Gは、右画像データの構成例を示す。
右画像信号(I_RIGHT_DATA)は、表示部8の画面に表示される期間を示すアクティブ期間(ACTIVE)と、画面に表示されない期間を示すブランキング期間(BLK)によって構成される。なお、右画像信号と左画像信号は、各カメラ1L,1Rと信号処理装置10との接続線の長さが、わずかに異なるため、信号処理装置10に入力するタイミングもわずかに異なる場合がある。このため、信号処理装置10は、入力した左右画像の位相を合わせる必要がある。
このタイミングは、図4Gに示す水平ブランキング期間(HD)の開始によって定まる。水平ブランキング期間が開始されると、”H”が立ち上がり、水平ブランキング期間が終了すると”L”に立ち下がる。
右画像信号の立ち上がりエッジタイミング信号(I_RIGHT_TIMING)は、右画像信号の水平ブランキング期間が開始した瞬間に”H”が立ち上がり、すぐに”L”に立ち下がる。
右画像メモリ5Rに右画像信号が書き込まれると、1水平画素毎に書込みアドレスがカウントされる。そして、右画像信号の書込みアドレス(WR_ADRS_RIGHT)は、”0”から“1023”までカウントアップすると、再び”0”にリセットされてカウントアップする処理を繰り返す。
書込み部3が右画像メモリ5Rに右画像(右画像信号)を書き込む動作に合わせて、右画像書込みアドレスカウンタ11Rが右画像書込みアドレス(WR_ADRS_RIGHT)をカウントする。ここで、右画像アドレスサンプル部12Rは、図4Iに示した立ち上がりエッジタイミング信号が“H”となったタイミングにおける、図4Jに示した書込みアドレスを右画像読出し開始アドレス(本例では、“438”)として取込む。
図4Lは、左画像書込みアドレスと加算後の左画像書込みアドレスが等しくなる等価タイミングを示す。
ここでは、図4Dの左画像書込みアドレス(WR_ADRS_LEFT)と、固定遅延量“512”を加算した図4Fの左画像加算アドレス(ADD_ADRS_LEFT)が等しくなるときに“H”に立ち上がる等価タイミング(EQ_TIM1)を示している。
左画像制御アドレス(LEFT_ADRS_CONTROL)は、図4Eに示す左画像読出し開始アドレス(RE_START_LEFT)を、図4Lに示す等価タイミング(EQ_TIM1)に合わせた例を示す。
右画像制御アドレス(RIGHT_ADRS_CONTROL)は、図4Kに示す右画像読出し開始アドレス(RE_START_RIGHT)を、図4Lに示す等価タイミング(EQ_TIM1)に合わせた例を示す。
なお、図4Mに示す左画像制御アドレス(LEFT_ADRS_CONTROL)と、図4Nに示す右画像制御アドレス(RIGHT_ADRS_CONTROL)は、共に遅延量制御部15によって設定される位相の変化量が“0”である。
図4Mに示したように、左画像制御アドレス(LEFT_ADRS_CONTROL)は読出しカウンタを“585”から開始する。そして、左画像読出しアドレスカウンタ17Lは、読出しカウンタを“1”ずつカウントアップする。
左画像信号(O_LEFT_DATA)のブランキング期間の開始位置は、図4Lの等価タイミングで示される位置であることが示される。
図4Mに示したように、右画像制御アドレス(RIGHT_ADRS_CONTROL)は読出しカウンタを“438”から開始する。そして、右画像読出しアドレスカウンタ17Rは、読出しカウンタを“1”ずつカウントアップする。
右画像信号(O_RIGHT_DATA)のブランキング期間の開始位置は、図4Lの等価タイミングで示される位置であることが示される。
図4Pと図4Rより、左右画像信号の位相が一致し、ズレが生じていないことが示される。
左画像制御アドレス(LEFT_ADRS_CONTROL)は、図4Eに示す左画像読出し開始アドレス(RE_START_LEFT)を、図4Lに示す等価タイミングの位置に合わせた例を示す。本例では、位相の変化量が“+150”に設定されたため、左画像アドレスは、585+150=735となる。
