JP2012036877A - 可変動弁機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドに設けるアクチュエータによって開弁リフト量及び閉弁時期を切替える可変動弁機構において、アクチュエータに対する熱の影響を低減する。
【解決手段】アクチュエータ51のプッシュロッド85の作動軸軸線L2が、シリンダヘッド6の平面視で、シリンダヘッド6の吸気ポート12の入口中心C1と排気ポート10の出口中心C2とを結ぶポート接続線L3に対し交差するとともに、この交差点P1からポート接続線L3に直交して延ばした直交線L4に対して、プッシュロッド85が吸気ポート12側に傾斜するように、アクチュエータ51を配置する。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の可変動弁機構に関する。
可変動弁機構には、アクチュエータ(ソレノイド)により開弁リフト量及び閉弁時期を切替えるものがある(特許文献1参照)。このような可変動弁機構では、上記のようなアクチュエータをシリンダヘッドに直接取付けるものがある。
特開平4−365909号公報
アクチュエータによって開弁リフト量及び閉弁時期を切替える可変動弁機構では、アクチュエータに対する内燃機関により発せられる熱の影響をなるべく小さくする必要があるが、シリンダヘッドには排ガスが通過する排気ポートが形成されることから、アクチュエータの配置に際しては排気ポートの形成位置を配慮する必要がある。
本発明は係る実情に鑑みてなされたものであり、シリンダヘッドに設けたアクチュエータによって開弁リフト量及び閉弁時期を切替える可変動弁機構において、アクチュエータに対する熱の影響を低減させることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、プロファイルの異なる複数のカムロブ(42,43)と、該カムロブ(42,43)に当接して連動することにより吸気又は排気バルブ(16,15)を駆動させる複数のロッカーアーム(48,49)と、ロッカーアーム軸(46)上で隣接する前記複数のロッカーアーム(48,49)を連結又は切断する連結手段(81)とを備え、前記ロッカーアーム軸(48,49)の軸方向に沿って進退動し前記連結手段(81)に作用する作動軸(85)を有し該作動軸(85)によって前記ロッカーアーム(48,49)の作動特性を変えることでバルブ駆動特性を異ならせるアクチュエータ(51)を、シリンダヘッド(6)に設けた可変動弁機構において、前記アクチュエータ(51)を、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記シリンダヘッド(6)の吸気ポート(12)の入口中心(C1)と排気ポート(10)の出口中心(C2)とを結ぶポート接続線(L3)に対し、前記作動軸(85)の軸線(L2)が交差するように配置するとともに、該交差点(P1)から前記ポート接続線(L3)に直交して延ばした直交線(L4)に対して、前記作動軸(85)が前記吸気ポート(12)側に傾斜するように前記アクチュエータ(51)を配置したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、プロファイルの異なる複数のカムロブ(42,43)と、該カムロブ(42,43)に当接して連動することにより吸気又は排気バルブ(16,15)を駆動させる複数のロッカーアーム(48,49)と、ロッカーアーム軸(46)上で隣接する前記複数のロッカーアーム(48,49)を連結又は切断する連結手段(81)とを備え、前記ロッカーアーム軸(48,49)の軸方向に沿って進退動し前記連結手段(81)に作用する作動軸(85)を有し該作動軸(85)によって前記ロッカーアーム(48,49)の作動特性を変えることでバルブ駆動特性を異ならせるアクチュエータ(51)を、シリンダヘッド(6)に設けた可変動弁機構において、前記吸気バルブ(16)及び排気バルブ(15)がそれぞれ一つ設けられ、前記アクチュエータ(51)を、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記各バルブ(16,15)の軸線(L5,L6)を含む平面(V1)を挟んで、前記シリンダヘッド(6)の排気ポート(10)の出口(10A)と反対側に配置したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記アクチュエータ(51)は、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記作動軸(85)の軸線(L2)が、カムシャフト(44)の軸線(L7)に比べて、前記シリンダヘッド(6)の吸気ポート(10)の入口(10A)寄りに位置するように配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、前記アクチュエータ(51)は、前記作動軸(85)の軸方向視で、前記カムシャフト(44)の中心点(C3)を通り、かつ、前記シリンダヘッド(6)が取付けられるシリンダブロック(2)のシリンダ中心軸線(C1)と平行に延びる直線(L8)と、前記吸気バルブ(16)の軸線(L5)との間に、前記作動軸(85)の軸線(L2)が位置するように配置されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記シリンダヘッド(6)がシリンダブロック(2)のシリンダ中心軸線(C1)に平行に延びる軸体である締結部材(37)によって該シリンダブロック(2)に固定され、前記アクチュエータ(51)は、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記締結部材(37)の中心点(C4)を含んで前記カムシャフト(44)の軸線(L7)と平行に延びる直線(L9)と、前記カムシャフト(44)の軸線(L7)との間に、前記作動軸(85)の軸線(L2)が位置するように配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記シリンダヘッド(6)に点火栓(33)が設けられ、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記点火栓(33)に比べて、前記作動軸(85)が前記吸気ポート(12)の入口(12A)寄りに位置するように、前記アクチュエータ(51)が配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記作動軸(85)が前記シリンダヘッド(6)において前記ロッカーアーム軸(46)よりも上方に位置するように、前記アクチュエータ(51)が配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記アクチュエータ(51)は、前記シリンダヘッド(6)、及び、該シリンダヘッド(6)の上部に取付けられるヘッドカバー(7)に跨がるように取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、シリンダヘッドの平面視で、シリンダヘッドの吸気ポートの入口中心と排気ポートの出口中心とを結ぶポート接続線に対し、アクチュエータの作動軸の軸線を交差させるとともに、この交差点からポート接続線に直交して延ばした直交線に対して、作動軸を吸気ポート側に傾斜させてアクチュエータを配置することにより、アクチュエータを排気ポートから離して配置できるので、アクチュエータに対する熱の影響を低減できる。
請求項2に記載の発明によれば、シリンダヘッドの平面視で、それぞれ一つ設けられた吸気バルブ及び排気バルブの中心軸を含む平面を挟んで、シリンダヘッドの排気ポートの出口と反対側にアクチュエータを配置することにより、アクチュエータを排気ポートから離して配置できるので、アクチュエータに対する熱の影響を低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、シリンダヘッドの平面視で、アクチュエータの作動軸の軸線をカムシャフトの軸線に比べて、吸気ポートの入口寄りとすることで、アクチュエータを排気ポートから離して配置できるので、アクチュエータに対する熱の影響を低減できる。
請求項4に記載の発明によれば、アクチュエータをカムシャフトと吸気バルブとの間に配置し、排気ポートから離しながら吸気バルブとは近接するように配置できるので、アクチュエータの配置によるエンジンの大型化を抑えることができる。
請求項5に記載の発明によれば、アクチュエータをカムシャフトとヘッド締結部材との間に配置して、排気ポートからアクチュエータを離しながら、シリンダヘッド外寄りに配置されるのを避けることができるので、アクチュエータの配置によるエンジンの大型化を抑制できる。
請求項6に記載の発明によれば、シリンダヘッドの平面視で、アクチュエータを点火栓に対して吸気ポート寄りとすることで、アクチュエータを排気ポートから離して配置できるので、アクチュエータに対する熱の影響を低減できる。
請求項7に記載の発明によれば、アクチュエータをシリンダヘッド上部寄りに配置することで、アクチュエータを燃焼室から離して配置できるので、アクチュエータに対する燃焼室から発せられる熱の影響を低減できる。
請求項8に記載の発明によれば、アクチュエータを、シリンダヘッドの下部寄りとは逆のシリンダヘッドの上側において、シリンダヘッド及びヘッドカバーに跨るように配置することにより、アクチュエータを燃焼室から離して配置できるので、アクチュエータに対する燃焼室から発せられる熱の影響を低減できる。
本発明の実施形態に係るエンジンを搭載した自動二輪車の部分側面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンの縦断面図である。 図2のA−A線に沿うエンジンの横断面図である。 図2のB−B線に沿う方向から見たエンジンの展開断面図である。 図2の要部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、この発明の実施形態の空冷式4サイクルエンジンを備えた自動二輪車100の部分側面図である。なお、以下の図中FRは車体前方、RRは車体後方、LHは車体左方を示している。
