JP2012043862A - 電子部品装着システム - Google Patents

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Abstract

【課題】交換ユニットを完全に模造されたとしても、交換ユニットが模造品である可能性を判定できる電子部品装着システムを提供する。
【解決手段】機械本体11に対して複数の交換ユニットとしての吸着ノズル18が着脱可能に装着される。吸着ノズル18の製造時に複数の吸着ノズル18のそれぞれに割り当てられた識別コードのうち一つの識別コードを記憶する識別コードラベル21を、一つの識別コードに対応する吸着ノズル18に取り付けておく。識別コード取得手段51が、機械本体11に装着されている複数の吸着ノズル18に対応するそれぞれの識別コードを取得し、判定手段53が、識別コード取得手段51により取得した複数の識別コードの中に同一の識別コードが含まれているか否かを判定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品を基板に装着する電子部品装着システムに関するものである。
電子部品を基板に装着する電子部品装着機は、機械本体に対して着脱可能に装着する交換ユニットを備えている。例えば、交換ユニットとして、吸着ノズル、種々の吸着ノズルを装着するための装着ヘッド、フィーダ型やトレイ型などの部品供給ユニット、フラックスユニット、不良品排出ユニットなどがある。これらの交換ユニットは、模造品が市場に流通することがある。正規品に比べて劣悪な模造品を適用すると、生産される基板の製品性能に悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、交換ユニットが正規品であるか模造品であるかを判定することが重要となる。例えば、特開2006−12957号公報(特許文献1)には、交換ユニットに正規品であることを示すキーコードを記憶させておき、当該交換ユニットが機械本体に装着された際にキーコードをチェックすることにより、当該交換ユニットが正規品であるか否かを判定することが記載されている。
特開2006−12957号公報
しかしながら、模造品を製造する者は、交換ユニットに記憶させているキーコードも模造する可能性がある。例えば、二次元コードなどであればデッドコピーをすることが可能である。そうすると、当該キーコードが付されている交換ユニットが模造品であるにも関わらず、正規品として認識する可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、交換ユニットを完全に模造されたとしても、交換ユニットが模造品である可能性を判定できる電子部品装着システムを提供することを目的とする。
(請求項1)本発明は、電子部品を基板に装着する電子部品装着システムにおいて、1又は複数の機械本体と、前記機械本体に対して着脱可能に装着される複数の交換ユニットと、前記交換ユニットの製造時に複数の前記交換ユニットのそれぞれに割り当てられた識別コードのうち一つの前記識別コードを記憶すると共に、前記一つの識別コードに対応する前記交換ユニットに取り付けられた識別コード記憶手段と、前記機械本体に装着されている複数の前記交換ユニットに対応するそれぞれの前記識別コードを取得する識別コード取得手段と、前記識別コード取得手段により取得した複数の前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定する判定手段とを備えることである。
(請求項2)本発明において、前記機械本体は、複数であり、前記判定手段は、前記基板に対して前記電子部品の装着動作を行っている状態における前記機械本体に装着されている前記交換ユニットの前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定することである。
(請求項3)本発明において、前記識別コード取得手段は、前記機械本体が前記基板に対して前記電子部品の装着動作を開始した時に前記識別コードを取得すると共に、既に前記識別コードを取得している場合には前記機械本体が再び前記基板に対して前記電子部品の装着動作を開始した時に前記識別コードを更新することである。
(請求項4)本発明において、前記電子部品装着システムは、前記機械本体から前記交換ユニットが抜き取られたことを検出する抜き取り検出手段を備え、前記識別コード取得手段は、前記機械本体に装着されていた前記交換ユニットに対応する前記識別コードを取得した後に、前記抜き取り検出手段により前記機械本体から抜き取られたと検出された場合に、前記識別コード取得手段に記憶している前記交換ユニットに対応する前記識別コードの情報を消去することである。
(請求項5)本発明において、前記電子部品装着システムは、前記機械本体としてのモジュールを複数連結して構成され、前記判定手段は、各前記モジュールに装着されている前記交換ユニットに対応する前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定すると共に、複数の前記モジュール全体に装着されている前記交換ユニットに対応する前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定することである。
(請求項6)本発明において、前記電子部品装着システムは、複数の前記機械本体とネットワークにより接続されたホストコンピュータを備え、前記ホストコンピュータは、前記判定手段を備えることである。
(請求項7)本発明において、前記電子部品装着システムは、前記識別コードを暗号化キーとし、設定キーワードを前記暗号化キーにより暗号化した暗号化情報を記憶すると共に、前記識別コードに対応する前記交換ユニットに取り付けられた暗号化情報記憶手段と、前記交換ユニットに取り付けられている前記暗号化情報記憶手段に記憶されている前記暗号化情報を取得し、取得した前記暗号化情報を前記識別コード取得手段により取得した前記識別コードを用いて復号化して、前記設定キーワードを取得する復号化手段とを備え、前記判定手段は、前記復号化手段により前記設定キーワードを取得した場合に、前記識別コード取得手段により取得した複数の前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定することである。
