JPH04345417A - パレット移送式コンベア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、工場などで使用される
パレット移送式コンベアに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、工場の製造ラインなどで使用さ
れているパレット移送式コンベアにおいては、パレット
上の製品、部品等に対する製品識別等の情報を管理する
ために、パレットに取り付けたデ−タキャリアに対して
、コンベア本体側に固定配置されている質問器（アンテ
ナユニット）から、電波、光等を媒体として情報を読み
書きすることが行われている。このデータキャリアにつ
いては、例えば「オートメーション」（日刊工業新聞社
刊）１９８９年１０月号第１頁〜第２３頁に記載されて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】データキャリアを備え
た従来のパレット移送式コンベアにおいては、質問器に
より読み書きされる情報は、通常、質問器に接続される
コンピュータのディスプレイ上に表示される。しかしこ
の場合、作業者がデータキャリアに記憶されている情報
を認識できるのは、コンピュータのディスプレイが配置
されている場所に限定され、パレット上の製品等に関す
る情報を製造ラインなどにおける作業中に即座に知るこ
とができないという問題があった。また、パレット上に
、データキャリアに記憶されている情報を常時表示する
ためのディスプレイ等を配置する場合には、データキャ
リア用の通常の電源では容量が不足となる等の問題があ
る。

【０００４】本発明は、パレットにディスプレイを設け
てデータキャリアに記憶されている情報を表示し、その
情報を製造ラインにおいて即座に知ることができ、且つ
パレットにおいて電力容量不足になることがないパレッ
ト移送式コンベアを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、パレットには、デ−タの読み出し或る
いは書き込みが為されるデータキャリアと、該データキ
ャリアに記憶されている情報を表示する表示部とを設け
るとともに、コンベア本体からパレットに給電する給電
部を設けた。

【０００６】また、更に、パレットには、表示部に給電
する２次電池と、給電部から給電される電力にて２次電
池を充電する充電回路とを設けた。

【０００７】

【作用】データキャリアに記憶されている情報は表示部
に表示される。表示部の動作のための電源は、コンベア
本体から給電部を介して供給される。

【０００８】給電部を介して供給された電力は、パレッ
トに設けられた２次電池を充電回路により充電する。

【０００９】

【実施例】以下図面に従い、本考案の実施例について説
明する。

【００１０】図１は本発明のパレット移送式コンベアを
実施したコンベアシステムの断面図、図２は位置決めス
テーション周辺の外観斜視図、図３はパレット部分の詳
細を示す斜視図、図４はコンベアシステムの上面図であ
る。

【００１１】図において、１はコンベア本体であり、内
部に設けられたモータ（図示せず）によってコンベアベ
ルト２を駆動する。３はコンベア本体上をコンベアベル
ト２によって図中の矢印Ａ方向に移送される複数のパレ
ットの中の一枚である。４はコンベア本体１の位置決め
ステーション４０部分に設けられているストッパ、５は
コンベア本体に固定配置されている質問器である。パレ
ット３上面には、データキャリア６、表示部７を含む表
示ユニット８、Ｎｉ−Ｃｄ等の２次電池を内蔵した２次
電池パック９が設けられている。表示ユニット８は、パ
レット３上面の作業面積を大きく確保するため、奥部に
垂直に設けられている。

【００１２】また、１０はコンベア本体１の相対向する
内面適所にパレット３の進行方向にそって複数設けられ
た、直流電圧が加えられている導電板である。一方、パ
レット３の下部側面には、スプリング１１によって付勢
されて導電板１０と接触する導電端子１２が設けられて
いる。そして、これら導電板１０、導電端子１２がコン
ベア本体１からパレット３に給電する給電部を構成する
。１３は導電端子１２と２次電池パック９とを電気的に
接続し、前記給電部から給電される電力にて２次電池パ
ック９に内蔵されている２次電池を充電する充電回路で
ある。

【００１３】次に、上記構成について更に詳細に説明す
る。位置決めステーション４０は、コンベアシステムに
よって構成される製造ライン上の必要な位置の何ケ所か
に設けられており、パレット３が各位置決めステーショ
ンに到着するとストッパ４が上昇し、パレット３を一時
的に静止させる。データキャリア６には製品識別情報、
製品の仕掛り情報等のデ−タが記憶されている。そして
、パレット３が静止した状態において、質問器５とデー
タキャリア６は相対向する位置関係となり、質問器５に
よるデータキャリア６に記憶されているデ−タの読み出
し、或るいは新たなデ−タの書き込みが可能となる。 質問器５とデータキャリア６との間のアクセス媒体は電
波、光等である。また、データキャリア６はデータを保
持するための電源としてリチウム電池等を内部に備えて
いる。質問器５は、このコンベアシステムの制御を行う
コンピュータ（図示せず）に接続されており、質問器５
により読み出されたデ−タ等はコンピュータに転送され
、必要に応じてコンピュ−タのディスプレイ等に表示さ
れる。所定時間経過した後、ストッパ４が下降すると、
パレット３はコンベアベルト２によってさらに矢印Ａ方
向に移送され、次のパレット３が再びストッパ４により
静止され、同様の処理が為される。尚、ストッパ４によ
る一時的な静止は、データの読み書きの為だけでなく、
パレット３の工程間移送時間の調節、パレット３上の製
品に対して行う加工作業等にも利用される。

