以下、本発明を、シート積載装置である用紙積載装置に適用した一実施形態について説明する。本実施形態の用紙積載装置303は、電子写真方式を採用した画像形成装置である複写機300に接続されたシート折り加工装置である用紙折り加工装置302に、さらに、接続して利用されるものである。
まず、本実施形態に係る複写機300、用紙折り加工装置302、及び用紙積載装置303の主要な構成及び動作について図を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るシート後処理装置である用紙折り加工装置302、及び用紙積載装置303を、画像形成装置である複写機300に接続した状態の説明図である。図4は用紙折り加工装置302の概略構成図である。図7は、後述する実施例1の用紙積載装置303、図10は、後述する実施例2の用紙積載装置303の概略構成図である。本実施形態に係る複写機300は、用紙折り加工装置302の制御部(不図示)と、用紙積載装置303の制御部(不図示)とで通信を行い、用紙折り加工装置302を制御している点を除くと、一般的な複写機と特段異なる構成・動作を有していない。したがって、複写機300については、用紙折り加工装置302、及び用紙積載装置303に関わる動作・構成についてのみ説明を行うものとする。
(複写機300)
図1に示すように、本実施形態に係る複写機300は、装置本体と操作・表示部301とを備えている。装置本体は、図示していない原稿読み取り部、画像処理部、画像形成部、用紙給紙部等からなり、画像形成後の用紙を排紙する排紙口(不図示)も有している。また、装置本体内に設ける各種装置や、センサ・駆動モータ、切替用ソレノイド等を制御するとともに、外部に接続されるシート後処理装置等と相互に通信を行い、その装置を直接的に、又は間接的に制御する制御部を備えている。また、外部の商用電源に接続され、必要な電力を装置本体内の各装置に供給する電源部と、補助電源装置も備えている。そして、複写機300の操作・表示部301は、複写機300の動作や設定を操作・表示するだけではなく、外部に接続されるシート後処理装置等の動作や設定を操作・表示することができる。また、複写機300の制御部は、中央演算装置(CPU)、記憶部(ROM、RAM等)、各種スイッチ等からなり、装置本体内に備える各装置の動作制御や外部に接続されるシート後処理装置等の装置の制御も直接的に、又は間接的に行う。
(用紙折り加工装置302)
図1、4に示すように、本実施形態に係る用紙折り加工装置302は、複写機300と接続されており、複写機300の排紙口から排出された画像形成済みの用紙を受け入れる用紙受入口130を備えている。また、受け入れた用紙に所定の用紙折り加工を施す用紙折加工部100と、用紙を積載する用紙収納部131と、後続のシート後処理装置である用紙積載装置303に用紙を搬送するための用紙搬出口133とを備えている。さらに、用紙折り加工装置302内に設けるセンサ・駆動モータ・切替用ソレノイド等を制御するとともに、複写機300、及び用紙積載装置303の制御部(不図示)と相互に通信を行なう制御部(不図示、以下、折加工制御部という)を備えている。また、用紙折り加工装置302に必要な電力を供給する電源部(不図示)も備えている。
用紙折加工部100は、用紙収納部131の下方に配置され、各種用紙折り加工を行うために複数の用紙搬送経路、用紙搬送ローラ、折加工ローラ、切替爪、ストッパ、センサ等を有している。そして、複写機300の操作・表示部301からのユーザの操作に基き、二つ折り、Z折り、外三つ折り、内三つ折り、単純四つ折り、観音四つ折り等の各種用紙折り加工の動作を行う。そして、用紙折加工部100の各部の制御は、複写機300の制御部からの各種制御信号と、用紙折り加工装置302内に設けられた各種センサの検知結果に基き、後述する用紙折り加工装置302の折加工制御部により制御される。具体的な構成・動作については、用紙折り加工の種類別に後述する。
用紙搬出口133は、用紙受入口130から受け入れた用紙に所定の折り加工を施した用紙、又は、用紙受入口130から受け入れた用紙に折り加工を施さずに、下流側の後処理装置へ搬送させる時に用紙を搬出する排出口である。ここで、用紙受入口130から受け入れた用紙に所定の折り加工を施して後続の後処理装置に搬送する場合には、第1切替爪121を第1搬送路101に切替え、用紙折加工部100で所定の折り加工を施す。その後、第6搬送路106の後端に設けた第3切替爪123を用紙搬出口133に導く用紙搬送路に切り替え、所定の折り加工が施された用紙を用紙搬出口133から後続の後処理装置へと搬送させる。また、用紙折加工部100で折り加工を施さずに、用紙受入口130から受け入れた用紙を後続の後処理装置に搬送する場合には、第1切替爪121を第8搬送路108に切替える。そして、折り加工を施さず用紙を用紙搬出口133から後続の後処理装置へと搬送させる。
用紙収納部131は、用紙折り加工装置302の上部に配置され、用紙受入口130から受け入れた用紙に所定の折り加工を施した用紙、又は、用紙受入口130から受け入れた用紙に折り加工を施していない用紙を積載する。ここで、用紙受入口130から受け入れた用紙に所定の折り加工を施して用紙収納部131に積載する場合には、第1切替爪121を第1搬送路101に切替え、用紙折加工部100で所定の折り加工を施す。その後、第6搬送路106の後端に設けた第3切替爪123を第7搬送路107に切り替え、所定の折り加工が施された用紙を第7搬送路107へと導く。そして、第4切替爪124を第9搬送路109に切替え、用紙排紙口132から用紙収納部131へと排紙・積載する。また、用紙折加工部100で折り加工を施さず用紙受入口130から受け入れた用紙を用紙収納部131に排紙する場合には、第1切替爪121を第10搬送路110に切替える。そして、折り加工を施さず用紙を用紙排紙口132から用紙収納部131へと排紙・積載する。
折加工制御部は、中央演算装置(CPU)、記憶部(ROM、RAM)、各種スイッチ等を有している。制御ブログラム等はROMに記憶され、各種センサの検知結果や複写機300から受取った制御信号等はRAMに記憶されて適宜更新されている。また、用紙折り加工装置302内に設けているセンサ・駆動モータ、切替用ソレノイド等の制御を行うとともに、接続された複写機300、及び用紙積載装置303の制御部と電気的接続により相互に通信を行う。
以下、用紙折加工部100の構成・動作を、用紙折り加工の種類別に、図4、5を用いて具体的に説明する。図5は、各種折り加工を施す用紙の説明図である。図5中の、折り加工を施される用紙の先端部、後端部、各折部間の寸法は、説明の都合上切りの良い寸法で記載しているが、実際には、用紙種別、紙厚等により多少異なった寸法となる。また、用紙の折り位置を規定するストッパの移動量については、適宜、用紙サイズと施す折加工により設定される各折部の位置に基いて、折加工制御部により制御されており、個々の折り加工における説明は省略する。
(Z折り)
以下、Z折り加工を施される用紙について、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をa1、後端をa4、先端a1からL/4の距離の第1折部をa2、先端a1からL/2の距離の第2折部をa3として説明する。また、Z折り加工を施された用紙の態様、及び、Z折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図5の(a)に示している。
