JP2012045766A - インク供給用弁構造、そのインク供給用弁構造を備えたインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】供給孔の閉鎖を確保するとともにサブタンクの大型化を抑制することが可能なインク供給用弁構造を提供する。
【解決手段】弁部20と、弁部20を付勢する付勢部材19と、弁部20を押圧するダイアフラム21を有し、弁部21が弾性部材11と、周状のシール部13と、棒部材16を有し、壁板31が供給孔14の開口端の一方の外周を囲む円環状の突起部22を備え、突起部22の壁板31からの高さをx、供給孔14の口径をR、供給孔14の開口端の他方から突起部22の先端までの距離をh、ダイアフラム21が棒部材16を最大傾斜位置に変位させたときの傾斜鋭角をθ、最大傾斜位置における当接箇所18から供給孔14の開口端の一方までの最短距離をm、棒部材16の直径をrとしたときに、x≧m(R−r/cosθ)/hを満たす。
【選択図】図4
【解決手段】弁部20と、弁部20を付勢する付勢部材19と、弁部20を押圧するダイアフラム21を有し、弁部21が弾性部材11と、周状のシール部13と、棒部材16を有し、壁板31が供給孔14の開口端の一方の外周を囲む円環状の突起部22を備え、突起部22の壁板31からの高さをx、供給孔14の口径をR、供給孔14の開口端の他方から突起部22の先端までの距離をh、ダイアフラム21が棒部材16を最大傾斜位置に変位させたときの傾斜鋭角をθ、最大傾斜位置における当接箇所18から供給孔14の開口端の一方までの最短距離をm、棒部材16の直径をrとしたときに、x≧m(R−r/cosθ)/hを満たす。
【選択図】図4
Description
本発明は、メインタンクからインクの供給を受けるサブタンク内に設けられているインク供給用弁構造、およびそのインク供給用弁構造を備えたインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置には、装置本体に配置されたインクカートリッジ(以下メインタンクと呼ぶ)からチューブを通してキャリッジに搭載されたヘッドにインクを供給するいわゆるオフキャリッジタイプがある。オフキャリッジタイプのインクジェット記録装置によれば、メインタンクがキャリッジに搭載されていないのでキャリッジを駆動するモータを大型化することなくメインタンクを大容量化できる。オフキャリッジタイプのインクジェット記録装置では、適正な負圧を維持しつつ、メインタンクから離れたヘッドへ安定してインクを供給しなければならない。負圧の発生方法として、例えばヘッドをメインタンクに対して重力方向上部に配置することによって発生する水頭差を利用する方法がある。しかし、この方法ではメインタンクとヘッドの相対高さが決まっており、デザインに制限があった。そこで、オフキャリッジタイプの別方式として、メインタンク内のインクを加圧してインクを押し出し、キャリッジに搭載されたサブタンクへインクを供給する方式が提案されている。この方式では、サブタンク内を適正な負圧に維持しつつ、インクの消費時にはサブタンクからヘッドへインクを供給し、それ以外の時には加圧されたインクの供給を停止するインク供給用弁構造が必要となる。このインク供給用弁構造の一例が特許文献1に開示されている。
図5は、特許文献1に記載のインク供給用弁構造を示す断面図である。特許文献1に記載のインク供給用弁構造では、図5に示すように、付勢部材190によって弁部200が供給孔140を閉鎖するように付勢されている。このとき弁部200では、弾性部材110が、供給孔140の入口側に付勢され、シール部130が供給孔140の入口周囲を密封する。供給孔140には弾性部材110から突出した棒部材160が挿通されている。弁部200が供給孔140を閉鎖しているとき、供給孔140の出口側に設けられた圧力室(不図示)からヘッド(不図示)にインクが流出する。インクの流出に伴って圧力室のインクが減少すると、圧力室は減圧状態になる。すると、圧力室内に設けられたダイアフラム(不図示)が変形する。この変形に伴って棒部材160が押圧される。この押圧に伴って、棒部材160は、その中心軸170が供給孔140の中心軸150に平行となる方向に移動する。これにより供給孔140が開放する。供給孔140が開放すると、インクが供給孔140を通って圧力室に供給される。インクの供給に伴って圧力室は加圧されるので、ダイアフラムは変形前の状態に戻る。これにより、弁部200は、付勢部材190の付勢力で供給孔140を再び閉鎖する。