【００１４】而して、本発明においては、パレット３上
に設けられている表示部７においても、データキャリア
６に記憶されているデータが表示される構成となってい
る。即ち、表示ユニット８は内部に読みだし制御部を備
えており、読みだし制御部は、質問器５とは独立にデー
タキャリア６に記憶されているデ−タを読み出し、読み
出したデータに基ずく情報をＬＣＤより成る表示部７に
おいて表示する。従って、製造ラインにおける作業者等
は、表示部７に表示されるパレット３上の製品等に関す
る情報をそのつど確認しつつ作業を行うことができ、作
業の正確さや効率に優れる。

【００１５】ここで、表示部７はデータキャリア６等に
比較すると消費電力が大きいため、データキャリア６が
内蔵しているリチウム電池とは別に設けた２次電池パッ
ク９により電力を供給される。

【００１６】２次電池パック９に対する充電は、コンベ
ア本体１側より供給される電力によって行われる構成と
なっている。適当な長さを有する導電板１０は、位置決
めステーションの他、所定の数ケ所の充電位置、即ち所
定区間に設けられており、各所定の位置において導電板
１０と導電端子１２とが接触すると、導電板１０に加え
られている電圧によって、充電回路１３を介して２次電
池パック９は充電される。

【００１７】尚、本実施例においては、充電方法は簡単
な構成としているが、過放電、或るいは過充電対策とし
て、例えば各所定の充電位置において導電板１０に電気
的に接続されるパレット３を一枚に規制し、導電板１０
に接続される測定手段により２次電池パック９の充電残
余量を検出し、残余量に応じて充電時間を制御する構成
としてもよい。また、パレット３に、表示ユニット８に
対する２次電池パック９の電力の供給、遮断を制御する
２次電池用スイッチを設け、コンベアシステムの運転開
始／終了時に、この２次電池用スイッチをＯＮ／ＯＦＦ
する構成としてもよい。この場合、コンベアシステム本
体１の一ケ所にスイッチ制御部を設け、スイッチ制御部
により、スイッチ制御部付近を通過する各パレットの２
次電池用スイッチを、順次運転開始時にはＯＮ、終了時
にはＯＦＦする構成とし、２次電池用スイッチの操作を
自動化する構成としてもよい。

【００１８】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、種々の変更が可能である。例えば、充電はパレッ
ト３が静止した状態で行うことに限定するものではなく
、移動状態で充電する構成としてもよい。またコスト的
な面等で問題がなければ、コンベア本体１におけるパレ
ット３の移動経路全体に導電板１０を連続的に設け、２
次電池パック９を利用することなく、直接表示ユニット
８に電力を供給する構成としてもよい。この場合にはデ
ータキャリア６が内蔵する電源としてのリチウム電池等
をも省略することができる。また、パレット３について
は、本実施例では表示ユニット８を奥部に垂直に配置し
ているが、パレット３上面に水平に配置する、或るいは
その他の場所に配置する構成としてもよい。

【００１９】尚、表示部７として消費電力の小さい小型
のものを使用すれば、表示ユニット８を小型化してデー
タキャリア６と一体化し、データキャリア６に内蔵され
ているリチウム電池等により表示ユニット８に電力を供
給する構成とすることが考えられる。この構成は、給電
部や２次電池を設ける必要はないが、表示するデータ量
が少ない場合や表示が小さくてもよい場合に限られるこ
とになってしまう。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、データキャリアに記憶
されている情報は表示部に表示され、その表示部の動作
のための電源は、コンベア本体から給電部を介して供給
されるので、その情報を製造ライン等において即座に知
ることができ、且つパレットにおいて電力容量不足にな
ることがない。

【００２１】また本発明によれば、２次電池を使用して
コンベア本体からパレットに給電して充電することで、
給電部が比較的小規模なものですむ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を実施したコンベアシステムの断面図で
ある。

【図２】位置決めステーション周辺の外観斜視図である
。

【図３】パレット部分の詳細を示す斜視図である。

【図４】コンベアシステムの上面図である。

【符号の説明】

１　　　　　　コンベア本体 ３　　　　　　パレット ６　　　　　　データキャリア ７　　　　　　表示部 ９　　　　　　２次電池パック １０　　　　　　導電板 １２　　　　　　導電端子 １３　　　　　　充電回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　コンベア本体と、該コンベア本体上を
   移送されるパレットとよりなるパレット移送式コンベア
   において、前記パレットには、デ−タの読み出し或るい
   は書き込みが為されるデータキャリアと、該データキャ
   リアに記憶されている情報を表示する表示部とを設ける
   とともに、前記コンベア本体から前記パレットに給電す
   る給電部を設けたことを特徴とするパレット移送式コン
   ベア。
2. 【請求項２】　　前記パレットには、前記表示部に給電
   する２次電池と、前記給電部から給電される電力にて前
   記２次電池を充電する充電回路とを設けたことを特徴と
   する請求項１記載のパレット移送式コンベア。