JP2012032721A - 表示装置 - Google Patents

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Tsuyoshi Nakahara
剛 中原
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Abstract

【課題】簡単な構成でレーザーの応答性と表示コントラストの向上が可能なHUD装置を提供する。
【解決手段】HUD装置1は、レーザー光を出射するLDと、レーザー光を走査するMEMSミラー30と、MEMSミラー30で走査されたレーザー光が到達することで表示画像Lを表示する透過スクリーン40と、を備える。HUD装置1は、合成レーザー光発生装置10内のLDとMEMSミラー30の間に配置され、LDが出射したレーザー光の大部分の光を通過させる大きさのピンホールを有するピンホール部材と、透過軸の向きとレーザー光の偏光方向を略平行になるように設けられた偏光フィルタ20とをさらに備えることで、LDに閾値電流未満の電流が供給され、LED光が発生した場合に、そのLED光を低減することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体レーザーを用いた表示装置に関する。
車両の運転手が運転中に視線をほとんど動かさずに車両情報(速度、走行距離等)を読み取れるようにするため、フロントガラスの前方に情報を表示させるヘッドアップディスプレイ(Head-Up Display;HUD)装置が提案されている。
HUD装置は、車両のダッシュボード内等に設けられ、フロントガラスに表示画像を投影することで、運転者に虚像として表示画像を視認させる。
表示画像を投影するための光源としては様々なものが考えられるが、半導体レーザーを光源としたHUD装置が特許文献1に開示されている。このHUD装置は、半導体レーザーと走査系とスクリーンとを備え、半導体レーザーが出射したレーザー光を走査系でスクリーンに向け走査して表示画像を生成するものである。
特開平7−270711号公報
半導体レーザーは、数十mAの閾値電流を持ち、その閾値電流以上の駆動電流を供給されることで、レーザー発振する。一方、閾値未満の電流が供給された場合、半導体レーザーは、供給電流に比例した、指向性が低く、強度も弱い光(以下、LED光と呼ぶ)を放出する。
例えば、表示画像に黒色を表したい場合には、供給電流の値をゼロ値に設定することが考えられる。しかし、黒色時の電流値をゼロに設定すると、特許文献1に開示された表示装置のように半導体レーザーを光源とした走査型のレーザー表示装置では、変調周波数を数十MHz程度にして半導体レーザーを駆動する必要があるため、半導体レーザーの立ち上がり時間が遅れてしまう。すると、立ち上がり時間が遅れるために、変調がかけられない、輝度が達成できない、高解像度が得られない、といった問題が発生する。
半導体レーザーの立ち上がり時間の遅れを改善するためには、表示色が黒色時の供給電流の値を閾値電流のわずか下の値に設定することが考えられる。しかし、この場合、表示色が黒色時にもかかわらずLED光が発生してしまうため、このLED光が黒表示に悪影響を与え、表示コントラストが低下するという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、半導体レーザーの応答性を早くできるにもかかわらず表示コントラストが良好な表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る表示装置は、
レーザー光を出射する半導体レーザーと、
前記半導体レーザーが出射した前記レーザー光が到達し、到達した前記レーザー光を走査する走査部と、
前記走査部で走査された前記レーザー光に基づいて表示画像を表示する表示部と、
前記半導体レーザーと前記走査部との間に配置され、前記レーザー光の少なくとも一部が通過するピンホールが形成されたピンホール部材と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る表示装置は、
レーザー光を出射する半導体レーザーと、
前記半導体レーザーが出射した前記レーザー光が到達し、到達した前記レーザー光を走査する走査部と、
前記走査部で走査された前記レーザー光に基づいて表示画像を表示する表示部と、
前記半導体レーザーが出射した前記レーザー光の光路上に位置し、透過軸に平行な偏光方向の光を透過させる偏光フィルタと、備え、
前記偏光フィルタは、前記透過軸の方向と前記レーザー光の偏光方向とが略平行になるように配置されている。
本発明によれば、半導体レーザーの応答性を早くできるにもかかわらず表示コントラストが良好な表示装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る表示装置の車両への搭載態様及び虚像がどのように結像されるかを示す概念図である。 第1実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 第1実施形態に係る合成レーザー光発生装置の概略構成図である。 第1実施形態に係る表示装置の制御系統を説明するブロック図である。 LDに供給される電流とLDが発する光の種類の関係を説明するグラフである。 (a)はレーザー光とLED光の拡散態様を説明する図であり、(b)はピンホールを通過したレーザー光とLED光の拡散態様を説明する図である。 LDから出射されたレーザー光の発散角を示したグラフである。 第1実施形態に係るピンホール部材の機能を説明するための概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 第2実施形態に係る合成レーザー光発生装置の概略構成図である。 第2実施形態に係る集光レンズの性能を説明するためのグラフである。 第2実施形態に係るピンホール部材の機能を説明するための概略断面図である。
