JP2021092672A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】立体視可能な画像を容易に(少ない処理負荷やユーザー負荷で)撮影可能な撮像装置を提供する。【解決手段】本発明の撮像装置は、外光を撮像センサに集光する複数の光学系と、被写体距離を検出する距離検出手段と、情報を通知する通知手段とを有する撮像装置であって、前記通知手段は、前記被写体距離が短い場合に当該被写体距離が長い場合よりも高精度に前記撮像装置の傾きを調整させるための通知を行うことを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、複数の光学系を有する撮像装置に関する。
2つの光学系を用いて視差のある2枚の広角画像を得て、仮想球体上にマッピングして表示することで立体感のあるVR(Virtual Reality)画像を観賞可能にする技術が知られている。視差のある2枚の画像を撮像するための2眼VRカメラは2つの光学系を同じ方向に向けて有しており、1度の撮影操作により、視差のある2枚の画像を撮影する。こうして撮影された2枚の画像は、専用のビューワで再生したときに、立体感のあるVR画像として観賞することができる。
VRカメラがロール方向に傾いた状態で撮影されたVR画像は、何も処理を施さなければ、水平線が傾いた状態で再生される。VR画像の傾きを補正するには、天頂補正と呼ばれる処理を行う必要がある。ここで、2眼VRカメラで撮影された2枚の画像にそれぞれ天頂補正として単純な回転処理を施すと、各画像における水平線の傾きは低減するが、2枚の画像で同じ高さに存在すべき特徴点が異なる高さに存在することになるため、立体視不可能な画像となる。
特許文献1では、視差のある2枚の画像を撮像し、2枚の画像から被写体のデプスマップを作成し、2枚の画像の一方とデプスマップとに回転処理をそれぞれ適用し、それらの処理結果から立体視のための他方の画像を生成する技術が提案されている。
他の技術として、カメラの傾斜角度を検出し、検出された傾斜角度に対応したガイドを表示することで、カメラが傾いていることを撮影者に通知する技術が提案されている。
特許文献2では、特定の撮影シーンのための複数の撮影モードのいずれかを設定し、設定した撮影モードに応じてガイド表示の制御を変更することが提案されている。
特開2013−219579号公報 特許第4557929号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、立体視のための2枚の画像の一方は、撮像された画像に回転処理を施した画像となるが、当該2枚の画像の他方は、デプスマップ生成、回転処理、画像生成という複数の処理を経た画像となる。このため、立体視のための2枚の画像の間で画質が異なってしまう。さらに、立体視のための画像をデプスマップから生成するには、多大な演算量(多大な処理負荷)が必要になる。
傾斜角度に対応したガイドを表示すれば、ユーザーがカメラを精度高く水平に保持するようにできるが、常にカメラを精度高く水平に保持することは困難である(常にカメラを精度高く水平に保持するには、多大なユーザー負荷が必要になる)。特許文献2の技術では、立体視可能な画像を撮影するために必要な情報を通知することができない。
本発明は、立体視可能な画像を容易に(少ない処理負荷やユーザー負荷で)撮影可能な
撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、外光を撮像センサに集光する複数の光学系と、被写体距離を検出する距離検出手段と、情報を通知する通知手段とを有する撮像装置であって、前記通知手段は、前記被写体距離が短い場合に当該被写体距離が長い場合よりも高精度に前記撮像装置の傾きを調整させるための通知を行うことを特徴とする。
本発明によれば、立体視可能な画像が容易に(少ない処理負荷やユーザー負荷で)撮影可能になる。
撮像装置の外観図である。 第1実施形態に係る撮像装置のブロック図である。 第1実施形態に係る撮影モード処理のフローチャートである。 注目点の一例を示す図である。 注目点の一例を示す図である。 被写体距離などの一例を示す図である。 表示例を示す図である。 第2実施形態に係る撮像装置のブロック図である。 第2実施形態に係る撮影モード処理のフローチャートである。 撮像面上の注目点などの一例を示す図である。 天頂補正前の注目点の一例を示す図である。 天頂補正後の注目点の一例を示す図である。 グラフィックの一例を示す図である。 グラフィックの一例を示す図である。 グラフィックの表示例を示す図である。 第3実施形態に係る撮影モード処理のフローチャートである。 注目領域の一例を示す図である。 注目領域の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を説明する。以下では、まずVR画像について説明し、その後、本実施形態に係る撮像装置について説明する。
[VR画像]
本実施形態において、VR画像とは、VR表示(表示モード「VRビュー」で表示)をすることのできる画像であるものとする。VR画像には、全方位カメラ(全天球カメラ)で撮像した全方位画像(全天球画像)や、表示部に一度に表示できる表示範囲より広い映像範囲(有効映像範囲)を持つパノラマ画像などが含まれるものとする。VR画像には、静止画だけでなく、動画やライブビュー画像(カメラからほぼリアルタイムで取得した画像)も含まれる。VR画像は、最大で上下方向(垂直角度、天頂からの角度、仰角、俯角、高度角、ピッチ角)360度、左右方向(水平角度、方位角度、ヨー角)360度の視野分の映像範囲(有効映像範囲)を持つ。
