JPH07132493A - 超音波スライサー - Google Patents

超音波スライサー

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JPH07132493A
JPH07132493A JP30114993A JP30114993A JPH07132493A JP H07132493 A JPH07132493 A JP H07132493A JP 30114993 A JP30114993 A JP 30114993A JP 30114993 A JP30114993 A JP 30114993A JP H07132493 A JPH07132493 A JP H07132493A
Authority
JP
Japan
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horn
vibration
ultrasonic
vibrating plate
vibrator
Prior art date
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Pending
Application number
JP30114993A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiki Hashimoto
芳樹 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaijo Corp
Original Assignee
Kaijo Corp
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Publication date
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Publication of JPH07132493A publication Critical patent/JPH07132493A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホーンに対する振動板の取付部分の異常音発
生を抑止し、安定した切断性能を発揮し得る超音波スラ
イサーを提供すること。 【構成】 薄板振動板1のホーン2との結合部分にスペ
ーサ10を介在させ、以て上記の効果を得ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波スライサーに関
し、特にパン類、洋菓子、和菓子等を切断するのに好適
な超音波スライサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波スライサは、超音
波振動しつつ回転する円形刃体にサンドウィッチやケー
キ等を押し当ててスライスするもので、超音波振動手段
によって円形刃体を例えばその回転軸方向に超音波振動
させることで円滑な切断と切紛の飛散防止を図ってい
る。
【0003】図7は従来の超音波スライサの円形刃体の
取付構造を示し、超音波振動手段のホーン21に円形刃
体22が六角穴付きボルト23により締結されている。
【0004】上記円形刃体22は図8の正面図、図9の
平面図からわかるように全周に刃22aを持ち、中心部
に取付孔22bを有するもので、例えばSKS(合金工
具鋼)材にて形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の超音波
スライサにおいては、パン等を切断する時に、ジャム、
クリーム等が円形刃体22に付着すると、付着位置は円
形刃体22に対してランダムであるため、円形刃体22
の振動モードは同心円状の理想モードから、図8におい
て二点鎖線にて示すような四角形状のモードに変化す
る。そのため、ホーン21に対する六角穴付ボルト23
による円形刃体22の結合部の応力が大となり、円形刃
体22がこの結合部内で撓みつつ振動する。このような
撓み振動は六角穴付ボルト23とホーン21との隙間に
て生じるから異常音を発生させるという欠点となってい
る。また、この撓み振動が繰り返されると、六角穴付ボ
ルト23による円形刃体22の締付力が低下する懸念も
ある。
【0006】そこで、これを防ぐために図10、図11
に示すような構造のものが提案されている。すなわち円
形刃体22の中心部に補助リング22Cを接着剤、ロウ
付、溶接などの手段で予め固着一体化させておき、この
補助リング22C部分を図7に示すようにホーン21の
先端に六角穴付ボルト23により螺着結合したものであ
る。
【0007】しかしながら、接着剤による補助リングの
結合では、接着剤の劣化や、大振幅励振によって接着は
がれを生じる場合があり、またロウ付や溶接を持ちいた
場合は振動板が熱で歪曲変形することがあり、接合作業
が極めて難しいという欠点がある。また、振動板に刃成
形を施したり、刃物を取りつけてカッターとし、食品の
切断に用いる場合には、接着剤、ロウ、ハンダ等の破片
が食品に混ざる恐れがあり食品衛生上好ましくない。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であって、振動板の取付部分の異常音の発生を抑え、振
動板を効果的に振動させ安定した切断性能が得られる超
音波スライサーの提供を目的としている。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明による超音波スラ
イサーは、薄肉状に形成された振動板と、該振動板を振
動させる超音波振動手段とを備え、前記超音波振動手段
は、振動子と、該振動子が発する振動を機械的に増幅さ
せるホーンとを含み、前記振動板は、スペーサを介して
締結手段により前記ホーンに締結されるように構成した
ものである。
【0010】
【実施例】次に、本発明の実施例としての超音波スライ
サーを添付図面を用いて詳細に説明する。
【0011】図1において、振動板1はその中心部にて
ホーン2の先端に螺子3により交換可能に締結されてい
る。なお、ホーン2による超音波振動の振動方向を矢印
Uにて示す。この振動板の直径は、ホーン2から伝達さ
れる振動に基づく半径方向の撓み振動の共振長に定めら
れ、図1のような撓み曲線Aのような撓み振動を行う。
【0012】因みに、本実施例の振動板1の直径は21
7mm、厚みが1.5mmであり、素材としてSUS4
40Cが用いられている。ホーン2については、約1
9.5KHzで振動され、先端には振幅が約10μmp
−p程度の振動がのせられる。
【0013】一方、ホーン2は、振動板1に対する結合
面とは反対側の面において振動子4と結合されている。
この振動子4は発振器9によって励振されて超音波振動
を発生する。ホーン2は、この振動子4が発する振動を
機械的に増幅するものである。
