JP2016041519A - 流路部材及び液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

流路部材及び液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 流路の圧力変動等に拘わらず簡単な構成で、互いに接続される部材の気密性を
維持する。
【解決手段】 シール部材36が固定部材37により流入流路部30(インク導入孔31
)の第1開口42の第1の内壁41に密着され、インク供給管40がシール部材36の保
持孔46に付勢保持されてインク導入孔31の第1開口42の第1の内壁41及び第2開
口44の第2の内壁43に対して所定位置に保持され、インク導入孔31の第1開口42
の気密が保たれた状態でインク供給管40がインク導入孔31に保持される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、流路部材及び液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
液体噴射ヘッドの代表例としては、例えば、圧電素子の変位による圧力を利用してノズ
ル開口からインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド:インク噴
射ヘッド)が知られている。従来から知られているインク噴射ヘッドは、インクの流体源
(インクカートリッジ)からインクが供給され、供給されたインクが圧電素子や発熱素子
等の圧力発生手段を駆動させることによりノズルから吐出される。
インク噴射ヘッドにはインクカートリッジからのインク流路が接続され、インク噴射ヘ
ッドとインクカートリッジとの接続部にはゴム部材等のシール部材が設けられている(例
えば、特許文献1参照)。ゴム部材等でインク噴射ヘッドとインクカートリッジの接続部
をシールすることにより、部材同士の位置ずれを吸収した状態で、接続部でのインクの漏
れを防止することができる。
インク噴射ヘッドとして、インクカートリッジからインク噴射ヘッドにインクを供給す
る流路の途中に、インク噴射ヘッド側の流路の圧力状態により開閉する弁部材を備えてイ
ンク噴射ユニットとした構成が知られている。このようなインク噴射ユニットでは、イン
ク噴射ヘッドからインクが吐出することによりインク噴射ヘッド側の流路が負圧になり、
弁部材が開いてインクが供給されるようになっている。
インク噴射ヘッド側の流路の圧力状態により開閉する弁部材を備えたインク噴射ユニッ
トでは、インク噴射ヘッドとインクカートリッジとの接続部で、インク噴射ヘッド側の流
路とインクカートリッジ側の流路の圧力が相対的に変動することになる。このため、イン
ク噴射ヘッドとインクカートリッジとの接続部のシール部材に影響を及ぼす虞があり、シ
ール部材の剛性を高める等してインクの漏れを防止することが考えられていた。
特開2000−218781号公報
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、流路の圧力変動等に拘わらず簡単な構成で
、互いに接続される部材の気密性を維持することができる流路部材を提供することを目的
とする。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、流路の圧力変動等に拘わらず簡単な
構成で、互いに接続される部材の気密性を維持することができる流路部材を備えた液体噴
射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、液体を下流に供給する供給路が備えられた流体供
給管を付勢保持する弾性付勢部材と、前記弾性付勢部材の外壁が当接する第1の内壁及び
第1の内壁が画成する第1開口よりも小さい第2開口を画成する第2の内壁を有し、前記
弾性付勢部材の外壁が前記第1の内壁に当接保持されることで、前記流体供給管が前記第
1の内壁及び第2の内壁の内側に配されるホルダーと、前記弾性付勢部材の内壁に当接し
、前記弾性付勢部材を前記ホルダーの前記第1の内壁との間に挟み込む固定部材とを備え
たことを特徴とする流路部材にある。
これにより、弾性付勢部材が固定部材によりホルダー(例えば、樹脂ホルダー)の第1
開口の第1の内壁に密着され、流体供給管が弾性付勢部材の内壁に付勢保持されてホルダ
ーの第1開口の第1の内壁及び第2開口の第2の内壁に対して所定位置に保持され、ホル
ダーの第1開口の気密が保たれた状態で流体供給管がホルダーに保持される。このため、
流体供給管の上流側とホルダーの第2開口側との圧力が相対的に変動しても、即ち、流路
の圧力変動等に拘わらず簡単な構成で、互いに接続される部材の気密性を維持することが
可能になる。
