JP2012045985A - 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012045985A
JP2012045985A JP2010187525A JP2010187525A JP2012045985A JP 2012045985 A JP2012045985 A JP 2012045985A JP 2010187525 A JP2010187525 A JP 2010187525A JP 2010187525 A JP2010187525 A JP 2010187525A JP 2012045985 A JP2012045985 A JP 2012045985A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting plate
electric motor
plate portions
vehicle body
portions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010187525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5327164B2 (ja
Inventor
Naoto Akutsu
直人 圷
Makoto Nagasawa
誠 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2010187525A priority Critical patent/JP5327164B2/ja
Priority to PCT/JP2011/066879 priority patent/WO2012026257A1/ja
Priority to EP11754270.4A priority patent/EP2465751B1/en
Priority to CN201180001213.0A priority patent/CN102574538B/zh
Priority to US13/256,692 priority patent/US8382156B2/en
Publication of JP2012045985A publication Critical patent/JP2012045985A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5327164B2 publication Critical patent/JP5327164B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D1/00Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle
    • B62D1/02Steering controls, i.e. means for initiating a change of direction of the vehicle vehicle-mounted
    • B62D1/16Steering columns
    • B62D1/18Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable
    • B62D1/19Steering columns yieldable or adjustable, e.g. tiltable incorporating energy-absorbing arrangements, e.g. by being yieldable or collapsible
    • B62D1/195Yieldable supports for the steering column

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】電動式パワーステアリング装置を構成する電動モータ13aを側方に突出する状態で設けた構造であっても、二次衝突時に、ステアリングホイールが前方に向け円滑に変位させられる構造を実現する。
【解決手段】ステアリングコラム6cに支持したコラム側ブラケット10cに設けた左右1対の取付板部17c、17cが車体に固定された部分から前方に脱落する為に要する荷重を、前記電動モータ13aから遠い側で大きく、近い側で小さくする。慣性質量が大きな、この電動モータ13aの設置側で、前方への脱落が行われにくくなる傾向と相殺して、前記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

この発明は、衝突事故の際に運転者の身体からこのステアリングホイールに加わった衝撃エネルギを吸収しつつこのステアリングホイールの前方への変位を可能とする、衝撃吸収式ステアリング装置の改良に関する。特に本発明は、ステアリングホイールと共に前方に変位する部分に、電動式パワーステアリング装置を構成する電動モータを、側方に突出する状態で設けた構造であっても、前記ステアリングホイールが前方に向け円滑に変位する様にして、運転者の保護充実を図れる構造の実現を図るものである。
自動車用ステアリング装置は、図9に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。尚、前記中間シャフト8は、トルクを伝達可能に、且つ、衝撃荷重により全長を収縮可能に構成している。そして、衝突事故の際(次述する一次衝突の際)に、前記ステアリングギヤユニット2の後方への変位に拘らず、前記ステアリングシャフト5を介して前記ステアリングホイール1が後方に向けて変位する(運転者の身体に向けて突き上げられる)事を防止できる様に構成している。
上述の様な自動車用ステアリング装置は、衝突事故の際に、衝撃エネルギを吸収しつつ、ステアリングホイールを前方に変位させる構造にする事が、運転者の保護の為には必要である。即ち、衝突事故の際には、自動車が他の自動車等にぶつかる一次衝突に続いて、運転者の身体がステアリングホイール1に衝突する二次衝突が発生する。この二次衝突の際に、運転者の身体に加わる衝撃を緩和して、運転者の保護を図る為に、前記ステアリングホイール1を支持したステアリングコラム6を車体に対して、二次衝突に伴う前方への衝撃荷重により前方に脱落可能に支持すると共に、前記ステアリングコラム6と共に前方に変位する部分と車体との間に、塑性変形する事で前記衝撃荷重を吸収するエネルギ吸収部材を設ける事が従来から知られており、且つ、広く実施されている。
図10〜13は、衝撃吸収機能を備えた自動車用ステアリング装置の具体的構造の1例を示している。ステアリングコラム6aと、コラム側ブラケット10と、このステアリングコラム6a側に設けた左右1対の被挟持壁部11、11と、車体側ブラケット12とを備える。このうちのステアリングコラム6aの内径側にステアリングシャフト5aを、単列深溝型の玉軸受の如き、ラジアル荷重及びスラスト荷重を支承可能な転がり軸受等により、回転のみ自在に支持している。尚、前記ステアリングコラム6aの前端部には、電動モータ13(図9参照)や減速機等、電動式パワーステアリング装置の構成部材を設置する為のハウジング14を結合固定している。前記ステアリングシャフト5aの後端部で前記ステアリングコラム6aよりも後方に突出した部分に、ステアリングホイール1(図9参照)を固定する。
又、前記コラム側ブラケット10は前記車体側ブラケット12に対し、二次衝突に基づく衝撃荷重により前方への変位(離脱)を可能に結合支持している。前記コラム側ブラケット10は、それぞれが鋼板等の、十分な強度及び剛性を有する金属板製である、天板15と左右1対の側板16a、16bとを、溶接等により結合固定して成る。このうちの天板15の幅方向両端部を、前記コラム側ブラケット10を前記車体側ブラケット12に結合支持する為の取付板部17、17としている。これら両取付板部17、17の幅方向中央部には、図13に示す様な、それぞれがこれら両取付板部17、17の後端縁に開口する切り欠き18、18を形成し、これら両切り欠き18、18部分に、カプセル19、19を装着している。
これら両カプセル19、19は、合成樹脂、アルミニウム系合金の如き軟質金属等、前記天板15を構成する金属板に対し滑り易い材料により造っている。この様な前記両カプセル19、19は、通常状態では前記両切り欠き18、18から抜け出る事はないが、前記コラム側ブラケット10に前方に向いた大きな衝撃荷重が加わった場合には、前記両切り欠き18、18との係合部を裂断して、これら両切り欠き18、18から後方に抜け出る。この為に、前記両取付板部17、17のうちでこれら両切り欠き18、18の内周縁乃至周囲部分に形成した凹入部20及び小通孔21、21と、前記両カプセル19、19に形成した別の小通孔22、22との間に、剪断ピンを掛け渡している。前記凹入部20及び小通孔21、21が、それぞれ特許請求の範囲に記載した変位側係止部であり、前記各別の小通孔22、22が、それぞれが特許請求の範囲に記載した固定側係止部である。又、前記各剪断ピンは、合成樹脂、或いは軟質金属等の、衝撃荷重により剪断可能な材料により造られており、少なくともそれぞれの一部が、何れかの小通孔21、22に締り嵌め状態で内嵌(圧入)された状態で、前記両取付板部17、17と前記両カプセル19、19との間に掛け渡されて、これら両取付板部17、17にこれら前記両カプセル19、19を支持している。
