JP2012047775A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体の両面の温度を精度良く検知することが可能な定着装置、及び前記定着装置を有する画像形成装置を提供する。
【解決手段】本定着装置は、ニップを形成する回転体対と、前記回転体対を構成する一方の回転体の温度を検知する複数の温度検知手段と、前記回転体対を構成する他方の回転体の温度を検知する複数の温度検知手段と、を有する定着装置であって、前記一方の回転体の温度を検知する前記複数の温度検知手段のうちの少なくとも2つと、前記他方の回転体の温度を検知する前記複数の温度検知手段のうちの少なくとも2つとは、前記回転体対の軸方向の位置が略一致するように配置された少なくとも2組の温度検知手段対を構成している。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体に未定着画像を定着する定着装置、及び前記定着装置を有する画像形成装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機等の画像形成装置においては、記録媒体上に転写されて担持されている未定着画像を加熱定着することにより複写物や記録物を得ることができる。定着に際しては、未定着画像を担持している記録媒体を挟持搬送しながら未定着画像を加熱することにより、未定着画像中に含まれる現像剤、特にトナーの溶融軟化及び記録媒体への浸透を行わせる。これにより、記録媒体にトナーを定着することができる。
このような画像形成装置において、ウォームアップ時間の短縮や、消費エネルギーを抑えるために、温度制御の高精度化が求められ、それに伴い温度センサの検知精度も要求されるようになった。一般的に定着ローラ温度を検知する温度センサには精度の高いサーモパイルが使われるが、加圧ローラ温度を検知する温度センサにはそれより精度の低い非接触型サーミスタが使われる場合がある。画像形成装置における温度制御は、様々な方法で行われているが、以下に一例を示す。
例えば、特許文献1では、非接触温度センサの内部にサーモパイルとセンサ自身の温度を検知するサーミスタを備えており、サーミスタの昇温とサーモパイルの温度上昇を比較して非接触温度センサの表面の汚れ具合を検知し、温度補正を実施している。
又、特許文献2では、サーミスタが定着ローラの表面に接触する接触位置と、それから離間する非接触位置とを切り替える手段を備えている。定着ローラが回転しないウォームアップ時や待機時には、サーミスタは定着ローラに接触して温度検知を行っている。定着ローラが回転する通紙時には、サーミスタは定着ローラと非接触で温度検知を行っている。このような動作を行うことで、定着ローラ表面にサーミスタによる傷がつくことを防止している。
又、特許文献3では、定着ローラの通紙部に非接触型のメイン温度センサを設け、非通紙部に接触型のサブ温度センサを設けている。非通紙部のサブ温度センサでウォームアップ完了の判断を行い、通紙時には通紙部のメイン温度センサで制御している。ウォームアップ時には、非接触型のメイン温度センサ表面の汚れによる検知ずれによる影響がないため、ウォームアップ時間の延長を防止できる。
又、特許文献4では、温度特性の異なる複数のセンサを定着ローラに近接して設け、使用温度に応じて選択して使用することで、どの温度領域でも高精度な温度検知を可能としている。
しかしながら、上記特許文献1〜4の技術では、記録媒体の両面の温度を精度良く検知できないという問題がある。そのため、定着時の熱量過多や熱量不足を正確に捉え、温度補正することにより、画質向上や省エネルギーを実現することは困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、記録媒体の両面の温度を精度良く検知することが可能な定着装置、及び前記定着装置を有する画像形成装置を提供することを課題とする。
本定着装置は、ニップを形成する回転体対と、前記回転体対を構成する一方の回転体の温度を検知する複数の温度検知手段と、前記回転体対を構成する他方の回転体の温度を検知する複数の温度検知手段と、を有する定着装置であって、前記一方の回転体の温度を検知する前記複数の温度検知手段のうちの少なくとも2つと、前記他方の回転体の温度を検知する前記複数の温度検知手段のうちの少なくとも2つとは、前記回転体対の軸方向の位置が略一致するように配置された少なくとも2組の温度検知手段対を構成していることを要件とする。
開示の技術によれば、記録媒体の両面の温度を精度良く検知することが可能な定着装置、及び前記定着装置を有する画像形成装置を提供できる。
