JP2012035919A - 乗客コンベアの安全装置 - Google Patents
乗客コンベアの安全装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012035919A JP2012035919A JP2010174617A JP2010174617A JP2012035919A JP 2012035919 A JP2012035919 A JP 2012035919A JP 2010174617 A JP2010174617 A JP 2010174617A JP 2010174617 A JP2010174617 A JP 2010174617A JP 2012035919 A JP2012035919 A JP 2012035919A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- moving
- moving handrail
- handrail
- movable valve
- moving direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Abstract
【課題】安価、簡素かつ省スペースな構成で、インレット保護体と移動手摺との間に引き込まれた異物を早期かつ高精度に検知することができる乗客コンベアの安全装置を得る。
【解決手段】移動手摺4の周囲に、移動手摺4の移動方向に沿って配置され、移動手摺4から離れる方向に変位可能な複数枚の板からなり、移動手摺4の移動方向にも変位可能な可動弁11と、移動手摺4の移動方向側で可動弁11が取り付けられ、可動弁11とともに移動手摺4の移動方向に変位可能な第1作動片12と、押しバネ13を介して第1作動片12と接続され、移動手摺4および可動弁11を囲んで設けられ、可動弁11が移動手摺4から離れて生じた可動弁11の傾斜により、移動手摺4の移動方向に変位する第2作動片14と、第1作動片12および第2作動片14の変位に応じて、移動手摺4の移動方向に変位する腕部材15と、腕部材15の変位を検知するスイッチ16とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】移動手摺4の周囲に、移動手摺4の移動方向に沿って配置され、移動手摺4から離れる方向に変位可能な複数枚の板からなり、移動手摺4の移動方向にも変位可能な可動弁11と、移動手摺4の移動方向側で可動弁11が取り付けられ、可動弁11とともに移動手摺4の移動方向に変位可能な第1作動片12と、押しバネ13を介して第1作動片12と接続され、移動手摺4および可動弁11を囲んで設けられ、可動弁11が移動手摺4から離れて生じた可動弁11の傾斜により、移動手摺4の移動方向に変位する第2作動片14と、第1作動片12および第2作動片14の変位に応じて、移動手摺4の移動方向に変位する腕部材15と、腕部材15の変位を検知するスイッチ16とを備える。
【選択図】図2
Description
この発明は、例えばエスカレータ等の乗客コンベアの乗降口において、欄干に対して移動手摺が出入りするインレット部に設けられ、インレット部への異物(例えば、乗客の荷物等)の引き込みを検知した場合に、乗客コンベアを停止させる乗客コンベアの安全装置に関する。
一般的な乗客コンベアの安全装置は、インレット部への異物の引き込みを検知した場合に、乗客コンベアを停止させる。具体的には、異物がインレット部に引き込まれると、異物がインレット部に設けられたインレット保護体に引っかかり、移動手摺の駆動力がインレット保護体に伝達される。これにより、インレット保護体は、移動手摺の移動方向に変位され、インレット部に設けられた検知装置によりインレット保護体の変位が検知されて、検知装置に接続された制御装置により乗客コンベアが停止される。
従来から、このような乗客コンベアの安全装置として、以下のようなものが知られている。すなわち、従来の乗客コンベアの安全装置は、欄干に対して移動手摺が出入りするインレット部に設けられ、軟質な弾性体によって形成されて、移動手摺の移動方向に変位可能なインレット保護体と、インレット保護体の変位を検知するスイッチとを備えている。ここで、インレット保護体と移動手摺との間に異物が引き込まれ、インレット保護体がその異物により押圧されて移動手摺の移動方向に変位すると、スイッチが操作され、スイッチに接続された制御装置により乗客コンベアが停止される(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に示された乗客コンベアの安全装置では、軟質な弾性体によってインレット保護体が形成されているので、例えば小さな物体(異物)がインレット保護体と移動手摺との間に引き込まれ、この物体がインレット保護体と移動手摺との間に進入した場合、インレット保護体は、移動手摺の移動方向に対して垂直方向(インレット保護体が膨らむ方向)に変形する。なお、スイッチは、インレット保護体が移動手摺の移動方向に変位しない場合には、操作されない。
