JP5699704B2 - 液体供給装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体供給源側となる上流側から液体が消費される下流側に向けて液体を供給する液体供給装置、及び該液体供給装置を備えた液体噴射装置に関する。
従来、液体をターゲットに対して噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式プリンター(以下、「プリンター」ともいう。)が広く知られている。このプリンターは、記録ヘッド(液体噴射ヘッド)に供給されるインク(液体)を記録ヘッドに形成されたノズルから噴射することにより、ターゲットとしての記録媒体に対して印刷処理を施すようになっている。
また、近年では、インクカートリッジ(液体供給源)と記録ヘッドとの間を接続するインク流路(液体供給流路)の途中位置に、インクカートリッジ側から記録ヘッド側にインクを加圧供給するためにポンプ駆動するダイアフラムポンプを備えたプリンターが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプリンターにおいては、インク流路の一部となるポンプ室の内面の一部を構成するように可撓性のダイアフラムが配置されることにより、ダイアフラムポンプのポンプ室が構成されている。また、インク流路におけるインクカートリッジとポンプ室との間及び記録ヘッドとポンプ室との間には、インクカートリッジ側となる上流側から記録ヘッド側となる下流側へのインクの通過のみを許容する逆止弁がそれぞれ設けられている。
そして、ポンプ室の容積を増加させるようにダイアフラムが変位すると、ポンプ室内に生成される負圧に基づいてインクカートリッジからポンプ室にインクが吸引される一方で、ポンプ室の容積を減少させるようにダイアフラムが変位すると、ポンプ室内に収容されたインクがポンプ室から記録ヘッドに向けて加圧供給される。そのため、上記のプリンターは、ポンプ室の容積を増減させるようにダイアフラムを反復して変位させることにより、インクカートリッジ側から記録ヘッド側に向けてインクを脈動的に加圧供給するようになっている。
特開2009−160912号公報
ところで、ポンプ室の容積を減少させるようにダイアフラムが変位すると、インク流路においてポンプ室よりも上流側に設けられた逆止弁に圧力が作用する。すると、逆流したインクによって逆止弁が押し込まれて変形してしまい、インク流路において逆止弁よりも上流側の流路領域のインクが上流側に加圧されて逆流してしまう。そして、このようなダイアフラムの変位動作がインクカートリッジを取り外された状態で行われたとすると、インクカートリッジが取り外されたインク流路の上流端からインクが漏出してしまう虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体供給源が取り外された状態で液体供給流路から液体が漏出することを抑制できる液体供給装置及び液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体供給装置は、液体供給源側となる上流側から液体が消費される下流側に向けて液体を供給する液体供給流路と、前記液体供給流路の一部をポンプ室としてポンプ駆動するポンプと、前記液体供給流路における前記ポンプ室よりも上流側となる位置に設けられ、前記液体供給流路の一部を構成する弁室内を上流側の空間域と下流側の空間域とに仕切る弁部材を有すると共に、上流側から下流側への液体の通過を許容する一方向弁と、前記弁部材が前記弁室内における上流側の空間域と下流側の空間域とを連通させない閉弁状態において、当該弁部材が前記弁室内における上流側の空間域の容積を減少させる方向に変位することを規制する規制部材とを備えた。
一般に、ポンプが吐出駆動すると、液体供給流路におけるポンプ室よりも上流側となる位置に設けられた一方向弁では、ポンプ室から液体供給流路を通じて弁室内の弁部材に対して弁室内における上流側の空間域の容積を減少させる方向に液体の流動圧が作用し、弁部材が液体を上流側に逆流させるように変位する。この点、上記構成によれば、弁部材が弁室内における上流側の空間域の容積を減少させる方向に変位することが規制部材によって規制される。そのため、ポンプの吐出駆動時に、ポンプ室よりも上流側の一方向弁では、弁部材が弁室内における上流側の空間域の容積を減少させる方向に変位することが規制されることにより、この一方向弁から液体供給流路を通じて液体供給源側に向けて液体が逆流することが抑制される。したがって、液体供給源が液体供給流路から取り外された状態でポンプの吐出駆動が誤って実行された場合であっても、液体供給源が着脱される液体供給流路の上流端から液体が漏出することを抑制できる。
また、本発明の液体供給装置において、前記弁部材は、前記ポンプの吐出駆動時に、前記弁室内における下流側の空間域に作用する液体の流動圧に応じて、前記弁室内における上流側の空間域の容積を減少させるように弾性変位する弾性部を有すると共に、前記規制部材は、前記弾性部の変位軌跡上に配置される。