上述の様な前記両カプセル19、19の中央部には、前記コラム側ブラケット10を前記車体側ブラケット12に結合支持する為のボルト或はスタッドを挿通する為の通孔23、23を設けている。前記コラム側ブラケット10を前記車体側ブラケット12に結合支持するには、前記両カプセル19、19の通孔23、23を下から上に挿通したボルトを、前記車体側ブラケット12に溶接等により支持固定したナット24、24に螺合し更に締め付ける。この車体側ブラケット12は、予め車体側に固定されているので、前記ボルトの締め付けにより前記コラム側ブラケット10がこの車体に対し、前方に向いた大きな衝撃荷重が加わった場合にのみ、前方に脱落可能に結合支持される。尚、前記車体側ブラケット12の下面に固定したスタッドを前記両カプセル19、19の通孔23、23を上から下に挿通し、このスタッドの下端部にナットを螺合し更に締め付ける事により、前記コラム側ブラケット10を前記車体側ブラケット12に結合支持する事もできる。
前記ステアリングコラム6aは、上述の様に、車体に対し二次衝突時の衝撃に基づいて前方に脱落可能に支持した、前記コラム側ブラケット10を構成する、前記両側板16a、16b同士の間に支持している。前記ステアリングコラム6aは前記コラム側ブラケット10に対し、このコラム側ブラケット10と共に前方に変位する様に支持されており、前記ステアリングシャフト5aは前記ステアリングコラム6aに回転のみ自在に支持されており、前記ステアリングホイール1は、前記ステアリングシャフト5aの後端部に固定される。従って、二次衝突に伴ってこのステアリングホイール1に、前方に向いた衝撃が加わると、前記ステアリングコラム6aが前記コラム側ブラケット10から脱落して、前記ステアリングホイール1と共に前方に変位する。
即ち、衝突事故に伴う二次衝突の際に、前記ステアリングホイール1から前記コラム側ブラケット10に、前方に向いた大きな衝撃荷重が加わると、前記両カプセル19、19と前記両取付板部17、17との間に掛け渡した、前記各剪断ピンが裂断する。そして、これら両カプセル19、19を前記両切り欠き18、18から抜け出させつつ、前記コラム側ブラケット10が前方に変位する。この結果、前記ステアリングホイール1も前方に変位し、このステアリングホイール1に衝突した運転者の身体に加わる衝撃を緩和できる。尚、図10〜13に示した構造は、このステアリングホイール1の前後位置を調節する為のテレスコピック機構と、同じく上下位置を調節する為のチルト機構とを組み込んでいるが、これらの機構に就いては、本発明の要旨とは関係しない為、説明は省略する。
この様に、二次衝突に伴って前記ステアリングホイール1を前方に変位させる際に、運転者の身体からこのステアリングホイール1に加わった衝撃エネルギを吸収しつつ、このステアリングホイール1を前方に変位させる事が、運転者保護の面から好ましい。例えば、上述の図9〜13に示した構造でも、前記両被挟持壁部11、11の外側面と前記両側板16a、16bの内側面との当接部に作用する摩擦力、並びに、前記ステアリングコラム6aを構成するアウタコラムの前部内周面と前記インナコラムの後部外周面との当接部に作用する摩擦力が、前記ステアリングホイール1を前方に変位させる事に対する抵抗となり、前記衝撃エネルギの吸収に寄与する。
更に、特許文献1〜3には、車体に支持されて、二次衝突時に前方に変位する部分と、二次衝突時にも前方に変位する事のない部分との間に、塑性変形しつつステアリングコラムの前方への変位を許容するエネルギ吸収部材を設ける構造が記載されている。図14〜16は、このうちの特許文献1に記載された、エネルギ吸収部材を組み込んだ従来構造の第1例を示している。この従来構造の第1例の場合、エネルギ吸収部材25として、軟鋼板等の塑性変形可能な金属板を図15に示す様に曲げ形成したものを使用している。前記エネルギ吸収部材25の後部は車体側ブラケット12aに対し、ボルト26により、コラム側ブラケット10aに設けた左右1対の取付板部17aと共に結合している。これら両取付板部17aには、これら両取付板部17aの後端縁に開口する、例えばU字形の切り欠きを形成しており、前記ボルト26は、この切り欠きを挿通している。又、前記エネルギ吸収部材25の前部は、U字形に折り返すと共に、その先端縁を前記取付板部17aの一部に係合させて、二次衝突の進行に伴ってこの先端縁が、前記コラム側ブラケット10aと共に前方に変位する様にしている。
二次衝突の発生時には、図16に示す様に前記コラム側ブラケット10aが、前記ボルト26を前記切り欠きから後方に抜き出させつつ、前方に変位する。但し、前記エネルギ吸収部材25の後部は、前記ボルト26に支持されて、前記車体側ブラケット12a部分に残る。この為、前記エネルギ吸収部材25が、図14に示した状態から図16に示した状態にまで、塑性変形に基づいて伸長する。そして、この伸長に伴って、二次衝突時にステアリングホイールに加わった衝撃エネルギを吸収し、ステアリングホイールに衝突した運転者の身体に加わる衝撃を緩和する。特許文献3にも、特許文献1に記載されたものと同様、金属板製のエネルギ吸収部材を組み込んだ構造が記載されている。
次に、図17〜19は、前記特許文献2に記載された、エネルギ吸収部材を組み込んだ従来構造の第2例を示している。この従来構造の第2例の場合、1対のエネルギ吸収部材25a、25aとして、軟鋼等の塑性変形可能な金属製の線材を曲げ形成したものを使用している。そして、前記両エネルギ吸収部材25a、25aの折り返し基部27、27を、車体側ブラケットに支持されて二次衝突時にも前方に変位する事のない、カプセル19a、19aの後側に係止している。これに対して、前記両エネルギ吸収部材25a、25aの先端側折り返し部28、28を、コラム側ブラケット10bを構成する取付板部17bの前端縁に対向させている。更に、前記各先端側折り返し部28、28から前記線材の両端部に向けて連続する直線部29、29を、前記コラム側ブラケット10bの平板部30に形成した通孔31、31を通じて、この平板部30よりも後方に突出させている。
二次衝突の発生時には、前記コラム側ブラケット10bを固定したステアリングコラム6bの前方への変位に伴って、前記取付板部17bの前端縁が前記両エネルギ吸収部材25a、25aの先端側折り返し部28、28を扱く。そして、前記各直線部29、29を前記両通孔31、31から引き抜きつつ、前記各先端側折り返し部28、28を、前記線材の両端部に向けて移動させる。これら各先端側折り返し部28、28の移動は、これら両線材の塑性変形として行われるので、この移動に伴って、二次衝突時にステアリングホイールに加わった衝撃エネルギを吸収し、ステアリングホイールに衝突した運転者の身体に加わる衝撃を緩和する。
従来から知られている衝撃吸収式ステアリング装置は、例えば上述の様に構成して、衝突事故の際にステアリングホイールにぶつかった運転者の身体に加わる衝撃を緩和する。何れの構造にしても、運転者保護を充実させる為には、ステアリングコラムの前方への変位が円滑に行われる必要がある。これに対して、例えば、特許文献4に記載されている様に、ステアリングコラムの前端部に固定した、電動式パワーステアリング装置用のハウジングから電動モータを、片側方に突設させた状態で設けた構造の場合、二次衝突時に於ける前記ステアリングコラムの前方への変位が、前記電動モータの存在に基づいて、必ずしも円滑に行われない事が、本発明者等の研究により分かった。この理由に就いて、図20を参照しつつ説明する。
図20は、本発明の実施例の構造に準じて構成した、電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置を、上方から見た状態を示している。但し、本発明の特徴となる構造は含んでいない。ステアリングコラム6cの前端部に、電動式パワーステアリング装置を構成する減速機等を収納するハウジング14aを固定し、これらステアリングコラム6c及びハウジング14aを車体側ブラケットに対して、前方に向いた衝撃荷重に基づいて前方への脱落を可能に支持している。この為に、前記ステアリングコラム6cの中間部に支持したコラム側ブラケット10cと、前記ハウジング14aに支持したハウジング側ブラケット32とを、何れも前方に向いた衝撃荷重により前方に脱落する様に、車体に対し支持している。前記両ブラケット10c、32は、左右1対の、又は左右一体型の取付板部17c、17dを備え、これら各取付板部17c、17dに、それぞれ後端縁側に開口する切り欠き18a、18bを形成している。そして、これら各切り欠き18a、18bを覆う状態で滑り板33a、33bを、それぞれ前記両ブラケット10c、32の左右両端部に組み付けている。そして、これら各滑り板33a、33bに形成した通孔を挿通した、ボルト若しくはスタッドにより、前記両ブラケット10c、32の左右両端部を、前記車体に対し支持している。
二次衝突時には前記ボルト若しくはスタッドが、前記各滑り板33a、33bと共に前記各切り欠き18a、18bから抜け出して、前記ステアリングコラム6c及び前記ハウジング14aが前方に変位する事を許容する。この場合に、これら両部材6c、14aがこのうちのステアリングコラム6cの軸方向に沿って変位すれば、前記前方への脱落乃至は変位が円滑に行われ、ステアリングホイールに衝突した運転者の身体に加わる衝撃の緩和を効果的に行える。ところが、図20に示した構造の様に、電動式パワーステアリング装置の補助動力源となる、重量が嵩み、慣性質量が大きな電動モータ13aがハウジング14aの片側方に突出する状態で設けられた構造の場合、二次衝突時に、この電動モータ13aを支持固定した前記ハウジング14aが、前記軸方向に対し傾斜する傾向になる。