自動二輪車100においてヘッドパイプ101には、後方に向って延びその後下方に下がる左右一対のメインフレーム102,102と、斜め後下方に向かって延びる左右一対のダウンフレーム103,103が取り付けられている。メインフレーム102,102とダウンフレーム103,103の下端には、これらメインフレーム102,102とダウンフレーム103,103とを連結するように、取付部材を介してエンジン1が懸架されている。エンジン1は、外側のケースとしてクランクケース114、シリンダブロック2、シリンダヘッド6、及びシリンダヘッドカバー7を備え、シリンダヘッド6がやや前側に傾斜した状態で搭載されている。
エンジン1のシリンダヘッド6の前面には排気管109が接続され、下流側にサイレンサ110が接続されている。シリンダヘッド6の後面には、吸気管13が接続され、吸気管13にはスロットルバルブ112が介装され、スロットルバルブ112の上流側にエアクリーナ113が取り付けられている。また、シリンダヘッド6の右側部には後述の排気ポート10に新気を供給して排気ガスを浄化する二次空気配管140が取り付けられている。
図2に本実施形態に係る可変動弁機構を備えるエンジン1が示されている。エンジン1は単気筒エンジンであり、シリンダブロック2に形成されたシリンダボア3にはピストン4が往復動可能に嵌装され、ピストン4はコンロッド5の一端に連結され、コンロッド5の他端は図示しないクランクケースに収容されたクランクシャフトに連結されている。
シリンダブロック2の上部には、シリンダヘッド6が設けられ、シリンダヘッド6の上部はヘッドカバー7により覆われている。シリンダヘッド6にはピストン4の頂部を臨ませる燃焼室8が形成されている。シリンダヘッド6には、燃焼室8と排気口9で連通しシリンダヘッド6の一側面に開口する排気ポート10と、燃焼室8と吸気口11で連通しシリンダヘッド6の他側面に開口する吸気ポート12とが形成されている。吸気ポート12はシリンダヘッド6に接続された吸気管13と連通し、吸気管13には燃料噴射弁14が付設されている。
シリンダヘッド6には、排気ポート10と燃焼室8との間を連通又は遮断する排気バルブ15と、吸気ポート12と燃焼室8との間を連通又は遮断する吸気バルブ16とが開閉作動可能に設けられている。
排気バルブ15は、排気口9を開閉させる傘部17と傘部17から突出するバルブステム18とを備え、バルブステム18をシリンダヘッド6に形成されたガイド穴19に挿通させ、バルブステム18の上端をインナスプリング20及びアウタスプリング21を介して傘部17が閉じる方向に付勢する。
インナスプリング20及びアウタスプリング21は一端を円形のスプリングシート22を介してシリンダヘッド6のガイド穴19の周囲に形成された円形の着座面23に当接させ、他端をスプリングリテーナ24を介してバルブステム18の上部に連結させている。インナスプリング20はアウタスプリング21の内周側に配されている。
吸気バルブ16は、吸気口11を開閉させる傘部25と傘部25から突出するバルブステム26とを備え、バルブステム26をシリンダヘッド6に形成されたガイド穴27に挿通させ、バルブステム26の上端をインナスプリング28及びアウタスプリング29を介して傘部25が閉じる方向に付勢する。
インナスプリング28及びアウタスプリング29は一端を円形のスプリングシート30を介してシリンダヘッド6のガイド穴27の周囲に形成された円形の着座面31に当接させ、他端をスプリングリテーナ32を介してバルブステム26の上部に連結させている。インナスプリング28はアウタスプリング29の内周側に配されている。
排気バルブ15及び吸気バルブ16は、可変動弁機構部40によって開閉される。可変動弁機構部40は、排気バルブ15と吸気バルブ16との間に配置されるとともにカムロブである排気カム41、第1吸気カム42及び第2吸気カム43が設けられるカムシャフト44と、カムシャフト44と平行な軸線を有してシリンダヘッド6に支持される排気側ロッカーアームシャフト45及び吸気側ロッカーアームシャフト46と、排気側ロッカーアームシャフト45に揺動自在に支持され排気カム41の回転に従動(連動)し排気バルブ15を開閉駆動する排気側ロッカーアーム47と、吸気側ロッカーアームシャフト46に揺動自在に支持され、第1吸気カム42の回転に従動(連動)し吸気バルブ16を開閉駆動する第1吸気側ロッカーアーム48と、を備えている。
また、可変動弁機構部40は、第2吸気カム43の回転に従動し、第1吸気側ロッカーアーム48に連結されて吸気バルブ16を開閉駆動することが可能であると共に、第1吸気側ロッカーアーム48との連結を解除された際には第2吸気カム42に従動(連動)し単独で揺動する第2吸気側ロッカーアーム49と、第2吸気側ロッカーアーム49が第1吸気側ロッカーアーム48との連結を解除された際に第2吸気側ロッカーアーム49を第2吸気カム43に当接させる方向に付勢するロストモーション機構部50と、図3、図4に示すシリンダヘッド6の側壁部6Aに取付けられて第2吸気側ロッカーアーム49と隣接しカムシャフト44の外周側に配置されるアクチュエータ51を備えた切替機構部52と、を備えている。