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内された用紙は、ガイド部材(不図示)の動作により、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップ部に案内される。そして、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップ部を通過する。その後、用紙先端a1が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第1折部a2を中心に折り曲げられて、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、1回目の折りが施される。ここで形成された第1折部a2が用紙搬送方向の前方の端部(以下、前端という)となり第2切替爪122により、第4搬送路104に搬送される。その後、第1折部a2が第4搬送路104に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第3ストッパ143に突き当たる。そして、第3ストッパ143により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第2折部a3を中心に折り曲げられて、第4折りローラ114と第5折りローラ115のニップに進入し、2回目の折りが施されZ折り加工が完了する。
Z折り加工が完了した用紙は、第6搬送路106を、増し折りローラ部136で増し折りを施れて通過し、第3切替爪123によって第7搬送路107へ導かれ、用紙収納部131にスタックされる。また、後続の後処理機へ搬送する場合は、第3切替爪123によって用紙搬送路が切り替えられて、用紙搬出口133から後続の後処理機へと搬送される。
(二つ折り)
以下、二つ折り加工を施される用紙について、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をb1、後端をb3、先端b1からL/2の距離の第1折部をb2として説明する。また、二つ折り加工を施された用紙の態様、及び、二つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図5の(b)に示している。第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内された用紙は、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端b1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第1折部b2を中心に折り曲げられて、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、折りが施され二つ折り加工が完了する。
二つ折り加工が完了した用紙は、ガイド部材(不図示)の動作により、第3搬送路103へは進入せずに、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップを通過する。そして、第2切替爪122により、第5搬送路105へ案内されて、第6搬送路106を、増し折りローラ部136で増し折りを施れて通過し、第3切替爪123によって第7搬送路107へ導かれ、用紙収納部131にスタックされる。また、後続の後処理機へ搬送する場合は、第3切替爪123によって用紙搬送路が切り替えられて、用紙搬出口133から後続の後処理機へと搬送される。
(外三つ折り、内三つ折り、単純四つ折り)
外三つ折り加工、内三つ折り加工、単純四つ折り加工は、折り位置を規定するストッパの位置、つまり、各折り加工を施される用紙の折り位置が異なるのみであり、経由する搬送路、折りを施すニップ部は同ーである。そこで、各折り加工ごとに、折りまでの過程を説明した後、折り加工が施された用紙の排紙(搬出)について説明する。
まず、外三つ折り加工について説明する。ここで、外三つ折り加工を施される用紙について、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をc1、後端をc4、先端c1からL/3の距離の第1折部をc2、先端c1から2L/3の距離の第2折部をc3として説明する。また、外三つ折り加工を施された用紙の態様、及び、外三つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図5の(c)に示している。
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内された用紙は、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端c1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第1折部c2を中心に折り曲げられて、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、1回目の折りが施される。ここで形成された第1折部c2が前端となり、第3搬送路103に搬送される。その後、前端となった第1折部c2が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第2折部c3を中心に折り曲げられて、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、2回目の折りが施され外三つ折り加工が完了する。
次ぎに、内三つ折り加工について説明する。ここで、内三つ折り加工を施される用紙について、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をd1、後端をd4、先端d1からL/3の距離の第2折部をd2、先端c1から2L/3の距離の第1折部をd3として説明する。また、内三つ折り加工を施された用紙の態様、及び、内三つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図5の(d)に示している。
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内された用紙は、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端d1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第1折部d3を中心に折り曲げられて、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、1回目の折りが施される。ここで形成された第1折部d3が前端となり、第3搬送路103に搬送される。その後、前端となった第1折部d3が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第2折部d2を中心に折り曲げられて、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、2回目の折りが施され内三つ折り加工が完了する。
さらに、単純四つ折り加工について説明する。ここで、単純四つ折り加工を施される用紙について、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をe1、後端をe5、先端e1からL/2の距離の第1折部をe3、先端e1からL/4と3L/4の距離の第2折部を、それぞれe2,e4として説明する。また、単純四つ折り加工を施された用紙の態様、及び、単純四つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図5の(e)に示している。
