JP2012039304A - 超音波振動子 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波振動子に着脱されるチップにおける交換の確実性を向上させるとともに、超音波振動子が用いられるハンドピースにおける手での把持のしやすさ、かつ、作業のしやすさを確保できる超音波振動子を提供する
【解決手段】圧電素子および電極板を積層した圧電素子ユニットと、圧電素子ユニットを間に挟む前面部材30および裏打部材と、を備える外締め構造の超音波振動子であって、前面部材30には、前面部材30の軸線Lを中心とする径方向外側に延びて、超音波振動子を振動可能に支持する支持部33が設けられ、支持部33には、軸線Lを中心とする周方向に対して交差して延びる端面33Aが形成され、端面33Aにおける径方向外側部分の面積は、内側部分の面積よりも広いことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧電素子の電気歪みにより超音波振動を発生させる超音波振動子であって、歯石除去や口腔外科などの歯科、超音波メスなどの医療機器、および、カッターやヤスリなどの加工機に用いて好適な超音波振動子に関する。
従来、複数の圧電素子と電極端子板とを交互に積層してなる圧電素子ユニットを、金属ブロックからなる前面部材(ホーンまたは振幅増幅用ホーンとも呼ぶ。)と裏打部材との間に配置した構造を有するランジュバン型超音波振動子(以下、単に「超音波振動子」と表記する。)が知られている。超音波振動子は筒状のケース内部に収納され、例えば前面部材からケースの内面に向かって板状に延びるフランジ部によって、ケースの内周面と超音波振動子との間に空間を保って超音波振動子が振動可能に支持されている。
超音波振動子を歯石除去や口腔外科などの歯科、超音波メスなどの医療機器、および、カッターやヤスリなどの加工機に用いる場合には、超音波振動子の先端にそれぞれの用途に適したメスなどのチップが取り付けられる。超音波振動子へのチップの取り付けには、主にネジが利用されている。例えば、円錐台状に形成された超音波振動子(前面部材)の先端、およびチップの一方に、円錐台の中心線に沿って延びる雄ねじ部を形成し、他方に、雄ねじ部と組み合わされる雌ねじ部を形成し、雌ねじ部に雄ねじ部をねじ込む(締め込む)ことにより、チップが超音波振動子(前面部材)に取り付けられる。
一般的にチップは、用いられる作業内容に適した形状のものに交換されるため、ケースに配設された超音波振動子(前面部材)に着脱される機会が多い。例えば、ケースの内面が円筒面状に形成され、フランジが円板状に形成されている構成であると、ケースに対して超音波振動子が、上述の中心線まわりに回転してしまう。すなわち、雌ねじ部に雄ねじ部を締め込みにくくなるとともに、緩めにくくなる。その結果、超音波振動子(前面部材)にチップを着脱させにくくなる。
そこで、ケースの内面形状およびフランジの外形を変更することにより、ケースに対する超音波振動子の回転を防止する技術が知られている。例えば、図12に示すように、円板状のフランジ334の外周の一部を直線状に切り欠いてD字状またはH字状に形成(DカットまたはHカット)し、円筒状のケース350の内面にフランジ334の切り欠き部333Aと対応した平面354Aを形成し、切り欠き部333Aと平面354Aとを組み合わせることにより、超音波振動子(前面部材)330の回転を防止する方法が知られている。また、図13に示すように、円板状のフランジ434の外周の一部に切れ込み溝433Aを形成し、円筒状のケース450の内面に、フランジ434の切れ込み溝433Aと対応した突起454Aを形成し、切れ込み溝433Aと突起454Aとを嵌め合わせることにより、超音波振動子(前面部材)430の回転を防止する方法が知られている。あるいは、フランジを矩形板状に形成し、ケースの内面を矩形筒状に形成し、フランジの外形とケースの内面とを組み合わせることにより、超音波振動子の回転を防止する方法も知られている。
その他にも、円柱状に形成された前面部材に対して、径方向に延びる板状のフランジを周方向に離散して配置し、ケースの内面を当該離散配置されたフランジの形状に合わせて形成し、両者を組み合わせることにより、超音波振動子の回転を防止する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特表2009−511206号公報
その一方で、上述の超音波振動子を用いた超音波メスなどの医療機器や、カッターやヤスリなどの加工機は、医師や歯科医師や作業者の手に把持された状態で使用されるもの、言い換えるとハンドピースとして用いられるものである。そのため、超音波振動子の形状や重さは、ハンドピースとして利用しやすい範囲に納められていることが求められる。
例えば、手によって直接把持されるケースの部分について、手で把持しやすい外径の範囲(径の細さ)で形成される必要があるため、ケースの内部に収納される超音波振動子についても望ましい外径の範囲内で形成される必要がある。その他にも、ハンドピースとして用いられる医療機器等の全体として、手で把持した状態で作業しても疲れにくい重量で形成される必要があるため、医療機器等を構成する超音波振動子についても望ましい重量の範囲内で形成される必要がある。