第2吸気側ロッカーアーム49は、第1吸気側ロッカーアーム48の側方に隣接して配置されている。なお、図3では説明の便宜のためカムシャフト44を断面で示している。また、図4には燃焼室8に先端を臨ませる点火プラグ33が示されている。点火プラグ33は、シリンダヘッド6に設けられる。図3ではシリンダヘッド6の平面視における位置を示すべく点火プラグ33を二点鎖線で示している。
可変動弁機構部40において、カムシャフト44は、その一端側(紙面左側)をシリンダヘッド6に設けられた第1ベアリング53に回転可能に支持され、その他端側をシリンダヘッド6に設けられた第2ベアリング54に回転可能に支持されている。第1ベアリング53から外側に突出するカムシャフト44の一端部44Aには、被動スプロケット55が設けられ、被動スプロケット55にはカムチェーン56が掛け回されている。カムチェーン56は図示しないクランクシャフトの一端に設けられた駆動スプロケットに掛け回されている。カムシャフト44は排気ポート10の出口10Aと吸気ポート12の入口12Aとの間に位置付けられている。
第1ベアリング53は、シリンダヘッド6に形成された支持壁6Bに嵌合され、第2ベアリング54は、シリンダヘッド6に形成された支持壁6Cに嵌合されている。図4に示すように、支持壁6Bと支持壁6Cはシリンダヘッド6において燃焼室8の上方に形成され、一定距離だけ離間して平行に設けられている。また、図3に示すように支持壁6Bにおいて第1ベアリング53の外周側に位置する両端側には、シリンダヘッド6の底面まで貫通する挿通孔35A、35Bが形成され、支持壁6Cにおいて第2ベアリング54の外周側に位置する両端側には、シリンダヘッド6の底面まで貫通する挿通孔36A、36Bが形成されている。
支持壁6Bと支持壁6Cは、図2に示すシリンダブロック2のシリンダ中心軸線L1(シリンダボア3の中心を通る軸線)に沿って立設されており、挿通孔35A,35B,36A,36Bもそれぞれ、シリンダ中心軸線L1に平行に延びる。挿通孔35A,35B,36A,36Bにはそれぞれ、図示しないクランクケースから延出するスタッドボルト37・・・が挿通され、スタッドボルト37・・・はシリンダブロック2及び支持壁6B、6Cを貫通し、その端部を挿通孔35A,35B,36A,36Bから外側に露出させる。この露出した各スタッドボルト37・・・の端部にはナット38・・・が締結され、これによりシリンダヘッド6がシリンダブロック2に固定されている。
排気カム41、第1吸気カム42及び第2吸気カム43は、カムシャフト44の一端側から他端側(図3、図4の紙面左側から右側)に向けて順に並ぶように設けられている。図2、図4を参照し、排気カム41はカムシャフト44の軸線を中心とする円弧状のベース円部41aと、ベース円部41aから外側に突出するようにしてベース円部41aの周方向両端間を結ぶ高位部41bとを有している。また、第1吸気カム42及び第2吸気カム43は、カムシャフト44の軸線を中心とする円弧状のベース円部42a,43aと、ベース円部42a,43aから外側に突出するようにしてベース円部42a,43aの周方向両端間を結ぶ高位部42b,43bとを有している。
第2吸気カム43の高位部43bは、第1吸気カム42の高位部42bよりもカムプロファイルを高く設定されている。また、排気カムの高位部41bと、第1吸気カム42の高位部42b及び第2吸気カム43の高位部43bとの間には吸排気工程に応じた位相差が設定されている。
排気側ロッカーアーム47は、その長手方向略中央を排気側ロッカーアームシャフト45に支持され、その一端には排気カム41と当接するローラ57が設けられ、その他端には排気バルブ15のバルブステム18の上端に当接するタペットねじ58が設けられている。ローラ57は、排気側ロッカーアーム47に形成されたローラ支持孔59に挿通されたシャフト60に回転可能に支持されている。シャフト60の軸方向はカムシャフト44の軸方向に沿って延びている。
第1吸気側ロッカーアーム48及び第2吸気側ロッカーアーム49はそれぞれ、その長手方向略中央を吸気側ロッカーアームシャフト46に支持され、それぞれの一端には第1吸気カム42、第2吸気カム43と当接するローラ61,62が設けられている。第1吸気側ロッカーアーム48の他端には第1吸気バルブ16のバルブステム26の上端に当接するタペットねじ63が設けられ、第2吸気側ロッカーアーム49の他端にはロストモーション機構部50から付勢力を受ける当接部64が設けられている。第1吸気側ロッカーアーム48は、吸気バルブ16のインナスプリング28及びアウタスプリング29により、タペットねじ63を介して第1吸気カム42に当接する方向に付勢されている。