また、前記第1開口で前記弾性部材を挟み込んでいる前記固定部材の部位と前記流体供
給管との間には隙間が設けられていることが好ましい。
これにより、固定部材と流体供給管との間に隙間ができるように第1の内壁が画成する
第1開口が形成され、固定部材が流体供給管に干渉することがなく、弾性部材による流体
供給管の付勢保持を確実に維持することができる。
また、前記弾性付勢部材は、前記流体供給管を保持する保持部と、前記保持部に前記流
体供給管が保持された状態で前記流体供給管との間に隙間をもって前記保持部に連続して
形成される縁部とからなり、前記固定部材は前記縁部の内壁に当接して前記弾性付勢部材
を前記ホルダーの前記第1の内壁との間に挟み込むことが好ましい。
これにより、流体供給管が弾性付勢部材の保持部により保持されると共に、固定部材に
より弾性付勢部材の縁部が第1の内壁に密着され、弾性付勢部材の剛性を高めることなく
、流体供給管を保持した状態で第1開口のシール性を維持することができる。
また、前記弾性付勢部材に付勢保持される前記流体供給管から供給される液体はヘッド
本体に供給され、前記ヘッド本体側には、前記ヘッド本体の流路の圧力に応じて前記第2
開口との間の流路が開閉される開閉部材が備えられていることが好ましい。
これにより、開閉部材の開閉状況によりホルダーの第2開口側の圧力が変動しても、固
定部材による弾性付勢部材の縁部の第1の内壁への密着状態が維持され、ヘッド本体の流
路の圧力に応じて第2開口との間の流路が開閉される開閉部材を備えた場合であっても、
互いに接続される部材の気密性を確実に維持することができる。
また、前記弾性付勢部材及び前記固定部材は一体成形で形成されていることが好ましい
。例えば、二色成形により弾性付勢部材及び固定部材が一体成形された複合部材とされる
ことが好ましい。
これにより、弾性付勢部材及び固定部材からなる複合部材を第1開口の上面部位のホル
ダーに溶着することで弾性付勢部材をホルダーに取り付けることができ、この複合部材を
取り付ける工程のみで(1工程で)、弾性付勢部材が、ホルダーの第1の内壁の内部に配
置されつつ、固定部材により第1の内壁に押し付けられて密着される。
また、本発明の他の態様は、上述した流路部材と、前記流路部材の前記ホルダーの下流
側に接続され、ノズル開口を有するヘッド本体とを備えたことを特徴とする液体噴射ヘッ
ドにある。
これにより、流路の圧力変動等に拘わらず簡単な構成で、互いに接続される部材の気密
性を維持することができる流路部材を備えた液体噴射ヘッドとなる。
また、本発明の他の態様は、上述した液体噴射ヘッドと、前記流路部材の前記弾性付勢
部材に保持される流体供給管の上流側に接続される流体源とを備えたことを特徴とする液
体噴射装置にある。
これにより、流路の圧力変動等に拘わらず簡単な構成で、互いに接続される部材の気密
性を維持することができる流路部材を備えた液体噴射装置となる。
インクジェット式記録装置の概略構成図である。 インク噴射ヘッドの外観図である。 供給管接続部の平面図である。 図3中の供給管接続部の断面図である。
図1には本発明の一実施例に係る流路部材が適用されるインクジェット式記録装置の全
体構成を概略的に示してある。また、図2にはインク噴射ヘッドの主要部の外観、図3に
は供給管が接続されるホルダーの部位の平面視、図4にはホルダーの部位の断面(図3中
のIV−IV線矢視)を示してある。
図1に基づいてインクジェット式記録装置を説明する。
図に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式記録装置1は、インクカート
リッジ2が搭載されるキャリッジ3やキャリッジ3に取り付けられた液体噴射ヘッドとし
てのインク噴射ヘッド5を有している。キャリッジ3はタイミングベルト6を介してステ
ッピングモータ7に接続され、ガイドバー8に案内されて記録紙9の紙幅方向(主走査方
向)に往復移動するようになっている。キャリッジ3は上部に開放する箱型をなし、記録
紙9と対面する面(下面)にインク噴射ヘッド5のノズル面が露呈するよう取り付けられ
ると共に、インクカートリッジ2が収容されるようになっている。
インク噴射ヘッド5にはインクカートリッジ2からインクが供給され、キャリッジ3を
移動させながら記録紙9の上面にインク滴を吐出させて記録紙9に画像や文字をドットマ
トリックスにより印刷するようになっている。図1中の符号で、10は印刷休止中にイン
ク噴射ヘッド5のノズル開口を封止することによりノズルの乾燥を防止すると共にインク
噴射ヘッド5のノズル面に負圧を作用させてクリーニング動作をするキャップであり、1
1はインク噴射ヘッド5のノズル面をワイピングするワイパーブレードであり、12はク
リーニング動作で吸引した廃インクを貯留する廃インク貯留部であり、13はインクジェ