すると、ケースと超音波振動子との相対回転を防止することと、超音波振動子を望ましい範囲内の形状や重さで形成することの両立が困難になるという問題があった。例えば、図12および図13に示すように、板状のフランジを切り欠いてD字状またはH字状に形成する方法や、四角形状に形成する方法や、切れ込み溝を形成する方法では、相対回転の防止を優先させると、ケースの外径が太くなり手で把持しにくくなり、逆に、ケースの外径を手で把持しやすい範囲内に納めると、相対回転の防止が難しくなる問題があった。
図12および図13に示す方法等は、ケースおよびフランジの両者に、上述の相対回転の方向と交差する方向に延びる接触面を形成し、これらの接触面同士を当接させることで相対回転を防止している。当該接触面は、チップの着脱の際に加えられる力の大きさでも、ケースやフランジが変形または破損しない面積を有するように形成されている。すると、当該接触面を設けた分だけ、フランジの外径やケースの外径が大きくなっていた。
一方で、ケースを手で把持しやすい外径の範囲で形成すると、上述の接触面の面積が小さくなり、チップの着脱の際に加えられる力の大きさであっても、ケースやフランジが変形または破損するおそれがあった。
接触面の面積を小さくした場合に、ケースの変形や破損を防止する方法として、ケースを、樹脂などと比較して強度の高い金属などで形成することが考えられる。しかしながら、金属などは樹脂よりも比重が重いため、ケースの重量が重くなり、ひいては超音波素子や医療機器等の重量も重くなり、手で把持して作業すると重くて疲れやすいという問題があった。
特許文献1に記載された板状のフランジを周方向に離散して配置する方法であっても、上述の接触面の面積確保と、ケースの細径化との両立が困難であるという問題があった。特許文献1の場合では、径方向に延びて配置された板状フランジにおける周方向に面した端面が上述の接触面となる。この場合、接触面の面積を増やすには、板状のフランジを径方向に延ばす方法か、フランジの板厚を厚くする方法が考えられる。
フランジを径方向に延ばす方法では、上述の場合と同様に、ケースの外径が大きくなるため、ケースの細径化との両立が困難である。また、フランジの板厚を厚くする方法では、ケースの外径が大きくならないため、ケースの細径化との両立が可能である。しかしながら、フランジの板厚を厚くすることにより、フランジの重量が増加して、超音波振動子や医療機器等の重量が増加するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、超音波振動子に着脱されるチップにおける交換の確実性を向上させるとともに、超音波振動子が用いられる振動機器における手での把持のしやすさ、かつ、作業のしやすさを確保することができる超音波振動子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様に係る超音波振動子は、圧電素子および電極板を間に挟む前面部材および裏打部材を備える外締め構造の超音波振動子であって、前記前面部材には、前記前面部材の軸線を中心とする径方向外側に延びて、前記前面部材、前記圧電素子、前記電極板および前記裏打部材を振動可能に支持する支持部が設けられ、該支持部には、前記軸線を中心とする周方向に対して交差して延びる端面が形成され、該端面における前記径方向外側部分の面積は、内側部分の面積よりも広いことを特徴とする。なお、圧電素子の断面形状は、円形、正多角形や点対称の形状などであることが望ましい。
本発明の第1の態様に係る超音波振動子によれば、支持部に形成された端面と、超音波振動子を収納する筐体の内面の一部、例えば、上記端面と面接触が可能な形状に形成された突出部の側面とを接触させることにより、チップの着脱の際に筐体と超音波振動子とが軸線を中心として相対回転することを防止できる。その一方で、端面の形状を、径方向外側と内側とに分けて比較した際に、外側部分の面積が、内側部分の面積よりも広くなるように形成することで、端面の面積の確保と、重量増加の抑制を図ることができる。
一般に、筐体と超音波振動子とが軸線を中心として相対回転する方向に力が加えられると、端面における径方向外側の部分には、径方向内側の部分と比較して大きな力が働く。そのため、径方向外側の部分と、径方向内側の部分とが、等しい面積で形成されていると、径方向外側の部分に働く面圧や応力は、径方向内側の部分の面圧や応力よりも高くなる。
本発明の第1の態様に係る超音波振動子のように、径方向内側の部分と比較して、径方向外側の部分を広い面積で形成すると、上述の場合と比較して、径方向外側の部分の面圧や応力を小さくすることができる。
さらに、支持部全体の板厚を厚くして端面の面積を大きくする方法と比較して、端面における径方向内側の部分の面積を小さくしているため、支持部の体積を小さくし、重量増加を防止、または、重量軽減を図ることができる。その結果、超音波振動子の重量増加を防止、または、軽量化を図ることができる。より好ましくは、支持部における全ての径方向に切断した断面において、端面と同様に、径方向内側の部分の面積を、径方向外側の部分の面積よりも小さくすることが望ましい。このようにすることで、支持部の重量増加をより確実に防止する、または、より効果的に重量軽減を図ることができる。