そのため、小さな物体がインレット保護体と移動手摺との間に引き込まれ、この物体がインレット保護体と移動手摺との間に進入して、インレット保護体が膨らむ方向に変形した場合、移動手摺の駆動力が膨らむ方向に分散することにより、移動手摺の駆動力がインレット保護体を押圧する力としてインレット保護体に十分に伝達されないことが考えられる。その結果、インレット保護体が移動手摺の移動方向に変位しないままで、物体がインレット保護体内の奥部(移動手摺の移動方向側)まで引き込まれる恐れがある。
なお、移動手摺の駆動力を膨らむ方向に分散させることなく、インレット保護体を確実に変位させるために、硬質な弾性体によってインレット保護体を形成した場合には、インレット保護体の変位が高精度に検知されてスイッチが操作される。しかしながら、硬質な弾性体によってインレット保護体を形成することにより、インレット保護体と移動手摺との間に引き込まれた異物を損傷する恐れがある。さらに、スイッチが操作されてから乗客コンベアが停止されるまでの間に、異物の引き込みが進行する場合があり、引き込まれた異物を自力で取り出すことが困難になる恐れがある。
そこで、異物の損傷等を防止するために軟質な弾性体によってインレット保護体が形成された場合において、小さな物体であっても、インレット保護体と移動手摺との間に異物が引き込まれたことを早期かつ高精度に検知するために、以下のような乗客コンベアの安全装置が提案されている。
すなわち、この乗客コンベアの安全装置は、欄干に対して移動手摺が出入りするインレット部に設けられ、軟質な弾性体によって形成されて、移動手摺の移動方向に変位可能なインレット保護体と、インレット保護体の、移動手摺の移動方向に対して垂直方向(インレット保護体が膨らむ方向)への変形を検知する変形検出機構と、インレット保護体に対して移動手摺の移動方向側に設けられ、インレット保護体の変位を検知する変位検出機構とを備えている。
ここで、インレット保護体と移動手摺との間に異物が引き込まれ、異物がインレット保護体と移動手摺との間に進入して、インレット保護体が膨らむ方向に変形すると、変形検出機構が操作される。また、インレット保護体と移動手摺との間に異物が引き込まれ、インレット保護体がその異物により押圧されて移動手摺の移動方向に変位すると、変位検出機構が操作される。変形検出機構または変位検出機構が操作されると、変形検出機構および変位検出機構に接続された制御装置により乗客コンベアが停止される(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
特許文献2に示された乗客コンベアの安全装置では、インレット保護体が膨らむ方向(移動手摺の移動方向に対して垂直方向)に働く力を検知する変形検出機構、および移動手摺の移動方向に働く力を検知する変位検出機構の少なくとも2種類の検出機構を設ける必要がある。そのため、構成が複雑になるとともに、コストが高くなるという問題がある。
特許文献2に示された乗客コンベアの安全装置では、インレット保護体が膨らむ方向(移動手摺の移動方向に対して垂直方向)に働く力を検知する変形検出機構、および移動手摺の移動方向に働く力を検知する変位検出機構の少なくとも2種類の検出機構を設ける必要がある。そのため、構成が複雑になるとともに、コストが高くなるという問題がある。
また、特許文献2に示された乗客コンベアの安全装置では、変形検出機構および変位検出機構を、それぞれインレット保護体の膨らむ方向およびインレット保護体の変位方向に設ける必要がある。このとき、変形検出機構は、インレット保護体の、変位検出機構とは反対側(移動手摺の反移動方向側)の端部近傍に設けられる必要がある。そのため、インレット保護体が欄干(エンドキャップ開口部)に埋設される構造でなければ、スペース的な取り合いが困難になる等、構造面での制約が大きいという問題もある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、安価、簡素かつ省スペースな構成で、インレット保護体と移動手摺との間に異物が引き込まれた場合に、異物の引き込みを早期かつ高精度に検知することができる乗客コンベアの安全装置を得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベアの安全装置は、乗客コンベアの乗降口において、欄干に対して移動手摺が出入りするインレット部に設けられた乗客コンベアの安全装置であって、移動手摺の周囲に、移動手摺の移動方向に沿って配置されて、移動手摺から離れる方向に変位可能な複数枚の板からなり、移動手摺の移動方向にも変位可能な可動弁と、移動手摺の移動方向側において、可動弁が取り付けられ、可動弁とともに移動手摺の移動方向に変位可能な第1作動片と、押しバネを介して第1作動片と接続され、移動手摺および可動弁を囲んで設けられて、可動弁が移動手摺から離れることで生じた可動弁の傾斜によって、移動手摺の移動方向に沿って第1作動片に近づくように変位する第2作動片と、第1作動片および第2作動片の変位に応じて、移動手摺の移動方向に変位する腕部材と、腕部材の変位を検知する検知手段とを備えたものである。