(請求項8)本発明において、前記設定キーワードは、正規品として判断可能なキーワードとして設定し、前記判定手段は、前記復号化手段により復号化された前記設定キーワードが、前記正規品としてのキーワードでない場合には、当該交換ユニットを模造品と判定することである。
(請求項9)本発明において、前記暗号化キーは、前記識別コードを一部に含むコードである。
(請求項1)交換ユニットについて完全な模造品を製造した場合には、模造した交換ユニットには、模造対象の交換ユニットと同一の識別コードが付されていることになる。そのため、同一の識別コードが複数存在する場合には、該当する複数の交換ユニットに模造品が含まれていると考えられる。例えば、同一の識別コードが2個存在する場合には、一方が模造品である場合と、両方ともが模造品である場合がある。
そして、本発明によれば、機械本体に装着されている複数の交換ユニットに取り付けられている識別コードの中に同一の識別コードが含まれている場合には、模造品の交換ユニットが含まれていると判定される。従って、機械本体に装着されている交換ユニットに模造品が含まれているか否かを把握できる。この場合、少なくとも一つの交換ユニットは、模造品であるため、ユーザーとしては、全ての該当交換ユニットの使用を停止することが望ましい。このように、模造品の交換ユニットがある可能性を把握することで、模造品の交換ユニットにより電子部品装着機の動作を行わないようにすることができる。
ところで、機械本体が複数存在する場合には、交換ユニットは、装着されていた機械本体から取り外されて、別の機械本体へ装着されることがある。このような場合に、当該交換ユニットが、先に装着されていた機械本体と移動させた別の機械本体との両方に装着されていると判定して、別の機械本体に装着した交換ユニットを模造品と判定することは、誤判定である。
そこで、本発明によれば、識別コード取得手段は、機械本体に装着されている交換ユニットを対象として、当該交換ユニットに取り付けられている識別コード記憶手段に記憶されている識別コードを取得している。つまり、機械本体に装着されていない交換ユニットは、判定の対象とならない。従って、交換ユニットをある機械本体から別の機械本体へ移動することがあるとしても、移動させた交換ユニットを模造品と誤判定しないようにできる。
ここで、電子部品装着システムとは、(A)単体の電子部品装着機、(B)複数のモジュールを連結して構成されるモジュール型電子部品装着機、(C)単体の電子部品装着機やモジュール型電子部品装着機をネットワークにより接続して構成された全体のシステムを含む意味である。また、機械本体とは、(A)単体の電子部品装着機の基体、(B)複数のモジュールを連結してモジュール型電子部品装着機を構成する場合における各モジュールの基体、(C)単体の電子部品装着機やモジュール型電子部品装着機をネットワークにより接続した場合における単体の電子部品装着機の基体または各モジュールの基体を含む意味である。識別コードは、シリアル番号のみならず、乱数により発生させた異なる記号を設定した場合を含む意味である。
(請求項2)本発明によれば、基板に対して電子部品の装着動作を行っている状態における機械本体に装着している交換ユニットを判定対象としている。そして、基板に対して電子部品の装着動作を行っている状態においては、人間によって機械本体から交換ユニットを交換することが不可能な状態となる。具体的には、当該状態は、機械本体の自動運転が実行されている状態である。
このように、機械本体が基板に対して電子部品の装着動作を行っている状態ということは、交換ユニットが当該機械本体に装着されていることが確定したということになる。従って、本発明によれば、機械本体に装着されたことが確定した交換ユニットを対象として、同一の識別コードが存在するか否かを判定しているため、誤判定を確実に防止できる。
(請求項3)本発明によれば、基板に対して電子部品の装着動作を開始した時に識別コードを取得することで、機械本体に装着されたことが確定した交換ユニットを把握することができる。さらに、機械本体が再び基板に対して電子部品の装着動作を開始した時に識別コードを更新することで、常に新しい状態における識別コードを取得することができる。従って、本発明によれば、現時点において機械本体に装着されたことが確定した交換ユニットを把握することができる。つまり、誤判定を確実に防止できる。
(請求項4)本発明によれば、ある機械本体から別の機械本体へ交換ユニットを移動する場合に、先の機械本体から交換ユニットを抜き取った時点で、当該先の機械本体に装着されていた交換ユニットに関する情報の中から当該交換ユニットに関する情報は消去される。従って、交換ユニットをある機械本体から別の機械本体へ移動することがあるとしても、移動させた交換ユニットを模造品と誤判定しないようにできる。
(請求項5)本発明によれば、各モジュールにおいて同一の識別コードの交換ユニットが存在するか否かを判定するだけでなく、複数のモジュール全体として同一の識別コードの交換ユニットが存在するか否かを判定している。これにより、同一の識別コードの交換ユニットが複数存在する場合に、その特定が容易にできる。
(請求項6)本発明によれば、例えば工場全体の機械本体がネットワークにより接続されている場合に、工場全体として、模造品が存在するか否かを把握することができる。
(請求項7)ここで、模造品を製造する者は、交換ユニットを模造したとしても、当該交換ユニットに付される識別コードを独自のコードとすることで、模造品の存在を隠蔽することができる。しかしながら、本発明によれば、暗号化情報記憶手段が、模造品が存在しなければ本来一個しか存在しない識別コードを暗号化キーとして暗号化された暗号化情報を記憶している。従って、当該暗号化情報を復号化するためには、正規品の識別コードが付されていなければならなくなる。つまり、識別コードを独自のコードとした場合には、当該暗号化情報の復号化は極めて困難である。