ここで、端面における前記径方向外側部分の面積が内側部分の面積よりも広いとは、例えば、端面における軸線方向の長さにおいて、径方向の外側部分が内側部分よりも長いことであってもよいし、端面における軸線方向に並んで対向配置された一対の辺が、径方向外側に向うにつれて互いに、連続的に、または、離散的に離れる辺であることであってもよい。
上記第1の態様に係る発明において、前記支持部は、前記径方向および前記周方向に延びる板状のフランジ部と、該フランジ部の前記径方向外側の端から前記軸線方向および前記周方向に延びる板状の外端部と、を備えていることが望ましい。
このように、支持部の外面から径方向外側に向かってリング板状のフランジ部を延ばし、当該フランジ部の外端から軸線方向に円筒状の外端部を延ばすことにより、支持部の端面のうち、径方向外側の部分の面積を、径方向内側の部分の面積よりも広くすることができる。例えば、フランジ部の外端から一方向にのみ外端部を延ばすと、端面はL字状に形成され、両方向に外端部を延ばすと端面はT字状に形成されることになる。ここで、フランジ部の外端が外端部により覆われ、支持部における径方向外側の端面は外端部の面のみから形成されてもよいし、フランジ部の外端の面および外端部の面から支持部における径方向外側の端面を形成してもよい。
さらに、支持部を板状に形成した場合と比較して、支持部の重量増加を抑制しつつ、支持部と筐体の内面との接触面積を増やすことができる。外端部は、軸線方向および周方向に延びる円筒状に湾曲した板部材であり、その外周面において筐体の内面と接触する。そのため、外端部における軸線方向の長さを調節することにより、容易に支持部と筐体の内面との接触面積を調節できる。さらに、外端部における軸線方向の長さを長くしても、例えば、支持部の全体の板厚を厚くする場合と比較して、支持部の重量増加が抑制される。
本発明の第2の態様に係る超音波振動子は、圧電素子および電極板を間に挟む前面部材および裏打部材を備える外締め構造の超音波振動子であって、前記前面部材には、前記前面部材の軸線を中心とする径方向外側に延びて、前記前面部材、前記圧電素子、前記電極板および前記裏打部材を振動可能に支持する支持部が設けられ、該支持部における前記軸線を中心とする周方向の両端には、前記周方向に対して交差して延びるとともに、前記筐体の内面の一部と接触する端面が形成され、該端面における面積は、前記支持部の両端の間を、前記軸線を含む平面で切断した面における断面積よりも広いことを特徴とする。
本発明の第2の態様に係る超音波素子によれば、支持部に形成された端面と、超音波振動子を収納する筐体の内面の一部、例えば、上記端面と面接触が可能な形状に形成された突出部の側面とを接触させることにより、筐体と超音波振動子とが軸線を中心として相対回転することを防止できる。
その一方で、支持部の重量増加を抑制、または、軽量化を図りつつ、端部の面積を広くすることができる。つまり、支持部における端面以外の部分を、軸線を含む平面で切断した面、言い換えると軸線方向から支持部を見て、径方向に支持部を切断した面(断面)における面積を、端面の面積よりも小さくし、その一方で、端面の面積をそのまま、または広くすることで、支持部の重量増加を抑制、または、軽量化するとともに、端部の面積を広くすることができる。
上記第2の態様に係る発明において、前記支持部は、前記周方向および前記径方向に沿って延びる板状のフランジ部と、該フランジ部における前記周方向の端から前記軸線方向および前記径方向に沿って延びる板状の側端部と、を備えていることが望ましい。
このように、支持部の外面から径方向外側に向かってリング板状のフランジ部が延び、当該フランジ部における周方向の側端から軸線方向に板状の側端部を延ばすことにより、端面における面積を、支持部の端面と端面との間における軸線を含む平面で切断した面の断面積よりも広くすることができる。側端部は、例えば、フランジ部の側端から一方向にのみ延びるように配置してもよいし、両方向に延びるように配置してもよい。
上記第1または第2の態様に係る発明において、前記支持部は、前記軸線を中心とする周方向に等間隔に離れて配置されていることが望ましい。
このようにすることで、内部に超音波振動子を収納する筐体の強度を確保しやすくなる。つまり、支持部が配置されていない部分では、筐体の内面を前面部材の近傍まで突出させることができる。言い換えると、支持部が配置されていた領域まで筐体の内面を突出させることができ、筐体の外面から内面までの厚さを厚くできる。その一方で、支持部が配置されている部分では、従来の円板状の支持部を用いていた場合と同様の厚さとすることができる。その結果、筐体の外径を太くすることなく、周方向における筐体の平均的な厚さを厚くすることができ、筐体の強度を確保しやすくなる。