また、VR画像は、上下360度未満、左右360度未満であっても、通常のカメラで撮像(撮影)可能な画角よりも広い広範な画角(視野範囲)、あるいは、表示部に一度に表示できる表示範囲より広い映像範囲(有効映像範囲)を持つ画像も含むものとする。例えば、左右方向(水平角度、方位角度)360度、天頂(zenith)を中心とした垂
直角度210度の視野分(画角分)の被写体を撮像可能な全天球カメラで撮像された画像はVR画像の一種である。また、例えば、左右方向(水平角度、方位角度)180度、水平方向を中心とした垂直角度180度の視野分(画角分)の被写体を撮像可能なカメラで撮像された画像はVR画像の一種である。即ち、上下方向と左右方向にそれぞれ160度(±80度)以上の視野分の映像範囲を有しており、人間が一度に視認できる範囲よりも広い映像範囲を有している画像はVR画像の一種である。
このVR画像をVR表示(表示モード「VRビュー」で表示)すると、左右回転方向に表示装置(VR画像を表示する表示装置)の姿勢を変化させることで、左右方向(水平回転方向)には継ぎ目のない全方位の映像を観賞することができる。上下方向(垂直回転方向)には、真上(天頂)から±105度の範囲では継ぎ目のない全方位の映像を観賞することができるが、真上から105度を超える範囲は映像が存在しないブランク領域となる。VR画像は、「映像範囲が仮想空間(VR空間)の少なくとも一部である画像」とも言える。
VR表示(VRビュー)とは、VR画像のうち、表示装置の姿勢に応じた視野範囲の映像を表示する、表示範囲を変更可能な表示方法(表示モード)である。表示装置であるヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着して観賞する場合には、ユーザーの顔の向きに応じた視野範囲の映像を表示することになる。例えば、VR画像のうち、ある時点で左右方向に0度(特定の方位、例えば北)、上下方向に90度(天頂から90度、すなわち水平)を中心とした視野角(画角)の映像を表示しているものとする。この状態から、表示装置の姿勢を表裏反転させると(例えば、表示面を南向きから北向きに変更すると)、同じVR画像のうち、左右方向に180度(逆の方位、例えば南)、上下方向に90度(水平)を中心とした視野角の映像に、表示範囲が変更される。ユーザーがHMDで観賞している場合で言えば、ユーザーが顔を北から南に向ければ(すなわち後ろを向けば)、HMDに表示される映像も北の映像から南の映像に変わるということである。このようなVR表示によって、ユーザーに、視覚的にあたかもVR画像内(VR空間内)のその場にいるような感覚(没入感)を提供することができる。VRゴーグル(ヘッドマウントアダプター)に装着されたスマートフォンは、HMDの一種と言える。
なお、VR画像の表示方法は上記に限るものではない。姿勢変化ではなく、タッチパネルや方向ボタンなどに対するユーザー操作に応じて、表示範囲を移動(スクロール)させてもよい。VR表示時(表示モード「VRビュー」時)において、姿勢変化による表示範囲の変更に加え、タッチパネルへのタッチムーブ、マウスなどへのドラッグ操作、方向ボタンの押下などに応じて表示範囲を変更できるようにしてもよい。
[撮像装置の外観]
図1(a)は、本実施形態に係る撮像装置1の前面斜視図(外観図)であり、図1(b)は、撮像装置1の背面斜視図(外観図)である。撮像装置1は、前面側の上下左右180度の半球範囲を撮像可能であり、2つの光学系(レンズ101,102)を同じ方向に向けて有する2眼VRカメラであるとする。レンズ101,102のそれぞれは、魚眼レンズなどの広角レンズである。撮像装置1は、2枚のレンズ101,102を介して、視差のある2枚の画像(各々が上下左右180度分の2枚のVR画像)を同時に(セットで)撮像できる。シャッターボタン103は撮影指示を行うための操作部(操作部材)である。表示部104は、各種情報を表示する。なお、撮像装置1自体が備える構成としては表示部104に表示させるための映像信号を出力するためのインターフェースまでとし、表示部104は外付けのモニタなどで構成してもよい。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態では、被写体距離に基づいて、
撮像される2枚の画像が天頂補正を施すことで立体視不可能な画像になる可能性が高い場合に、警告通知を行う。これにより、ユーザーは再生時に立体視が不可能となりやすい撮影条件を把握して、撮像装置1の傾きを容易に調整することができる。
[撮像装置の構成]
図2は、第1実施形態に係る撮像装置1の構成例を示すブロック図である。CPU201は、撮像装置1全体を制御する制御部である。不揮発性メモリ202は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROMなどである。不揮発性メモリ202には、CPU201の動作用の定数、プログラムなどが記録(格納)される。ここでいうプログラムとは、後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。CPU201は、不揮発性メモリ202に記録されたプログラムを実行することで、後述する各処理を実現する。メモリ203は例えばRAMであり、CPU201は、メモリ203をワークメモリとして用い、CPU201の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ202から読み出したプログラムなどをメモリ203に展開する。