暗号化情報を復号化すらできない場合には、当該交換ユニットは模造品であると判定できる。そのため、模造品を製造する者は、識別コードおよび暗号化情報を独自に作成することは困難であり、識別コードおよび暗号化情報をそのまま模造せざるを得ない状態となる。そうすると、交換ユニットが模造品である場合に、仮に復号化されたならば、その識別コードは、正規品と同一の識別コードである可能性が高い。そして、本発明によれば、復号化された場合に同一の識別コードの交換ユニットが存在するか否かを判定している。従って、模造品の交換ユニットの抽出を確実にできる。
(請求項8)本発明によれば、仮に暗号化情報が復号化されたとしても、復号化によって取得された設定キーワードが正規品としてのキーワードでない場合には、交換ユニットを模造品として判定することができる。このように、暗号化情報が復号化されたとしても、模造品であるか否かを判定できる。
(請求項9)本発明によれば、暗号化キーを識別コードそのものとせずに、識別コードを一部に含むコードとしている。従って、仮に識別コード自体は容易に認識できる場合であっても、暗号化キーを導き出すことは困難となる。これにより、暗号化情報を復号化されにくくすることができ、模造品を判定することができる。さらに、上記により模造品と直ちに判定されないようにするためには、模造品を製造する者は、識別コードおよび暗号化情報を模造するしか手段がなくなり、同一の識別コードによる模造品の有無の判定が有効に機能する。
第一実施形態:電子部品装着機1の平面図である。 第一実施形態:判定処理を行うための機能ブロック図である。 第一実施形態:判定手段の処理を示すフローチャートである。 第二実施形態:判定処理を行うための機能ブロック図である。 第二実施形態:判定手段の処理を示すフローチャートである。 第三実施形態:判定処理を行うための機能ブロック図である。 第三実施形態:判定手段の処理を示すフローチャートである。 第四実施形態:判定処理を行うための機能ブロック図である。 第四実施形態:判定手段の処理を示すフローチャートである。 第五実施形態:全体構成を示す図である。 第五実施形態:判定処理を行うための機能ブロック図である。 第六実施形態:全体構成を示す図である。
<第一実施形態>
(電子部品装着機1の機械構成)
第一実施形態の電子部品装着システムについて、図1〜図3を参照して説明する。本実施形態における電子部品装着システムは、単体の電子部品装着機1を対象としている。図1に示すように、電子部品装着機1は、基体11と、一対のコンベア12,12と、Xスライド部13と、Yスライド部14と、Zスライド部15と、電子部品供給ユニット16と、装着ヘッド17と、吸着ノズル18と、ノズルステーション19を備えて構成される。なお、本実施形態の電子部品装着機1において、電子部品供給ユニット16、装着ヘッド17および吸着ノズル18が交換ユニットを構成し、他は交換されない機械本体を構成する。
基体11は、電子部品装着機1のフレームを構成し、床上に固定される。この基体11は、X方向の隣りに連続して設けられる他の電子部品装着機1(図示せず)の基体11と連結可能な構成とされている。一対のコンベア12,12は、基体11に固定され、コンベア12の上面に載置された回路基板30をX方向に搬送する。つまり、コンベア12は、X方向の一方側からX方向の他方側へ向かって、回路基板30を搬送する。そして、このコンベア12が、Y方向に2列並んで配置されている。
Xスライド部13は、基体11上に設けられたX方向レールに沿って、基体11に対してX方向に移動可能に設けられている。Yスライド部14は、Xスライド部13に設けられたY方向レールに沿って、Xスライド部13に対してY方向に移動可能に設けられている。Zスライド部15は、Yスライド部14に設けられたZ方向レールに沿って、Yスライド部14に対してZ方向に移動可能に設けられている。
電子部品供給ユニット16は、例えば、フィーダ型やトレイ型からなり、複数の電子部品を収容している。電子部品供給ユニット16は、基体11に対して着脱可能な交換ユニットを構成する。装着ヘッド17は、Zスライド部15に装着されており、Zスライド部15に対して着脱可能な交換ユニットを構成する。
この装着ヘッド17の下端側には、吸着ノズル18が装着されており、装着ヘッド17に対して着脱可能な交換ユニットを構成する。吸着ノズル18は、コンベア12上を搬送される回路基板30に対して複数の電子部品を装着するために、電子部品供給ユニット16に配置されている電子部品を順次吸着する。そして、装着ヘッド17を基体11に対してX方向、Y方向およびZ方向に移動させることで、電子部品供給ユニット16から回路基板30へ吸着ノズル18により電子部品を搬送することができる。
ノズルステーション19は、装着ヘッド17に装着されていない複数種類の吸着ノズル18を保管する。装着ヘッド17に装着されている吸着ノズル18を交換する場合には、装着ヘッド17をノズルステーション19へ移動させ、装着されている吸着ノズル18をノズルステーション19に取り外し、ノズルステーション19に保管されている他の吸着ノズル18を装着ヘッド17に装着する。
(判定処理の説明)
上述した交換ユニットの模造品の有無の判定を行うための処理について図2および図3を参照して説明する。本実施形態においては、交換ユニットのうち吸着ノズル18を例に挙げて説明する。なお、以下の判定処理は、吸着ノズル18の他の交換ユニットにも同様に適用できる。吸着ノズル18は、図1に示すように、装着ヘッド17に装着されると共に、ノズルステーション19に保管される。装着ヘッド17には、1つの吸着ノズル18が装着される場合もあるし、複数の吸着ノズル18が装着される場合もある。これは、装着ヘッド17の種類によって異なる。
そして、判定処理を行うための機能ブロック図は、図2に示すとおりである。判定処理に用いる機能要素は、吸着ノズル18に取り付けられる識別コードラベル21と、カメラ22と、判定装置50とを備えて構成される。
