JP2012042383A - コネクタ検査装置 - Google Patents

コネクタ検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012042383A
JP2012042383A JP2010185046A JP2010185046A JP2012042383A JP 2012042383 A JP2012042383 A JP 2012042383A JP 2010185046 A JP2010185046 A JP 2010185046A JP 2010185046 A JP2010185046 A JP 2010185046A JP 2012042383 A JP2012042383 A JP 2012042383A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
inspection pin
pin
inspection
base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010185046A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidefumi Horiuchi
秀文 堀内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2010185046A priority Critical patent/JP2012042383A/ja
Publication of JP2012042383A publication Critical patent/JP2012042383A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

【課題】誤検査を起こすことを未然に防止する。
【解決手段】スライダ34には検査ピンユニット50が装着され、同ユニット50における合成樹脂製の基体55から、ハウジング11のキャビティ12内に設けられたランス13の変位許容空間14に向けて進入可能な挿入検査ピン51が一体的に突出形成されているとともに、同基体55には、挿入検査ピン51が変位許容空間14内に所定量進入した場合に雌端子21と接触可能な位置まで進出する金属製の導通検査ピン52が設けられて形成されている。挿入検査ピン51の根元部分には、同挿入検査ピン51に先端側から過大な負荷が作用した場合に同根元側での折損を促すべく先端よりも厚さの小さい薄肉部70が形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、ハウジング内に端子金具が正規に挿入されているか否かを検査するコネクタ検査装置に関する。
コネクタは一般的に、合成樹脂製のハウジングのキャビティ内に、電線の端末に接続された端子金具が挿入され、端子金具は同キャビティ内に設けられたランスを変位許容空間に向けて弾性的に撓み変位させつつ押し込まれ、正規位置まで挿入されたところで、ランスが元姿勢に弾性変位して端子金具の被係止部に係止することにより、端子金具が抜け止めされて収容されるようになっている。
従来このようなコネクタについて、ハウジングのキャビティ内に端子金具が正規に挿入されているか否かを検査する検査装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。このものは、検査するコネクタを保持するコネクタホルダと、保持されたコネクタと対向した形態でコネクタホルダに接離する方向に移動可能に設けられたスライダとが備えられ、スライダには、コネクタにおけるランスの変位許容空間に向けて進入可能に突出した合成樹脂製の挿入検査ピンと、この挿入検査ピンと一体的にコネクタ側に向けて突出して設けられ挿入検査ピンが変位許容空間内に所定量進入した場合に端子金具と接触可能な位置まで進出する金属製の導通検査ピンとが対をなして設けられ、かつ両ピンがばね部材によってコネクタ側に向けて移動付勢された構造となっている。
検査するに当たっては、コネクタをコネクタホルダに保持するとともに、後退位置にあったスライダをコネクタホルダ側に向けて進出させる。端子金具がキャビティ内に正規に挿入されてランスにより係止されていると、スライダに設けられた対応する挿入検査ピンが、ランスの変位許容空間内に進入する一方、これと対をなす導通検査ピンが端子金具に当接することで電気的な導通が取られ、これにより端子金具がキャビティ内に正規に挿入されていることが検知される。
これに対して、端子金具がキャビティ内の正規位置まで挿入されておらず、すなわち半挿入状態に留められている場合は、ランスが変位許容空間内に撓んだ状態に押さえられているため、スライダを進出させた場合に、対応する挿入検査ピンが撓んだ状態にあるランスに当接し、スライダは正規位置まで前進するものの、挿入検査ピンはばね部材を弾縮させつつ相対的に後退してランスの変位許容空間内に進入することができず、それに伴い導通検査ピンが端子金具とは接触できない手前側の位置に留まることで電気的導通が取られず、これにより端子金具はキャビティ内に正規挿入されておらず、すなわち半挿入状態にあることが検知されるようになっている。