光学系204,205のそれぞれは、外光(被写体光)を撮像センサ207に集光して、外光による光学像を撮像センサ207に結像する光学系であり、光学系204は図1(a)のレンズ101を含み、光学系205は図1(a)のレンズ102を含む。光学系制御部206は光学系204,205を制御する。撮像センサ207は、結像された光学像を電気信号(画像データ)に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。撮像センサ制御部208は撮像センサ207を制御する。画像処理部209は各種画像処理を行う。被写体距離検出部210は被写体距離(撮像装置1から被写体までの距離)を検出する。第1実施形態では、被写体距離検出部210は、撮像センサ207の画素構造上に設けられたマイクロレンズと、光電変換領域(画素構造)の半分を遮光する遮光部材とを複数有する位相差センサであるとする。演算部211は各種演算を行う。通知部212は図1(b)の表示部104を含み、各種情報を通知する。操作部213は、ユーザーからの指示を受け付ける受付部であり、図1(a),1(b)のシャッターボタン103を含む。操作部213は、その他の押しボタン、ダイヤル、ジョイスティック、タッチパネルなどの操作部材を含んでもよい。
第1実施形態では、撮像装置1は2つの光学系204,205と1つの撮像センサ207とを有し、光学系204による光学像が撮像センサ207の半分の領域に結像され、光学系205による光学像が撮像センサ207の残り半分の領域に結像されるとする。ここで、ユーザーが撮影された画像を再生して、その立体視を行おうとしたとする。その場合には、ユーザーは、撮像センサ207のうち、右側の光学系204が結像する半分の領域から読み出された画像を右目で、左側の光学系205が結像する残り半分の領域から読み出された画像を左目で見る。以後、右目で見る画像を「右目用画像」と記載し、左目で見る画像を「左目用画像」と記載する。なお、光学系や撮像センサの数は特に限定されず、例えば、撮像装置1は、右目用画像を得るための撮像センサと、左目用画像を得るための撮像センサとの2つの撮像センサを有してもよい。
[撮像装置の動作]
図3は、第1実施形態に係るフローチャートであり、撮像装置1で行われる撮影モード処理の詳細を示すフローチャートである。この処理は、CPU201が不揮発性メモリ202に記録されたプログラムをメモリ203に展開して実行することにより実現される。撮像装置1を撮影モードで起動したり、CPU201が撮影モードに切り替えたりすると、図3の処理が開始する。撮像装置1は、図3の処理を撮影モード中に繰り返し行う。
S301では、CPU201は、被写体の注目点(注目方位)を撮像画角(撮像範囲;撮像装置1の前面側における上下左右180度の半球範囲)の中央に自動で設定する。例
えば、撮像装置1は、注目点を中心とする領域でオートフォーカスを行う。注目点の位置は撮像装置1の左右方向の角度と上下方向の角度とで示せるが、以下では簡単のため、光軸方向(レンズ101,102の光軸と平行な方向)から注目点までの左右方向の角度θのみを用いて説明する。光軸方向から注目点までの上下方向の角度についても同様に用いることができる。図4は、撮像画角401と注目点402の一例を示し、注目点402は撮像画角401の中央に設定されている。なお、自動で注目点を設定する方法は特に限定されず、例えば、撮像画角内の複数の被写体のうち、既知の被写体検出処理で検出された特定の被写体(顔など)の位置を注目点の位置として自動で設定してもよい。
S302では、CPU201は、ユーザーからの注目点設定操作があったか否かを判定する。注目点設定操作があった場合はS303に進み、そうでない場合はS304に進む。注目点設定操作は操作部213に対する操作であり、例えば注目点の座標を指定する操作などである。
S303では、CPU201は、注目点の位置を、S302の注目点設定操作(指示)で指定された位置に設定する。図5は、撮像画角501と、ユーザーが指定した注目点502との一例を示し、注目点502は撮像画角501の中央よりも下側に設定されている。
S304〜S306の処理は、LV(ライブビュー)画像の撮像や表示などのために行う。LV画像は被写体をほぼリアルタイムで表した画像であり、例えば右目用画像と左目用画像の一方がLV画像として撮像されて表示部104に表示される。S304では、CPU201は、光学系制御部206を用いて、光学系204,205のそれぞれのレンズ、絞り、シャッタなどを駆動するように、光学系204,205を制御する。S305では、CPU201は、撮像センサ制御部208を用いて、露光やLV画像の読み出しなどを行うように、撮像センサ207を制御する。これによりLV画像が撮像される。S306では、CPU201は、撮像センサ207から読み出されたLV画像に対して各種画像処理(補正処理、現像処理、圧縮処理など)を施すように、画像処理部209を制御する。画像処理部209は画像処理後のLV画像を表示部104に出力する。これによりLV画像が表示部104に表示される。
S307では、CPU201は、S301またはS303で設定された注目点の方位角度θを被写体距離検出部210に出力する。S308では、CPU201は、被写体距離検出部210を用いて、方位角度θの注目点までの被写体距離dを検出し、被写体距離dを演算部211に出力する。図6は、注目点601と被写体距離検出部210(位相差センサ)上の任意の基準点602との位置関係の一例を示す図である。撮像センサ207の領域603は、左側の光学系205が結像する撮像面であり、撮像センサ207の領域604は、右側の光学系204が結像する撮像面である。図6では、基準点602が撮像面603,604とは異なる位置にあるが、基準点602は撮像面603または撮像面604上にあってもよい。注目点601は、撮像面603,604に対して垂直な方向から方位角度θだけずれた位置に存在し、被写体距離検出部210は、基準点602から注目点601までの距離を被写体距離dとして検出する。