識別コードラベル21には、二次元コードが記載されている。二次元コードには、吸着ノズル18の製造時に複数の吸着ノズル18のそれぞれに割り当てられた識別コードが記録されている。識別コードが記録された識別コードラベル21は、当該識別コードに対応する吸着ノズル18に取り付けられている。つまり、正規品の吸着ノズル18には、同一の識別コードが存在しないようにされている。この識別コードは、例えば、シリアル番号や、乱数により発生させた異なる記号などが記憶されている。カメラ22は、図1に示す基体11に設けられ、装着ヘッド17に装着されている状態の吸着ノズル18に取り付けられている識別コードラベル21の識別コードを読み取る。
判定装置50は、識別コード取得手段51と、抜き取り検出手段52と、判定手段53と、表示手段54とを備えて構成される。識別コード取得手段51は、カメラ22により読み取られた識別コードを取得する。つまり、識別コード取得手段51は、装着ヘッド17またはノズルステーション19に装着されている複数の吸着ノズル18に対応するそれぞれの識別コードを取得する。
抜き取り検出手段52は、着座センサなどのセンサによって、ノズルステーション19または装着ヘッド17から、人間によって吸着ノズル18が抜き取られたことを検出する。そして、抜き取り検出手段52により吸着ノズル18が抜き取られたことを検出した場合には、識別コード取得手段51は、ノズルステーション19または装着ヘッド17に装着されていた吸着ノズル18に対応する識別コードの情報を消去する。
判定手段53の処理について図3を参照して説明する。判定手段53は、識別コード取得手段51により取得かつ更新して、消去されていない識別コードの情報の中に、同一の識別コードが含まれているか否かを判定する(ステップS1)。
同一の識別コードが無いと判定されると、模造品無しとして表示手段54に表示する(ステップS2)。この場合、ノズルステーション19および装着ヘッド17に装着されている吸着ノズル18の中には、同一の識別コードのものが存在しないということとなる。ただし、表示手段54に模造品無しとの表示は、実際に模造品が無いという意味ではなく、模造品が含まれているという確証がないということを意味する。
一方、同一の識別コードが有ると判定されると(ステップS1)、模造品対象となる吸着ノズル18を表示手段54に表示する(ステップS3)。つまり、同一の識別コードに対応する吸着ノズル18の種別を表示手段54に表示する。例えば、同一の識別コードが2個存在する場合には、一方が模造品である場合と、両方ともが模造品である場合がある。つまり、どちらかは必ず模造品であるということを意味する。このように、模造品の吸着ノズル18が含まれているか否かを把握することができる。この場合、少なくとも一つの吸着ノズル18は模造品であるため、ユーザーとしては、全ての該当する吸着ノズル18の使用を停止することが望ましい。このように、模造品の吸着ノズル18がある可能性を把握することで、模造品の吸着ノズル18により電子部品装着機1の動作を行わないようにすることができる。
また、識別コード取得手段51は、ノズルステーション19または装着ヘッド17に装着されている吸着ノズル18を対象として、当該吸着ノズル18に取り付けられている識別コードラベル21に記憶されている識別コードを取得している。さらに、抜き取り検出手段52により、ノズルステーション19または装着ヘッド17から人間によって抜き取られた場合に、識別コード取得手段51に記憶されていた当該識別コードの情報は消去されている。従って、現時点において電子部品装着機1に装着されている吸着ノズル18を対象として、同一の識別コードが有るか否かを判定している。従って、確実に模造品が含まれるか否かを判定できる。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態における電子部品装着システムについて、図4および図5を参照して説明する。本実施形態における電子部品装着システムは、第一実施形態と同様に、単体の電子部品装着機1を対象としている。ここで、本実施形態の電子部品装着機1の機械構成は、図1に示す第一実施形態と同様であるため説明を省略する。以下に、本実施形態において、交換ユニットの模造品の有無の判定を行うための処理について説明する。当該判定処理を行うための機能ブロック図は、図4に示すとおりである。図4において、第一実施形態の機能ブロック図の機能要素と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の判定処理に用いる機能要素は、吸着ノズル18に取り付けられる識別コードラベル21および暗号化コードラベル23と、カメラ22と、キー認識手段26と、判定装置150とを備えて構成される。識別コードラベル21には、二次元コードが記載されている。二次元コードには、吸着ノズル18の製造時に複数の吸着ノズル18のそれぞれに割り当てられた識別コードが記録されている。
暗号化コードラベル23(本発明における「暗号化情報記憶手段」に相当する)には、識別コード「123」を一部に含む暗号化キー「123DE」により、設定キーワード「XYZ」を暗号化した暗号化情報を記憶している。さらに、暗号化コードラベル23は、暗号化キー「123DE」に含まれる識別コード「123」に対応する吸着ノズル18に取り付けられている。つまり、識別コード「123」と同様に、正規品の吸着ノズル18には同一の暗号化コードラベル23が存在しないようにされている。この設定キーワード「XYZ」は、正規品として判断可能なキーワードとして設定している。この暗号化コードラベル23は、本実施形態においては例えば二次元コードを適用している。
カメラ22は、図1に示す基体11に設けられ、装着ヘッド17に装着されている吸着ノズル18に取り付けられている識別コードラベル21の識別コードを読み取る。キー認識手段26は、図1に示す基体11に設けられ、装着ヘッド17に装着されている吸着ノズル18に取り付けられている暗号化コードラベル23の暗号化情報を読み取る。
判定装置150は、識別コード取得手段51と、抜き取り検出手段52と、復号化手段155と、判定手段153と、表示手段54とを備えて構成される。復号化手段155は、暗号化コードラベル23に記憶されている暗号化情報を取得する。そして、復号化手段155は、識別コード取得手段51により取得した識別コード「123」に、予め設定されている追加キーワード「DE」を付加して、復号化キー「123DE」を生成する。その後に、復号化手段155は、取得した暗号化情報を、生成した復号化キー「123DE」により復号化して、設定キーワード「XYZ」を取得する。