特開平7−114963号公報(図4)
上述のようにこの種のコネクタ検査装置では、端子金具が半挿入状態にある場合には、合成樹脂製の挿入検査ピンが撓み変位しているランスに突き当たり、ばね部材により衝撃は吸収されるものの相応に負荷が作用する。特に近年のように、コネクタが小型化されてランスやその変位許容空間が小さくなると、挿入検査ピンも細く形成せざるを得ないため、ランスに突き当たる回数が重なると、挿入検査ピンの先端が折損するおそれがある。また、コネクタがコネクタホルダに対して誤った姿勢でセットされたような場合においても、挿入検査ピンがハウジングの前面等に当たって先端が折損するおそれがある。
上記のように挿入検査ピンの先端が折損した場合、挿入検査ピンは元々小さいものであるため、目視では判別し辛い。挿入検査ピンの先端の折損が看過されたまま検査が続行されると、例えば折れた部分がぶら下がっているような場合には、仮に端子金具が正規位置まで挿入されてランスが復動していたとしても、挿入検査ピンの先端が入口や途中で詰まって変位許容空間内に正規に進入できないため、半挿入状態に留められていると見なされる。また、挿入検査ピンの先端の折れた部分が離れて無くなってしまった場合には、例えば端子金具が半挿入状態に留められ、ランスが変位許容空間側に撓み変位していても、挿入検査ピンがランスに当たることなく前進し、導通検査ピンが端子金具に当接して電気的導通が取られる結果となり、すなわち誤検査を招く可能性があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、誤検査を起こすことを未然に防止するところにある。
本発明のコネクタ検査装置は、ハウジングのキャビティに挿入された端子金具が同キャビティに設けられた弾性変位可能なランスにより抜け止めされて収容されるコネクタの検査装置であって、検査すべきコネクタを保持するコネクタホルダと、このコネクタホルダに保持された前記コネクタと対向した形態で前記コネクタホルダに接離する方向に移動可能に設けられたスライダと、前記スライダに設けられ前記コネクタにおける前記ランスの変位許容空間に向けて進入可能に突出した合成樹脂製の挿入検査ピンと、前記挿入検査ピンと一体的に前記コネクタ側に向けて突出して設けられ前記挿入検査ピンが前記変位許容空間内に所定量進入した場合に前記端子金具と接触可能な位置まで進出する金属製の導通検査ピンと、前記挿入検査ピンと前記導通検査ピンを前記コネクタ側に向けて移動付勢する付勢手段と、が具備されたものにおいて、前記挿入検査ピンの根元側には、同挿入検査ピンに先端側から過大な負荷が作用した場合に同根元側での折損を促すべく先端よりも曲げ剛性の小さい部分が形成されているところに特徴を有する。
上記構成によれば、端子金具が半挿入であった場合に挿入検査ピンがランスに突き当たる動作が何回も起きたり、あるいはコネクタが正しくセットされていない等で挿入検査ピンがハウジングに突き当たったりして、挿入検査ピンに過大な負荷が作用した場合には、挿入検査ピンは、先端が折損することに代わり、根元から折れる。このときは、挿入検査ピンが根元から無くなるか、根元の部分から垂れ下がるような形態となるから、挿入検査ピンに損傷が生じたことが目視によっても判別できる。挿入検査ピンを新たなものと交換することにより、それ以降において誤検査を起こすことを未然に防止することができる。
また、前記挿入検査ピンは、前記スライダに対して着脱可能に取り付けられる基体から一体的に突出形成されているとともに、前記導通検査ピンが前記基体に設けられた取付孔に嵌合されて一体的に取り付けられている構成としてもよい。
挿入検査ピンが損傷を受けたら基体をスライダから外したのち、同基体から導通検査ピンを外す。正規の挿入検査ピンが突設された基体を準備して、同基体の取付孔に外してあった導通検査ピンを嵌合して取り付け、その基体を、先に外した基体に代わってスライダに取り付ける。部品交換を比較的簡単に行うことができる。
本発明によれば、挿入検査ピンが損傷を受ける場合には根元から折れた形態を採り、損傷を受けた事態を目視によっても判別でき、挿入検査ピンの損傷が看過されたことに起因して誤検査を起こすことを未然に防止できる。
本発明の実施形態1の検査装置におけるコネクタの保持前の状態を示す斜視図 コネクタを保持した状態の斜視図 スライダを前進位置に移動させた状態の斜視図 検査ピンユニットの基体の斜視図 その縦断面図 検査前の状態の平断面図 雌端子が正規挿入されていた場合の検査時の平断面図 半挿入の雌端子があった場合の検査時の平断面図 コネクタが正規にセットされていなかった場合の検査途中の平断面図 挿入検査ピンが折損した状態を示すスライダの平断面図 実施形態2に係る検査ピンユニットの基体の平面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図10によって説明する。
まず、本実施形態の検査装置30を使用して検査されるコネクタ10について説明する。コネクタ10は雌側のコネクタであって、合成樹脂製の雌側のハウジング11を備えており、同ハウジング11は正面から見て横長のブロック状に形成されている。図6に示すように、ハウジング11内には、図示16個のキャビティ12が、上下二段に分かれて形成されている。
