JP2012035006A - マスク生産装置及びマスク生産方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マスク本体にプリーツ加工が施されたマスクが装着される時にプリーツが広げられた状態のマスク本体の立体性を維持する機能を有するマスクを新規に創作し、そのマスクを生産する新規のマスク生産装置を提供する。
【解決手段】 プリーツ加工が施されたマスク本体とマスク本体の両側のそれぞれに接続した耳掛け部とを備えたマスクを生産するマスク生産装置41は、マスク本体が複数の不織布の層により構成されており、マスク本体のプリーツ加工を行うプリーツ加工手段56と、マスク本体の中央領域の折り目が広げられた状態では当該中央領域に第1の溶着ラインが形成されるべく、その第1の溶着部分が、プリーツの折り目ののびる方向に交差する方向に連続又は断続的に配列されるように、複数の不織布の層のうち連続する一部又は前記複数の不織布の層全てに対し溶着を行う立体形状維持機能用溶着部49とを備える。
【選択図】 図23

Description

本発明は、マスク生産装置及びマスク生産方法に関し、特にマスク本体にプリーツ加工が施されたマスクを生産するマスク生産装置及びマスク生産方法に関する。
マスク本体を立体化できるようにプリーツ加工が施されたマスクがある。このようなマスクでは、装着時の口に対応するような位置ではプリーツが広がり、マスク本体との間に空間的な余裕ができて、装着時の息苦しさなどが軽減されるといった装着性の点でメリットがある。
一方、プリーツ加工が施されて立体化することにより上記のように空間的な余裕があることから、マスク本体の上端側には鼻の形状による頬との高さの差により隙間が大きく生じ易くなってしまうという問題が起こりえる。そのため、ノーズクリップと言われる薄くて幅の狭い板状(或いは棒状)の樹脂材がマスク本体の上端側に取り付けられることがある。このようなノーズクリップが用いられることにより、マスク本体の上端側の形状を鼻の形状に沿わせて隙間を生じさせない工夫がなされているものがある。
さらに、紐といった耳掛け部がマスク本体の両側には接続しているが、プリーツ加工を施されたマスクでは、立体化を図った影響でその両側も空間的な余裕ができることから隙間が生じてしまい、平滑性が損なわれて装着性が悪くなるという問題があった。そのため、特許文献1に記載のようにマスク本体の耳掛け部に接続する両側のそれぞれにプリーツ押さえ線を形成して、マスクの平滑性を維持する工夫がなされているものがある。なお、特許文献1に記載の技術が中央領域にそのまま適用されれば、プリーツが広がって立体化すること自体が阻害されることになる。
上記のようなマスクを生産するには、それぞれに対応するマスクを生産する装置がある。
図38は、ノーズクリップが用いられるとともにプリーツ加工が施されるマスクの生産装置の概略を示す図である。
マスク生産装置101は、マスク本体を3層で構成する不織布103,105,107と、ノーズクリップ111と、ノーズクリップ111を不織布103,105,107の中に溶着により埋め込むとともにマスク本体の上下の向かい合う両辺側の溶着を行う第1溶着部113と、プリーツ加工のためにマスク本体を折りたたむプリーツ折りたたみ部115と、折りたたまれた状態でプリーツ加工のために耳掛け部と接続するマスク本体の向かい合う両辺側の溶着を行う第2溶着部117と、連続した状態から1つずつのマスク本体に切断する切断部119と、耳掛け部という耳紐を取り付ける耳紐取付部121とを備える。これらの構成が機能して、マスクが生産される。なお、特許文献1のマスクが生産される場合には、図38で言えば、プリーツ折りたたみ部115による折りたたみが行われた後で、折りたたまれたマスク本体にプリーツ押さえ線が形成される。
実用新案登録第3117500号公報