図4Sに示したように、左画像制御アドレス(LEFT_ADRS_CONTROL)は読出しカウンタを“735”から開始する。そして、読出しカウンタを“1”ずつカウントアップする。
読出しタイミングが変わったことにより、図4Lに示す等価タイミングに対して、左画像信号(O_LEFT_DATA)の出力タイミングが遅れることが示される。
このマスクタイミングは、読出し部7におけるマスク処理にて画像信号の出力をマスクする場合に用いられる。本例のマスクタイミング(I_HD)は、図4Bに示した左画像水平タイミング(LEFT_HD)に対して遅れることが示される。以下の説明では、2D表示される部分を3D表示される部分とは異なる画像に置き換えて表示部8に表示することを、「マスク」とも呼ぶ。
読出し部7は、表示部8に左画像信号を出力するかマスク信号を出力するかを選択する選択部21Lと、表示部8に右画像信号を出力するかマスク信号を出力するかを選択する選択部21Rを備える。また、読出し部7は、所定のタイミングに基づいて、2D表示される部分を他の画像に置き換える指示を出力するタイミング生成部22L,22Rを備える。タイミング生成部22Lは、左画像信号に基づいて左右画像信号のマスクタイミングを生成し、タイミング生成部22Rは、右画像信号に基づいて左右画像信号のマスクタイミングを生成する。また、選択部21L,21Rは、タイミング生成部22L,22Rの指示に基づいて、位相調整部6から入力した左画像信号若しくは右画像信号、又は他の画像信号に置き換えるマスク信号を選択して出力する。
タイミング生成部22L,22Rは、被写体の像光に応じて読出し部7に通常出力される左画像信号又は右画像信号をマスクするための第1のマスクタイミングを記憶する第1の記憶部26を備える。また、反転した被写体の像光に応じて反転出力される、左画像信号及び/又は右画像信号をマスクするための第2のマスクタイミングを記憶する第2の記憶部27を備える。第1の記憶部26と第2の記憶部27には、例えば、デュアルポートRAMが用いられる。
表示部8には、左画像31、右画像33に加えて、左画像31と右画像33を重畳した重畳画像32が表示される。ユーザは、操作部9として用いられるボリュームコントローラを“+”又は“−”方向に動かして左右画像の位相を調整する。
ここで、図中の「第1及び第2の元の位置」とは、左右画像信号の位相を合わせた状態における左右画像の両端の位置を示す。そして、位相調整部6は、操作部9によって指定された位相の変位量又はカメラから入力するメタデータを計算した値を表示部8に表示する制御を行う。「ズーム」とは、カメラのパラメータの一例であり、どのパラメータを可変すれば現在の基準面になるかを示している。本例では、左右画像の移動量が10ピクセルである場合に、カメラ1L,1Rのズーム設定を現在の設定値に対して“+3”したときの見え方と同じになることを示す情報が表示部8に表示される。また、パラメータを「距離」として、移動量である10ピクセルが基準面を手前、または奥側にX「m」動くことをユーザーに通知してもよい。
図7Bは、右画像33の表示例を示す。
図7Cは、基準面における重畳画像32のうち、左画像31だけ移動した際の表示例を示す。
図7Dは、基準面における重畳画像32のうち、右画像33だけ移動した際の表示例を示す。
図7Eは、基準面における重畳画像32のうち、左画像31と右画像33を共に移動した際の表示例を示す。
なお、図7C〜図7Eは、左画像31と右画像33の位相が互いに合った状態としている。
図7Fは、左画像31を左に移動した際の表示例を示す。
このとき、第1の元の位置より左側には、左画像31が見える。そして、第2の元の位置の左側には、移動した左画像31に相当する範囲の右画像33が見える。
