JP2012035296A - 溶接方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1部材と第2部材とを溶接することができ、かつ、溶接後の第1部材の腐食を抑制することができる溶接方法を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様は、外装缶10と電極集電板20とを重ね合わせた状態で外装缶10における電極集電板20との接触面とは反対側の面からYAGレーザを照射して外装缶10と電極集電板20とのレーザ溶接を行う溶接方法において、YAGレーザの出力エネルギをWとし、YAGレーザの照射時間をTとし、YAGレーザの照射回数をnとし、YAGレーザの照射面積をSとし、電極集電板20における溶け込み量をThとし、外装缶10の比重をSGとし、外装缶10の融点をMpとし、外装缶10の定圧比熱をCpとし、Y=(W×T×n)/(S×Th×SG×Mp×Cp)とするときに、193≦Y≦2540の条件を満たすこと、を特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、重ね合わせた第1部材と第2部材とをレーザを用いて溶接する溶接方法に関するものである。
従来から、正負の電極体を捲回して形成された電極捲回体を有する電池(二次電池)として、円柱状の電極捲回体を円筒状の外装缶に収納してなる円筒型の電池が存在する。
このような円筒型の電池の製造方法において、負極の電極体が接合される負極集電板と外装缶とを接合する工程では、外装缶と負極集電板と重ね合わせてレーザを用いて溶接する。ここで、溶融温度の異なる異種金属の接合の場合には、溶融温度の高い金属に合わせて溶接条件を設定する必要がある。例えば外装缶の材質が鋼板の表面にニッケルのメッキ層が形成されたニッケルメッキ鋼であり、負極集電板の材質が銅である場合には、溶融温度の高いニッケルに合わせて溶接条件を設定する。
しかしながら、このとき外装缶の外側のニッケルのメッキ層の厚みが小さいと、溶接時に発生するスパッタによりメッキ層が偏り、このメッキ層の内側にある鉄部が剥き出しになってしまうおそれがある。そして、このように鉄部が剥き出しになると、例えば電池を車に搭載したときに外部から電池に対し水分と塩素等の物質を含む融雪剤や塩水が付着した場合に、この剥き出しになった鉄部を基点として腐食が発生してしまう。
ここで、特許文献1には、レーザ溶接の溶接方法に関する技術が開示されている。具体的には、ワークの比熱、ワークの密度、ワークが溶融に至るまでの温度、溶融部の深さ、溶融部の幅から算出したワークへのレーザによる入熱量に応じて、レーザの出力およびレーザの走査速度を決定する技術が開示されている。
特開2007−260743号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、照射するレーザのエネルギ量を規定するレーザの出力エネルギや照射時間や照射回数などを制限していない。そのため、算出された入熱量によってはレーザのエネルギ量が大きくなり過ぎる場合がある。この場合、ワークのメッキ層が偏り、このメッキ層の内側が剥き出しになってしまうおそれがある。すると、その後のワークが使用される環境によっては、ワークのメッキ層の内側にて腐食が促進されるおそれがある。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、第1部材と第2部材とを溶接することができ、かつ、溶接後の第1部材の腐食を抑制することができる溶接方法を提供すること、を課題とする。
上記課題を解決するためになされた本発明の一態様は、第1部材と第2部材とを重ね合わせた状態で前記第1部材における前記第2部材との接触面とは反対側の面からレーザを照射して前記第1部材と前記第2部材とのレーザ溶接を行う溶接方法において、前記レーザの出力エネルギをWとし、前記レーザの照射時間をTとし、前記レーザの照射回数をnとし、前記レーザの照射面積をSとし、前記第2部材における溶け込み量をThとし、前記第1部材の比重をSGとし、前記第1部材の融点をMpとし、前記第1部材の定圧比熱をCpとし、Y=(W×T×n)/(S×Th×SG×Mp×Cp)とするときに、193≦Y≦2540の条件を満たすこと、を特徴とする。
