JP2003079639A - 交換容易なバイブレータを備えた空気動式歯科用振動装置 - Google Patents

交換容易なバイブレータを備えた空気動式歯科用振動装置

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JP2003079639A JP2002044231A JP2002044231A JP2003079639A JP 2003079639 A JP2003079639 A JP 2003079639A JP 2002044231 A JP2002044231 A JP 2002044231A JP 2002044231 A JP2002044231 A JP 2002044231A JP 2003079639 A JP2003079639 A JP 2003079639A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイブレータの振動子などが摩耗した時にユ
ーザ自身がバイブレータを簡単に交換することの可能な
空気動式歯科用振動装置を提供する。 【解決手段】 振動装置(10)の外ケース(14)内に配
置された位置決めスリーブ(90)には、使い捨て可能な
モジュール(16)の形に形成された空気動式バイブレー
タが交換可能に装着される。モジュール(16)には六角
形の係止部(128)が形成してあり、位置決めスリーブ
(90)と一体のハウジング(134)に設けた切欠き(13
6)にこの係止部(128)の角を係合させることによりモ
ジュール(16)はスリーブ(90)に対して回り止めされ
る。モジュール(16)の交換にあたり本体(26)から前
キャップ(22)を外すと、モジュール(16)の前半が露
出するので、指で掴んで取り外すことができる。新たな
モジュール(16)をハウジング(134)に装着し、前キ
ャップ(22)を取付けるだけで、振動装置(10)は再び
使用可能な状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気動式歯科用ス
ケーラー(歯石除去装置)のような手持式の空気動式振
動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】歯石除去や根管リーミングのような歯科
処置に当たり、動力式の歯科用振動器具が使用されてい
る。典型的には、動力式の歯科用振動器具は、手で把持
可能な細長い外ケースと、外ケースの内部に収納された
振動源(バイブレータ)と、バイブレータに装着された
振動工具(歯石除去用のチップや根管リーミング用のリ
ーマー)で構成され、振動源で発生した振動によって工
具を振動させることにより歯石除去や根管リーミングの
ような歯科処置を行うようになっている。
【0003】歯科用の動力式振動器具の振動源は、電歪
変換器若しくは圧電変換器を用いて振動を発生させる電
動式バイブレータと、圧縮空気を動力源とする空気動式
バイブレータとに大別することができる。
【0004】前者の電動式バイブレータは、例えば、特
開昭59-25738号および特開昭60-55941号に開示されてい
る。この種の電動式バイブレータは、超音波帯域の振動
数(約20,000Hz以上)で作動させることができるので、
可聴帯域の騒音が発生しないという利点がある。しかし
ながら、この電動式バイブレータの問題点は、電歪変換
器などから放射された電磁波によって心臓ペースメーカ
ーその他の医療用電子電気機器が誤動作するおそれがあ
るということである。
【0005】後者の空気動式のバイブレータは、歯科用
ユニットから供給された圧縮空気によりロータや振動子
を運動させることにより振動を発生させるようになって
いる。従って、電磁波に起因する障害がないという利点
がある。しかしながら、空気動式バイブレータには、2
つの問題が伴う。第1の問題は、ロータや振動子のよう
な可動部品が作動に伴い摩耗するので、寿命が尽きると
交換しなければならず、メンテナンス(ユーザ自身が行
う場合もあるし、専門の修理センターなどで行われる場
合もある)を要するということである。第2の問題は、
一般に、ロータや振動子のような可動部品は亜音波帯域
の振動数でしか作動させることができないので、患者に
恐怖感や不安を与えるキーンという耳障りな騒音が発生
するということである。
【0006】米国再発行特許29,687号(Sertich)に
は、空気動式バイブレータを内蔵した歯科用スケーラー
が開示されている。このバイブレータは、外ケース内に
弾性支持されたシャフトと、このシャフトの周りに回転
可能に嵌合されたスリーブ状のロータを備え、シャフト
の噴射ノズルからロータの内側に圧縮空気を接線方向に
吹き付けることによりロータを回転させてシャフトに振
動を発生させるようになっている。この空気動式スケー
ラーは、電磁波に起因する障害がないという前述した空
気動式バイブレータの利点を享受するものである。ま
た、ロータはただ単にシャフトの周りに遊嵌した上で左
右一対のOリングで規制してあるだけなので、作動に伴
いロータが摩耗したり破損した時には、外ケースからシ
ャフトを取り外し、ロータを位置決めしているOリング
を取り外すことにより、ロータを容易に交換することが
できる。このようにロータ交換作業はユーザー自身でさ
えも簡単に行うことができるので、メンテナンス上も問
題がない。
【0007】しかしながら、この空気動式スケーラーに
おいては、シャフトに発生する振動は、回転するロータ
によって細長いシャフトを加振することにより起こる撓
み振動モードの振動であるので、3,000〜6,000Hzのオー
ダーの低い振動数の振動しか発生させることができな
い。その結果、患者に不安や恐怖感を与える耳障りな騒
音を回避することができないという難点がある。
【0008】米国特許4,453,919号には、歯科用スケー
ラーに振動源として内蔵された異なる形式の空気動式バ
イブレータの構造と作動原理が開示されている。この空
気動式バイブレータは、円盤状の作用室を有する本体
と、この作用室内に運動可能に収容された円盤状の振動
子(ロータ)と、作用室内に圧縮空気を接線方向に噴射
する噴射ノズルとを備えている。噴射ノズルから圧縮空
気を噴射すると、振動子は揺動しながら回転し、作用室
の側壁を叩いて振動を発生させる。バイブレータの振動
はシャフトを介して歯石除去用チップに伝達される。シ
ャフトから歯石除去用チップに伝えられる振動は、撓み
振動モードの振動と音響振動(弾性振動)モードの振動
とを合成したものであると考えられる。
【0009】特公平6-28669号(米国特許5,190,456号)
には、前掲米国特許4,453,919号に記載された歯科用ス
ケーラーを改良し、空気動式バイブレータに本来固有の
耳障りな可聴騒音を低減するためバイブレータの振動数
を超音波帯域に近づけることが提案されている。このた