本実施の形態に係る画像形成装置を例示する図である。 本実施の形態に係る定着装置を例示する図である。 図2の定着ローラ及び定着スリーブの一部を拡大して例示する図である。 定着スリーブ及び加圧ローラのそれぞれの温度を検知する温度検知手段の配置を例示する図である。 温度制御中の異常検出についてのフローチャートである。 非接触型サーミスタの検知誤差について説明するための図である。 非接触型サーミスタの検知誤差補正についてのフローチャートである。 第2の接触型サーミスタと非接触型サーミスタの検知温度を複数の温度で測定した例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[画像形成装置の構成・動作]
始めに、本実施の形態に係る画像形成装置の構成及び動作について説明する。図1は、本実施の形態に係る画像形成装置を例示する図である。図1を参照するに、画像形成装置10は、露光部11と、プロセスカートリッジ12と、転写部13と、排紙トレイ14と、給紙部15及び16と、レジストローラ17と、手差し給紙部18と、感光体ドラム19と、定着装置20と、制御部(図示せず)とを有する。画像形成装置10は、例えばレーザプリンタである。
露光部11は、画像情報に基づいた露光光Lを感光体ドラム19上に照射する機能を有する。プロセスカートリッジ12は、作像部としての機能を有し、画像形成装置10に着脱自在に設置される。転写部13は、感光体ドラム19上に形成されたトナー像を転写紙等の記録媒体Pに転写する機能を有する。排紙トレイ14は、出力画像(トナー像が定着された記録媒体)を載置する機能を有する。給紙部15及び16は、記録媒体Pを収納する機能を有する。レジストローラ17は、記録媒体Pを転写部13に搬送する機能を有する。手差し給紙部18は、主として給紙部15及び16に収納された記録媒体Pとは異なるサイズの記録媒体を給紙する機能を有する。定着装置20は、定着スリーブ22及び加圧ローラ23を含んで構成され、記録媒体P上の未定着画像を定着する機能を有する。
画像形成装置10における通常の画像形成時の動作について説明する。まず、露光部11(書込部)から、画像情報に基づいたレーザ光等の露光光Lが、プロセスカートリッジ12の感光体ドラム19上に向けて出射される。感光体ドラム19は反時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程等)を経て、感光体ドラム19上に画像情報に対応したトナー像が形成される。その後、感光体ドラム19上に形成されたトナー像は、転写部13で、レジストローラ17により搬送された記録媒体P上に転写される。
一方、転写部13に搬送される記録媒体Pは、次のように動作する。まず、画像形成装置10の複数の給紙部15及び16のうち、1つの給紙部が自動又は手動で選択される(例えば、最上段の給紙部15が選択されたものとする)。なお、複数の給紙部15及び16には、それぞれ、異なるサイズの記録媒体Pや、搬送方向の異なる同一サイズの記録媒体Pが、収納されている。
そして、給紙部15に収納された記録媒体Pの最上方の1枚が、搬送経路Kの位置に向けて搬送される。その後、記録媒体Pは、搬送経路Kを通過してレジストローラ17の位置に達する。そして、レジストローラ17の位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム19上に形成されたトナー像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写部13に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写部13の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した記録媒体Pは、定着スリーブ22と加圧ローラ23との間に送入される。そして、定着スリーブ22から受ける熱と加圧ローラ23から受ける圧力とにより、記録媒体Pにトナー像が定着される。トナー像が定着された記録媒体Pは、定着スリーブ22と加圧ローラ23との間から送出された後に、出力画像(トナー像が定着された記録媒体)として画像形成装置10から排出されて、排紙トレイ14上に載置される。
なお、制御部(図示せず)は、各種の温度センサ(温度検知手段)を用いた定着装置20の制御を含む画像形成装置10に関する様々な制御を行う機能を有する。制御部(図示せず)は、例えばCPU、ROM、メインメモリなどを含み、制御部(図示せず)の各種機能は、ROM等に記録された制御プログラムがメインメモリに読み出されてCPUにより実行されることによって実現される。ただし、制御部(図示せず)の一部又は全部は、ハードウェアのみにより実現されてもよい。又、制御部(図示せず)は、物理的に複数の装置により構成されてもよい。
このようにして、一連の画像形成プロセスが完了する。なお、ここでは、画像形成装置10として単色の印刷用の装置を例示した。しかし、プロセスカートリッジ12に代えて、KCMYの4色に対応するプロセスカートリッジを設置して像を形成することで、フルカラーの印刷が可能となる。
[定着装置の構成・動作]