各キャビティ12はハウジング11を前後に貫通する形態で形成され、電線20の端末に接続された雌端子21が後面側から挿入可能となっており、各キャビティ12の底面には、雌端子21を抜け止め状態に係止するためのランス13がそれぞれ設けられている。
ランス13はより詳細には、先端部上面に係止突部13Aを有して前方に片持ち状に延出した形状となっており、先端側が同ランス13の下方に設けられた変位許容空間14に向けて弾性的に撓み変位可能となっている。ランス13と変位許容空間14の前方はハウジング11の前面に開口しており、この開口が、ランス13の係止解除をするために治具を挿入することに用いる治具挿入孔15となっている。
雌端子21がキャビティ12内に挿入されると、雌端子21はランス13を変位許容空間14に向けて弾性的に撓み変位させつつ押し込まれ、キャビティ12の前壁に当たる正規位置まで挿入されると、雌端子21に設けられたランス孔22が係止突部13Aの位置に対応することでランス13が元姿勢に弾性変位し、係止突部13Aがランス孔22に嵌って係止することで、雌端子21が抜け止めされて収容されるようになっている。
なお、雌端子21がキャビティ12内の正規位置まで挿入されていない場合は、ランス13は雌端子21で押さえられて変位許容空間14内に弾性撓みしたままの形態にある(図8参照)。
ハウジング11の上面には、相手の雄側のハウジング(図示せず)との間で嵌合状態にロックするためのロック部材17が設けられ、その後端側が保護壁18で覆われている。
また、ハウジング11の下面における後端縁には、上記ロック部材17の操作の便宜を図る等を目的として、指掛け部19が突出形成されている。
続いて、検査装置30について説明する。検査装置30は、図1に示すように、細長い基盤31の一側にコネクタホルダ33が設けられる一方、反対側には、スライダ34がレール35に沿った移動可能に設けられ、スライダ34は、カムハンドル36を揺動操作することにより、コネクタホルダ33の前面に当接する前進位置と、コネクタホルダ33から所定距離離間した後退位置との間で、レール35に沿って往復運動可能とされている。
コネクタホルダ33は略U字形をなすように形成され、上面に開口したコネクタ挿入溝37が形成されている。コネクタ挿入溝37は、コネクタ10におけるハウジング11の横幅に匹敵する深さを有しており、ハウジング11が上面を奥側に向けた縦向きの姿勢を取った状態において、同ハウジング11の後半部分が上方から挿入可能となっている。コネクタ挿入溝37の奥側の側面には、ハウジング11の保護壁18を挿入案内する第1ガイド溝38が手前側の側面には、ハウジング11の指掛け部19を挿入案内する第2ガイド溝39が、それぞれ形成されている。
コネクタ10のハウジング11は、第1ガイド溝38に保護壁18を、第2ガイド溝39に指掛け部19を合わせた状態で、その後半部分がコネクタ挿入溝37に挿入され、底に当たったところで押し込みが停止される。そのとき図6に示すように、ハウジング11は、前半部分がコネクタホルダ33から前方に突出した形態でコネクタ挿入溝37内にすっぽりと嵌り、かつ前後方向の移動が規制された状態に保持される。なお、ハウジング11の後面から引き出された電線20は、コネクタ挿入溝37の後面開口から後方に逃がされる。
スライダ34は、図1及び図6に示すように、後ブロック44の前面に前ブロック41を、ねじ(図示せず)により着脱可能に組み付けたものである。前ブロック41には、上記したコネクタホルダ33に保持されたハウジング11の前半部分が嵌合可能なコネクタ嵌合孔42が形成されている。
後ブロック44には、検査ピンユニット50を装着するユニット装着凹部45が形成されている。
検査ピンユニット50は、ハウジング11の各キャビティ12ごとに、挿入検査ピン51と導通検査ピン52とが対をなして設けられ、両ピン51,52の対が、キャビティ12が上下二段に設けられていることに対応して2組並んで配されてユニット化されたものである。
挿入検査ピン51は合成樹脂製であって、後記するようにスライダ34が前進することに伴い、コネクタホルダ33に保持されたハウジング11の対向したキャビティ12におけるランス13の変位許容空間14に向けて進入するように機能する。一方、導通検査ピン52は金属製であって、同じキャビティ12の前面開口に向けて上記の挿入検査ピン51と一体的に前進可能となっていて、挿入検査ピン51が変位許容空間14内に所定量進入した場合に、雌端子21の前端部、詳細には弾性接触片24の折り返し部に接触するように突設されている。
より具体的には、検査ピンユニット50は、図4及び図5に示すように、縦長のブロック状をなす合成樹脂製の基体55を備えている。基体55の上面には位置決め用のリブ56が形成されている。
この基体55の前面には、2本の挿入検査ピン51が、上下方向に所定間隔を開けて一体的に形成されている。挿入検査ピン51は、上記のようにランス13の変位許容空間14に前方から進入するものであって、断面方形の細長い板状をなして前方に向けて突出形成されている。基本的には、根元側が厚肉とされている。