ット式記録装置1の動作を制御する制御装置である。
図示のインク噴射ヘッド5には、インクカートリッジ2からインクを供給するための流
路が形成された流路形成部材が備えられている。尚、図1の例では、キャリッジ3に流体
源としてのインクカートリッジ2が収容される例を挙げて説明したが、インクカートリッ
ジがキャリッジ3とは別の場所に収容され、配管を介してインクがインク噴射ヘッド5の
流路形成部材に圧送される構成のインクジェット式記録装置であっても本発明を適用する
ことが可能である。
図2に基づいてインク噴射ヘッド5を説明する。
図に示すように、インク噴射ヘッド5は、例えば、圧電素子等の圧力発生手段が備えら
れ、圧電素子の変位による圧力を利用してノズルプレート15のノズル開口からインク滴
を吐出するようになっている。インク噴射ヘッド5にはリザーバー室が設けられると共に
、インク噴射ヘッド5の上部には、本発明の流路部材を備えた流路形成部材21が接続さ
れている。インク噴射ヘッド5のヘッド流路には流路形成部材21から流体としてのイン
クが供給され、ヘッド流路からリザーバー室にインクが送られる。そして、流路形成部材
21にはインクカートリッジ2からインクが供給されるようになっている。例えば、供給
管やインク供給針を介してインクカートリッジ2から流路形成部材21にインクが供給さ
れる。
図2、図3に基づいて流路形成部材21を説明する。
図2に示すように、流路形成部材21は矩形状の盤面を有する直方体ブロック形状とさ
れ、樹脂製の本体22の両方の盤面にフィルムが溶着されることで、流路24がそれぞれ
の盤面に形成される構成となっている。流路24の下部には出口流路25が連続して設け
られ、出口流路25は下流側(下側)に向けて幅広状態に形成されている。出口流路25
の内側にはフィルター27が備えられ、フィルター27は、幅広状態の出口流路25に略
対応する面積で盤面の広い部分に配され、大面積が確保されている。フィルター27では
、主に、後述する弁体34(機械的構成部材)を流通したインクに含まれる異物がトラッ
プされる。
流路24を流通したインクは盤面の外側からフィルター27を通って本体22の内側の
下部に送られ、排出孔(図示省略)からインク噴射ヘッド5に送られる。即ち、流路24
を流通して出口流路25に送られたインクは、狭い流路から広い流路に広がってフィルタ
ー27を通り、端部の排出孔からインク噴射ヘッド5の一つのリザーバー室に送られる。
流路形成部材21の上部の端部には流路部材のホルダー(樹脂ホルダー)としての流入
流路部30が備えられている。流入流路部30にはインク導入孔31がそれぞれ設けられ
、インク導入孔31にはインクカートリッジ2からインクがそれぞれ供給される。一方(
図2中左側)のインク導入孔31に供給されたインクは、図2に示した流路24の入口側
に送られ、他方(図2中右側)のインク導入孔31に供給されたインクは、図2の紙面の
裏側に設けられた流路の入口部に送られる。
インク導入孔31に供給されたインクはインク室33に送られ、インク導入孔31とイ
ンク室33の間の流路には開閉部材としての弁体34がそれぞれ設けられている。弁体3
4は、インク噴射ヘッド5のリザーバー室の圧力が低下した際に、即ち、インクが吐出さ
れて流路24側の圧力が相対的に低下した際に、インクの流通を許容するように作動する
つまり、所定の圧力でインクがインク導入孔31から供給される状態にある場合に、イ
ンク噴射ヘッド5のリザーバー室にインクが貯留されている際には弁体34は閉状態にさ
れ、インクの吐出により後流側の圧力が低下すると、負圧力により弁体34が開状態にさ
れてインクが供給される。
図2、図3に示すように、流入流路部30のインク導入孔31には、弾性付勢部材とし
てのシール部材36が固定部材37により固定され、シール部材36にはインク供給針等
から供給されるインクを導入するための流体供給管としてのインク供給管40が付勢保持
されている。シール部材36はインク導入孔31に挿入された後にインク導入孔31の内
壁に当接し、固定部材37がシール部材36の内壁に当接して固定部材37の切欠き部3
8がインク導入孔31の突起32に嵌合してかしめ固定される。これにより、シール部材
36が固定部材37によりインク導入孔31の内壁に挟み込まれて固定される。
図4に基づいて流路形成部材21の流入流路部30(ホルダー)を具体的に説明する。
図に示すように、流入流路部30にはインク導入孔31が形成されている。インク導入
孔31の入口部(上流)は、第1の内壁41が画成する第1開口42とされ、下流部(下
流)は第1の内壁41に連続する第2の内壁43が画成する第2開口44とされている。
第2開口44は第1開口42よりも小さい径となり、インク導入孔31は第1開口42か