上記第1または第2の態様に係る発明において、前記支持部は、前記前面部材、前記圧電素子、前記電極板、および、前記裏打部材からなる構造体における振動の節の位置に配置されていることが望ましい。
このようにすることで、超音波振動子を筐体の内部に収納しても、超音波振動子の振動を阻害しにくくなる。超音波振動子を筐体の内部に収納すると、超音波振動子は筐体の内面と間隔を設けた状態で支持される。この状態で圧電素子および電極板を、超音波振動子の固有振動数、または固有振動数に近い振動数で振動、例えば縦振動させると、超音波振動子には前面部材の端、および裏打部材の端を腹とした定常波が発生する。この場合において、定常波における節の位置に支持部を配置すると、超音波振動子の縦振動に対して支持部が影響を与えること、例えば縦振動が抑えられることを抑制できる。
本発明の第1の態様に係る超音波振動子によれば、超音波振動子を振動可能に支持する支持部に端面を形成して、端面における径方向外側部分の面積を内側部分の面積よりも広くすることにより、超音波振動子に着脱されるチップにおける交換の確実性を向上させるとともに、超音波振動子が用いられるハンドピースにおける手での把持のしやすさ、かつ、作業のしやすさを向上させることができるという効果を奏する。
本発明の第2の態様に係る超音波振動子によれば、超音波振動子を振動可能に支持する支持部に端面を形成して、端面における面積を、支持部の端面と端面との間における軸線を含む平面で切断した面の断面積よりも広くすることにより、超音波振動子に着脱されるチップにおける交換の確実性を向上させるとともに、超音波振動子が用いられるハンドピースにおける手での把持のしやすさ、かつ、作業のしやすさを向上させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る超音波振動機器の全体構成を説明する透視斜視図である。 図2は、図1の超音波振動子の全体構成を説明する分解斜視図である。 図2の前面部材の構成を説明する部分拡大斜視図である。 前面部材の構成を説明する部分拡大平面視図である。 前面部材の構成を説明する正面視図である。 図1のケース本体の構成を説明する部分斜視図である。 ケース本体に超音波振動子が挿入された状態を説明する平面視図である。 図7の溝部に支持部が挿入された状態を説明する断面視図である。 図4の前面部材の別の実施形態を説明する平面視図である。 図9の支持部の構成を説明する正面視図である。 図4の前面部材のさらに別の実施形態を説明する正面視図である。 従来の前面部材とケースとの相対回転を防止する構成を説明する平面視図である。 従来の前面部材とケースとの相対回転を防止する別の構成を説明する平面視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る超音波振動子10を備えた超音波振動機器1ついて図1から図11を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る超音波振動機器1の全体構成を説明する透視斜視図であり、図2は、図1の超音波振動子10の全体構成を説明する分解斜視図である。
本実施形態に係る超音波振動機器1は、手に持って作業を行う超音波メスや超音波歯垢除去機などの医療機器、超音波カッターや超音波ヤスリなどの加工機、言い換えるとハンドピース、ハンディタイプの機器としてもちいられるものである。超音波振動機器1には、図1に示すように、超音波振動を発生させる超音波振動子10と、超音波振動子10を内部に収納するとともに、作業者が把持するケース50と、が主に設けられている。
超音波振動子10には、図1および図2に示すように、超音波振動を発生させる圧電素子ユニット20と、圧電素子ユニット20を間に挟んで保持する前面部材30および裏打部材40と、が主に設けられている。
圧電素子ユニット20は、圧電素子21と電極板22とが交互に積層された振動子ユニットであり、いわゆるランジュバン型振動子として構成されるものである。圧電素子ユニット20は、中心に貫通孔が形成された円柱状に形成された圧電素子21と、リング板状に形成された電極板22と、から主に構成されている。
本実施形態では、4つの圧電素子21と、4つの電極板22とが設けられた圧電素子ユニット20の例に適用して説明する。4つの電極板22は、それぞれ圧電素子21の間の3か所、および、圧電素子21と裏打部材40との間の1か所に配置されている。
圧電素子21は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を材料として、プレス成形された後に焼成され、両端面に導電ペーストを塗布し、油中分極処理されることにより厚み方向に分極されている。圧電素子21は、その後、所定の形状に研削されるとともに研磨され、電極板22や裏打部材40と隣接する上下の端面には、銀(Ag)が蒸着されて導電層が形成される。さらに、圧電素子21の中心に形成された貫通孔は、前面部材30および裏打部材40の間に圧電素子ユニット20を挟んで締め付ける際に用いられる締付ボルト23が挿通されるものである。