この発明に係る乗客コンベアの安全装置によれば、第1作動片は、移動手摺から離れる方向および移動手摺の移動方向に変位可能な可動弁とともに移動手摺の移動方向に変位し、第2作動片は、可動弁が移動手摺から離れることで生じた可動弁の傾斜によって、移動手摺の移動方向に沿って第1作動片に近づくように変位し、腕部材は、第1作動片および第2作動片の変位に応じて、移動手摺の移動方向に変位し、検知手段は、腕部材の変位を検知する。
そのため、安価、簡素かつ省スペースな構成で、インレット保護体と移動手摺との間に異物が引き込まれた場合に、異物の引き込みを早期かつ高精度に検知することができる。
そのため、安価、簡素かつ省スペースな構成で、インレット保護体と移動手摺との間に異物が引き込まれた場合に、異物の引き込みを早期かつ高精度に検知することができる。
以下、この発明に係る乗客コンベアの安全装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。なお、下記に示す実施の形態では、この乗客コンベアの安全装置がエスカレータに適用された場合を例に挙げて説明するが、これに限定されず、この乗客コンベアの安全装置は、動く歩道等、他の乗客コンベアにも適用することができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置が適用されたエスカレータの概略構成を示す側面図である。図1において、このエスカレータは、上階と下階との間に据え付けられたトラス1と、トラス1内を無端状に循環移動する多数のステップ2と、ステップ2の幅方向の両側に位置するようにトラス1上に立設された一対の欄干3とを備えている。
図1は、この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置が適用されたエスカレータの概略構成を示す側面図である。図1において、このエスカレータは、上階と下階との間に据え付けられたトラス1と、トラス1内を無端状に循環移動する多数のステップ2と、ステップ2の幅方向の両側に位置するようにトラス1上に立設された一対の欄干3とを備えている。
一対の欄干3は、それぞれ周縁部に無端状の移動手摺4が装着された内側板31と、内側板31の下部に設けられたデッキボード32とから構成されている。内側板31の周縁部に装着された移動手摺4は、ステップ2と同期して走行する。また、移動手摺4は、エスカレータの乗降口において、その走行に応じて順次デッキボード32内へ進入する。
すなわち、移動手摺4は、エスカレータの上昇運転時には、上階の乗降口におけるデッキボード32の端部からその内部へ進入し、下降運転時には、下階の乗降口におけるデッキボード32の端部からその内部へ進入する。ここで、デッキボード32に対して移動手摺4が出入りするインレット部には、インレット保護体5が設けられている。インレット保護体5の詳細については、後述する。
図2は、図1に示したエスカレータのインレット部を拡大して示す構成図である。また、図3は、図2に示したインレット部を矢印Aの方向から見た構成図である。なお、図2では、インレット保護体5がデッキボード32のエンドキャップ開口部33から突出している例を示しているが、これに限定されず、インレット保護体5は、エンドキャップ開口部33に完全に埋設される構造であってもよい。また、図3では、図示の都合上、移動手摺4を断面で示している。
図2、3において、デッキボード32の端部には、移動手摺4が進入するエンドキャップ開口部33が形成されている。移動手摺4の周囲には、複数枚の板からなる可動弁11が、移動手摺4の移動方向に沿って、エンドキャップ開口部33を跨いで花弁状に並んで配置されている。可動弁11の、エンドキャップ開口部33から移動手摺4の反移動方向側に突出した部分は、エンドキャップ開口部33において移動手摺4に対して遊嵌状態に設けられた薄い袋状のインレット保護体5によって覆われている。
また、可動弁11は、移動手摺4の移動方向側の端部において、移動手摺4の移動方向に対して垂直方向に設けられた板状の第1作動片12に固定されている。第1作動片12とエンドキャップ開口部33との間であって、かつ可動弁11の周囲には、押しバネ13を介して第1作動片12と接続されたリング状の第2作動片14が、移動手摺4および可動弁11を囲んで設けられている。
第2作動片14には、第1作動片12および第2作動片14の、移動手摺4の移動方向への変位に応じて、移動手摺4の移動方向に変位する腕部材15が取り付けられている。また、デッキボード32内には、腕部材15の変位を検知するスイッチ(検知手段)16が設けられている。スイッチ16には、スイッチ16が操作された場合にエスカレータを停止させる図示しない制御装置(駆動制御手段)が接続されている。
インレット保護体5は、ゴム等の軟質樹脂からなる弾性体(軟質な弾性体)によって形成された外殻部のみの薄い袋状の部材であり、内部に可動弁11等の機構が格納される空間が設けられている。すなわち、インレット保護体5は、柔軟な部材であり、手で押すと容易に変形するものとする。インレット保護体5の斜視図を図4に示す。なお、インレット保護体5の形状は、移動手摺4の周囲にあって、可動弁11を覆う形状であれば、図4に示した形状に限定されない。
