JP2012041062A - 液体危険物用オープン型ドラム缶 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】液体危険物用オープン型ドラム缶はその開閉可能な天蓋(8)は、その蓋本体(28)と、この蓋本体の外周部に蓋カール(16)を有した蓋リム(30)とを備え、蓋リムはその横断面でみて、蓋カールと蓋本体との間において胴体(2)と線接触可能な当接部(38)を有する。
【選択図】図7
Description
具体的には、ビードは略円弧形状の横断面を有し(請求項3)、ビードは蓋本体の外周縁に形成され、蓋本体から蓋リムにかけて滑らかに連なる円弧部を有する(請求項4)。
好ましくは、蓋リム及びビードは天蓋を絞り成形して形成され(請求項5)、天蓋の絞り深さは、蓋カールの外頂部からビードの裏頂部までの距離でみて20〜40mmであり(請求項6)、更に好ましくは、この絞り深さは25〜36mmである(請求項7)。
図1から明らかなようにオープン型ドラム缶は、円筒状をなした中空の胴体2と、この胴体2の下端開口を閉塞する地板4と、胴体2の上端開口に締結ハンド6を介して開閉可能に装着され、上端開口を閉塞する円形の天蓋8とを備える。なお、胴体2には2本の輪帯10が形成されており、これら輪帯10は上下方向に所定の間隔を存して配置されている。
図3から明らかなように、胴体2の上端開口に天蓋8が装着された後、上述の締結バンド6はそのバンド本体20内に胴体カール14及び蓋カール16を包み込むようにして取り付けられる。そして、図4に示されている締結ボルト26bが一対のS字金具22のボルト挿通部24にそれぞれ挿通され、この締結ボルト26bとナット26nとの間にて一対のS字金具22を締付け、バンド本体20を縮径させれば、締結バンド6は胴体2の上端開口、即ち、その胴体カール14に対しガスケット18を介して天蓋8の蓋カール16を締結することができる。逆に、一対のS字金具22から締結ボルト26bを抜き取り、そして、締結バンド6のバンド本体20を胴体カール14及び蓋カール16から取り外せば、胴体2に対して天蓋8を開くことができる。
図6は天蓋8の平面図、図7は天蓋8の一部の断面図を示し、これら図6及び図7を参照して、天蓋8の詳細を以下に示す。
蓋本体28の外周縁には環状のビード32が形成されており、このビード32は蓋本体28の周方向全域に亘って延び、蓋リム30と同心の環状をなす。
このように、蓋リム30はその横断面でみて、蓋カール16と蓋本体28との間において蓋カール16と円弧部36とを除いた範囲に締結バンド6を締結したとき胴体2と線接触可能な当接部38を有して形成されている。
更に、第1実施例の場合、図6に示されているように天蓋8の蓋本体28には注入口金40及び排気口金42が設けられており、これら口金40,42はビード32よりも内側で且つ蓋本体28の直径方向に所定の間隔を存して位置付けられている。
ここでの試験では、200Lの98%以上の水を充填したオープン型ドラム缶ODを高さ1.2mから落下させても、ドラム缶ODから水漏れしないことが要求される。図9(a)は、締結バンド6のS字金具22を衝撃点とする対角落下試験を示し、図9(b)は胴体2の溶接部を衝撃点とする水平落下試験を示す。なお、締結バンド6はそのS字金具22が胴体2に対し、その溶接部と直径方向でみて反対側に位置すべく取り付けられている。
図10は水圧強度の試験方法を示す。
ここでの試験では、200Lの98%以上の水を充填したオープン型ドラム缶ODをその締結バンド6のS字金具22を下にした状態で試験台上に水平に配置し、そして、ドラム缶OD内を0.1MPaの加圧状態で5分間維持し、この間、ドラム缶ODから水漏れしないことが要求される。
図11は、オープン型ドラム缶に対し、水圧強度試験(水圧=0.10MPa)が実施されたときの天蓋8の変形をその一部の断面図にて示し、図11中、(a0)及び(a1)は第1実施例のオープン型ドラム缶の場合、(b0)及び(b1)〜(e0)及び(e1)はそれぞれ比較列1〜4のオープン型ドラム缶の場合であって、この結果はFEMシミュレーションから得られたものである。
しかも、蓋リム30がその若干の湾曲変形を許容して蓋カール16に作用する力を抑制する緩衝部の役割を担うため、蓋カール16の変形や胴体カール14に対する蓋カール16のずれを抑制することができ、ひいては蓋本体28の膨出による変形量を抑制することができる。従って、当接部38を有するように天蓋8の形状を変更するだけで、蓋本体28の膨出による変形量を抑制でき、ひいては蓋本体28における皺の伝播を抑制でき、天蓋8の耐圧強度が増加することから、UN規格に容易に適合したオープン型ドラム缶の提供が可能となる。
