JP2012042890A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】歪みの影響を受けた画像の出力を抑制することが期待できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】プリンタ100は,歪み対策処理の中で,第1光センサ371での検出タイミングと第2光センサ372での検出タイミングとの時間差であるBD間隔を取得する(S103)。そして,このBD間隔の変化量が閾値時間以下か否かを判断し(S105),閾値時間よりも大きい場合は(S105:NO),歪み対策処理を実行する(S123)。この歪み対策処理では,設置場所の変更を促すメッセージを表示し,その後のBD時間の変化量が閾値時間以下とならなければ処理を終了させない。すなわち,歪み対策処理では,印刷開始を制限する。
【選択図】 図9

Description

本発明は,露光ユニットを備えた電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来から,電子写真方式の画像形成装置は,レーザ光を発光し,感光体上に光を走査することで露光を行う露光ユニットを備えている。この露光ユニットは,画像形成装置の本体フレームに支持され,画像形成装置のハウジング内で本体に固定される。
画像形成装置は,例えば凹凸を有する面上に載置されると,本体フレームに歪みが発生することがある。さらに,この本体フレームの歪みは,本体フレームに支持された露光ユニットの筐体を変形させることが知られている。この露光ユニットの筐体の変形は,位置ずれ等の画質低下の原因となる。そのため,例えば特許文献1には,露光ユニットが本体フレームの歪みの影響を受けないよう,露光ユニットの支持機構を補強する技術が開示されている。
特開2007−148141号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,従来の画像形成装置では,特許文献1等に開示された技術によって歪み対策がなされた上で,歪みの影響を受けていないものとして露光が行われる。しかし,あらゆる環境下において完全な歪み対策を講じることは困難であり,結局は歪みの影響を受けた画像,すなわち低画質の画像を出力することもある。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,歪みの影響を受けた画像の出力を抑制することが期待できる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,感光体と,レーザ光を発光する発光手段と,発光手段からのレーザ光を反射し,当該レーザ光を,走査方向に沿って感光体上で走査する走査手段と,走査手段によって反射されたレーザ光の到来を,第1検出箇所と第2検出箇所との少なくとも2箇所で検出する検出手段と,少なくとも走査手段を支持する支持体と,第1検出箇所での検出タイミングと第2検出箇所での検出タイミングとの時間差である検出間隔を取得し,当該検出間隔が基準範囲外であったことを条件に,画像形成動作の実行を禁止する禁止手段とを備えることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は,少なくとも走査手段(例えば,回転多面鏡や反射ミラー)を支持する支持体を有し,走査手段によって走査されるレーザ光を,第1検出箇所と第2検出箇所との2箇所で受け付ける。レーザ光を受け付ける検出手段は,例えば,2つのセンサによって構成されてもよいし,1つのセンサと反射ミラーによって構成されてもよい。また,支持体は,走査手段の他,発光手段や検出手段を支持してもよい。本発明の画像形成装置は,第1検出箇所での検出タイミングと第2検出箇所での検出タイミングとの時間差である検出間隔を取得する。そして,取得した検出間隔が基準範囲外か否かを判断し,基準範囲外であった場合は,画像形成動作の実行を禁止する。検出間隔が基準範囲外か否かの判断は,取得した検出間隔の値そのものを基準範囲と直接比較することで判断してもよいし,取得した検出間隔と過去の検出間隔とに基づいて検出間隔の変化量を算出し,その変化量を基準値と比較することで間接的に判断してもよい。
本発明の画像形成装置は,走査手段を支持する支持体が歪みの影響を受けると,レーザ光の光路にずれが生じる可能性がある。光路にずれが生じると,前述の検出間隔に変化が生じる。そのため,検出間隔が基準範囲外となった場合には,歪みの影響を受けている可能性があると判断できる。そこで,検出間隔が基準範囲外となっている状態での画像形成を禁止する。これにより,歪みの影響を受けた画像の出力を回避できる。
また,本発明の画像形成装置の禁止手段は,基準となる検出間隔と今回の検出間隔との差である検出間隔の変化量が基準範囲外であったことを条件に,画像形成動作の実行を禁止するとよい。検出間隔は,装置の個体差や経年変化によってばらつきがある。そのため,検出間隔そのものを判断対象とするよりも検出間隔の変化量を判断対象とする方が,歪みの高精度検出が期待できる。
また,上記の画像形成装置は,検出間隔の過去の値を記憶する記憶手段を備え,禁止手段は,記憶手段に記憶された前回の値に基づいて検出間隔の変化量を取得するとよい。歪みが生じた場合には,短期間で検出間隔が変化する可能性が高い。そこで,直近の検出間隔からの変化量を比較することで,例えば工場出荷時に記憶した検出間隔からの変化量と比較する場合よりも,歪みの高精度検出が期待できる。
また,過去の変化量として利用する値は,機内温度の変化が大きい方が小さい方よりも頻繁に更新されるとよい。温度変化が大きいほど支持体や光学系の変形が大きい傾向にある。一方で,温度変化による歪みは,画像形成を開始するまでに待機時間を設ける等の対策によって対処可能であり,画像形成を禁止するまでもないことが多い。そのため,温度変化による変形の影響を除外するには,温度変化が大きいほど頻繁に更新し,温度変化の影響を弱める方が望ましい。