ら第2開口44まで連続する孔として構成されている。
第1開口42の部位にはシール部材36が固定されている。シール部材36は、インク
供給管40の外周部を付勢保持する保持部45が備えられ、保持部45の保持孔46にイ
ンク供給管40が嵌合して保持されている。保持部45の外周部には上側に筒状に配され
てインク供給管40との間に隙間を持って連続する縁部47が形成されている。縁部47
が第1開口42の第1の内壁41に嵌合し、縁部47の外周面が第1の内壁41に当接し
ている。
縁部47は固定部材37により第1開口42の第1の内壁41に挟み込まれている。即
ち、固定部材37は縁部47の内壁に当接する筒部51が備えられ、筒部51の上側には
、流入流路部30の上面に当接し前述した切欠き部38(図2、図3参照)が形成された
鍔部52が設けられている。鍔部52の切欠き部38(図2、図3参照)がインク導入孔
31の突起32(図2、図3参照)に嵌合してかしめ固定され、シール部材36の縁部4
7が筒部51により第1開口42の第1の内壁41に挟み込まれて固定される。
また、第1開口42で縁部47を挟み込んでいる筒部51とインク供給管40との間に
は隙間Sが設けられている。つまり、筒部51とインク供給管40との間に隙間Sが形成
されるように第1の内壁41が画成する第1開口42が形成されている。
これにより、固定部材37(筒部51)がインク供給管40に干渉することがなく、イ
ンク供給管40の上流側及び下流側の部材に位置ずれが生じることがなくなる。また、保
持部45の保持孔46に対するインク供給管40の嵌合状態を維持することができ、イン
ク供給管40と保持孔46との間に隙間が形成されることを防止することができる。更に
、筒部51による縁部47の第1の内壁41への挟み込みを確実にすることができる。
尚、上述した実施形態では、シール部材36及び固定部材37を別部材で形成したが、
一体に形成することも可能である。この場合、例えば、二色成形により異なる材料でシー
ル部材36及び固定部材37が一体に成形(一体成形)されて複合部材とされる。シール
部材36及び固定部材37を一体成形で形成することにより、複合部材の固定部材37を
第1開口42の上面部位の流入流路部30(ホルダー)に溶着することで、シール部材3
6を流入流路部30に取り付けることができる。これにより、この複合部材を取り付ける
工程のみで(1工程で)、シール部材36の保持部45が第1の内壁41の内部に配置さ
れつつ、シール部材36の縁部47が第1の内壁41に押し付けられて密着される。
上述した流入流路部30の構造では、シール部材36の縁部47が固定部材37により
第1開口42の第1の内壁41に密着され、インク供給管40がシール部材36の保持部
45の保持孔46に付勢保持されて第1開口42の第1の内壁41及び第2開口44の第
2の内壁43に対して所定位置に保持される。これにより、流入流路部30の第1開口4
2の気密が保たれた状態でインク供給管40がインク導入孔31の所定位置に保持される
このため、インク供給管40の上流側と第2開口44側との圧力が相対的に変動しても
、インク供給管40と流入流路部30(インク導入孔31)の気密性が維持される。即ち
、インクの吐出による圧力変動で弁体34(図2参照)が開閉されてインク供給管40の
上流側と下流側の圧力が変動しても、互いに接続される部材であるインク供給管40と流
入流路部30(インク導入孔31)の気密性が維持される。
例えば、第2開口44側の圧力が相対的に低下すると、シール部材36の縁部47が第
1開口42の第1の内壁41に密着される側に力が作用して気密性が確保されるが、第2
開口44側の圧力が相対的に高くなると、シール部材36の縁部47が第1開口42の内
側(第1の内壁41の反対側)に力が作用して隙間ができる状態に力が作用する。上述し
た流入流路部30の構造では、第2開口44側の圧力が相対的に高くなっても、固定部材
37によりシール部材36の縁部47の第1の内壁41への密着状態が維持され、気密性
を維持することが可能になる。
また、インク供給管40がシール部材36の保持部45に付勢保持されると共に、固定
部材37によりシール部材36の縁部47が第1の内壁41に密着されるので、1つのシ
ール部材36で、インク供給管40と第1の内壁41への密着との2つの機能を持たせる
ことができる。このため、シール部材36の剛性を高めることなく、インク供給管40を
保持した状態で第1開口42のシール性を維持することができる。
上述した流入流路部30は、流路の圧力変動等に拘わらず簡単な構成で、互いに接続さ
れる部材(インク供給管40とインク導入孔31)の気密性を維持することが可能になる