め、撓み振動モードの振動よりも音響振動(弾性振動)
モードの振動の方がより多く歯石除去用チップに伝達す
るべくシャフトを短縮してあると共に、シャフトは撓み
振動モードの振動の原因となる振動の節が発生しないよ
うなやり方で支持してある。特公平6-28669号の技術を
利用すれば、振動子(ロータ)を小型化することによ
り、振動数を超音波帯域に近づけ、耳障りな騒音を低減
することができる。例えば、振動子の直径を5mm程度
まで小さくすれば、振動数を約15,000Hz以上に高め、可
聴騒音を大幅に低減することができる。
【0010】しかしながら、振動数の増加は振動子の摩
耗を促進する。また、振動数が超音波帯域に近づく程度
に振動子を小型化すれば、微小な振動子は摩耗の影響を
受けやすくなり、これも振動子の寿命を短縮する。その
結果、振動子をより頻繁に交換することが必要となるで
あろう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前述したよ
うに米国再発行特許29,687号(Sertich)に開示された
歯科用スケーラーにおいてバイブレータのロータを容易
に交換出来るのと異なり、特公平6-28669号に記載され
た歯科用スケーラーにおいては、ユーザ自身が振動子
(ロータ)を首尾良く交換するのはかなり困難である。
【0012】その理由は、第1に、バイブレータが細長
い外ケース内の奥まったところに収納されているので、
バイブレータ自体を外ケースから取り出すのが困難であ
ることにある。第2の理由は、バイブレータは多数の部
品を組み立てることにより構成されているので、首尾良
くバイブレータを外ケースから取り出したとしても、振
動子を交換するには、更に、バイブレータを分解しなけ
ればならないからである。第3の理由は、特公平6-2866
9号の原理に基づくバイブレータにおいては、有効な振
動を発生させるには振動子の振動とバイブレータ本体の
振動とがマッチングしなければならないので、振動子だ
けを交換しても所望のレベルの振動エネルギを発生させ
ることが出来ないことがあるからである。
【0013】このような理由により、特公平6-28669号
に記載された歯科用スケーラーのバイブレータの振動子
を交換するためには、ユーザは歯科用スケーラーをその
まゝ修理センターや製造工場に送って専門家による交換
を受けなければならなかった。このため、振動子の交換
が終わってスケーラーがユーザの手元に送り返されて来
るまでユーザはスケーラーの使用を中断することを余儀
なくされていた。
【0014】そこで、本発明の目的は、バイブレータの
振動子の交換が必要な時に歯科医などのユーザがバイブ
レータごと振動子を交換するのを容易ならしめるような
“ユーザフレンドリー”の空気動式歯科用スケーラー
(歯石除去装置)および振動装置を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、可聴騒音が大幅に低減する超
音波帯域に近い高い振動数で作動させることが可能で、
摩耗などのためにバイブレータの振動子の交換を要する
時に、歯科医などのユーザが自ら外ケースを分解してバ
イブレータごと振動子を交換するのを勇気付けられるよ
うな、自己メンテナンス指向の構成を有する空気動式歯
科用スケーラーおよび振動装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の空気動式歯石除
去装置および空気動式振動装置は、長手方向に延長する
収納部が内部に形成された細長い外ケースと、この収納
部に収容された交換可能な空気動式バイブレータ(モジ
ュール型バイブレータ)と、バイブレータを外ケース内
に弾力的に支持する支持手段と、高周波振動を発生させ
るべくバイブレータに作用流体を供給する作用流体供給
手段と、バイブレータの前端に歯石除去工具を螺着する
ためのねじ式連結手段と、この連結手段に歯石除去工具
を螺着したり取り外したりする際に外ケースに対してバ
イブレータを回り止めするための回り止め手段とを備え
ている。
【0016】外ケースは互いに分離自在に螺合された細
長いケース本体と短い前キャップとに分割してある。バ
イブレータ収納部の少なくとも一部はケース本体に形成
されていると共に少なくとも一部は前キャップに形成さ
れており、もって、バイブレータの交換にあたりケース
本体と前キャップとを分離したときにバイブレータの一
部がケース本体又は前キャップから露出し、バイブレー
タを指で掴んでケース本体又は前キャップから引き抜く
のを容易にするようになっている。
【0017】このような構成であるから、振動子の摩耗
などによる出力低下を感じた時に、ユーザがケース本体
と前キャップとの螺合を弛めてケース本体と前キャップ
とを分離すると、バイブレータはケース本体および前キ
ャップのいづれか一方に残留付着し、その一部はケース
本体又は前キャップから露出するであろう。これによ
り、ユーザはバイブレータを交換できることを視覚的に
示唆され、かつ、自分で交換することを試みることを勇
気付けられるであろう。
【0018】このようにバイブレータを交換できること
を認識しかつ勇気付けられたユーザは、ケース本体又は
前キャップから一部露出したバイブレータを手で掴んで
ケース本体又は前キャップから容易に引き抜くことがで
きる。予め準備された新たなバイブレータをケース本体
又は前キャップに装着し、ケース本体と前キャップとを
再び螺合するだけで、この空気動式歯石除去装置および
空気動式振動装置は再使用可能な状態となる。取り外し
た古いバイブレータは、修理に送るか、場合によっては
使い捨てすることができる。
【0019】このようにねじを弛めてケース本体と前キ
ャップを分離し、古いバイブレータを掴んで取り外し、
新たなバイブレータをケース本体又は前キャップに装着
し、再びケース本体と前キャップとを互いに螺合するだ
けでバイブレータがそっくりと交換されるので、工具を
使用することなく、必要なすべての作業を手だけで極め
て容易に行うことができる。従って、振動子の摩耗など
によりバイブレータの出力が低下した時には何時でも即
座にバイブレータを交換することができ、修理の待ち時
間を無くすることができる。交換される新たなバイブレ
ータとしては、予め工場で組み立てた後に性能を検査し
所定の性能基準を満たしたもののみがユーザに提供され
るので、所望の高レベルの振動エネルギを発揮する。
【0020】好ましい実施態様においては、収納部は外
ケースの前端に隣接して配置してあり、前キャップの軸
方向長さはバイブレータの軸方向長さの約半分であり、
もって、ケース本体と前キャップとを分離したときにバ
イブレータの長さの約半分が指による掴持を可能にする
べくケース本体又は前キャップから露出する。このよう
に、ケース本体と前キャップとを分離した時にバイブレ
ータの長さの約半分がケース本体又は前キャップから露
出するように長さを設定すれば、ケース本体と前キャッ