1.第1実施形態
本発明の第1実施形態に係る表示装置を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る表示装置は、HUD装置1である。HUD装置1は、図1に示すように、車両2のダッシュボード内に設けられ、生成した表示画像L(図2参照)を表す光をウインドシールド3で反射させることにより、運転者に車両情報を表す表示画像Lの虚像Vを視認させる装置である。これにより、運転者は、運転中に前方から視線を逸らさずに車両情報を視認できる。なお、図1の虚像Vは、感覚的な理解を容易にするため、幅を持たせ、グラデーションを付して表した。図2の表示画像Lも同様である。
HUD装置1は、図2に示すように、合成レーザー光発生装置10と、偏光フィルタ20と、MEMSミラー30と、透過スクリーン40(表示部の一例)と、反射部50と、ハウジング60と、を備える。
合成レーザー光発生装置10は、R,G,Bの三原色のレーザー光を合波して1本の合成レーザー光を出射する装置であり、図3に示すように、LD11と、集光光学系12と、ピンホール部材13と、ダイクロイックミラー14及び15と、を備える。
合成レーザー光発生装置10は、LD11として、赤色のレーザー光Rを発するLD11rと、緑色のレーザー光Gを発するLD11gと、青色のレーザー光Bを発するLD11bと、を備える。LD11r、LD11g、及び、LD11bは、それぞれ、半導体レーザーであり、レーザーダイオード(Laser Diodo;LD)で構成される。なお、上述のように、LD11r、LD11g、及び、LD11bは、所定の閾値未満の駆動電流によって、LED光(レーザー光でない光であって、レーザー光よりも強度(輝度)が弱く、指向性の低い光)を出射し、閾値以上の駆動電流によって、レーザー光を出射する。
LD11r,11g,11bの各々は、これらから出射され、最終的にダイクロイックミラー15を透過又は反射したレーザー光R,G,Bの各々の偏光方向(電場振動方向)が一致するように配設されている。なお、レーザー光がどのようにダイクロイックミラー15を透過又は反射するかは後に述べる。
集光光学系12は、各LD11から出射されたレーザー光を集光し、LD11r,11g,11bの各々に対応する集光レンズ12r,12g,12bを備える。
集光レンズ12rは、LD11rが出射するレーザー光Rの光路の途中に配置され、レーザー光Rを収束光にする。集光レンズ12gとLD11g、集光レンズ12bとLD11bの対応関係についても同様である。
このように配設される集光光学系12は、LD11が出射した各レーザー光(又はLED光)を集光するが、本実施形態においては、集光されるレーザー光は、次に述べるピンホール部材13を通過した光となっている。
合成レーザー光発生装置10は、ピンホール部材13として、LD11r,11g,11bの各々に対応するピンホール部材13r,13g,13bを備える。ピンホール部材13は、LD11から画質低下等の原因となるLED光が出射された場合に、それを低減するために配置される。ピンホール部材13は、光を通過させるための所定の口径(直径)のピンホールを有して形成される。なお、ピンホール部材13のピンホール以外の部分は到達した光を通過させない。ピンホール部材は、例えば、板状の部材である。
ピンホール部材13rは、LD11rと集光レンズ12rの間に位置し、ピンホール130rがLD11rから出射されたレーザー光Rを通過させるように配設されている。ピンホール130rの口径は、レーザー光Rのうちの少なくとも一部(例えば、レーザー光Rのうち、レーザー光Rの中心を進む光を含む所定の割合以上の光)が通過するように、LD11r−ピンホール部材13r間の距離、LD11rが出射するレーザー光Rの発散角等の諸条件を鑑みて適宜決定される。特に、本実施形態では、ピンホール130rは、レーザー光の指向性をさらに高める。例えば、LD11rの±20°以内で発散する光をレンズに取り込む場合、LD11rとピンホール130rの距離を1.5mとすると、ピンホール130rの口径は1.08mmである。
単色性の高いレーザー光Rはコヒーレンス(可干渉性)が高く、指向性が高い。このため、ピンホール130rを通過したレーザー光Rの明るさは、依然明るいものとなる。一方、LED光は指向性が低く、拡散する光となるため、LD11rがLED光を出射した場合、ピンホール部材13rは、ピンホール130rを通過する光以外のLED光(つまり、LED光の一部)を吸収又は反射する。このようにして、ピンホール部材13rは、ピンホール130r通過後のレーザー光Rを不必要に暗くせず、また、通過するLED光については暗くできる。