このとき、第1の元の位置より左側には、右画像33が見える。そして、第2の元の位置の左側には、移動した右画像33に相当する範囲の左画像31が見える。
図7Hは、左画像31を左に移動し、右画像33を右に移動した際の表示例を示す。
左画像31と右画像33の移動方向は互いに逆であるが、移動量は等しい。このとき、奥行き効果を得ることができ、移動した左画像31と右画像33の距離を視差としている。
図7Iは、左画像31を右に移動した際の表示例を示す。
このとき、第2の元の位置より右側には、左画像31が見える。そして、第1の元の位置の右側には、移動した左画像31に相当する範囲の右画像33が見える。
このとき、第2の元の位置より右側には、右画像33が見える。そして、第1の元の位置の右側には、移動した右画像33に相当する範囲の左画像31が見える。
図7Kは、左画像31を右に移動し、右画像33を右に移動した際の表示例を示す。
左画像31と右画像33の移動方向は互いに逆であるが、移動量は等しい。このとき、飛び出し効果を得ることができ、移動した左画像31と右画像33の距離を視差としている。
図8Aは、3D画像を生成する手順を示す。
2台のカメラ1L,1Rから入力する左右画像信号に基づいて左画像31と右画像33が表示部8に出力される。表示部8は、左画像31と右画像33を1ライン毎、又は1フレーム毎に切り替えて表示するため、重畳画像32が表示される。
ここでは、左画像31を左方向に移動し、右画像33を右方向に移動したことによって、左画像31と右画像33が単独で2D表示される部分と、左画像31と右画像33が重複して3D表示される部分が存在する。
この場合、画像を確認するユーザは、3D表示される部分がどこであるかを明確に知ることができるため、視認性が高まる。
図8Eは、表示部8のベゼルの色(灰)に合わせて2D表示される部分を灰色で表示した例を示す。
このように、表示部8のベゼルの色(黒、白、灰等)に合わせて2D表示される部分に表示される画像は、3次元モニタのベゼルの色と同じ色の画像とする。これにより、2D表示される部分の色が3D表示される部分の視認性に影響を与えることがない。
基本的な手順として、読出し部7は、3D表示するために重ね合わせる左右画像信号に対してそれぞれマスクタイミングを指示するマスク信号を作り、全てのマスク信号を用いて以下のマスク処理を行う。そして、入力する左右画像信号に対してマスク信号のレベルが“H”である場合に、黒色などの固定色を表示させるマスク信号を表示部8に出力する。
入力する左画像信号と表示部8の画面上に表示される左画像信号の位相が合っており、マスクタイミングは、表示領域の全域にわたって“L”であるため、画面上に表示される左画像信号にマスクはされない。
表示部8の表示領域に対して、入力する左画像信号の位相が進んでいるため、実際に表示部8に表示される左画像は、左側に移動する。このとき、表示領域の右端には有効な左画像信号が含まれない部分が存在するため、マスクタイミングが“H”となって黒色でマスクされる。
表示部8の表示領域に対して、入力する左画像信号の位相が遅れているため、実際に表示部8に表示される左画像は、右側に移動する。このとき、表示領域の左端には有効な左画像信号が含まれない部分が存在するため、マスクタイミングが“H”となって黒色でマスクされる。
3D表示を行うため左右画像信号を処理する場合には、一方の画像信号のマスク位置を他方の画像信号にも適用する必要がある。このため、左右画像信号に用いられるマスク信号の論理和をとることによって、マスクタイミングを生成する。
表示部8の表示領域に対して、入力する左画像信号の位相が進んでいるため、実際に表示部8に表示される左画像は、左側に移動する。このとき、表示領域の右端には有効な左画像信号が含まれない部分が存在するため、左画像信号のマスクタイミングが“H”となって黒色でマスクされる。一方、右画像信号の位相は通常であるが、マスクタイミングに合わせてマスクされると、表示部8に表示される画像は、左右画像が共に右端が黒色でマスクされる。