また,本発明の画像形成装置の禁止手段は,単位時間あたりの温度変化量が閾値以上となっている期間は,画像形成動作の実行を禁止しないとよい。温度変化のような徐々に変化する場合には,支持体や光学系も徐々に変形し,位置ずれも徐々に大きくなるため,レジストパターン等の補正手段によって画調整できる可能性が高く,画像形成を禁止するまでもないことが多い。そのため,温度変化に伴う支持体の変形を区別し,画像形成動作の禁止をできる限り回避する方が望ましい。
また,本発明の画像形成装置の基準範囲は,印刷開始あるいは印刷終了からの経過時間の長さによって変動するとよい。画像形成装置は,定着動作の際に熱を必要とすることから,印刷時に機内温度が高くなる傾向にある。そこで,支持体や光学系の温度変化による変形量を除外する上で,印刷からの経過時間によって基準範囲を変動させることが好ましい。
また,本発明の画像形成装置の禁止手段は,非画像形成時にも検出間隔を取得するとよい。本体フレームの歪みは,非画像形成時であっても生じる。そのため,画像形成とは無関係のタイミングで検出間隔を取得する方が,よりリアルタイムに歪み検出を行うことが期待できる。
また,本発明の画像形成装置は,検出間隔が基準範囲外であったことを条件に,位置ずれ補正用の画像パターンの形成および測定を行い,その後,位置ずれ補正用の補正値を更新する更新手段を備えるとよい。歪みによる変形量が僅かであれば,位置ずれ補正によって対応できることもある。そのため,位置ずれ用の補正値を更新し,画調整が可能であれば,画像形成を許可した方が好ましい。
本発明によれば,歪みの影響を受けた画像の出力を抑制することが期待できる画像形成装置が実現される。
実施の形態にかかるプリンタの内部構成を示す断面図である。 マークセンサの配置を示す図である。 図1に示したプリンタの,露光ユニットの配置を示す概略図である。 図1に示したプリンタの,露光ユニットの構成を示す概略図である。 図4に示した露光ユニットの,レーザダイオードの配置を示す概略図である。 図1に示したプリンタの電気的構成を示すブロック図である。 実施の形態にかかる印刷処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかる実行判断処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態にかかる歪み検出処理の手順を示すフローチャートである。 閾値決定に利用するテーブルの一例を示す図である。 実施の形態にかかる歪み対策処理の手順を示すフローチャートである。 露光ユニットの応用例を示す図である。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,直接転写タンデム方式のカラーレーザプリンタに本発明を適用したものである。
[プリンタの全体構成]
本形態のプリンタ100は,図1に示すように,略箱型のケーシング10と,ケーシング10の下部に位置し,印刷前の用紙を収容する給紙カセット91と,ケーシング10の上面に位置し,印刷後の用紙(印刷物)を載置する排紙トレイ93とを備えている。
また,プリンタ100は,ケーシング10の内部に,電子写真方式によってトナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部60と,プロセス部60にレーザ光を照射する露光ユニット3と,未定着のトナーを用紙に定着させる定着装置8と,用紙搬送に利用される各種ローラ(例えば,ピックアップローラ71,レジストローラ72,排紙ローラ73)と,一対のベルト支持ローラ74,75によって張架される搬送ベルト7とを備えている。搬送ベルト7は,ベルト支持ローラ74が回転駆動されることで図1の反時計回りに循環移動し,搬送ベルト7上に載置された用紙を定着装置8に向かって搬送する。
また,プリンタ100のケーシング10内には,底部に位置する給紙カセット91に収容された用紙が,ピックアップローラ71,レジストローラ72,プロセス部60,定着装置8を通り,排紙ローラ73を介して排紙トレイ93への導かれるように,略S字形状の搬送路21(図1中の一点鎖線)が設けられている。
露光ユニット3は,ケーシング10内であってプロセス部60よりも上方の位置で,本体フレーム(不図示)に支持固定される。露光ユニット3は,画像データに基づいた色毎のレーザ光LK,LC,LM,LYを,プロセス部60内の各感光体1K,1C,1M,1Yの表面に照射する。露光ユニット3の詳細については後述する。
プロセス部60は,ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各色に対応する4体の画像形成ユニット6K,6C,6M,6Yを備えている。画像形成ユニット6Kは,周知の電子写真技術によってトナー像を形成するものであり,感光体1Kと,感光体1Kの表面を一様に帯電する帯電装置2と,静電潜像に対してトナーによる現像を行う現像装置4Kと,感光体1上のトナー像を用紙に転写する転写装置5Kとを有している。感光体1K,帯電装置2K,および現像装置4Kは,プロセスカートリッジとして構成され,プリンタ100本体に対して着脱可能になっている。なお,他色の画像形成ユニット6C,6M,6Yについても,K色の画像形成ユニット6Kと同様の構成になっており,説明を省略する。