上記構成によれば、弁部材の弾性部が、ポンプの吐出駆動時に弁室内における下流側の空間域に作用する液体の流動圧に応じて、弁室内における上流側の空間域の容積を減少させるように弾性変位しようとしても、この弾性部の弾性変位を規制するように規制部材が弾性部に対して当接する。そのため、液体供給流路における弁部材よりも上流側の流路領域の液体が、弁部材の弾性部の弾性変位に伴って押し込まれるように上流側に向けて逆流することを抑制できる。
また、本発明の液体供給装置において、前記規制部材は、前記弁室内における上流側の空間域内に前記弾性部に向けて突出するように設けられた凸部である。
上記構成によれば、弁室内における上流側の空間域内において弁部材に向けて突出した凸部が弾性部の弾性変位を規制するように弾性部に対して当接する。そのため、ポンプの吐出駆動時に、液体供給流路における弁部材よりも上流側の流路領域の液体が上流側に向けて逆流することを簡易な構成で抑制することができる。
また、本発明の液体供給装置において、前記一方向弁は、前記弁部材を閉弁方向に付勢する付勢部材を備える。
上記構成によれば、弁部材は、ポンプの吐出駆動時に、弁部材の変位が規制部材によって規制されることに伴って、弁部材が規制部材から受ける反力によって変形したとしても、弁室内における上流側の空間域と下流側の空間域とを連通させない状態を信頼性よく維持することができる。
また、本発明の液体噴射装置は、上記構成の液体供給装置と、ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドとを備えた。
上記構成によれば、上記液体供給装置の発明と同様の効果が得られる。
本発明に係るインクジェット式プリンターの模式図。 減圧駆動時のインクジェット式プリンターの模式図。 加圧駆動時のインクジェット式プリンターの模式図。 減圧駆動を実行した後に、インクカートリッジを取り外した状態のインクジェット式プリンターの模式図。 インクカートリッジを取り外した後に、加圧駆動を実行した状態のインクジェット式プリンターの模式図。
以下、本発明を液体噴射装置の一種であるインクジェット式記録装置(以下、「プリンター」と言う。)に具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
図1に示すように、本実施形態のプリンター11は、ターゲット(図示略)に対してインク(液体)を噴射する液体噴射ヘッドの一例としての記録ヘッド12と、この記録ヘッド12に液体供給源の一例としてのインクカートリッジ13に収容されているインクを供給する液体供給装置の一例としてのインク供給装置14を備えている。インク供給装置14には、インクカートリッジ13に上流端が接続されると共に、記録ヘッド12に下流端が接続された状態で、インクカートリッジ13側となる上流側から記録ヘッド12側となる下流側に向けてインクを供給する液体供給流路の一例としてのインク流路15が設けられている。
なお、プリンター11には、そのプリンター11で使用するインクの色数(種類)に対応して複数のインク供給装置14が設けられている。但し、それらの構成は同じであるため、図1には何れか一色のインクを供給する一つのインク供給装置14を記録ヘッド12及び一つのインクカートリッジ13と共に図示している。そして、以下においては、この図1に示す一つのインク供給装置14のインク流路15を介して上流側のインクカートリッジ13から下流側の記録ヘッド12に向けてインクを供給する場合を例にして説明することにする。
図1に示すように、記録ヘッド12には、インク供給装置14の設置数と対応する複数(本実施形態では4つ)のノズル16が支持部材(図示略)と対向するノズル形成面12aに開口形成されている。そして、これらの各ノズル16に対して各々対応するインク供給装置14のインク流路15からバルブユニット17を介してインクが供給されるようになっている。すなわち、バルブユニット17には、インク流路15から流入したインクを一時貯留する圧力室(図示略)がノズル16と連通するように設けられると共に、その圧力室内には、ノズル16からインクを噴射した場合に、そのインク噴射により消費したインク量に相当する分量のインクが、図示しない流路弁の開閉動作に基づきインク流路15から適宜に流入するようになっている。
また、プリンター11において記録ヘッド12が非印刷時に位置するホームポジションには、記録ヘッド12のノズル16の目詰まり等を解消するべく記録ヘッド12のクリーニングを行うメンテナンスユニット18が設けられている。このメンテナンスユニット18は、記録ヘッド12のノズル形成面12aにノズル16を囲うように当接可能なキャップ19と、このキャップ19内からインクを吸引する際に駆動される吸引ポンプ20と、この吸引ポンプ20の駆動に伴いキャップ19内から吸引されたインクが廃インクとして排出される廃液タンク21とを備えている。そして、クリーニング時には、図1に示す状態からキャップ19を移動させて記録ヘッド12のノズル形成面12aに当接させた状態で吸引ポンプ20を駆動することに伴って、キャップ19の内部空間に負圧を発生させることにより記録ヘッド12内から増粘したインクや気泡混じりのインクを廃液タンク21に向けて吸引排出するようにしている。