しかしながら、上記プリーツ加工を施したマスクのいずれにおいても、口を覆うマスク本体の中央領域は装着時にプリーツが広げられるのみであり、広げられたプリーツの立体性の維持は十分ではなかった。特に、口の周りは動きの頻度が高いため、プリーツが広げられた状態ではその口の動きに応じてプリーツの広がり状態も変化しており、口とマスク本体が接触したり離れたりして、装着性という点での快適さは不十分であった。このことは、口紅をつける女性にとっては、装着性の点だけでなく、口紅がマスク本体についてしまうということになり、化粧直しの必要性が増える点でもデメリットであった。そのため、上記のような事情から、男女を問わず、日常生活におけるマスク装着を躊躇う要因になり得るほか、医療機関などのマスク装着が常時行われるような現場では、現状を受け入ざるを得ないという状態が生じていた。
ゆえに、本発明は、マスク本体にプリーツ加工が施されたマスクにおいて、口の周りの装着性を可能な限り感じさせないことを可能とすべく、装着時にプリーツが広げられた状態のマスク本体の立体性を維持する機能を有するマスクを新規に創作し、そのマスクを生産する新規のマスク生産装置及びマスク生産方法を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、一方向に折り目が延びるプリーツ加工が施されたマスク本体と、前記マスク本体の前記一方向における両側のそれぞれに接続した耳掛け部とを備えたマスクを生産するマスク生産装置において、前記マスク本体は、複数の不織布の層により構成され、前記マスク本体のプリーツ加工を行うプリーツ加工手段と、前記マスク本体の中央領域の折り目が広げられた状態では当該中央領域に第1の溶着ラインが形成されるべく、その第1の溶着部分が、前記一方向とは交差する方向に連続又は断続的に配列されるように、前記複数の不織布の層のうち連続する一部又は前記複数の不織布の層全てに対し溶着を行う立体形状維持機能用溶着手段とを備え、製造されたマスクが当該溶着ラインによって前記中央領域の折り目が広げられた状態でのプリーツの立体形状を保持できるものとしたことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、一方向に折り目が延びるプリーツ加工が施されたマスク本体と、前記マスク本体の前記一方向における両側のそれぞれに接続した耳掛け部とを備えたマスクを生産するマスク生産方法において、前記マスク本体は、複数の不織布の層により構成され、前記マスク本体の中央領域の折り目が広げられた状態では当該中央領域に第1の溶着ラインが形成されるべく、その第1の溶着部分が、前記一方向とは交差する方向に連続又は断続的に配列されるように、前記複数の不織布の層のうち連続する一部又は前記複数の不織布の層全てに対し溶着を行う立体形状維持機能用溶着工程と、前記溶着工程後、前記マスク本体に対して溶着によるプリーツ加工を施すプリーツ加工工程とを含み、製造されたマスクが当該溶着ラインによって前記中央領域の折り目が広げられた状態でのプリーツの立体形状を保持できるものとしたことを特徴とするものである。
なお、請求項1又は2の前記第1の溶着ラインは複数の溶着ラインであってもよい。
また、請求項1又は2の前記複数の第1の溶着ラインは、前記一方向に対して略垂直方向に延びて且つ前記マスク本体の中央に向かうにしたがって前記一方向での互いの距離が離れる2本の溶着ラインであってもよい。
さらに、請求項1又は2の前記複数の不織布の層のうち連続する一部又は前記複数の不織布の層全てを溶着して形成される第2の溶着部分が、前記一方向と同じ方向に連続又は断続的に配列されることにより前記複数の第1の溶着ラインを跨ぐ又は横切る第2の溶着ラインが形成されて、当該第2の溶着ラインによって前記中央領域の折り目が広げられた状態でのプリーツの立体形状をさらに保持できるものとしてもよい。
さらに、前記複数の溶着ラインを跨ぐ又は横切る前記第2の溶着ラインの少なくとも一方の端部は、前記複数の第1の溶着ラインの位置よりも前記耳掛け部側に向かって延びて位置するものとしてもよい。