プのいづれにバイブレータが残留してもバイブレータを
容易に掴持することができる。
【0021】或る実施態様においては、回り止め手段は
バイブレータを前キャップに対して回り止めするように
なっており、バイブレータの交換にあたりケース本体と
前キャップとを分離したときにバイブレータが前キャッ
プに残留するようになっている。
【0022】好ましい実施態様においては、回り止め手
段はバイブレータをケース本体に対して回り止めするよ
うになっており、連結手段に歯石除去工具を螺着したり
取り外したりする際に前キャップが回転トルクから免除
されるようになっている。このようにバイブレータをケ
ース本体に対して回り止めした場合には、歯石除去工具
の交換にあたりレンチを用いて歯石除去工具を弛めると
きには、レンチから作用する回転トルクはケース本体に
よって受け止められるので、トルクが前キャップに作用
することがないであろう。従って、レンチで歯石除去工
具を弛めたときに前キャップが不本意に弛むことがな
い。他方、細長いケース本体は手でしっかりと掴持する
ことができるので、レンチによるトルクに良く対抗する
ことができる。同様に、歯石除去工具をバイブレータに
螺着するにあたりレンチを用いて歯石除去工具を締め付
けると、レンチによる締め付けトルクはケース本体に受
けとめられ、締め付けトルクが前キャップに作用しない
ので、前キャップがレンチによって不本意に増し締めさ
れることがない。
【0023】或る実施態様においては、回り止め手段
は、ケース本体の内周に形成された少なくとも1つの係
止用ノッチと、前記係止用ノッチと協働するべくバイブ
レータの外周に形成された少なくとも1つの係止用突起
とを有する。このような回り止め構造は、バイブレータ
に回り止めピンを打ち込むのに比して、機械加工が容易
であり、部品点数が少ないという利点がある。
【0024】好ましい実施態様においては、回り止め手
段は、バイブレータの外周に形成された多角形断面(好
ましくは六角形断面)の係止面を有する。このような係
止面の多角形断面形状は、ケース本体とバイブレータと
を僅かな角度だけ相対回転させるだけでケース本体にバ
イブレータを装着することを可能にするので、バイブレ
ータの交換が容易になる。
【0025】好ましい他の実施態様においては、回り止
め手段はバイブレータモジュール(即ち、モジュール型
バイブレータ)をケース本体に対して回り止めするよう
に構成されていて、もって、ケース本体と前キャップと
を分離した時にバイブレータモジュールがケース本体に
残留するようになっており、前キャップの軸方向長さは
バイブレータモジュールの軸方向長さより小さく設定し
てあり、もって、ケース本体と前キャップとを分離した
時に、ケース本体に残留したバイブレータモジュールの
前部がケース本体から前方に露出し、使用者がバイブレ
ータモジュールを掴んで交換するのを容易ならしめるよ
うになっている。
【0026】他の好適な実施態様においては、空気動式
振動装置は、バイブレータモジュールを前キャップに対
して軸方向に位置決めする位置決めスリーブを備え、回
り止め手段はバイブレータモジュールをこの位置決めス
リーブに対して回り止めするように構成されていて、も
って、ケース本体と前キャップとを分離した時にバイブ
レータモジュールが位置決めスリーブに残留するように
なっており、ケース本体と前キャップとの継ぎ目は位置
決めスリーブの前端よりも後方に位置しており、もっ
て、ケース本体と前キャップとを分離した時に、位置決
めスリーブに残留したバイブレータモジュールの前部が
位置決めスリーブから前方に露出し、使用者がバイブレ
ータモジュールを掴んで交換するのを容易ならしめるよ
うになっている。
【0027】本発明の上記特徴や効果、ならびに、他の
特徴や利点は、以下の実施例の記載に従い更に明らかに
する。
【0028】
【発明の実施の形態】図1から図6は本発明の第1実施
例に係る手持式歯科用スケーラー(歯石除去装置)を示
す。これらの図を参照するに、歯科用スケーラー10
は、歯科用ホース12を介して歯科用ユニット(図示せ
ず)に接続することにより歯科用ユニットから圧縮空気
と水の供給を受ける歯科用ハンドピースとして構成され
ている。歯科用スケーラー10は、手で把持可能な細長
い中空筒状の外ケース14を備え、この外ケース14内
には交換可能な空気動式バイブレータアッセンブリ又は
バイブレータモジュール16が交換自在に装着されてい
る。このハンドピースを歯科用スケーラー10として使
用する場合には、バイブレータアッセンブリ(バイブレ
ータモジュール)16の先端には従来型のスケーリング
チップ(歯石除去工具)18が着脱自在に螺着される。
このハンドピースを根管リーミングに使用する場合に
は、バイブレータアッセンブリ16にはスケーリングチ
ップ18に代えて根管リーマーを装着することができ
る。
【0029】外ケース14は、外ねじ20(図3および
図6)付きの短い前キャップ22と内ねじ24(図3)
付きの細長いケース本体26とに分かれており、キャッ
プ22とケース本体26とを分離自在に互いに螺合する
ことにより外ケース14が構成される。
【0030】前キャップ22は軸方向段付け孔27を備
え、バイブレータアッセンブリ16はキャップ22のこ
の軸方向段付け孔27内にクリアランスをもって部分的
に嵌合可能な外形を有する。図2および図6から良く分
かるように、キャップ22の軸方向長さはバイブレータ
アッセンブリ16の軸方向長さの約半分にしてある。従
って、図6(B)に示したように、キャップ22にバイ
ブレータアッセンブリ16を装着した時には、キャップ
22内にはバイブレータアッセンブリ16の前半しか収
容されず、後半はキャップ22から露出するであろう。
【0031】バイブレータアッセンブリ16は、基本的
には前掲の米国特許4,453,919号の原理に基づくもの
で、かつ、特公平6-28669号(米国特許5,190,456号)の
バイブレータと同様の構造を有する。従って、バイブレ
ータアッセンブリ16の作動原理と構造の詳細について
はこれらの特許の記載を援用し、簡単に説明するに留め
る。図3の拡大断面図から分かるように、バイブレータ
アッセンブリ16は段付け円柱形の金属ケーシング28
を有し、このケーシング28には軸方向孔30が形成し
てある。孔30内には円盤状の第1の端板32と空気噴
射リング34と円盤状の第2の端板36とがこの順で嵌
合してあり、これらはケーシング28に螺合したリテー
ニングねじ38によって互いに一体的に強固に締結され
ている。
【0032】端板32、36の内側面と空気噴射リング
34の内周面によって円盤状のロータ(振動子)室40
が画定されており、このロータ室40には穴開き円盤状
のロータ(振動子)42が運動可能に収容してある。ロ
ータ42の外径および軸方向厚さは、夫々、ロータ室4
0の内径および軸方向寸法よりも僅かに小さくしてあ