電極板22は、ベリリウム銅などの導電性材料から形成されたリング板状の部材であり、圧電素子21に電力を供給するものである。電極板22は、中心に締付ボルト23が挿通される貫通孔が形成され、圧電素子21と同径に形成された円板部と、当該円板部から径方向外側に突出し、給電線と電気的に接続される端子部と、から主に構成されている。電極板22の端子部は、ケース50と接触したり、超音波振動子10の振動を阻害したりしない必要最小限の大きさに形成されている。
圧電素子ユニット20に電力を供給する電源の正極と電気的に接続される電極板22の端子部と、負極と電気的に接続される電極板22の端子部とは、互いに短絡することを防止するために、異なる方向に向かって突出するように配置されている。本実施形態では、正極に接続される電極板22の端子部は、図2における上方へ突出し、負極に接続される電極板22の端子部は、図2における下方へ突出している例に適用して説明する。
図3は、図2の前面部材30の構成を説明する部分拡大斜視図である。図4は、前面部材30の構成を説明する部分拡大平面視図であり、図5は、前面部材30の構成を説明する正面視図である。
前面部材30は、図3から図5に示すように、圧電素子ユニット20が当接される端面である当接面31Aが設けられた大径円柱部31と、超音波振動を放射する端面である振動放射面32A(図2参照。)が設けられた小径円柱部32と、を有している。さらに、大径円柱部31から小径円柱部32に向けて連続的に径が小さくなる円錐台状の部位を有する金属ブロックとして形成されている。
前面部材30は、当接面31Aから振動放射面32Aまでの長さ、つまり軸方向の長さが、圧電素子ユニット20の共振周波数における波長をλとすると、例えばλ/4の長さに形成されている。そのため前面部材30は、圧電素子ユニット20で生じる超音波振動を振動放射面32Aにまで伝達するホーンとして機能する。
さらに、前面部材30における大径円柱部31には、超音波振動子10をケース50の内部で振動可能に支持する支持部33が設けられている。支持部33は、大径円柱部31の円周面から、前面部材30の中心軸線Lを中心として径方向外側に突出する部材であり、かつ、周方向に約120°の間隔で離散して配置されたものである。そのため、支持部33における周方向の端部には一対の端面33A,33Aが設けられている。前面部材30および支持部33はチタニウム(Ti),アルミニウム(Al),ステンレス鋼(SUS)などからなる部材であり、本実施例では支持部33は前面部材30と一体に形成されている。
支持部33には、大径円柱部31から径方向および周方向に延びる鍔状のフランジ部34と、フランジ部34の径方向外側の端から中心軸線Lに沿う方向、および周方向に延びる円筒面の一部を構成する板状の外端部35と、が設けられている。フランジ部34は、超音波振動子10が振動した際における振幅の節となる位置、言い換えると、超音波振動子10の先端である振動放射面32Aからλ/4の位置、かつ、超音波振動子10の後端である締付ボルト23の端部からλ/4+n×λ/2の位置(n=0,1,2,3,・・・)に設けられている。そのため、支持部33による超音波振動子10の振動阻害を抑制することができる。さらに、支持部33は、ケース50に超音波振動子10が収納された状態において、支持部33と後述するケース本体51との間に所定の隙間が確保されるように形成されている。これによっても、支持部33による超音波振動子10の振動阻害が抑制されている。ただし、持部33とケース本体51との間の所定の間隔は確保されなくてもよく、特に限定するものではない。例えば、ケース50に超音波振動子10が圧入される場合には、上述の間隔は確保されない。
その一方で、外端部35はフランジ部34の径方向外側の端を覆い、外端部35の外周面のみが支持部33の外周面を構成するように配置されている。なお、外端部35はフランジ部34の当接面31A側の面に配置され、フランジ部34の径方向外側の端面および外端部35の外周面が支持部33の外周面を構成するように配置されていてもよい。
本実施形態では、フランジ部34の端から圧電素子ユニット20の側(図3の上側)に向かって外端部35が延びる例、言い換えると、支持部33の断面がL字状である場合に適用して説明する。なお、外端部35が延びる方向は、上述のように、圧電素子ユニット20の側であってもよいし、逆に小径円柱部32の側であってもよいし、さらには、両方向の側、言い換えると支持部33は断面がT字状に形成されていてもよく、特に限定するものではない。
なお、本実施形態では、直径が8.0mmの圧電素子21に対して、支持部33(外端部35)の直径が12.0mmであり、支持部33の周方向の幅が3.0mm、フランジ部34の厚さ(中心軸線L方向の厚さ)が1.0mm、外端部35の長さ(中心軸線L方向の長さ)が2.0mmに形成されている。さらに、外端部35の径方向の長さ(外端部35の外周面から内周面までの長さである幅)は1.0mmに形成され、フランジ部34の径方向長さ(大径円柱部31の円周面から外端部35の内周面までの長さ)は1.0mmに形成されている。
