JP2012041128A - ピッキング設備およびピッキング設備におけるバッテリの充電方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピッキング棚に収納された物品を所定の搬送ラインBに沿って順次搬送される集品容器10に投入するようにされると共に、集品すべき物品を指示する物品要求情報を表示する投入表示器が各集品容器10に設けられてなるピッキング設備において、搬送ラインBの所定位置に投入表示器のバッテリに充電を行う充電器82が配置された充電エリアFBを設け、所定個数の集品容器10を、予め決められた稼動日間隔でもって、ピッキング作業終了後に、自動的に充電エリアFBにて停止させると共に、充電すべき集品容器10であることを、当該集品容器10の投入表示器に表示させるようにしたもの。
【選択図】図1
Description
そして、前記集品容器には、通常、ピッキングすべき物品の種類、個数などを表示する投入表示器が具備されており(例えば、特許文献1参照)、当然に、投入表示器用のバッテリが設けられるとともに、バッテリへの充電が行われる。
しかし、ピッキング作業の終了後に、毎回、バッテリの残量をチェックする必要があり、集品容器が多数ある場合には、非常に、面倒な作業となる。
そこで、本発明は、ピッキング作業終了の都度、投入表示器のバッテリの残量をチェックするといった面倒な作業を不要にし得るピッキング設備およびピッキング設備におけるバッテリの充電方法を提供することを目的する。
前記搬送経路の所定位置に前記投入表示器に搭載されたバッテリに充電を行う充電装置が配置された充電エリアを設けるとともに、
所定の集品容器を、予め決められた稼動日間隔でもって、ピッキング作業終了後に自動的に前記充電エリアに移動させて、当該集品容器にまたは当該集品容器の載置台に設けられた投入表示器に搭載されたバッテリの充電を行うようにしたものである。
また、請求項3に係るピッキング設備は、請求項1または2に記載のピッキング設備において、充電中に投入表示器に設けられている表示用ランプを点灯させるとともに、充電完了後に消灯させるようにしたものである。
また、請求項4に係るピッキング設備は、請求項1乃至3のいずれかに記載のピッキング設備において、投入表示器に、バッテリの劣化状態を示す劣化表示部を設けたものである。
さらに、請求項5に係るピッキング設備におけるバッテリの充電方法は、所定場所に配置された物品を所定の搬送経路に沿って順次搬送される集品容器に投入するようにされるとともに、集品すべき物品を指示する物品要求情報を表示する投入表示器が前記集品容器または前記集品容器が載置される載置台に設けられてなるピッキング設備における前記投入表示器に搭載されたバッテリの充電方法であって、
所定の集品容器を、予め決められた稼動日間隔でもって、ピッキング作業終了後に、自動的にバッテリに充電を行う充電装置が配置された充電エリアに移動させて、当該集品容器にまたは当該集品容器の載置台に設けられた投入表示器に搭載されたバッテリの充電を行う方法である。
本実施の形態に係るピッキング設備は、個別の予め登録されたユーザー(仕分け先の一例)からオーダー(注文)を受けた物品を、ユーザーのオーダーが割り付けられた集品容器に集めて配送する設備である。
ところで、本発明の要旨は、ピッキング設備に備えられている集品容器に設けられた投入表示器のバッテリへの充電に関するものであり、簡単に言うと、バッテリに充電を行う際に、充電対象となるバッテリが搭載された投入表示器を自動的に充電位置に移動させるようにしたものである。したがって、本実施の形態の説明においては、まず、ピッキング設備の全体構成について説明した後、バッテリに充電するための構成について詳しく説明する。なお、ピッキング設備の全体構成を説明する箇所においても、バッテリへの充電に関する構成の一部について説明する。
そして、この待機エリアFの一部がバッテリ(後述する)の充電エリアFBにされている(つまり、待機兼充電エリアにされている)。
作業者Hは、ベイ表示器20の表示により、ピッキング対象の物品11(収納箱12)が収納された間口16が存在する棚17の段数を特定し、各間口表示器19の表示に従って、間口16(収納箱12)から物品11をピッキングして集品容器10に投入する。