可動弁11は、金属または硬質樹脂によって形成された複数枚のL字形状の板を、インレット保護体5の内部で、移動手摺4の移動方向に沿って配置した部材である。すなわち、可動弁11は、インレット保護体5よりも剛性の高い部材とする。L字の立ち上がり面は、移動手摺4の反移動方向において、それぞれ移動手摺4の外側を向くように配置されており、移動手摺4の移動方向に働く力(インレット保護体5を移動手摺4の移動方向に押圧する力)を受ける。
また、可動弁11は、移動手摺4の移動方向に対して垂直方向(可動弁11が外側に開く方向)に働く力に対して、弾性変形により、外側に容易に開くことが可能になっている。なお、可動弁11は、第1作動片12に固定される代わりに、蝶番のような可動機構を介して第1作動片12に取り付けられてもよい。
第1作動片12は、可動弁11の根元部分(移動手摺4の移動方向側の端部)に設けられた板状の部材であり、移動手摺4が通過する開口および腕部材15が貫通する開口を有している。また、第1作動片12は、デッキボード32内に、移動手摺4の移動方向に対して垂直方向を向くように一辺が固定されており、可動弁11が移動手摺4の移動方向に働く力を受けた場合に、弾性変形により移動手摺4の移動方向に変位する。
第2作動片14は、移動手摺4および可動弁11を囲んで設けられたリング状の部材であり、第2作動片14を移動手摺4の反移動方向側に付勢する押しバネ13を介して第1作動片12と接続されている。また、第2作動片14には、第2作動片14が可動弁11と接しながら移動手摺4の移動方向に滑らかに前後移動できるように、ローラ17等の回転体が可動弁11と接するように設けられている。
ここで、可動弁11が移動手摺4の移動方向に対して垂直方向に働く力を受けると、第2作動片14は、可動弁11が移動手摺4から離れ、外側に開くことで生じた可動弁11の傾斜によって、押しバネ13の力に反発して、移動手摺4の移動方向に沿って第1作動片12に近づくように変位する。可動弁11、第1作動片12および第2作動片14の斜視図を図5に示す。
腕部材15は、第2作動片14に取り付けられた鉤形形状の鉤形部18と、ねじで鉤形部18に取り付けられ、スイッチ16を操作する操作部19とから構成されている。鉤形部18は、第1作動片12を貫通して設けられ、鉤形の部分が第1作動片12の、移動手摺4の移動方向側の開口の縁に引っかけられている。これにより、押しバネ13を介して第1作動片12と接続された第2作動片14の位置が、平常時には、第1作動片12から一定距離の位置に保持される。
ここで、第1作動片12が弾性変形により移動手摺4の移動方向に変位すると、第1作動片12に引っかけられた鉤形部18を有する腕部材15が、第1作動片12および第2作動片14とともに移動手摺4の移動方向に変位し、スイッチ16が操作部19によって操作される。また、第2作動片14が移動手摺4の移動方向に変位すると、腕部材15が第2作動片14とともに移動手摺4の移動方向に変位し、スイッチ16が操作部19によって操作される。なお、スイッチ16および操作部19の構成は、上述した特許文献2に記載されたものと同様なので、説明を省略する。
制御装置は、スイッチ16に接続されており、エスカレータ(ステップ2および移動手摺4)の駆動を制御する。上述したように、制御装置は、スイッチ16が操作された場合にエスカレータを停止させる。なお、制御装置は、CPUとメモリとを有するマイクロプロセッサ(図示せず)で構成されており、エスカレータの駆動制御プログラムが、メモリ内に記憶されている。
以下、図6、7を参照しながら、この発明の実施の形態1に係る乗客コンベアの安全装置の動作について説明する。なお、図6は、インレット保護体5と移動手摺4との間に異物6が引き込まれ、インレット保護体5がその異物6により押圧されている場合の動作を示している。また、図7は、インレット保護体5と移動手摺4との間に異物6が引き込まれ、その異物6がインレット保護体5と移動手摺4との間に進入した場合の動作を示している。
図6において、インレット保護体5と移動手摺4との間に異物6が引き込まれ、その異物6がインレット保護体5と移動手摺4との間に進入することなく、インレット保護体5に引っかかっている場合には、移動手摺4の駆動力がインレット保護体5に伝達され、インレット保護体5が移動手摺4の移動方向に押圧される。インレット保護体5が押圧されると、インレット保護体5内部に格納された可動弁11の立ち上がり面が、移動手摺4の移動方向に働く力を受ける。
可動弁11が移動手摺4の移動方向に働く力を受けると、第1作動片12が弾性変形により移動手摺4の移動方向に変位され、このとき、腕部材15も移動手摺4の移動方向に変位されて、スイッチ16が操作される。スイッチ16が操作されると、制御装置によって、インレット保護体5と移動手摺4との間への異物6の引き込みが検知され、制御装置によりエスカレータが停止される。