本発明によれば、第1部材と第2部材とを溶接することができ、かつ、溶接時のスパッタによる第1部材のレーザの照射面の剥がれが抑制され、溶接後の第1部材の腐食を抑制することができる。
上記の態様においては、前記第1部材の材質はニッケルメッキ鋼であり、前記第2部材の材質は銅であること、が好ましい。
かかる態様によれば、溶接時のスパッタによるニッケルメッキ鋼のニッケルメッキの剥がれが抑制され、溶接後のニッケルメッキ鋼の内部の鉄の腐食を抑制することができる。
上記の態様においては、前記第1部材は電池の外装缶であり、前記第2部材は前記外装缶の内部に設けられた電極集電板であること、が好ましい。
かかる態様によれば、電池の外装缶と電極集電板とを溶接することができ、かつ、溶接時のスパッタによる外装缶のレーザの照射面の剥がれが抑制される。そのため、溶接後に外装缶に対し例えば水や塩素等の物質が付着しても、外装缶が腐食することを抑制することができる。
上記の態様においては、前記電極集電板は負極の電極体に接合していること、が好ましい。
本発明に係る溶接方法によれば、第1部材と第2部材とを溶接することができ、かつ、溶接後の第1部材の腐食を抑制することができる。
電池の外観図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 外装缶の底部と負極集電板の凸部との溶接部分の拡大図である。 最適な溶接条件の検証方法を表したフローチャート図である。 レーザのパルス波形を示す図である。 比較例1,2と実施例1〜3における各検証条件と溶け込み量との一覧表を示す図である。 検証結果の一覧表を示す図である。 実施例4,5における各検証条件と溶け込み量との一覧表を示す図である。
以下、本発明を具体化した形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施形態においては、第1部材と第2部材とを溶接する溶接方法の一例として、電池1における外装缶10と負極集電板20とを溶接する溶接方法を例に挙げて説明する。なお、負極集電板20は、本発明の「電極集電板」の一例である。
〔電池の構造〕
まず、電池1の構造の概要について説明する。図1は電池1の外観図であり、図2は図1のA−A断面図であり、図3は図1のB−B断面図である。
図1に示すように、電池1は円筒状に形成された円筒型電池であり、外装缶10、正極端子12、負極端子13などを有する。外装缶10は円筒状に形成され、鋼板の表面にニッケルのメッキ層が形成されたニッケルメッキ鋼板(以下、Fe−Ni鋼板という)により形成されている。
そして、図3に示すように、負極端子13が位置する側(図3の下側)の外装缶10の端面には、当該端面の周縁部よりも中心側の位置において負極端子13が位置する側に突出するように凸状に形成された底部14が設けられている。この底部14は、電池1の中心軸方向の断面についてコの字に形成されている。
また、図2と図3に示すように、外装缶10の内部には円筒状の電極捲回体16が収納され、さらに不図示のアルカリ電解液が注入されている。そして、図2に示すように、外装缶10の正極側(図2の上端部側)は、金属製の正極端子12とパッキン部材36により封止されている。
電極捲回体16は、円柱形状の捲回芯18に正極の電極体(不図示)と負極の電極体(不図示)とを捲回したものである。そして、外装缶10の底部14と電極捲回体16との間には負極集電板20が設けられている。負極集電板20は、電極捲回体16が位置する側(図3の上側)から見たときに円形状に形成され、この円形状の中心付近に外装缶10の底部14が位置する側(図3の下側)に突出するように凸部22が設けられている。この凸部22は、電池1の中心軸方向の断面についてコの字に形成されている。凸部22の下面24は、外装缶10の底部14と溶接されている。また、凸部22よりも外周側に位置する部分の上面26は、電極捲回体16を構成する負極の電極板と接合している。なお、電極捲回体16を構成する正極の電極板は、正極集電板28を介して正極端子12と接合している。