また2本のカーブ搬送ライン21C,21D、および袋掛けエリアEの袋掛機60の周囲の第2直進搬送ライン21Bは、駆動ローラコンベヤから構成されている。
また上述したようにアキュムレーション部22は、集品容器10を前送りする機能を有しているが、各投入ゾーンZの最下流に位置するアキュムレーション部22には、前送りに許可条件が付されており、前に空きのアキュムレーション部22があり、且つ、位置している投入ゾーンZに対応するピッキングゾーンPに設けられたゾーンコントローラ24より前送り許可信号(詳細は後述する)を受け取ったとき、集品容器10を前送りするように構成されている。
カバー39Aは、容器搬送方向の下流側からランプ38の点灯状態を認識でき、且つ正面から認識できないように、容器搬送方向のみが開放されているカバーであり、またカバー39Bは逆に、正面からランプ38の点灯・点滅状態を認識でき、且つ容器搬送方向の下流側から認識できないように、正面が開放されているカバーである。
またバッテリ37により、ランプ部31,33のランプ38と、ディジタル表示器32と、無線機36と、表示器コントローラ35に給電されている。
またRFID34に、集品容器10に割り付けられたオーダー・ナンバー(後述する)を書き込む、または書き込まれたオーダー・ナンバーを消去するRFIDライタ42Bが、第2直進搬送ライン21Bに沿って、詰め替えエリアDより下流側で袋掛けエリアEの上流側に設けられ、さらに第2直進搬送ライン21Bの下流端から第2カーブ搬送ライン21Dへかかる箇所に設けられている。
なお、これらRFIDリーダ42A,42Bとしては、RFIDの書き込み(IN)と読み出し(OUT)を同時に可能なRFIDリーダ/ライタを使用している。
「アンテナ」;第1直進搬送ライン21Aおよび第2直進搬送ライン21Bの上方には、投入表示器26の無線機36との間で、データの送受信を行うためのアンテナ43(図11)が敷設されている。
また第2の作業者Hは、ラベルプリンタ50により発行されたラベルを袋27に貼り付ける作業を実行する。検品良好のとき、袋27はラベルにより封印され、また検品不良のときは袋27に単に貼り付けられる。
また封印コントローラ49には、予め、投入表示器26に内蔵されたRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーに割り付けられた(紐付けされた)ユーザーと、ユーザー毎に割り付けられたバーコードを含むラベルデータが記憶されており、封印コントローラ49は、ストレージラインAの下流端に設けたRFIDリーダ42Aにより、搬送されてきた集品容器10に取り付けられた投入表示器26に内蔵のRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーが読み取られると、オーダー・ナンバーに紐付けされたユーザーを検索し、検索したユーザーにより、このユーザーに設定されたラベルデータを検索し、ラベルデータをラベルプリンタ50へ出力して、バーコード付きラベルを発行させる。
『詰め替えエリアD』;詰め替えエリアDには、図1、図7および図9に示すように、空の寄せ箱13が積まれた第1フリーコンベヤ53と、搬送ラインBにより搬送されてきた集品容器10の封印済み物品11(集品済み物品11)を詰め替えた寄せ箱13を送りだす第2フリーコンベヤ54と、集品容器10内の物品11を包んだ袋27に貼り付けられたラベルのバーコードを読み取るバーコードリーダ55と、第2フリーコンベヤ54の下流位置に配置されて出荷ラベルを発行するラベルプリンタ56と、コンピュータからなる詰替コントローラ57と、詰替コントローラ57より出力されるデータ等を表示する表示器(表示画面)58が設けられている。また詰め替えエリアDには、2人の作業者Hが配置されている。
また第2の作業者Hは、詰め替えが終了して下流側へ押し出されてきた寄せ箱13に、ラベルプリンタ56より発行された出荷ラベルを貼り付け、出荷する作業を実行する。出荷作業としては、例えば、出荷用の台車等に積み付ける。
このように、詰め替えエリアDにおいて封印済み物品11は寄せ箱13へ詰め替えられ、出荷される。
また袋掛けエリアEでは、袋掛機60の上流に設けられたRFIDライタ42Bにより、RFID34よりオーダー・ナンバーが消去され、袋掛機60の下流に設けられたRFIDライタ42Bにより、RFID34へ新たなオーダー・ナンバーが書き込まれる。