次に、本実施の形態に係る定着装置の構成及び動作について説明する。図2は、本実施の形態に係る定着装置を例示する図である。図3は、図2の定着ローラ及び定着スリーブの一部を拡大して例示する図である。図2及び図3を参照するに、定着装置20は、定着ローラ21、定着スリーブ22、加圧ローラ23、誘導加熱部30、サーモパイル34、第1の接触型サーミスタ35、非接触型サーミスタ36、第2の接触型サーミスタ37等を含んで構成されている。なお、Tは未定着画像であるトナー像(トナー)を示している(以降、トナー像Tとする)。
定着スリーブ22は、記録媒体Pのトナー像T(未定着画像)が形成された側と接し、記録媒体Pにトナー像Tを加熱定着させる機能を有する。定着スリーブ22は、厚さが例えば30〜50μmの金属材料からなる基材22a上に弾性層22b及び離型層22cを順次形成したものである。定着スリーブ22の外径は、例えば40mmとすることができる。基材22aを形成する材料としては、例えば、鉄、コバルト、ニッケル、又は、これらの合金等の磁性金属材料を用いることができる。弾性層22bは、シリコーンゴム等の弾性材料からなり、その厚さは例えば150μmとすることができる。これにより、熱容量がそれ程大きくなく、定着ムラのない良好な定着画像を得ることができる。離型層22cは、PFA(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素化合物をチューブ状に被覆したものであって、その厚さは例えば50μmとすることができる。離型層22cは、トナー像(トナー)Tが直接的に接する定着スリーブ22表面のトナー離型性を高めるためのものである。
定着ローラ21は、定着スリーブ22を保持する機能を有する。定着ローラ21は、ステンレス鋼等の金属材料からなる円筒状の芯金21a上に、例えばシリコーン発泡体からなる耐熱性の弾性層21bが形成されたものである。定着ローラ21の外径は、例えば40mmとすることができる。弾性層21bは、例えば、肉厚が9mmで軸上におけるアスカー硬度が30〜50度となるように形成されている。定着ローラ21は、定着スリーブ22の内周面に当接して、薄肉の定着スリーブ22をローラ状に保持している。
加圧ローラ23は、記録媒体Pのトナー像T(未定着画像)が形成されていない側と接し、記録媒体Pを定着スリーブ22側に加圧する機能を有する。なお、一方の面に既に画像が形成された(定着済)記録媒体Pの他方の面に未定着画像を定着する場合(両面印刷の場合)は、一方の面の定着済の画像が加圧ローラ23と接し他方の面の未定着の画像が定着スリーブ22と接するように、記録媒体Pが定着スリーブ22と加圧ローラ23との間に送入される。
加圧ローラ23は、アルミニウム、銅等の高熱伝導性金属材料からなる芯金23a上に、シリコーンゴム等の耐熱性の弾性層23b、離型層(図示せず)が順次形成されたものである。加圧ローラ23の外径は、例えば40mmとすることができる。弾性層23bは、例えば、肉厚が2mmとなるように形成されている。離型層は、PFAチューブを被覆したものであって、例えば、厚さが50μmになるように形成されている。加圧ローラ23は、定着スリーブ22を介して定着ローラ21に圧接していて、その圧接部にニップ部を形成している。そして、このニップ部に、記録媒体Pが搬送される。なお、定着ローラ21及び定着スリーブ22と、加圧ローラ23とは、本発明に係る回転体対の代表的な一例である。
誘導加熱部30は、励磁コイル31、コア部32、消磁コイル部33等で構成される。励磁コイル31は、定着スリーブ22の外周の一部を覆うように配設されたコイルガイド上に細線を束ねたリッツ線を巻回して幅方向(図2の紙面垂直方向である)に延設したものである。消磁コイル部33は、記録媒体Pの幅方向に対称に配置され、励磁コイル31上に重なって配置されている。コア部32は、フェライト等の強磁性体(比透磁率が2500程度である)からなり、定着スリーブ22に向けて効率のよい磁束を形成するためにセンターコア32bやサイドコア32a、アーチコア32cが設けられている。コア部32は、幅方向に延設された励磁コイル31に対向するように設置されている。なお、誘導加熱部30は、本発明に係る加熱手段の代表的な一例である。
サーモパイル34は、定着スリーブ22の通紙領域の温度を検知する温度検知手段であって、定着スリーブ22の幅方向の略中央部に配置されている。サーモパイル34は、被測定対象物の温度を極めて高精度で検知可能な非接触型の温度センサである。なお、サーモパイル34は、本発明に係る非接触型の温度検知手段の代表的な一例である。
第1の接触型サーミスタ35は、定着スリーブ22の非通紙領域の温度を検知する温度検知手段であって、定着スリーブ22の幅方向の最大通紙領域外に配置されている。ここで、最大通紙領域とは、定着装置20が複数の幅の記録媒体(例えばA3TとA5T等)を通紙可能である場合、定着スリーブ22の幅方向において、最大幅の記録媒体を通紙する領域よりも外側の領域を指す。なお、A3Tとは、A3サイズの記録媒体を縦に(長手方向が通紙方向と一致するように)通紙する場合を指す。同様に、A5Tとは、A5サイズの記録媒体を縦に(長手方向が通紙方向と一致するように)通紙する場合を指す。