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内された用紙は、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端e1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第1折部e3を中心に折り曲げられるようにして、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、1回目の折が施される。ここで、1回目の折が施された用紙は、第1折部e3を折り部とした二つ折りの状態となっている。この第1折部e3が前端となり、第3搬送路103に搬送される。その後、前端となった第1折部e3が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第2折部e2,e4を中心に折り曲げられて、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、2回目の折りが施される。ここで単純四つ折り加工が完了する。
外三つ折り加工、内三つ折り加工、又は単純四つ折り加工が完了した用紙は、第2切替爪122により、第5搬送路105へ案内される。そして、第6搬送路106を、増し折りローラ部136で増し折りを施れて通過し、第3切替爪123によって第7搬送路107へ導かれ、用紙収納部131にスタックされる。また、後続の後処理機へ搬送する場合は、第3切替爪123によって用紙搬送路が切り替えられて、用紙搬出口133から後続の後処理機へと搬送される。
(観音四つ折り)
観音四つ折り加工について説明する。ここで、観音四つ折り加工を施される用紙について、用紙搬送方向の長さをLとする。そして、用紙受入口から受入れたときの、用紙搬送方向の先端をf1、後端をf5、先端e1からL/2の距離の第1折部をe3、先端e1からL/4と3L/4の距離の第2折部を、それぞれe2,e4として説明する。また、観音四つ折り加工を施された用紙の態様、及び、観音四つ折り加工を施される前の各折部の位置関係を、図5の(f)に示している。
第1切替爪121によって、第1搬送路101へ案内された用紙は、そのまま、第2搬送路102へと案内され、用紙先端f1が第2搬送路102に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第1ストッパ141に突き当たる。そして、第1ストッパ141により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第1折部f4を中心に折り曲げられるようにして、第1折りローラ111と第2折りローラ112のニップに進入し、1回目の折が施される。この第1折部f4が前端となり、第3搬送路103に搬送される。その後、前端となった第1折部f4が、第3搬送路103に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第2ストッパ142に突き当たる。そして、第2ストッパ142により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第2折部f2を中心に折り曲げられるようにして、第2折りローラ112と第3折りローラ113のニップに進入し、2回目の折が施される。ここで形成された第2折部f2が前端となり第2切替爪122により、第4搬送路104に搬送される。その後、第2折部f2が第4搬送路104に配置されて折り位置を規定する、移動可能な第3ストッパ143に突き当たる。そして、第3ストッパ143により折り位置を規定された用紙の撓み部分の第3折部f3を中心に折り曲げられて、第4折りローラ114と第5折りローラ115のニップに進入し、3回目の折が施され観音四つ折り加工が完了する。
観音四つ折り加工が完了した用紙は、第6搬送路106を、増し折りローラ部136で増し折りを施れて通過し、第3切替爪123によって第7搬送路107へ導かれ、用紙収納部131にスタックされる。また、後続の後処理機へ搬送する場合は、第3切替爪123によって用紙搬送路が切り替えられて、用紙搬出口133から後続の後処理機へと搬送される。
ここで、上述した各用紙折り加工の説明では、ガイド部材の動作について、その説明を省略したが、参考までに観音四つ折り加工における3回目の折り加工を施す際のガイド部材125の動作について簡単に説明する。図6は、第4搬送路104の第4折りローラ114と第5折りローラ115のニップ近傍での、ガイド部材の動作の説明図である。ガイド部材125は、三角フラスコを側面から見たような断面を有しており、用紙押さえが開始されていない際には、片方の湾曲面を第4折りローラ114の周面に対向させ、用紙搬送路を塞がない位置に退避している。
そして、図6(a)に示すように、折り部f4,f2に折り加工を施された用紙は折り部f2が前端となり、第4搬送路104の湾曲部近傍に設けられた用紙先端検知手段の位置を通過すると、用紙押さえが開始される。用紙押さえが開始されると、ガイド部材125が、時計方向に第4折りローラ114の中心軸を中心に、ソレノイド(不図示)により押圧されて迫り出すように回動する。このとき、図6(b)に示すように、ガイド部材125の三角フラスコ状の底部の片方の端部が、第4折りローラと第5折りローラのニップ方向に、第3折部f3に当接して押し込むような回動する。そして、折れ部f4の折り加工にともない、折り部3f近傍の位置となった用紙端f5から折れ部f4の面を押さえつける。さらにガイド部材125が回動すると、図6(c)に示すように、三角フラスコ状の底部で、折れ部f2の折り加工にともない、折り部3f近傍の位置となった用紙端f1から折れ部f2の面を押さえつけながら、折り部3fをニップ部へとさらに押し込む。
このように、折り部3fが第4折りローラと第5折りローラのニップ部へガイドされることで、用紙端f1,f5が、折り部f3の折りに巻き込まれることなく、規定通りの位置で、折り部f3を形成することができる。また、折部f3の折部f2からの長さは、第4折りローラと第5折りローラのニップ部から第3ストッパまでの長さL1を変更することで規定さる。そして、第3ストッパの位置の制御は、複写機300の制御部からの用紙サイズ、施す用紙折り加工の種類等の情報に基づき、折加工制御部により行われる。また、ガイド部材125の制御は、第4搬送路104に設けられた用紙先端検知手段の検知結果と、複写機300の制御部からの用紙サイズ、施す用紙折り加工の種類等の情報に基づき、折加工制御部により行われる。
(用紙積載装置303)
次に、本実施形態の特徴部である用紙積載装置303について、実施例を挙げて、図を用いて説明する。図7は、実施例1の用紙積載装置303の全体構成の説明図である。また、図11は、実施例2の用紙積載装置303の全体構成の説明図である。
(実施例1)