このように、全ての集品容器10は循環して、1日に何度も再利用され、循環する毎に、新たなオーダー・ナンバーが割り付けられる。このように、循環するために、投入表示器26にRFID34を設けて、オーダー・ナンバーの自動的に書き換える意味がある。
ピッキング設備の制御手段として、上記ピッキングゾーンP毎のゾーンコントローラ24と、封印コントローラ49と、詰替コントローラ57に加えて、統括コントローラ62と、通信コントローラ63と、表示切換コントローラ64が備えられている。
「通信コントローラ63」;通信コントローラ63には、図11に示すように、アンテナ43が接続された送受信装置65が接続され、通信コントローラ63は、前記アンテナ43、送受信装置65を介して、各投入表示器26の無線機36とデータの送受信を実行する。
そして、統括コントローラ62には、予め次のデータが設定されている。
・配送方面別に、登録された各ユーザーに割り付けられた、独自のバーコード。
・注文対象の物品11がそれぞれ格納されているピッキングゾーンPの間口16の配列データ(各物品11に対応するピッキングゾーンPの間口16のデータ)。
(イ).ピッキングゾーンP毎のゾーンコントローラ24と、封印コントローラ49と、詰替コントローラ57と、通信コントローラ63へ作業の開始指令と終了指令を出力する。
(ロ).第1直進搬送ライン21Aと、第2直進搬送ライン21Bと、第1カーブ搬送ライン21Cと、第2カーブ搬送ライン21Dと、袋掛機60を起動し、停止する。
(ハ).予め登録された各個別のユーザーからオーダー{注文:各仕分け先からの物品要求情報の一例;物品を特定する情報(例えば、物品の品種、物品名、物品コード等)と数量(個数)からなる単数または複数のデータ}を受け付けると、図13に示すように、オーダーを受けた予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに(あるいはユーザー、すなわち仕分け先、または仕分け先の物品要求情報に)、連続したオーダー・ナンバー(独自の符号の一例)を割り付け、各ピッキングゾーンPの各間口16にオーダーの数量(ピッキング数量)を書き込み、ストレージラインAのピッキングデータを形成する。このとき、ストレージラインAにおいて、各ユーザー・オーダーにおけるピッキングが終了する場合には、ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを求めて記憶する。
(ホ).ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバー毎に、注文データからピッキングされる物品11の総数を求め、各オーダー・ナンバーの物品11の総数を、ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバーとユーザーの配送方面のデータとともに表示切換コントローラ64へ出力する。
(ヘ).ユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバーおよびバーコードを、封印コントローラ49、および詰替コントローラ57へ出力する。
(ト).袋掛機60の下流に設けられた(第2カーブ搬送ライン21Dへかかる箇所に設けられた)RFIDライタ42Bにより、RFID34が検出されると、予め登録されたユーザーの順に、ユーザーのオーダーに割り当てられたオーダー・ナンバーをRFIDライタ42Bへ出力してRFID34にオーダー・ナンバーを書き込ませる。これにより、投入表示器26を取り付けた集品容器10に、オーダー・ナンバーが割り付けられる。
「表示切換コントローラ64」;表示切換コントローラ64には、図12に示すように、ストレージラインAの下流端に設けたRFIDリーダ42Aと、通信コントローラ63が接続され、予め、各オーダー・ナンバー毎の物品11の総数とユーザーに割り付けられたオーダー・ナンバーとユーザーの配送方面のデータが、統括コントローラ62より入力される。