基体55における各挿入検査ピン51の形成位置の所定寸法上方位置には、上記した導通検査ピン52の取付孔58が、前後両面を貫通して形成されている。導通検査ピン52は、金属製の丸ピンから形成されており、先端から所定寸法入った位置にフランジ61が形成されているとともに、後端面からリード線62が引き出されている。各取付孔58には、リード線62に続いて導通検査ピン52の後端が前方から挿入され、フランジ61が取付孔58の前面側の口縁に当たったところで挿入が停止され、そのとき、導通検査ピン52におけるフランジ61よりも先の接触部60が、基体55の前面から、導通検査ピン52の半分弱の長さ寸法にわたって突出するようになっている。
また、各導通検査ピン52の後方突出部には、圧縮コイルばね64が嵌装されている。以上により、1個の検査ピンユニット50が構成されている。
後ブロック44には、上記したユニット装着凹部45が、前ブロック41のコネクタ嵌合孔42と連通するように前面に開口して形成されている。このユニット装着凹部45は、検査ピンユニット50が横に倒された姿勢で8個重ねられた形態において、全基体55を収容可能な高さ寸法と、基体55の奥行の倍程度の奥行を有している。
ユニット装着凹部45の奥側の側面には、基体55のリブ56が挿入可能な位置決め溝46が形成されているとともに、ユニット装着凹部45の後面には、導通検査ピン52の後端部が導出される導出孔47が、2個ずつ8段に亘って形成されている。
スライダ34を組み付ける場合は、後ブロック44のユニット装着凹部45に対し、8個の検査ピンユニット50が、下側から順次に積み上げるようにして収容される。具体的には、検査ピンユニット50が所定の横向きの姿勢とされたのち、リード線62に続いて導通検査ピン52の後端部を導出孔47に挿入しつつ、基体55がユニット装着凹部45内に前方から挿入され、同じ要領により、残りの7個の検査ピンユニット50の基体55が順次に積み上げるようにして収容される。
次に前ブロック41が、後ブロック44の前面に重ねられてねじにより固定される。これに伴い、前ブロック41のコネクタ嵌合孔42の左右の側縁に設けられた係止縁43が、後ブロック44のユニット装着凹部45に収容された全検査ピンユニット50の基体55の左右両側縁部を、圧縮コイルばね64を弾縮させつつ押し込んだ状態となる。
両ブロック41,44が組み付けられた状態では、言い換えると、ユニット装着凹部45内には、8個の検査ピンユニット50が、それぞれの基体55の前面をユニット装着凹部45の前面と整合させ、かつ各基体55の後面に圧縮コイルばね64が配された形態で積み上げられて収容されている。
このとき、各検査ピンユニット50の挿入検査ピン51と導通検査ピン52とは、検査されるコネクタ10のハウジング11の各キャビティ12と対向する位置において、それぞれ所定長ずつ前ブロック41のコネクタ嵌合孔42内に突出した状態となる。また、各検査ピンユニット50の基体55は、圧縮コイルばね64を弾縮しつつ個々にユニット装着凹部45内で後退可能である。
なお、各導通検査ピン52の後端から引き出されたリード線62は、図示はしないが所定の導通検査回路に接続されている。
さて、この実施形態では、検査ピンユニット50において基体55から一体的に突出形成された挿入検査ピン51について、従来であれば根元側の所定長さ領域が先端側に比べて厚肉とされているところが、図4及び図5に示すように、同挿入検査ピン51の正に根元部分において、先端側よりもさらに薄肉となった薄肉部70(本発明の「曲げ剛性の小さい部分」に相当)が形成されている。このように根元部分に薄肉部70を設けたことにより、挿入検査ピン51に先端側から過大な負荷が作用した場合には、先端側よりも根元側で折損することを促すように機能する。
本実施形態の検査装置30を使用して検査する場合は、以下のようにして行う。
まず、検査すべきコネクタ10を所定の姿勢として、図1の矢線に示すように、コネクタホルダ33におけるコネクタ挿入溝37に上方から挿入し、底まで押し込まれると、図2及び図6に示すように、同コネクタ10のハウジング11の前半部分がコネクタホルダ33の前面から突出した状態で同コネクタホルダ33に対して保持される。この状態から、カムハンドル36の操作によって、後退位置にあったスライダ34を、図3に示す前進位置に向けて向けて進出させる。
ここでコネクタ10において、雌端子21が対応するキャビティ12内に正規に挿入されてランス13により係止されていると、図7に示すように、スライダ34側に設けられた対応する挿入検査ピン51が、ランス13の変位許容空間14内に進入する一方、これと対をなす導通検査ピン52が、雌端子21の弾性接触片24に対して圧縮コイルばね64の付勢力を受けて弾性的に当接することで電気的な導通が取られ、これにより雌端子21がキャビティ12内に正規に挿入されていることが検知される。