。また、上述したインク噴射ヘッド5及びインクジェット式記録装置1は、流路の圧力変
動等に拘わらず簡単な構成で、互いに接続される部材(インク供給管40とインク導入孔
31)の気密性を維持することができる流入流路部30を備えたインク噴射ヘッド5及び
インクジェット式記録装置1とすることが可能になる。
尚、上述した実施形態においては、流路形成部材21にインク供給管40を接続する流
路部材を例に挙げて説明したが、インクの流路(流体の流路)を別部材にわたり形成する
流路部材として適用することが可能である。また、液体噴射ヘッドの一例としてインクジ
ェット式記録ヘッドを挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象とし
たものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにも勿論適用することができ
る。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられ
る各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴
射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用い
られる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が
挙げられる。
1 インクジェット式記録装置、 2 インクカートリッジ、 5 インク噴射ヘッド
、 21 流路形成部材、 30 流入流路部、 31 インク導入孔、 34 弁体、
36 シール部材、 37 固定部材、 40 インク供給管、 41 第1の内壁、
42 第1開口、 43 第2の内壁、 44 第2開口、 45 保持部、 46
保持孔、 47 縁部、 51 筒部、 52 鍔部

Claims (7)

  1. 液体を下流に供給する供給路が備えられた流体供給管を付勢保持する弾性付勢部材と、
    前記弾性付勢部材の外壁が当接する第1の内壁及び第1の内壁が画成する第1開口より
    も小さい第2開口を画成する第2の内壁を有し、前記弾性付勢部材の外壁が前記第1の内
    壁に当接保持されることで、前記流体供給管が前記第1の内壁及び第2の内壁の内側に配
    されるホルダーと、
    前記弾性付勢部材の内壁に当接し、前記弾性付勢部材を前記ホルダーの前記第1の内壁
    との間に挟み込む固定部材とを備えた
    ことを特徴とする流路部材。
  2. 請求項1に記載の流路部材において、
    前記第1開口で前記弾性部材を挟み込んでいる前記固定部材の部位と前記流体供給管と
    の間には隙間が設けられている
    ことを特徴とする流路部材。
  3. 請求項2に記載の流路部材において、
    前記弾性部材は、
    前記流体供給管を保持する保持部と、前記保持部に前記流体供給管が保持された状態で
    前記流体供給管との間に隙間をもって前記保持部に連続して形成される縁部とからなり、
    前記固定部材は前記縁部の内壁に当接して前記弾性付勢部材を前記ホルダーの前記第1
    の内壁との間に挟み込む
    ことを特徴とする流路部材。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の流路部材において、
    前記弾性付勢部材に付勢保持される前記流体供給管から供給される液体はヘッド本体に
    供給され、
    前記ヘッド本体側には、前記ヘッド本体の流路の圧力に応じて前記第2開口との間の流
    路が開閉される開閉部材が備えられている
    ことを特徴とする流路部材。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の流路部材において、
    前記弾性付勢部材及び前記固定部材は一体成形で形成されている
    ことを特徴とする流路部材。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の流路部材と、
    前記流路部材の前記ホルダーの下流側に接続され、ノズル開口を有するヘッド本体とを
    備えた
    ことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  7. 請求項6に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記流路部材の前記弾性付勢部材に保持される流体供給管の上流側に接続される流体源
    とを備えた
    ことを特徴とする液体噴射装置。

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