裏打部材40は、一端に圧電素子ユニット20を当接させる当接面が設けられた円柱状の金属ブロックとして形成されている。さらに裏打部材40の中心には、締付ボルト23の雄ネジ部が噛み合わされる雌ネジ部が設けられている。
ケース50は、内部に超音波振動子10を振動可能に収納するとともに、作業者が超音波振動機器1を把持する際に手に持つ部分である。ケース50には、図1に示すように、円筒状に形成されたケース本体(筺体)51と、ケース本体51の端部に着脱可能に取り付けられる円錐台状に形成されたケース先端部52と、が主に設けられている。
図6は、図1のケース本体51の構成を説明する部分斜視図である。図7は、ケース本体51に超音波振動子10が挿入された状態を説明する平面視図であり、図8は、図7の溝部54に支持部33が挿入された状態を説明する断面視図である。
ケース本体51は、図1および図6に示すように、樹脂などの軽量かつ強度を有する材料で形成され、内部に超音波振動子10を収納する円柱状の空間53を有するものである。空間53と超音波振動子10との間には、超音波振動子10の振動を許容する隙間が設けられている。さらに、ケース本体51の内面であって、超音波振動子10の支持部33と対応する位置には、支持部33が挿入される溝部54が設けられている。つまり、溝部54は、ケース本体51の内面に、周方向に約120°の間隔をあけて形成されているとともに、溝部54の内面は、平面視において支持部33と相似形に形成されている。溝部54における支持部33の端面33A,33Aと対向する部分には、ケース本体51と超音波振動子10とが中心軸線Lを中心として相対回転した際に、面接触する接触面54A,54Aが設けられている。
ケース先端部52は、ケース本体51とともに内部に超音波振動子10を収納するものであり、先端に開口する貫通孔から前面部材30の小径円柱部32が振動可能な状態で突出するものである。ケース先端部52は、ケース本体51と同じ樹脂から形成されていてもよいし、それ以外の材料から形成されていてもよく、材料を限定するものではない。ケース先端部52とケース本体51との結合方法は、雄ネジと雌ネジとの噛み合せであってもよいし、その他の着脱可能な結合方法であってもよい。
次に、上記の構成からなる超音波振動機器1および超音波振動子10における作用について図1および図2などを参照しながら説明する。
超音波振動機器1において超音波振動を発生させる場合には、外部の電源(駆動回路)から超音波振動子10に共振周波数の交流電圧(駆動電圧)が供給される。駆動電圧は、圧電素子ユニット20の電極板22を介して圧電素子21に供給される。駆動電圧が供給された圧電素子21は共振周波数、ここでは超音波領域の周波数で振動する。
複数の圧電素子21の超音波振動は、超音波振動子10の全体に伝わり、超音波振動子10が超音波振動する。超音波振動子10は、支持部33の外周面とケース50の溝部54の内周面とが接触することにより、ケース50の内面との間に隙間を作った状態で収納されているため、ケース50の内部であっても超音波振動することができる。
超音波振動子10における超音波振動は、前面部材30において増幅され、小径円柱部32の振動放射面32Aから放射される。例えば、超音波振動機器1が超音波メスの場合には、振動放射面32Aに取り付けられたメスを超音波振動させる。
ここで、本実施形態の特徴であるケース50と超音波振動子10との相対回転の防止について図4から図7を参照しながら説明する。例えば、上述のように超音波振動機器1が超音波メスとして用いられる場合、複数種類のメスが超音波振動機器1の振動放射面32Aに着脱される。雄ネジと雌ネジとの噛み合せを利用してメスの着脱を行う場合には、振動放射面32Aつまり超音波振動子10に中心軸線Lまわりの回転方向に力が加えられる。その一方で、ケース50は作業者によって保持されているため、ケース50と超音波振動子10との間に相対回転方向の力が働く。
振動放射面32Aに中心軸線Lまわりに回転する力が加えられると、小径円柱部32および大径円柱部3を介して支持部33に回転力が伝達される。支持部33が中心軸線Lまわりに回転すると、支持部33の端面33Aと、ケース本体51の溝部54における接触面54Aと、が面接触する。これにより、ケース50と超音波振動子10との相対回転が防止される。
端面33Aと接触面54Aとの接触面は、図8に示すように、端面33Aがフランジ部34および外端部35によりL字状に形成されているため、単にフランジ部34のみから形成されている場合と比較して広い。そのため、当該接触面における面圧や、応力が低くなり、端面33Aが設けられた支持部33や、接触面54Aが設けられたケース本体51の溝部54などが変形、または破壊されにくくなる。さらに、ケース本体51を構成する材料の選択枝が広くなる。