そして、下記データを通信コントローラ63へ出力し、送受信装置65およびアンテナ43を介して、発信させる。なお、ストレージラインAの下流の封印エリアCにおいて、ストレージラインAの作業者Hと搬送ラインBに対して逆のサイドに第1の作業者Hが位置するために、投入表示器26のディジタル器(表示画面)32の表示を見やすい向きとするように、表示を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令)を出力する。
・配送方面が先端でも終端でもないとき…オーダー・ナンバーとともに、第2ランプ部33および第1ランプ部31のランプ38は消灯させるデータ、およびディジタル表示器32へ物品11の総数を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令の一例)。
・配送方面の終端のとき…オーダー・ナンバーとともに、カバー39B付きの第2ランプ部33のランプ38を「赤色」に点灯させ、且つ第1ランプ部31のランプ38を消灯させるデータ、およびディジタル表示器32へ物品11の総数を逆向きに表示させるデータ(表示逆向き指令の一例)。
そして、図12(b)に示すように、配送方面の切れ目が、第2ランプ部33のランプ38の色により表示され、また検品用として、集品容器10に集品されている物品11の総数が逆向きに、すなわちストレージラインAに配置された作業者Hとは、搬送ラインBの異なるサイドに位置する封印エリアCの第1の作業者Hが見やすい向きに、ディジタル表示器32により示される。
ゾーンコントローラ24は、上記配列データ、各ユーザーに割り当てられたオーダー・ナンバー、ピッキングデータ(ピッキングが終了するゾーン・ナンバーを含む)、およびピッキングデータによるピッキング作業が終了しているか否かが記憶されるピッキングメモリ71と、上流投入ゾーンZに上流から下流に向けて位置する(移動してきている)最大6個の各集品容器10に取り付けられた投入表示器26のRFID34に書き込まれたオーダー・ナンバーが記憶される上流ゾーンメモリ72と、自投入ゾーンZに上流から下流に向けて位置する最大6個の各集品容器10の同様のオーダー・ナンバーが記憶される自ゾーンメモリ73と、前記ピッキングメモリ71へ、統括コントローラ62から入力された上記各ユーザーに割り当てられたオーダー・ナンバー、およびピッキングデータを記憶するデータ処理部74と、上流ゾーン容器検出部75と、自ゾーン容器検出部76と、上流ゾーン先行表示制御部77と、自ゾーン先行表示制御部78と、ピッキング制御部79と、前送り許可制御部80から構成されている。
また検索してオーダー・ナンバーにピッキングデータが無ければ(ピッキング作業が無ければ)、オーダー・ナンバーに、自投入ゾーンZのナンバー、および消灯信号であることを加えた自ゾーン消灯データを通信コントローラ63へ出力する。またピッキングデータが全く無いとき、ピッキングデータ無し信号を上流ゾーン先行表示制御部77へ出力する。前記自ゾーン消灯データに基づいて、第2ランプ部33のランプ38が消灯される(後述する)。
オーダー・ナンバーにピッキングデータが有れば(ピッキング作業が有れば)、オーダー・ナンバーを記憶し、続いて自ゾーン先行表示制御部78より前記ピッキングデータ無し信号を入力しているかどうかを確認する。ピッキングデータ無し信号を確認すると、最も下流のオーダー・ナンバー(集品容器10)をピッキング作業対象のオーダー・ナンバー(集品容器)として決定し、そのオーダー・ナンバーに、上流投入ゾーンZのナンバー(自投入ゾーンZのナンバーより1を減算)を加えてピッキング制御部79へ出力する。
また自ピッキングゾーンPがピッキング終了ゾーンに設定されている場合、オーダー・ナンバーに、「END」(“物品の投入終了”の表示の一例)表示指令、および消灯信号であることを加えたゾーン終了消灯データを通信コントローラ63へ出力する。
・自ゾーン点灯データ…第2ランプ部33のランプ38を点灯。
・自ゾーン消灯データまたはゾーン終了消灯データ…第2ランプ部33のランプ38を消灯。
・自ゾーン点滅データ…第2ランプ部33のランプ38を点滅。
・上流ゾーン点灯データ…第1ランプ部31のランプ38を点灯。
・上流ゾーン消灯データ…第1ランプ部31のランプ38を消灯。
・上流ゾーン点滅データ…第1ランプ部31のランプ38を点滅。