さらに、前記第2の溶着ラインは複数であり、その1つは前記複数の第1の溶着ラインのそれぞれの一方側の端部よりも外側にあり、他の1つは前記複数の第1の溶着ラインのそれぞれの他方側の端部よりも外側にあってもよい。
さらに、前記複数の不織布の層は3層であり、前記マスク本体の口に接触する面側からの2層が溶着されて、残余の1層は溶着されていなくてもよい。
さらに、溶着されていない前記残余の1層が、ダチョウ由来の抗体が用いられた不織布の層であってもよい。
さらに、上記では、マスク生産装置とマスク生産方法の発明について説明したが、マスクとしても新規であり、マスク自体を発明として捉えてもよい。
本願発明によれば、マスク本体の中央領域の折り目が広げられた状態では当該中央領域に第1の溶着ラインが形成されるべく、その第1の溶着部分が、マスクの折り目が延びる方向とは交差する方向に連続又は断続的に配列されるように、マスク本体を構成する複数の不織布の層のうち連続する一部又は複数の不織布の層全てに対し溶着を行うことにより、プリーツの立体形状維持機能を発揮するマスクが得られる。このようなプリーツの立体形状維持機能は、広げられた状態のマスク本体の中央領域の面に関し、溶着部分が他の部分よりも硬いことからプリーツの折り目による折れ曲がりに抗することが可能となって、装着時の口元がマスク本体とは空間的に離れた状態が保たれることにより得られる。
なお、複数の不織布の層のうち連続する一部又は複数の不織布の層全てを溶着して形成される第2の溶着部分が、マスクの折り目が延びる方向と同じ方向に連続又は断続的に配列されることにより複数の第1の溶着ラインを跨ぐ又は横切る第2の溶着ラインが形成されて、当該第2の溶着ラインによって前記中央領域の折り目が広げられた状態でのプリーツの立体形状をさらに保持できるものとしたマスクが得られるように生産してもよい。この場合、広げられた状態のマスク本体の中央領域の面に関し、第1の溶着ラインと第2の溶着ラインとにより2方向に溶着のラインによる面の形状維持が行われることになる。その結果、プリーツの折り目による折れ曲がりに抗することが可能となり、装着時の口元がマスク本体とは空間的に離れた状態がより保たれることになる。また、マスク本体の上部側がノーズクリップと言われる樹脂材により鼻の形に沿った形状に形付けられる場合には、プリーツの折り目が元の畳まれた形に戻ろうとする力が働き易いが、それを第2の溶着ラインが緩衝することになるとともに上記したように形状維持機能を発揮することになる。さらに、第2の溶着ラインが第1の溶着ラインの位置よりも耳掛け部に接続するマスク本体の外側の位置にまで延びていることになれば、溶着部分によるT字状の部分が生じ、その部分が面を維持することになり、上記した形状維持機能はより確実なものとしたマスクが得られる。さらに、第2の溶着ラインが複数で、その1つが複数の第1の溶着ラインのそれぞれの一方側の端部よりも外側にあり、他の1つが複数の第1の溶着ラインのそれぞれの他方側の端部よりも外側にあった場合には、マスク本体の上側と下側の両方において2方向の溶着ラインよる面の形状維持を行え、広げられた状態のマスク本体の中央領域の面の形状をさらに確実に維持することになるマスクが得られる。
本発明の実施の形態に係るマスク生産装置によって生産されたマスクの正面図である。 図1のマスクの背面図である。 図1のマスクの右側面図である。 図1のマスクの平面図である。 図1のA−A拡大断面図である。 図1のB−C部分の展開図である。 図6のD−D拡大端面図である。 図6のE−E拡大端面図である。 図6のF−F拡大端面図である。 図5のG−G拡大図である。 図1のH−H拡大端面図である。 図11のI−I拡大図である。 図7のJ−J拡大図である。 図9のK−L部分の拡大図である。 図1のM−N部分の上側溶着領域と下側溶着領域の溶着部分の図示を省略して開いた状態の正面図である。 図15の状態に対応する背面図である。 図15の状態に対応する右側面図である。 図15の状態に対応する平面図である。 図15の状態に対応する底面図である。 