図7において、インレット保護体5と移動手摺4との間に異物6が引き込まれ、その異物6がインレット保護体5と移動手摺4との間に進入すると、インレット保護体5が変形されるとともに、インレット保護体5内部に格納された可動弁11が、移動手摺4の移動方向に対して垂直方向に働く力を受ける。可動弁11が移動手摺4の移動方向に対して垂直方向に働く力を受けると、可動弁11が弾性変形により外側に開かれる。
可動弁11が外側に開かれると、可動弁11が移動手摺4から離れることで生じた可動弁11の傾斜によって、第2作動片14が、押しバネ13の保持力に反発して、移動手摺4の移動方向に沿って第1作動片12に近づくように変位される。このとき、腕部材15も移動手摺4の移動方向に変位されて、スイッチ16が操作される。スイッチ16が操作されると、制御装置によって、インレット保護体5と移動手摺4との間への異物6の引き込みが検知され、制御装置によりエスカレータが停止される。
以上のように、実施の形態1によれば、第1作動片は、移動手摺から離れる方向および移動手摺の移動方向に変位可能な可動弁とともに移動手摺の移動方向に変位し、第2作動片は、可動弁が移動手摺から離れることで生じた可動弁の傾斜によって、移動手摺の移動方向に沿って第1作動片に近づくように変位し、腕部材は、第1作動片および第2作動片の変位に応じて、移動手摺の移動方向に変位し、検知手段は、腕部材の変位を検知する。
そのため、安価、簡素かつ省スペースな構成で、インレット保護体と移動手摺との間に異物6が引き込まれた場合に、異物6の引き込みを早期かつ高精度に検知することができる。
そのため、安価、簡素かつ省スペースな構成で、インレット保護体と移動手摺との間に異物6が引き込まれた場合に、異物6の引き込みを早期かつ高精度に検知することができる。
すなわち、実施の形態1によれば、インレット保護体がエンドキャップ開口部から突出する構造であっても、また、インレット保護体がエンドキャップ開口部に埋設される構造であっても、単一の検知手段を用いて、インレット保護体が異物6により押圧されている場合、およびインレット保護体と移動手摺との間に異物6が進入した場合の双方を確実に検知してエスカレータを停止させることができる。
また、可動弁は、異物6がインレット保護体と移動手摺との間に進入するほど外側に開く構造になっているので、異物6がインレット保護体の奥部まで引き込まれる前に、エスカレータを停止させることができる。
また、インレット保護体は、軟質な弾性体によって形成され、可動弁は、異物6がインレット保護体と移動手摺との間に進入すると外側に開くことから、進入した異物6の損傷を防止することができる。
また、インレット保護体は、軟質な弾性体によって形成され、可動弁は、異物6がインレット保護体と移動手摺との間に進入すると外側に開くことから、進入した異物6の損傷を防止することができる。
1 トラス、2 ステップ、3 欄干、4 移動手摺、5 インレット保護体、6 異物、11 可動弁、12 第1作動片、13 押しバネ、14 第2作動片、15 腕部材、16 スイッチ(検知手段)、17 ローラ、18 鉤形部、19 操作部、31 内側板、32 デッキボード、33 エンドキャップ開口部。
Claims (4)
- 乗客コンベアの乗降口において、欄干に対して移動手摺が出入りするインレット部に設けられた乗客コンベアの安全装置であって、
前記移動手摺の周囲に、前記移動手摺の移動方向に沿って配置されて、前記移動手摺から離れる方向に変位可能な複数枚の板からなり、前記移動手摺の移動方向にも変位可能な可動弁と、
前記移動手摺の移動方向側において、前記可動弁が取り付けられ、前記可動弁とともに前記移動手摺の移動方向に変位可能な第1作動片と、
押しバネを介して前記第1作動片と接続され、前記移動手摺および前記可動弁を囲んで設けられて、前記可動弁が前記移動手摺から離れることで生じた前記可動弁の傾斜によって、前記移動手摺の移動方向に沿って前記第1作動片に近づくように変位する第2作動片と、
前記第1作動片および前記第2作動片の変位に応じて、前記移動手摺の移動方向に変位する腕部材と、
前記腕部材の変位を検知する検知手段と、
を備えたことを特徴とする乗客コンベアの安全装置。 - 前記第2作動片は、前記可動弁と接する回転体を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベアの安全装置。 - 前記検知手段が前記腕部材の変位を検知した場合に、前記移動手摺およびステップの駆動を停止させる駆動制御手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗客コンベアの安全装置。 - 前記可動弁を覆うインレット保護体をさらに備え、
前記インレット保護体は、軟質な弾性体で形成される