図4は、外装缶10の底部14と負極集電板20の凸部22との溶接部分の拡大図である。本実施形態においては、外装缶10はFe−Ni鋼板で形成され、負極集電板20は銅板で形成されている。そして、図4に示すように、外装缶10の底部14は、負極集電板20の凸部22が位置する側から外装缶10の外側に向かって順に、内側ニッケルメッキ部30、鉄部32、外側ニッケルメッキ部34を構成している。
〔電池の製造方法〕
次に、前記のような構成を有する電池1の製造方法について、外装缶10と負極集電板20とを溶接する溶接方法を重点的に説明する。そこで、まず、電池1の製造方法の概要について説明する。
<製造方法の概要>
電池1の製造方法においては、まず、捲回工程として、捲回芯18に正極の電極体と負極の電極体とをセパレータ(不図示)を介在させて渦巻き状に捲き回して、円筒状の電極捲回体16を作成する。
次に、集電板接合工程として、電極捲回体16に負極集電板20と正極集電板28とを溶接などにより接合する。
次に、外装缶接合工程として、電極捲回体16、捲回芯18、負極集電板20、正極集電板28を外装缶10の内部に挿入して、外装缶10の底部14と負極集電板20の凸部22とを溶接する。
次に、封止工程として、外装缶10の内部にアルカリ電解液を注入後、正極端子12と正極集電板28とを溶接し、さらに外装缶10の開口部を正極端子12とパッキン部材36とにより封止する。
以上により、電池1を製造することができる。
<外装缶と負極集電板との溶接における最適な溶接条件について>
このような電池1の製造方法の各工程のうち、外装缶接合工程における外装缶10と負極集電板20との溶接方法において、本発明では最適な溶接条件を提案する。
まず、外装缶接合工程における外装缶10と負極集電板20との溶接方法の概要について説明する。
外装缶接合工程では、図4に示すように、外装缶10と負極集電板20とを重ね合わせた状態で、外装缶10における負極集電板20との接触面とは反対側の面からYAGレーザを照射して、外装缶10と負極集電板20とのレーザ溶接を行う。詳しくは、外装缶10の底部14の第1面38と負極集電板20の凸部22の下面24とを合わせた状態で、外装缶10の外側から外装缶10の底部14の第2面40にYAGレーザを照射して、外装缶10と負極集電板20とのレーザ溶接を行う。なお、本実施例では、YAGレーザの照射角度θを25°としている。ここで、YAGレーザの照射角度θとは、外装缶10の第2面40に垂直な方向(図4の上下方向)とYAGレーザを照射する方向とが交わる角度である。
次に、外装缶10と負極集電板20との溶接における最適な溶接条件を見出すために行った検証について説明する。ここで、最適な溶接条件とは、外装缶10の底部14と負極集電板20の凸部22とを確実に接合でき、かつ、外装缶10の底部14における鉄部32が剥き出しにならない条件である。
まず、最適な溶接条件の検証方法について説明する。この検証においては、外装缶10の底部14を形成するFe−Ni鋼板のサンプルと、負極集電板20の凸部22を形成する銅板のサンプルとを使用した。使用したFe−Ni鋼板の厚みと銅板の厚みは、表1に示すとおりである。
Figure 2012035296
図5は、最適な溶接条件の検証方法を表したフローチャート図である。なお、比較例1,2と実施例1〜3の各条件を選定して検証を行った。
図5に示すように、まず、照射するレーザのパルス条件(出力条件)の選定として、図6に示すようなパルス波形により照射するときのレーザの出力エネルギと、パルス時間と、照射間隔時間などの各条件を選定する(ステップS1)。今回の検証においては、最大出力エネルギを11.8J、パルス時間を20msec/回、照射間隔を3secと選定した。
そして、このように選定したレーザのパルス条件により、Fe−Ni鋼板と銅板とを重ね合わせた状態でFe−Ni鋼板における銅板との接触面とは反対側の面にYAGレーザを照射してレーザ溶接を行い、前記の図4に示す銅板における溶け込み量Thを確認した(ステップS2)。ここで、溶け込み量Thは、図4の上方向について内側ニッケルメッキ部30から銅板(負極集電板20の凸部22)における溶融部分の先端までの距離である。