画像形成ユニット6Kでは,感光体1Kの表面が帯電装置2Kによって一様に帯電される。その後,露光装置3から射出されたレーザ光LKが感光体1Kの表面を高速走査することで露光が行われ,感光体1Kの表面に用紙に形成すべき画像の静電潜像が形成される。次いで,現像装置4Kを介して,着色剤であるトナーが感光体1Kに供給される。これにより,感光体1K上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
プリンタ100は,ピックアップローラ71によって給紙カセット91から用紙を1枚ずつ取り出し,その用紙をプロセス部60に搬送する。用紙をプロセス部60に送り込む際には,レジストローラ72によって搬入タイミングを調整する。そして,各感光体1K,1C,1M,1Yの表面に形成されたトナー像を,それぞれ転写装置5K,5C,5M,5Yによって用紙に順次に転写し,各色のトナー像を用紙上で重ね合わせる。その後は,トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し,トナー像をその用紙に熱定着させる。そして,定着後の用紙を,排紙ローラ73を介して排紙トレイ93に排出する。
また,プリンタ100は,ケーシング10内に位置し,機内温度を検知する温度センサ41と,用紙の搬送方向におけるプロセス部60よりも下流であって定着装置8よりも上流に位置し,搬送ベルト7上に形成された画調整用のパターンを検知するマークセンサ61とを備えている。
具体的に,マークセンサ61は,図2に示すように,搬送ベルト7の幅方向の右側に配置されたセンサ61Rと,左側に配置されたセンサ61Lとの,2つのセンサによって構成される。各センサ61R,61Lは,発光素子62(例えば,LED)と,受光素子63(例えば,フォトトランジスタ)とが一対となる反射型の光学センサである。マークセンサ61は,発光素子62にて搬送ベルト7の表面(図2中の点線枠E)に対して斜め方向から光を照射し,その反射光を受光素子63が受光する構成になっている。そして,画調整用のマーク66(図2中のマーク66は位置ずれ補正用のマークの一例)が通過する際の受光量と搬送ベルト7から直接受ける受光量との違いによって,画調整用のマークを検知できる。
[露光ユニットの構成]
[露光ユニットの配置]
続いて,露光ユニット3の構成について詳説する。図3は,図1に示したプリンタ100を正面(図1中の矢印A方向側面)から透視した場合の,プリンタ100内の各構成要素の配置を示している。なお,図3は,プロセス部60を構成するプロセスカートリッジが未装着の状態を示しており,プロセス部60の位置を図示していないが,プロセスカートリッジ(プロセス部60)は,露光ユニット3と搬送ベルト7との間のスペースに装着される。
プリンタ100は,ケーシング10の内側に,板金製の一対の本体フレーム11,12を備えている。さらに,並行配置された本体フレーム11,12の間に,給紙カセット91,搬送ベルト7,露光ユニット3等を配置している。また,本体フレーム11,12の間であってその上部の位置には,金属製の支持プレート13が水平架設されている。
具体的に,支持プレート13は,両端部が折り曲げられており,その折り曲げ部が本体フレーム11,12にネジ止めによって固定されている。そして,露光ユニット3は,支持プレート13上に載置され,ネジ止めによって支持プレート13に固定されている。つまり,露光ユニット3は,支持プレート13を介して間接的に本体プレート11,12に支持されている。支持プレート13には,露光ユニット3から射出されるレーザ光を通過させるためのスリットが設けられており,レーザ光の光路を遮蔽することはない。
なお,支持プレート13を介して本体フレーム11,12に支持されている露光ユニット3は,本体フレーム11,12に歪みが生じることで,その歪みが露光ユニット3のハウジングを変形させることがある。そこで,本体フレーム11,12の歪みの影響を軽減するために,露光ユニット3の上面に金属製の補強プレートを架設してもよい。
[露光ユニットの内部構成]
続いて,露光ユニット3の内部構成について説明する。図4は,露光ユニット3の構成を説明するための図であり,このうち上側の(a)は露光ユニット3を図1の上方向から透視した概略図であり,下側の(b)は露光ユニット3を図1の紙面手前方向から透視した概略図である。
なお,図4(a)では,反射ミラーを省略している。さらに,図4(a)では,レーザ光LK,LYについて反射ミラーによる折り返しをせずに展開し,図4(b)と光学的に等価な光路が示されている。また,用紙はK,C,M,Yの順に転写される(図1参照)ことから,図4中,右から左に用紙が搬送される。つまり,図4中,左右方向が副走査方向に該当する。主走査方向については,図4(a)が上下方向であり,図4(b)が奥行き方向となる。
露光ユニット3は,図4に示すように,箱型の樹脂製のハウジング30(支持体の一例)を備え,その内部の略中央部に6面の偏向面31Aを有するポリゴンミラー31(走査手段の一例)が回転可能に設けられている。ハウジング30の内側には,ポリゴンミラー31の近傍に,各色に対応する4つのレーザダイオードLDK,LDC,LDM,LDY(発光手段の一例)が付設されている。また,ハウジング内には,複数の反射ミラー341K,342K,341C,342C,343C,341M,342M,343M,341Y,342Y(走査手段の一例)が配置され,ポリゴンミラー31とともにレーザ光の走査光路を形成する。これらレーザ光の走査光路を構成する各要素は,ハウジング30に支持される。