その一方で、図7に示すように、ケース本体51において溝部54を形成した部分以外の部分で、ケース本体51の肉厚(図7の斜線部分)を増やすことができる。そのため、ケース本体51の強度を確保しやすくなる。つまり、支持部33が配置されていない部分では、ケース本体51の内面を前面部材30の近傍まで突出させることができる。言い換えると、支持部33が配置されていた領域までケース本体51の内面を突出させることができ、ケース本体51の外面から内面までの厚さを厚くできる。その一方で、支持部33が配置されている部分では、従来の円板状の支持部を用いていた場合と同様の厚さとすることができる。すると、ケース本体51の外径を太くすることなく、周方向におけるケース本体51の平均的な厚さを厚くすることができ、ケース本体51の強度を確保しやすくなる。その結果、ケース本体51の強度確保と、超音波振動機器1における把持のしやすさ、および作業のしやすさを確保できる。
上記の構成によれば、支持部33に形成された端面33Aと、超音波振動子10を収納するケース50の内面の一部、具体的には、端面33Aと面接触する形状に形成された溝部54の接触面54Aとが接触して、ケース50と超音波振動子10とが中心軸線Lを中心として相対回転することを防止できる。その一方で、端面33Aの形状を、径方向外側と内側とに分けて比較した際に、外側部分の面積が、内側部分の面積よりも広くなるように形成することで、端面33Aの面積の確保と、重量増加の抑制を図ることができる。その結果、超音波振動機器1における作業のしやすさを確保できる。
一般に、ケース50と超音波振動子10とが中心軸線Lを中心として相対回転する方向に力が加えられると、端面33Aにおける径方向外側の部分には、径方向内側の部分と比較して大きな力が働く。そのため、径方向外側の部分と、径方向内側の部分とが、等しい面積で形成されていると、径方向外側の部分に働く面圧や応力は、径方向内側の部分の面圧や応力よりも高くなる。本実施形態に係る超音波振動子10のように、径方向内側の部分と比較して、径方向外側の部分を広い面積で形成すると、上述の場合と比較して、端面33Aにおける径方向外側の部分の面圧や応力を小さくすることができる。その結果、端面33Aの変形や破壊を防止することができ、メスなどのチップ交換の確実性を向上させることができる。
さらに、支持部33全体の板厚を厚くして端面33Aの面積を大きくする方法と比較して、端面33Aにおける径方向内側の部分の面積を小さくしているため、支持部33の体積を小さくし、重量増加を防止、または、重量軽減を図ることができる。その結果、超音波振動子10の重量増加を防止、または、軽量化を図ることができる。より好ましくは、支持部33における全ての径方向に切断した断面において、端面と同様に、径方向内側の部分の面積を、径方向外側の部分の面積よりも小さくすることが望ましい。このようにすることで、支持部33や超音波振動子10の重量増加をより確実に防止する、または、より効果的に重量軽減を図ることができる。その結果、ケース本体51の強度確保と、超音波振動機器1における把持のしやすさ、および作業のしやすさを確保できる。
本実施形態のように、支持部33の外面から径方向外側に向かってリング板状のフランジ部34を延ばし、フランジ部34の外端から中心軸線L方向に円筒状の外端部35を延ばすことにより、支持部33の端面33Aのうち、径方向外側の部分の面積を、径方向内側の部分の面積よりも広くすることができる。例えば、フランジ部34の外端から一方向にのみ外端部35を延ばすと、端面33AはL字状に形成され、両方向に外端部35を延ばすと端面33AはT字状に形成されることになる。その他に、支持部33をフランジ部34および外端部35に分けて構成することなく、支持部33の対向する面である端面33A側の面と、振動放射面32A側の面とを、径方向外側に向かって連続的に離間して形成してもよい。
さらに、支持部33を板状に形成した場合と比較して、支持部33の重量増加を抑制しつつ、支持部33とケース50の内面との接触面積を増やすことができる。外端部35は、中心軸線L方向および周方向に延びる円筒状に湾曲した板部材であり、その外周面においてケース50の内面と接触可能とされている。言い換えると、外端部35の外周面と、ケース50の内面との間には隙間が設けられ、超音波振動機器1が傾けられたときなどの場合に、外端部35の外周面と、ケース50の内面とが接触する構成となっている。
そのため、外端部35における中心軸線L方向の長さを調節することにより、容易に支持部33とケース50の内面との接触面積を調節できる。さらに、外端部35における中心軸線L方向の長さを長くしても、例えば、支持部33の全体の板厚を厚くする場合と比較して、支持部33の重量増加を抑制することができる。
本実施形態の超音波振動子10は、ケース50の内部に収納されても、超音波振動子10の振動が阻害されにくい。つまり、超音波振動子10をケース50の内部に収納すると、支持部33がケース50の内面と接触することにより、超音波振動子10はケース50の内面と間隔を設けた状態で支持される。この状態で圧電素子ユニット20を、超音波振動子10の固有振動数、または固有振動数に近い振動数で振動、例えば縦振動させると、超音波振動子10には前面部材30の端、および裏打部材40の端を腹とした定常波が発生する。この場合において、定常波における節の位置に支持部を配置すると、超音波振動子10の縦振動に対して支持部33が影響を与えること、例えば縦振動が抑えられることを抑制できる。