図15のO−O拡大端面図である。 図20のP−P拡大図である。 本考案の実施の形態に係るマスク生産装置によって生産されたマスクの製品化をイメージした状態であってプリーツを開いた状態を示す全体斜視図である。 本発明の実施の形態に係るマスク生産装置の一例の概略を示した図である。 他のマスクを示す図であって、図1に対応する正面図である。 図24のマスクの背面図である。 図24のQ−Q拡大断面図である。 図24のR−S部分の展開図である。 図27のT−T拡大端面図である。 図26のU−U拡大図である。 図28のV−V拡大図である。 図24のマスクのプリーツの折り目を広げて中央領域の形状維持状態が確保された正面図である。 図31の状態に対応する背面図である。 図31の状態に対応する右側面図である。 図31の状態に対応する平面図である。 図31の状態に対応する底面図である。 図27に示した中央領域の溶着ラインのバリエーションの例を示す第1の図である。 図27に示した中央領域の溶着ラインのバリエーションの例を示す第2の図である。 従来のマスク生産装置の一例の概略を示した図である。
まず、本願の実施の形態に係るマスク生産装置によって生産されたマスクの概要について述べる。当該マスクは、例えばプリーツ加工が施された衛生用マスクである。当該マスクは、面体部分と耳ひもからなる。面体部分は、静電フィルター層・保水層等の複数の層が溶着されて形成されている。また、面体部分は、非装着時にはプリーツが閉じてかさばらない平面状とし、装着時にはプリーツが上下に開いて顔にフィットする立体形状とすることが可能である。面体部分の中央付近には、溶着ラインで描かれた図形がある。溶着ライン部分は他の部分と比べて硬いため、当該図形は、装着時にマスクの立体形状を保持することに寄与する。また、当該図形は、面体部分の複数の層の一部のみを溶着して描かれている。そのため、マスクの装着側には表れるが、装着時に他人から見える側には表れにくく装着時の美観を損ねない。さらに、当該図形は、非装着時にプリーツが閉じた状態では途切れて表れるが、装着時にプリーツを開くと中央1箇所以外がつながって表れる。
図1は本願の実施の形態に係るマスク生産装置によって生産されたマスクの正面図であり、図2は図1のマスクの背面図であり、図3は図1のマスクの右側面図であり、図4は図1のマスクの平面図である。なお、左側面図は右側面図と対称に表れ、底面図は平面図と対称に表れる。図5は図1のA−A拡大断面図であり、図6は図1のB−C部分の展開図であり、図7は図6のD−D拡大端面図であり、図8は図6のE−E拡大端面図であり、図9は図6のF−F拡大端面図であり、図10は図5のG−G拡大図であり、図11は図1のH−H拡大端面図であり、図12は図11のI−I拡大図であり、図13は図7のJ−J拡大図であり、図14は図9のK−L部分の拡大図である。
図1から図14を参照して、以下、説明する。図1は、装着時に口側となる側から本願の実施の形態に係るマスク生産装置によって生産されたマスク1を見た図である。マスク1は、長方形状のマスク本体3(面体部分)と、マスク本体3の両側でそれぞれに接続する耳掛け部5a,5bとを備える。耳掛け部5a,5bは、紐によって構成されている。マスク本体3は、図5等では一層で表しているが実際は三層(図14参照)の不織布が折りたたまれてプリーツ加工が施されたプリーツ領域7と、マスク本体3の両側に位置して耳掛け部5a,5bとの接続のための加工が施された接続領域9a,9bとを有する。