レーザダイオードLDKは,図5に示すように,ポリゴンミラー31に対してやや上方に位置し,斜め下方に位置するポリゴンミラー31の一偏向面31Aに射出口が向くように配置されている。レーザダイオードLDKは,図4に示したように,K色の画像データに基づいて変調されたレーザ光LKを,シリンドリカルレンズ321を介してポリゴンミラー31に射出する。ポリゴンミラー31にて偏向されたレーザ光LKは,第1走査レンズ331(例えば,fθレンズ)を透過し,反射ミラー341Kで折り返され,さらに反射ミラー342Kで折り返され,第2走査レンズ35K(例えば,トーリックレンズ)を透過して,K色の画像形成ユニット6Kの感光体1Kの表面に照射される。そして,レーザ光LKは,ポリゴンミラー31の回転によって,感光体1Kの軸方向一方の端部から他方の端部に向かって(図4(a)中,下から上に向かって),高速走査される。
レーザダイオードLDCは,図5に示したように,ポリゴンミラー31に対してやや下方であってレーザダイオードLDKの下方に位置し,斜め上方に位置するポリゴンミラー31の一偏向面31A(レーザダイオードLDKが照射される偏向面と同じ面)に射出口が向くように配置されている。レーザダイオードLDCは,図4に示したように,C色の画像データに基づいて変調されたレーザ光LCを,シリンドリカルレンズ321を介して射出する。ポリゴンミラー31にて偏向されたレーザ光LCは,第1走査レンズ331を透過し,反射ミラー341C,342C,343Cの順に折り返され,第2走査レンズ35Cを透過して,C色の画像形成ユニット6Cの感光体1Cの表面に照射される。そして,レーザ光LCは,ポリゴンミラー31の回転によって,感光体1Cの軸方向一方の端部から他方の端部に向かって(図4(a)中,下から上に向かって),高速走査される。
レーザダイオードLDMは,図5に示したように,ポリゴンミラー31に対してやや上方であってレーザダイオードLDKの横方に位置し,斜め下方に位置するポリゴンミラー31の一偏向面31A(レーザダイオードLDKが照射される偏向面に隣接する面)に射出口が向くように配置されている。レーザダイオードLDMは,図4に示したように,M色の画像データに基づいて変調されたレーザ光LMを,シリンドリカルレンズ322を介して射出する。ポリゴンミラー31にて偏向されたレーザ光LMは,第1走査レンズ332を透過し,反射ミラー341M,342M,343Mの順に折り返され,第2走査レンズ35Mを透過して,M色の画像形成ユニット6Mの感光体1Mの表面に照射される。そして,レーザ光LMは,ポリゴンミラー31の回転によって,感光体1Mの軸方向他方の端部から一方の端部に向かって(図4(a)中,上から下に向かって),高速走査される。
レーザダイオードLDYは,図5に示したように,ポリゴンミラー31に対してやや下方であってレーザダイオードLDMの下方に位置し,斜め上方に位置するポリゴンミラー31の一偏向面31A(レーザダイオードLDMが照射される偏向面と同じ面)に射出口が向くように配置されている。レーザダイオードLDYは,図4に示したように,Y色の画像データに基づいて変調されたレーザ光LYを,シリンドリカルレンズ322を介してポリゴンミラー31に射出する。ポリゴンミラー31にて偏向されたレーザ光LYは,第1走査レンズ332を透過し,反射ミラー341Y,342Yの順に折り返され,第2走査レンズ35Yを透過して,Y色の画像形成ユニット6Yの感光体1Yの表面に照射される。そして,レーザ光LYは,ポリゴンミラー31の回転によって,感光体1Yの軸方向他方の端部から一方の端部に向かって(図4(a)中,上から下に向かって),高速走査される。
上述した,シリンドリカルレンズ321,322,第1走査レンズ331,332,第2走査レンズ35K,35C,35M,35Y,反射ミラー341K,342K,341C,342C,343C,341M,342M,343M,341Y,342Yは,ハウジング30内に固定支持されている。なお,これらは各レーザ光LK,LC,LM,LYの光路を決定する結像光学系の一例であって,これに限るものではない。
また,露光ユニット3は,ハウジング30内の2箇所に光センサ(ビームディテクター)を備えている。具体的には,ハウジング30の内側側面の右側に位置し,レーザ光の通過を検知する第1光センサ371(検出手段の一例)と,ハウジング30の内側側面の左側に位置し,同じくレーザ光の通過を検知する第2光センサ372(検出手段の一
例)とを備えている。第1光センサ371は,感光体1Kの表面に至る直前(主走査線の走査開始直前)のレーザ光LKを受光する位置(第1検出箇所の一例)に配置されている。この第1光センサ371の受光タイミングを基準として,レーザ光LKだけではなく,他のレーザ光LC,LM,LYについても発光タイミングが決められる。一方,第2
光センサ372は,感光体1Yの表面を走査した直後のレーザ光LYを受光する位置(第2検出箇所の一例)に配置されている。
レーザダイオードLDK,LDCは,第1光センサ371からの受光信号を取得した後,所定時間(図4(a)の幅WKの移動に必要な時間に相当)の経過時を基点として,画像データに基づき変調されたレーザ光LK,LCを出力する。これにより,レーザ光LK,LCは適切な位置に適切なタイミングで走査される。また,レーザダイオードLDM,LDYも,第1光センサ371からの受光信号を取得した後,レーザダイオードLDK,LDCよりも長い所定時間(図4(a)の幅WYの移動に必要な時間に相当)の経過時を基点として,画像データに基づき変調されたレーザ光LM,LYを出力する。これにより,レーザ光LM,LYも適切な位置に適切なタイミングで走査される。
[プリンタの電気的構成]
続いて,プリンタ100の電気的構成について説明する。プリンタ100は,図6に示すように,CPU51と,ROM52と,RAM53と,NVRAM54と,ASIC55と,ネットワークインターフェース56とを備えた制御部50を有している。
制御部50は,プロセス部60や,露光ユニット3や,ユーザからの入力操作を受け付ける操作部や動作状況を通知する表示部によって構成される操作パネル40と電気的に接続されている。さらに,不図示であるが,温度センサ41やマークセンサ61等の各種センサや,プリンタ100内部に配置された各種ローラの駆動モータ等とも電気的に接続されている。