り、ロータ42がロータ室40内で振動運動し得るよう
になっている。耐摩耗性を高めるため、端板32、36
とロータ42は高速度鋼のような超硬合金で形成し、適
当な表面処理を施すのが好ましい。バイブレータを超音
波帯域に近い15,000Hz以上の高い振動数で振動させるた
めには、ロータ42は出来るだけ小さくすることが望ま
しい。ロータ42の好ましい軸方向厚さは約0.4〜0.8mm
であり、外径は好ましくは約5〜8mmである。バイブレー
タアッセンブリ16はユーザがロータ交換のためにリテ
ーニングねじ38を弛めて分解することが不要な使い捨
て型のモジュール若しくはカートリッジとしてユーザに
提供することができる。
【0033】空気噴射リング34には円周方向に離間さ
れた例えば3つの噴射ノズル44が形成してある。図3
には概念的にしか示してないが、噴射ノズル44は米国
特許4,453,919号および特公平6-28669号に記載されてい
るようにロータ室40に対して接線方向に開口してお
り、噴射ノズル44からロータ室40内に吹き込まれた
空気が強い旋回流を形成するようになっている。噴射ノ
ズル44に圧縮空気を供給するため、バイブレータケー
シング28の内周には噴射ノズル44に面する位置にお
いて内周溝46が形成してあり、この内周溝46は円周
方向に離間した複数の半径方向入口ポート48(図6参
照)に連通している。入口ポート48への圧縮空気の供
給については後述する。
【0034】歯石除去中に歯牙やスケーリングチップ1
8を冷却し洗浄するための水をスケーリングチップに供
給するため、ケーシング28と端板32、36とリテー
ニングねじ38には中央貫通孔が形成してあり、そこに
水パイプ50が延長させてある。水パイプ50に干渉す
ることなくロータ42が運動するのを可能にするため、
ロータ42にも中央貫通孔が形成してある。水パイプ5
0の先端はスケーリングチップ18の雄ねじ部53(図
1)を螺合するためにケーシング28の小径のシャンク
部52に設けた雌ねじ孔54(図3)に開口させてあ
る。水パイプ50とケーシング28とは1つ以上のOリ
ング56(図3)によってシールされている。
【0035】バイブレータの非作動時にロータ42が端
板32、36の内側面に密着するのを防止するため、端
板32、36の貫通孔には端板の軸方向厚さよりも僅か
に長いブシュ58、60が圧入してある。これらのブシ
ュの詳細は特開平10-314673号に開示されており、その
記載はここに援用する。ロータ室40内の使用済みの空
気は、ブシュ60の内側とリテーニングねじ38の中央
孔62(これは排気ポートとして作用する)を介して排
気される。
【0036】図3から良く分かるように、キャップ22
の軸方向段付け孔27は後方に面した位置決め用肩部6
4を備え、バイブレータケーシング28もこの肩部64
に相対峙する位置決め用肩部66を有する。ケーシング
28の外周溝68にOリング70を装着し、肩部64と
肩部66との間でOリング70が適当な圧力で圧縮され
るように位置決めスリーブ(後述)によりバイブレータ
アッセンブリ16をキャップ22に向かって押し付ける
ことにより、バイブレータアッセンブリ16はキャップ
22に対して軸方向に位置決めされる。Oリング70は
バイブレータアッセンブリ16の振動からキャップ22
を絶縁すると共に、キャップ22とバイブレータケーシ
ング28との間を気密にシールする役割をも有する。更
に他のOリング72を用いてケーシング28のシャンク
部52をキャップ22に対して防振支持することもでき
る。
【0037】ケーシング28のシャンク部52に設けた
ねじ孔54にスケーリングチップ18をねじ込んだり弛
めたりする際にバイブレータケーシング28が外ケース
14内で回転しないようにケーシング28を回り止めし
なければならない。図示した第1実施例では、ケーシン
グ28はキャップ22に対して回り止めされている。こ
のため、図3および図5に示したように、ケーシング2
8の大径部74とシャンク部52との間には長円形断面
の区間76が形成してあると共に、キャップ22の内周
面77も相補的な長円形断面に加工してあり、長円形断
面区間76の側面がキャップ22の長円形内周面77に
係合することによりキャップ22に対するケーシング2
8の回転が規制されるようになっている。バイブレータ
アッセンブリ16の振動が区間76を介してキャップ2
2に伝わるのを防止するため、区間76の外周溝78に
防振用Oリング80を装着することができる。
【0038】図1および図2を参照するに、歯科用スケ
ーラー10には歯科用ユニットから延長する歯科用ホー
ス12を従来の態様で接続できるようになっている。こ
のため、歯科用ホース12の先端には従来型のホース継
手の一方の部材(例えば、雄部材)82を取付けると共
に、ケース本体26の手前側端部にはホース継手の他方
の部材(例えば、雌部材)84を取付ける。図1および
図2に示した実施例では、ホース側の継手部材は従来型
のボールロック機構85を備えたプラグ部82からな
り、ケース側の継手部材はこのプラグ部82を挿入可能
な段付き孔86を備えたソケット部84からなる。ソケ
ット部84はケース本体26の内側に挿入してあり、ケ
ース本体26に螺合したねじ88によってケース本体2
6に固定されている。
【0039】図示した実施例では、ソケット部84には
ケース本体26と同心的な位置決めスリーブ90が一体
形成してある。位置決めスリーブ90はバイブレータア
ッセンブリ16をキャップ22に対して軸方向に位置決
めする役割を有する。バイブレータアッセンブリ16の
リテーニングねじ38の外周溝にOリング94を装着
し、バイブレータアッセンブリ16をキャップ22に押
し込んだ上で、ねじ20と24を噛み合わせることによ
りキャップ22とケース本体26とを互いに螺合する
と、図2および図3に示したように、位置決めスリーブ
90は肩部64と肩部66との間でOリング70を圧縮
しながらバイブレータアッセンブリ16をキャップ22
に対して位置決めする。
【0040】位置決めスリーブ90の前端はケース本体
26の前端よりも後方に引っ込めてある。従って、ケー
ス本体26の内側には、ケース本体26の前端と位置決
めスリーブ90の前端との間において、バイブレータア
ッセンブリ16の後部を収納するための前方に開口した
空洞91が形成される。この空洞91は、キャップ22
の軸方向段付け孔27と協働して、バイブレータアッセ
ンブリ16を収納するための収納部92を形成する。
【0041】位置決めスリーブ90とケース本体26と
の間の環状隙間93は圧縮空気通路として作用する。こ
の構造は歯科用スケーラー10の構造を簡素化するのに
寄与する。この環状隙間93は、一方において、ホース
継手のソケット部84に設けた空気通路96(図2)を
介してソケット部84のプラグ挿入孔86に連通してお
り、ホース継手のソケット部84にプラグ部82を差し