判定手段153の処理について、図5を参照して説明する。判定手段153は、復号化手段155により暗号化コードラベル23に記憶されている暗号化情報を復号化できたか否かを判定する(ステップS11)。ここで、復号化できない場合とは、暗号化コードラベル23に記載されている暗号化情報そのものが正規品と異なる場合、または、識別コード取得手段51により取得した識別コードが正規品と異なる場合がある。
復号化できたのであれば、続いて、復号化されたキーワードが、正規品としての設定キーワードであるか否かを判定する(ステップS12)。そして、ステップS11において復号化ができなかった場合、および、ステップS12において復号化されたキーワードが正規品としての設定キーワードでない場合には、該当の吸着ノズル18が模造品である旨を表示手段54に表示する(ステップS16)。
続いて、ステップS12において、復号化されたキーワードが正規品としての設定キーワードに一致する場合には、識別コード取得手段51により取得かつ更新して、消去されていない識別コードの情報の中に、同一の識別コードが含まれているか否かを判定する(ステップS13)。
同一の識別コードが無いと判定されると、模造品無しとして表示手段54に表示する(ステップS14)。この表示の意味は、第一実施形態のステップS2と同様の意味である。一方、同一の識別コードが有ると判定されると(ステップS13)、模造品対象となる吸着ノズル18を表示手段54に表示する(ステップS15)。この表示の意味は、第一実施形態のステップS3と同様の意味である。
ここで、模造品を製造する者は、交換ユニットを模造したとしても、当該交換ユニットに付される識別コードを独自のコードとすることで、模造品の存在を隠蔽することができる。しかしながら、暗号化コードラベル23は、模造品が存在しなければ本来一個しか存在しない識別コードを暗号化キーとして暗号化された暗号化情報を記憶している。従って、当該暗号化情報を復号化するためには、正規品の識別コードが付されていなければならなくなる。つまり、識別コードを独自のコードとした場合には、当該暗号化情報の復号化は極めて困難である。
暗号化情報を復号化すらできない場合には、図5のステップS16に示すように、当該吸着ノズル18は模造品であると判定でき、その旨を表示できる。そのため、模造品を製造する者は、識別コードおよび暗号化情報を独自に作成することは困難であり、識別コードおよび暗号化情報をそのまま模造せざるを得ない状態となる。そうすると、吸着ノズル18が模造品である場合に、仮に復号化されたならば、その識別コードは、正規品と同一の識別コードである可能性が高い。そして、復号化された場合に同一の識別コードの吸着ノズル18が存在するか否かを判定していため、模造品の吸着ノズル18の抽出を確実にできる。
さらに、仮に暗号化情報が復号化されたとしても、復号化によって取得されたキーワードが正規品としての設定キーワードでない場合には、吸着ノズル18を模造品として判定することができる。このように、暗号化情報が復号化されたとしても、模造品であるか否かを判定でき、その旨を表示できる。
さらに、暗号化キーを識別コードそのものとせずに、識別コードを一部に含むコードとしている。従って、仮に識別コード自体は容易に認識できる場合であっても、暗号化キーを導き出すことは困難となる。特に、識別コードを二次元コードとして記載している場合には、有効である。これにより、暗号化情報を復号化されにくくすることができ、模造品を判定することができる。さらに、模造品を製造する者は、ユーザーにより模造品と直ちに判定されないようにするためには、識別コードおよび暗号化情報を模造するしか手段がなくなり、同一の識別コードによる模造品の有無の判定が有効に機能する。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態における電子部品装着システムについて、図6および図7を参照して説明する。本実施形態における電子部品装着システムは、第一実施形態と同様に、単体の電子部品装着機1を対象としている。ここで、本実施形態の電子部品装着機1の機械構成は、図1に示す第一実施形態と同様であるため説明を省略する。そこで、以下に、本実施形態において、交換ユニットの模造品の有無の判定を行うための処理について説明する。当該判定処理を行うための機能ブロック図は、図6に示すとおりである。図6において、第一実施形態または第二実施形態の機能ブロック図の機能要素と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の判定処理に用いる機能要素は、吸着ノズル18に取り付けられる識別コードラベル21およびセキュアRFIDプロトコルのコードラベル24と、カメラ22と、RFIDキー認識手段27と、判定装置250とを備えて構成される。識別コードラベル21には、二次元コードが記載されている。二次元コードには、吸着ノズル18の製造時に複数の吸着ノズル18のそれぞれに割り当てられた識別コードが記録されている。
セキュアRFIDプロトコルのコードラベル24には、セキュアRFIDプロトコルによるセキュリティ対策が講じられたコードが記録されている。このコードラベル24は、吸着ノズル18に取り付けられている。RFIDキー認識手段27は、図1に示す基体11に設けられ、装着ヘッド17に装着されている吸着ノズル18に取り付けられているコードラベル24の情報を、セキュアRFIDプロトコルを用いて読み取る。
判定装置250は、識別コード取得手段51と、抜き取り検出手段52と、判定手段253と、表示手段54とを備えて構成される。判定手段253の処理について、図7を参照して説明する。判定手段253は、RFIDキー認識手段27により、セキュアRFIDプロトコルのコードラベル24を読み取ることができたか否かを判定する(ステップS21)。そして、RFIDキー認識手段27によりコードラベル24を読み取ることができない場合には、該当の吸着ノズル18が模造品である旨を表示手段54に表示する(ステップS25)。