なお、LD11gに対応するピンホール部材13g、LD11bに対応するピンホール部材13bについての説明も、上記と同様である(レーザー光等についても同じ。)。また、LD11−ピンホール部材13間の距離は任意である。さらに、レーザー光R,G,Bの指向性等の違いを考慮して、ピンホール部材13r等の位置や、ピンホール部材13r等が有する各ピンホールの口径をそれぞれ異なる大きさにしてもよい。
ダイクロイックミラー14及び15は、誘電体の多層膜等の薄膜が鏡面に形成された鏡で構成され、LD11r,11g,11bの各々が出射したレーザー光R,G,Bを反射又は透過させ、レーザー光R,G,Bを1本のレーザー光に合波する。
ダイクロイックミラー14は、集光レンズ12rと集光レンズ12bからの光の進行方向側に位置し、各々の光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、レーザー光Bを透過し、レーザー光Rを反射する。即ち、ダイクロイックミラー14は、レーザー光RとBを合波する。
ダイクロイックミラー15は、集光レンズ12gとダイクロイックミラー14とに対して光の進行方向側に位置し、各々の光の進行方向に対して所定の角度をもって配設される。これにより、合波されたレーザー光R,Bを透過し、レーザー光Gを反射する。即ち、ダイクロイックミラー15は、レーザー光R,Bとレーザー光Gをさらに合波する。
このように、レーザー光R,G,Bは1本の合成レーザー光(LD11r,11g,又は11bから出射されたレーザー光とも言える)に合波され、合成レーザー光発生装置10から出射される。なお、LD11r,11g,11bの各々が調整して配設されることにより、合波されたレーザー光R,G,Bの各々の偏光方向は、一致している。なお、ダイクロイックミラー15は、LED光についても合波し、合波した光は合成レーザー光発生装置10から出射される。
図2に戻って、偏光フィルタ20は、ワイヤグリッド偏光フィルタ等から構成され、合成レーザー光発生装置10から出射される合成レーザー光の進行方向側に配置される。本実施形態において、この偏光フィルタ20は、画質低下等の原因となるLED光が出射された場合に、それを低減するために設けられる。
偏光フィルタ20は、その透過軸の向きが、前述のように各々の偏光方向が一致して出射されるレーザー光R,G,Bの偏光方向と略平行になるように配置される。すると、レーザー光R,G,Bの各々は、程度の違いはあるが、概ね直線偏光であるため、これらのほとんどが偏光フィルタ20を透過することができる。一方、LED光はランダムな偏光方向を持つ無偏光の状態であるため、LED光のうち、偏光フィルタ20の透過軸方向と平行な偏光方向を持つ光のみが透過し、その他の光(LED光の一部の光)は、反射又は吸収される。
なお、レーザー光R,G,Bの偏光方向、及び、偏光フィルタの透過軸の向きは、ウインドシールド3の反射率の偏光依存性を考慮して、決定される。
MEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー30は、合成レーザー光発生装置10が出射したレーザー光R,G,Bの合成レーザー光を走査して、透過スクリーン40の上面に表示画像Lを生成(表示)する。なお、ここで「上」とは、図2の両端矢印に示すように、HUD装置1に対して、ウインドシールド3側の方向を言う。「下」は、その逆方向を言う。以下同様とする。
透過スクリーン40は、拡散板、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ等から構成され、MEMSミラー30で走査されたレーザー光R,G,Bを下面で受光して上面に表示画像Lを表示する。また、透過スクリーン40は、その下面に、後述するカラーセンサ71を備える。
反射部50は、透過スクリーン40の上面に表示された表示画像Lが、所望の位置に、所望の大きさで、虚像Vとして結ばれるように、透過スクリーン40とウインドシールド3の光路間に設けられる光学系である。本実施形態では、反射部50は、平面ミラー51と拡大ミラー52の2枚の鏡から構成されるが、その構成は任意である。
平面ミラー51は、平面状の全反射ミラー等であり、透過スクリーン40に表示された表示画像Lを表す、透過スクリーン40を透過した表示光を受ける位置に配置され、表示光を拡大ミラー52に向かって反射させる。
拡大ミラー52は、凹面鏡等であり、平面ミラー51で反射された表示画像Lを表す表示光を凹面で反射させることで、反射光をウインドシールド3に向かって出射する。これにより、結ばれる虚像Vの大きさは、表示画像Lが拡大された大きさのものになる。
ハウジング60は、上方に所定の大きさの開口部を有して、箱状に、硬質樹脂等から形成され、窓部61を備える。また、ハウジング60は、上記の各部10〜50を所定の位置に収納する。
窓部61は、アクリル等の透光性樹脂から湾曲形状に形成されており、ハウジング60の開口部に溶着等により取り付けられる。また、窓部61は、拡大ミラー52で反射された光を透過させる。
次に、図4を参照して、HUD装置1が有する制御系統について説明する。HUD装置1は、可視光検出部70と、制御部80と、ミラードライバ90と、を備える。
可視光検出部70は、各LD11が出射したレーザー光の光強度データを制御部80に送信するためのユニットであり、カラーセンサ71、可視光検出用マイコン72、を備える。