即ち、慣性質量が大きな電動モータ13aは、前記二次衝突に伴う衝撃荷重を受けた場合に於ける変位の開始が、他の、慣性質量が比較的小さい部分に比べて遅れる傾向になる。この結果、二次衝突時には前記ステアリングコラム6c及び前記ハウジング14aが、図20の(A)→(B)に示す様に、前記電動モータ13aの側がこの電動モータ13aと反対側よりも後方に位置する方向に傾斜した状態のまま、前方に変位する。この様な前方への変位は、複数箇所の摩擦係合部を摺動させたり、車体側とステアリングコラム6c(又はハウジング14a)側との間に設けたエネルギ吸収部材を塑性変形させつつ行われる。これら、摩擦係合部の摺動やエネルギ吸収部材の塑性変形は、前記ステアリングコラム6c及び前記ハウジング14aが、このステアリングコラム6cの軸方向に変位する場合に効果的に行われる様に設計されている。逆に言えば、前記図20の(A)→(B)に示す様に、前記ステアリングコラム6c及び前記ハウジング14aが、傾斜した状態のまま前方に変位すると、運転者の保護充実の面から不利である。
特開平9−24843号公報 特開平9−272448号公報 特開平10−167083号公報 特開2004−74985号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、電動式パワーステアリング装置を構成する電動モータを側方に突出する状態で設けた構造であっても、前記ステアリングホイールを前方に向け円滑に変位させられる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置は、ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、コラム側ブラケットと、電動式パワーステアリング装置とを備える。
このうちのステアリングコラムは、車体に対し支持される。
又、前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内側に回転自在に支持されて、このステアリングコラムの後端開口から突出した後端部にステアリングホイールを支持固定可能としている。
又、前記コラム側ブラケットは、前記ステアリングコラムと共に、前記車体に対し軸方向に変位する様に、このステアリングコラムに支持されたもので、このステアリングコラムの左右両側方に突出する1対の取付板部を有する。尚、これら両取付板部は、必ずしも左右別体である必要はない。一体の取付板部の両端がステアリングコラムの左右両側方に突出する構造も、1対の取付板部を有する構造に含む。
又、前記電動式パワーステアリング装置は、前記ステアリングコラムの前端部に設けられて、電動モータを動力源として前記ステアリングシャフトが回転する事に対する補助トルクを付与する。
そして、前記両取付板部は車体に固定された部分に対して、前方に向う衝撃荷重に基づいて前方に脱落可能に支持されており、前記電動モータは、前記ステアリングコラムの前端部に支持されたハウジングから片側方に突出する状態で設けられている。
特に、本発明の電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置に於いては、前記両取付板部が前記車体に固定された部分から前方に脱落する為に要する荷重が、前記電動モータから遠い側の取付板部よりも、この電動モータに近い側の取付板部で小さくなっている。
この様な本発明の電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置を実施する場合、例えば請求項2〜3に記載した発明の様に、前記両取付板部と前記車体に固定された部分との間に、1対のエネルギ吸収部材を設ける。これら両エネルギ吸収部材は、それぞれ塑性変形可能な金属板を曲げ成形して成り、前記両取付板部が前方に脱落する事に伴って、塑性変形しつつこれら両取付板部の前方への変位を許容する塑性変形部を有する。
そして、請求項2に記載した発明の場合には、前記両エネルギ吸収部材のうちの塑性変形部の幅寸法を、前記電動モータから遠い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材の塑性変形部よりも、この電動モータに近い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材の塑性変形部で小さくする。
これに対して、請求項3に記載した発明の場合には、両エネルギ吸収部材を構成する前記金属板のうち、少なくとも前記塑性変形部の厚さ寸法を、前記電動モータから遠い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材の塑性変形部よりも、この電動モータに近い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材の塑性変形部で小さくする。
或は、請求項4に記載した発明の様に、前記両取付板部に、それぞれの後端縁に開口する切り欠きを設ける。そして、これら両切り欠きの内側にそれぞれカプセルを、前記両取付板部に前記前方に向う衝撃荷重が加わった状態で、前記各切り欠きから後方に抜け出し可能に組み付ける。又、前記両カプセルを前記車体に固定された部分に対し、前記前方に向う衝撃荷重に拘らず、前方への変位を阻止した状態で支持する。更に、前記両カプセルと前記両取付板部との間に、1対のエネルギ吸収部材を設ける。これら両エネルギ吸収部材は、それぞれが塑性変形可能な線材を曲げ形成して成り、前記両取付板部に前記前方に向う荷重が加わった場合に、前記線材を伸長させつつこれら両取付板部が前方に変位する事を許容する。そして、これら両エネルギ吸収部材を構成する前記線材のうち、前記電動モータから遠い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材を構成する線材よりも、この電動モータに近い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材を構成する線材を細くする。
或は、請求項5に記載した発明の様に、前記両取付板部に、それぞれの後端縁に開口する切り欠きを設ける。そして、これら両切り欠きの内側にそれぞれカプセルを、これら両カプセルに形成した固定側係止部と前記両取付板部に形成した変位側係止部との間に掛け渡した剪断ピンにより、前記両取付板部に前記前方に向う衝撃荷重が加わった状態で、前記各切り欠きから後方に抜け出し可能に組み付ける。又、前記両カプセルを前記車体に固定された部分に対し、前記前方に向う衝撃荷重に拘らず、前方への変位を阻止した状態で支持する。そして、前記両取付板部と前記両カプセルとの間に掛け渡した前記各剪断ピンのうち、前記電動モータから遠い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンよりも、この電動モータに近い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンが剪断され易いものとする。
この様な請求項5に記載した発明を実施する場合、より具体的には、請求項6に記載した発明の様に、前記電動モータから遠い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンよりも、この電動モータに近い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンを細くする。この場合には、両側の剪断ピンの材質(例えば合成樹脂)は同じで良い。
或は、請求項7に記載した発明の様に、前記電動モータから遠い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンを構成する材質(例えば軟質金属)の剪断抵抗よりも、前記電動モータに近い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンの材質(例えば合成樹脂)の剪断抵抗を低くする。
或は、本発明の電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置を実施する場合に、請求項8に記載した発明の様に、前記両取付板部の上下両面と、車体に固定された部分の下面及びこれら両取付板部をこの車体に固定された部分に対し抑え付ける部材の上面との間に、これら互いに対向する面同士を変位(摺動)させる為に要する摩擦を低減する為の、1対の滑り板を設ける。そして、これら両滑り板のうち、前記電動モータから遠い側の取付板部に装着された滑り板の摩擦係数よりも、この電動モータに近い側の取付板部に装着された滑り板の摩擦係数を小さくする。