第1吸気側ロッカーアーム48のローラ61は、第1吸気側ロッカーアーム48に形成されたローラ支持孔65に挿通されたシャフト66によって回転可能に支持され、第2吸気側ロッカーアーム49のローラ62は、第2吸気側ロッカーアーム49に形成されたローラ支持孔67に挿通されたシャフト68に回転可能に支持されている。シャフト66,68はカムシャフト44の軸方向に沿って延びている。なお、図2には、紙面手前側に位置するローラ62、ローラ支持孔67及びシャフト68のみを示している。
図5を参照し、ロストモーション機構部50は、シリンダヘッド6の形成された有底の収容孔70に収容されるコイルスプリング71と、コイルスプリング71に付勢されるリフタ72とで構成されている。リフタ72は第2吸気側ロッカーアーム49の当接部64に当接する円板状の頭部73と、この頭部73から延出しコイルスプリング71の内周側に挿通される軸部74とを備えている。
コイルスプリング71は、一端を収容孔70の底部である着座面75に当接し、他端をリフタ72の頭部73に当接しリフタ72を付勢する。リフタ72の頭部73は、第2吸気側ロッカーアーム49の当接部64を介して第2吸気側ロッカーアーム49のローラ62を第2吸気カム43と当接させる方向に付勢する。
一方で、図3、図4に示すように、第1吸気側ロッカーアーム48の上部には、カムシャフト44の他端側(紙面右側)から穿設された穿孔76が形成され、第2吸気側ロッカーアーム49の上部には、カムシャフト44の一端側(紙面左側)から穿設された穿孔77が形成されている。穿孔76には、スプリング78によりカムシャフト44の他端側へ付勢されるプランジャ79が設けられている。穿孔77は第2吸気側ロッカーアーム49の側部において径を小さくした細孔80によって外側に連通しており、第2吸気側ロッカーアーム49の側部を貫通している。穿孔77には連結ピン81が収容されている。連結ピン81は、プランジャ79側に位置してこのプランジャ79と当接する押圧部82と、押圧部82から延びて細孔80を貫通するロッド側当接部83とで構成されている。
連結ピン81は、切替機構部52のアクチュエータ51により押圧される。切替機構部52のアクチュエータ51は、ソレノイドを収容する円筒状のハウジング51Aを備え、ハウジング51Aの軸方向の一端側には樹脂材料等からなるフランジ部84が設けられている。アクチュエータ51は、フランジ部84を介してシリンダヘッド6の側壁部6Aに取付けられている。また、アクチュエータ51は、ハウジング51Aの上記一端側からカムシャフト44の軸方向に進退可能なプッシュロッド85を備えている。プッシュロッド85の先端には、連結ピン81のロッド側当接部83に当接される樹脂材料からなる押圧体86が着脱可能に設けられている。プッシュロッド85はアクチュエータ51の作動により連結ピン81をカムシャフト44の一端側(紙面左側)に押し込み可能とされている。
アクチュエータ51は、ソレノイドによりプッシュロッド85を進退させるが、ソレノイドに代えて油圧等によりプッシュロッド85を進退させてもよい。なお、押圧体86を樹脂材料から構成することで軽量化を図ることができると共に耐熱性を確保できる。また、図5には、アクチュエータ51の外形を二点鎖線で示している。同図に示すように、ハウジング51Aに3本の締結ボルト51Bを挿通させる三つのボルト挿通孔が形成される。アクチュエータ51は、シリンダヘッド6、及び、シリンダヘッド6の上部に取付けられるヘッドカバー2に跨って取り付けられている。
ここで、図3において、「L2」は、アクチュエータ51におけるプッシュロッド85の軸部分を通り軸方向に延びる作動軸軸線を示している。「L3」は、シリンダヘッド6の吸気ポート12の入口12Aの中心点C1と排気ポート10の出口の10Aの中心点C2とを結ぶポート接続線を示している。作動軸軸線L2とポート接続線L3とは交差しており、図中「P1」は、これらが交差する交差点を示している。また、「L4」は、この交差点P1からポート接続線L3に直交して延びる直交線を示している(図3のシリンダヘッド6の平面視上で延ばした線)。
アクチュエータ51の配置構成を説明すると、アクチュエータ51は、シリンダヘッド6の平面視で、上記ポート接続線L3に対し、プッシュロッド85の上記作動軸軸線L2が交差するように配置され、また、シリンダヘッド6の平面視で、交差点P1からポート接続線L3に直交して延ばした直交線L4に対して、プッシュロッド85が吸気ポート12側に傾斜するように配置されている。なお、シリンダヘッド6の平面視とは、図3に示す視線であるが、詳細には、シリンダヘッド6の上方(ヘッドカバー7側)から、シリンダヘッド6の下方に設けられるシリンダブロック2のシリンダ中心軸線L1方向に沿って、シリンダヘッド6を見た状態をいう。
また、図5には、吸気バルブ16のバルブステム26の軸部分を通り、軸方向に延びる吸気バルブ軸線「L5」と、排気バルブ15のバルブステム28の軸部分を通り、軸方向に延びる排気バルブ軸線「L6」とが示されている。また、図3において、「V1」は、これら各バルブ軸線L5,L6を含む仮想平面を示している。これらを基準にアクチュエータ51の配置を説明すると、アクチュエータ51は、この仮想平面V1を基準とした場合には、シリンダヘッド6の平面視で、仮想平面V1を挟んで排気ポート10の出口10Aと反対側に配置されている。