カラーセンサ71は、レーザー光R,G,Bの光強度を検出し、光強度のアナログデータを可視光検出用マイコン72に送信する。また、本実施形態では、カラーセンサ71は、透過スクリーン40の下面に設置されているが、設置場所は、任意である。
可視光検出用マイコン72は、ADC(Analog to Digital Converter)等から構成され、カラーセンサ71から光強度のアナログデータを受信し、デジタルデータに変換する。そして、デジタルデータとなった光強度のデータを、ASIC81に送信する。
制御部80は、ASIC81と、出力制御部82と、を備える。
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)81は、複数機能の回路を1つにまとめた集積回路であり、HUD装置1における種々の動作を制御する。また、ASIC81には、表示画像Lを表示するための画像データがCAN(Controller Area Network)通信によって供給される。また、ASICは、所定の位置に配置されたカラーセンサ71の位置データを記憶している。
例えば、ASIC81は、所定の制御データを生成して出力制御部82に送信することで、出力制御部82を介して、LD11を駆動する。所定の制御データとは、i)可視光検出用マイコン72から受信した光強度のデジタルデータに基づいて、LD11r,11g,11bの各々が出射するレーザー光R,G,Bの光強度を、CAN通信で供給される画像データに基づく映像信号が要求する強度にするための制御データ、ii)映像信号が黒表示を要求する場合には、LD11に供給する電流をゼロにせず、閾値電流をわずかに下回る電流を供給する制御データ、等である。また、ASIC81は、ミラードライバ90を介して、MEMSミラー30を駆動する。また、ASIC81は、所定のタイミングでLD11r,11g,11bをオンして、レーザー光R,G,Bをカラーセンサ71に入光させる。
出力制御部82は、ASIC81から制御データを受信し、受信した制御データに基づいて、LD11r,11g,11bの各々の出力を制御する。
ミラードライバ90は、ASIC81の制御の下、MEMSミラー30を駆動する。
以上の構成からなるHUD装置1は、運転者に、所定の表示画像Lを虚像Vとして視認させることを可能とする。これを可能とする機構の一連の流れを簡潔に述べれば、i)制御部80の制御の下、合成レーザー光発生装置10は合成レーザー光を出射し、MEMSミラー30は受光した合成レーザー光を透過スクリーン40に向けて走査することで表示画像Lを生成する。ii)透過スクリーン40に表示された表示画像Lを表す表示光(透過スクリーン40を透過した光)が反射部50(平面ミラー51と拡大ミラー52)で反射され、反射光はウインドシールド3に向けて出射される。このようにして、HUD装置1は表示光を出射する。iii)HUD装置1が出射した表示画像Lを表す表示光が、ウインドシールド3で反射されることで、図1に示すように、運転者から見て、ウインドシールド3の前方に表示画像Lの虚像Vが結ばれる、という流れになる。
HUD装置1は、このような機構により、運転者に虚像Vによって表示画像を示すが、特に、本実施形態においては、LD11と集光光学系12の間に位置するピンホール部材13、及び、合成レーザー光発生装置10とMEMSミラー30の間に位置する偏光フィルタ20によって、虚像Vとして視認される画像の画質の低下を防止している。よって、以下では、本実施形態に特有のピンホール部材13、偏光フィルタ20の機能について詳細に説明する。
HUD装置1におけるピンホール部材13、偏光フィルタ20は、LD11に供給される電流が閾値未満である場合にLD11が発光し、画質低下の原因となるLED光を低減する働きを担う。そのために、まず、HUD装置1におけるLED光の発生メカニズムについて説明する。
表示画像Lを透過スクリーン40に表示させる際に、制御部80は、映像信号の要求に応じて、合成レーザー光発生装置10の各LD11の出力を制御する。映像信号が所定の表示色(黒色以外)を要求する場合、制御部80は、各LD11に駆動電流を供給し、各LD11は、所定の表示色を構成するためのレーザー光を出射する(図5参照)。一方、映像信号が黒表示を要求する場合、制御部80は、閾値をわずかに下回る電流(閾値から所定の範囲内で下回る電流)をLD11全てに供給する。このように、制御部80が、映像信号が黒表示の場合であっても、LD11に供給する電流をゼロにしないように制御することで、LD11の立ち上がり時間を短縮することができる。しかし、この場合、LD11には閾値未満の電流(ゼロでない電流)が供給されるため、LD11は、レーザー光でなく、LED光を出射してしまう(図5参照)。
このようにして出射されるLED光は、レーザー光よりも発散角が大きいため、図6(a)に示すような拡がる光となる。即ち、LED光は、レーザー光のように高い指向性を有さない。
なお、レーザー光の発散角は、図7のグラフからわかるように、水平−鉛直方向で異なるため、図6(a)に示すような楕円形状となる。
(ピンホールを有するピンホール部材の機能について)
映像信号が赤色を要求する場合、LD11rは、制御部80の制御の下、駆動電流を供給され、赤色のレーザー光Rを出射する。図8に示すように、ほとんどのレーザー光Rは、ピンホール130rを通過する。なお、図8では、便宜上、透過スクリーン40に表示画像Lが生成される様子を、LD11を構成する任意の一のLDが光を出射する光の経路により概念的に表した。また、ピンホールを通過するレーザー光を直線で、ピンホール部材で遮断されるLED光を点線で表している。