又、以上の様な本発明の電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置を実施する場合に、例えば請求項9に記載した発明の様に、前記ステアリングコラムの前端部に、前記電動式パワーステアリング装置を構成する減速機を収納したハウジングを結合固定し、前記電動モータをこのハウジングに対し支持固定する。そして、前記コラム側ブラケットに設けた前記両取付板部に加えて、前記ハウジングに支持されたハウジング側ブラケットに、左右1対の前側取付板部を設け、これら両前側取付板部も前記車体に固定された部分に対して、前方に向う衝撃荷重に基づいて前方に脱落可能に支持する。そして、前記両前側取付板部が前記車体に固定された部分から前方に脱落する為に要する荷重に関しても、前記電動モータから遠い側の前側取付板部よりも、この電動モータに近い側の前側取付板部で小さくする。
上述の様に構成する本発明の電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置によれば、電動式パワーステアリング装置を構成する電動モータを側方に突出する状態で設けた構造であっても、前記ステアリングホイールが前方に向け円滑に変位させられる。即ち、慣性質量が大きな前記電動モータの存在により、二次衝突時に前方に変位しにくい、この電動モータを設置した側の取付板部が、反対側の取付板部よりも前方に脱落し易い。この為、この電動モータの存在に基づく、電動モータ設置側の前方への変位しにくさと、前記取付板部の脱落し易さとが相殺されて、前記両取付板部を設けたステアリングコラムが、ほぼその軸方向に、円滑に変位する。この結果、二次衝突に伴ってこのステアリングコラムに加わった衝撃エネルギを吸収する、複数箇所の摩擦係合部の摺動や、車体側とステアリングコラムとの間に設けたエネルギ吸収部材の塑性変形が、前記衝撃エネルギ吸収の面から効果的に行われて、運転者の保護充実を図り易くなる。
本発明の実施の形態の第1例を示す平面図。 同じく、通常時の状態で示す側面図。 同じく、二次衝突が進行した状態で示す側面図。 反電動モータ側に設けるエネルギ吸収部材(A)の平面図(a)及び側面図(b)、並びに、電動モータ側に設けるエネルギ吸収部材(B)の平面図(a)及び側面図(b)。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図4と同様の図。 本発明の実施の形態の第3例に関して、支持ブラケットの取付板部と、この取付板部に組み付けたカプセルと、これら取付板部とカプセルとの間に掛け渡したエネルギ吸収部材とを、通常時の状態(A)と二次衝突が進行した状態(B)とで示す、それぞれ平面図(a)及び側面図(b)。 同じく、反電動モータ側に設けるエネルギ吸収部材(A)と、電動モータ側に設けるエネルギ吸収部材(B)とを示す、それぞれ平面図(a)及び側面図(b)。 本発明の実施の形態の第4例に関して、反電動モータ側に設けるカプセル(A)と、電動モータ側に設けるカプセル(B)とを示す、それぞれ平面図(a)及び側面図(b)。 従来から知られているステアリング装置の1例を示す、部分切断側面図。 従前の衝撃吸収式ステアリング装置の1例を、前上方から見た状態で示す斜視図。 同じく断面図。 同じく、車体側ブラケットを省略して示す、図10と同様の図。 同じく、支持ブラケットを後下方から見た状態で示す斜視図。 従来から知られているエネルギ吸収部材を組み込んだ衝撃吸収式ステアリング装置の第1例を示す部分略側面図。 エネルギ吸収部材を前上方から見た状態で示す斜視図。 二次衝突が進行した状態を示す、部分略側面図。 従来から知られているエネルギ吸収部材を組み込んだ衝撃吸収式ステアリング装置の第2例を示す部分側面図。 図17のX矢視図。 同Y−Y断面図。 電動モータの設置状況に対応して、二次衝突時にステアリングコラム等が傾斜する理由を説明する為、電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置を、通常時の状態(A)と二次衝突が進行した状態(B)とで示す平面図。
[実施の形態の第1例]
図1〜4は、請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。前述の図20に示した構造と同様に、ステアリングコラム6cの前端部に、電動式パワーステアリング装置を構成する減速機等を収納するハウジング14aを固定している。又、このハウジング14aの片側面に、前記電動式パワーステアリング装置の補助動力源となる電動モータ13aを支持固定している。更に、前記ステアリングコラム6c及びハウジング14aを車体側ブラケットに対して、前方に向いた衝撃荷重に基づいて前方への脱落を可能に支持している。
この為に、前記ステアリングコラム6cの中間部に支持したコラム側ブラケット10cと、前記ハウジング14aに支持したハウジング側ブラケット32とを、何れも前方に向いた衝撃荷重により前方に脱落する様に、車体に対し支持している。前記両ブラケット10c、32は、左右1対の、又は左右一体型の取付板部17c、17dを備え、これら各取付板部17c、17dに、それぞれ後端縁側に開口する切り欠き18a、18bを形成している。そして、これら各切り欠き18a、18bを覆う状態で前記両ブラケット10c、32の左右両端部に、それぞれ滑り板33a、33bを組み付けている。これら各滑り板33a、33bは、例えば合成樹脂を射出成形する事により、或は、表面に合成樹脂のコーティング層を形成した金属板を曲げ形成する事により、前方が開口した長コ字形に形成したもので、上下両板部と、これら両板部の後端縁同士を連続させる結合板部と、これら上下両板部の互いに整合する部分に形成した通孔とを備える。前記上下両板部のうちの一方又は両方の板部の先端縁部に、前記各取付板部17c、17dの前端縁との係合に基づき、当該取付板部17c、17dからの抜け止めを図る為の係止片を設ける場合もある。前記両ブラケット10c、32の各取付板部17c、17dは、これら各取付板部17c、17dの切り欠き18a、18b及び前記各滑り板33a、33bの通孔を挿通した、ボルト34、34により、前記車体に対し支持している。
特に、本例の構造の場合には、前記コラム側ブラケット10cに設けた左右1対の取付板部17c、17cと、前記車体に固定された部分である、前記ボルト34、34との間に、1対のエネルギ吸収部材35a、35bを設けている。これら両エネルギ吸収部材35a、35bは、基本的には、前述の図14〜16により説明した、特許文献1に記載されたエネルギ吸収部材25と同様のもので、それぞれ軟鋼板等の塑性変形可能な金属板を曲げ成形して成る。本例の場合、前記両エネルギ吸収部材35a、35bは、基板部36と塑性変形部37a、37bとを備える。このうちの基板部36は、中央部に前記ボルト34を挿通する為の円孔38を形成している。又、この基板部36の後端縁の幅方向両端部2箇所位置を上方に折り曲げて係止片39、39とし、これら各係止片39、39の前側面を、前記滑り板33aの後端縁に係合させる様にしている。尚、これら両係止片39、39は、この滑り板33aに対する、前記基板部36の位置決めを図る為に設けている。更に、前記塑性変形部37a、37bは、前記基板部36の前端縁中央部から前方に延出した帯状板部分の中間部を、U字形にほぼ180度折り返して成る。
前記両エネルギ吸収部材35a、35bの構成は、基本的には互いに同じであるが、前記塑性変形部37a、37bの幅寸法W、wを互いに異ならせている。具体的には、前記電動モータ13aから遠い側(図1の上側)の取付板部17cに装着するエネルギ吸収部材35aの塑性変形部37aの幅寸法Wを、比較的大きくしている。これに対して、前記電動モータ13aに近い側(図1の下側)の取付板部17cに装着するエネルギ吸収部材35bの塑性変形部37bの幅寸法wを、比較的小さく(W>w)している。
それぞれが上述の様な構成を有する前記両エネルギ吸収部材35a、35bは、それぞれの基板部36を前記ボルト34、34に対し支持して、車体に対し前方への変位を阻止した状態で結合すると共に、前記両塑性変形部37a、37bの先端縁を、前記両取付板部17c、17cを設けた前記コラム側ブラケット10cに係止する。このコラム側ブラケット10cの左右両側で前記両取付板部17c、17cの下方部分に、前記両塑性変形部37a、37bの先端縁を突き当てる為のアンカ板部45を曲げ形成している。このアンカ板部45は、前記両取付板部17c、17cの下方に設けられた下板部の後端部を上方に折り曲げる事により形成しており、前記両塑性変形部37a、37bは、これら前記両取付板部17c、17cの下面と下板部の上面との間の空間内に配置されている。
二次衝突時には前記両ボルト34、34が、前記両滑り板33a、33b及び前記両エネルギ吸収部材35a、35bの基板部36、36と共に前記各切り欠き18a、18bから抜け出して、前記ステアリングコラム6cが前方に変位する事を許容する。そして、前記コラム側ブラケット10cが、このステアリングコラム6cと共に前方に変位する。この際、前記ハウジング側ブラケット32に関しても、前記車体から脱落し、このハウジング側ブラケット32が前方に変位する事を許容する。そして、前記コラム側ブラケット10cの前方への変位に伴って、前記両エネルギ吸収部材35a、35bの塑性変形部37a、37bが、図1に示した状態から図3に示した状態にまで、前記帯状板部分の中間部に形成した折り返し部をこの帯状部分の先端側に移動させる方向に塑性変形する。そして、この塑性変形に基づいて、運転者の身体から、ステアリングシャフト5a及び前記ステアリングコラム6cを介して前記コラム側ブラケット10cに伝わった衝撃エネルギを吸収し、前記運転者の身体に加わる衝撃を緩和する。