ことを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の乗客コンベアの安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010174617A JP2012035919A (ja) | 2010-08-03 | 2010-08-03 | 乗客コンベアの安全装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010174617A JP2012035919A (ja) | 2010-08-03 | 2010-08-03 | 乗客コンベアの安全装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012035919A true JP2012035919A (ja) | 2012-02-23 |
Family
ID=45848370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010174617A Withdrawn JP2012035919A (ja) | 2010-08-03 | 2010-08-03 | 乗客コンベアの安全装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012035919A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105984800A (zh) * | 2015-03-17 | 2016-10-05 | 株式会社日立制作所 | 乘客传送机及乘客传送机终端入口部的保护方法 |
JPWO2021001930A1 (ja) * | 2019-07-02 | 2021-01-07 |
-
2010
- 2010-08-03 JP JP2010174617A patent/JP2012035919A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105984800A (zh) * | 2015-03-17 | 2016-10-05 | 株式会社日立制作所 | 乘客传送机及乘客传送机终端入口部的保护方法 |
JPWO2021001930A1 (ja) * | 2019-07-02 | 2021-01-07 | ||
WO2021001930A1 (ja) * | 2019-07-02 | 2021-01-07 | 三菱電機株式会社 | 乗客コンベアの安全装置 |
JP7136354B2 (ja) | 2019-07-02 | 2022-09-13 | 三菱電機株式会社 | 乗客コンベアの安全装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5674024B2 (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
JP5241097B2 (ja) | 乗客コンベアのインレット安全装置 | |
JP4820769B2 (ja) | エスカレータの駆動ローラ脱落検出装置およびエスカレータ | |
JP5704715B2 (ja) | 乗客コンベアのインレット安全装置 | |
JP2012035919A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
JP2014118297A (ja) | 乗客コンベヤ用コム | |
JP6930298B2 (ja) | 乗客コンベアの進入防止装置 | |
JP2012162354A (ja) | 乗客コンベヤの安全装置 | |
JP2010173743A (ja) | 乗客コンベア | |
JP5618631B2 (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
JP2008285283A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
JP2008247547A (ja) | 乗客コンベア装置の踏み部材変位規制構造 | |
JP2007204194A (ja) | 乗客コンベアの手摺ベルト安全装置 | |
JP2011131966A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
JP5814020B2 (ja) | 乗客コンベアの異常検出装置 | |
JP2010037066A (ja) | エスカレータの安全装置 | |
TW202104060A (zh) | 用於乘客運輸系統的側邊監視裝置 | |
JP2005314038A (ja) | 乗客コンベア | |
JP2006062812A (ja) | マンコンベヤのインレット安全装置 | |
JP2009084014A (ja) | 乗客コンベアのインレット安全装置 | |
JP2013193849A (ja) | 乗客コンベアの安全装置 | |
JP2008120512A (ja) | 乗客コンベアのインレット安全装置およびエスカレータ | |
JP2011225308A (ja) | 乗客コンベアの移動手摺安全装置 | |
JP2002128449A (ja) | マンコンベアのインレット装置 | |
JP2010208832A (ja) | 乗客コンベア |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20131105 |