S309では、CPU201は、演算部211を用いて、S308で検出した被写体距離dが所定の距離d1(しきい値)よりも短いか否かを判定する。被写体距離dが距離d1よりも短い場合はS311に進み、そうでない場合はS310に進む。ここで、撮像装置1の傾きの不要な調整を促すような通知を抑制し、立体視可能な右目用画像と左目用画像が撮影できるような調整を促すような通知が行えるように、距離d1は、以下の2つの値に基づいて決定された距離であることが好ましい。
・ユーザーが撮像装置1を水平に構えようとしている状況で生じ得る撮像装置1の最大
の傾き
・撮像される右目用画像と左目用画像の間における、被写体の鉛直方向のずれ量に対する、当該被写体を立体視可能な限界値
S310では、CPU201は、画像処理部209から出力されたLV画像のみを表示部104に表示する。図7(a)は、S310での表示部104の表示例を示し、LV画像701のみが表示されている。
S311では、CPU201は、画像処理部209から出力されたLV画像と、撮像装置1の傾きを調整させるための警告メッセージ(所定のアイテム)とを表示部104に表示する。図7(b)は、S311での表示部104の表示例を示し、LV画像702と警告メッセージ703が表示されている。ユーザーは、警告メッセージ703を見ることで、立体視可能な右目用画像と左目用画像を撮影するために撮像装置1の傾きを調整する必要があることを容易に把握して、撮像装置1の傾きを好適に調整することができる。なお、撮像装置1の傾きを調整させるための通知は、表示するアイテムの有無の変更によって実現されるものに限られず、例えば、表示するアイテムの態様の変更によって実現されてもよいし、スピーカーなどの発音部からの発音によって実現されてもよい。また、撮像装置1の傾きを調整させるための所定のアイテムは、警告メッセージに限られず、例えばアイコンなどであってもよい。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、被写体距離と撮像装置の傾きとから、撮像される右目用画像と左目用画像の間における、被写体の鉛直方向のずれ量を算出する。そして、このずれ量に基づいて、表示する水準器(撮像装置の傾きを示すグラフィック)における線の幅や、表示する角度(撮像装置の傾きを示す数値)の桁数などを変更する。これにより、ユーザーは再生時の立体視が可能となるのに必要十分な精度で撮像装置の傾きを調整することができる。つまり、不必要に高い精度での調整を抑制でき、ユーザーの負荷を低減できる。
[撮像装置の構成]
図8は、第2実施形態に係る撮像装置1の構成例を示すブロック図である。第2実施形態に係る撮像装置1は、第1実施形態(図2)の構成に傾き検出部801を追加した構成を有する。傾き検出部801は、加速度センサなどを有し、撮像装置1の傾きを検出する。
[撮像装置の動作]
図9は、第2実施形態に係るフローチャートであり、撮像装置1で行われる撮影モード処理の詳細を示すフローチャートである。この処理は、CPU201が不揮発性メモリ202に記録されたプログラムをメモリ203に展開して実行することにより実現される。撮像装置1を撮影モードで起動したり、CPU201が撮影モードに切り替えたりすると、図9の処理が開始する。撮像装置1は、図9の処理を撮影モード中に繰り返し行う。
S901〜S906の処理は、第1実施形態(図3)のS301〜S306の処理と同様である。
S907では、CPU201は、傾き検出部801を用いて、撮像装置1の傾きψを検出し、傾きψを出力する。ここでは、傾きψとして、鉛直方向(重力方向)から撮像装置1の上下方向までの、撮像装置1のロール方向(正面方向(レンズ101,102の光軸と平行な方向)を軸とする回転方向)における角度が検出されるとする。
S908とS909の処理は、第1実施形態(図3)のS307とS308の処理と同様である。但し、S908では、CPU201は、S901またはS903で設定された注目点の方位角度θを被写体距離検出部210と演算部211に出力する。
S910では、CPU201は、演算部211を用いて、注目点の方位角度θ、撮像装置1の傾きψ、及び、注目点までの被写体距離dから、撮像される右目用画像と左目用画像の間における、注目点の鉛直方向のずれ量δを算出する。ずれ量δは、天頂補正後の右目用画像と左目用画像の間における、注目点の上下方向のずれ量とも言える。ここでは、天頂補正は、右目用画像と左目用画像のそれぞれを、対応する光軸を中心として回転させる処理であるとする。画像処理部209が天頂補正を実行可能であってもよいが、画像処理部209は天頂補正を行わず、撮像装置1で撮影された画像を再生可能な外部機器(スマートフォンなど)で天頂補正が行われ得るものとする。ずれ量δの算出方法の具体例は後述する。
S911では、CPU201は、演算部211を用いて、S910で算出したずれ量δが所定のしきい値δ1よりも大きいか否かを判定する。ずれ量δがしきい値δ1よりも大きい場合はS913に進み、そうでない場合はS912に進む。S912では、CPU201は、演算部211に対して、表示する水準器(撮像装置の傾きを示すグラフィック)における線幅T1、表示する角度(撮像装置の傾きを示す数値)の桁数D1、及び、当該角度の量子化数Q1を設定する。演算部211は、設定された上記値に従って水準器や角度を示すグラフィックを生成し、表示部104に出力する。
同様に、S913では、CPU201は、S910で算出したずれ量δが所定のしきい値δ2よりも大きいか否かを判定する。ずれ量δがしきい値δ2よりも大きい場合はS915に進み、そうでない場合はS914に進む。S914では、CPU201は、演算部211に対して、表示する水準器における線幅T2、表示する角度の桁数D2、及び、当該角度の量子化数Q2を設定する。演算部211は、設定された上記値に従って水準器や角度を示すグラフィックを生成し、表示部104に出力する。