続いて、ステップS21において、RFIDキー認識手段27によりコードラベル24を読み取ることができた場合には、識別コード取得手段51により取得かつ更新して、消去されていない識別コードの情報の中に、同一の識別コードが含まれているか否かを判定する(ステップS22)。
同一の識別コードが無いと判定されると、模造品無しとして表示手段54に表示する(ステップS23)。この表示の意味は、第一実施形態のステップS2と同様の意味である。一方、同一の識別コードが有ると判定されると(ステップS22)、模造品対象となる吸着ノズル18を表示手段54に表示する(ステップS24)。この表示の意味は、第一実施形態のステップS3と同様の意味である。
このようにセキュアRFIDプロトコルを用いてセキュリティ対策を講じることで、コードラベル24をセキュアRFIDプロトコルにより読み取れるか否かにより、正規品であるか模造品であるかを判断できる。そして、仮に、コードラベル24を正規品のものを用いて、RFIDキー認識手段27によりコードラベル24を読み取れるとしても、同一の識別コードの有無により模造品の存在する可能性を判断できる。
<第四実施形態>
次に、第四実施形態における電子部品装着システムについて、図8および図9を参照して説明する。本実施形態における電子部品装着システムは、第一実施形態と同様に、単体の電子部品装着機1を対象としている。ここで、本実施形態の電子部品装着機1の機械構成は、図1に示す第一実施形態と同様であるため説明を省略する。そこで、以下に、本実施形態において、交換ユニットの模造品の有無の判定を行うための処理について説明する。当該判定処理を行うための機能ブロック図は、図8に示すとおりである。図8において、第一実施形態〜第三実施形態の機能ブロック図の機能要素と同一構成については同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態の判定処理に用いる機能要素は、吸着ノズル18に取り付けられる識別コードラベル21およびセキュアRFIDプロトコルの暗号化コードラベル25と、カメラ22と、RFIDキー認識手段27と、判定装置350とを備えて構成される。
暗号化コードラベル25(本発明における「暗号化情報記憶手段」に相当する)には、識別コード「123」を一部に含む暗号化キー「123DE」により、設定キーワード「XYZ」を暗号化した暗号化情報を記憶している。さらに、セキュアRFIDプロトコルの暗号化コードラベル25には、セキュアRFIDプロトコルによるセキュリティ対策が講じられたコードが記録されている。この暗号化コードラベル23は、暗号化キーに含まれる識別コードに対応する吸着ノズル18に取り付けられている。つまり、識別コードと同様に、正規品の吸着ノズル18には同一の暗号化コードラベル23が存在しないようにされている。この設定キーワード「XYZ」は、正規品として判断可能なキーワードとして設定している。
RFIDキー認識手段27は、図1に示す基体11に設けられ、装着ヘッド17に装着されている吸着ノズル18に取り付けられている暗号化コードラベル25の暗号化情報を、セキュアRFIDプロトコルを用いて読み取る。
判定装置350は、識別コード取得手段51と、抜き取り検出手段52と、復号化手段355と、判定手段353と、表示手段54とを備えて構成される。復号化手段355は、暗号化コードラベル25に記憶されている暗号化情報を取得する。そして、復号化手段355は、識別コード取得手段51により取得した識別コード「123」に、予め設定されている追加キーワード「DE」を付加して、復号化キー「123DE」を生成する。その後に、復号化手段355は、取得した暗号化情報を、生成した復号化キー「123DE」により復号化して、設定キーワード「XYZ」を取得する。
判定手段353の処理について、図9を参照して説明する。判定手段353は、RFIDキー認識手段27により、セキュアRFIDプロトコルの暗号化コードラベル25を読み取ることができたか否かを判定する(ステップS31)。そして、RFIDキー認識手段27により暗号化コードラベル25を読み取ることができない場合には、該当の吸着ノズル18が模造品である旨を表示手段54に表示する(ステップS37)。
続いて、ステップS31において、RFIDキー認識手段27により暗号化コードラベル25を読み取ることができた場合には、復号化手段155により暗号化コードラベル23に記憶されている暗号化情報を復号化できたか否かを判定する(ステップS32)。
復号化できたのであれば、続いて、復号化されたキーワードが、正規品としての設定キーワードであるか否かを判定する(ステップS33)。そして、ステップS32において復号化ができなかった場合、および、ステップS33において復号化されたキーワードが正規品としての設定キーワードでない場合には、該当の吸着ノズル18が模造品である旨を表示手段54に表示する(ステップS37)。
続いて、ステップS33において、復号化されたキーワードが正規品としての設定キーワードに一致する場合には、識別コード取得手段51により取得かつ更新して、消去されていない識別コードの情報の中に、同一の識別コードが含まれているか否かを判定する(ステップS34)。
同一の識別コードが無いと判定されると、模造品無しとして表示手段54に表示する(ステップS35)。この表示の意味は、第一実施形態のステップS2と同様の意味である。一方、同一の識別コードが有ると判定されると(ステップS34)、模造品対象となる吸着ノズル18を表示手段54に表示する(ステップS36)。この表示の意味は、第一実施形態のステップS3と同様の意味である。
本実施形態により、上述した第二実施形態により奏する効果および第三実施形態により奏する効果を奏する。
<第五実施形態>
次に、第五実施形態における電子部品装着システムについて、図10および図11を参照して説明する。本実施形態における電子部品装着システムは、複数のモジュール1(図1に示す単体の電子部品装着機1に相当)を連結して構成されるモジュール型電子部品装着機2を対象としている。この場合、本発明における機械本体とは、複数のモジュール1を連結してモジュール型電子部品装着機2を構成する場合における各モジュール1の基体11などを含む。