特に、本例の構造の場合には、前記両エネルギ吸収部材35a、35bを構成する塑性変形部37a、37bの幅寸法W、wの相違に基づいて、これら両エネルギ吸収部材35a、35bの存在に基づく、前記コラム側ブラケット10cの両端部に設けた前記両取付板部17c、17cが前方に変位する事に対する抵抗が、互いに相違する。具体的には、前記電動モータ13a側の取付板部17cが変位する事に対する抵抗が、反電動モータ13a側の取付板部17cが変位する事に対する抵抗よりも小さくなる。この抵抗の相違に伴って、前記電動モータ13aの存在を無視した場合、この電動モータ13aを設置した側の取付板部17cが、反電動モータ13aの取付板部17cよりも前方に脱落し易くなる。
但し、実際の場合には、慣性質量が大きな前記電動モータ13aの存在により、この電動モータ13aを設置した側の取付板部17cは、二次衝突時に前方に変位しにくい。従って、この電動モータ13aの存在に基づく、この電動モータ13aを設置した側の取付板部17cの前方への変位しにくさと、前記エネルギ吸収部材35bを構成する塑性変形部37bの幅寸法wが小さい事による、前記取付板部17cの脱落し易さとが相殺される。この為、前記両取付板部17c、17cを設けたコラム側ブラケット10cを支持した前記ステアリングコラム6cが、ほぼその軸方向に、円滑に変位する。この結果、二次衝突に伴ってこのステアリングコラム6cに加わった衝撃エネルギを吸収する、複数箇所の摩擦係合部の摺動や、前記両ボルト34、34と前記コラム側ブラケット10cとの間に設けた、前記両エネルギ吸収部材35a、35bの塑性変形部37a、37bの塑性変形が、前記衝撃エネルギ吸収の面から効果的に行われて、運転者の保護充実を図り易くなる。
[実施の形態の第2例]
図5は、請求項1、3に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、1対のエネルギ吸収部材35a、35cを構成する、それぞれが塑性変形可能な金属板のうち、電動モータ13aから遠い側の取付板部17c(図1参照)に装着されるエネルギ吸収部材35aの厚さ寸法Tよりも、前記電動モータ13aに近い側の取付板部17c(図1〜3参照)に装着されたエネルギ吸収部材35cの厚さ寸法tを小さくしている。尚、本例を実施する場合、少なくとも、前記電動モータ13a側のエネルギ吸収部材35cの塑性変形部37cの厚さ寸法を、前記反電動モータ13a側のエネルギ吸収部材35aの塑性変形部37aの厚さ寸法よりも小さくすれば良い。
本例の場合、前記両エネルギ吸収部材35a、35cを構成する金属板の厚さ寸法T、tの相違に基づいて、これら両エネルギ吸収部材35a、35cの存在に基づく、前記コラム側ブラケット10cの両端部に設けた前記両取付板部17c、17cが前方に変位する事に対する抵抗が互いに相違する。そして、この抵抗の相違に伴って、前記電動モータ13aを設置した側の取付板部17cが、反電動モータ13aの取付板部17cよりも前方に脱落し易くなり、結果として、前記両取付板部17c、17cを設けたコラム側ブラケット10cを支持した前記ステアリングコラム6cを円滑に変位させて、運転者の保護充実を図り易くなる。
前記両エネルギ吸収部材35a、35cを塑性変形させる為に要する荷重を変える為に、幅寸法の代わりに厚さ寸法を変えた点以外は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
[実施の形態の第3例]
図6〜7は、請求項1、4に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、二次衝突時に伴ってステアリングホイールからステアリングコラム6cに支持したコラム側ブラケット10c(図1〜3、20参照)に伝わった、前方に向いた衝撃エネルギを吸収しつつ、このコラム側ブラケット10cの前方への変位を許容するエネルギ吸収部材40a、40bとして、前述の図17〜19で説明した、特許文献2に記載された構造と同様に、塑性変形可能な線材を曲げ形成したものを使用している。
即ち、本例の構造の場合には、前述の図11、13に示した従前の構造、或は図19に示した特許文献2に記載された構造と同様、左右1対の取付板部17cに、それぞれの後端縁に開口する切り欠き18を設ける。そして、これら両切り欠き18の内側にそれぞれカプセル19を、前記両取付板部17cに前記前方に向う衝撃荷重が加わった状態で、前記各切り欠き18から後方に抜け出し可能に組み付ける。この部分の構造は、前記両カプセル19と前記両取付板部17cとの間に剪断ピンを掛け渡す等、従来から周知の構造を採用する。又、前記両カプセル19に形成した通孔23に挿通したボルトを車体側に固定したナットに螺合し更に締め付ける等により、前記両カプセル19を前記車体に対し、前記前方に向う衝撃荷重に拘らず、前方への変位を阻止した状態で支持する。
更に、前記両カプセル19と前記両取付板部17cとの間に、図7の(A)(B)に示した、1対のエネルギ吸収部材40a、40bを設ける。これら両エネルギ吸収部材40a、40bは、それぞれが塑性変形可能な線材を曲げ形成して成り、前記両取付板部17cに前記前方に向う荷重が加わった場合に、前記線材を伸長させつつこれら両取付板部17cが前方に変位する事を許容する。即ち、前記両エネルギ吸収部材40a、40bはそれぞれ、前方が開口したコ字形の基部41と、この基部41の両端部から前方に延出し、それぞれの中間部をほぼ180度折り返した、左右1対の塑性変形部42、42とを備える。それぞれがこの様な構成を有する、前記両エネルギ吸収部材40a、40bは、それぞれの基部41を前記両カプセル19の後側に係止し、それぞれの塑性変形部42、42の折り返し部を前記両取付板部17cの前端縁に対向させ、更にこれら両塑性変形部42、42の先半部を、これら両取付板部17cの前端縁から下方に曲げ形成した垂下板部43に形成した小通孔を、前方から後方に挿通している。
特に、本例の構造の場合には、前記両エネルギ吸収部材40a、40bを構成する前記線材のうち、電動モータから遠い側の取付板部17cに装着するエネルギ吸収部材40aを構成する線材の直径Dよりも、この電動モータに近い側の取付板部17cに装着するエネルギ吸収部材40bを構成する線材の直径dを細くしている。
二次衝突の際には、前記両取付板部17cの前端縁が、前記両エネルギ吸収部材40a、40bの塑性変形部42、42を前記線材の両端部に向けて扱きつつ移動させる。そして、ステアリングホイールから前記ステアリングコラム6cに加わった衝撃エネルギを吸収しつつ、前記コラム側ブラケット10cと共に、このステアリングコラム6cが前方に変位する事を許容する。
本例の場合、前記両エネルギ吸収部材40a、40bを構成する線材の直径D、dの相違に基づいて、これら両エネルギ吸収部材40a、40bの存在に基づく、前記コラム側ブラケット10cの両端部に設けた前記両取付板部17cが前方に変位する事に対する抵抗が互いに相違する。そして、この抵抗の相違に伴って、前記電動モータ13aを設置した側の取付板部17cが、反電動モータ13aの取付板部17cよりも前方に脱落し易くなり、結果として、前記両取付板部17cを設けたコラム側ブラケット10cを支持した前記ステアリングコラム6cを円滑に変位させ、運転者の保護充実を図り易くなる。
前記両エネルギ吸収部材40a、40bの構造を異ならせた点以外は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
[実施の形態の第4例]
図8は、請求項1、5に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合も、上述した実施の形態の第3例の場合と同様、コラム側ブラケット10cに設けた左右1対の取付板部17c、17cに、それぞれの後端縁に開口する状態で形成された切り欠き18a、18a(図1参照)の内側に、それぞれ図8の(A)(B)に示す様なカプセル19a、19bを組み付けている。これら両カプセル19a、19bの形状及び構造、並びに、これら両カプセル19a、19bを前記両取付板部17c、17cに支持する基本的な構造に就いては、例えば前述の特許文献2に記載される等により、従来から広く知られている構造と同様である。即ち、前記両カプセル19a、19bに形成した、それぞれが特許請求の範囲に記載した固定側係止部である、左右両端の板部と、同じく変位側係止部である、前記両取付板部17c、17cとの互いに整合する位置に形成した小通孔44a、44bに剪断ピンを、前記両カプセル19a、19bと前記両取付板部17c、17cとの間に掛け渡す様に、或はインサート成型等により設けている。車体への組み付け状態で前記両カプセル19a、19bは、それぞれの中央部に形成した通孔23を挿通したボルト等により、車体に対し支持固定する。従って二次衝突時に前記コラム側ブラケット10cは、前記両カプセル19a、19bを前記両切り欠き18a、18aから後方に抜け出しつつ、前方に変位する。
特に、本例の構造の場合には、前記両カプセル19a、19b及び前記両取付板部17c、17cの互いに整合する位置に形成した前記各小通孔44a、44bの内径を異ならせ、これら各小通孔44a、44b内に設置する、前記各剪断ピンの直径を、互いに異ならせている。具体的には、図8の(A)に示したカプセル19aと、電動モータ13a(図1〜3参照)から遠い側の取付板部17cとの間に掛け渡した剪断ピンよりも、図8の(B)に示したカプセル19bと、前記電動モータ13aに近い側の取付板部17cとの間に掛け渡した剪断ピンを細くしている。左右両側のカプセル19a、19bの支持に使用する剪断ピンの材質は、互いに同じとしている。従って、前記電動モータ13aに近い側のカプセル19bを支持している剪断ピンは、同じく遠い側のカプセル19bを支持している剪断ピンに比べて剪断され易い。