第1の接触型サーミスタ35を定着スリーブ22の幅方向の最大通紙領域外に配置することにより、定着スリーブ22の通紙領域の損傷を避けることができる。第1の接触型サーミスタ35は、サーモパイル34よりも安価である。但し、第1の接触型サーミスタ35は、サーモパイル34よりも検知精度は劣る。なお、第1の接触型サーミスタ35は、本発明に係る接触型の温度検知手段の代表的な一例である。
非接触型サーミスタ36は、加圧ローラ23の通紙領域の温度を検知する温度検知手段であって、加圧ローラ23の幅方向の略中央部に配置されている。非接触型サーミスタ36は加圧ローラ23に対して所定のギャップをあけて配設されているので、加圧ローラ23に当接する接触型温度センサを用いる場合に比べて耐久性が高く、又、加圧ローラ23の表面を傷つける不具合等も生じない。又、非接触型サーミスタ36は、サーモパイル34よりも安価である。非接触型サーミスタ36は、本発明に係る非接触型の温度検知手段の代表的な一例である。
第2の接触型サーミスタ37は、加圧ローラ23の非通紙領域の温度を検知する温度検知手段であって、加圧ローラ23の幅方向の最大通紙領域外に配置されている。第2の接触型サーミスタ37を加圧ローラ23の幅方向の最大通紙領域外に配置することにより、加圧ローラ23の通紙領域の損傷を避けることができる。第2の接触型サーミスタ37は、サーモパイル34よりも安価である。但し、第2の接触型サーミスタ37は、サーモパイル34よりも検知精度は劣る。なお、第2の接触型サーミスタ37は、本発明に係る接触型の温度検知手段の代表的な一例である。
このように構成された定着装置20は、次のように動作する。駆動モータ(図示せず)によって、加圧ローラ23が図2の時計方向に回転駆動されると、定着スリーブ22は反時計方向に回転する。そして、定着スリーブ22は、誘導加熱部30との対向位置で、誘導加熱部30から発生される磁束によって加熱される。
詳しくは、電源部(図示せず)から励磁コイル31に10kHz〜1MHz(好ましくは、20kHz〜800kHzである)の高周波交番電流を流すことで、励磁コイル31に対向する定着スリーブ22の近傍に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、定着スリーブ22の基材22a(発熱層)に渦電流が生じて、基材22aはその電気抵抗によってジュール熱が発生して誘導加熱される。こうして、定着スリーブ22は、自身の基材22aの誘導加熱によって加熱される。誘導加熱部30によって加熱された定着スリーブ22の表面は、加圧ローラ23とのニップ部に達する。そして、搬送される記録媒体P上の、未定着のトナー像T(トナー)を加熱して溶融する。
詳しくは、所定の作像プロセスを経てトナー像Tを担持した記録媒体Pが、ガイド板24に案内されながら定着スリーブ22と加圧ローラ23との間に送入される(矢印Y1の方向に搬送される)。そして、定着スリーブ22から受ける熱と加圧ローラ23から受ける圧力とによってトナー像Tが記録媒体Pに定着され、定着分離板25、加圧分離板26によって定着スリーブ22から分離されながら、記録媒体Pはニップ部から送出される。ニップ部を通過した定着スリーブ22表面は、その後に再び誘導加熱部30との対向位置に達する。
記録媒体Pとして小サイズ紙(例えばA5T等)が連続通紙された場合には、消磁コイル部33は、制御回路によってリレーが短絡(ON)され、励磁コイル31とは逆向きの磁場が発生し、消磁コイル部33が配置された領域の磁場が減少し、非通紙領域での定着スリーブ22でのジュール熱の発生が抑制される。なお、連続通紙とは、複数の記録媒体Pが略一定の間隔で連続して定着スリーブ22と加圧ローラ23との間を通過するような通紙の形態を指す。
このような一連の動作が連続的に繰り返されて、画像形成プロセスにおける定着工程が完了する。
定着装置20は、加圧ローラ23の加圧力を変更できる機構を備えている。具体的には、加圧ローラ23の軸部に係合する圧接レバー44が、一端側の中心軸を中心に回動自在に構成されており、圧接レバー44の他端側にはカム41が係合されている。このような構成により、駆動部(図示せず)によってカム41が回転駆動されることにより、圧接レバー44が水平方向に動き、定着スリーブ22に対する加圧ローラ23の加圧力(圧接力)が可変される。ここで、駆動部は、例えばステッピングモータと、減速ギア等により構成される。