図5に示す特許文献1に記載のインク供給用弁構造では、ヘッドからインクを吐出するたびにダイアフラムの変形が繰り返される。このとき、ダイアフラムの変形状態によっては棒部材160に加えられる押圧力の向きが供給孔140の中心軸150に平行でない場合が想定される。この場合、弁部200は、図6に示すように、シール部130の一部が当接面120に当接し、棒部材160が供給孔140に対して傾斜した状態になる可能性がある。すると、当接部180から供給孔140までの最短距離をm、当接部180から棒部材160の表面までの最短距離をnとすると、m≧nの関係になる可能性がある。図6に示す状態から弁部200が付勢部材190の付勢力で供給孔140を閉鎖する状態(図5参照)に戻ろうとしても、弁部200は、上記のm≧nの関係により当接部180を中心として回転できない。そのため、弁部200の移動過程で、シール部130が擦れてシール部130と当接面120との間に摩擦力が発生する可能性がある。また、棒部材160が供給孔140の入口と接触して、弁部200の供給孔140側への移動を妨げる力が発生する可能性がある。そのため、棒部材160の中心軸170が供給孔140の中心軸150に対して平行な状態から供給孔140を閉鎖する状態に戻る場合に比べ、より強い付勢力が必要になる。したがって、特許文献1に記載の弁構造では、棒部材160の中心軸170が供給孔140の中心軸150に対して傾斜した状態からでも弁部200による供給孔140の閉鎖を確保するために、付勢部材190の付勢力を強化する必要がある。付勢部材190の付勢力を強化すると、供給孔140を開放するためにこの付勢力に抗して弁部200を変位させるダイアフラムの押圧力も強化しなければならない。この押圧力は、圧力室内の負圧によって発生する。圧力室内の負圧は、インクの吐出条件などから予め決められた範囲内にする必要がある。ここで、圧力=力/面積の関係から、負圧が一定の範囲内にある状態で、強化された付勢部材190の付勢力に抗して供給孔140を開放するためには、弁部200を変位させるダイアフラムの面積を大きくしなければならない。ダイアフラムの大型化はサブタンクの大型化を招く。
そこで、本発明は、供給孔の閉鎖を確保するとともにサブタンクの大型化を抑制することが可能なインク供給用弁構造、およびそのインク供給用弁構造を備えたインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明によるインク供給用弁構造は、インクが供給される液体流通室と、前記液体流通室の一面を構成する壁板と、前記壁板を貫通する円形断面の供給孔と、前記インクが前記供給孔を通じて流れ込む圧力室と、を備えるサブタンクに設けられ、前記供給孔を開閉するインク供給用弁構造において、
前記供給孔を開放する開放位置と、前記供給孔を閉鎖する閉鎖位置との間を移動可能な弁部と、前記弁部を前記閉鎖位置に付勢する付勢部材と、前記供給孔に対向する前記圧力室の一面に設けられ、前記圧力室が減圧されたときに変形して前記弁部を押圧し、その押圧で前記弁部を前記閉鎖位置から変位させるダイアフラムと、を有し、
前記弁部が、前記液体流通室内で前記供給孔に対向する弾性部材と、前記弾性部材から突出し前記供給孔の開口端の一方を囲むように前記壁板に当接する周状のシール部と、前記弾性部材から前記供給孔を通って前記圧力室まで延び、前記閉鎖位置で前記供給孔の内周面から間隔を取って配置される円形断面の棒部材と、を有し、
前記壁板が前記一方の開口端の外周を囲む円環状の突起部を備え、前記突起部の前記壁板からの高さxが、前記供給孔の口径をR、前記供給孔の開口端の他方から前記突起部の先端までの距離をh、前記ダイアフラムが前記棒部材を前記供給孔に対して最も傾いた最大傾斜位置に変位させたときの前記供給孔の中心軸に対する前記棒部材の中心軸の傾斜鋭角をθ、前記最大傾斜位置における前記壁板と前記シール部との当接箇所から前記一方の開口端までの最短距離をm、前記棒部材の直径をrとしたときに、
x≧m(R−r/cosθ)/h
を満たす。