さらに詳しく説明すると、アクチュエータ51は、シリンダヘッド6の平面視において吸気ポート12の入口12Aの形成位置を基準とした場合は、プッシュロッド85の作動軸軸線L2がカムシャフト44の軸線L7に比べて、吸気ポート12の入口12A寄り(近い側)に位置するように配置されている。なお、カムシャフト44の軸線L7は、カムシャフト44の軸部分を通り軸方向に延びる直線をいう。
また、図2、図5を参照して視点を変えた場合には、アクチュエータ51は、プッシュロッド85の軸方向視(作動軸軸線L2参照)で、カムシャフト44の中心点C3を通り、かつ、シリンダブロック2のシリンダ中心軸線L1と平行に延びる直線L8と、吸気バルブ16の吸気バルブ軸線L5との間に、プッシュロッド85の作動軸軸線L2が位置するように配置されている。また、アクチュエータ51は、シリンダヘッド6においてプッシュロッド85が吸気側ロッカーアームシャフト46軸よりも上方に位置するように配置されている(シリンダ中心軸線L1を上下方向にした場合に)。
また、図3に戻り、カムシャフト44の軸線L7を基準にして、吸気ポート12側に位置し、アクチュエータ51に近接するスタットボルト37及び挿通孔36Bと比較してアクチュエータ51の位置を説明した場合は、アクチュエータ51は、シリンダヘッド6の平面視で、スタットボルト37及び挿通孔36Bの共通の中心点C4を含んでカムシャフト44の軸線L7と平行に延びる直線L9と、カムシャフト44の軸線L7との間に、プッシュロッド85の作動軸軸線L2が位置するように配置されている。さらには、点火プラグ33との関係で説明した場合は、アクチュエータ51は、シリンダヘッド6の平面視において吸気ポート12の入口12Aの形成位置を基準とした場合に、点火プラグ33に比べて、プッシュロッド85が吸気ポート12の入口12A寄り(近い側)に位置するように配置されている。
上述の構成を備えた可変動弁機構部40では、図3、図4を参照し、エンジン1が低負荷運転域である場合に、連結ピン81の押圧部82が第1吸気側ロッカーアーム48と第2吸気側ロッカーアーム49との間の割り面に、その先端を位置させるようにアクチュエータ51のプッシュロッド85で連結ピン81の位置を保持する。そして、エンジン1が高負荷運転域となった場合には、プッシュロッド85を作動させて連結ピン81を、第1吸気側ロッカーアーム48に設けられたプランジャ79(スプリング78)の付勢力に抗して、穿孔76に押し込み、第1吸気側ロッカーアーム48と第2吸気側ロッカーアーム49との間に連結ピン81を跨らせる。
これにより、高負荷運転域で第1吸気側ロッカーアーム48と第2吸気側ロッカーアーム49とを連動させ、第1吸気側ロッカーアーム48を介して吸気バルブ16を、第2吸気カム43の開弁特性により開閉駆動する。ここで第2吸気カム43の高位部43bは、第1吸気カム42の高位部42bよりも高く設定されているので、吸気バルブ16は、低負荷運転域よりも高負荷運転域で開弁リフト量及び閉弁時期を大きくかつ長く切り替えられる。すなわち、可変動弁機構部40刃、アクチュエータ51のプッシュロッド85によって吸気側ロッカーアーム(48,49)の作動特性を変えることで、バルブ駆動特性を異ならせることができる。
なお、エンジン1が低負荷運転域である場合には、第1吸気側ロッカーアーム48と第2吸気側ロッカーアーム49が、それぞれ第1吸気カム42及び第2吸気カム43により個別に揺動されるが、第1吸気側ロッカーアーム48は吸気バルブ16のインナスプリング28及びアウタスプリング29により付勢され第1吸気カム42に常時当接され、第2吸気側ロッカーアーム49はロストモーション機構部50のコイルスプリング71により付勢され第2吸気カム43に常時付勢されるので双方は安定した状態で揺動する。
また、このエンジン1では、図3、図4に示すように、切替機構部52と離間したカムシャフト44の一端側である排気カム41と第1ベアリング53との間にデコンプ装置90が設けられている。このデコンプ装置90は、カムシャフト44の略半周を側方から覆うように円弧状に形成されてカムシャフト44の外周に配置されカムシャフト44の回転で生じる遠心力でカムシャフト44の軸中心から離れる方向に揺動するデコンプウェイト91と、デコンプウェイト91に連動して揺動するデコンプカム92とを備えている。
以上に記載した本実施形態では、シリンダヘッド6の平面視で、シリンダヘッド6の吸気ポート12の入口12の中心点C1と排気ポート10の出口10Aの中心点C2とを結ぶポート接続線L3に対し、アクチュエータ51のプッシュロッド85の作動軸軸線L2を交差させるとともに、これらが交差した交差点P1からポート接続線L3に直交して延ばした直交線L4に対して、プッシュロッド85を吸気ポート12側に傾斜するようにアクチュエータ51を配置している。したがって、アクチュエータ51を排気ポート10から離して配置できるので、アクチュエータ51に対する熱の影響を低減できる。