込んだ時にはプラグ部82の空気供給ポート98(図
1)と連通するに至る。環状隙間93は、他方におい
て、バイブレータケーシング28の入口ポート48に連
通しており、入口ポート48とケーシング28の内周溝
46を介して噴射リング34の噴射ノズル44に圧縮空
気を供給するようになっている。ロータ室40内の使用
済みの空気は、リテーニングねじ38の中央孔62(図
2)と、位置決めスリーブ90と水パイプ50との間の
環状隙間100と、ホース継手のソケット部84に設け
た排気通路102を介して歯科用ホース12に送り返さ
れる。洗浄冷却水は、従来同様、ホース継手のプラグ部
82の中央水通路(図示せず)から水パイプ50を介し
てスケーリングチップ18の水供給通路104(図1)
に供給される。水パイプ50の後端はソケット部84に
強固に取り付けてある。
【0042】この歯科用スケーラー10の使用に際して
は、レンチを用いてバイブレータアッセンブリ16のね
じ孔54にスケーリングチップ18を螺着し、外ケース
14のホース継手のソケット部84に歯科用ホース12
のプラグ部82を差し込み、バイブレータに圧縮空気を
供給する。噴射ノズル44からロータ室40内に接線方
向に噴射された圧縮空気によりロータ室40内には旋回
流が発生し、米国特許4,453,919号に記載された原理に
よりロータ42が運動し、振動を発生させる。バイブレ
ータ16に発生した振動は特公平6-28669号に記載され
た原理に基づいてスケーリングチップ18に伝達され、
スケーリングチップ18を超音波帯域に近い高い振動数
で振動させる。
【0043】歯科用スケーラー10の使用に伴いロータ
42および/又は端板32、36が摩耗すると、バイブ
レータ16の出力が低下するであろう。その時には、ユ
ーザは、以下のようにしてバイブレータアッセンブリ1
6を交換することができる。先ず、適当なレンチを用い
てスケーリングチップ18をバイブレータアッセンブリ
16から取り外す。次に、図6(A)に示したように、
キャップ22のねじ20とケース本体26のねじ24を
手で弛めることにより外ケース14をキャップ22とケ
ース本体26とに分解し、キャップ22からケース本体
26を分離する。
【0044】バイブレータアッセンブリ16は回り止め
手段76/77によりキャップ22に対して回り止めさ
れているので、キャップ22とケース本体26とを互い
に弛める時には、水パイプ50はOリング56内で回転
しながら抜け、水パイプ50とOリング56との間の接
触部の摩擦はすべり摩擦となる。これに対して、キャッ
プ22とOリング70、72との間の接触部の摩擦は静
止摩擦となる。従って、キャップ22とケース本体26
とを分離した時には、バイブレータアッセンブリ16は
Oリング70、72の摩擦により専らキャップ22に付
着しているであろう。この状態ではバイブレータアッセ
ンブリ16の約半分はキャップ22から露出しており、
容易に指で掴持することができる。そこで、図6(B)
に示したように、片方の手の指でキャップ22を掴み、
他方の手の指でバイブレータアッセンブリ16を掴んで
引っぱることにより、図6(C)に示したようにキャッ
プ22からバイブレータアッセンブリ16を容易に分離
することができる。
【0045】新たなバイブレータアッセンブリをキャッ
プ22に装着し、キャップ22とケース本体26とを螺
合し、スケーリングチップ18を取付けるだけで、歯科
用スケーラー10は再び使用可能な状態となる。このよ
うに、本発明によれば、ロータの摩耗などによりバイブ
レータの出力が低下した時には何時でも、誰でも極めて
簡単に、かつ、何等特殊な工具を使用することなく、バ
イブレータアッセンブリを交換することができる。出力
の低下した使用済みのバイブレータアッセンブリは修理
センターへ送るか、使い捨てにすることができる。
【0046】図7および図8は本発明の第2実施例に係
る歯科用スケーラーを示す。前述した第1実施例ではボ
ールロック型のホース継手が用いてあるのに対して、こ
の第2実施例に係る歯科用スケーラーは従来型のねじ式
のホース継手を用いたことを特徴としている。第1実施
例の構成要素と共通する構成要素は共通の参照番号で示
し、説明は省略する。相違点のみ説明するに、外ケース
14のケース本体26に嵌合したホース継手雄部材84
Aには外ねじ106が設けてあり、ホース継手雌部材8
2Aの内ねじ(図示せず)を螺合するようになってい
る。雌部材82Aは規格化された従来型の例えば4穴型
のものであり得る。ホース継手雄部材84Aには、空気
通路96に連通した圧縮空気入口108と、排気通路1
02に連通した排気出口110と、水パイプ50に連通
した水通路112と、水通路112に連通した水入口
(図面では空気入口108の背後に隠れている)が設け
てある。この第2実施例に係る歯科用スケーラーの作動
とバイブレータアッセンブリの交換の態様は第1実施例
について前述したところと相違ない。
【0047】図9から図11は本発明の第3実施例に係
る歯科用スケーラーを示す。この第3実施例はバイブレ
ータアッセンブリ16をケース本体26に対して回り止
めしたことを特徴としている。これらの図においては第
1実施例の構成要素と共通する構成要素は共通の参照番
号で示し、説明は省略する。相違点のみ説明するに、こ
の実施例では、前キャップ22とケース本体26とを互
いに螺合するための雌雄ねじ部は、ケース本体26の前
部外周に形成された外ねじ120と前キャップ22の後
部内周に形成された内ねじ122からなる。このよう
に、ケース本体26に外ねじ120を形成したので、ケ
ース本体26の前部空洞91はねじ山のない円柱形の内
周面124を呈する。この前部空洞91の内周面124
には、円周方向等間隔に離間された例えば6つのノッチ
126が形成してある。夫々のノッチ126は空洞91
の内周面124を軸方向にドリル加工若しくはフライス
加工することにより容易に形成することができる。
【0048】ケース本体26の内周面124のノッチ1
26に対応して、バイブレータアッセンブリ16のケー
シング28とシャンク部52との間には六角形断面の係
止部128が形成してある。この係止部128の断面寸
法は、その六角形断面の夫々の角部が夫々のノッチ12
6にルーズに係合するように設定されている。シャンク
部52は図示したように前方に向かってテーパ状になっ
ており、超音波帯域に近い高い振動数の弾性波振動を効
果的にスケーリングチップ18に伝達するようになって
いる。
【0049】バイブレータアッセンブリ16の交換に際
しては、先ず、ケース本体26を手でしっかりと掴持し
ながら、レンチを用いてスケーリングチップ18を弛め
てバイブレータアッセンブリ16から取り外す。第1実
施例とは異なり、この第3実施例ではバイブレータアッ
センブリ16は回り止め手段126/128によりケー
ス本体26に対して回り止めされており、前キャップ2