また、図7に比較例1,2と実施例1〜3における各検証条件と溶け込み量Thとを示す。ここで、図7における溶接条件パラメータYは、以下の式により導き出されるものである。
Figure 2012035296
ここで、「W」はYAGレーザの出力エネルギ、「T」はYAGレーザの照射時間、「n」はYAGレーザの照射回数、「S」はYAGレーザの照射面積、「Th」は溶け込み量、「SG」はFe−Ni鋼板の比重、「Mp」はFe−Ni鋼板の融点、「Cp」はFe−Ni鋼板の定圧比熱である。
そして、溶け込み量Thを確認した後に、溶接部分のクラック(剥離)の有無を確認した(ステップS3)。
そして、溶接部分のクラックが無いことを確認できた場合(ステップS4)には、さらに、Fe−Ni鋼板の腐食状態の確認を行った(ステップS5)。腐食状態の確認方法としては、次のように行った。まず、熱衝撃試験として、1サイクルとして溶接部分の温度を−40℃と65℃に変化させて溶接部分に結露を発生させ、これを合計42サイクル(100時間)行った。そして、腐食状態の評価として、溶接面積に対する腐食面積の割合を基準に判断した。具体的には、例えば、一辺4.0mmの正方形の溶接面積の各辺を10等分し、合計100マスのうち腐食しているマスの割合を算出して判断した。なお、1マスにおいて50%以上腐食している場合には、そのマスは腐食していると定義した。また、断面観察により、腐食が最も進んでいる場所の深さ方向への腐食量を測定した。
次に、以上のような検証方法によって得られた検証結果について説明する。図8は、溶接条件パラメータYと腐食状態の結果と腐食量の結果とを示す図である。
ここで、最適な溶接条件として、腐食状態は40%以下、腐食量は0.20mm以下を満たすことを推奨する。すると、図8に示すように、最適な溶接条件は、実施例1,2,3の溶接条件であることが分かった。すなわち、最適な溶接条件は、193≦Y≦2540を満たす条件であることが分かった。なお、比較例1の溶接条件では、溶接部分にクラック(剥離)が有ることが確認され、確実に溶接ができていなかった。また、比較例2の溶接条件では、溶接部分にクラック(剥離)はなかったが、腐食状態が70〜80%、腐食量が0.40mmであり、鉄部32の腐食が進んでいた。
また、実施例4として、異なる仕様のFe−Ni鋼板のサンプルを使用して同様に検証を行った。実施例4で使用したFe−Ni鋼板の厚みと銅板の厚みは、表2に示すとおりである。
Figure 2012035296
表2に示すように、実施例4で使用したFe−Ni鋼板の鉄部32の厚みと外側ニッケルメッキ部34の厚みは、前記の表1に示したFe−Ni鋼板の鉄部32の厚みと外側ニッケルメッキ部34の厚みと異なっている。そして、この表2に示す仕様のFe−Ni鋼板と銅板とを使用して、図9に示す溶接条件でレーザ溶接を行った。図9に示すように、溶接条件パラメータY=1168とした。
すると、検証結果は腐食状態が40%以下、腐食量が0.20mm以下となり、溶接条件パラメータY=1168とした実施例4の溶接条件も、最適な溶接条件であることが分かった。
さらに、実施例5として、異なる仕様のFe−Ni鋼板のサンプルを使用して同様に検証を行った。実施例5で使用したFe−Ni鋼板の厚みと銅板の厚みは、表3に示すとおりである。
Figure 2012035296
表3に示すように、実施例5で使用したFe−Ni鋼板は、前記の表1で示したFe−Ni鋼板と厚みが異なっている。また、表3に示すように、実施例5で使用したFe−Ni鋼板の鉄部32の厚みと外側ニッケルメッキ部34の厚みは、前記の表1に示したFe−Ni鋼板の鉄部32の厚みと外側ニッケルメッキ部34の厚みと異なっている。そして、この表3に示す仕様のFe−Ni鋼板と銅板とを使用して、前記の図9に示す溶接条件で溶接を行った。図9に示すように、溶接条件として溶接条件パラメータY=1168とした。