一方、映像信号が黒表示を要求する場合、LD11rは、制御部80の制御の下で、閾値電流未満の電流を供給され、LED光を出射してしまう。図6(a)のようにLED光は発散角が大きいため、LD11rが出射したLED光のうち、大部分の光は、ピンホール130rを通過することができない。
ピンホール部材13rによれば、図6(b)に示すように、レーザー光Rは光強度の弱い光を中心に低減されるが、LED光はその一部分(とくに、大部分)が低減されることとなる。即ち、ピンホール部材13rによって、LED光の低減される割合は、レーザー光Rが低減される割合に比べて大きい。これにより、映像信号が赤色を要求する場合には、レーザー光Rは、ピンホール部材13rがないときに比べても、不必要に暗くならず、映像信号が黒表示の場合には、発生するLED光を低減する(暗くする)ことができる。よって、MEMSミラー30によって走査され、透過スクリーン40に生成される表示画像Lの画質低下(コントラストの低下)を防ぐことができ、結果として、運転者に虚像Vとして視認される表示画像の画質低下を防ぐことができる。これは、特に、ピンホール130rがレーザー光の指向性をさらに高めているからでもある。
なお、図8において、ピンホール部材13rは、LD11rと当接するように表されているが、LD11rと集光レンズ12rの間に配置されるのであれば、その位置は任意である。ピンホール部材13rが有するピンホール130rの径は、LD11r−ピンホール部材13r間の距離、レーザー光Rの発散角等の諸条件により適宜決定すればよい。
また、LD11gとピンホール部材13r、LD11bとピンホール部材13bについても上記と同様に説明できる。
また、図8では、便宜上、ダイクロイックミラー14及び15、偏光フィルタ20を省略している。
本実施形態に係るHUD装置1は、ピンホール部材13を備えることにより、上記のように画質低下の原因(コントラストの低下の原因)となるLED光の明るさを低減するが、HUD装置1は、さらに偏光フィルタ20を備える。これにより、さらにLED光を低減することができる。以下では、偏光フィルタ20の機能について説明する。
(偏光フィルタの機能について)
前述のように、合成レーザー光発生装置10は、レーザー光R,G,B各々の偏光方向が一致した合成レーザー光を出射する。また、偏光フィルタ20は、その透過軸の向きが、合成レーザー光の偏光方向と略一致するように配置されている。
映像信号が所定の表示色(黒色以外)を要求する場合、LD11は、制御部80の制御の下、駆動電流を供給され、レーザー光を出射する。そして、合成レーザー光発生装置10は、合成レーザー光を出射する。合成レーザー光が含むレーザー光R,G,Bの各々は、程度の違いはあるが、概ね直線偏光であるため、これらのほとんどが偏光フィルタ20を透過することができる。
一方、映像信号が黒表示を要求する場合、LD11は、制御部80の制御の下、閾値未満の電流を供給され、LED光を出射する。そして、合成レーザー光発生装置10は、LED光を出射する。LED光はランダムな偏光方向を持つ無偏光の状態であるため、LED光のうち、偏光フィルタ20の透過軸方向と平行な偏光方向を持つ光のみが透過し、その他の光は、反射又は吸収される。
このように、レーザー光のほとんどは偏光フィルタ20を透過する一方、LED光は、偏光フィルタ20の透過軸方向と平行な偏光方向の光しか透過できない。これにより、レーザー光については明るさを確保しつつ、LED光の明るさを低減することができる。
即ち、偏光フィルタ20によれば、前述のピンホール部材13により低減されたLED光の明るさを、さらに低減することができる。よって、透過スクリーン40に生成される表示画像Lの画質低下を防ぐことができ、結果として、運転者に虚像Vとして視認される表示画像の画質低下(コントラストの低下)を防ぐことができる。
本実施形態に係るHUD装置1は、上記のように、レーザー光の光路中に配設された偏光フィルタ20とピンホールを有するピンホール部材13を備える。これにより、本実施形態に係るHUD装置1は、各LD11に閾値未満の電流が供給された場合に出射されるLED光の明るさを低減することができ、レーザーの応答性を良くしても(つまり、黒表示において、閾値をわずかに下回る駆動電流が各LD11に供給される場合でも)、表示コントラストが良くできる。
以上の実施形態では、ピンホール部材13はLD11と集光光学系12の間に位置し、偏光フィルタ20は合成レーザー光発生装置10とMEMSミラー30の間に位置する構成であったが、ピンホール部材、偏光フィルタの位置はこれに限られずとも、画質低下の原因であるLED光の明るさを低減することができる。以下に、これらの配置のコンビネーションの一例を示す。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態に係る表示装置を、図面を参照して説明する。本実施形態に係る表示装置を構成する各部、及び、車両における表示装置の搭載態様は、第1実施形態と同様であるが、ピンホール部材と偏光フィルタの配置等については第1実施形態と相違する。よって、第1実施形態と構成及びその配置が同様の各部については、同一の符合を付し、配置等が異なる部材については、対応する符合を付すとともに、以下では、その相違点を中心に説明をする。