図9は、図4の前面部材の別の実施形態を説明する平面視図であり、図10は、図9の支持部の構成を説明する正面視図である。
なお、上述の実施形態のように、前面部材30の支持部33がフランジ部34および外端部35から構成されていてもよいし、図9および図10に示すように、前面部材130の支持部133が、フランジ部34および側端部135,135から構成されていてもよい。
側端部135は、フランジ部34における中心軸線Lを中心とした周方向の両端に配置され、かつ、フランジ部34の端から中心軸線L方向に沿って当接面31Aに向かって延びた一対の板状部材である。言い換えると、側端部135は、周方向に対して交差して延びるとともに中心軸線L方向に向かって延びる板状の部材であり、正面視においてフランジ部34および側端部135,135がコ字状に並んで配置されている。さらに、側端部135には端面33Aが設けられている。
図11は、図4の前面部材のさらに別の実施形態を説明する正面視図である。
さらに、図11に示すように、前面部材230の支持部233が、フランジ部34および側端部235,235から構成されていてもよい。
側端部235は、フランジ部34における中心軸線Lを中心とした周方向の両端に配置され、かつ、フランジ部34の端から中心軸線L方向に沿って当接面31Aおよび小径円柱部32に向かって延びた一対の板状部材である。言い換えると、正面視においてフランジ部34および側端部235,235がH字状に並んで配置されている。さらに、側端部235には端面33Aが設けられている。
このように、支持部133,233の外周面から径方向外側に向かってリング板状のフランジ部34が延び、フランジ部34における周方向の側端から中心軸線L方向に板状の側端部135,235を延ばすことにより、端面33Aにおける面積を、支持部133,233の端面33Aと端面33Aとの間における中心軸線Lを含む平面で切断した面の断面積よりも広くすることができる。側端部135,235は、上述のように、フランジ部34の側端から一方向にのみ延びるように配置してもよいし、両方向に延びるように配置してもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、3つの支持部33が中心軸線Lを中心に周方向に等間隔に配置された例に適用して説明したが、支持部33の数は3つに限定されるものではなく、3つよりも少なくても、多くてもよい。
超音波振動子・・・10、前面部材・・・30,130、裏打部材・・・40、圧電素子・・・21、電極板・・・22、支持部・・・33,133、端面・・・33A、フランジ部・・・34、外端部・・・35、ケース本体(筺体)・・・51、側端部・・・135

Claims (6)

  1. 圧電素子および電極板を間に挟む前面部材および裏打部材を備える外締め構造の超音波振動子であって、
    前記前面部材には、前記前面部材の軸線を中心とする径方向外側に延びて、前記前面部材、前記圧電素子、前記電極板および前記裏打部材を振動可能に支持する支持部が設けられ、
    該支持部には、前記軸線を中心とする周方向に対して交差して延びる端面が形成され、
    該端面における前記径方向外側部分の面積は、内側部分の面積よりも広いことを特徴とする超音波振動子。
  2. 前記支持部は、前記径方向および前記周方向に延びる板状のフランジ部と、該フランジ部の前記径方向外側の端から前記軸線方向および前記周方向に延びる板状の外端部と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の超音波振動子。
  3. 圧電素子および電極板を間に挟む前面部材および裏打部材を備える外締め構造の超音波振動子であって、
    前記前面部材には、前記前面部材の軸線を中心とする径方向外側に延びて、前記前面部材、前記圧電素子、前記電極板および前記裏打部材を振動可能に支持する支持部が設けられ、
    該支持部における前記軸線を中心とする周方向の両端には、前記周方向に対して交差して延びるとともに、前記筐体の内面の一部と接触する端面が形成され、
    該端面における面積は、前記支持部の両端の間を、前記軸線を含む平面で切断した面における断面積よりも広いことを特徴とする超音波振動子。
  4. 前記支持部は、前記周方向および前記径方向に沿って延びる板状のフランジ部と、該フランジ部における前記周方向の端から前記軸線方向および前記径方向に沿って延びる板状の側端部と、を備えていることを特徴とする請求項3記載の超音波振動子。
  5. 前記支持部は、前記軸線を中心とする周方向に等間隔に離れて配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の超音波振動子。
  6. 前記支持部は、前記前面部材、前記圧電素子、前記電極板、および、前記裏打部材からなる構造体における振動の節の位置に配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の超音波振動子。
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