前記供給孔を開放する開放位置と、前記供給孔を閉鎖する閉鎖位置との間を移動可能な弁部と、前記弁部を前記閉鎖位置に付勢する付勢部材と、前記供給孔に対向する前記圧力室の一面に設けられ、前記圧力室が減圧されたときに変形して前記弁部を押圧し、その押圧で前記弁部を前記閉鎖位置から変位させるダイアフラムと、を有し、
前記弁部が、前記液体流通室内で前記供給孔に対向する弾性部材と、前記弾性部材から突出し前記供給孔の開口端の一方を囲むように前記壁板に当接する周状のシール部と、前記弾性部材から前記供給孔を通って前記圧力室まで延び、前記閉鎖位置で前記供給孔の内周面から間隔を取って配置される円形断面の棒部材と、を有し、
前記壁板が前記一方の開口端の外周を囲む円環状の突起部を備え、前記突起部の前記壁板からの高さxが、前記供給孔の口径をR、前記供給孔の開口端の他方から前記突起部の先端までの距離をh、前記ダイアフラムが前記棒部材を前記供給孔に対して最も傾いた最大傾斜位置に変位させたときの前記供給孔の中心軸に対する前記棒部材の中心軸の傾斜鋭角をθ、前記最大傾斜位置における前記壁板と前記シール部との当接箇所から前記一方の開口端までの最短距離をm、前記棒部材の直径をrとしたときに、
x≧m(R−r/cosθ)/h
を満たす。
また、上記目的を達成するため、本発明によるインクジェット記録装置は、前記インク供給用弁構造と、前記液体流通室に連通するチューブと、前記チューブを通じて前記液体流通室に前記インクを供給するメインタンクと、前記圧力室に連通し、前記圧力室から流入した前記インクを吐出するヘッドと、を有する。
本発明によれば、棒部材が供給孔に対して最も傾斜した状態からでも弁部が当接箇所を中心として回転しながら閉鎖位置に移動できるように、供給孔の開口端の一方の外周に円環状の突起部を設け、その突起部の高さの範囲が定められている。これにより、弁部が閉鎖位置に移動する際、シール部と当接面との間における摩擦力が低減する。また、棒部材と供給孔の接触が回避されるので、弁部200が閉鎖位置へ移動するのを妨げる力が低減する。よって、付勢部材190の付勢力を従来よりも弱めても弁部の閉鎖位置への移動を確保できる。付勢部材の付勢力を弱めることが可能になるとダイアフラムの面積を大きくする必要がなくなるので、サブタンクの大型化を抑制することが可能となる。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一実施形態の要部の構成を示す図である。本実施形態のインクジェット記録装置1において、ヘッド2とサブタンク3とはキャリッジ(不図示)に搭載され、インク供給源であるメインタンク4は装置本体(不図示)に配置されている。また、インクジェット記録装置1は、メインタンク4内の空気を加圧してメインタンク4に収容されたインクを押し出すためのポンプ5と、押し出されたインクをサブタンク3まで導く可撓性のチューブ6とを備えている。
図2は、サブタンク3の断面図である。サブタンク3は、メインタンク4からインクが供給される液体流通室30と、液体流通室30の一面を構成する壁板31を貫通する円形断面の供給孔14を通じてインクが流れ込む圧力室10と、を備えている。液体流通室30は、図1に示すようにチューブ6を通じてメインタンク4に連通している。一方、圧力室10は、図1に示すようにヘッド2に連通している。サブタンク3には、供給孔14を開閉するインク供給用弁構造が設けられている。図3は、サブタンク2に設けられたインク供給用弁構造の要部の構成を示す断面図である。以下、図2、3を参照しながら本実施形態のインク供給用弁構造について説明する。
本実施形態のインク供給用弁構造は、弁部20と、付勢部材19と、ダイアフラム21(図2参照)と、を有している。弁部20は、供給孔14の開口端の一方である入口14aを開放する開放位置と、入口14aを閉鎖する閉鎖位置との間を移動可能であり、弾性部材11と、周状のシール部13と、円形断面の棒部材16と、を備えている。
弾性部材11は、液体流通室内で供給孔14の開口端の一方である入口14aに対向している。弾性部材11において、閉鎖位置(図3参照)で入口14aに対向する表面11aの面積は、入口14aの面積よりも広い。シール部13は、弾性部材11の表面11aから突出しており、閉鎖位置(図3参照)で、その先端部が壁部12における入口14aを囲む当接面12に当接している。棒部材16は、その直径が供給孔14の口径よりも小さく、弾性部材11の表面11aから供給孔14を通って圧力室10まで延びている。