以下、本実施の形態の定着装置の特徴的な構成・動作について詳述する。始めに、各温度検知手段の配置について説明する。図4は、定着スリーブ及び加圧ローラのそれぞれの温度を検知する温度検知手段の配置を例示する図である。図4において、グラフの横軸は軸方向位置、縦軸は温度である。又、AはA3T通紙時の定着スリーブ22の軸方向温度分布、BはA3T通紙時の加圧ローラ23の軸方向温度分布である。又、破線は、A3Tの通紙幅(297mm;軸方向中心から148.5mm)及びA5Tの通紙幅(148mm;軸方向中心から74mm)である。
図4に示すように、本実施の形態では、定着スリーブ22の温度を検知するサーモパイル34及び第1の接触型サーミスタ35と、加圧ローラ23の温度を検知する非接触型サーミスタ36及び第2の接触型サーミスタ37とは、定着スリーブ22及び加圧ローラ23の軸方向の位置が略一致するように配置された2組の温度検知手段対を構成している。つまり、サーモパイル34及び非接触型サーミスタ36は1組の温度検知手段対を構成し、第1の接触型サーミスタ35及び第2の接触型サーミスタ37は、他の1組の温度検知手段対を構成している。
このように、2組の温度検知手段対を構成することにより、記録媒体Pのトナー像Tが形成されている側(定着スリーブ22)とその反対側(加圧ローラ23)との温度差(図4のAとBの差)を精度良く検知することができる。そのため、定着スリーブ22及び加圧ローラ23の通紙前や通紙中の熱量過多や熱量不足を正確に捉えて温度補正することが可能となり、画質向上や省エネルギーを実現することができる。なお、ここでいう略一致とは、軸方向の位置ずれが10mm以内の範囲内にあることを指す。
なお、非接触型サーミスタ36に代えてサーモパイルを用いても良いし、第1の接触型サーミスタ35及び第2の接触型サーミスタ37に代えて非接触型サーミスタやサーモパイルを用いても良い。又、3組以上の温度検知手段対を設けても良い。このようにすれば、コストアップにはなるが、記録媒体Pの両面の温度差を更に精度良く検知することができる。
以下、温度補正の一例について説明する。厚紙や印画紙、光沢紙等の記録媒体に未定着画像を定着する画質優先モードでは、画質を向上させるために、定着時の定着スリーブ22の温度と加圧ローラ23の温度(定着スリーブ22の温度>加圧ローラ23の温度)の差が20℃程度以下であることが好ましい。そこで、記録媒体Pの通紙を開始する前に、温度検知手段対を構成するサーモパイル34と非接触型サーミスタ36との検知温度差(検知温度差1とする)、及び、温度検知手段対を構成する第1の接触型サーミスタ35と第2の接触型サーミスタ37との検知温度差(検知温度差2とする)を検知する。そして、検知温度差1及び2が何れも20℃以下であれば、記録媒体Pの通紙を開始する。
又、検知温度差1及び2の少なくとも一方が20℃を超えていれば、検知温度差1及び2が何れも20℃以下になるように誘導加熱部30を制御し、検知温度差1及び2が何れも20℃以下になってから記録媒体Pの通紙を開始する。又、通紙中においても、検知温度差1及び2の少なくとも一方が20℃を超えれば、検知温度差1及び2が何れも20℃以下になるように誘導加熱部30を制御する。その際、通紙を一時中断しても良い。
一方、白黒モードや速度優先モードのように画質を優先しないモードの場合には、定着時の定着スリーブ22の温度と加圧ローラ23の温度の差はあまり問題とならない。そこで、画質を優先しないモードの場合には、検知温度差1及び2の少なくとも一方が20℃を超えていても、誘導加熱部30を制御せず、そのまま記録媒体Pの通紙を開始して構わない。
なお、例えばA5Tのような小サイズ紙を通紙する場合には、定着スリーブ22の幅方向の略中央部に配置されているサーモパイル34の検知温度と、加圧ローラ23の幅方向の略中央部に配置されている非接触型サーミスタ36の検知温度との差のみに基づいて、上述の温度補正を行っても良い。
画質を向上させるためには、定着時の定着スリーブ22の温度と加圧ローラ23の温度の差が20℃程度以下であれば、両者の温度が一致していても構わない。しかしながら、省エネルギーの観点からすれば、画質が劣化しない範囲内で加圧ローラ23の温度を下げることが好ましい。そこで、定着時の定着スリーブ22の温度と加圧ローラ23の温度の差が適切な範囲内(例えば、15℃以上20℃以下)に入るように誘導加熱部30を制御することにより、画質向上と同時に省エネルギー(熱エネルギーの削減)も実現することができる。
次に、温度制御における異常検出について説明する。接触型サーミスタは、断線等により故障する場合がある。本実施の形態では、第1の接触型サーミスタ35の軸方向の位置と第2の接触型サーミスタ37の軸方向の位置は略一致している。従って、第1の接触型サーミスタ35の検知温度と第2の接触型サーミスタ37の検知温度とは、常に略一定の差(検知温度が一致する場合も含めて)に保たれている。そこで、印刷中に第1の接触型サーミスタ35と第2の接触型サーミスタ37のうちの一方が異常を示した場合(故障した場合等)にも、他方を用いて温度制御を継続することができる。