一方、インクカートリッジ13は、内部がインクを収容するインク室22aとされた略箱体形状のケース22を備えている。ケース22の下壁からはインク室22a内に連通する筒部23が下方に向けて突出形成されると共に、筒部23の先端にはインクを導出可能なインク供給口24が形成されている。そして、インクカートリッジ13をインク供給装置14に接続する際には、このインク供給口24に対してインク供給装置14からインク流路15の上流端を構成するべく突設されたインク供給針25が挿入されるようになっている。また、ケース22の上壁には、インクが収容されたインク室22a内を大気に連通させる大気連通孔26が貫通形成されることにより、インク室22a内に収容されたインクの液面に対して大気圧を作用させるようになっている。
次に、インク供給装置14の構成について詳細に説明する。
図1に示すように、インク供給装置14は、基台となる樹脂製の第1流路形成部材27と、この第1流路形成部材27上に積層状態に組み付けられる同じく樹脂製の第2流路形成部材28と、その組み付け時に両流路形成部材27,28の間に挟み込まれるゴム板等からなる可撓性部材29とを備えている。ここで、第1流路形成部材27の上面における複数箇所(本実施形態では3箇所)には、平面視円形状をなす凹部30,31,32が形成されている。すなわち、図1において、右側から左側へ、凹部30、凹部31、凹部32の順に、各凹部30〜32は横並び配置となるように形成されている。
一方、この第1流路形成部材27上に積層される第2流路形成部材28の下面における複数箇所(本実施形態では3箇所)には、第1流路形成部材27の上面に形成された各凹部30,31,32と上下方向で互いに対向する平面視円形状の凹部33,34,35が形成されている。すなわち、図1において、右側から左側へ、凹部33、凹部34、凹部35の順に、各凹部33〜35は横並び配置となるように形成されている。なお、第2流路形成部材28における図1において最も左側に形成された凹部35の底部には、大気に連通する大気連通孔35aが形成されている。
そして、可撓性部材29は、第1流路形成部材27と第2流路形成部材28との間に、その可撓性部材29における複数箇所(本実施形態では3箇所)が第1流路形成部材27の各凹部30〜32と第2流路形成部材28の各凹部33〜35との間を上下に仕切って介在するように挟み込まれている。その結果、可撓性部材29において第1流路形成部材27の凹部30と第2流路形成部材28の凹部33との間に介在する部分は、両凹部30,33の間で弾性変形することにより変位可能な吸引側弁体36として機能するようになっている。
同様に、可撓性部材29において第1流路形成部材27の凹部31と第2流路形成部材28の凹部34との間に介在する部分は、両凹部31,34の間で弾性変形することにより変位可能なダイアフラム37として機能するようになっている。また同様に、可撓性部材29において第1流路形成部材27の凹部32と第2流路形成部材28の凹部35との間に介在する部分は、両凹部32,35の間で弾性変形することにより変位可能な吐出側弁体38として機能するようになっている。
そして、図1に示すように、第1流路形成部材27と第2流路形成部材28には、第2流路形成部材28の上面から突設されたインク供給針25と第1流路形成部材27の凹部30との間を連通する第1流路15aが、インク供給装置14におけるインク流路15の一部を構成するべく形成されている。同様に、第1流路形成部材27と第2流路形成部材28と可撓性部材29には、第2流路形成部材28の凹部33と第1流路形成部材27の凹部31との間を連通する第2流路15bが、インク供給装置14におけるインク流路15の一部を構成するべく形成されている。また同様に、第1流路形成部材27には、第1流路形成部材27の凹部31と凹部32との間を連通する第3流路15cが、インク供給装置14におけるインク流路15の一部を構成するべく形成されている。
さらに、第1流路形成部材27と第2流路形成部材28と可撓性部材29には、第1流路形成部材27の凹部32と第2流路形成部材28の上面側との間を連通する第4流路15dが、インク供給装置14におけるインク流路15の一部を構成するべく形成されている。そして、この第4流路15dにおける第2流路形成部材28の上面に開口した流路開口端には、インク供給装置14におけるインク流路15の一部を構成するインク供給チューブ15eの一端が接続されている。そして、このインク供給チューブ15eの他端が記録ヘッド12側のバルブユニット17に接続されている。