上述の様に構成する本例の場合、前記剪断ピンの直径の相違に伴って、前記電動モータ13aを設置した側の取付板部17cが、反電動モータ13aの取付板部17cよりも前方に脱落し易くなり、結果として、前記両取付板部17cを設けたコラム側ブラケット10cを支持した前記ステアリングコラム6cを円滑に変位させて、運転者の保護充実を図り易くなる。
前記両カプセル19a、19bと前記両取付板部17cとの結合強度を変える事により、これら両取付板部17cの前方への脱落のし易さを異ならせた点以外は、前述した実施の形態の第1例と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
尚、前記両カプセル19a、19bと前記両取付板部17cとの結合強度を変える為に図示の例では、前記各剪断ピンの直径を異ならせた。これに対して、各剪断ピンの直径を同じとし、その代わりに、左右両側の取付板部17c同士の間で、各剪断ピンの材質を異ならせる事もできる。この場合には、前記電動モータ13aから遠い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンを構成する材質(例えば軟質金属)の剪断抵抗よりも、前記電動モータ13aに近い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンの材質(例えば合成樹脂)の剪断抵抗を低くする。
図1〜8に示した各実施の形態は、単独で実施する他、組み合わせて実施する事もできる。例えば、図6〜7に示した実施の形態の第3例の構造と、図8に示した実施の形態の第4例の構造とを組み合わせる事もできる。
又、本発明の効果を得る為には、左右1対の取付板部が、ボルトやスタッド等の車体に固定された部分から前方に脱落する為に要する荷重を、電動モータから遠い側に比べて近い側で小さくすれば良い。この為には、必ずしも左右1対のエネルギ吸収部材の特性を互いに異ならせたり、或は左右1対のカプセルを支持した剪断ピンの強度を変える必要はない。例えば、図1、20に示した構造で、左右1対の滑り板33a、33a(又は33b、33b)の摩擦抵抗を互いに異ならせる事でも対応できる。具体的には、電動モータに近い側に設置する滑り板の摩擦係数を、遠い側に設置する滑り板の摩擦係数に比べて小さくする。この為には、例えば、電動モータに近い側に設置する滑り板として、ステンレス鋼板等の金属板の表面に、PTFE等の滑り易い合成樹脂をコーティングしたもの(或は全体が滑り易い合成樹脂製のもの)を、遠い側に設置する滑り板として、この様なコーティング層を持たない、単なる耐食性を有する金属板を、それぞれ使用する。
更に、図1〜3、20に示す様に、コラム側ブラケット10c及びハウジング側ブラケット32を、何れも車体に固定の部分に対し、二次衝突時の衝撃エネルギに基づいて前方に変位可能に支持する構造の場合、図示の例の様に、コラム側ブラケット10c側でのみ、左右1対の取付板部が前方に脱落する事に関する特性を変えれば足りる。逆に言えば、前記ハウジング側ブラケット32に設けた左右1対の取付板部17d、17dが前方に脱落する事に関する特性を互いに変える必要は、必ずしもない。但し、この特性を、コラム側ブラケット10c部分に加えて、ハウジング側ブラケット32部分でも、左右で互いに異ならせる事は自由である。尚、このハウジング側ブラケット32部分のみ、前記特性を左右で異ならせる事も可能であり、一応の効果は期待できる(従来構造よりも、運転者保護の面から優れた構造を得られる)。但し、二次衝突時に衝撃エネルギの入力側に近い、前記コラム側ブラケット10c側で左右の特性を異ならせる場合に比べて、チューニングが難しくなる等、不利になる。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a、6b、6c ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10、10a、10b、10c コラム側ブラケット
11 被挟持板部
12、12a 車体側ブラケット
13、13a 電動モータ
14、14a ハウジング
15 天板
16a、16b 側板
17、17a、17b、17c、17d 取付板部
18、18a、18b 切り欠き
19、19a、19b カプセル
20 凹入部
21 小通孔
22 小通孔
23 通孔
24 ナット
25、25a エネルギ吸収部材
26 ボルト
27 折り返し基部
28 先端側折り返し部
29 直線部
30 平板部
31 通孔
32 ハウジング側ブラケット
33a、33b 滑り板
34 ボルト
35a、35b、35c エネルギ吸収部材
36 基板部
37a、37b、37c 塑性変形部
38 円孔
39 係止片
40a、40b エネルギ吸収部材
41 基部
42 塑性変形部
43 垂下板部
44a、44b 小通孔
45 アンカ板部

Claims (9)

  1. 車体に支持されるステアリングコラムと、このステアリングコラムの内側に回転自在に支持されて、このステアリングコラムの後端開口から突出した後端部にステアリングホイールを支持固定可能としたステアリングシャフトと、前記ステアリングコラムと共に、前記車体に対し軸方向に変位する様に、このステアリングコラムに支持された、このステアリングコラムの左右両側方に突出する1対の取付板部を有するコラム側ブラケットと、このステアリングコラムの前端部に設けられて、電動モータを動力源として前記ステアリングシャフトが回転する事に対する補助トルクを付与する電動式パワーステアリング装置とを備え、前記両取付板部は車体に固定された部分に対して、前方に向う衝撃荷重に基づいて前方に脱落可能に支持されており、前記電動モータは、前記ステアリングコラムの前端部に支持されたハウジングから片側方に突出する状態で設けられている電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置に於いて、前記両取付板部が前記車体に固定された部分から前方に脱落する為に要する荷重が、前記電動モータから遠い側の取付板部よりも、この電動モータに近い側の取付板部で小さくなっている事を特徴とする電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
  2. 前記両取付板部と前記車体に固定された部分との間に、それぞれが塑性変形可能な金属板を曲げ成形して成り、前記両取付板部が前方に脱落する事に伴って、塑性変形しつつこれら両取付板部の前方への変位を許容する塑性変形部を有する、1対のエネルギ吸収部材が設けられており、これら両エネルギ吸収部材のうちの塑性変形部の幅寸法が、前記電動モータから遠い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材の塑性変形部よりも、この電動モータに近い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材の塑性変形部で小さくなっている、請求項1に記載した電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
  3. 前記両取付板部と前記車体に固定された部分との間に、それぞれが塑性変形可能な金属板を曲げ成形して成り、前記両取付板部が前方に脱落する事に伴って、塑性変形しつつこれら両取付板部の前方への変位を許容する塑性変形部を有する、1対のエネルギ吸収部材が設けられており、これら両エネルギ吸収部材を構成する前記金属板のうち、少なくとも前記塑性変形部の厚さ寸法が、前記電動モータから遠い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材の塑性変形部よりも、この電動モータに近い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材の塑性変形部で小さくなっている、請求項1に記載した電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
  4. 前記両取付板部に、それぞれの後端縁に開口する切り欠きが設けられていて、これら両切り欠きの内側にそれぞれカプセルが、前記両取付板部に前記前方に向う衝撃荷重が加わった状態で、前記各切り欠きから後方に抜け出し可能に組み付けられると共に、前記両カプセルが前記車体に固定された部分に対し、前記前方に向う衝撃荷重に拘らず、前方への変位を阻止した状態で支持されており、前記両カプセルと前記両取付板部との間に、それぞれが塑性変形可能な線材を曲げ形成して成り、前記両取付板部に前記前方に向う荷重が加わった場合に、前記線材を伸長させつつこれら両取付板部が前方に変位する事を許容する、1対のエネルギ吸収部材が設けられており、これら両エネルギ吸収部材を構成する前記線材のうち、前記電動モータから遠い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材を構成する線材よりも、この電動モータに近い側の取付板部に装着されたエネルギ吸収部材を構成する線材が細くなっている、請求項1に記載した電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