マスク本体3については、上側及び下側において、図2に示すように口側の1層がのびて折り返されて上側溶着用領域11a及び下側溶着用領域11bを形成して全ての層が超音波によって溶着されている。上側溶着用領域11aには、2本の溶着ライン13a,13bがプリーツの折り目がのびる方向に平行するように長手方向にのびている。この溶着ライン13a,13bのそれぞれは、溶着部分が連続して繋がった1本のラインではなく、断続的ではあるが等間隔のように配列されたラインとなっている。折り返された層に包まれつつ2本の溶着ライン13a,13bの間には、所謂ノーズクリップと言われる板状(或いは棒状)の樹脂材17(図5、図10、図11、図12及び図13参照)が長手方向にのびている。樹脂材17の長手方向への移動が制限されるべく、樹脂材17の両端部のそれぞれの外側には、折り返された層も含めて全ての層が溶着部分15a,15bによって溶着されている(図11及び図12も参照)。一方、下側溶着用領域11bには、1本の溶着ライン19がプリーツの折り目がのびる方向に平行するように長手方向にのびている。溶着ライン19も、溶着ライン13a,13bのそれぞれと同様に、溶着部分が連続して繋がった1本のラインではなく、断続的ではあるが等間隔のように配列されたラインとなっている。
接続領域9aでは、マスク本体3のプリーツ加工が施されて折りたたまれた状態で外側から表と裏を覆う不織布18aが取り付けられた上で、この不織布18aと上記したマスク本体3の3層との全てが超音波によって溶着されている。これにより、プリーツの折り目ののびる方向に対して垂直方向に2本の溶着ライン20a,20bがのびている。溶着ライン20a,20bのそれぞれは、溶着部分が連続して繋がった1本のラインではなく、断続的ではあるが等間隔のように配列されたラインとなっている。接続領域9aでは、さらに、耳掛け部5aを構成する紐の各端部が超音波による溶着により取り付けられている。接続領域9bも、接続領域9aと同様であり、不織布18bが不織布18aに対応し、溶着ライン20c,20dが溶着ライン20a,20bに対応する。
次に、装着時の口元などに対応する領域の中央領域21について説明する。図6の展開図から分かるように、プリーツの折り目ののびる方向(或いは樹脂材17ののびる方向)に平行して、上側には3つの細長い溶着部分23a,23b,23cが一列に配列されており、これにより溶着ライン25が形成されている。また、プリーツの折り目ののびる方向(或いは樹脂材17ののびる方向)に平行して、下側には3つの細長い溶着部分35a,35b,35cが一列に配列されており、これにより溶着ライン37が形成されている。溶着ライン25と溶着ライン37との間では、溶着ライン29と溶着ライン33という2本の溶着ラインがプリーツの折り目ののびる方向(或いは樹脂材17ののびる方向)とは略垂直方向にのびて形成されている。細くのびた溶着部分27aと同じく細くのびた溶着部分27bとにより溶着ライン29が形成される。細くのびた溶着部分31aと同じく細くのびた溶着部分31bとにより溶着ライン33が形成される。溶着部分27aと溶着部分27bとの間は隙間があり、溶着部分31aと溶着部分31bとの間は隙間がある。溶着部分27aと溶着部分31aとの対抗距離が中央に向かって大きくなるように、溶着部分27bと溶着部分31bとの対抗距離が中央に向かって大きくなるように、溶着部分27a,27b,31a,31bの形状が形成されるとともに配列されている。ここで、溶着部分27aの上端部は溶着部分23a,23b,23cのいずれにも接しておらず、溶着ライン25よりも下側で且つ溶着部分23bの溶着部分23a側に位置している。また、溶着部分31aの上端部も溶着部分23a,23b,23cのいずれにも接しておらず、溶着ライン25よりも下側で且つ溶着部分23bの溶着部分23c側に位置している。これにより、溶着ライン25は溶着ライン29と溶着ライン33を上側で跨るように配置されている。同様に、溶着部分27bの下端部は溶着部分35a,35b,35cのいずれにも接しておらず、溶着ライン37よりも上側で且つ溶着部分35bの溶着部分35a側に位置している。また、溶着部分31bの下端部も溶着部分35a,35b,35cのいずれにも接しておらず、溶着ライン37よりも上側で且つ溶着部分35bの溶着部分35c側に位置している。これにより、溶着ライン37は溶着ライン29と溶着ライン33を下側で跨るように配置されている。