また、図1に示すように、インク供給装置14において可撓性部材29の吸引側弁体36となる部分は、その中心に貫通孔36aが形成されると共に、上側の凹部33内に配設された付勢部材の一例としてのコイルスプリング40の付勢力により下側の凹部30の内底面に向けて付勢されている。なお、可撓性部材29において吸引側弁体36となる部分には、上側に膨出した弾性部の一例としての湾曲部36bが形成されている。また、下側の凹部30の内底面には、吸引側弁体36の湾曲部36bに対して上下方向において対峙する部分から上方に突出した規制部材の一例としての凸部30aが形成されている。この凸部30aは、吸引側弁体36の湾曲部36bとの間に微小な隙間を介在させた配置態様となっている。そして、本実施形態では、凹部30と凹部33とによって囲み形成される弁室S1を上流側の空間域S2と下流側の空間域S3とに仕切る吸引側弁体36、及びコイルスプリング40により、インク流路15の途中にインク流路15を開閉可能に設けられた一方向弁の一例としての吸引側バルブ41が構成されている。
同様に、インク供給装置14において可撓性部材29のダイアフラム37となる部分は、上側の凹部34内に配設されたコイルスプリング42の付勢力により下側の凹部31の内底面に向けて付勢されている。そして、本実施形態では、これらの凹部31,34とダイアフラム37とコイルスプリング42により脈動型のポンプ43が構成され、ダイアフラム37と下側の凹部31とで囲み形成される容積可変の空間域がポンプ43におけるポンプ室43aとして機能するようになっている。
また同様に、インク供給装置14において可撓性部材29の吐出側弁体38となる部分は、上側の凹部35内に配設されたコイルスプリング44の付勢力により下側の凹部32の内底面に向けて付勢されている。そして、本実施形態では、吐出側弁体38及びコイルスプリング44により、吸引側バルブ41よりもインク流路15における下流側にインク流路15を開閉可能に設けられた吐出側バルブ45が構成されている。
さらに、図1に示すように、第2流路形成部材28の凹部34には、二股状に分岐した空気流路46を介して吸引ポンプ等からなる負圧発生装置47と大気開放機構48が接続されている。負圧発生装置47は、正逆回転可能な駆動モーター49が正転駆動した場合に図示しないワンウェイクラッチを介して伝達される駆動力により駆動して負圧を発生すると共に、空気流路46を介して接続された第2流路形成部材28の凹部34内にも同様に負圧を発生させ得るように構成されている。この点で、第2流路形成部材28の凹部34とダイアフラム37とで囲み形成される容積可変の空間域は、負圧発生装置47の駆動に伴い負圧状態となる負圧室43bとして機能するようになっている。
一方、大気開放機構48は、大気開放孔50が形成されたボックス51内にシール部材52を大気開放孔50側に付設してなる大気開放弁53が収容されると共に、その大気開放弁53が常にはコイルスプリング54の付勢力により大気開放孔50を封止する閉弁方向に付勢された構成をしている。そして、大気開放機構48は、駆動モーター49が逆転駆動した場合に、図示しないワンウェイクラッチを介して伝達される駆動力に基づき作動するカム機構55が作動すると共に、そのカム機構55の作動により大気開放弁53がコイルスプリング54の付勢力に抗して開弁方向に変位するように構成されている。すなわち、大気開放機構48は、空気流路46を介して接続された負圧室43bが負圧状態になっている場合には、大気開放弁53が開弁動作することにより、その負圧室43b内を大気に開放して負圧状態を解消するようになっている。
なお、図1には、負圧発生装置47、大気開放機構48、及びこれらを駆動させる駆動モーター49が、各インク色に個別対応する複数のインク供給装置14毎に1つずつ設けられた構成を例示しているが、これは次のような構成にしてもよい。すなわち、インク供給装置14のポンプ43の負圧室43bに接続される空気流路46の接続端側を各インク色に個別対応する複数のインク供給装置14の設置数に対応するように分岐させると共に、その分岐した空気流路46の各接続端を各々対応するインク供給装置14のポンプ43の負圧室43bに接続してもよい。このように構成すれば、複数のインク供給装置14に対して負圧発生装置47、大気開放機構48、駆動モーター49を1つ設けるだけで、各色のインク供給装置14を駆動することができるため、プリンター11の小型化を図ることができる。
そこで次に、以上のように構成されたプリンター11における作用について、特にインク供給装置14の作用に着目して以下説明する。
まず、前提として、図1に示す状態は、新旧インクカートリッジの交換直後であって、吸引側バルブ41の吸引側弁体36、ポンプ43のダイアフラム37、及び、吐出側バルブ45の吐出側弁体38は、いずれもコイルスプリング40,42,44の付勢力で下側の各凹部30,31,32の内底面に押し付けられた状態にあるものとする。そして、大気開放機構48は大気開放弁53が大気開放孔50を封止した閉弁状態にあるものとする。