CPU51は,印刷機能,自動補正機能,歪み検出機能等の各種機能を実現するための演算を実行し,制御の中枢となるものである。CPU51は,ROM52から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM53またはNVRAM54に記憶させながら,プリンタ100の各構成要素をASIC55を介して制御する。
ROM52は,プリンタ100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等を記憶している。RAM53は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。NVRAM(Non Volatile RAM)54は,不揮発性を有する記憶手段であって,各種設定ないし画像データ等を保存する記憶領域として利用される。特に,NVRAM54は,後述する歪み検出処理での測定結果を保存するデータベース541(以下,「履歴DB541」とする。記憶手段の一例)を記憶している。
ネットワークインターフェース56は,インターネット等のネットワークに接続され,パーソナルコンピュータ(PC)等の情報処理装置との接続を可能にしている。そして,ネットワークインターフェース56を介してジョブを受け渡すことができる。
[自動補正機能]
続いて,プリンタ100の自動補正機能について説明する。プリンタ100は,自動補正機能として,位置ずれ量検出用のパターン画像であるレジストパターンを形成し,そのレジストパターンをマークセンサ61が検出し,その検出タイミングに基づいてずれ量を計算し,そのずれ量に基づく補正値を自動で取得する。そして,画像形成時には,取得した補正値に基づいて画調整(例えば,各レーザダイオードの発光タイミングの調整)を行う。すなわち,自動補正機能には,補正値を取得する取得処理(オートレジスト)と,補正値に基づいて画調整を行う調整処理とがある。
ここで,オートレジストの実行手順について説明する。まず,あらかじめ規定された実行条件を満たしたことを契機に,位置ずれ補正用の画像パターンであるレジストパターンを形成する。実行条件は,例えば,前回の取得処理からの経過時間や,印刷枚数や,温度・湿度等の環境条件や,トナー残量によって定められる。また,オートレジストは,後述する歪み検出処理からも実行される。
具体的に,レジストパターンは,図2に示すように,画像形成ユニット6Kによって形成されるマーク66Kと,画像形成ユニット6Cによって形成されるマーク66Cと,画像形成ユニット6Mによって形成されるマーク66Mと,画像形成ユニット6Yによって形成されるマーク66Yとを,副走査方向に並べてなるマーク群(以下,「レジストパターン66」とする)からなる。
このレジストパターン66は,副走査方向(図2に示す搬送ベルト7の移動方向)に一定間隔で形成される。本形態の各マーク66K,66C,66M,66Yは,矩形の棒状をなし,それぞれが主走査方向(副走査方向に直交する方向)に沿って配置される。
次に,マークセンサ61から出力される2値化信号に基づいて,各マーク66K,66Y,66M,66Cのそれぞれの位置を検知する。そして,基準色であるマーク(例えば,マーク66K)に対する各調整色のマーク(例えば,マーク66C,66M,66Y)の副走査方向における間隔をそれぞれ算出する。基準色と調整色とのマーク間の間隔は,副走査方向に位置ずれが生じることによって変化する。そのため,基準色に対する調整色の副走査方向におけるずれ量を特定できる。このずれ量が補正値となる。補正値は,NVRAM54に記憶される。
なお,上述したレジストパターン66の構成は,あくまでも一例であり,これに限るものではない。レジストパターンは,位置ずれ補正に利用される一般的な画像パターンであればよい。例えば,2本で1対の棒状マークからなり,少なくとも一方が,主走査方向に沿った直線に対して所定の角度だけ傾いたものであってもよい。このようなレジストパターンであれば,副走査方向に加え,主走査方向の位置ずれ量も特定できる。
また,位置ずれ補正では,マーク間の間隔に基づいて補正値を決定する。そのため,ずれ量が極めて大きく,隣り合うマーク同士が重なり合う等,マーク間の間隔が検出できない場合には,補正値を取得できない。この場合,エラー情報が記憶される。
[歪み検出機能]
続いて,露光ユニット3の歪みを検出する歪み検出機能について説明する。プリンタ100では,所定の条件を満たすことで,露光ユニット3のハウジング30が本体フレーム11,12の歪みの影響を受けているか否かを判断する歪み検出処理を実行する。
歪みの影響を受けているか否かは,レーザ光LK,LYを射出し,第1光センサ371の受光タイミングと,第2光センサ372の受光タイミングとの時間差(以下,「BD間隔」とする)を算出する。このBD間隔の変化量が閾値以上であれば歪みの影響を受けていると判断する。
すなわち,露光ユニット3は,レーザ光LK,LC,LM,LYの光路を決定する結像光学系を支持するハウジング30が本体フレーム11,12等の歪みの影響を受けると,レーザ光LK,LC,LM,LYの光路にずれが生じる。光路にずれが生じると,第1光センサ371あるいは第2光センサ372の受光タイミングにずれが生じ,その結果,BD間隔に変化が生じる。従って,BD間隔の変化量が閾値以上となった場合には,歪みの影響を受けている可能性があると判断できる。
なお,プリンタ100は,BD間隔の測定を行う度に,少なくとも,測定結果,測定時刻,測定時の機内温度が含まれる履歴情報を履歴DB541に記憶する。そのため,履歴DB541には,少なくとも直近の測定結果が記憶される。BD間隔の変化量は,現時点の測定結果と直近の測定結果との差から取得することができる。