図10には、3台のモジュール1を連結したモジュール型電子部品装着機2を示している。そして、電子部品装着システムとしては、統括判定装置400を備えている。図11に示すように、統括判定装置400は、各モジュール1の識別コード取得手段51からそれぞれが認識している識別コードを受け取る。ここで、各モジュール1の識別コード取得手段51は、上述した第一実施形態における識別コード取得手段51に相当する。
そして、統括判定装置400は、複数のモジュール1,1,1に装着されている吸着ノズル18に対応する識別コードの中に同一の識別コードが含まれているか否かを判定する。特に、各モジュール1,1,1における識別コード取得手段51は、自動運転を行っている間に、基体11に装着されている複数の吸着ノズル18に対応するそれぞれの識別コードを取得する。具体的には、識別コード取得手段51は、各モジュール1,1,1が回路基板30に対して電子部品の装着動作を開始した時に、識別コードを取得する。さらに、識別コード取得手段51は、既に識別コードを取得していた場合には電子部品装着機1が再び回路基板30に対して電子部品の装着動作を開始した時に、取得していた識別コードを更新する。
このように、各モジュール1,1,1における識別コード取得手段51は、各モジュール1,1,1が自動運転を行っていなければ、当該モジュール1の識別コードは取得しない。一方、各モジュール1,1,1が自動運転を行っている場合には、当該モジュール1における識別コード取得手段51は、識別コードを取得すると共に、変更があれば新しい情報に更新される。
そうすると、統括判定装置400は、複数のモジュール1,1,1のうち自動運転を行っているモジュール1に装着されている吸着ノズル18を対象として、当該吸着ノズル18に対応する識別コードを受け取る。つまり、統括判定装置400は、自動運転を行っている状態、すなわち回路基板30に対して電子部品の装着動作を行っている状態における基体11に装着している吸着ノズル18を判定対象としている。そして、回路基板30に対して電子部品の装着動作を行っている状態においては、人間によって基体11から吸着ノズル18を交換することが不可能な状態となる。つまり、基体11が回路基板30に対して電子部品の装着動作を行っている状態ということは、吸着ノズル18が当該基体11に装着されていることが確定したということになる。
ところで、モジュール1,1,1が複数存在する場合には、吸着ノズル18は、装着されていたモジュール1から取り外されて、別のモジュール1へ装着されることがある。このような場合に、当該吸着ノズル18が、先に装着されていたモジュール1と移動させた別のモジュール1との両方に装着されていると判定して、別のモジュール1に装着した吸着ノズル18を模造品と判定することは、誤判定である。
そこで、識別コード取得手段51は、基体11に装着されている吸着ノズル18を対象として、当該吸着ノズル18に対応する識別コードを取得している。つまり、基体11に装着されていない吸着ノズル18は、判定の対象とならない。従って、吸着ノズル18をあるモジュール1から別のモジュール1へ移動することがあるとしても、移動させた吸着ノズル18を模造品と誤判定しないようにできる。特に、統括判定装置400は、基体11に装着されたことが確定した吸着ノズル18を対象として、同一の識別コードが存在するか否かを判定しているため、誤判定を確実に防止できる。
さらに、各モジュール1,1,1が自動運転を開始した時に識別コード取得手段51は識別コードを更新しているため、識別コード取得手段51は、常に新しく確実な識別コードを取得している。このことによっても、上記した誤判定を確実に防止することにつながる。
さらに、本実施形態においては、上述したように、統括判定装置400において、複数のモジュール1,1,1に装着されている吸着ノズル18を対象として、同一の識別コードが存在するか否かを判定している。さらに、各モジュール1,1,1においても、第一実施形態にて説明したように、判定手段53において、各モジュール1,1,1のそれぞれに装着されている吸着ノズル18を対象として、同一の識別コードが存在するか否かを判定している。このように、二重に判定を行うことで、同一の識別コードによる模造品の有無の抽出をより効果的に行うことができる。
なお、本実施形態において、各モジュール1,1,1の構成として、第一実施形態と同一であるとしたが、第二実施形態〜第四実施形態のいずれかと同一の構成を採用してもよい。
<第六実施形態>
次に、第六実施形態における電子部品装着システムについて、図12を参照して説明する。本実施形態における電子部品装着システムは、複数のモジュール型電子部品装着機2をネットワークによりホストコンピュータ500に接続して構成された全体のシステムである。それぞれのモジュール型電子部品装着機2は、第五実施形態にて説明したモジュール型電子部品装着機2である。
ここで、ホストコンピュータ500は、実質的に、第五実施形態にける統括判定装置400と同様の機能を有する。つまり、ホストコンピュータ500は、各モジュール1の識別コード取得手段51からそれぞれが認識している識別コードを受け取る。そして、ホストコンピュータ500は、各モジュール型電子部品装着機2における複数のモジュール1,1,1に装着されている吸着ノズル18に対応する識別コードの中に同一の識別コードが含まれているか否かを判定する。
本実施形態によれば、例えば工場全体のモジュール1がネットワークにより接続されている場合に、工場全体として、模造品が存在するか否かを把握することができる。なお、上記実施形態において、ホストコンピュータ500は、上述した第五実施形態における統括判定装置400に相当する部分を有すると共に、各モジュール1に含むものとして説明した判定装置50を有するものとすることもできる。この場合、ホストコンピュータ500は、各モジュール1における判定処理と、モジュール1全体としての判定処理を行うことになる。ホストコンピュータ500および各モジュール1は、各モジュール1における判定処理を行うことなく(すなわち判定手段53を有さず)、モジュール1全体としての判定処理(すなわち統括判定装置400に相当する処理)のみを行うようにすることもできる。