2はレンチのトルクから免責されるので、レンチを用い
てスケーリングチップ18を弛めるときに前キャップ2
2が不本意に弛むことがない。
【0050】次に、図11に示したように、前キャップ
22のねじ122とケース本体26のねじ120を手で
弛めることにより前キャップ22とケース本体26を分
離する。前述したようにこの第3実施例ではバイブレー
タアッセンブリ16はケース本体26に対して回り止め
されているので、キャップ22とケース本体26とを回
して弛める時には、水パイプ50とOリング56との間
の接触部の摩擦は静止摩擦となり、前キャップ22とO
リング70、72との間の接触部の摩擦はすべり摩擦と
なる。従って、前キャップ22とケース本体26とを分
離した時には、バイブレータアッセンブリ16はOリン
グ56の摩擦により図11に示したように専らケース本
体26に付着しているであろう。そこで、ユーザは、片
方の手でケース本体26を掴み、他方の手の指でバイブ
レータアッセンブリ16を掴んで引っぱることにより、
図10に示したようにケース本体26からバイブレータ
アッセンブリ16を分離することができる。
【0051】新たなバイブレータアッセンブリをスケー
ラー10に装着するにあたっては、図10から理解でき
るように、バイブレータアッセンブリ16の係止部12
8の六角形断面の夫々の角部がケース本体26の内周面
124の夫々のノッチ126に嵌合するように回転角度
方向に位置決めしながらバイブレータアッセンブリ16
をケース本体26に装着する。係止部128は六角形断
面を有するので、前キャップ22とケース本体26とを
最大60°相対回転させるだけで容易にバイブレータア
ッセンブリ16をケース本体26に装着することができ
る。
【0052】次に、前キャップ22をケース本体26に
螺合し、レンチを用いてスケーリングチップ18をバイ
ブレータアッセンブリ16に螺着する。レンチによる締
め付けトルクはケース本体26に受けとめられ、締め付
けトルクが前キャップ22に作用しないので、前キャッ
プ22がレンチによって不本意に増し締めされることが
ない。従って、前キャップ22は必要に応じて容易に手
で弛めることができる。
【0053】図12から図15は本発明の第4実施例に
係る歯科用スケーラーを示す。これらの図においては前
記実施例の構成要素と共通する構成要素は共通の参照番
号で示し、説明は省略する。この実施例に用いたバイブ
レータアッセンブリ(モジュール)16は図9から図1
1に示した第3実施例のものと同じである。この第4実
施例は、第3実施例に較べて前キャップをかなり長くす
ると共に多少細くしたことを特徴としている。このた
め、バイブレータアッセンブリ16は位置決めスリーブ
に対して回り止めする構成となっている。
【0054】より詳しくは、図12から図15を参照す
るに、前キャップ22Aはハンドピース10の全長の半
分よりも長くしてある。これに対応して外ケース14の
ケース本体26Aは短くしてある。従って、前キャップ
22Aと外ケース14のケース本体26Aとの間の継目
は位置決めスリーブ90Aの前端よりもかなり後方に位
置している。
【0055】ハンドピース10の後部には、バイブレー
タアッセンブリ16に供給する圧縮空気およびスケーリ
ングチップ18に供給する洗浄冷却水の流量を夫々制御
するための従来型の弁ユニット130および132を備
えている。これらの弁ユニット130および132を設
けたのは、ユーザが必要に応じてバイブレータの出力お
よび洗浄冷却水の流量を調節するのを可能にするためで
ある。したがって、これらの弁ユニットを設けることは
不可欠ではない。圧縮空気制御用の弁ユニット130に
は例えば特公平7-16497に記載された制御弁を使用する
ことができ、洗浄冷却水制御用弁ユニット132には従
来型のピンチバルブを使用することができる。
【0056】位置決めスリーブ90Aからは前方に向か
って筒状のハウジング134が延長させてあり、このハ
ウジング134にはバイブレータアッセンブリ16を収
納するための収納部92の一部を構成する空洞91が画
成してある。図示したように、ハウジング134には円
周方向に離間した複数の軸方向切欠き136が形成して
ある。これらの切欠き136は、図13に示したように
バイブレータアッセンブリ16の六角形断面の係止部1
28の夫々の角部を係合させることにより、バイブレー
タアッセンブリ16を位置決めスリーブ90Aに対して
回り止めするようになっている。
【0057】位置決めスリーブ90Aを利用してバイブ
レータアッセンブリ16の回り止めするようにしたの
で、第3実施例に比して前キャップ22Aを長くするこ
とができる。これにより、第3実施例においてはキャッ
プとケース本体とを連結するためにバイブレータモジュ
ール16の半径方向外側の領域に配置してあった継手1
20/122を後方に変位させることができる。その結
果、前キャップ22Aのうちバイブレータモジュール1
6の半径方向外側の領域にねじを加工する必要がなくな
るので、その分だけ同領域の前キャップ22Aの肉厚を
薄くすることができ、歯科処置の際にユーザが指で掴持
する領域における前キャップ22Aの外径を可及的に縮
小することが可能になる。前キャップ22Aの外径を縮
小できるのは僅か約1mmにすぎないが、可能な外径縮
小がこのように僅かであっても、術者が前キャップを指
でシッカリと掴持できる操作性が大幅に向上するので、
スケーリングチップを歯牙に対して正確に位置決めする
ことが可能になる。
【0058】前述した第3実施例では前キャップとケー
ス本体とはねじ継手120/122によって連結されて
いるが、この第4実施例では前キャップ22Aとケース
本体26Aとはワンタッチ継手によって連結されてい
る。即ち、図15に示したように、ケース本体26Aに
嵌合した連結用中子142には半径方向孔140が設け
てあり、そこには押しボタン(ロックピン)138が摺
動可能に嵌合してある。この押しボタン138はコイル
ばね144によって半径方向外側に付勢されており、前
キャップ22Aに設けた貫通孔146(図13)に係合
するようになっている。
【0059】使用時には、前キャップ22Aとケース本
体26Aとは孔146に押しボタン138を嵌合させる
ことによって互いに連結されている。バイブレータモジ
ュール16は回り止め機構128/134/136によ
って位置決めスリーブ90Aに対して回り止めされてい
るので、スケーリングチップ18をバイブレータモジュ
ール16に螺合により着脱する際にレンチから加えられ
るトルクは、先ず位置決めスリーブ90Aに伝わり、そ
こから押しボタン138を介して前キャップ22Aに伝
えられる。前キャップ22Aは充分に長くしてあり、従
って手で把握しやすいので、前キャップ22Aを手でシ
ッカリと握持すればレンチから加えられるトルクに対し
て良好に対抗することができる。