溶着部分23a,23b,23cについは図8に示すように口側の面が凹んだ形になっている。溶着部分35a,35b,35cについても、同様である。溶着部分31a,27aについても図9に示すように口側の面が凹んだ形になっている。溶着部分31b,27bについても、同様である。この状況について図14を用いてさらに説明する。前述したように、マスク本体3は、プリーツ領域7の大部分が3つの不織布で構成されている。すなわち、中央領域21にある溶着部分31aを例に挙げると、口側からみて層39a,39b,39cというように3層になっており、層39aと層39bの不織布が溶着されて溶着部分31aとなっている。このような3層のうち2層が溶着されているのは、溶着部分23a,23b,23c,27a,27b,31a,31b,35a,35b,35cである。そのため、層39c自体には溶着ライン25,29,33,37が形成はされていない。
図15は図1のM−N部分の上側溶着領域と下側溶着領域の溶着部分の図示を省略して開いた状態の正面図であり、図16は図15の状態に対応する背面図であり、図17は図15の状態に対応する右側面図であり、図18は図15の状態に対応する平面図であり、図19は図15の状態に対応する底面図である。なお、左側面図は右側面図と対称に表れる。図20は図15のO−O拡大端面図であり、図21は図20のP−P拡大図である。
図15から図21を用いて、プリーツが広げられた状態を説明する。図15に示すように、溶着ライン25と溶着ライン29と溶着ライン33と溶着ライン37とは、上記したように2つの層が溶着されて溶着されていない周りの部分に比べて硬い状態であり、広げられた状態を保つことが可能になる。特に、溶着ライン25は、ノーズクリップという樹脂材によってマスク本体3の上部側が鼻の形に沿うように形付けられることになるが、その場合には、その形による力のかかり方を吸収することになる。特に1つの連続した繋がった溶着部分ではなく3つの溶着部分23a,23b,23cに分かれており、不織布と溶着部分とが交互に存在する溶着ライン25となっており、柔軟な形状変化が可能であり、上記した鼻の形に沿った形に変形された力の吸収をより適切に行えるものとなっている。このような溶着ライン25と溶着ライン29とはT字状に配列されており、すなわち溶着ライン25の端部である溶着部分23aの端部は溶着ライン29よりも耳掛け部側である外側に位置しており、このような形状により溶着部分による2方向のラインが形成されて硬い部分による面の形が確保され、広げられた際にラインとなる溶着ライン29の形状維持が確保される。この点は、溶着ライン25と溶着ライン33との関係、溶着ライン37と溶着ライン29との関係、溶着ライン37と溶着ライン33との関係も同様である。溶着ライン25、溶着ライン33、溶着ライン37、溶着ライン29により、上と下で外側に突き出した形状ではあるが溶着部分で現れた四角形が浮き上がるような状態になり、立体化したマスクのプリーツ加工の折り目にかかる力に抗して立体形状維持機能が発揮される。
図22はマスクの製品化をイメージした状態であってプリーツを開いた状態を示す全体斜視図である。図22では、外側の層には溶着がなされていなくても、層の厚さとの関係で光の加減で前方からも透けて見えるようなものとなることを示す。
図23は本発明の実施の形態に係るマスク生産装置の一例の概略を示した図である。図38に示した従来のマスク生産装置との相違点を説明する。
マスク生産装置41は、図38のマスク生産装置101の構成に加えて、立体形状維持機能用溶着部49を備える。この立体形状維持機能用溶着部49が立体形状維持機能用溶着手段の一例であり、立体形状維持機能用溶着工程が行われる。この立体形状維持機能用溶着部49による立体形状維持機能用溶着工程により、図15に示す溶着部分(溶着ライン)が形成される。すなわち、図15(及び図6)に示す溶着部分23a,23b,23cによる溶着ライン25が形成され、溶着部分27a,27bによる溶着ライン29が形成され、溶着部分31a,31bによる溶着ライン33が形成され、溶着部分35a,35b,35cによる溶着ライン37が形成される。