表示部8の表示領域に対して、入力する左画像信号の位相が遅れているため、実際に表示部8に表示される左画像は、右側に移動する。このとき、表示領域の左端には有効な左画像信号が含まれない部分が存在するため、左画像信号のマスクタイミングが“H”となって黒色でマスクされる。一方、右画像信号の位相は通常であるが、マスクタイミングに合わせてマスクされると、表示部8に表示される画像は、左右画像が共に左端が黒色でマスクされる。
表示部8の表示領域に対して、入力する左画像信号の位相が進んでいるため、実際に表示部8に表示される左画像は、左側に移動する。一方、入力する右画像信号の位相が遅れているため、実際に表示部8に表示される右画像は、右側に移動する。このとき、表示領域の右端には有効な左画像信号が含まれない部分が存在し、左端には有効な右画像信号が含まれない部分が存在するため、それぞれの有効な画像信号が含まれない部分でマスクタイミングが“H”となって黒色でマスクされる。これにより、表示部8に表示される画像は、左右画像の左右端が共に黒色でマスクされる。
3D画像を編集する場合、カメラ1L,1Rのセッティングによっては、信号処理装置10に画像の左右が反転した画像信号が入力する場合がある。例えば、カメラ1Lの前に反射鏡等が備えられると、通常の向きで撮影された画像に対して反転した画像の画像信号が信号処理装置10に入力する。このため、マスクタイミングを画像信号の反転入力に対応させた処理を行う必要がある。
入力する左画像信号と表示部8の画面上に表示される左画像信号の位相が合っており、マスクタイミングは、表示領域の全域にわたって“L”であるため、画面上に表示される左画像信号にマスクはされない。
表示部8の表示領域に対して、入力する左画像信号の位相が進んでいるため、実際に表示部8に表示される左画像は、左側に移動する。このとき、入力する左画像信号の左橋には、有効な左画像信号が含まれず、この左画像信号を反転した結果、表示領域の右端には有効な左画像信号が含まれない部分が存在するため、マスクタイミングが“H”となって黒色でマスクされる。
表示部8の表示領域に対して、入力する左画像信号の位相が遅れているため、実際に表示部8に表示される左画像は、右側に移動する。このとき、入力する左画像信号の右橋には、有効な左画像信号が含まれず、この左画像信号を反転した結果、表示領域の左端には有効な左画像信号が含まれない部分が存在するため、マスクタイミングが“H”となって黒色でマスクされる。
一方の画像信号が反転して信号処理装置10に入力すると、上述した方法でマスクをかけても正しく画像を表示することができない。この場合、一方の画像信号に対するマスクタイミングと他方の画像信号に対するマスクタイミングが異なる。
表示部8の表示領域に対して、反転入力する左画像信号の位相が進んでいるため、左画像信号のマスクタイミングも右側に移動する。一方、通常入力する右画像信号に位相の遅れ等は生じていないため、右画像信号のマスクタイミングは移動しない。この場合、左右画像信号のマスクタイミングの論理和がとられると、このマスクタイミングも右側に従って右画像信号の左端を誤ってマスクしてしまう。しかし、マスクすべき部分は、右画像信号が存在しない表示部8に表示される画像の右端部分である。
反転入力する左画像信号と、左画像信号のマスクタイミングは図12Aに示したものと同じである。ここで、左画像信号のマスクタイミングを反転させた上で、このマスクタイミングを右画像信号のマスクタイミングとして渡す。そして、左画像信号のマスクタイミングの論理和と右画像信号のマスクタイミングの論理和を求めると、表示部8に表示される左右画像は共に、マスクするべき部分である右端が黒色でマスクされる。
図13は、画像データの書込み処理の例を示す。