S915では、CPU201は、S910で算出したずれ量δが所定のしきい値δ3よりも大きいか否かを判定する。ずれ量δがしきい値δ3よりも大きい場合はS917に進み、そうでない場合はS916に進む。S916では、CPU201は、演算部211に対して、表示する水準器における線幅T3、表示する角度の桁数D3、及び、当該角度の量子化数Q3を設定する。S917では、CPU201は、演算部211に対して、表示する水準器における線幅T4、表示する角度の桁数D4、及び、当該角度の量子化数Q4を設定する。演算部211は、設定された上記値に従って水準器や角度を示すグラフィックを生成し、表示部104に出力する。
しきい値δ1〜δ3の大小関係はδ1>δ2>δ3である。しきい値δ1〜δ3、撮像される右目用画像と左目用画像の間における、被写体の鉛直方向のずれ量δに対する、当該被写体を立体視可能な限界値に基づいて決定されることが好ましく、しきい値δ3は当該限界値であることが好ましい。そして、しきい値δ1,δ2は、水準器などの把握しやすさや、撮像装置1の傾きの調整しやすさなどを考慮し、しきい値δ1〜δ3の間隔が等間隔となるように決定されることが好ましい。
ずれ量δが大きい場合に当該ずれ量δが小さい場合よりも高精度に撮像装置1の傾きを調整させるための通知が行えるように、線幅T1〜T4の大小関係はT1>T2>T3>T4となっている。そして、桁数D1〜D4の大小関係はD1<D2<D3<D4となっており、量子化数Q1〜Q4の大小関係はQ1<Q2<Q3<Q4となっている。なお、線幅や桁数、量子化数などが4段階で切り替えられるものとしたが、段階数は4段階より
多くても少なくてもよく、任意に変更可能であってもよい。被写体距離dが短いほど大きいずれ量δが得られる傾向にあるため、上記の通知は、被写体距離dが短い場合に当該被写体距離dが長い場合よりも高精度に撮像装置1の傾きを調整させるための通知とも言える。
S918では、CPU201は、画像処理部209から出力されたLV画像と、演算部211から出力されたグラフィック(水準器や角度)とを表示部104に表示する。グラフィックの具体例と、グラフィックの表示例とは後述する。
[ずれ量δの算出方法]
S910でのずれ量δの算出方法の具体例について説明する。図10は、図6に光学系204,205(レンズ101,102)の光軸と画角を加えて示した図である。点1003は左側の光学系205の光学中心であり、点1004は右側の光学系204の光学中心であり、点1005は左側の撮像面603上に結像した注目点601であり、点1006は右側の撮像面604上に結像した注目点601である。演算部211は、以下の式(1)を用いて、注目点601の方位角度θと被写体距離dから、点1005,1006の位置を算出する。
Figure 2021092672
式(1)において、「X」は、注目点601と、基準点602や光学中心1003、光学中心1004との間の光軸方向(光軸と平行な方向)の距離である。「X」は、注目点601と左側の光学系205の光軸との間の、当該光軸と直交する撮像装置1の左右方向の距離であり、「X」は、注目点601と右側の光学系204の光軸との間の、当該光軸と直交する左右方向の距離である。「θ」は、左側の光学系205の光軸から、光学系205の光学中心1003と注目点601とを通る方向までの、左右方向の角度である。「θ」は、右側の光学系204の光軸から、光学系204の光学中心1004と注目点601とを通る方向までの、左右方向の角度である。「f」は、光学系204,205の焦点距離であり、「SLX」は、左側の撮像面603上の注目点1005と当該撮像面603の中央との間の距離であり、「SRX」は、右側の撮像面604上の注目点1006と当該撮像面604の中央との間の距離である。「p」は、光学系204の光軸と光学系205の光軸との間の距離である。なお、光学系204の焦点距離と光学系205の焦点距離とは等しいものとし、基準点602と光学中心1003と光学中心1004の光
軸方向の位置は等しいものとする。
具体的には、式(1)より、以下の式(2)が求まる。演算部211は、以下の式(2)を用いて、撮像面603,604上に結像した注目点1005,1006の左右位置SLX,SRX(撮像装置1の左右方向の位置)を算出する。演算部211は、同様の演算で、注目点1005,1006の上下位置SLX,SRX(撮像装置1の上下方向の位置)も算出する。
Figure 2021092672
図11は、撮像面603,604を光学中心1003,1004の側から見た図である。左側の撮像面603では、撮像面603の中心1101(画角中心)を原点として、座標(左右位置,上下位置)=(SLX,SLY)に注目点1005が結像されている。同様に、右側の撮像面604では、撮像面604の中心1102(画角中心)を原点として、座標(SRX,SRY)に注目点1006が結像されている。
図12は、画角中心を中心として撮像装置1の傾きψと同じ回転角で撮像装置1が傾いた方向と逆方向に画像を回転させる天頂補正後の状態に対応する撮像面1201,1202を示す。撮像面1201は左側の撮像面603に対応し、撮像面1202は右側の撮像面604に対応する。天頂補正により、撮像面603,604(左目用画像と右目用画像)上の注目点1005,1006も移動し、注目点1203,1204となる。演算部211は、以下の式(3)を用いて、座標(SLX,SLY)と座標(SRX,SRY)と傾きψとから、注目点1203,1204の上下位置SLY’,SRY’を算出する。