本実施形態に係る表示装置は、HUD装置201である。
HUD装置201は、図9に示すように、合成レーザー光発生装置210と、MEMSミラー30と、ピンホール部材213と、偏光フィルタ220と、透過スクリーン40と、反射部50と、ハウジング60と、を備える。
合成レーザー光発生装置210は、R,G,Bの三原色のレーザー光を合波して1本の合成レーザー光を出射する装置であり、図10に示すように、LD11と、集光光学系212と、ダイクロイックミラー14及び15と、を備える。
集光光学系212は、LD11から出射されたレーザー光を集光し、LD11r,11g,11bの各々に対応する集光レンズ212r,212g,212bを備える。
集光レンズ212rは、LD11rが出射するレーザー光Rの進行方向側に配置され、レーザー光Rを収束光にする。集光レンズ212rは、LD11rから出射されるレーザー光Rのうち一部を透過スクリーン40上に集光するようにレンズ設計されている。例えば、集光レンズ212rは、図11の両端矢印に示すように、発散角20°までのレーザー光を集光させるような性能を有している。集光レンズ212gとLD11g、集光レンズ212bとLD11bについても同様である。
ダイクロイックミラー14及び15は、第1実施形態と同様に配設される。
合成レーザー光発生装置210は、上記の各部を備えることにより、LD11r,11g,11bの各々が出射したレーザー光R,G,Bを1本のレーザー光に合波して、合成レーザー光を出射する。本実施形態に係るHUD装置201では、合成レーザー光発生装置210はピンホール部材を備えず、後述するように、合成レーザー光発生装置210が出射する光の光路の途中にピンホール部材213が配置される。なお、合成レーザー光発生装置210は、レーザー光R,G,B各々の偏光方向が一致した合成レーザー光を出射する。
図9に戻って、MEMSミラー30は、合成レーザー光発生装置210が出射する光の進行方向側に配置される。MEMSミラー30は、合成レーザー光発生装置210が出射したR,G,B合成レーザー光を走査して、透過スクリーン40の上面に表示画像Lを生成する。
ピンホール部材213は、合成レーザー光発生装置210から画質低下等の原因となるLED光が出射された場合に、それを低減するために配置される。ピンホール部材213は、光を通過させるための所定の径のピンホール2130を有して形成される。
また、ピンホール部材213は、合成レーザー光発生装置210とMEMSミラー30の間に位置し、そのピンホール2130が合成レーザー光発生装置210から出射されたR,G,B合成レーザー光を通過させるように配設されている。ピンホール2130の口径は、第1実施形態と同様に、合成レーザー光の一部(例えば、合成レーザー光のうち、合成レーザー光の中心を進む光を含む所定の割合以上の光)を通過させるが、LED光の一部を通過させないように、合成レーザー光発生装置210−ピンホール部材213間の距離、合成レーザー光の発散角等の諸条件を鑑みて適宜決定される。ここでは、特に、ピンホールは、レーザー光の指向性をさらに高める。
偏光フィルタ220は、ワイヤグリッド偏光フィルタ等から構成され、MEMSミラー30と透過スクリーン40の間であって、MEMSミラー30が、合成レーザー光を走査して、出射する光が到達する位置に配置される。この偏光フィルタ220は、画質低下等の原因となるLED光が出射された場合に、それを低減するために設けられる。
また、偏光フィルタ220は、有する透過軸の向きが、各々の偏光方向が一致して出射されるレーザー光R,G,Bの偏光方向と略平行になるように配置される。なお、レーザー光R,G,Bの偏光方向、及び、偏光フィルタの透過軸の向きは、ウインドシールド3の反射率の偏光依存性を考慮して、決定される。
透過スクリーン40は、MEMSミラー30から出射され、偏光フィルタ220を透過したレーザー光R,G,Bを下面で受光して上面に表示画像Lを表示する。
平面ミラー51と拡大ミラー52を備える反射部50、窓部61を備えるハウジング60の構成は、第1実施形態と同様である。
また、HUD装置201が備える制御系統は、第1実施形態と同様である。
HUD装置201は、このような構成からなり、運転者に虚像Vによって表示画像を示すが、特に、本実施形態においては、合成レーザー光発生装置210とMEMSミラー30の間に位置するピンホール部材213、及び、MEMSミラー30と透過スクリーン40の間に位置する偏光フィルタ220によって、虚像Vとして視認される画像の画質の低下を防止している。よって、以下では、本実施形態に特有のピンホール部材213、偏光フィルタ220の機能について詳細に説明する。
(ピンホールを有するピンホール部材の機能について)
映像信号が所定の表示色(黒色以外)を要求する場合、制御部80の制御の下、LD11に駆動電流が供給され、合成レーザー光発生装置210は合成レーザー光を出射する。ピンホール2130は合成レーザー光の少なくとも一部を通過し、集光光学系212は、前述のように、発散角20°までのレーザー光を集光させるような集光レンズ212r,212g,212bで構成されているため、図12に示すように、ほとんどの合成レーザー光は、ピンホール2130を通過する。なお、図12では、図8と同様に、LDが出射する光の経路等を概念的に表している。また、図12では、代表して赤色について描かれているが、他の色についても同様である。