不織布43,45,47は不織布103,105,107に対応する。ノーズクリップ111はノーズクリップ51に対応する。第1溶着部53は第1溶着部113に対応する。プリーツ折りたたみ部55はプリーツ折りたたみ部115に対応する。第2溶着部57は第2溶着部117に対応する。切断部59は切断部119に対応する。耳紐取付部61は耳紐取付部121に対応する。プリーツ折りたたみ部55と第2溶着部57とによりプリーツ加工部56が構成され、このプリーツ加工部56はプリーツ加工手段の一例であり、プリーツ加工工程が行われる。さらに、不織布43、45、47は、それぞれ図14における層39c、39a、39bに対応する。
なお、第1溶着部53による溶着によって、図1の溶着ライン13a,13b,19が形成されるとともに溶着部分15a,15bも形成される。第2溶着部57による溶着によって、図1の溶着ライン20a,20b,20c,20dが形成される。
図24は他のマスクを示す図であって図1に対応する正面図であり、図25は図24のマスクの背面図であり、図26は図24のQ−Q拡大断面図であり、図27は図24のR−S部分の展開図であり、図28は図27のT−T拡大端面図であり、図29は図26のU−U拡大図であり、図30は図28のV−V拡大図であり、図31は図24のマスクのプリーツの折り目を広げて中央領域の形状維持状態が確保された正面図であり、図32は図31の状態に対応する背面図であり、図33は図31の状態に対応する右側面図であり、図34は図31の状態に対応する平面図であり、図35は図31の状態に対応する底面図である。なお、図31の状態に対応する左側面図は、右側面図と対称に表れる。
図24から図34では、立体形状維持機能用溶着が行われた状態が示され、ノーズクリップが用いられない場合が示されている。また、図24に示す他のマスクの右側面図、左側面図、平面図、底面図については、図1に示すマスクと同様である。さらに、図24に示す他のマスクの拡大端面図等については、図1に示すマスクと同様なものは図示を省略している。また、図1等では製造工程を簡易化する点から立体形状維持機能用溶着も含めて溶着のみでの組み立てということにしたが、図24等では立体形状維持機能用溶着以外では例えば接着剤といったものが用いられた状態が示されている。そのため、図24等では、外観としては、立体形状維持機能用溶着の部分が際立っている。
なお、上記実施の形態では、中央領域の溶着部分に関して、3層のうち口側の2層を溶着させたが、3層全てを溶着させてもよい。また、3層のうち口側の層を溶着せず残りの2層を溶着させてもよい。さらに、2層の場合には2層を溶着すればよい。さらに、4層以上の場合に、全ての層を溶着してもよく、一部の連続する層を溶着させてもよい。
また、上記実施の形態では、中央領域の溶着部分に関して、断続的ではあるが1列に配列させるようにしてラインを形成しており、連続させて繋げた溶着ラインとはしていない。これは、硬くなった部分に力が加わりすぎて割れるなどの損傷をできるだけ防止することも考慮したためであるが、下記のように溶着ラインの本数或いは溶着ラインの幅との関係も調整することで、連続させて繋げた溶着ラインとしてもよい。また、溶着ラインは、繋げられた実線、破線、一点鎖線、二点鎖線などでもよく、それらの組み合わせであってもよい。
さらに、上記実施の形態では、溶着ライン29と溶着ライン33をプリーツの折り目の方向に対して垂直方向とはしていないが、垂直方向として平行としたものであってもよい。また、垂直或いは略垂直な溶着ラインは、2本に限らず、3本以上であってもよく、1本であってもよい。
さらに、上記実施の形態では、溶着ライン29と溶着ライン33をプリーツの折り目の方向に対して略垂直方向としているが、プリーツの折り目ののびる方向に対して交差する方向の1本或いは複数の溶着ラインであってもよい。複数の場合には、必ずしも対称な状態になる必要なない。