さて、このような図1に示す状態から、インク供給装置14がインクカートリッジ13側から記録ヘッド12側へインクを供給する場合、まず、ポンプ43をポンプ駆動させるために、駆動モーター49が正転駆動させられる。すると、負圧発生装置47が負圧を発生することにより、この負圧発生装置47と空気流路46を介して接続されたインク供給装置14の負圧室43bが負圧状態になる。そのため、ポンプ43のダイアフラム37がコイルスプリング42の付勢力に抗して負圧室43b側に弾性変形(変位)することにより、負圧室43bの容積を減少させる(図2参照)。すると、この負圧室43bの容積減少に伴い、ダイアフラム37を介して負圧室43bと区画されたポンプ43のポンプ室43aは逆に容積が増加する。
すなわち、ポンプ43がダイアフラム37をポンプ室43aの容積が増加する方向に変位させて吸引駆動することになる。具体的には、ダイアフラム37が図1に示す下死点位置から図2に示す上死点位置に変位する。そのため、ポンプ室43a内が負圧状態になると共に、その負圧が第2流路15bを介して吸引側バルブ41の上側の凹部33に作用することにより、下側の凹部30内のインク圧力との圧力差に基づき吸引側弁体36をコイルスプリング40の付勢力に抗して上方(すなわち、開弁方向)へ弾性変形(変位)させる。その結果、第1流路15aと第2流路15bが吸引側弁体36の貫通孔36aを介して連通状態となるため、インクカートリッジ13内からインクが、第1流路15a、凹部30、貫通孔36a、凹部33、第2流路15bを経由して、ポンプ室43a内に吸引される。
一方、このポンプ43の吸引駆動時には、ポンプ室43aの負圧が第3流路15cを介してポンプ室43aよりもインク流路15の下流側、すなわち第3流路15cにも作用する。しかし、第3流路15cの下流側が連通する吐出側バルブ45の下側の凹部32は、吐出側弁体38がコイルスプリング44により閉弁方向に付勢された状態にあるため、その閉弁状態は吐出側弁体38に対して第3流路15cの上流側からポンプ43の吐出駆動によって所定の正圧(例えば、13kpa以上の圧力)のインク吐出圧が作用しない限り開弁状態に移行しないように設定されている。したがって、この場合、吐出側バルブ45の吐出側弁体38は、負圧が作用しているため、その閉弁状態が維持される。
そして次には、図2に示す状態において、駆動モーター49が逆転駆動される。すると、大気開放機構48のカム機構55の作動により大気開放弁53がコイルスプリング54の付勢力に抗して開弁動作することにより、負圧状態にある負圧室43bを大気開放する。そのため、ポンプ43のダイアフラム37がコイルスプリング42の付勢力により下方(すなわち、ポンプ室43aの内底面側)へ弾性変形(変位)することにより、負圧室43bの容積を増加させる(図3参照)。すると、この負圧室43bの容積増加に伴って、ダイアフラム37を介して負圧室43bと区画されたポンプ43のポンプ室43aは逆に容積が減少する。
すなわち、ポンプ43がダイアフラム37をポンプ室43aの容積を減少させる方向に変位させて吐出駆動することになる。具体的には、図3に示すように、ダイアフラム37が上死点位置から下死点位置の方向に変位することにより、ポンプ室43a内に吸引されていたインクを所定の圧力(例えば、30kpa程度の圧力)で加圧する。そのため、ポンプ室43a内からはインクが吐出されることにより、その吐出圧がポンプ室43aよりも上流側では第2流路15bを介して吸引側バルブ41の上側の凹部33に作用するため、吸引側弁体36をコイルスプリング40の付勢力と協働して下方(すなわち、閉弁方向)へ弾性変形(変位)させる。その結果、第1流路15aと第2流路15bが吸引側弁体36の閉弁動作により非連通状態となるため、インクカートリッジ13からポンプ室43aへの吸引側バルブ41を経由したインクの吸入が停止されると共に、ポンプ43の吐出駆動に伴いポンプ室43aから吐出されたインクが吸引側バルブ41を経由してインクカートリッジ13側に逆流することが規制される。
一方、このポンプ43の吐出駆動時には、ポンプ室43aから吐出されたインクの圧力(例えば、30kpa程度の圧力)が第3流路15cを介してインク流路15の下流側にも作用する。そのため、このポンプ43の吐出圧が閉弁状態にある吐出側弁体38を開弁動作させることにより、吐出側バルブ45における下側の凹部32を介して第3流路15cと第4流路15dが連通する。その結果、ポンプ室43a内からインクが、第3流路15c、吐出側バルブ45の下側の凹部32、第4流路15d、インク供給チューブ15eを経由してバルブユニット17に加圧状態で供給される。ちなみに、吐出側バルブ45におけるコイルスプリング44の付勢力は、吐出側バルブ45の下側の凹部32内にインクがポンプ43の吐出駆動に伴い流入してきた場合には、そのインクの吐出圧力により吐出側弁体38が上方へ弾性変形できるように、例えば13kpa程度に設定されている。