これに対して、図8の下側のキャビティ12に示されるように、雌端子21がキャビティ12内の正規位置まで挿入されておらず、すなわち半挿入状態に留められている場合は、ランス13が変位許容空間14内に撓んだ状態に押さえられているため、対応する挿入検査ピン51が撓んだ状態にあるランス13に当接し、スライダ34は正規位置まで前進するものの、挿入検査ピン51は圧縮コイルばね64を弾縮させつつ相対的に後退してランス13の変位許容空間14内に進入することができず、それに伴い導通検査ピン52が雌端子21とは接触できない手前側の位置に留まることで電気的導通が取られず、これにより雌端子21はキャビティ12内に正規挿入されておらず、すなわち半挿入状態にあることが検知される。
ここで、雌端子21が半挿入であって挿入検査ピン51がランス13に突き当たる動作が何回も起きたり、また、図9に示すように、コネクタ10がコネクタホルダ33に対して正しくセットされていない等で挿入検査ピン51がハウジング11の前面に突き当たったりして、挿入検査ピン51に過大な負荷が作用した場合には、従来形状の挿入検査ピンであると、その先端が折損する可能性が高く、その弊害は既述したとおりである。
それに対して、本実施形態では、挿入検査ピン51の根元部分において、先端側よりもさらに薄肉となった薄肉部70が形成された構造となっているから、上記のように挿入検査ピン51に先端側から過大な負荷が作用した場合には、根元の細い部分から折れる。このときは、図10に示すように、挿入検査ピン51が根元から無くなるか、あるいは挿入検査ピン51全体が根元の部分から垂れ下がるような形態となるから、挿入検査ピン51に損傷が生じたことが目視によっても判別することができる。
このように挿入検査ピン51が損傷を受けたことを見つけたら、スライダ34の前ブロック41を後ブロック44から外し、損傷を受けた挿入検査ピン51を備えていた検査ピンユニット50を、ユニット装着凹部45から前方に引き抜き、同検査ピンユニット50の基体55から導通検査ピン52を外す。そうしたら、正規の挿入検査ピン51が突設された新たな基体55を準備して、同基体55の取付孔58に、外してあった導通検査ピン52を嵌合して取り付けて、新たな検査ピンユニット50を構成し、同検査ピンユニット50を、先に外した損傷を受けた検査ピンユニット50に代わってスライダ34に取り付ける。
その後は、ハウジング11のキャビティ12内に雌端子21が正規に挿入されているか否かを、間違いなく正確に検査することができる。
このように本実施形態の検査装置30では、挿入検査ピン51に対して先端側から過大な負荷が作用して損傷を受けるおそれがある場合には、挿入検査ピン51が根元から折れた形態を採るようにしたから、損傷を受けた事態を目視によっても判別でき、新たな挿入検査ピン51と交換することにより、挿入検査ピン51の損傷が看過されたことに起因して誤検査を起こすことを未然に防止できる。
また、挿入検査ピン51と導通検査ピン52の対を2組備えて検査ピンユニット50としてユニット化してあるから、導通検査ピン52が損傷した場合に、当該導通検査ピン52が設けられていた検査ピンユニット50のみを交換すれば良く、交換作業を比較的簡単に行うことができる。
<実施形態2>
図11は、本発明の実施形態2を示す。挿入検査ピン51Aの根元部分に、先端側よりも曲げ剛性の小さい部分を形成する他の手段として、先端側よりも幅が狭くなった幅狭部72を形成するようにしてもよい。
なお、薄肉化と幅狭化の両方を施してもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)検査ピンユニットとしては、挿入検査ピンと導通検査ピンとを1対のみ備えた形態であってもよく、逆に3対以上備えた形態であってもよい。
(2)付勢手段は、上記実施形態に例示した圧縮コイルばねに限らず、板ばね、ゴム体等の他の手段を用いてもよい。
(3)本発明は、雄端子を雄側のハウジング内に収容した雄側のコネクタの検査装置にも同様に適用することができる。
10…コネクタ
11…ハウジング
12…キャビティ
13…ランス
14…変位許容空間
20…電線
21…雌端子(端子金具)
30…検査装置
33…コネクタホルダ
34…スライダ
45…ユニット装着凹部
50…検査ピンユニット
51,51A…挿入検査ピン
52…導通検査ピン
55…基体
58…取付孔
62…リード線
64…圧縮コイルばね(付勢手段)
70…薄肉部(曲げ剛性の小さい部分)
72…幅狭部(曲げ剛性の小さい部分)

Claims (2)

  1. ハウジングのキャビティに挿入された端子金具が同キャビティに設けられた弾性変位可能なランスにより抜け止めされて収容されるコネクタの検査装置であって、
    検査すべきコネクタを保持するコネクタホルダと、
    このコネクタホルダに保持された前記コネクタと対向した形態で前記コネクタホルダに接離する方向に移動可能に設けられたスライダと、
    前記スライダに設けられ前記コネクタにおける前記ランスの変位許容空間に向けて進入可能に突出した合成樹脂製の挿入検査ピンと、
    前記挿入検査ピンと一体的に前記コネクタ側に向けて突出して設けられ前記挿入検査ピンが前記変位許容空間内に所定量進入した場合に前記端子金具と接触可能な位置まで進出する金属製の導通検査ピンと、