図5は、温度制御中の異常検出についてのフローチャートである。図5を参照して、具体的な異常検出の例について説明する。なお、図5は定着スリーブ22の温度制御に関するフローチャートであるが、加圧ローラ23の温度制御に関しても同様のフローチャートで実現可能である。
始めにステップS100では、周知の方法で第1の接触型サーミスタ35の抵抗値を測定する。次いでステップS110では、S100で測定した第1の接触型サーミスタ35の抵抗値が異常であるか否かを判定する。例えば、抵抗値の測定結果が予め設定した所定の範囲外であれば異常と判定する。又、所定時間内(例えば1秒以内)の抵抗値変化率が予め設定した所定の範囲外(例えば50%以上)であれば異常と判定する。ステップS110で異常と判定した場合(YESの場合)は、ステップS120に移行する。ステップS110で異常と判定しなかった場合(NOの場合)は、ステップS100に移行する。
ステップS120では、定着スリーブ22及び加圧ローラ23が回転中又は印刷中であるか否かを判定する。判定は、定着スリーブ22及び加圧ローラ23に設けられた回転検出センサ(フォトインタラプタ等)を用いて行うことができる。ステップS120で回転中又は印刷中と判定した場合(YESの場合)は、ステップS130に移行する。
ステップS130では、周知の方法で第2の接触型サーミスタ37の抵抗値を測定する。次いでステップS140では、S130で測定した第2の接触型サーミスタ37の抵抗値が異常であるか否かを判定する。判定の方法はステップS110と同様とすることができる。ステップS140で異常と判定した場合(YESの場合)は、ステップS150に移行する。又、ステップS120で回転中又は印刷中と判定しなかった場合(NOの場合)にも、ステップS170でステップS140と同様な処理を行い、異常と判定した場合(YESの場合)は、ステップS150に移行する。
ステップS150では、画像形成装置10の所定の表示部に定着部の異常を表示する。そして、ステップS160では、画像形成装置10の動作を停止する。なお、ステップ150及び160で印刷を継続しないのは、第1の接触型サーミスタ35と第2の接触型サーミスタ37の両方が異常な抵抗値を示しているからである。つまり、第1の接触型サーミスタ35と第2の接触型サーミスタ37の両方が同時に故障するケースは希であり、第1の接触型サーミスタ35と第2の接触型サーミスタ37の両方が異常な抵抗値を示している場合は第1の接触型サーミスタ35と第2の接触型サーミスタ37以外の部分の故障(誘導加熱部30等の故障)により、実際に異常な温度状態になっていると考えられるからである。このように、速やかに画像形成装置10の動作を停止することにより、発煙や発火等を防止できる。
ステップS170で異常と判定しなかった場合(NOの場合)は、ステップS180に移行する。ステップS180では、画像形成装置10の所定の表示部に第1の接触型サーミスタ35の異常を表示する。その後、ステップS160に移行する。
ステップS140の説明に戻り、ステップS140で異常と判定しなかった場合(NOの場合)は、ステップS190に移行する。ステップS190では、第2の接触型サーミスタ37の温度検知結果に基づいて、定着スリーブ22の温度制御を継続する。定着スリーブ22と加圧ローラ23の温度差を正常時にどの程度の値に制御していたかは既知なので、正常時の温度差を考慮した制御目標温度を設定することにより、第2の接触型サーミスタ37の温度検知結果のみに基づいた定着スリーブ22及び加圧ローラ23の温度制御が可能となる。
次いでステップS200では、ステップS120と同様にして、定着スリーブ22及び加圧ローラ23が回転中又は印刷中であるか否かを判定する。ステップS200で回転中又は印刷中と判定した場合(YESの場合)は、ステップS190に移行する。ステップS200で回転中又は印刷中と判定しなかった場合(NOの場合)には、ステップS180に移行する。
このような温度制御を行うことによって、印刷中に第1の接触型サーミスタ35が異常を示した場合(故障した場合等)にも、第2の接触型サーミスタ37を用いて温度制御を継続できるので、印刷が中断することがなく、使用者の使い勝手を向上できる。なお、印刷終了後、画像形成装置10の所定の表示部に異常である旨を表示することにより、速やかに使用者に異常を知らせることができる。なお、前述のように、印刷中に第2の接触型サーミスタ37が異常を示した場合(故障した場合等)にも、第1の接触型サーミスタ35を用いて同様に温度制御を継続できる。又、印刷中に第1の接触型サーミスタ35と第2の接触型サーミスタ37の両方が異常を示した場合(故障した場合等)には、速やかに画像形成装置10の動作を停止し異常を表示することにより、発煙や発火等を防止できる。
次に、非接触型サーミスタ36の検知誤差を補正する方法について説明する。図6は、非接触型サーミスタの検知誤差について説明するための図である。図6において、グラフの横軸は加圧ローラ23表面の実温度Tであり、縦軸は非接触型サーミスタ36の検知温度T'である。又、Cは検知誤差(実温度Tと検知温度T'との差分)がない場合(検知温度T'=実温度T)を、Dは検知誤差の上限を、Eは検知誤差の下限を示している。