そして、以後は、ダイアフラム37に加圧されてポンプ室43aから吐出されるインクの吐出圧がインク流路15における吸引側バルブ41の上側の凹部33よりも下流側の各流路域(ポンプ室43a及び吐出側バルブ45の下側の凹部32を含む)に均衡する状態が維持される。その後において、記録ヘッド12からインクがターゲット(図示略)に向けて噴射されると、そのインク噴射に伴うインクの消費量に相当する分量のインクがバルブユニット17を介してインク流路15内から記録ヘッド12側に供給される。そのため、この下流側(記録ヘッド12側)でのインク消費に伴って、その消費量に対応するインク量のインクが記録ヘッド12側となる下流側にコイルスプリング42の付勢力でポンプ室43aの容積が減少する方向へ付勢されたダイアフラム37の押圧力に基づき加圧状態で供給される。
その結果、ポンプ室43a内の容積及び吐出側バルブ45における下側の凹部32と吐出側弁体38とにより囲み形成された空間域の容積が次第に減少するため、遂にはダイアフラム37が下死点位置付近まで変位すると共に、吐出側弁体38が第4流路15dを閉塞する閉弁位置付近まで変位するようになる。ちなみに、本実施形態では、この時点でダイアフラム37に押圧されてポンプ室43aから吐出されるインクの吐出圧は13kpa程度となる。
すると、駆動モーター49が再び正転駆動されることにより、大気開放機構48では大気開放弁53が大気開放孔50を閉塞する閉弁位置に変位すると共に、負圧発生装置47が負圧を発生して負圧室43bが負圧状態となることにより、ダイアフラム37がコイルスプリング42の付勢力に抗して、負圧室43b側に弾性変形(変位)する。すなわち、再び、ポンプ43が吸引駆動を開始する。その結果、ダイアフラム37がポンプ室43aの容積を増加させるべく上死点位置に変位することにより、ポンプ室43a内が負圧状態になるため、その負圧の作用で吸引側弁体36が開弁方向へ弾性変形(変位)する。したがって、第1流路15aと第2流路15bが吸引側弁体36の貫通孔36aを介して連通状態となるため、インクカートリッジ13内からインクが再びポンプ室43a内に吸引される。以後、上記と同様のポンプ43の吐出駆動が実行されることにより、ポンプ室43a内からインクが下流側のインク流路域を経由して記録ヘッド12へと加圧供給される。
ところで、本実施形態のプリンター11において、インクカートリッジ13を交換する際には、まず、図1に示す状態から駆動モーター49が正転駆動される。すると、負圧発生装置47が負圧を発生し、この負圧発生装置47と空気流路46を介して接続されたインク供給装置14の負圧室43bが負圧状態になる。そのため、ポンプ43のダイアフラム37がコイルスプリング42の付勢力に抗して負圧室43b側に弾性変形(変位)し、負圧室43bの容積を減少させる。
すると、この負圧室43bの容積減少に伴って、ダイアフラム37を介して負圧室43bと区画されたポンプ43のポンプ室43aは逆に容積が増加する。その結果、ポンプ室43a内が負圧状態になると共に、その負圧が第2流路15bを介して吸引側バルブ41の上側の凹部33に作用する。すると、下側の凹部30内のインク圧力との圧力差に基づき吸引側弁体36がコイルスプリング40の付勢力に抗して上方(すなわち、開弁方向)へ弾性変形(変位)し、第1流路15aと第2流路15bが吸引側弁体36の貫通孔36aを介して連通した状態となる。
そして次に、この状態で、図4に示すように、インクカートリッジ13がインク供給装置14から取り外される。この場合、第1流路15a内のインクには、第2流路15b、凹部33、貫通孔36a、凹部30を経由してポンプ室43a側に向けての吸引力が作用する。そのため、第1流路15aの上流端を構成するべく突設されたインク供給針25からインクが外部に漏出することが抑制される。そして、ダイアフラム37が図4に示す上死点位置に位置した状態、即ち、第1流路15a内のインクに対してポンプ室43a側に向けての吸引力を作用させた状態で、インク供給針25に対して新たなインクカートリッジ13を挿入することにより、インクカートリッジ13の交換動作が完了する。
ここで、インクカートリッジ13がインク供給装置14から取り外された状態で、ポンプ43の吐出駆動が誤って開始されることに伴って、駆動モーター49が逆転駆動されたとする。すると、大気開放機構48のカム機構55の作動により大気開放弁53がコイルスプリング54の付勢力に抗して開弁動作することにより、負圧状態にある負圧室43bを大気開放する。そのため、図5に示すように、ポンプ43のダイアフラム37がコイルスプリング42の付勢力により下方(すなわち、ポンプ室43aの内底面側)へ弾性変形(変位)することにより、負圧室43bの容積を増加させる。すると、この負圧室43bの容積増加に伴って、ダイアフラム37を介して負圧室43bと区画されたポンプ43のポンプ室43aは逆に容積が減少する。