なお、投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38の状態(点灯/点滅/消灯の状態)は、自ゾーン先行表示制御部78により制御され、また第1ランプ部31のランプ38の前記状態は、上流ゾーン先行表示制御部77により制御されていることにより、集品容器10が上流の投入ゾーンZから下流の投入ゾーンZへ移動されたとき、この投入表示器26の第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の前記状態は、同時に見直され、第1ランプ部31および第2ランプ部33のランプ38の両方の前記状態が同時に更新されることになる。
a.投入ゾーンZ内では、空きのアキュムレーション部22があると、前詰めされる。
b.投入ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象ではない集品容器10のとき、無条件で、自投入ゾーンZに対向する対応する自ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力され、下流投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生すると移動する。
c.投入ゾーンZに渡る移動は、ピッキング作業対象の集品容器10Aのとき、投入ゾーンZのゾーンコントローラ24より前送り許可信号が出力されるまで、すなわちピッキング作業が終了するまで、下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生したとしても移動することはなく停止し、ピッキング作業が終了していない最下流の集品容器10が下流の投入ゾーンZへ移動してしまうことが阻止され、前送り許可信号の出力により、はじめて下流の投入ゾーンZへ移動する(下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生していることが条件)。
このように、投入ゾーンZを渡ることが可能な(許可されている)集品容器10は、投入ゾーンZに渡って移動するとき、下流の投入ゾーンZが詰まっている場合(空きのアキュムレーション部22が無い場合)には待機し、下流の投入ゾーンZの上流に空きのアキュムレーション部22が発生した状態になれば移動する。
各投入ゾーンZに6個のアキュムレーション部22が設けられており、図16(a)に示すように、ゾーン2における下流側の2つの集品容器10がピッキング作業対象ではなく、隣接する下流のゾーン3の上流に2つ分の空き(集品容器10無し)のアキュムレーション部22があると、図16(b)に示すように、アキュムレーションコンベヤの機能により、ゾーン2における下流側の2つの集品容器10は、隣接する下流のゾーン3へ移送され、前詰めされる。このとき、ゾーン2のピッキング作業対象の集品容器10Aは、ゾーンの下流端まで移送されるが、ピッキングゾーンPのゾーンコントローラ24よりピッキング作業が終了して前送り許可信号が出力されるまで、ゾーン3へ移送されることはない。
また投入ゾーンZ内で、ピッキング作業が実行される集品容器10Aは、投入ゾーンZでのピッキング作業が終了するまで、下流投入ゾーンZに移送されることを回避でき、欠品の発生を防止できる。
図4に示すように、自投入ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第2ランプ部33のランプ38は、点灯または点滅または消灯し、点灯によりピッキング作業あり、点滅によりピッキング作業実行、消灯によりピッキング作業無しが表示され、このとき、自ピッキングゾーンPのベイ表示器20と、各間口表示器19が表示される。
また上流投入ゾーンZに位置する集品容器10に取り付けられた投入表示器26の第1ランプ部31のランプ38(自ピッキングゾーンPからのみ見ることが可能)は、点灯または点滅または消灯し、点灯によりピッキング作業あり、点滅によりピッキング作業実行、消灯によりピッキング作業無しが表示される。
またピッキング作業の実行終了により、この集品容器10へのピッキング作業が終了した場合、ディジタル表示器32に、“END”が表示される。