また、シリンダヘッド6の平面視で、それぞれ一つ設けられた吸気バルブ16及び排気バルブ15の軸線L5,L6を含む仮想平面V1を挟んで、シリンダヘッド6の排気ポート12の出口12Aと反対側にアクチュエータ51を配置している。したがって、アクチュエータ51を排気ポート10から離して配置でき、アクチュエータ51に対する熱の影響を低減できる。
さらに、シリンダヘッド6の平面視で、アクチュエータ51のプッシュロッド85の作動軸軸線L2をカムシャフト44の軸線L7に比べて、吸気ポート12の入口12A寄り(近い側)としているので、アクチュエータ51を排気ポート10から離して配置でき、アクチュエータ51に対する熱の影響を低減できる。
また、アクチュエータ51は、プッシュロッド85の軸方向視で、カムシャフト44の中心点C3を通り、かつ、シリンダヘッド6が取付けられるシリンダブロック2のシリンダ中心軸線C1と平行に延びる直線L8と、吸気バルブ15の吸気バルブ軸線L5との間に、プッシュロッド85の作動軸軸線L2が位置するように配置されている。したがって、アクチュエータ51をカムシャフト44と吸気バルブ15との間に配置し、アクチュエータ51を排気ポート10から離しながら吸気バルブ15とは近接するように配置できるので、アクチュエータ51の配置によるエンジン1の大型化を抑えることができる。
また、シリンダヘッド6がシリンダブロック2のシリンダ中心軸線(C1)に平行に延びるスタッドボルト37によってシリンダブロック2に固定され、アクチュエータ51は、シリンダヘッド6の平面視で、近接するスタッドボルト37の中心点C4を含んでカムシャフト44の軸線L7と平行に延びる直線L9と、カムシャフト44の軸線L7との間に、プッシュロッド85の作動軸軸線L2が位置するように配置されている。このため、アクチュエータ51をカムシャフト44とスタッドボルト37との間に配置して、排気ポート10からアクチュエータ51を離しながら、シリンダヘッド6外寄りに配置されるのを避けることができるので、アクチュエータ51の配置によるエンジン1の大型化を抑制できる。
さらに、本実施形態では、シリンダヘッド6の平面視で、アクチュエータ51を点火プラグ33に対して吸気ポート10寄り(近い側)に配置しているが、これによれば、アクチュエータ51を排気ポート10から離して配置でき、熱の影響を低減できる。また、アクチュエータ51は、プッシュロッド85がシリンダヘッド6において吸気側ロッカーアームシャフト46よりも上方に位置するように配置されるが、これによれば、アクチュエータ51をシリンダヘッド6上部寄りに配置し、燃焼室8から離すことで、燃焼室8から発せられる熱による影響を低減できる。
また、アクチュエータ51は、シリンダヘッド6、及び、該シリンダヘッド6の上部に取付けられるヘッドカバー7に跨って取り付けられているが、これによれば、アクチュエータ51を、シリンダヘッド6の下部寄りとは逆のシリンダヘッド6の上側に配置することにより、アクチュエータ51を燃焼室8から離すことで、燃焼室8から発せられる熱による影響を低減できる。
なお、上記実施形態では、アクチュエータ51を、吸気側ロッカーアーム(48,49)を連結又は切断するものとして説明したが、本発明は、排気側ロッカーアームをロッカーアームシャフト上に複数設け、これらをアクチュエータによって連結又は切断する場合にも有効である。一方で、本実施形態のように、アクチュエータ51を、吸気側ロッカーアーム(48,49)を連結又は切断するものとする場合は、シリンダヘッド6の平面視では、カムシャフト44を挟んで一方側に、排気ポート10及び排気側ロッカーアーム47が設けられ、他方側に、吸気ポート12及び吸気側ロッカーアーム(48,49)が設けられることから、アクチュエータ51をより排気ポート10から離すことができるので、特に有効である。
2 シリンダブロック
6 シリンダヘッド
7 ヘッドカバー
10 排気ポート
10A 出口
12 吸気ポート
12A 入口
15 排気バルブ
16 吸気バルブ
42 第1吸気カム(カムロブ)
43 第2吸気カム(カムロブ)
46 吸気側ロッカーアームシャフト(ロッカーアーム軸)
48 第1吸気側ロッカーアーム(ロッカーアーム)
49 第2吸気側ロッカーアーム(ロッカーアーム)
51 アクチュエータ
81 連結ピン(連結手段)
85 プッシュロッド(作動軸)
L1 シリンダ中心軸線
L2 作動軸軸線(軸線)
L3 ポート接続線
L4 直交線
L5 吸気バルブ軸線(軸線)
L6 排気バルブ軸線(軸線)
L7 カムシャフトの軸線
L8 直線
L9 直線
C1 中心点(入口中心)
C2 中心点(出口中心)
C3 中心点
C4 中心点
V1 仮想平面(平面)
P1 交差点

Claims (8)