一方、映像信号が黒表示を要求する場合、各LD11はLED光を出射する。即ち、合成レーザー光発生装置210はLED光を出射する。合成レーザー光発生装置210内の集光光学系212は、当然LED光も取り込むが、レーザー光よりも大きく発散したLED光はレンズで屈折するものの、図12に示すように、ピンホール部材213で遮断されるため、合成レーザー光発生装置210が出射したLED光のうち、大部分の光は、ピンホール2130を通過することができない。
ピンホール部材213によれば、合成レーザー光は通過後に不必要に暗くならず、LED光を暗くすることができる。即ち、ピンホール部材213によって、LED光の明るさの低減される割合は、合成レーザー光の場合に比べて大きい。これにより、第1実施形態と同様に、結果として、運転者に虚像Vとして視認される表示画像の画質低下(コントラストの低下)を防ぐことができる。
なお、図12において、ピンホール部材213は、合成レーザー光発生装置210の近傍に配置されているが、合成レーザー光発生装置210とMEMSミラー30の間に配置されるのであれば、その位置は任意である。ピンホール部材213が有するピンホール2130の口径は、合成レーザー光発生装置210−ピンホール部材213間の距離、合成レーザー光の発散角等の諸条件により適宜決定すればよい。また、図12では、便宜上、ダイクロイックミラー14及び15、偏光フィルタ20を省略している。
(偏光フィルタの機能について)
前述のように、合成レーザー光発生装置210は、レーザー光R,G,B各々の偏光方向が一致した合成レーザー光を出射する。そして、この合成レーザー光のうちピンホール2130を通過した光はMEMSミラー30に到達し、MEMSミラー30により走査され、偏光フィルタ220に到達する。このように合成レーザー光発生装置210から出射され、偏光フィルタ220に到達するレーザー光R,G,Bの変遷に差異はないため、偏光フィルタ220に到達するレーザー光R,G,Bの各々の偏光方向は一致する。また、偏光フィルタ220は、その透過軸の向きが、MEMSミラー30で走査され、到達するレーザー光R,G,Bの偏光方向と一致するように配置されている。
映像信号が所定の表示色を要求する場合、合成レーザー光発生装置210からの合成レーザー光が含むレーザー光R,G,Bの各々は、程度の違いはあるが、概ね直線偏光であるため、これらのほとんどが偏光フィルタ220を透過することができる。
一方、映像信号が黒表示の場合、各LD11に閾値電流未満の電流が供給され、LD11はLED光を出射、即ち、合成レーザー光発生装置210はLED光を出射する。そして、出射されたLED光は、MEMSミラー30に走査され、偏光フィルタ220に向かう。LED光はランダムな偏光方向を持つ無偏光の状態であるため、LED光のうち、偏光フィルタ220の透過軸方向と平行な偏光方向を持つ光のみが透過し、その他の光は、反射又は吸収される。
このように、レーザー光のほとんどは偏光フィルタ220を透過する一方、LED光は、偏光フィルタ220の透過軸方向と平行な偏光方向の光しか透過できない。これにより、映像信号がある場合には、偏光フィルタ220がない場合に比べ、遜色のない輝度を保ちつつ、映像信号が黒表示の場合には、LED光を低減することができる。これによって第1実施形態と同様に運転者に虚像Vとして視認される表示画像の画質低下を防ぐことができる。
本実施形態に係るHUD装置201は、上記のように、光路中に配設された偏光フィルタ220とピンホール2130を有するピンホール部材213を備える。これにより、LED光の明るさを低減することができ、第1実施形態と同様の効果が得られる。
3.変形例
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。以下に変形の例を示す。
以上の実施形態において、ピンホールを有するピンホール部材の位置は、LD−集光レンズ間、又は、合成レーザー光発生装置−MEMSミラー間に配置する例を示したが、これに限られない。ピンホールを有したピンホール部材は、LD−MEMSミラー間にあれば、黒表示の場合のLED光の明るさを低減することができる。そして、その位置はレーザー光の発散角とレーザー光の出射点からピンホール部材の距離等を鑑みることにより、適宜決定すればよい。なお、ピンホール部材は、合成レーザー光発生装置よりも後段に配置した場合(例えば、第2実施形態)、ピンホール部材は1つでよいため、HUD装置は簡単な構成になり、生産コスト等を抑えることができる。また、偏光フィルタの位置は、合成レーザー光発生装置−反射部の間に配置される例を示したが、これに限られない。偏光フィルタは、光源(LD)から出射される光(反射、走査、透過等されたレーザー光も含まれる。)の経路上(LD11から出射されるレーザー光に位置し、且つ、レーザー光の偏光方向とその透過軸が平行になるように配置されればよいので、HUD装置内の光路上であれば、様々な配置が考えられる。