付勢部材19は、弾性部材11の表面11aの反対面に取り付けられ、弁部20を閉鎖位置に付勢している。
ダイアフラム21は、供給孔14の開口端の他方で円形断面の出口14bに対向する圧力室10の一面に設けられ、可撓性のフィルム7と、フィルム7に取り付けられたプレート8とで構成されている。
図3に示すように弁部20が閉鎖位置に位置している状態で、圧力室10からヘッド2に流入したインクが吐出されると圧力室10内のインクが減少して圧力室10内の負圧が強くなる(減圧される)。すると、フィルム7が供給孔側へ突出するように変形する。このフィルム7の変形に伴って、プレート8が変位して棒部材16を直接押圧する。このとき、プレート8の押圧力が、付勢部材19の付勢力、負圧発生バネ9の弾性力、および負圧により弁32に発生する力の合力を上回ると、弁部20は閉鎖位置から開放位置まで変位する。弁部20の変位により供給孔14が開放されるので、インクが液体流通室30から供給孔14を通じて圧力室10に流れ込む。
ヘッド2によるインクの吐出が終わった直後、弁部20は開放位置に位置しているため、圧力室10内にはインクが流れ込み続け、圧力室内10内のインクが増加する。すると、圧力室10内の負圧が弱くなる(加圧される)。このとき、プレート8の押圧力が、付勢部材19の付勢力、負圧発生バネ9の弾性力、および負圧により弁32に発生する力の合力を下回ると、フィルム7は、変形前の状態に戻る。これにより、弁部20が再び閉鎖位置に変位するので、インクの供給が停止する。弁部20が閉鎖位置に変位しても、負圧発生バネ9により圧力室10内にはヘッド2からインクが垂れない程度の負圧が維持される。このようにして本実施形態のインク供給用弁構造では、インクを吐出するたびにフィルム7の変形が繰り返される。このとき、棒部材16は、プレート8の押圧力の向きに沿って変位する。この押圧力の向きは、通常、供給孔14の中心軸15に平行な向きになっている。しかし、フィルム7の変形状態によっては、押圧力の向きが供給孔14の中心軸15に平行にならない場合がある。この場合、図4に示すようにシール部13の一部が当接面12に当接して棒部材16が供給孔14の内周面側に傾いた状態になる可能性がある。ここで、棒部材16が供給孔14の内周面側に傾いた状態から弁部20が閉鎖位置へ戻るまでの挙動について説明する。
図4は、棒部材16がプレート8の押圧力により供給孔14の内周面側に最も傾いた最大傾斜位置に変位させられた状態を示す。このとき、シール部13の一部が当接面12に当接し、棒部材16の一部が供給孔14の出口14bおよび突起部22の内壁面に接触している。
本実施形態のインク供給用弁構造では、壁板31の当接面12には、入口14aの外周を囲む円環状の突起部22が設けられている。棒部材16と突起部22は、突起部22の内壁面以外では接触しない。
棒部材16が図4に示す最大傾斜位置に位置しているときの壁板31の当接面12とシール部13との当接箇所18から入口14aまでの最短距離をm、その当接箇所18から棒部材28の表面までの最短距離をnとする。本実施形態では、弁部20が図4に示す状態からでも、弁部20が当接箇所18を中心として回転しながら閉鎖位置に戻るために、m≦nの関係を満たしている。ここで、m≦nの関係を満たすために必要な壁部31の当接面12からの突起部22の高さxの条件について説明する。
最大傾斜位置における供給孔14の中心軸15に対する棒部材16の中心軸17の傾斜鋭角をθとし、当接箇所18と突起部22の先端とを結ぶ直線が当接面12となす角度をαとすると、m≦nの関係を満たすためには下記の式(1)を満たす必要がある。
tanθ≦tanα・・・(1)
供給孔14の出口12bの口径をR、出口14bから突起部22の先端までの距離をh、棒部材16の直径をrとすると、tanθ、tanαは下記の式(2)、(3)でそれぞれ示される。
供給孔14の出口12bの口径をR、出口14bから突起部22の先端までの距離をh、棒部材16の直径をrとすると、tanθ、tanαは下記の式(2)、(3)でそれぞれ示される。
tanθ=R/h−r/(hcosθ)・・・(2)
tanα=x/a・・・(3)