歪み検出処理を実行する条件としては,例えば,印刷ジョブの発生が該当する。図7は,印刷ジョブを受け付ける度に実行される印刷処理の手順を示している。印刷処理では,まず,歪み検出処理を実行する(S001)。S001の後,後述する歪み対策のキャンセル指示があったか否かを判断する(S002)。そして,キャンセルがあれば(S002:YES),印刷処理を終了し,キャンセルがなければ(S002:NO),印刷を開始する(S003)。すなわち,プリンタ100は,印刷に先立って,露光ユニット3が歪みの影響を受けているか否かを判断し,歪みの影響を受けている状態での画像出力を回避する。
この他,歪み検出処理の実行が必要か否かを判断する実行判断処理を,定期的(例えば,1分毎)に実行し,必要と判断される度に歪み検出処理を実行する。実行判断処理は,定期的に実行されるため,非画像形成時であっても実行される。
図8は,実行判断処理の手順を示している。実行判断処理は,まず,歪み検出処理の実行が必要か否かを判断する(S051)。本形態では,歪み検出処理の実行の必要性を判断する条件として次の3つがある。
1つ目は,前回のBD間隔測定時からの経過時間が閾値時間Th1(>実行判断処理の実行間隔)以上であるか否かを判断し,閾値時間Th1以上であれば歪み検出必要とする。この条件によって,歪み検出処理が定期的に実行されることになる。前回のBD間隔の測定時刻は,履歴DB541を参照することで取得できる。
2つ目は,前回のBD間隔測定時の機内温度と現在の機内温度との差が閾値温度Th2以上であるか否かを判断し,閾値温度Th2以上であれば歪み検出を必要とする。この条件によって,温度変化が大きい状況においては,閾値時間Th1の経過を待たずとも,実行判断処理が実行される。これにより,機内温度の変化量が大きい状況では,変化量が小さい状況と比較して頻繁にBD間隔が更新されることになる。すなわち,温度変化によっても光学系を構成する各種レンズやハウジング30に変形が生じることがある。一方で,温度変化による歪みは,印刷を開始するまでに待機時間を設ける等の対策によって対処可能であり,後述する歪み対策を行うまでもないことが多い。そこで,温度変化が大きい状況において頻繁に測定結果を更新することで,温度変化による変形がBD間隔の変化に与える影響を少なくする。これにより,歪み検知の精度向上が期待できる。前回のBD間隔測定時の機内温度は,履歴DB541を参照することで取得できる。
3つ目は,前回のBD間隔の測定後からの印刷枚数が閾値枚数Th3を超えたか否かを判断し,閾値枚数Th3を超えた際には歪み検出を必要とする。この条件は,閾値枚数Th3を超えていない状態から閾値枚数Th3を超えた状態となったときに歪み検出を必要とし,それ以降は必要と判断しない。この条件によって,印刷枚数が多くなると,歪み検出処理が実行されることになる。
少なくとも1つの条件で歪み検出が必要と判断された場合には(S051:YES),歪み検出処理を実行する(S052)。一方,歪み検出が不要と判断された場合には(S051:NO),実行判断処理を終了する。
[歪み検出処理]
図9は,印刷処理(図7)や実行判断処理(図8)で呼び出される歪み検出処理(禁止手段の一例)の実行手順を示すフローチャートである。
まず,現在の機内温度Tnを取得する(S101)。そして,ポリゴンミラー31の回転を開始し(S102),レーザダイオードLDK,LDYを点灯し,BD間隔を測定する(S103)。
次に,履歴DB541を参照して前回のBD間隔測定時刻を取得し,当該前回のBD間隔測定時刻からの経過時間に基づいて閾値時間ThXを決定する(S104)。プリンタ100は,図10に示すような,前回のBD間隔測定時からの経過時間と,閾値時間ThXとを関連付けて記憶するテーブル521をROM52に記憶している。この閾値時間ThXは,前回のBD間隔と今回のBD間隔との時間差,すなわちBD時間の変化量に対する閾値である。S104では,前回のBD間隔測定時刻に基づいて前回のBD間隔測定時からの経過時間を計算し,テーブル521を参照して適切な閾値時間ThXを取得する。
例えば,前回のBD間隔測定時からの経過時間が2分以内であれば,閾値時間ThXは15.7nsとなる。一方,前回のBD間隔測定時からの経過時間が10分以上であれば,閾値時間ThXは22.6nsとなる。このように閾値時間ThXは,前回のBD間隔測定時からの経過時間によって変動する。つまり,経過時間が長いほど周辺環境の温度変化の影響を受け易い。そこで,閾値時間ThXを変動可能にすることで,現状に合った判断結果となることが期待できる。
なお,S104では,前回のBD間隔測定時からの経過時間に基づいて閾値時間ThXを決定しているが,判断基準は上記経過時間に限るものではない。例えば,前回の印刷開始あるいは印刷終了からの経過時間を判断基準としてもよい。この場合,経過時間が短いほど定着装置8等からの熱の影響を受けることを考慮して,経過時間が短いほど閾値時間ThXを大きくする。
上述した機内温度の取得(S101),BD間隔の測定(S103),および閾値時間ThXの決定(S104)は,実行順位不問である。すなわち,どの処理から行ってもよいし,同時に行ってもよい。
次に,前回のBD間隔測定時からの温度変化量が閾値変化量ThY以上であるか否かを判断する(S105)。温度変化が大きく,温度による変形が影響する場合,温度による変形量と歪みによる変形量との区別が困難である。温度による変形の場合,後述するS123の歪み対策を行ったとしても画質は改善しない。そこで,温度変化に伴うハウジング30の変形を,本体フレーム11,12の歪みに伴う変形と区別するため,温度変化量が閾値変化量ThY以上である場合には(S105:YES),S103での測定結果,測定時の時刻,測定時の機内温度を履歴DB541に記憶し(S107),歪み検出処理を終了する。