本実施例の用紙積載装置303は、図1、7に示すように、複写機300と接続された用紙折り加工装置302の、用紙搬送方向下流側に接続されている。そして、用紙積載装置303は、用紙積載装置303の装置本体を形成する外装部材としての筐体210を備えている。そして、筐体210の内部には、主に次に挙げるものを備えている。用紙折り加工装置302の用紙搬出口133から排出された折り紙を受け入れる用紙受入口211を備えている。また、複数段の排紙トレイを有した用紙収納部250と、用紙収納部250の複数段の排紙トレイに用紙折り加工装置302から受入れた折り紙を選択した排紙トレイに搬送する仕分け手段220とを備えている。さらに、用紙積載装置303内に設けるセンサ・駆動モータ等を制御するとともに、複写機300、及び用紙折り加工装置302の制御部(不図示)と相互に通信を行なう制御部(不図示、以下、用紙積載制御部という)を備えている。また、用紙折り加工装置302に必要な電力を供給する電源部(不図示)も備えている。
また、用紙受入口211には、用紙積載制御部により制御される駆動モータ(不図示)により回転駆動される用紙受入ローラ212を有しており、受入れた折り紙を挟持して、用紙搬送方向下流側の仕分け手段に安定した状態で受け渡す。
また、筐体210に設けらる主なセンサとしては、用紙収納部250に設ける各排紙トレイに対応して、収容された折り紙の有無を検知するセンサ(不図示)と、収納された折り紙の満杯を検知するセンサ(不図示)とを設けられている。さらに、仕分け手段220と用紙収納部250との間隙には、複数段の排紙トレイで兼用する、仕分け手段220から用紙収納部250への通紙センサ(不図示)も有している。
用紙収納部250には、複数段の排紙トレイが設けられており、下段から第1排紙トレイ251、第2排紙トレイ252、第3排紙トレイ253、及び最上段に第4排紙トレイ254を有している。各排紙トレイの用紙搬送方向上流側の用紙受け入れ口の水平方向の位置は、同一面上となるように構成されている。また、各排紙トレイのケース255の形状は同一であり、ケース255の上部は開口しており、用紙搬送方向上流側の側板は、折り紙を受入れるために、用紙搬送方向下流側、及び左右の側板の約半分程の高さまで形成している。そして、本実施例の各排紙トレイのケース255の内部には、用紙搬送方向下流側から上流側に向かって傾斜した用紙ストッパ256を設けている。このように、各排紙トレイを構成することで、後述する仕分け手段220により搬送される折り紙をスタック可能である。また、各排紙トレイは、用紙搬送方向にスライド可能に用紙積載装置303の筐体210に支持されており、用紙積載装置303の筐体210から、用紙搬送方向に引き出して折り紙を取り出すように構成されている。
仕分け手段220は、用紙折り加工装置302から受入れた折り紙を各排紙トレイに、回転することで搬送する無端状の可動搬送ベルト211を有している。また、この可動搬送ベルト211を張架して、用紙搬送方向に直交する水平な回転軸を中心に回転するローラとして、駆動ローラである駆動プーリ222と、従動ローラである従動プーリ223と調整プーリ224とを有している。そして、選択した排紙トレイに折り紙を搬送するために、排紙トレイの用紙受入位置近傍に従動プーリ223を、昇降させる従動プーリ昇降手段230を備えている。また、可動搬送ベルト211のベルトテンション力T(以下、張力Tという)を所定の範囲の値に調整する調整プーリ224を昇降させる調整プーリ昇降手段245を備えている。
可動搬送ベルト211は、駆動プーリ222と従動プーリ223とに架け渡されることで、駆動プーリ222と従動プーリ223の回転軸に平行な用紙搬送面を形成する。そして、可動搬送ベルト211は、用紙搬送方向上流側は駆動プーリ222で、用紙搬送方向下流側は従動プーリ223で、そして、用紙搬送面の下方のほぼ中央は調整プーリ224で張架さている。また、用紙搬送面の長さは、駆動プーリ222と従動プーリ223との回転軸の軸芯の距離に等しく、駆動プーリ222の回転軸に対する、従動プーリ223の回転軸の距離を変えることで変更可能である。また、用紙搬送面の用紙搬送方向下流端を規定する従動プーリ223は、従動プーリ昇降手段により上下方向に昇降されて各排紙トレイの用紙受入高さに移動される。従動プーリ223が上下方向に昇降されることで、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の用紙搬送方向下流端も、駆動プーリ222の回転軸を支点として回動するように、上下方向に昇降される。また、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の長さが短くなっても、調整プーリ昇降手段245により、調整プーリ224を昇降させ、所定の範囲の値の張力Tを可動搬送ベルト211に与えることで、可動搬送ベルト211は撓まない。
また、可動排出ベルト211の周長については、従動プーリ223の上下に昇降する最大移動時の位置でも可動排出ベルト211が適切な範囲の値に張力Tを保てる周長に設定する。ここで、本実施例における、可動排出ベルト211の周長の設定について、図8を用いて、従動プーリ223が、排紙トレイ254折り紙を搬送する、最も高い位置に移動した場合について説明する。可動排出ベルト211の周長を、従動プーリ223が最も高い位置に上昇した際に、駆動プーリ222と従動プーリ223とに架け渡された状態で可動排出ベルト211の張力Tが適切な範囲の値になるように設定することが望ましい。また、このとき可動排出ベルト211の用紙搬送面の長さはL254となる。また、可動搬送ベルト211の経時の伸び等に対応した調整を行っていない状態では、駆動プーリ222と調整プーリ224、そして従動プーリ223の回転軸の軸芯が同一平面上となることが望ましい。また、折り紙を搬送していない待機状態等には、従動プーリ223の待機時には、従動プーリ223を、可動排出ベルト211の張力Tが適切な範囲の値から少し下回るように、従動プーリ223のみを昇降させる。待機時に可動排出ベルト211の張力Tが適切な範囲の値から少し下回るように制御することで、経時による可動排出ベルト211の伸びを抑制することができる。
また、可動排出ベルト211の材質については、従動プーリ223が最も上昇した場合の用紙搬送面の角度、つまり、従動プーリ223と駆動プーリ222の回転軸を結ぶ角度σの最大角度でも、折り紙が滑り落ちない材質が望ましい。最大角度でも折り紙が滑り落ちない材質とは、より具体的には、最大角度でも折り紙が滑り落ちない摩擦係数を有した材質である。すなわち、折り紙と可動排出ベルト211との間で、以下の条件式を満たす摩擦係数(μ)を有した材質をさす。
(W×COSσ)×μ > (W×SINσ)
W: 折り紙用紙の重心重量
σ:従動回転軸と駆動軸の角度
μ:折り紙と可動排出ベルトの摩擦係数
可動排出ベルト211の張力Tの設定値については、下限値としては各プーリ間と可動排出ベルト211で滑りが生じないような値に設定し、ベルトのテンション力が高すぎると駆動プーリ222の駆動モータ等の過度な負荷トルクの増大を招かない範囲の値で設定する。
また、この可動搬送ベルト211による折り紙の搬送速度は、用紙受入ローラ212から受入れた折り紙の折り種類、折り速度、用紙サイズに基づいて、用紙積載制御部の、駆動プーリ222の駆動モータを制御により決定される。ここで、先行して受け入れた折り紙の後端に、後続の折り紙の先端が重ならないように、搬送速度を制御することが望ましい。これは、先行の折り紙と後続の折り紙が重なることで、それぞれの折り紙と可動搬送ベルト211の用紙搬送面との接触面積が減り摩擦力が小さくなり、折り紙が可動搬送ベルト211の用紙搬送面上で滑ることを防ぐためである。そして、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の傾斜が大きい程その効果は大きい。また、可動搬送ベルト211は連続的に動かすのでは無く、断続的に動かしても良い。