また投入表示器26のディジタル器(表示画面)32は、第2ランプ部33のランプ(自ゾーンランプ)38と第1のランプ部31のランプ(先行ゾーンランプ)38の中央に取り付けられることにより、投入表示器26が取り付けられた集品容器10に物品11を投入する作業者より最も、見やすくされている。
ここでは、上述した投入表示器26について、再度、簡単に説明するとともに、バッテリ37に充電を行う際に、充電対象となるバッテリ37を搭載した投入表示器26言い換えれば集品容器10を自動的に充電エリアFBに移動させるための構成について説明する。
すなわち、上述したように、投入表示器26の表示器本体30の端面には、バッテリ37の充電を行うための充電用プラグ(後述する)の差込口30aが設けられるとともに、ディジタル表示器32には前記バッテリ37の劣化状態を表示する機能が具備されている。
そして、充電対象となる投入表示器26が設けられた集品容器10を自動的に充電位置に移動させるために、個々の投入表示器26の配置状態を認識し得るように構成されている。
さらに、待機エリアFに設けられた充電エリアFBには、充電器(充電装置の一例)82が配置されており、ピッキング作業が終了した後、自動的に、所定個数(本実施の形態では10個として説明するが、勿論、個数は10個に限定されるものではない)の集品容器10が充電エリアFBに停止するようにされている。すなわち、図10に示すように、充電時に10個の投入表示器26つまり集品容器10を充電エリアFBに停止させるための指示を出力する充電作業用コントローラ85が具備されている。なお、充電器82は、図18に示すように、充電器本体83と、この充電器本体83から引き出されるとともに先端に充電用プラグ84aが設けられた所定本数、ここでは10本(図18では5本だけ示している)の充電コード84とから構成されている。
この充電対象表示器決定部88からは、充電すべきバッテリ群のうち、先頭のバッテリ37が搭載された投入表示器26の識別番号が統括コントローラ62に送られて、当該先頭の投入表示器26に搭載された集品容器10が所定の充電位置(イ)に停止される。このとき、充電すべき所定個数つまり10個のバッテリ37に係る投入表示器26の識別番号(図19では、充電表示器識別番号と称す)が表示器コントローラ35つまり通信コントローラ63および無線機36を介してそれぞれの投入表示器26に送られて第2ランプ部33のランプ38が点灯するようにされ、充電対象であることが明示される。
また、第2ランプ部33のランプ38は、充電中においても点灯されるように構成されている。したがって、充電用プラグ94aが差込口30aに差し込まれると、充電監視部からの検出信号により充電中は点灯され、充電完了後は消灯される。
ピッキング作業が終了すると、統括コントローラ62から充電作業用コントローラ85に充電作業の開始信号(充電指示信号ともいえる)が出力される。
このとき、統括コントローラ62により、全ての投入表示器26の識別番号が読取器81にて読み取られて、それぞれ固有の識別番号が認識されるとともに、これら固有の識別番号が充電作業用コントローラ85に送られる。
充電作業用コントローラ85においては、充電済表示器記憶部86から前回充電表示器識別番号が統括コントローラ62に送られ、この統括コントローラ62にて先頭の投入表示器26が認識され(つまり、最後の充電済み投入表示器の上流側に配置されている投入表示器が認識される)、そして、この先頭の投入表示器26が設けられた集品容器10が充電位置(イ)にて停止される。
さらに、充電作業用コントローラ85においては、充電済表示器記憶部86から前回充電表示器識別番号および充電個数設定部87から充電個数(10個)が充電対象表示器決定部88に入力され、ここで、既に統括コントローラ62から送られた全ての投入表示器26の識別番号に基づき、今回充電すべき所定個数つまり10個の投入表示器26の識別番号が決定される。
そして、統括コントローラ62により、先頭の投入表示器26が設けられた集品容器10すなわち10台の集品容器10が充電ゾーンFBに停止されると、作業者は、第2ランプ部33のランプ38が点灯している投入表示器26をコンテナ25から取り外し、直ぐ近くに配置されている充電器82まで持ち運び、その充電用プラグ84aを各バッテリ37側の差込口30aに差し込み充電を行えばよい。