温度変化量が閾値変化量ThYよりも小さい場合には(S105:NO),BD間隔の変化量がS105で決定した閾値時間ThX以下か否かを判断する(S106)。変化量が閾値時間ThX以下であれば(S106:YES),露光ユニット3のハウジング30に変形が生じていない,すなわち歪みの影響を受けていないと判断できる。そこで,S103での測定結果,測定時の時刻,測定時の機内温度を履歴DB541に記憶し(S107),歪み対策処理を行うことなく,歪み検出処理を終了する。
一方,変化量が閾値時間ThXよりも大きければ(S106:NO),露光ユニット3のハウジング30に歪みに伴う変形が生じている,すなわち歪みの影響を受けていると判断できる。そこで,先ず,オートレジストを実行する(S121)。そして,S121の結果,補正値が取得できたか否かを判断する(S122)。
補正値が取得できた場合には(S122:YES),その補正値によって画調整を行うことが可能である。そのため,S103での測定結果,測定時の時刻,測定時の機内温度を履歴DB541に記憶し(S107),歪み対策処理を行うことなく,歪み検出処理を終了する。
一方,補正値が取得できなかった場合には(S122:NO),オートレジストによる画調整が不可能であり,歪みの影響により大幅な位置ずれが生じていると判断できる。そこで,歪み対策処理を実行する(S123)。
図11は,S123の歪み対策処理の実行手順を示すフローチャートである。歪み対策処理では,先ず,画質低下のおそれがある旨を通知し,プリンタ100の設置場所の変更を促すメッセージを操作パネル40の表示部に表示する(S151)。本体フレーム11,12の歪みは,プリンタ100の設置面の凹凸が原因であることが多い。そのため,設置面の変更が有効である。
メッセージの表示後,設置場所を変更したことを指示するOKボタンが押下されたか否か,あるいは歪み対策処理をキャンセルするキャンセルボタンが押下されたか否かを判断する(S152,S171)。
OKボタンの押下もなく(S152:NO),キャンセルボタンの押下もない(S171:NO)場合には,いずれかのボタンが押下されるまで待機する。キャンセルボタンが押下された場合には(S171:YES),ジョブキューにある印刷ジョブを全てキャンセルし(S172),歪み対策処理を終了する。
一方,OKボタンが押下された場合には(S152:YES),ポリゴンミラー31の回転を開始し(S153),レーザダイオードLDK,LDYを点灯させて,BD間隔を測定する(S154)。
次に,BD間隔の変化量が閾値時間ThZ以下か否かを判断する(S155)。なお,BD間隔の測定には,測定誤差が不可避的に生じる。S155でS106と同じ閾値時間で判断してしまうと,その測定誤差を考慮することができない。そこで,S155では,先に使用した閾値時間ThXよりも厳しい閾値時間ThZ(すなわち,閾値時間ThZ<閾値時間ThX)を設定する。これにより,その後に実行されるオートレジストの成功確率を上げることが期待できる。
変化量が閾値時間ThZよりも大きければ(S155:NO),露光ユニット3のハウジング30の変形が改善されなかったと判断できる。そこで,S151に戻り,再度,設置場所の変更を促す。
一方,変化量が閾値時間ThZ以下であれば(S155:YES),露光ユニット3のハウジング30の変形が改善されたと判断できる。そこで,設置場所が適切である旨のメッセージを操作パネル40の表示部に表示する(S156)。その後,測定結果,測定時の時刻,測定時の機内温度を履歴DB541に記憶し(S157),歪み対策処理を終了する。
以上詳細に説明したように本形態のプリンタ100は,第1光センサ371での受光タイミングと第2光センサ372での受光タイミングとの時間差であるBD間隔を取得する。そして,このBD間隔の変化量が閾値時間ThX以下か否かを判断し,閾値時間ThXよりも大きい場合は,歪みの影響を受けている可能性があると判断する。さらに,歪みの影響を受けている可能性がある場合には,歪み対策処理を実行する。この歪み対策処理では,BD時間の変化量が閾値時間ThZ以下とならなければ処理が終了しない。また,歪み対策処理にてBD時間の変化量が閾値時間ThZ以下とならないままキャンセルボタンによって強制終了した場合には,印刷ジョブがキャンセルされる。つまり,BD時間の変化量が閾値時間ThZ以下とならなければ,結果として印刷開始が制限される。従って,歪みの影響を受けた画像,すなわち低画質の画像の出力を回避できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,プリンタに限らず,複写機,複合機,FAX装置等,印刷機能を備えるものであれば適用可能である。
また,実施の形態の露光ユニット3は,支持プレート13を介して本体フレーム11,12に間接支持されているが,これに限るものではない。例えば,露光ユニット3が本体フレーム11,12に固定され,直接支持される構成であってもよい。
また,プロセス部60は,カラー画像の形成が可能であっても,モノクロ画像専用であってもよい。例えば,1つのレーザ光の通過を検知する光センサを,露光ユニット3内で2箇所に配置し,1つのレーザ光の走査によってその2つの光センサの検出タイミングの時間差(BD間隔)を取得してもよい。