  5. 前記両取付板部に、それぞれの後端縁に開口する切り欠きが設けられていて、これら両切り欠きの内側にそれぞれカプセルが、これら両カプセルに形成した固定側係止部と前記両取付板部に形成した変位側係止部との間に掛け渡した剪断ピンにより、前記両取付板部に前記前方に向う衝撃荷重が加わった状態で、前記各切り欠きから後方に抜け出し可能に組み付けられると共に、前記両カプセルが前記車体に固定された部分に対し、前記前方に向う衝撃荷重に拘らず、前方への変位を阻止した状態で支持されており、前記両取付板部と前記両カプセルとの間に掛け渡した前記各剪断ピンのうち、前記電動モータから遠い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンよりも、この電動モータに近い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンが剪断され易いものである、請求項1に記載した電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
  6. 前記電動モータから遠い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンよりも、この電動モータに近い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンが細い、請求項5に記載した電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
  7. 前記電動モータから遠い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンを構成する材質の剪断抵抗よりも、この電動モータに近い側の取付板部とカプセルとの間に掛け渡した剪断ピンの材質の剪断抵抗が低い、請求項5に記載した電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
  8. 前記両取付板部の上下両面と、車体に固定された部分の下面及びこれら両取付板部をこの車体に固定された部分に対し抑え付ける部材の上面との間に、これら互いに対向する面同士を変位させる為に要する摩擦を低減する為の、1対の滑り板が設けられており、これら両滑り板のうち、前記電動モータから遠い側の取付板部に装着された滑り板の摩擦係数よりも、この電動モータに近い側の取付板部に装着された滑り板の摩擦係数が小さくなっている、請求項1に記載した電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
  9. 前記コラム側ブラケットに設けた前記両取付板部に加えて、前記ハウジングに支持されたハウジング側ブラケットに前側取付板部が設けられていて、この両前側取付板部も左右両端部が前記車体に固定された部分に対して、前方に向う衝撃荷重に基づいて前方に脱落可能に支持されており、前記前側取付板部が前記車体に固定された部分から前方に脱落する為に要する荷重に関しても、前記電動モータから遠い側よりも、この電動モータに近い側で小さくなっている、請求項1〜8のうちの何れか1項に記載した電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置。
JP2010187525A 2010-08-24 2010-08-24 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置 Active JP5327164B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010187525A JP5327164B2 (ja) 2010-08-24 2010-08-24 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置
PCT/JP2011/066879 WO2012026257A1 (ja) 2010-08-24 2011-07-25 衝撃吸収式ステアリング装置
EP11754270.4A EP2465751B1 (en) 2010-08-24 2011-07-25 Shock absorbing steering device
CN201180001213.0A CN102574538B (zh) 2010-08-24 2011-07-25 冲击吸收式转向装置
US13/256,692 US8382156B2 (en) 2010-08-24 2011-07-25 Impact absorbing steering apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010187525A JP5327164B2 (ja) 2010-08-24 2010-08-24 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012045985A true JP2012045985A (ja) 2012-03-08
JP5327164B2 JP5327164B2 (ja) 2013-10-30

Family

ID=45723265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010187525A Active JP5327164B2 (ja) 2010-08-24 2010-08-24 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8382156B2 (ja)
EP (1) EP2465751B1 (ja)
JP (1) JP5327164B2 (ja)
CN (1) CN102574538B (ja)
WO (1) WO2012026257A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012017854A1 (ja) * 2010-08-06 2012-02-09 日本精工株式会社 衝撃吸収式ステアリング装置
JP5499995B2 (ja) * 2010-08-26 2014-05-21 日本精工株式会社 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置
US8534705B2 (en) * 2010-12-21 2013-09-17 Nsk Ltd. Steering column support apparatus
US8596683B2 (en) * 2011-04-14 2013-12-03 Nsk Ltd. Steering apparatus
JP2013001242A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Jtekt Corp ステアリング装置
US9016722B2 (en) * 2011-11-18 2015-04-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering column device
US8899622B2 (en) 2012-03-09 2014-12-02 Nsk Americas, Inc. Internally collapsible steering column assembly
JP2014040181A (ja) * 2012-08-22 2014-03-06 Jtekt Corp ステアリング装置
US8777264B2 (en) * 2012-10-05 2014-07-15 GM Global Technology Operations LLC Steering column assembly for a motor vehicle
FR2997367B1 (fr) * 2012-10-31 2016-04-01 Jtekt Europe Sas Procede d’asservissement de direction assistee assurant une protection informatique des bielllettes de direction
CN102963412B (zh) * 2012-12-04 2015-04-01 安徽江淮汽车股份有限公司 一种汽车转向管柱的可变形式涡卷溃缩结构
WO2014103752A1 (ja) * 2012-12-28 2014-07-03 オートリブ ディベロップメント エービー ステアリングホイール装置
WO2015051238A1 (en) 2013-10-04 2015-04-09 Nsk Americas, Inc. Collapsible steering column assembly
US9421995B2 (en) * 2013-10-30 2016-08-23 Nsk Ltd. Steering device
JP6192108B2 (ja) * 2013-12-26 2017-09-06 株式会社ジェイテクト ピン組立体およびステアリング装置