すると、検証結果は腐食状態が40%以下、腐食量が0.20mm以下となり、溶接条件パラメータY=1168とした実施例5の溶接条件も、最適な溶接条件であることが分かった。
このように、193≦Y≦2540の条件を満たすことにより、鉄部32の厚みや外側ニッケルメッキ部34の厚みに依存することなく最適な溶接条件となることが分かった。そのため、外側ニッケルメッキ部34の第2面40における凹凸やニッケルメッキの偏りを小さくできるので、鉄部32を露出しにくくできることが分かった。
そこで、電池1の製造方法の外装缶接合工程において、外装缶10と負極集電板20とのレーザ溶接による溶接方法では、193≦Y≦2540の条件を満たすように溶接条件を選定することを提案する。
以上のように、本実施形態の溶接方法によれば、193≦Y≦2540の条件を満たすことにより、外装缶10と負極集電板20とを溶接することができ、かつ、溶接時のスパッタによる外装缶10の外側ニッケルメッキ部34の剥がれが抑制される。そのため、溶接後に外装缶10に対し例えば水や塩素等の物質が付着しても、外装缶10における鉄部32の腐食を抑制することができる。したがって、電池1を例えば車に搭載したときに電池1に外部から融雪剤や塩水が付着しても、鉄部32を基点として腐食が発生することを抑制できる。
上記した実施の形態においては、外装缶10と負極集電板20との溶接について説明したが、これに限定されず、本発明は外装缶10と正極集電板との溶接についても適用が可能である。
なお、さらに、外装缶10の外側ニッケルメッキ部34の厚みを大きくしたり、レーザ溶接後に溶接部分に再度YAGレーザを照射して外側ニッケルメッキ部34の表面を溶融させたり、レーザ溶接後に外側ニッケルメッキ部34の厚みが小さくなった部分にニッケルメッキを施してもよい。これにより、より確実に外装缶10の外側ニッケルメッキ部34の剥がれが抑制され、より確実に外装缶10における鉄部32の腐食を抑制することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
上記した実施の形態においては、電池1の外装缶10と負極集電板20との溶接について説明したが、これに限定されず、本発明は電池以外の部品である金属製の部材を複数重ね合わせた状態でレーザ溶接する溶接方法においても適用が可能である。
1 電池
10 外装缶
12 正極端子
13 負極端子
14 底部
16 電極捲回体
20 負極集電板
22 凸部
24 下面
26 上面
30 内側ニッケルメッキ部
32 鉄部
34 外側ニッケルメッキ部
38 第1面
40 第2面
Y 溶接条件パラメータ
W 出力エネルギ
T 照射時間
n 照射回数
S 照射面積
Th 溶け込み量
SG 比重
Mp 融点
Cp 定圧比熱

Claims (4)

  1. 第1部材と第2部材とを重ね合わせた状態で前記第1部材における前記第2部材との接触面とは反対側の面からレーザを照射して前記第1部材と前記第2部材とのレーザ溶接を行う溶接方法において、
    前記レーザの出力エネルギをWとし、前記レーザの照射時間をTとし、前記レーザの照射回数をnとし、前記レーザの照射面積をSとし、前記第2部材における溶け込み量をThとし、前記第1部材の比重をSGとし、前記第1部材の融点をMpとし、前記第1部材の定圧比熱をCpとし、Y=(W×T×n)/(S×Th×SG×Mp×Cp)とするときに、193≦Y≦2540の条件を満たすこと、
    を特徴とする溶接方法。
  2. 請求項1の溶接方法において、
    前記第1部材の材質はニッケルメッキ鋼であり、前記第2部材の材質は銅であること、
    を特徴とする溶接方法。
  3. 請求項1または2の溶接方法において、
    前記第1部材は電池の外装缶であり、前記第2部材は前記外装缶の内部に設けられた電極集電板であること、
    を特徴とする溶接方法。
  4. 請求項3の溶接方法において、
    前記電極集電板は負極の電極体に接合していること、
    を特徴とする溶接方法。
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