駆動プーリ222は、その回転軸の軸芯の位置が移動しないように設けられており、複写機300の制御部、及び用紙折り加工装置302の制御部からの情報に基づき、用紙積載制御部により制御される駆動モータで回転駆動される。駆動モータにより回転駆動された駆動プーリ222は、所定の範囲の値の張力Tで張架する可動搬送ベルト211を回転させるとともに、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の用紙搬送方向上流端の位置を規定する。そして、駆動プーリ222の回転軸の高さは、可動搬送ベルト211の用紙搬送面が水平な状態で、受入ローラ212のニップ部における折り紙の下面の高さと、ほぼ同じ高さとなるように設定されている。また、水平方向の位置は、受入ローラ212や他の部材に接触せず、かつ、組み付け作業および、メインテナンス作業に支障を来たさない程度の離間距離を設けている。
従動プーリ223は、駆動プーリ222の回転駆動により、回転する可動搬送ベルト211の回転にともない従動回転する。また、従動回転するとともに、可動搬送ベルト211を張架して、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の用紙搬送方向下流端の位置を規定する。そして、従動プーリ223の鉛直方向の位置は、用紙積載制御部により制御される従動プーリ昇降手段230で、選択された排紙トレイに折り紙を搬送可能な高さに上下方向に昇降される。また、水平方向の位置は、用紙収納部250に設けられた複数段の排紙トレイの用紙受け入れ口に接触せず、かつ、組み付け作業および、メインテナンス作業に支障を来たさない程度の離間距離を設けている。このように、従動プーリ223を、水平方向は移動させずに、鉛直方向のみ従動プーリ昇降手段230で昇降させることで、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の長さを変更することが可能となる。
調整プーリ224は、駆動プーリ222の回転駆動により、回転する可動搬送ベルト211の回転にともない従動回転する。また、従動回転するとともに、可動搬送ベルト211の用紙搬送面を可動搬送ベルト211の内側から下方へ張架して、可動搬送ベルト211の用紙搬送面下方の折れ位置を規定する。そして、調整プーリ224の鉛直方向の位置は、用紙積載制御部により制御される従動プーリ昇降手段244で、可動搬送ベルト211の張力Tが適切な範囲の値になるような高さに上下方向に昇降される。また、水平方向の位置は、駆動プーリ222と従動プーリ223とのほぼ中央に設けられている。このように、調整プーリ224を、用紙積載制御部により制御される従動プーリ昇降手段244で昇降させることで、可動搬送ベルト211の張力Tを所定の範囲の値に調整することが可能となる。
従動プーリ昇降手段230は、従動プーリ223を用紙積載制御部の制御により、用紙収納部250に設けられた複数段の排紙トレイの用紙受け入れ口に沿った鉛直方向に昇降させる。そして、従動プーリ昇降手段230は、選択された排紙トレイに折り紙を搬送可能な高さに従動プーリ223に移動させる。まず、図9(a)を用いて従動プーリ昇降手段230の主要な構成を説明する。従動プーリ昇降手段230は、従動プーリ223の回転軸231を回転可能に保持する従動プーリ軸受け昇降部材232と、従動プーリ軸受け昇降部材232を昇降可能に支持する支持軸233とを従動プーリ223の両端近傍に有している。また、従動プーリ223は、回転軸231の回転方向、回転速度に関わり無く可動搬送ベルト211の回転に従い回転可能に構成されている。
さらに、従動プーリ223の一端側には、回転軸231に従動プーリ軸受け昇降部材232を介して取り付けられた昇降可能な昇降用プーリ235と、昇降用タイミングベルト236とを有している。また、この昇降用タイミングベルト236を、昇降用プーリ235とともに架張する、昇降用駆動プーリ237と、従動回転する昇降用従動プーリ238も有している。また、図9(b)に示すように、昇降用タイミングベルト236を内置側から架張する昇降用プーリ235の回転軸(回転軸231)は、昇降用駆動プーリ237と昇降用従動プーリ238の中心軸よりも用紙搬送方向上流側になるように配置される。そして、昇降用プーリ235の回転軸の水平方向の位置は、昇降用駆動プーリ237と昇降用従動プーリ237との間に架け渡された昇降用タイミングベルト236の用紙搬送方向下流側の内周に昇降用プーリ235が接触しない程度の距離としている。このように構成した、従動プーリ223の一端側に設けられた昇降用タイミングベルト236が駆動動モータ241の駆動により回転することで、昇降用プーリ235が回転して、その回転が従動プーリ223の回転軸231に伝達される。
また、昇降用プーリ235の両端近傍に設けられた昇降部材232の内部では、図9(c)に示すように、昇降用プーリ235よりも径が小さい昇降用ギア234が回転軸231に取り付けられいる。そして、支持軸233の昇降用ギア234に対向する面に設けられた凹凸に係合し、回転軸231の回転にともない昇降用ギア234が回転し、支持軸233の凹凸に係合することで、昇降部材232が昇降することとなる。
このようにして、従動プーリ昇降手段230は、従動プーリ223の両端近傍に設けた昇降部材232が昇降することで、従動プーリ223を水平に昇降させることができる。
調整プーリ昇降手段244は、調整プーリ224を鉛直方向に昇降させて、可動排出ベルト211の張力Tを所定の範囲の値に調整する。この調整プーリ昇降手段244も、従動プーリ昇降手段230と同様な構成とすることができる。そして、調整プーリ昇降手段244は、調整プーリ224の両端近傍に設けた昇降部材232が昇降することで、調整プーリ224を水平に昇降させることができる。
用紙積載制御部は、中央演算装置(CPU)、記憶部(ROM、RAM)、各種スイッチ等を有している。制御ブログラム等はROMに記憶され、各種センサの検知結果や複写機300、及び用紙折り加工装置302の制御部から受取った制御信号等はRAMに記憶されて適宜更新されている。そして、各種センサの検知結果や、接続された複写機300、及び用紙折り加工装置302の制御部からの制御信号に基づき、用紙積載装置303の筐体210内に設けている駆動モータ、切替用ソレノイド等の制御を行う。また、用紙積載装置303の筐体210内に設けた各種センサの検知結果に基づく積載準備完了や、搬送・積載異常等の通知信号を、接続された複写機300、及び用紙折り加工装置302の制御部に通信する。このように、接続された複写機300、及び用紙折り加工装置302の制御部と電気的接続により相互に通信を行うことで、受入れる折り紙の折り種類や用紙サイズ、選択された排紙トレイ等の情報を取得して、各部の制御を行っている。
次に、本実施例の用紙積載装置303の動作について説明する。まず、ユーザが、原稿を複写機300にセットし、複写機300の操作・表示部301から、用紙に施す折り種類、用紙サイズ、及び複数段に設けられた排紙トレイから選択する搬送先の排紙トレイを設定する。すると、複写機300の制御部から、折り紙に係る上述した設定情報が用紙積載装置303の用紙積載制御部に送信される。