式(2)、(3)を式(1)に代入すると下記の式(4)が導き出せる。
tanα=x/a・・・(3)
式(2)、(3)を式(1)に代入すると下記の式(4)が導き出せる。
x≧a(R−r/cosθ)/h・・・(4)
高さxが上記の式(4)の条件を満たすことで、弁部20は、当接箇所18を中心として回転しながら閉鎖位置に戻れる。弁部20が当接箇所18を中心として回転することによって、シール部13と当接面12とが擦れない。また、弁20の回転に伴って、他の当接部分(棒部材16の一部が出口12bおよび突起部22と接触している部分)が互いに離れる。そのため、付勢部材19の付勢力を図5、6に示す従来のインク供給用弁構造に比べ弱くしても弁20による供給孔14の閉鎖を確保できる。
高さxが上記の式(4)の条件を満たすことで、弁部20は、当接箇所18を中心として回転しながら閉鎖位置に戻れる。弁部20が当接箇所18を中心として回転することによって、シール部13と当接面12とが擦れない。また、弁20の回転に伴って、他の当接部分(棒部材16の一部が出口12bおよび突起部22と接触している部分)が互いに離れる。そのため、付勢部材19の付勢力を図5、6に示す従来のインク供給用弁構造に比べ弱くしても弁20による供給孔14の閉鎖を確保できる。
付勢部材19の付勢力を抑制できると、この付勢力に抗して弁20を開放位置へ変位させるダイアフラム21の押圧力も小さくできる。この押圧力は、プレート8の面積に依存するため、付勢部材19の付勢力を弱くすることで、プレート8の大型化を回避できる。その結果、サブタンク3の大型化を抑制することが可能となる。
13 シール部
14 供給孔
16 棒部材
19 付勢部材
20 弁部
21 ダイアフラム
22 突起部
31 壁板
14 供給孔
16 棒部材
19 付勢部材
20 弁部
21 ダイアフラム
22 突起部
31 壁板
Claims (3)
- インクが供給される液体流通室と、前記液体流通室の一面を構成する壁板と、前記壁板を貫通する円形断面の供給孔と、前記インクが前記供給孔を通じて流れ込む圧力室と、を備えるサブタンクに設けられ、前記供給孔を開閉するインク供給用弁構造において、
前記供給孔を開放する開放位置と、前記供給孔を閉鎖する閉鎖位置との間を移動可能な弁部と、前記弁部を前記閉鎖位置に付勢する付勢部材と、前記供給孔に対向する前記圧力室の一面に設けられ、前記圧力室が減圧されたときに変形して前記弁部を押圧し、その押圧で前記弁部を前記閉鎖位置から前記開放位置に変位させるダイアフラムと、を有し、
前記弁部が、前記液体流通室内で前記供給孔に対向する弾性部材と、前記弾性部材から突出し、前記閉鎖位置で前記供給孔の開口端の一方を囲むように前記壁板に当接する周状のシール部と、前記供給孔の口径よりも小さな直径を有し、前記弾性部材から前記供給孔を通って前記圧力室まで延びている円形断面の棒部材と、を有し、
前記壁板が前記一方の開口端の外周を囲む円環状の突起部を備え、前記突起部の前記壁板からの高さをx、前記供給孔の前記口径をR、前記供給孔の開口端の他方から前記突起部の先端までの距離をh、前記ダイアフラムが前記棒部材を前記供給孔に対して最も傾いた最大傾斜位置に変位させたときの前記供給孔の中心軸に対する前記棒部材の中心軸の傾斜鋭角をθ、前記最大傾斜位置における前記壁板と前記シール部との当接箇所から前記一方の開口端までの最短距離をm、前記棒部材の直径をrとしたときに、
x≧m(R−r/cosθ)/h
を満たす、ことを特徴とするインク供給用弁構造。 - 前記ダイアフラムは、前記圧力室が減圧されたときに前記供給孔側へ突出するように変形する可撓性のフィルムと、前記フィルムに取り付けられ前記フィルムの変形に伴って変位することによって前記棒部材を押圧するプレートと、で構成される、請求項1に記載のインク供給用弁構造。
- 請求項1または2に記載のインク供給用弁構造と、前記液体流通室に連通するチューブと、前記チューブを通じて前記液体流通室に前記インクを供給するメインタンクと、前記圧力室に連通し、前記圧力室から流入した前記インクを吐出するヘッドと、を有するインクジェット記録装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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