    前記挿入検査ピンと前記導通検査ピンを前記コネクタ側に向けて移動付勢する付勢手段と、が具備されたものにおいて、
    前記挿入検査ピンの根元側には、同挿入検査ピンに先端側から過大な負荷が作用した場合に同根元側での折損を促すべく先端よりも曲げ剛性の小さい部分が形成されていることを特徴とするコネクタ検査装置。
  2. 前記挿入検査ピンは、前記スライダに対して着脱可能に取り付けられる基体から一体的に突出形成されているとともに、前記導通検査ピンが前記基体に設けられた取付孔に嵌合されて一体的に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ検査装置。
JP2010185046A 2010-08-20 2010-08-20 コネクタ検査装置 Pending JP2012042383A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010185046A JP2012042383A (ja) 2010-08-20 2010-08-20 コネクタ検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010185046A JP2012042383A (ja) 2010-08-20 2010-08-20 コネクタ検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012042383A true JP2012042383A (ja) 2012-03-01

Family

ID=45898875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010185046A Pending JP2012042383A (ja) 2010-08-20 2010-08-20 コネクタ検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012042383A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015019524A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 住友電装株式会社 電気接続箱
JP2015230857A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 矢崎総業株式会社 コネクタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015019524A (ja) * 2013-07-12 2015-01-29 住友電装株式会社 電気接続箱
JP2015230857A (ja) * 2014-06-06 2015-12-21 矢崎総業株式会社 コネクタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8678866B2 (en) Lance of a connector having two contact portions
KR101368928B1 (ko) 커넥터 및 커넥터 조립체
JP4432797B2 (ja) コネクタ
US9362652B2 (en) Connector with at least one detector
JP2008226534A (ja) コネクタ
JP2006244709A (ja) コネクタ、コネクタ検査装置およびコネクタ検査方法
US20130012042A1 (en) Connector
JP5510346B2 (ja) コネクタ
EP0654856B1 (en) Devices and method for examining connectors
KR101652162B1 (ko) 커넥터
JP2005123030A (ja) 電気コネクタ
JP5757440B2 (ja) コネクタ
US11031718B2 (en) Connector with a housing having a locking lance with a restricting portion to restrict outward deformation of the locking lance
JP4475184B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP2012042383A (ja) コネクタ検査装置
US9478890B2 (en) Connector and inspection tool
JP3043568B2 (ja) コネクタ
JP2013145635A (ja) コネクタ
JP2008097908A (ja) コネクタ
EP1916746B1 (en) A connector
KR20090122118A (ko) 커넥터
JPH08313581A (ja) 端子半挿入検知用コネクタ
JP2014137919A (ja) 端子半挿入検知構造
JP2022112096A (ja) コネクタ
JP2014044863A (ja) コネクタ