例として、折り種類として観音四つ折りが選択され、収納する排紙トレイとして下から2段目の排紙トレイ252が選択されたものとして説明する。用紙積載制御部は、図10(c)に示しているように、従動プーリ昇降手段230の駆動モータを制御駆動し、従動プーリ223を、選択されたの排紙トレイ252の段の搬送位置に上下方向に昇降させる。また、用紙積載制御部は、この従動プーリ昇降手段230の制御と同時に、調整プーリ昇降手段244の駆動モータを制御し、調整プーリ224を可動搬送ベルト211の張力Tを所定の範囲の値になるような位置に上下方向に昇降させる。このように、従動プーリ223と調整プーリ224の位置が移動することで、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の長さは、L252の長さとなる。そして、用紙積載制御部は、用紙積載装置303の用紙積載準備が完了したことを示す積載準備完了信号を、複写機300及び用紙折り加工装置302の制御部に送信する。
ユーザが、複写機300の操作・表示部301から、画像形成動作の開始を指示すると、複写機300、及び用紙折り加工装置302の制御部から開始信号と、一枚当りの折り加工に要する時間等の情報が、用紙積載制御部に送信される。また、複写機300の制御部は、用紙積載制御部からの積載準備完了信号を受信していない場合には、用紙積載準備が完了していない旨を操作・表示部301に表示し、画像形成動作の開始を積載準備完了信号を受信するまで待機する。用紙積載制御部は、用紙積載準備が完了したら、開始信号と一枚当りの折り加工に要する時間等の情報に基づき、仕分け手段220の駆動プーリ222と用紙受入ローラ212の、それぞれの駆動モータの駆動制御を開始する。この駆動モータの制御により、駆動プーリ222が回転駆動され、可動搬送ベルト211が回転し、用紙受入ローラ212から受入れた観音四つ折りの折り紙を、排紙トレイ252に搬送する。そして、搬送された観音四つ折りの折り紙は、他の種類の折り紙と混載されることなく、排紙トレイ252内にスタックされる。この動作を繰り返して観音四つ折りの折り紙を連続的に折り紙を排紙トレイ252内にスタックする。
このように観音四つ折りの折り紙を、排紙トレイ252内にスタックすることで、先行の折り紙に後続の折り紙が挟まったり、積載した折り紙束が崩れたりして積載不良、又は頁順狂いになることを、従来の用紙積載装置に比べ抑制できる。
次に異なる折り種類の折り紙を搬送する場合には、用紙積載制御部は、複写機300の制御部から、変更された排紙トレイの情報を受信すると、従動プーリ昇降手段230、及び調整プーリ昇降手段244の駆動モータの制御を開始する。例えば、折り種類として観音四つ折り次に、Z折りが選択され、収納する排紙トレイとして、下から2段目の排紙トレイ252の次に、最上段、つまり下から4段目の排紙トレイ254が選択されたものとして説明する。用紙積載制御部は、図10(c)に示しているように、従動プーリ昇降手段230の駆動モータを制御駆動し、従動プーリ223を、選択されたの排紙トレイ252の段の搬送位置に上方向に上昇させる。また、用紙積載制御部は、この従動プーリ昇降手段230の制御と同時に、調整プーリ昇降手段244の駆動モータを制御し、調整プーリ224を可動搬送ベルト211の張力Tを所定の範囲の値になるような位置に上方向に昇降させる。また、従動プーリ223を上下方向に昇降させる際には、調整プーリ224も可動排出ベルト211の張力Tが適切な範囲の値になるように追従して上下方向に昇降させる。このように、従動プーリ223と調整プーリ224の位置が移動することで、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の長さは、L254の長さとなる。そして、用紙積載制御部は、用紙積載装置303の用紙積載準備が完了したことを示す積載準備完了信号を、複写機300及び用紙折り加工装置302の制御部に送信する。そして、積載準備完了信号を送信した後の用紙積載制御部の制御は、上述した2段目の排紙トレイ252が選択された場合と同様である。そして、搬送されたZ折りの折り紙は、他の種類の折り紙と混載されることなく、排紙トレイ254内にスタックされる。この動作を繰り返して折り紙を連続的に折り紙を排紙トレイ254内にスタックする。
また、ユーザが選択した排紙トレイに収納された折り紙を取り出すことなく、収納された折り種類と異なる折り種類を選択した場合には、用紙積載制御部は、複写機300の制御部に、収納されている折り種類と異なる旨の信号を送信する。この信号を受信した複写機300の制御部は、操作・表示部301に、選択した排紙トレイに異なる折り種類の折り紙が有る旨表示し、排紙トレイを選択し直すか、現在の選択のまま処理を続行するかの選択をユーザに求める。このように構成することで、ユーザの誤操作による、単一排紙トレイ内の折り紙の混載を防ぐこともできる。
(実施例2)
本実施例の用紙積載装置303は、実施例1の用紙積載装置303と、本実施例の用紙収納部250内に設ける各排紙トレイのケース255の内部に用紙搬送手段であるトレイ内搬送手段260を設けたことに関わる点のみ異なる。以下、実施例1と同様に、複写機300と接続された用紙折り加工装置302の、用紙搬送方向下流側に接続されて利用される場合の構成・動作について、図1、11を用いて説明する。また、実施例1の用紙積載装置と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。また、本実施例でも、実施例1の用紙積載装置の構成で奏することができる効果も同様に奏することができる。
本実施例の用紙積載装置303は、図1、11に示すように、実施例1と同様、複写機300と接続された用紙折り加工装置302の、用紙搬送方向下流側に接続されている。本実施例の用紙積載装置303の用紙収納部250には、複数段の排紙トレイが設けられており、下段から第1排紙トレイ251、第2排紙トレイ252、第3排紙トレイ253、及び最上段に第4排紙トレイ254を有している。また、各排紙トレイの用紙搬送方向上流側の用紙受け入れ口の水平方向の位置は、同一面上となるように構成されている。そして、各排紙トレイのケース255の形状は同一であり、ケース255内には、略台形状の用紙ストッパ256を用紙搬送方向下流側に、この用紙ストッパ256の用紙搬送方向上流側には、トレイ内搬送手段260を設けている。
各排紙トレイのケース255の上部は開口しており、用紙搬送方向上流側の側板は、折り紙を受入れるために、用紙搬送方向下流側、及び左右の側板のトレイ内搬送手段260の用紙搬送面からの高さの約半分程の高さまで形成している。また、各排紙トレイのケース255の内部には、用紙搬送方向下流側から上流側に向かって傾斜した面をもつ略台形状の用紙ストッパ256を設けている。このストッパ256の用紙搬送方向上流側はR状に形成されているとともに、トレイ内搬送手段260の用紙搬送面よりも高く形成されている。このように、各排紙トレイを構成することで、後述するトレイ内搬送手段260により搬送される折り紙を、その先端を上方斜めに向けた状態でスタック可能である。また、実施例1と同様に、各排紙トレイは、用紙搬送方向にスライド可能に用紙積載装置303の筐体210に支持されており、用紙積載装置303の筐体210から、用紙搬送方向に引き出して折り紙を取り出すように構成されている。