その結果、ポンプ室43a内からの吐出圧がポンプ室43aから第2流路15bを介して吸引側バルブ41の上側の凹部33に作用し、吸引側弁体36をコイルスプリング40の付勢力と協働して下方(すなわち、閉弁方向)へ弾性変形(変位)させる。その結果、第1流路15aと第2流路15bが吸引側弁体36の閉弁動作により非連通状態となるため、ポンプ43の吐出駆動に伴いポンプ室43aから吐出されたインクが吸引側バルブ41を経由してインクカートリッジ13側に逆流することが規制される。この際、吸引側弁体36によって閉塞されている吸引側バルブ41の上側の凹部33には、ポンプ室43a内からの吐出圧が作用している。そのため、吸引側弁体36の湾曲部36bが、ポンプ室43a内からの吐出圧に応じて下方に弾性変形(変位)しようとする。
この点、本実施形態のプリンター11では、吸引側バルブ41の下側の凹部30の内底面に、吸引側弁体36の湾曲部36bの上下方向への変位軌跡上に位置するように且つ吸引側弁体36の湾曲部36bとの間に微小な隙間を介在させるようにして凸部30aが形成されている。その結果、下側に向けて僅かに弾性変形した吸引側弁体36の湾曲部36bは、凸部30aの先端に当接することによって下側に向けての更なる弾性変形が規制される。そのため、吸引側バルブ41における吸引側弁体36よりも下側の空間域の容積を減少させる方向に吸引側弁体36が変位することが規制される。したがって、第1流路15a内のインクが吸引側弁体36の弾性変形に伴って押し込まれるようにして上流側に逆流することが抑制される。すなわち、インクカートリッジ13がインク供給装置14から取り外された状態でポンプ43の吐出駆動が誤って実行された場合であっても、インクカートリッジ13が挿抜されるインク供給針25からインクが漏出することが抑制されるようになっている。
また、本実施形態のプリンター11では、吸引側弁体36において貫通孔36aが形成された部分の近傍(吸引側弁体36の略中央部)と、吸引側バルブ41の上側の凹部33の内底面との間にコイルスプリング40が介設されている。そして、吸引側弁体36における貫通孔36aの下側の開口縁は、コイルスプリング40からの付勢力に従って、吸引側バルブ41の下側の凹部30の内底面に対して密着している。そのため、吸引側弁体36の湾曲部36bが凸部30aの先端から反力を受けることにより、吸引側弁体36が該吸引側弁体36の閉弁方向(上下方向)に対して傾くように変位したとしても、吸引側弁体36は、その貫通孔36aの下側の開口縁がコイルスプリング40からの付勢力に基づいて吸引側バルブ41の下側の凹部30の内底面に対して密着した状態が維持される。すなわち、吸引側バルブ41は、ポンプ43の吐出駆動時に、吸引側弁体36の変位が凸部30aによって規制されることに伴って、吸引側弁体36が凸部30aから受ける反力によって変形したとしても、第1流路15aと第2流路15bとを連通させない状態を信頼性よく維持する。そして、吸引側バルブ41は、ポンプ43の吐出駆動に伴いポンプ室43aから吐出されたインクが吸引側バルブ41を経由してインクカートリッジ13側に逆流することを確実に規制するようになっている。
したがって、本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)一般に、ポンプ43が吐出駆動すると、インク流路15におけるポンプ室43aよりも上流側となる位置に設けられた吸引側バルブ41では、ポンプ室43aからインク流路15を通じて吸引側弁体36に対して吸引側バルブ41の弁室S1における吸引側弁体36よりも上流側の空間域S2の容積を減少させる方向にインクの流動圧が作用し、吸引側弁体36がインクを上流側に逆流させるように変位する。この点、上記実施形態によれば、吸引側弁体36が吸引側バルブ41の弁室S1における吸引側弁体36よりも上流側の空間域S2の容積を減少させる方向に変位することが凸部30aによって規制される。そのため、ポンプ43の吐出駆動時に、ポンプ室43aよりも上流側の吸引側バルブ41では、吸引側弁体36が吸引側バルブ41の弁室S1における吸引側弁体36よりも上流側の空間域S2の容積を減少させる方向に変位することが規制されることにより、この吸引側バルブ41からインク流路15を通じてインクカートリッジ13側に向けてインクが逆流することが抑制される。したがって、インクカートリッジ13がインク供給装置14から取り外された状態でポンプ43の吐出駆動が誤って実行された場合であっても、インクカートリッジ13が挿抜されるインク供給針25からインクが漏出することを抑制できる。
(2)吸引側弁体36の湾曲部36bが、ポンプ43の吐出駆動時に吸引側バルブ41の弁室S1における吸引側弁体36よりも下流側の空間域S3に作用するインクの流動圧に応じて、吸引側バルブ41の弁室S1における吸引側弁体36よりも上流側の空間域S2の容積を減少させるように弾性変位しようとしても、この湾曲部36bの弾性変位を規制するように凸部30aが湾曲部36bに対して当接する。そのため、インク流路15における吸引側バルブ41よりも上流側の流路領域のインクが、吸引側弁体36の湾曲部36bの弾性変位に伴って押し込まれるように上流側に向けて逆流することを抑制できる。