Figure 2021092672
そして、演算部211は、以下の式(4)を用いて、上下位置SLY’と上下位置SRY’との差分を、注目点1203と注目点1204との(注目点1005と注目点1006との)鉛直方向のずれ量δとして算出する。

δ=|SLY’−SRY’| ・・・・(4)
[グラフィックの具体例]
S918でのグラフィック(水準器や角度)の具体例について説明する。図13(a)は、ずれ量δが小さい場合のグラフィックの一例を示し、図13(b)は、ずれ量δが大きい場合のグラフィックの一例を示す。線1301,1311は、撮像装置1の左右方向を示す直線(左右方向と平行な直線)であり、線1302,1312は、実空間の水平方向(つまり水平線)を示す直線であり、数値1303,1313は撮像装置1の傾きを示す数値(角度)である。
ずれ量δが小さい場合の図13(a)では、水平方向を示す直線1302の線幅が太く設定されている。そして、数値1303の小数点以下の桁数が0桁に設定されており、数値1303が「0°」となっている。ここで量子化数は19に設定されおり、数値1303として、「−90°」から「90°」までが10°刻みで表示されるとする。一方で、ずれ量δが大きい場合の図13(b)では、水平方向を示す直線1312の線幅が細く設定されている。そして、数値1313の小数点以下の桁数が1桁に設定されており、数値1313が「2.6°」となっている。ここで量子化数は1801に設定されおり、数値1313として、「−90°」から「90°」までが0.1°刻みで表示されるとする。
ユーザーは、水平方向を示す直線1302,1312の線幅から、立体視可能な右目用画像と左目用画像を撮影するための撮像装置1の傾きの範囲を把握できる。ユーザーは直線1301が直線1302からはみ出さないように(直線1311が直線1312からはみ出さないように)撮像装置1の傾きを調整すれば、立体視可能な右目用画像と左目用画像を撮影することができる。直線1302,1312の線幅を太く設定したり、数値1303,1313の桁数や量子化数を小さく設定したりすることにより、ユーザーは再生時の立体視が可能となるのに必要十分な精度で撮像装置の傾きを調整することができる。つまり、不必要に高い精度での調整を抑制でき、ユーザーの負荷を低減できる。
図14(a)〜14(f)は,S918でのグラフィック(水準器や角度)の他の例を示す。図14(a),14(c),14(e)は、ずれ量δが小さい場合のグラフィックの一例を示し、図14(b),14(d),14(f)は、ずれ量δが大きい場合のグラフィックの一例を示す。
図14(a),14(b)の例では、水平方向を示す直線1402,1412の線幅は変更せず、撮像装置1の左右方向を示す直線1401,1411の線幅を変更する。これにより、図13の例と同様の効果を得ることができる。
図14(c),14(d)の例では、水平方向を示す直線1422,1432の傾きに、数値1303,1313(角度)の量子化数を適用している。図14(c)では、直線1422の傾きが−90°から90°まで10度刻みで変更され、図14(d)では、直線1432の傾きが−90°から90°まで0.1度刻みで変更される。こうすることで、立体視可能な右目用画像と左目用画像を撮影できるにもかかわらず、水平方向を示す直線が傾いて表示されることなどを抑制でき、不必要に高い精度での調整を抑制できる。なお、直線1422,1432の傾きの量子化数と、数値1303,1313の量子化数とを個別に設定してもよい。
図14(e),14(f)の例では、水平方向を示す直線1442,1452の色をずれ量δに応じて変更する。さらに、ずれ量δが所定の値(例えば上述した限界値)よりも大きい場合に、再生時に立体視ができない可能性があることをユーザーに知らせるための警告メッセージ1454を表示する。水平方向を示す直線の色を変更する段階数は特に限定されず、例えばずれ量δが上述した限界値よりも大きいか否かの1段階で色を変更してもよい。こうすることで、再生時に立体視ができない可能性があることや、当該可能性が高まっていることなどを、撮影時にユーザーに通知することができる。ユーザーはこの通知に基づき、撮像装置1の傾きや被写体からの距離などを調整することで、再生時に立体視ができない画像の撮影を未然に防止することができる。なお、水平方向を示す直線1442,1452の色は変更せず、撮像装置1の左右方向を示す直線1301,1311の色を変更してもよいし、水平方向を示す直線と左右方向を示す直線との両方の色を変更してもよい。
なお、通知の方法は、表示するアイテムの態様や有無の変更によって実現されるものに限られない。例えば、撮像装置1の傾きを示す数値(角度)などは、スピーカーなどの発音部からの発音によって通知してもよい。また、水準器が目盛を含む場合には、目盛の数(間隔)をずれ量が小さいほど多くしてもよい。
[グラフィックの表示例]
S918でのグラフィック(水準器や角度)の表示例について説明する。図15(a)〜15(c)は、グラフィックの表示例を示す。図15(a)は、グラフィック1501のみを表示部104に表示した例を示す。図15(b)は、LV画像1510上に、LV画像1510と同じ大きさのグラフィック1502を重ねて表示した例である。図15(b)では、LV画像1510とグラフィック1502を区別するために、それらを互いにずらして示しているが、実際にはLV画像1510の領域とグラフィック1502の領域とは一致する。図15(c)は、LV画像1510の一部の領域に、LV画像1510よりも小さいグラフィック1503を重ねて表示した例である。このように、グラフィックの表示方法には種々の方法を採用できる。ユーザーからの指示に応じてグラフィックの表示方法を切り替えることができてもよく、例えば図15(a)の表示、図15(b)の表示、及び、図15(c)の表示の間でグラフィックの表示を切り替えることができてもよい。