トレイ内搬送手段260は、折り紙をケース255内で搬送する無端状のトレイ内搬送ベルト261と、このトレイ内搬送ベルト261を架張する、トレイ内駆動プーリ262と、トレイ内従動プーリ263とを有している。トレイ内搬送ベルト261は、トレイ内駆動プーリ262の回転駆動により回転して、用紙搬送面(上面)に積載された折り紙を搬送する。また、このトレイ内搬送ベルト261の回転制御は、可動搬送ベルト211の回転に同期するようにして、用紙積載制御部により制御されている。しかし、このトレイ内搬送ベルト261の回転速度及び回転のタイミングは、可動搬送ベルト211とは異なり、ケース255に先行して受入れた折り紙の後端に後続の折り紙の先端が重なるように、用紙積載制御部により制御される。また、その回転も、連続的な回転だけではなく、断続的に回転するように制御される場合もある。
トレイ内駆動プーリ262は、用紙搬送方向に垂直であって、水平な回転駆動軸(不図示)を有しており、回転駆動軸の一旦側の端部には、ケース255の側面の支持孔を介して、係合部(不図示)が設けられている。そして、排紙トレイのケース255を積載装置303の筐体210に装着すると、筐体210に設けられたトレイ内駆動プーリの駆動モータの回転軸に設けられた係合部とが係合され、駆動モータの回転をトレイ内駆動プーリ262に伝達可能になるように構成されている。また、回転駆動軸の他端側の端部は、対向するケース255の側面に設けられた支持部材(不図示)に回転可能に支持されている。このように構成されたトレイ内駆動プーリ262が、トレイ内従動プーリ263とともに内搬送ベルト261を所定の張力をもって架張することで、内搬送ベルト261を回転させることができる。
トレイ内従動プーリ263は、トレイ内駆動プーリ262の回転駆動軸と平行なトレイ内従動プーリ263に対して回転可能な回転軸(不図示)を有している。また、この回転軸は、対向するケース255の支持部材(不図示)に用紙搬送方向下流側へ所定の圧力で押圧されるように構成されている。そして、圧力で押圧される回転軸に回転可能に支持されたトレイ内従動プーリ263とトレイ内駆動プーリ262とに架張された内搬送ベルト261は所定の張力を得て折り紙を搬送する用紙搬送面を形成する。
本実施例の用紙積載装置303の動作について説明する。ここで、ユーザが原稿を複写機300にセットし、複写機300の操作・表示部301から、各種設定を行い、選択された排紙トレイに折り紙が搬送されるまでの仕分け手段220の動作は実施例1と同様であるので、適宜省略して説明する。
例として、折り種類として観音四つ折りが選択され、収納する排紙トレイとして下から2段目の排紙トレイ252が選択されたものとして、図12(c)及び図6(f)を用いて、トレイ内搬送手段260の動作を説明する。ユーザの各種設定後、用紙積載制御部の制御で、従動プーリ223と調整プーリ224の位置が移動し、可動搬送ベルト211の用紙搬送面の長さはL252となり、仕分け手段220は、観音四つ折りの折り紙を搬送可能な状態となる。そして、複写機300の画像形成動作が開始されると、仕分け手段220の搬送動作開始に同期して、トレイ内搬送手段260も、用紙積載制御部の制御により、トレイ内駆動プーリ262に係合された駆動モータの回転を開始する。
トレイ内駆動プーリ262に係合された駆動モータの回転が開始されると、トレイ内駆動プーリ262の回転にともない、トレイ内搬送ベルト261、トレイ内駆動プーリ262も回転して、観音四つ折りの折り紙を搬送可能な状態となる。そして、仕分け手段220は、最初の観音四つ折りの折り紙を、排紙トレイ252の用紙受入位置から排紙トレイ252のケース255内に搬送する(落とし込む)。すると、最初の観音四つ折りの折り紙の後端f2,f4は、トレイ内搬送ベルト261の回転にともない、用紙搬送方向下流側へ移動する。そして、後続の後続の観音四つ折りの折り紙の先端f4が、最初の観音四つ折りの折り紙の後端f2,f4に重なるように積載される。ここで、トレイ内搬送ベルト261の搬送速度は、後続の観音四つ折りの折り紙の先端f3が、最初の観音四つ折りの折り紙の上方の後端f4に重なるような搬送速度に、用紙積載制御部により制御されている。
さらに後続の観音四つ折りの折り紙が、仕分け手段220から搬送される場合には、この動作を繰り返して折り紙を連続的に折り紙を排紙トレイ254内にスタックされる。そして、最初の観音四つ折りの折り紙の先端f3が、ケース255に設けた用紙ストッパ256の用紙搬送方向上流側の壁面に突き当たった後、トレイ内搬送ベルト261のさらなる用紙搬送面の移動により、用紙ストッパ256を乗り越える。そして、さらにトレイ内搬送ベルト261による搬送が続くと、用紙ストッパ256を乗り越えた最初の観音四つ折りの折り紙の先端f3は、ケース255の用紙搬送方向下流側の内壁面に突き当たり、先端f3が上方に移動して行く。この最初の観音四つ折りの折り紙の先端f3の上方への移動は、下方の後端f2が用紙ストッパ256の近傍に接近して、この折り紙が湾曲してしまうまで上方に移動することとなる。また、最初の観音四つ折りの折り紙が湾曲してしまうと、逆に、この先端f3の高さは低くなってしまう。
このようにして、先端f3を上方斜めに向けるように傾いた最初の観音四つ折りの折り紙に、重ねて積載された後続の観音四つ折りの折り紙も倣って、先端f3を上方斜めに向けるように傾いた状態でスタックされることとなる。このようなスタック動作を繰り返すことで、連続的に観音四つ折りの折り紙を排紙トレイ254内に傾けてスタックすることができる。そして、排紙トレイ254内に先行して積載された観音四つ折りの折り紙の間に、後続の観音四つ折りの折り紙が挟まってしまい、積載不良、又は頁順狂いとなってしまうことを防止できる。また、排紙トレイ254内に積載された観音四つ折りの折り紙が崩れてしまうことも防止できる。また、整然と斜めにスタックすることができ、ユーザによる観音四つ折りの折り紙の取り出しもし易くなり、利便性も高めることができる。
(実施例3)
本実施例の用紙積載装置303は、実施例1、2の用紙積載装置303と、折り加工の種類、用紙サイズによって、仕分け手段220の可動搬送ベルト221の折り紙の搬送速度を制御することで、前後して搬送する折り紙の間隔を調整することを規定している点のみ異なる。以下、実施例1、2と同様に、複写機300と接続された用紙折り加工装置302の、用紙搬送方向下流側に接続されて利用される場合の構成・動作について説明する。また、実施例1の用紙積載装置と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。また、本実施例でも、実施例1、2の用紙積載装置の構成で奏することができる効果も同様に奏することができる。
本実施例の用紙積載制御部は、折り加工の種類、用紙サイズによって、仕分け手段220の可動搬送ベルト221の折り紙の搬送速度を変更して、可動搬送ベルト221で、前後して搬送する折り紙の間隔を調整する。前後して搬送する折り紙の間隔を、折り加工の種類、用紙サイズ、折り速度により調整することで、可動搬送ベルト221の用紙搬送面上で、先行する折り紙の後端と、後続の折り紙の先端とが重なることを、確実に防止できる。また、適切な間隔をもって搬送することができ、不必要に可動搬送ベルト221の搬送速度を高める必要もない。
不必要に可動搬送ベルト221の搬送速度を高めることが無いため、排紙トレイへ搬送する際に、折り種類等により、用紙搬送面から折り紙が放り出されるように投げだされ、項番号狂い等の積載不良を生じる可能性も低くできる。このように、可動搬送ベルト221の用紙搬送面上で、折り紙の間隔を適切に調整できることで、幅広い折り種類、用紙サイズの折り紙を、複数段の排紙トレイに積載することが可能となる。また、可動排出ベルト221は、連続的に動かすのでは無く、断続的に動かしても良い。