そして、次のピッキング作業を行う日、つまり次の稼動日の朝に充電用プラグ84aをバッテリ37から取り外すとともに、充電が完了した全ての投入表示器26を集品容器10にそれぞれセットし、ピッキング作業を開始すればよい。
ところで、上述したように、1回の充電個数が10個に設定されているため、例えば集品容器の全個数が100個である場合には、稼動日でみれば10日毎に、統括コントローラ62、充電作業用コントローラ85などの制御装置(制御器)により、自動的に充電が行われる。勿論、この間隔(稼動日間隔)については、充電個数設定部87にて充電個数を変えることにより、変更することができる。
なお、上述した実施の形態では、統括コントローラ62側で全ての投入表示器26の識別番号を認識するように説明したが、全ての投入表示器26を充電作業用コントローラ85側で認識するようにしてもよい。
この場合、読取器81にて読み取られた各投入表示器26の識別番号は、充電作業用コントローラ85側に送られることになる。
また、充電すべき所定個数の投入表示器26を明示させるランプ38の点灯については、先頭の投入表示器26のランプ38だけでもよい。
また、上述した本実施の形態では、投入表示器26を集品容器10に取り付けるようにしたが、図20に示すように、投入表示器26を、集品容器10を載置して搬送し得るトレイ(載置台の一例)91に設けるようにしてもよい。またこのような投入表示器26付きトレイ91を複数、搬送ラインBにより循環し、循環しているトレイ91に対して集品容器10を自動で投入し、自動で払い出す構成とすることもできる。なお、この場合も、投入表示器26はトレイ91から取り外し得るように設けられており、バッテリ37の充電時には、投入表示器26を充電器81の場所に持ち運べるようにされている。
また、上述した本実施の形態では、ユーザーのオーダー(またはユーザー)に、連続したオーダー・ナンバーを割り付け、RFID34に書き込ませ、これにより、投入表示器26を取り付けた集品容器10にオーダー・ナンバーを割り付けているが、ユーザーまたはユーザーのオーダー、すなわち仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を、RFID34に直接書き込ませ、これにより、投入表示器26を取り付けた集品容器10に、仕分け先、または仕分け先の物品要求情報を割り付けることも可能である。
また、上述した本実施の形態では、ユーザーのオーダーを特定する独自の符号として数字(オーダー・ナンバー)を使用しているが、バーコード、アルファベットなどの文字や絵文字等を使用することもできる。このとき、バーコード、文字や絵文字に順を決めて、その順にユーザーのオーダーに割り付けて、RFIDライタ42Bにより、RFID34へ書き込む。
また、上述した本実施の形態では、各ピッキングゾーンPに、1人の作業者Hを配置する構成としているが、各ピッキングゾーンPに複数(例えば、2人)の作業者Hを配置する構成とすることもできる。これにより、投入ゾーンZ内にピッキング対象の集品容器10が間を置くことなく搬入される状況にあっても、投入ゾーンZ内の作業速度が向上するため、各投入ゾーンZに集品容器10が滞留する恐れを低減でき、ピッキング作業の効率を向上できる。またピッキングゾーンPの作業者Hは、ピッキングした物品11を直接、集品容器10へ投入しているが(手動投入しているが)、ピッキングゾーンP毎に、第1直進搬送ライン21A上に、物品11の集品容器10への自動投入を行う自動投入装置を配置して物品11を自動投入するようにすることもできる。
このように、5桁の数字を表示可能なディジタル表示器(表示画面の一例)32’とすることにより、集品容器10を特定するオーダー・ナンバーを、3桁から5桁の数字に増やして表示することが可能となる。またカバー39B’により、容器搬送方向の下流側および上流側に位置する作業者Hから、ランプ38の点灯・点滅状態を判りにくくできるとともに、ピッキング作業等を実行する作業者Hとは、直進搬送ライン21A,21Bを挟んで反対側にいる作業者Hからランプ38の点灯・点滅状態を認識できないようにすることができる。