図6に示すように、非接触型サーミスタ36の検知誤差は一定ではなく、使用する温度領域に応じて異なる。図6の例では、実温度Tが160℃付近で検知誤差が最も小さくなり、±5℃である。160℃から離れると検知誤差が大きくなり、実温度Tが60℃付近では、検知誤差が±10℃となる。これに対して、第2の接触型サーミスタ37の検知誤差は、全使用温度範囲において±3℃程度である。そこで、第2の接触型サーミスタ37の検知温度に基づいて非接触型サーミスタ36の検知温度を補正する。
図7は、非接触型サーミスタの検知誤差補正についてのフローチャートである。図7を参照して、非接触型サーミスタ36の検知誤差を補正する方法の例について説明する。なお、本制御は第2の接触型サーミスタ37近傍と非接触型サーミスタ36近傍が略同一温度の時に行う必要がある。従って、例えば、非通紙時やウォームアップ中に行うことができる。特にウォームアップ中は定着装置20が室温から高温まで昇温していくので、複数の温度における検知誤差データが取得しやすい点で好適である。
始めにステップS300では、第2の接触型サーミスタ37の検知温度をチェックする。ここでは、検知温度=T1であったとする。なお、第2の接触型サーミスタ37の検知温度は、例えば以下のようにしてチェックできる。すなわち、例えば、第2の接触型サーミスタ37の両端の電圧値をADコンバータに入力してデジタル信号に変換し、CPU等に入力する。そして、CPU等でデジタル信号を温度テーブルによって検知温度に変換することによりチェックできる。
次いでステップS310では、非接触型サーミスタ36の検知温度をチェックする。ここでは、検知温度=T2であったとする。なお、チェック方法は、ステップS300と同様とすることができる。次いでステップS320では、検知温度差T3=T1−T2を計算する。次いでステップS330では、T2'=T2+T3により補正温度T2'を計算する。このようにして、第2の接触型サーミスタ37の検知温度に基づいて非接触型サーミスタ36の検知温度を補正することができる。
なお、図6に示したように、非接触型サーミスタ36の検知誤差は一定ではなく、使用する温度領域に応じて異なるため、実際には、使用温度領域を複数の領域に分割し、温度領域毎に図7に示した処理を行い補正値を算出すると好適である。図8に一例を示す。図8は、第2の接触型サーミスタと非接触型サーミスタの検知温度を複数の温度で測定した例を示す図である。図8において、横軸は第2の接触型サーミスタ37の検知温度、縦軸は非接触型サーミスタ36の検知温度である。なお、図8の例では、複数の温度を20℃(室温)、50℃、100℃、150℃、及び200℃としたが、これに限定されず、複数の温度は適宜決定することができる。
図8の例では、第2の接触型サーミスタ37の検知温度T1=20℃のとき非接触型サーミスタ36の検知温度T2=30℃であるから、検知温度差T3=T1−T2=−10℃となる。そこで、例えば0℃から35℃の温度範囲では、補正温度T2'=T2−10を用いるようにする。同様に、第2の接触型サーミスタ37の検知温度T1=50℃のとき非接触型サーミスタ36の検知温度T2=58℃であるから、検知温度差T3=T1−T2=−8℃となる。そこで、例えば35℃から75℃の温度範囲では、補正温度T2'=T2−8を用いるようにする。100℃、150℃、及び200℃についても同様である。
このようにして、非接触型サーミスタ36の検知誤差を補正することができる。なお、例えば、20℃の検知温度差T3(20)と50℃の検知温度差T3(50)を測定し、20℃〜50℃の温度範囲では検知温度差T3(20)及びT3(50)に基づいて直線近似した補正温度T2'を用いるようにしても良い。
次に、定着装置20に用いられる各温度検知手段の検知誤差を補正する方法について説明する。定着装置20では、サーモパイル34、第1の接触型サーミスタ35、非接触型サーミスタ36、第2の接触型サーミスタ37の各温度検知手段を用いている。各温度検知手段の検知誤差を補正するには、定着スリーブ22及び加圧ローラ23から最も遠い位置に配置された温度検知手段の出力に基づいて他の温度検知手段の出力を補正することが好ましい。
定着スリーブ22及び加圧ローラ23から最も遠い位置に配置された温度検知手段は、トナーや記録媒体P(紙等)からの揮発物による汚染に影響され難いため、信頼性の高い基準データを提供できる。従って、この基準データに基づいて他の温度検知手段の出力を補正することにより、各温度検知手段において経時で安定した温度検知が可能となる。なお、補正は、前述の図7のフローチャートに従って行うことができる。