<第3実施形態>
本発明の第3実施形態について説明する。第1実施形態や第2実施形態では、ユーザーは、1つの注目点(ユーザーが指定した注目点、または、撮像装置が自動で指定した注目点)が再生時に立体視可能となるように撮像装置の傾きを容易に調整することができる。しかし、上記1つの注目点以外の領域は、再生時に立体視不可能となることがある。第3実施形態では、第2実施形態での1つの注目点を、複数の注目点を含む注目領域に拡張することにより、再生時に多くの箇所で立体視可能となる調整をユーザーが容易に行えるようにする。具体的には、注目領域で立体視可能となる調整をユーザーが容易に行えるようにする。
[撮像装置の動作]
図16は、第3実施形態に係るフローチャートであり、撮像装置1で行われる撮影モード処理の詳細を示すフローチャートである。この処理は、CPU201が不揮発性メモリ202に記録されたプログラムをメモリ203に展開して実行することにより実現される。撮像装置1を撮影モードで起動したり、CPU201が撮影モードに切り替えたりすると、図16の処理が開始する。撮像装置1は、図16の処理を撮影モード中に繰り返し行う。
S1601では、CPU201は、被写体の注目領域を設定する。ここでは、撮像画角全体を注目領域として設定してもよいし、既知の被写体検出処理で検出された特定の被写体(顔など)の領域を注目領域として設定してもよい。図17は、撮像画角1701と注目領域1702、注目領域1702に含まれた複数の注目点1703の一例を示し、撮像画角1701の全体が注目領域1702として設定されている。図17では、撮像画角1701と注目領域1702を区別するために、それらを互いにずらして示しているが、実際には撮像画角1701の領域と注目領域1702の領域とは一致する。
S1602では、CPU201は、ユーザーからの注目領域設定操作があったか否かを判定する。注目領域設定操作があった場合はS1603に進み、そうでない場合はS1604に進む。注目領域設定操作は操作部213に対する操作であり、例えば注目領域の頂点の座標を指定する操作や、予め定められた複数の領域のいずれかを注目領域として選択する操作などである。
S1603では、CPU201は、注目領域を、S1602の注目領域設定操作(指示)で指定された領域に設定する。図18は、撮像画角1801、ユーザーが指定した注目領域1802、及び、注目領域1802に含まれた複数の注目点1803の一例を示し、撮像画角1801の一部が注目領域1802となっている。
なお、S1601やS1603で注目領域として矩形領域が設定される例を説明したが、注目領域の形状やサイズなどは特に限定されない。また、注目点の数、位置、間隔なども特に限定されず、任意に変更可能であってもよい。複数の注目点は離散的に配置されてもよいし、連続的に配置されてもよい。
S1604〜S1610の処理は、第2実施形態(図9)のS904〜S910の処理と同様である。但し、S1608では、CPU201は、S1601またはS1603で設定された注目領域内の各注目点の方位角度θを、被写体距離検出部210と演算部211に出力する。そして、CPU201は、注目領域内の複数の注目点のいずれか1つを演算対象として選択し、選択した注目点についてS1609とS1610の演算を行う。
S1611では、CPU201は、注目領域内の全ての注目点に対して演算(ずれ量δの算出)が完了したか否か判定する。演算が完了した場合はS1612に進み、そうでない場合は、ずれ量δが算出されていない注目点に演算対象を更新して、S1609に進む。
S1612では、CPU201は、算出した複数のずれ量δ(注目領域内の複数の注目点にそれぞれ対応する複数のずれ量δ)の最大値max(δ)を算出する。
S1613〜S1620の処理は、第2実施形態(図9)のS911〜S918の処理と同様である。但し、S1613とS1615とS1617では、S1612で算出したずれ量max(δ)をしきい値と比較する。
図16のフローチャートによれば、注目領域内の複数の注目点にそれぞれ対応する複数のずれ量δ)の最大値max(δ)に基づく通知が行われる。このため、ユーザーは、通知に従って、再生時に注目領域全体が立体視可能となるように、撮像装置1の傾きを調整することができる。なお、被写体距離dが短いほど大きいずれ量δが得られる傾向にあるため、最大値max(δ)に基づく通知は、注目領域内の複数の注目点にそれぞれ対応する複数の被写体距離dの最小値に基づく通知とも言える。また、注目領域(複数の注目点)を代表するずれ量δは最大値でなくてもよいし、注目領域を代表する被写体距離dは最小値でなくてもよい。例えば、注目領域を代表する値(ずれ量δや被写体距離d)として、最頻値や中間値を使用してもよい。
なお、CPU201が行うものとして説明した上述の各種制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェア(例えば、複数のプロセッサーや回路)が処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
また、上述した実施形態においては、本発明をカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、複数の光学系を撮像装置であれば適用可能である。例