始めに、書込み部3は、信号処理装置10に電源がオンされたか否かを判断する(ステップS1)。電源がオンされていなければ、電源の入力を待つ。
始めに、読出し部7は、信号処理装置10に電源がオンされたか否かを判断する(ステップS11)。電源がオンされていなければ、電源の入力を待つ。
図22Aは修正前の3Dモニタ表示を示している。
図22Aを2Dモニタで表示させたならば、図22Dの様に映る。四角形と円形の2つの被写体が映っていて、3Dモニタ表示では左画像31と右画像33が映り、両者には視差41がある。
従来は、遠くにみせたい被写体のデータを修正して図22Eのような表示にしてそれを確認するという作業を行っていた。いちいちデータの修正を行い、その都度確認することになるため、確認作業に時間がかかっていた。
本例の機能を使い、全ての被写体の視差を広げてしまい、図22Fに示したように、修正を加えたい四角形の被写体のみに着目し、円形の被写体は無視して奥行き効果を確認する。そして、視差量が決まった後に、被写体のデータを修正する。このようにして、ユーザは簡単な操作で実際に奥行き効果を感じた上で適切に被写体のデータを修正できるため、視差を修正する処理を早く終えることができる。
Claims (11)
- 人間の両目の間隔に合わせて配置され、同一の被写体を撮像する2台のカメラから入力し、左画像メモリに記憶される左画像信号及び右画像メモリに記憶される右画像信号の位相を合わせる位相合せ部と、
操作部によって指定された位相の変位量に基づいて、水平方向における前記左画像信号及び/又は右画像信号の位相を変えることにより、前記左画像信号及び右画像信号によって表示部に表示される左画像及び右画像の両方又はいずれかの画像を、水平方向に所定の距離で移動させて、前記左画像及び右画像の視差を変えた前記左画像信号及び右画像信号を出力する位相調整部と、
視差が変えられた前記左画像及び右画像が重複して表示部に3D表示される部分と、前記左画像及び右画像が単独で表示部に2D表示される部分のうち、前記2D表示される部分を前記3D表示される部分とは異なる画像に置き換えた前記左画像信号及び/又は右画像信号を出力する読出し部と、を備える
信号処理装置。 - 前記読出し部は、入力する前記左画像信号又は右画像信号の位相の進み又は遅れによって前記表示部の画面に前記左画像信号又は右画像信号が前記表示部の表示領域に含まれない部分を他の画像信号に置き換えて出力する
請求項1記載の信号処理装置。 - 前記読出し部は、前記2台のカメラに入力する前記被写体の像光が互いに反転する場合に、反転入力した前記左画像信号又は右画像信号の出力を反転した上で、反転された前記左画像信号又は右画像信号が前記表示部の表示領域に含まれない部分を他の画像信号に置き換えて出力する
請求項2記載の信号処理装置。 - 前記読出し部は、
所定のタイミングに基づいて、前記2D表示される部分を他の画像に置き換える指示を出力するタイミング生成部と、
前記指示に基づいて、前記位相調整部から入力した前記左画像信号若しくは右画像信号、又は前記他の画像信号に置き換えるマスク信号を選択して出力する選択部と、を備える
請求項3記載の信号処理装置。 - 前記タイミング生成部は、
前記被写体の像光に応じて通常入力される前記左画像信号又は右画像信号をマスクするための第1のマスクタイミングを記憶する第1の記憶部と、
反転した前記被写体の像光に応じて反転入力される、前記左画像信号及び/又は右画像信号をマスクするための第2のマスクタイミングを記憶する第2の記憶部と、
入力する前記左画像信号及び/又は右画像信号の通常出力又は反転出力に応じて選択される前記第1の記憶部に、前記第1のマスクタイミングの書込みアドレス及び読出しアドレスを供給し、前記第2の記憶部に前記第2のマスクタイミングの書込みアドレス及び読出しアドレスを供給するアドレス制御部と、を備え、
前記通常出力又は反転出力に応じて選択される前記第1又は第2の記憶部から前記第1又は第2のマスクタイミングが読み出される