JP6270141B2 (ja) * 2014-03-24 2018-01-31 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
CN104097679B (zh) * 2014-08-08 2016-08-17 安徽江淮汽车股份有限公司 一种转向管柱调节机构
DE102014111775B4 (de) * 2014-08-18 2020-06-04 Thyssenkrupp Ag Lenksäule für ein Kraftfahrzeug
US10899379B2 (en) * 2016-09-27 2021-01-26 Nsk Ltd. Energy absorbing device for internally collapsing steering column assembly
JP6567633B2 (ja) * 2017-11-28 2019-08-28 Ntn株式会社 転舵機能付ハブユニットおよびこれを備えた車両

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5886764U (ja) * 1981-12-03 1983-06-13 日本精工株式会社 衝撃吸収ステアリング装置
JPS6418775A (en) * 1987-06-19 1989-01-23 Porsche Ag Steering column fixing device for automobile having deformation element
JPH08183463A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Toyota Motor Corp ブレイクアウェイカプセル
JP2000108709A (ja) * 1998-10-05 2000-04-18 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用変速操作装置の支持構造
JP2003118602A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Nissan Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置の支持構造

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3409513B2 (ja) 1995-07-14 2003-05-26 日本精工株式会社 衝撃吸収式ステアリング装置
JP3409572B2 (ja) 1996-04-10 2003-05-26 日本精工株式会社 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
US5961146A (en) * 1996-01-18 1999-10-05 Nsk Ltd. Shock absorbing type steering column assembly
JP3644162B2 (ja) 1996-12-05 2005-04-27 日本精工株式会社 衝撃吸収式ステアリング装置
JP4114436B2 (ja) 2002-08-21 2008-07-09 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP5003005B2 (ja) * 2006-04-11 2012-08-15 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
US20090090210A1 (en) * 2007-10-05 2009-04-09 Delphi Technologies, Inc. Collapsible steering column assembly
JP5125557B2 (ja) * 2008-02-04 2013-01-23 日本精工株式会社 ステアリング装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5886764U (ja) * 1981-12-03 1983-06-13 日本精工株式会社 衝撃吸収ステアリング装置
JPS6418775A (en) * 1987-06-19 1989-01-23 Porsche Ag Steering column fixing device for automobile having deformation element
JPH08183463A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Toyota Motor Corp ブレイクアウェイカプセル
JP2000108709A (ja) * 1998-10-05 2000-04-18 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用変速操作装置の支持構造
JP2003118602A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Nissan Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置の支持構造

Also Published As

Publication number Publication date
EP2465751A1 (en) 2012-06-20
WO2012026257A1 (ja) 2012-03-01
CN102574538A (zh) 2012-07-11
EP2465751A4 (en) 2014-12-03
US8382156B2 (en) 2013-02-26
US20120193902A1 (en) 2012-08-02
EP2465751B1 (en) 2015-11-11
CN102574538B (zh) 2015-04-15
JP5327164B2 (ja) 2013-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5327164B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置
JP5327165B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置
JP5293825B2 (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
US10093341B2 (en) Steering device
WO2012090616A1 (ja) ステアリングコラム用支持装置およびその組立方法
JP5408367B1 (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
WO2012049908A1 (ja) ステアリングコラム用支持装置
WO2012049920A1 (ja) 自動車用ステアリング装置
JP5267528B2 (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JP5229279B2 (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JP5360045B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置及びその組立方法
JP5464189B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5499995B2 (ja) 電動式パワーステアリング装置を備えた衝撃吸収式ステアリング装置
JP5553010B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5360047B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5327181B2 (ja) 自動車用ステアリング装置
JP2014136501A (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5737370B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5360048B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置及びその組立方法
JP5553007B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5327186B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5327191B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5327203B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置
JP5375870B2 (ja) ステアリングコラム用支持装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5327164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150