また、上述した本実施の形態では、作業者Hに対して、ストレージラインA(フローラック15)と搬送ラインB(第1直進搬送ライン21A)が同じ側に配設されているが、作業者Hを挟んで、フローラック15と第1直進搬送ライン21Aを反対側に配置するようにしてもよい。これにより、フローラック15の下方に、第1直進搬送ライン21Aにより作業者Hの手が届かずに設置不能となっている棚17を設けることができ、ピッキングゾーンPの間口16の数を増すことができる。
また、上述した本実施の形態では、フローラック15を第1直進搬送ライン21Aに沿って配置しているが、間口(物品収納部)16がピッキングゾーンP毎に配置されていればよく、ピッキングゾーンP毎に第1直進搬送ライン21Aとは、直角な向きに配置してもよい。
また、上述した本実施の形態では、搬送ラインBを、1本の循環ラインにより構成しているが、複数、例えば2本の循環ラインにより構成することも可能であり、さらにこれら循環ラインの集品容器10の搬送面の高さを変えることも可能である。
また、上述した本実施の形態では、ピッキング棚としてフローラック15を使用しているが、物品11または収納箱が移動しない一般棚を使用することもできる。
また、上述した本実施の形態では、フローラック15の各棚17は固定されているが、任意に前後(第1直進搬送ライン21Aの方向)に移動・調整できる構成とすることもできる。
また、上述した本実施の形態では、集品容器10への物品11の完了を入力手段として、テープスイッチ23を使用しているが、単に完了を入力するスイッチであればよく、単なる押釦スイッチでもよい。
さらに、上述した本実施の形態では、仕分け先をユーザー別としているが、ユーザーに限ることはなく、店舗別、商品などのカテゴリー別あるいは区分別、地域別、搬送トラック別などとすることもできる。
B 搬送ライン
FB 充電エリア
10 集品容器
11 物品
21A 第1直進搬送ライン
26 投入表示器
31 第1ランプ部
32 ディジタル表示器
32′ ディジタル表示器
33 第2ランプ部
36 無線機
37 バッテリ
81 読取器
82 充電器
84a 充電用プラグ
85 充電作業用コントローラ
86 充電済表示器記憶部
87 充電個数設定部
88 充電対象表示器決定部
91 トレイ
Claims (5)
- 所定場所に配置された物品を所定の搬送経路に沿って順次搬送される集品容器に投入するようにされるとともに、集品すべき物品を指示する物品要求情報を表示する投入表示器が前記集品容器または前記集品容器が載置される載置台に設けられてなるピッキング設備において、
前記搬送経路の所定位置に前記投入表示器に搭載されたバッテリに充電を行う充電装置が配置された充電エリアを設けるとともに、
所定の集品容器を、予め決められた稼動日間隔でもって、ピッキング作業終了後に自動的に前記充電エリアに移動させて、当該集品容器にまたは当該集品容器の載置台に設けられた投入表示器に搭載されたバッテリの充電を行うようにしたことを特徴とするピッキング設備。 - 充電すべきバッテリであることを投入表示器に表示させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のピッキング設備。
- 充電中に投入表示器に設けられている表示用ランプを点灯させるとともに、充電完了後に消灯させるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載のピッキング設備。
- 投入表示器に、バッテリの劣化状態を示す劣化表示部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のピッキング設備。
- 所定場所に配置された物品を所定の搬送経路に沿って順次搬送される集品容器に投入するようにされるとともに、集品すべき物品を指示する物品要求情報を表示する投入表示器が前記集品容器または前記集品容器が載置される載置台に設けられてなるピッキング設備における前記投入表示器に搭載されたバッテリの充電方法であって、
所定の集品容器を、予め決められた稼動日間隔でもって、ピッキング作業終了後に、自動的にバッテリに充電を行う充電装置が配置された充電エリアに移動させて、当該集品容器にまたは当該集品容器の載置台に設けられた投入表示器に搭載されたバッテリの充電を行うことを特徴とするピッキング設備におけるバッテリの充電方法。
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