(変形例)
次に、本実施形態に係る用紙積載装置の変形例に付いて説明する。本変形例の用紙積載装置303は、実施例1乃至3の用紙積載装置303と、仕分け手段220に備えた調整プーリ昇降手段244の構成のみが異なる。以下、実施例1乃至3と同様に、複写機300と接続された用紙折り加工装置302の、用紙搬送方向下流側に接続されて利用される場合の構成・動作について、図13、14を用いて説明する。また、実施例1乃至3の用紙積載装置と同様な構成・動作については、適宜省略して説明する。また、本実施例でも、実施例1乃至3の用紙積載装置の構成で奏することができる効果も同様に奏することができる。
上述した実施例1乃至3の用紙搬送装置303では、いずれも、仕分け手段220の調整プーリ224の上下方向の昇降でのみ可動排出ベルト211の張力Tの値を調整している。このため、予め、従動プーリ223の各排紙トレイへの折り紙の搬送位置に対応した調整プーリ224の高さを求めていたとしても、各部材の加工誤差や組み付け誤差により可動排出ベルト211の張力Tが左右されてしまう虞がある。また、経時の可動排出ベルト211の伸び等によっても、可動排出ベルト211の張力Tは左右されてしまう虞もある。そして、予め、求めている高さに調整プーリ224を昇降させた後、可動排出ベルト211の現実の張力Tを圧力センサを用いて間接的に計測し、調整プーリ224の昇降を微調整しようとしても、所定の範囲の値に張力Tを設定するの時間を要してしまう。
そこで、図13に示すように、調整プーリ224の回転軸245を下方に弾性的に押圧する調整プーリ軸押圧部材247を設け、可動排出ベルト211を下方に押圧する構成とした。そして、可動排出ベルト211の周長も、調整プーリ224の回転軸245を下方に調整プーリ軸押圧部材247で押圧することを前提に設定した。このように、調整プーリ224を下方に弾性的に押圧することで、調整プーリ224の高さに多少の誤差が生じていたとしても、可動排出ベルト211の張力Tを所定の範囲の値に設定することができる。そして、経時の可動排出ベルト211の伸び等が生じても、従来に比べ長期に亘り安定して、張力Tを適切な範囲の値に設定することが可能となる。また、圧力センサを用いた微調整を行う際も、従来より短時間で、可動排出ベルト211の張力Tを所定の範囲の値に設定することができる。
以下、具体的な調整プーリ昇降手段244の構成の例について、図14を用いて説明する。本参考例では、図14(a)に示すように、実施例1乃至3の用紙搬送装置303で用いた調整プーリ昇降手段244においては、調整プーリ224の両端近傍に備えている昇降部材232に代え、昇降部材248を備えている。そして、この昇降部材248では、調整プーリ224の回転軸231と、昇降用プーリ235と昇降用ギア234の回転軸である回転軸245とを兼用せずに別に設けている。そして、調整プーリ224の両端近傍に備えている昇降部材248は、昇降用プーリ235と昇降用ギア234の回転軸245でそれぞれ連結され、水平方向に平行に昇降可能な構成となっている。
また、図14(b)に示すように、調整プーリ224の回転軸231の両端は、軸受け部材246により回転可能に支持され、かつ、この軸受け部材246は、それぞれの端部側の昇降部材248に、上下方向にスライド可能に保持されている。そして、昇降部材248の軸受け部材246をスライド可能に保持する溝の上部には押圧部材247が設けられ、軸受け部材246を所定の力で下方に押圧しながら保持している。この押圧部材247としては、弾性部材であるバネ等が好適である。また、昇降部材248の軸受け部材246をスライド可能に保持する溝の下端部の位置は、調整プーリ224が最も下方に押圧された状態でも、昇降用プーリ235と昇降用ギア234の回転軸である回転軸245に接触しない位置としている。
また、本実施形態では、用紙積載装置と用紙折り加工装置とを別体とした例について説明したが、これに限定されるものではなく、用紙折り加工装置内に、実施例1乃至3、又は変形例に係る用紙積載装置を備える構成としても良い。用紙折り加工装置と用紙積載装置とを一体に設けることで、それぞれの余剰空間を有効に活用することができ装置のコンパクト化に貢献することができる。また、共通する部分、例えば、制御部、電源部等を兼用することもでき、コストダウウンにも貢献できる。
また、本実施形態では、本発明を、転写紙等を用いる用紙積載装置、用紙折り加工装置について適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、OHPシート等のシートに用いるシート積載装置、シート折り加工装置にも適用できる。
また、本実施形態では、用紙折り加工装置に接続する用紙積載装置について説明したが、これに限定されるものではなく、加工後の厚みがあるものを積載する用紙積載装置にも適用が可能である。例えば、複数のページ分の用紙をまとめて綴じるステープラ等のシート後処理装置に接続して使用してもよい。
以上、本実施形態の用紙積載装置では、可動搬送ベルト221の用紙搬送面の長さを変更することで、用紙搬送面の長さ異なる位置に設けられた排紙トレイにも、用紙折り加工装置302から受入れた折り紙を搬送することができる。用紙搬送面の長さ異なる位置に設けられた排紙トレイに折り紙を搬送できることで、複数段に設けられた複数の排紙トレイから、搬送する排紙トレイを選択して搬送することができる。搬送する排紙トレイを選択して折り紙を搬送することで、異なる折り種類の折り紙が同じ排紙トレイに混載されることがなく、複数段に設けられた複数の排紙トレイから選択した排紙トレイに折り紙を積載することが可能となる。よって、先行して積載した折り紙に、後続の折り紙が挟まったり、積載した折り紙束が崩れたりして積載不良、又は頁順狂いとなってしまうことを、従来の用紙積載装置に比べ抑制することができる。
また、本実施形態の用紙積載装置では、排紙トレイの各排紙トレイのケース255の内部のトレイ内搬送手段260で、先行して積載した折り紙の後端に後続の折り紙の先端を重ねてケース255の内部で搬送できる。先行して積載した折り紙の後端に後続の折り紙の先端を重ねてケース255の内部で搬送することで、各折り紙の先端を上方斜め方向に傾斜するように整然と斜めにスタックすることができる。整然と斜めにスタックすることができることで、排紙トレイのケース255内にされた折り紙が崩れることを防止できるとともに、ユーザによる折り紙の取り出しもし易くなり、利便性も高めることができる。
また、本実施形態の用紙積載装置では、折り加工の種類、用紙サイズによって、仕分け手段220の可動搬送ベルト221の折り紙の搬送速度を変更して、可動搬送ベルト221で前後して搬送する折り紙の間隔を調整できる。可動搬送ベルト221の折り紙の搬送速度を変更して、可動搬送ベルト221で折り紙の間隔を調整することで、確実に用紙搬送面上で、先行する折り紙の後端と、後続の折り紙の先端とが重なることを、確実に防止できる。また、また、適切な間隔をもって搬送することができ、不必要に可動搬送ベルト221の搬送速度を高めることもないので、用紙搬送面から折り紙が放り出されるように投げだされ、項番号狂い等の積載不良を生じる可能性も低くできる。
また、本実施形態の用紙折り加工装置に、上述した本実施形態に係る用紙積載装置をその内部に一体的に備えることもでき、それぞれの余剰空間を有効に活用することができ装置のコンパクト化に貢献することができる。また、共通する部分、例えば、制御部、電源部等を兼用することもでき、コストダウウンにも貢献できる。