えば、本発明は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、プリンタ装置、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダーなどに適用可能である。また、本発明は、映像プレーヤー、表示装置(投影装置を含む)、タブレット端末、スマートフォン、AIスピーカー、家電装置や車載装置などに適用可能である。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1:撮像装置 201:CPU 101,102:レンズ 204,205:光学系
210:被写体距離検出部 212:通知部

Claims (16)

  1. 外光を撮像センサに集光する複数の光学系と、
    被写体距離を検出する距離検出手段と、
    情報を通知する通知手段と
    を有する撮像装置であって、
    前記通知手段は、前記被写体距離が短い場合に当該被写体距離が長い場合よりも高精度に前記撮像装置の傾きを調整させるための通知を行う
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記通知手段は、前記被写体距離が所定の距離よりも短い場合に、前記撮像装置の傾きを調整させるための通知を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記所定の距離は、
    ユーザーが前記撮像装置を水平に構えようとしている状況で生じ得る前記撮像装置の最大の傾きと、
    撮像される右目用画像と左目用画像の間における、被写体の鉛直方向のずれ量に対する、前記被写体を立体視可能な限界値と
    に基づいて決定された距離である
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置の傾きを検出する傾き検出手段をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記通知手段は、前記距離検出手段で検出された前記被写体距離と、前記傾き検出手段で検出された前記傾きとに基づいて、撮像される右目用画像と左目用画像の間における、被写体の鉛直方向のずれ量が大きい場合に当該ずれ量が小さい場合よりも高精度に前記撮像装置の傾きを調整させるための通知を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記通知手段は、前記ずれ量が所定の値よりも大きい場合に、前記撮像装置の傾きを調整させるための通知を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記所定の値は、前記被写体を立体視可能な限界値である
    ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記通知手段による前記通知は、
    表示手段または発音手段が通知する、前記撮像装置の傾きを示す数値の桁数、
    前記数値の量子化数、
    前記表示手段が表示する、前記撮像装置の傾きを示すグラフィックにおける線の幅、
    前記線の色、
    前記線の傾きの量子化数、及び、
    前記グラフィックにおける目盛の数
    の少なくともいずれかの変更を含む
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記グラフィックは、水平方向を示す第1の線と、前記撮像装置の左右方向を示す第2の線とを含み、
    前記通知手段による前記通知は、
    前記第1の線と前記第2の線の一方の幅、
    前記第1の線と前記第2の線の少なくとも一方の色、及び、
    前記第1の線の傾きの量子化数
    の少なくともいずれかの変更を含む
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記通知手段による前記通知は、表示手段が表示するアイテムの態様と有無の少なくとも一方の変更を含む
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記距離検出手段は、ユーザーからの指示または自動で指定された注目点または注目領域の被写体距離を検出する
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記通知手段は、被写体の複数の注目点または注目領域を代表する被写体距離に基づいて前記通知を行う
    ことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記通知手段は、前記複数の注目点または前記注目領域の最小の被写体距離に基づいて前記通知を行う
    ことを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  14. 外光を撮像センサに集光する複数の光学系を有する撮像装置の制御方法であって、
    被写体距離を検出する距離検出ステップと、
    情報を通知する通知ステップと
    を有し、
    前記通知ステップでは、前記被写体距離が短い場合に当該被写体距離が長い場合よりも高精度に前記撮像装置の傾きを調整させるための通知を行う
    ことを特徴とする制御方法。
  15. コンピュータを、請求項1〜13のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  16. コンピュータを、請求項1〜13のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラムを格納したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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