JP2012035721A - 鉄道車両用戸閉装置 - Google Patents

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Minoru Murashima
稔 村島
Isao Kitano
功 北野
Etsuya Nagashima
悦也 長島
Masato Horiuchi
真人 堀内
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Abstract

【課題】空気式戸閉装置において、車両走行中に、乗客が故意に非常用解放コックを操作することで側扉を開放し、乗客が転落して死傷する事故を防止するシステムを提供すること。
【解決手段】非常用開放コック２に直列に空気経路を遮断する遮断電磁弁４を設置し、速度検出器からの信号に連動して遮断電磁弁４を動作させることで、車両走行中は非常用解放コックを無効化し、車両走行中に乗客が故意に非常用解放コックを操作しても、戸閉装置の戸閉状態を維持し、車両走行中の乗客の故意による非常用解放コック操作に起因する乗客の転落死傷事故を防止する。
【選択図】図１

Description

本発明は鉄道車両用の空気圧を使用した車両用戸閉装置に関する技術で、特に非常時に手動で開扉可能な非常用解放コックを有するシステムに関する。
鉄道車両の側扉の開閉は、空気式ドアエンジンにおいては、エアシリンダによって操作出来るように構成されている。走行時は、エアシリンダに供給する空気を加圧状態にして、側扉の閉状態を維持する。しかし、非常時には、乗客が側扉を開いて車外へ出られるようにする必要があり、そのため、空気を大気圧に放圧して側扉の開閉を可能にする非常用解放コックが設置されている。この非常用解放コックは、例えば側扉付近の壁面に設置されている。
特開２００９−１１８９号公報
しかしながら、従来の戸閉装置においては、非常用解放コックはいかなる状況でも操作可能であり、車両走行中に、乗客が自殺等を理由に故意に非常用解放コックを操作して、乗客が走行中の車両から転落する事故が発生することがあり、それらの転落事故を防止するという課題がある。
上記の課題を解決するために、請求項１の発明によれば、鉄道車両の空気式戸閉装置において、非常時等に手動開扉を可能にするための開放手段として供給空気源からの圧搾空気を大気圧に放圧する非常用解放コックを有した戸閉装置であって、該非常用解放コックと遮断電磁弁を空気経路上で直列に設置したことを特徴とする。
請求項２の発明によれば、請求項１の記載の空気式戸閉装置において、前記非常用解放コックと空気経路上的に直列に配置された前記遮断電磁弁を制御することにより、前記非常用解放コックの大気圧への放圧機能を無効化する機能を有したことを特徴とする。
請求項３の発明によれば、請求項１、２の記載の空気式戸閉装置において、鉄道車両の走行速度センサからの走行検知信号により、前記非常用解放コックの無効化を行なうべく前記遮断電磁弁側の空気経路を開通させる制御を行なうことを特徴とする。
請求項４の発明によれば、請求項１の記載の空気式戸閉装置において、前記遮断電磁弁ならびに前記非常用解放コックを戸閉装置筐体上に配置したことを特徴とする。
すなわち、非常用解放コックの戸閉装置寄りに遮断電磁弁を直列に設置することで、車両走行中に乗客が故意に非常用解放コックを操作しても、戸閉装置の戸閉状態を維持することを特徴とする。
本発明は、車両走行中の乗客の故意による非常用解放コック操作を無効にし、乗客の死傷事故を防止する効果を奏する。
本発明の実施例に係わる空気経路の説明図である。 従来技術に係わる空気経路の説明図である。 本発明の実施例に係わる制御回路図である。
図２は、従来技術に係わる空気経路の説明図である。１はチリコシ、２は非常用解放コック、３は戸閉装置である。
従来技術の戸閉装置について、非常用解放コック２を各扉に設置し、非常用解放コック２を手動で操作することで、圧搾空気を大気圧に放圧し、非常時等に手動で開扉が出来るようになっている。
図１は、本発明の実施例に係わる空気経路の説明図である。１はチリコシ、２は非常用解放コック、３は戸閉装置、４は遮断電磁弁である。
図３は、本発明の実施例に係わる制御回路図である。５は速度検知器、６は遮断電磁弁用制御電源リレー、７は遮断電磁弁駆動コイルである。
速度検知器５が、車両の速度を検知すると、速度検知器５に接続されたリレー駆動コイルが加圧される。
速度検知器５に接続されたリレー駆動コイルが加圧されると、当該リレーが動作し、遮断電磁弁用制御電源リレー６の駆動コイルが加圧される。
遮断電磁弁用制御電源リレー６の駆動コイルが加圧されると、遮断電磁弁用制御電源リレー６が動作し、各扉の遮断電磁弁駆動コイル７が加圧される。
遮断電磁弁駆動コイル７が加圧されると、遮断電磁弁４が動作し、非常用解放コック２を大気圧放圧側に操作しても、図示はしていない戸閉装置エアシリンダ内の空気圧は、遮断電磁弁４により、遮断されて、戸閉状態を維持する。したがって、非常用解放コック２を操作しても、操作は無効になる。
非常用解放コック２の操作が無効になることで、車両走行中に乗客が故意に非常用解放コック２を操作しても、扉は開放しない。逆に、車両停車中は、従来どおり非常用解放コック２を扱い、側扉を手動で開扉することが可能である。
車両走行中に乗客が故意に非常用解放手段を操作しても、扉は開放せず、逆に、車両停車中は、従来どおり非常用解放手段を扱い、側扉を手動で開扉することは電気式戸閉装置においても適用可能である。
１ チリコシ
２ 非常用解放コック
３ 戸閉装置
４ 遮断電磁弁
５ 速度検知器
６ 遮断電磁弁用制御電源リレー
７ 遮断電磁弁駆動コイル

Claims (4)

  1. 鉄道車両の空気式戸閉装置において、非常時等に手動開扉を可能にするための開放手段として供給空気源からの圧搾空気を大気圧に放圧する非常用解放コックを有した戸閉装置であって、該非常用解放コックと遮断電磁弁を空気経路上で直列に設置したことを特徴とする空気式戸閉装置。
  2. 請求項１の記載の空気式戸閉装置において、前記非常用解放コックと空気経路上に直列に配置された前記遮断電磁弁を制御することにより、前記非常用解放コックの大気圧への放圧機能を無効化する機能を有したことを特徴とする空気式戸閉装置。
  3. 請求項１、２の記載の空気式戸閉装置において、鉄道車両の走行速度センサからの走行検知信号により、前記非常用解放コックの無効化を行なうべく前記遮断電磁弁側の空気経路を開通させる制御を行なうことを特徴とする空気式戸閉装置。
  4. 請求項１の記載の空気式戸閉装置において、前記遮断電磁弁ならびに前記非常用解放コックを戸閉装置筐体上に配置したことを特徴とする空気式戸閉装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012121509A (ja) * 2010-12-10 2012-06-28 Kawasaki Heavy Ind Ltd 車両用扉の非常時開放装置
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