【0014】振動子4はケース8内に収納されており、
振動子4の電極4aを介して発振器9に接続されてい
る。発振器9からの励振電力は電極4aに加えられ、振
動子4は矢印U方向に振動する。
【0015】次に、振動板1とホーン2との結合構造に
ついて、図2乃至図4を用いて説明する。
【0016】振動板1の結合手段は、図4からわかるよ
うに頭部に6角ボルト穴3bを有し、他端に雄螺子3a
とを有する螺子3と、リング状のスぺーサ10と、ホー
ン2の先端中央に形成された雌ネジ部2dとから成る。
螺子3の雄ネジ部3aはスぺーサ10の孔10a及び振
動板1の孔1aに嵌挿されて、ホーン2の雌ネジ部2d
に螺着することで振動板1をホーン2の先端に固着す
る。なお、図2乃至図4に示す参照符号3bは、締結用
治具を挿入するための挿入孔である。スぺーサ10は、
本実施例ではその外径d1 が約18mmでホーン2の先
端の径d2 と略同一であり、厚さt1 は約1.5mm、
材質はSUS304を用いた。因みに、ホーン2はSU
S630、螺子3はチタン合金から成る。
【0017】この超音波スライサーにおいて、スぺーサ
10の板厚t1 を変化させて、振動板1のびびり振動が
始まる振幅を測定した。その結果を図5に示す。図5で
明らかなように、スぺーサ10の板厚t1 が0〜0.2
mmでは低い振幅でびびり振動(低周波振動)が発生す
るが、0.3mm以上において約55μmp−pまで振
動を増幅させて励振できる。
【0018】なお、本実験では、ホーン2の先端の振幅
が最大55μmp−pまでの振動を計測することができ
たが、実際にはそれ以上の振幅を得ることができる。更
に、図5の測定結果には記載していないがスぺーサ10
の板厚t1 を1.4mm以上とした場合には逆にびびり
振動が低い振幅で発生することが認められたため、スぺ
ーサ10の板厚t1 は0.3mm乃至1.3mm程度の
範囲で用いることが好適である。
【0019】図6は、図1に示す超音波スライサーの構
成の詳細を示したものである。振動板である円形刃体1
はその回転中心部にてホーン2の先端にスぺーサ10を
介して螺子3により締結されている。円形刃体1は、例
えば直径が210mm、厚みが約1.5mm、刃先のテ
ーパ幅約15mmであり、素材としてSKS2が用いら
れる。
【0020】振動子4が内蔵されている内側回転8a
は、ベアリング8bを介してケース8に回転自在に支持
されおり、伝導部6を介してモータ7と接続され、この
モータ7は図示せぬ電源により駆動されて内側回転ケー
ス8aを回転させる。上記振動子4と伝導部6との間に
おいては、ブラシ5a及び5bが、振動子4の電極4a
と接続されたリング状の電極5c及び5dに摺接されて
いる。このブラシ5a及び5bに発振器9から励振電力
が常時供給され、振動子4に伝えられる。なお、上記内
側回転ケース8aとホーン2とはフランジ部2b及びパ
ッキン2cを介して結合されているので、この内側回転
ケース8aの回転によりホーン2及び円形刃体1が回転
する。
【0021】上記構成よりなる超音波スライサでは、ホ
ーン2が振動方向2aに励振された状態でモータ7によ
り内側回転ケース8aが回転すると、ホーン2及び振動
子4が回転して円形刃体1がたわみ振動しながら回転す
る。この回転振動により円形刃体1は何箇所かに定常波
の腹が同心円状に形成されて振動し、サンドイッチ、ケ
ーキ等が円形刃体1に押しあてられて切り込まれると共
に、円形刃体1が切断面と分け離す方向に振動して切れ
味がシャープになり、切半分の発生も抑制される。
【0022】この際、円形刃体1に付着したジャム、ク
リーム等により、円形刃体1には振動モードの腹が同心
円状ではない異常モードが生じ、ホーン2との結合部分
に大きな応力が発生する場合があるが、この部分はスぺ
ーサ10により厚み、剛性が増して補強されているた
め、従来の如きたわみ振動を生じさせることはない。そ
の結果、異常音の発生や、切れ味の低下も抑制される。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動板は、ホーンとの結合部分がスぺーサによって補強
されているため、結合部分において振動板が撓み振動す
ることがなく、異常音の発生を抑制し、安定した超音波
振動を印加することができる。また、スぺーサの取付に
ロウ付、半田付、溶接を用いていないから、振動板の熱
変形の恐れがなく、振動板の結合作業も容易であると共
に、食品カッタ等に用いて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例に係る超音波スライサ
ーの一部断面を含む正面図である。
【図2】図2は、図1に示した超音波スライサーの要部
正面図である。
【図3】図3は、図1に示した超音波スライサーの要部
平面図である。
【図4】図4は、図1に示した超音波スライサーの要部
分解図である。
【図5】図5は、本発明の実施例におけるスぺーサの板
厚とびびり振動を発生するまでのホーン先端の振動振幅
との関係を示す図である。
【図6】図6は、図1に示す超音波スライサーの構成の
詳細を示す正面図である。
【図7】図7は、従来の超音波スライサーの要部正面図
である。
【図8】図8は、図7の超音波スライサーの円形刃体の
正面図である。
【図9】図9は、図8の円形刃体の平面図である。
【図10】図10は、他の従来の超音波スライサーの円
形刃体の正面図である。
【図11】図11は、図10の円形刃体の平面図であ
る。
【符号の説明】
1 振動板(円形刃体) 2 ホーン 3 螺子 4 振動子 10 スペーサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄肉状に形成された振動板と、該振動板
    を振動させる超音波振動手段とを備え、前記超音波振動
    手段は、振動子と、該振動子が発する振動を機械的に増
    幅させるホーンとを含み、前記振動板は、スペーサを介
    して締結手段により前記ホーンに締結されていることを
    特徴とする超音波スライサー。
  2. 【請求項2】 前記スペーサは、外径d1 が前記締結手
    段の外径d2 と略同一であり、厚さt1 が振動板の厚さ
    2 より小さく且つ0.3mm以上であることを特徴と
    する請求項1記載の超音波スライサー。
  3. 【請求項3】 前記振動板は全周に刃が形成された円形
    刃体であるとともに、該円形刃体は回転駆動源に連結さ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の超音波スライサー。
JP30114993A 1993-11-05 1993-11-05 超音波スライサー Pending JPH07132493A (ja)

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