また,実施の形態では,露光ユニット3内に2つの光センサ371,372を配置し,両光センサの検出タイミングの時間差によってBD間隔を取得しているが,光センサは1つであってもBD間隔を取得できる。例えば,図12に示すように,露光ユニット3のハウジング30内に,レーザ光LKの通過を検知する光センサ373を1つだけ配置する。光センサ373は,画像形成領域を走査する直前のレーザ光LKを受光可能な位置に配置する。さらに,画像形成領域を走査した直後のレーザ光LKを光センサ373に向けて反射する反射ミラー374を配置する。これにより,レーザ光LKの,画像形成領域の走査直前の位置(第1検出箇所の一例)の受光タイミングと,画像形成領域の走査直後の位置(第2検出箇所の一例)の受光タイミングとを,1つの光センサ373によって検出でき,両受光タイミングの差からBD間隔を取得できる。
また,実施の形態では,前回のBD間隔を取得し,直前のBD間隔からの変化量に基づいて歪みの影響の有無を判断しているが,判断基準は直前のBD間隔からの変化量に限るものではない。例えば,出荷前に所定の温度条件下においてBD間隔を測定し,その測定結果を基準値として記憶しておく。そして,歪み検出処理では,測定した現時点のBD間隔と基準値との差(工場出荷時からの変化量)に基づいて,歪みの影響の有無を判断してもよい。
上記の場合,温度とBD間隔の変化量との関係が概ね比例関係にあることから,温度を考慮して基準値を調整してもよい。具体的に,調整後の基準値は,出荷時に記憶した基準値をY1,出荷時に記憶した基準値を測定したときの温度をT1,現在の温度をT2とすると,次の式(1)によって取得できる。
基準値=Y1+A(T1−T2) (1)
式(1)中,Aは,温度とBD間隔の変化量との相関関係から求められる比例定数である。このように工場出荷時からの変化量に基づいて歪みの影響の有無を判断する構成では,BD間隔の履歴の記憶が不要であり,省メモリで実現できる。一方,直前のBD間隔
からの変化量に基づいて歪みの有無を判断する構成(実施の形態)では,短期間にBD間隔が変化したことを把握でき,より正確な,歪みの影響の有無判断が期待できる。
また,実施の形態では,BD間隔の変化量に基づいて歪みの影響の有無を判断している,つまり,現時点のBD間隔が適切な値か否かを,BD間隔の変化量を算出した上で,その変化量が適切か否かを判断することで間接的に判断しているが,現時点のBD間隔から直接判断してもよい。例えば,工場出荷時にBD間隔の上限値と下限値とを記憶し,歪み検出処理では,測定した現時点のBD間隔が下限値から上限値の間に含まれるか否かによって歪みの有無を判断してもよい。
また,実施の形態では,印刷処理および実行判断処理において歪み検出処理を実行しているが,一方の処理においてのみ歪み検出処理を実行するように構成してもよい。すなわち,毎印刷時にのみ歪み検出処理を実行してもよいし,印刷とは無関係に定期的に歪み検出処理を実行してもよい。
11,12 本体フレーム
1K 感光体
3 露光ユニット
30 ハウジング
31 ポリゴンミラー
371 第1光センサ
372 第2光センサ
6K 画像形成ユニット
100 プリンタ
LK レーザ光
LDK レーザダイオード

Claims (8)

  1. 感光体と,
    レーザ光を発光する発光手段と,
    前記発光手段からのレーザ光を反射し,当該レーザ光を,走査方向に沿って前記感光体上で走査する走査手段と,
    前記走査手段によって反射されたレーザ光の到来を,第1検出箇所と第2検出箇所との少なくとも2箇所で検出する検出手段と,
    少なくとも前記走査手段を支持する支持体と,
    前記第1検出箇所での検出タイミングと前記第2検出箇所での検出タイミングとの時間差である検出間隔を取得し,当該検出間隔が基準範囲外であったことを条件に,画像形成動作の実行を禁止する禁止手段と,
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記禁止手段は,基準となる検出間隔と今回の検出間隔との差である検出間隔の変化量が基準範囲外であったことを条件に,画像形成動作の実行を禁止することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記検出間隔の過去の値を記憶する記憶手段を備え,
    前記禁止手段は,前記記憶手段に記憶された前回の値に基づいて前記検出間隔の変化量を取得することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載する画像形成装置において,
    過去の変化量として利用する値は,機内温度の変化が大きい方が小さい方よりも頻繁に更新されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記禁止手段は,単位時間あたりの温度変化量が閾値以上となっている期間は,画像形成動作の実行を禁止しないことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記基準範囲は,印刷開始あるいは印刷終了からの経過時間の長さによって変動することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記禁止手段は,非画像形成時にも前記検出間隔を取得することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記検出間隔が基準範囲外であったことを条件に,位置ずれ補正用の画像パターンの形成および測定を行い,その後,位置ずれ補正用の補正値を更新する更新手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015184324A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 ブラザー工業株式会社 画像形成装置,調整方法,およびプログラム

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