  1. プロファイルの異なる複数のカムロブ(42,43)と、該カムロブ(42,43)に当接して連動することにより吸気又は排気バルブ(16,15)を駆動させる複数のロッカーアーム(48,49)と、ロッカーアーム軸(46)上で隣接する前記複数のロッカーアーム(48,49)を連結又は切断する連結手段(81)とを備え、前記ロッカーアーム軸(48,49)の軸方向に沿って進退動し前記連結手段(81)に作用する作動軸(85)を有し該作動軸(85)によって前記ロッカーアーム(48,49)の作動特性を変えることでバルブ駆動特性を異ならせるアクチュエータ(51)を、シリンダヘッド(6)に設けた可変動弁機構において、
    前記アクチュエータ(51)を、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記シリンダヘッド(6)の吸気ポート(12)の入口中心(C1)と排気ポート(10)の出口中心(C2)とを結ぶポート接続線(L3)に対し、前記作動軸(85)の軸線(L2)が交差するように配置するとともに、該交差点(P1)から前記ポート接続線(L3)に直交して延ばした直交線(L4)に対して、前記作動軸(85)が前記吸気ポート(12)側に傾斜するように前記アクチュエータ(51)を配置したことを特徴とする可変動弁機構。
  2. プロファイルの異なる複数のカムロブ(42,43)と、該カムロブ(42,43)に当接して連動することにより吸気又は排気バルブ(16,15)を駆動させる複数のロッカーアーム(48,49)と、ロッカーアーム軸(46)上で隣接する前記複数のロッカーアーム(48,49)を連結又は切断する連結手段(81)とを備え、前記ロッカーアーム軸(48,49)の軸方向に沿って進退動し前記連結手段(81)に作用する作動軸(85)を有し該作動軸(85)によって前記ロッカーアーム(48,49)の作動特性を変えることでバルブ駆動特性を異ならせるアクチュエータ(51)を、シリンダヘッド(6)に設けた可変動弁機構において、
    前記吸気バルブ(16)及び排気バルブ(15)がそれぞれ一つ設けられ、前記アクチュエータ(51)を、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記各バルブ(16,15)の軸線(L5,L6)を含む平面(V1)を挟んで、前記シリンダヘッド(6)の排気ポート(10)の出口(10A)と反対側に配置したことを特徴とする可変動弁機構。
  3. 前記アクチュエータ(51)は、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記作動軸(85)の軸線(L2)が、カムシャフト(44)の軸線(L7)に比べて、前記シリンダヘッド(6)の吸気ポート(10)の入口(10A)寄りに位置するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の可変動弁機構。
  4. 前記アクチュエータ(51)は、前記作動軸(85)の軸方向視で、前記カムシャフト(44)の中心点(C3)を通り、かつ、前記シリンダヘッド(6)が取付けられるシリンダブロック(2)のシリンダ中心軸線(C1)と平行に延びる直線(L8)と、前記吸気バルブ(16)の軸線(L5)との間に、前記作動軸(85)の軸線(L2)が位置するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の可変動弁機構。
  5. 前記シリンダヘッド(6)がシリンダブロック(2)のシリンダ中心軸線(C1)に平行に延びる軸体である締結部材(37)によって該シリンダブロック(2)に固定され、前記アクチュエータ(51)は、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記締結部材(37)の中心点(C4)を含んで前記カムシャフト(44)の軸線(L7)と平行に延びる直線(L9)と、前記カムシャフト(44)の軸線(L7)との間に、前記作動軸(85)の軸線(L2)が位置するように配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の可変動弁機構。
  6. 前記シリンダヘッド(6)に点火栓(33)が設けられ、前記シリンダヘッド(6)の平面視で、前記点火栓(33)に比べて、前記作動軸(85)が前記吸気ポート(12)の入口(12A)寄りに位置するように、前記アクチュエータ(51)が配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の可変動弁機構。
  7. 前記作動軸(85)が前記シリンダヘッド(6)において前記ロッカーアーム軸(46)よりも上方に位置するように、前記アクチュエータ(51)が配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の可変動弁機構。
  8. 前記アクチュエータ(51)は、前記シリンダヘッド(6)、及び、該シリンダヘッド(6)の上部に取付けられるヘッドカバー(7)に跨がるように取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の可変動弁機構。
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