定着スリーブ22及び加圧ローラ23から最も遠い位置に配置された温度検知手段の具体例を挙げれば、図2に示す定着装置20におけるサーモパイル34である。そこで、サーモパイル34の検知温度を基準として他の温度検知手段の出力を補正することにより、各温度検知手段において経時で安定した温度検知が可能となる。その結果、定着スリーブ22及び加圧ローラ23に適正な熱量を与えることができ、画質向上や省エネルギーに寄与することができる。
以上、好ましい実施の形態について詳説したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施の形態では、定着ローラ、加圧ローラ、IHコイル等により構成される定着装置について示したが、本発明はこれに限定されることなく、定着ローラと加熱ローラに張架された定着ベルトで構成された定着装置に適用してもよい。
又、上述した実施の形態では、画像形成装置の例としてレーザプリンタを示したが、画像形成装置はレーザプリンタには限定されず、複写機、レーザプリンタ以外のプリンタ、ファクシミリ、印刷機等であってもよい。
10 画像形成装置
11 露光部
12 プロセスカートリッジ
13 転写部
14 排紙トレイ
15、16 給紙部
17 レジストローラ
18 手差し給紙部
19 感光体ドラム
20 定着装置
21 定着ローラ
21a、23a 芯金
21b、23b 弾性層
22 定着スリーブ
22a 基材
22b 弾性層
22c 離型層
23 加圧ローラ
30 誘導加熱部
31 励磁コイル
32 コア部
32a センターコア
32b サイドコア
32c アーチコア
33 消磁コイル部
34 サーモパイル
35 第1の接触型サーミスタ
36 非接触型サーミスタ
37 第2の接触型サーミスタ
A A3T通紙時の定着スリーブの軸方向温度分布
B A3T通紙時の加圧ローラの軸方向温度分布
C 検知誤差
D 検知誤差の上限
E 検知誤差の下限
K 搬送経路
L 露光光
P 記録媒体
T トナー像
Y1 矢印
特許3478761号 特許2968054号 特許3777722号 特開2000―194228号公報

Claims (9)

  1. ニップを形成する回転体対と、
    前記回転体対を構成する一方の回転体の温度を検知する複数の温度検知手段と、
    前記回転体対を構成する他方の回転体の温度を検知する複数の温度検知手段と、を有する定着装置であって、
    前記一方の回転体の温度を検知する前記複数の温度検知手段のうちの少なくとも2つと、前記他方の回転体の温度を検知する前記複数の温度検知手段のうちの少なくとも2つとは、前記回転体対の軸方向の位置が略一致するように配置された少なくとも2組の温度検知手段対を構成していることを特徴とする定着装置。
  2. 前記回転体対を加熱する加熱手段を更に有し、
    画質を優先するモードでは、
    各温度検知手段対を構成する2つの温度検知手段の温度差が、何れの温度検知手段対においても所定値以下になるように、前記加熱手段を制御することを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記画質を優先するモードでは、厚紙、印画紙、光沢紙の何れかに未定着画像を定着することを特徴とする請求項2記載の定着装置。
  4. 前記回転体対が回転中に、何れかの温度検知手段対を構成する温度検知手段の一方が異常を示した場合には、前記回転体対の回転を維持しながら、他方の温度検知手段のみを用いて前記回転体対の温度を制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の定着装置。
  5. 前記回転体対が回転中に、何れかの温度検知手段対を構成する温度検知手段の両方が異常を示した場合には、前記回転体対の回転を停止し、異常を示す表示を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の定着装置。
  6. 前記少なくとも2組の温度検知手段対は、
    前記回転体対の通紙領域に配置された非接触型の温度検知手段対と、前記回転体対の非通紙領域に配置された接触型の温度検知手段対と、を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の定着装置。
  7. 前記非通紙領域に配置された接触型の温度検知手段の温度検知結果に基づいて、前記通紙領域に配置された非接触型の温度検知手段の温度検知結果を補正することを特徴とする請求項6記載の定着装置。
  8. 前記回転体対から最も遠い位置に配置された温度検知手段の温度検知結果に基づいて、他の温度検知手段の温度検知結果を補正することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項記載の定着装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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