(3)吸引側バルブ41の弁室S1における吸引側弁体36よりも上流側の空間域S2内において吸引側弁体36に向けて突出した凸部30aが、吸引側弁体36の湾曲部36bの弾性変位を規制するように吸引側弁体36の湾曲部36bに対して当接する。そのため、ポンプ43の吐出駆動時に、インク流路15における吸引側弁体36よりも上流側の流路領域のインクが上流側に向けて逆流することを簡易な構成で抑制することができる。
(4)吸引側弁体36は、コイルスプリング40からの付勢力に基づいて閉弁方向に付勢されているため、ポンプ43の吐出駆動時に、吸引側弁体36の変位が凸部30aによって規制されることに伴って、吸引側弁体36が凸部30aから受ける反力によって変形したとしても、吸引側バルブ41における吸引側弁体36よりも上側の空間域と下側の空間域とを連通させない状態を信頼性よく維持することができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、吸引側バルブ41を閉弁方向に付勢する付勢部材として、吸引側弁体36を下方から引っ張るコイルスプリングを設けてもよい。
・上記実施形態において、吸引側バルブ41の下側の凹部30の内側面から水平方向に突出させるように凸部を設けると共に、この凸部を吸引側弁体36の湾曲部36bに対して上下方向に対向するように配置することにより、吸引側弁体36の湾曲部36bの弾性変位を規制するようにしてもよい。
・上記実施形態において、吸引側弁体36の湾曲部36bの弾性変位を規制するための規制部材を第1流路形成部材27とは別部材構成で設けてもよい。
・上記実施形態において、吸引側弁体36は、湾曲部36bを設けない構成としてもよい。この場合、吸引側弁体36において弾性変位し易い部分に対してその部分の変位軌跡上に位置するように規制部材を設けることが望ましい。
・なお、本明細書における「液体」には、インク以外の他の液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体も含むものとする。そして、こうした「液体」を噴射したり吐出したりする液体噴射装置としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置であってもよい。
11…液体噴射装置の一例としてのインクジェット式プリンター、12…液体噴射ヘッドの一例としての記録ヘッド、13…液体供給源の一例としてのインクカートリッジ、14…液体供給装置の一例としてのインク供給装置、15…液体供給流路の一例としてのインク流路、30a…規制部材の一例としての凸部、36…弁部材の一例としての吸引側弁体、36b…弾性部の一例としての湾曲部、40…付勢部材の一例としてのコイルスプリング、41…一方向弁の一例としての吸引側バルブ、43…ポンプ、43a…ポンプ室、S1…弁室、S2…空間域、S3…空間域。

Claims (5)

  1. 液体供給源側となる上流側から液体が消費される下流側に向けて液体を供給する液体供給流路と、
    前記液体供給流路の一部をポンプ室としてポンプ駆動するポンプと、
    前記液体供給流路における前記ポンプ室よりも上流側となる位置に設けられ、前記液体供給流路の一部を構成する弁室内を上流側の空間域と下流側の空間域とに仕切る弁部材を有すると共に、上流側から下流側への液体の通過を許容する一方向弁と、
    前記弁室内における上流側の空間域内に設けられ、前記弁部材が前記弁室内における上流側の空間域と下流側の空間域とを連通させない閉弁状態において、当該弁部材が前記弁室内における上流側の空間域の容積を減少させる方向に変位することを規制する規制部材と
    を備えたことを特徴とする液体供給装置。
  2. 請求項1に記載の液体供給装置において、
    前記弁部材は、前記ポンプの吐出駆動時に、前記弁室内における下流側の空間域に作用する液体の流動圧に応じて、前記弁室内における上流側の空間域の容積を減少させるように弾性変位する弾性部を有すると共に、
    前記規制部材は、前記弾性部の変位軌跡上に配置されることを特徴とする液体供給装置。
  3. 請求項2に記載の液体供給装置において、
    前記規制部材は、前記弾性部に向けて突出するように設けられた凸部であることを特徴とする液体供給装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の液体供給装置において、
    前記一方向弁は、前記弁部材を閉弁方向に付勢する付勢部材を備えることを特徴とする液体供給装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体供給装置と、
    ターゲットに対して液体を噴射する液体噴射ヘッドと
    を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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