請求項4記載の信号処理装置。 - 前記アドレス制御部は、前記通常出力を基準とした場合における前記左画像信号及び/又は右画像信号の位相の変化量に応じて、前記第1又は第2の記憶部に供給する書込みアドレス及び読出しアドレスを変える
請求項5記載の信号処理装置。 - 前記位相調整部は、前記操作部によって指定された位相の変位量又は前記カメラから入力するメタデータを前記表示部に表示する制御を行う
請求項6記載の信号処理装置。 - 前記表示部は、前記左画像メモリから読出された前記左画像信号及び前記右画像メモリから読出された前記右画像信号に基づいて、前記被写体を3次元表示する3次元モニタであって、前記2D表示される部分に表示される画像は、前記3次元モニタのベゼルの色と同じ色の画像とする
請求項1〜7のいずれか1項に記載の信号処理装置。 - 人間の両目の間隔に合わせて配置され、同一の被写体を撮像する2台のカメラから入力し、左画像メモリに記憶される左画像信号及び右画像メモリに記憶される右画像信号の位相を合わせるステップと、
操作部によって指定された位相の変位量に基づいて、水平方向における前記左画像信号及び/又は右画像信号の位相を変えることにより、前記左画像信号及び右画像信号によって表示部に表示される左画像及び右画像の両方又はいずれかの画像を、水平方向に所定の距離で移動させて、前記左画像及び右画像の視差を変えた前記左画像信号及び右画像信号を出力するステップと、
視差が変えられた前記左画像及び右画像が重複して表示部に3D表示される部分と、前記左画像及び右画像が単独で表示部に2D表示される部分のうち、前記2D表示される部分を前記3D表示される部分とは異なる画像に置き換えた前記左画像信号及び/又は右画像信号を出力するステップと、を含む
信号処理方法。 - 人間の両目の間隔に合わせて配置され、同一の被写体を撮像する2台のカメラから入力し、左画像メモリに記憶される左画像信号及び右画像メモリに記憶される右画像信号の位相を合わせる位相合せ部と、
前記左画像信号及び右画像信号によって左画像及び右画像を表示する表示部と、
操作部によって指定された位相の変位量に基づいて、水平方向における前記左画像信号及び/又は右画像信号の位相を変えることにより、前記左画像及び右画像の両方又はいずれかの画像を、水平方向に所定の距離で移動させて、前記左画像及び右画像の視差を変えた前記左画像信号及び右画像信号を出力する位相調整部と、
視差が変えられた前記左画像及び右画像が重複して表示部に3D表示される部分と、前記左画像及び右画像が単独で表示部に2D表示される部分のうち、前記2D表示される部分を前記3D表示される部分とは異なる画像に置き換えた前記左画像信号及び/又は右画像信号を出力する読出し部と、を備える
表示装置。 - 人間の両目の間隔に合わせて配置され、同一の被写体を撮像する2台のカメラから入力し、左画像メモリに記憶される左画像信号及び右画像メモリに記憶される右画像信号の位相を合わせる手順、
操作部によって指定された位相の変位量に基づいて、水平方向における前記左画像信号及び/又は右画像信号の位相を変えることにより、前記左画像信号及び右画像信号によって表示部に表示される左画像及び右画像の両方又はいずれかの画像を、水平方向に所定の距離で移動させて、前記左画像及び右画像の視差を変えた前記左画像信号及び右画像信号を出力する手順と、
視差が変えられた前記左画像及び右画像が重複して表示部に3D表示される部分と、前記左画像及び右画像が単独で表示部に2D表示される部分のうち、前記2D表示される部分を前記3D表示される部分とは異なる画像に置き換えた前記左画像信号及び/又は右画像信号を出力する手順を
コンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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