更にまた、ビード32は略円弧形状の横断面を有し、蓋本体28の外周縁に形成され、蓋本体28から蓋リム30にかけて滑らかに連なる円弧部34、36を有することにより、ビード32がその若干の変形を更に効果的に許容可能となる。従って、ビード32は蓋リム30、ひいては蓋カール16に作用する力を抑制する緩衝部として更に効果的に機能し、蓋リム30及び蓋カール16の変形や胴体カール14に対する蓋カール16のずれを更に効果的に抑制することができ、ひいては蓋本体28の膨出による変形量を更に効果的に抑制することができる。
更に、天蓋8の絞り深さH1は、20〜40mm程度の範囲から選択され、更に好ましくは25〜36mmの範囲から選択され、第1実施例の場合には34mmとされる。一方、比較例3の場合には絞り深さH1=45.5mmであって第1実施例の場合よりも蓋リム30の長さが長いため、天蓋8が深絞り加工前の径が大きくなり、天蓋8の材料寸法、材料費が増大するものの、上述したように、天蓋8は蓋本体28が第1実施例の場合の変形量Daとほぼ同じ変形量Ddで膨出変形する。
また、蓋カール16の内表面の曲率半径はその横断面でみて3〜7mmから選択され、第1実施例の場合には3.8mmとされるが、これにより、蓋カール16の径は従来に比して小さくなっている。蓋カール16の径を小さくすることにより、蓋本体28と蓋カール16の巻き込み先端部との距離を短くすることができ、蓋本体28の膨出によって蓋カール16の特に上記巻き込み先端部に作用する回転モーメントを小さくすることができるため、蓋カール16の変形や胴体カール14に対する蓋カール16のずれを更に効果的に抑制することができる。
具体的には、ビード32は蓋本体28の外周縁に限らず、少なくとも蓋本体28の外周に沿って延びる環状2をなしていれば良く、複数設けても良い。
また、本発明は前述した口金40,42を備えない天蓋や、また、ステンレス製のオープン型ドラム缶等の天蓋にも同様に適用可能である。
4 地板
8 天蓋
14 胴体カール
16 蓋カール
18 ガスケット
28 蓋本体
30 蓋リム
32 ビード
34 円弧部
36 円弧部
38 当接部
Claims (10)
- 円筒状をなした中空の外周部に胴体カールを有した胴体と、
前記胴体の下端開口を閉塞する地板と、
前記胴体の上端開口に開閉可能に装着され、前記上端開口を閉塞する天蓋と
を備え、
前記天蓋は、蓋本体と、この蓋本体の外周部に設けられ、前記胴体カールにガスケットを介して嵌め合わせられる蓋カールを有した蓋リムとを更に備え、
前記蓋リムはその横断面でみて、前記蓋カールと前記蓋本体との間において前記胴体と線接触可能な当接部を有することを特徴とする液体危険物用オープン型ドラム缶。 - 前記蓋本体はその外周に沿って延びる環状のビードを有することを特徴とする請求項1に記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
- 前記ビードは略円弧形状の横断面を有することを特徴とする請求項2に記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
- 前記ビードは、前記蓋本体の外周縁に形成され、前記蓋本体から前記蓋リムにかけて滑らかに連なる円弧部を有することを特徴とする請求項3に記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
- 前記蓋リム及び前記ビードは前記天蓋を絞り成形して形成されることを特徴とする請求項4に記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
- 前記天蓋の絞り深さは、前記蓋カールの外頂部から前記ビードの裏頂部までの距離でみて20〜40mmであることを特徴とする請求項5に記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
- 前記絞り深さは25〜36mmであることを特徴とする請求項6に記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
- 前記円弧部の外表面の曲率半径はその横断面でみて3〜7mmであることを特徴とする請求項6または7に記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
- 前記ビードの高さは3〜7mmであることを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
- 前記蓋カールの内表面の曲率半径はその横断面でみて5〜7mmであることを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載の液体危険物用オープン型ドラム缶。
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