【0060】バイブレータモジュール16を交換するに
は、先ずバイブレータモジュール16からスケーリング
チップ18を取り外し、押しボタン138を押し込んで
孔146から離脱させる。前キャップ22Aをケース本
体26Aから分離した時には、バイブレータアッセンブ
リ16は図13に示したようにハウジング134に付着
しているであろう。そこで、指で掴んで図14に示した
ように新たなバイブレータモジュールと容易に交換する
ことができる。
【0061】ハンドピースの日常の使用時には、前キャ
ップ22Aをハンドピースから取り外して、前キャップ
22Aだけをオートクレーブ滅菌や超音波洗浄に付すの
が好ましい。前キャップ22Aはハンドピースの全長の
大半をカバーしているので、前キャップのみを滅菌し洗
浄するだけでハンドピース全体を実質的に衛生的かつ清
浄に維持することができる。前キャップだけを滅菌すれ
ばよく、内部部品を加熱滅菌する必要がないので、内部
部品の寿命を延長させることができる。
【0062】図16および図17は他の実施例を示すも
ので、前記実施例と共通する構成要素は共通の参照番号
で示す。図16の実施例では、前キャップ22Aと外ケ
ースの本体26Bとはねじ継手148で連結されてお
り、止めねじ150によって互いにロックされている。
止めねじ150は、前キャップ22Aを手で持った状態
でスケーリングチップをバイブレータモジュール16に
螺合する際に前キャップ22Aからケース本体26Bが
不本意に弛むのを防止する役割を果たす。
【0063】図17の実施例では、キャップ22Bはハ
ンドピースのほぼ全長をカバーするような長さにしてあ
り、滅菌と把持を一層容易にするようになっている。キ
ャップ22Bは、また、圧縮空気と洗浄冷却水の流量を
制御するために本体26B内に組み込んである流量制御
弁の調節ねじ152および154を外部から隠蔽する役
割も有する。調節ねじ152および154を操作するこ
とにより一旦流量を設定したならば、キャップ22Bを
ロックピン138によって本体26Bに連結すれば調節
ねじ152および154に触れることが出来ないので、
設定流量が不本意に変わることがない。
【0064】以上には本発明の特定の実施例を説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の設
計変更を施すことができる。例えば、回り止め用のノッ
チ126/136の数は、1、2、3又はそれ以上に
し、係止部128はノッチの数に対応する数の突起又は
ピンで構成することができる。また、スケーリングチッ
プの代わりに根管リーマーを取り付ければ、この振動器
具は根管リーミングに使用することができる。また、バ
イブレータアッセンブリの構成要素の数や形状は適宜変
更することができる。特に、図示した実施例では水パイ
プを通すためロータと端板には中央開口が設けてある
が、スケーリングチップに洗浄冷却水を供給しない場合
には中央開口は省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る歯科用スケーラーの
側面図で、スケーリングチップを取り外したところを示
す。
【図2】図1に示した歯科用スケーラーの長手方向断面
図である。
【図3】図2の一部の拡大断面図で、空気噴射リングの
噴射ノズルは概念的に示してある。
【図4】図2のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿った断面図である。
【図6】図1および図2に示した歯科用スケーラーのバ
イブレータモジュールを交換する手順を示す。
【図7】本発明の第2実施例に係る歯科用スケーラーの
側面図で、スケーリングチップを取り外したところを示
す。
【図8】図7に示した歯科用スケーラーの長手方向断面
図である。
【図9】本発明の第3実施例に係る歯科用スケーラーの
一部切欠き側面図である。
【図10】図9に示した歯科用スケーラーのバイブレー
タモジュールをケース本体に着脱するところを示す拡大
斜視図である。
【図11】図9に示した歯科用スケーラーの前キャップ
をケース本体に着脱するところを示す側面図である。
【図12】図9と同様の図であるが、本発明の第4実施
例に係る歯科用スケーラーを示す。
【図13】図12に示した歯科用スケーラーの斜視図
で、キャップを本体から外したところを示す。
【図14】図10と同様の図で、図13に示したスケー
ラーのバイブレータモジュールをハウジングに着脱する
ところを示す。
【図15】図13のXV−XV線に沿った拡大断面図で
ある。
【図16】本発明の他の実施例に係るスケーラーの一部
切欠き側面図である。
【図17】本発明の他の実施例に係るスケーラーの一部
切欠き側面図である。
【符号の説明】
10: 歯科用振動器具(歯科用スケーラー) 14: 外ケース 16: バイブレータモジュール 18: 振動工具(スケーリングチップ) 22: 前キャップ 26: ケース本体 28: バイブレータケーシング 38: リテーニングねじ 40: ロータ室 42: ロータ(振動子) 44: 噴射ノズル 50: 洗浄冷却水供給パイプ 54: ねじ式連結手段 64、66: 位置決め用肩部 70、94: 弾力支持手段 76/77、126/128、128/134/136: 回り止め手段 86、93: 作用流体供給手段 90: 位置決めスリーブ 92: バイブレータ収納部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に延長する収納部が内部に形成
    された細長い外ケースと、 前記収納部に収容された交換可能な空気動式バイブレー
    タと、 前記バイブレータを前記外ケース内に弾力的に支持する
    支持手段と、 高周波振動を発生させるべく前記バイブレータに作用流
    体を供給する作用流体供給手段と、 前記バイブレータの前端に振動工具を螺着するためのね
    じ式連結手段と、 前記連結手段に振動工具を螺着したり取り外したりする
    際に外ケースに対してバイブレータを回り止めするため
    の回り止め手段とを備え、 前記外ケースは互いに分離自在に螺合された前キャップ
    とケース本体とに分割してあり、 前記収納部の少なくとも一部は前記ケース本体に形成さ
    れていると共に少なくとも一部は前記前キャップに形成
    されており、もって、バイブレータの交換にあたり前記
    ケース本体と前キャップとを分離したときにバイブレー
    タの一部が前記ケース本体又は前キャップから露出する
    ことによりバイブレータを指で掴んでケース本体又は前
    キャップから引き抜くのを容易にするようになっている
    ことを特徴とする空気動式振動装置。
  2. 【請求項2】 前記収納部は外ケースの前端に隣接して
    配置してあり、前記前キャップの軸方向長さはバイブレ
    ータの軸方向長さの約半分であり、もって、前記ケース