さらに、図36(1)〜図36(36)に例を示すように、図15及び図31に示した中央領域21の立体形状維持機能用溶着ラインの形状については、便宜上、実線で表すが、他の形状であってもよい。ここで、図36(1)〜図36(12)までは、上下の溶着ラインがプリーツの折り目ののびる方向に平行なパターンのバリエーションを示している。図36(13)〜図36(24)までは、上下の溶着ラインのうち上はプリーツの折り目ののびる方向にから見て上に凸であり、下はプリーツの折り目ののびる方向にから見て下に凸であるパターンのバリエーションを示している。図36(25)〜図36(36)までは、上下の溶着ラインのうち上はプリーツの折り目ののびる方向にから見て下に凸であり、下はプリーツの折り目ののびる方向にから見て上に凸であるパターンのバリエーションを示している。なお、図示していないが、上下の溶着ラインのうち上はプリーツの折り目ののびる方向にから見て上に凸であり、下はプリーツの折り目ののびる方向にから見て上に凸であるパターンのバリエーションにしてもよく、上下の溶着ラインのうち上はプリーツの折り目ののびる方向にから見て下に凸であり、下はプリーツの折り目ののびる方向にから見て下に凸であるパターンのバリエーションにしてもよい。
さらに、図36(1)から派生して考え得るバリエーションとして図37(1)〜(47)に例を示すように、図36(1)〜(36)から派生して考え得るバリエーションであってもよい。
さらに、耳掛け部は、紐としたが、耳が掛けられるものであれば、他の形状であってもよい。
さらに、マスク本体の層の中に、具体的には、例えば装着時に一番外側となる層にダチョウ由来の抗体が用いられた不織布の層が用いられてもよい。
さらに、立体形状維持機能用溶着ラインの溶着の方法は、超音波による溶着以外の方法であってもよい。
さらに、マスク1は、衛生用マスクであっても、他のマスクであってもよい。
41・・・マスク生産装置、49・・・立体形状維持機能用溶着部、56・・・プリーツ加工部

Claims (2)

  1. 一方向に折り目が延びるプリーツ加工が施されたマスク本体と、前記マスク本体の前記一方向における両側のそれぞれに接続した耳掛け部とを備えたマスクを生産するマスク生産装置において、
    前記マスク本体は、複数の不織布の層により構成され、
    前記マスク本体のプリーツ加工を行うプリーツ加工手段と、
    前記マスク本体の中央領域の折り目が広げられた状態では当該中央領域に第1の溶着ラインが形成されるべく、その第1の溶着部分が、前記一方向とは交差する方向に連続又は断続的に配列されるように、前記複数の不織布の層のうち連続する一部又は前記複数の不織布の層全てに対し溶着を行う立体形状維持機能用溶着手段とを備え、
    製造されたマスクが当該溶着ラインによって前記中央領域の折り目が広げられた状態でのプリーツの立体形状を保持できるものとした、マスク生産装置。
  2. 一方向に折り目が延びるプリーツ加工が施されたマスク本体と、前記マスク本体の前記一方向における両側のそれぞれに接続した耳掛け部とを備えたマスクを生産するマスク生産方法において、
    前記マスク本体は、複数の不織布の層により構成され、
    前記マスク本体の中央領域の折り目が広げられた状態では当該中央領域に第1の溶着ラインが形成されるべく、その第1の溶着部分が、前記一方向とは交差する方向に連続又は断続的に配列されるように、前記複数の不織布の層のうち連続する一部又は前記複数の不織布の層全てに対し溶着を行う立体形状維持機能用溶着工程と、
    前記溶着工程後、前記マスク本体に対して溶着によるプリーツ加工を施すプリーツ加工工程とを含み、
    製造されたマスクが当該溶着ラインによって前記中央領域の折り目が広げられた状態でのプリーツの立体形状を保持できるものとした、マスク生産方法。
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