<その他>
上記実施形態において、交換ユニットとして吸着ノズル18を例にあげて説明したが、この他に、電子部品供給ユニット16や装着ヘッド17を交換ユニットとして吸着ノズル18と同様に適用できる。さらに、図1には図示しないが、電子部品装着機にフラックスユニット、不良品排出ユニットが適用される場合には、これらも上記の交換ユニットとして適用できる。
1:電子部品装着機(モジュール)、 2:モジュール型電子部品装着機
11:基体、 12:コンベア、 13:Xスライド部、 14:Yスライド部
15:Zスライド部、 16:電子部品供給ユニット、 17:装着ヘッド
18:吸着ノズル、 19:ノズルステーション
21:識別コードラベル、 22:カメラ、 23:暗号化コードラベル
24:コードラベル、 25:暗号化コードラベル、 26,27:キー認識手段
30:回路基板
50:判定装置、 51:識別コード取得手段、 52:抜き取り検出手段
53:判定手段、 54:表示手段
150:判定装置、 153:判定手段、 155:復号化手段
250:判定装置、 253:判定手段
350:判定装置、 353:判定手段、 355:復号化手段
400:統括判定装置、 500:ホストコンピュータ

Claims (9)

  1. 電子部品を基板に装着する電子部品装着システムにおいて、
    1又は複数の機械本体と、
    前記機械本体に対して着脱可能に装着される複数の交換ユニットと、
    前記交換ユニットの製造時に複数の前記交換ユニットのそれぞれに割り当てられた識別コードのうち一つの前記識別コードを記憶すると共に、前記一つの識別コードに対応する前記交換ユニットに取り付けられた識別コード記憶手段と、
    前記機械本体に装着されている複数の前記交換ユニットに対応するそれぞれの前記識別コードを取得する識別コード取得手段と、
    前記識別コード取得手段により取得した複数の前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定する判定手段と、
    を備える電子部品装着システム。
  2. 請求項1において、
    前記機械本体は、複数であり、
    前記判定手段は、前記基板に対して前記電子部品の装着動作を行っている状態における前記機械本体に装着されている前記交換ユニットの前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定する電子部品装着システム。
  3. 請求項2において、
    前記識別コード取得手段は、前記機械本体が前記基板に対して前記電子部品の装着動作を開始した時に前記識別コードを取得すると共に、既に前記識別コードを取得している場合には前記機械本体が再び前記基板に対して前記電子部品の装着動作を開始した時に前記識別コードを更新する電子部品装着システム。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記電子部品装着システムは、前記機械本体から前記交換ユニットが抜き取られたことを検出する抜き取り検出手段を備え、
    前記識別コード取得手段は、前記機械本体に装着されていた前記交換ユニットに対応する前記識別コードを取得した後に、前記抜き取り検出手段により前記機械本体から抜き取られたと検出された場合に、前記識別コード取得手段に記憶している前記交換ユニットに対応する前記識別コードの情報を消去する電子部品装着システム。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、
    前記電子部品装着システムは、前記機械本体としてのモジュールを複数連結して構成され、
    前記判定手段は、各前記モジュールに装着されている前記交換ユニットに対応する前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定すると共に、複数の前記モジュール全体に装着されている前記交換ユニットに対応する前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定する電子部品装着システム。
  6. 請求項1〜4の何れか一項において、
    前記電子部品装着システムは、複数の前記機械本体とネットワークにより接続されたホストコンピュータを備え、
    前記ホストコンピュータは、前記判定手段を備える電子部品装着システム。
  7. 請求項1〜6の何れか一項において、
    前記電子部品装着システムは、
    前記識別コードを暗号化キーとし、設定キーワードを前記暗号化キーにより暗号化した暗号化情報を記憶すると共に、前記識別コードに対応する前記交換ユニットに取り付けられた暗号化情報記憶手段と、
    前記交換ユニットに取り付けられている前記暗号化情報記憶手段に記憶されている前記暗号化情報を取得し、取得した前記暗号化情報を前記識別コード取得手段により取得した前記識別コードを用いて復号化して、前記設定キーワードを取得する復号化手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記復号化手段により前記設定キーワードを取得した場合に、前記識別コード取得手段により取得した複数の前記識別コードの中に同一の前記識別コードが含まれているか否かを判定する電子部品装着システム。
  8. 請求項7において、
    前記設定キーワードは、正規品として判断可能なキーワードとして設定し、
    前記判定手段は、前記復号化手段により復号化された前記設定キーワードが、前記正規品としてのキーワードでない場合には、当該交換ユニットを模造品と判定する電子部品装着システム。
  9. 請求項7または8において、
    前記暗号化キーは、前記識別コードを一部に含むコードである電子部品装着システム。
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