    本体と前キャップとを分離したときにバイブレータの長
    さの約半分が指による掴持を可能にするべくケース本体
    又は前キャップから露出することを特徴とする請求項1
    に基づく空気動式振動装置。
  3. 【請求項3】 前記回り止め手段はバイブレータを前記
    前キャップに対して回り止めするようになっており、バ
    イブレータの交換にあたり前記ケース本体と前キャップ
    とを分離したときにバイブレータが前キャップに残留す
    ることを特徴とする請求項1又は2に基づく空気動式振
    動装置。
  4. 【請求項4】 前記回り止め手段はバイブレータを前記
    ケース本体に対して回り止めするようになっており、も
    って、前記連結手段に振動工具を螺着したり取り外した
    りする際に前記前キャップが回転トルクから免除される
    ことを特徴とする請求項1又は2に基づく空気動式振動
    装置。
  5. 【請求項5】 前記回り止め手段は、前記ケース本体の
    内周に形成された少なくとも1つの係止用ノッチと、前
    記係止用ノッチと協働するべくバイブレータの外周に形
    成された少なくとも1つの係止用突起とを有することを
    特徴とする請求項4に基づく空気動式振動装置。
  6. 【請求項6】 長手方向に延長する収納部が前端に隣接
    して形成され、互いに分離自在に連結されたケース本体
    と前キャップとに分れた細長い外ケースと、 前記収納部に交換可能に収容され振動発生用振動子を備
    えた空気動式バイブレータモジュールであって、振動工
    具を着脱自在に螺着するためのねじ式連結手段を前部に
    備えたものと、 前記バイブレータモジュールを前記外ケース内に弾力支
    持する支持手段と、 前記バイブレータモジュールを前記前キャップに対して
    軸方向に位置決めするための軸方向位置決め手段と、 前記バイブレータモジュールに圧縮空気を供給して前記
    振動子を励起する圧縮空気供給手段と、 前記バイブレータモジュールに振動工具を螺合により着
    脱する際に外ケースに対してバイブレータモジュールを
    回り止めするための回り止め手段、とを備えた空気動式
    振動装置において:前記回り止め手段はバイブレータモ
    ジュールを前記ケース本体に対して回り止めするように
    構成されていて、もって、ケース本体と前キャップとを
    分離した時にバイブレータモジュールがケース本体に残
    留するようになっており、 前記前キャップの軸方向長さはバイブレータモジュール
    の軸方向長さより小さく設定してあり、もって、ケース
    本体と前キャップとを分離した時に、ケース本体に残留
    したバイブレータモジュールの前部がケース本体から前
    方に露出し、使用者がバイブレータモジュールを掴んで
    交換するのを容易ならしめるようになっていることを特
    徴とする空気動式振動装置。
  7. 【請求項7】 長手方向に延長する収納部が前端に隣接
    して形成され、互いに分離自在に連結されたケース本体
    と前キャップとに分れた細長い外ケースと、 前記収納部に交換可能に収容され振動発生用振動子を備
    えた空気動式バイブレータモジュールであって、振動工
    具を着脱自在に螺着するためのねじ式連結手段を前部に
    備えたものと、 前記バイブレータモジュールを前記外ケース内に弾力支
    持する支持手段と、 前記バイブレータモジュールを前記前キャップに対して
    軸方向に位置決めするための軸方向位置決め手段と、 前記バイブレータモジュールに圧縮空気を供給して前記
    振動子を励起する圧縮空気供給手段と、 前記バイブレータモジュールに振動工具を螺合により着
    脱する際に外ケースに対してバイブレータモジュールを
    回り止めするための回り止め手段、とを備えた空気動式
    振動装置において:前記軸方向位置決め手段は前記外ケ
    ース内を延長し前記ケース本体に固定された位置決めス
    リーブを備え、 前記回り止め手段はバイブレータモジュールを前記位置
    決めスリーブに対して回り止めするように構成されてい
    て、もって、ケース本体と前キャップとを分離した時に
    バイブレータモジュールが位置決めスリーブに残留する
    ようになっており、 前記ケース本体と前キャップとの継ぎ目は前記位置決め
    スリーブの前端よりも後方に位置しており、もって、ケ
    ース本体と前キャップとを分離した時に、位置決めスリ
    ーブに残留したバイブレータモジュールの前部が位置決
    めスリーブから前方に露出し、使用者がバイブレータモ
    ジュールを掴んで交換するのを容易ならしめるようにな
    っていることを特徴とする空気動式振動装置。
  8. 【請求項8】 前記回り止め手段は、位置決めスリーブ
    から前方に延長する筒状ハウジングと、前記ハウジング
    に形成された少なくとも1つの切欠きと、前記切欠きと
    協働するべくバイブレータモジュールの外周に形成され
    た少なくとも1つの係止用突起とを有することを特徴と
    する請求項7に基づく空気動式振動装置。
  9. 【請求項9】 前記前キャップの長さは装置の全長の二
    分の一よりも大きく、前キャップは装置の大部分をカバ
    ーしていることを特徴とする請求項7又は8に基づく空
    気動式振動装置。
  10. 【請求項10】 前記係止用突起はバイブレータの外周
    に形成された多角形断面の係止部によって画成されてい
    ることを特徴とする請求項5又は8に基づく空気動式振
    動装置。
  11. 【請求項11】 バイブレータの外周に形成された前記
    係止部は六角形断面を有することを特徴とする請求項1
    0に基づく空気動式振動装置。
  12. 【請求項12】 前記ケース本体と前キャップとはワン
    タッチ継手によって連結されていることを特徴とする請
    求項1から11のいづれかに基づく空気動式振動装置。
  13. 【請求項13】 前記ケース本体と前キャップとはねじ
    継手によって連結されており、止めねじによって互いに
    ロックされていることを特徴とする請求項1から11の
    いづれかに基づく空気動式振動装置。
  14. 【請求項14】 前記振動工具は歯石除去工具であり、
    前記振動装置は空気動式歯科用歯石除去装置である請求
    項1から13のいづれかに基づく装置。
  15. 【請求項15】 前記ねじ式連結手段は前方に向かって
    テーパ状になっていることを特徴とする請求項1から1
    4のいづれかに基づく装置。
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