また、以上の実施形態において、HUD装置は、ピンホールを有するピンホール部材、偏光フィルタの双方を備えたが、これに限られない。以上の実施形態で両者の機能について詳細に述べたように、ピンホール部材又は偏光フィルタの一方だけであっても、黒表示の場合のLED光の明るさを低減することができる。よって、HUD装置の構造上の要請や、期待するLED光の低減効果等に応じて、これらの一方だけ配置してもよい。例えば、HUD装置がピンホールを有するピンホール部材のみを備え、HUD装置の外部部材として偏光フィルタを設置する、ということも考えられる。この場合、外部部材である偏光フィルタは、HUD装置の表示光が出射される窓部上に、オプションとして設置されればよい。
また、以上の実施形態において、ピンホールを有したピンホール部材のほうが偏光フィルタよりも光源の近くに配置されたが、これに限られない。偏光フィルタのほうがピンホール部材よりも光源の近くに配置されてもよい。
つまり、ピンホール部材はLD−MEMSミラー間、偏光フィルタは光源(LD)から出射される光の光路上、に設置されるという条件を満たしさえすれば、その配置箇所は任意である。また、ピンホール部材、偏光フィルタの両者を必ずしも同時に設置する必要はなく、一方のみ設置してもよいし、その数量も、目的に応じて任意である。
また、以上の実施形態においては、3つのLDが配設され、これらは各々、レーザー光R,G,Bを出射するものとしたが、これに限られない。表示画像は、モノクロ画像であってもよいので、LDは1つでもよい。LDが一つの場合、ピンホールを有するピンホール部材は、LDに対応して一つ設ければよい。
また、以上の実施形態では、HUD装置が搭載される乗り物の一例を車両としたが、これに限られない。HUD装置を自動車、オートバイ、建設機械、農耕機械、船舶、雪上バイク等に搭載することも可能である。
また、反射部50は、平面ミラー51、拡大ミラー52の2枚の鏡から構成されたが、これに限られない、反射部50を構成する鏡の形状・枚数は目的に応じて任意である。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、実施形態及び図面に変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。
1 HUD装置
2 車両
3 ウインドシールド

10 合成レーザー光発生装置
11 LD
11r, 11g, 11b LD
12 集光光学系
12r, 12g, 12b 集光レンズ
13 ピンホール部材
13r, 13g, 13b ピンホール部材
130r,130g,130b ピンホール
14 ダイクロイックミラー
15 ダイクロイックミラー
20 偏光フィルタ
30 MEMSミラー
40 透過スクリーン
50 反射部
51 平面ミラー
52 拡大ミラー
60 ハウジング
61 窓部
70 可視光検出部
71 カラーセンサ
72 可視光検出用マイコン
80 制御部
81 ASIC
82 出力制御部
90 ミラードライバ

201 HUD装置
210 合成レーザー光発生装置
212 集光光学系
212r,212g,212b 集光レンズ
213 ピンホール部材
2130 ピンホール
220 偏光フィルタ

R 赤色レーザー光
G 緑色レーザー光
B 青色レーザー光
L 表示画像
V 虚像

Claims (9)

  1. レーザー光を出射する半導体レーザーと、
    前記半導体レーザーが出射した前記レーザー光が到達し、到達した前記レーザー光を走査する走査部と、
    前記走査部で走査された前記レーザー光に基づいて表示画像を表示する表示部と、
    前記半導体レーザーと前記走査部との間に配置され、前記レーザー光の少なくとも一部が通過するピンホールが形成されたピンホール部材と、
    を備えることを特徴とする表示装置。
  2. 前記ピンホールは、前記レーザー光の指向性を高める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記半導体レーザーは、駆動電流が閾値以上であるときに前記レーザー光を出射し、前記駆動電流が閾値未満であるときに前記レーザー光でない光を出射し、
    前記ピンホールは、前記レーザー光でない光の一部を透過させない、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  4. 前記半導体レーザーが出射した前記レーザー光の光路上に位置し、透過軸に平行な偏光方向の光を透過させる偏光フィルタをさらに備え、
    前記偏光フィルタは、前記透過軸の方向と前記レーザー光の偏光方向とが略平行になるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
  5. レーザー光を出射する半導体レーザーと、
    前記半導体レーザーが出射した前記レーザー光が到達し、到達した前記レーザー光を走査する走査部と、
    前記走査部で走査された前記レーザー光に基づいて表示画像を表示する表示部と、
    前記半導体レーザーが出射した前記レーザー光の光路上に位置し、透過軸に平行な偏光方向の光を透過させる偏光フィルタと、備え、
    前記偏光フィルタは、前記透過軸の方向と前記レーザー光の偏光方向とが略平行になるように配置されている、
    ことを特徴とする表示装置。
  6. 前記表示装置は、前記半導体レーザーの駆動電流を制御する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記表示画像について黒色表示する際に、前記半導体レーザーにレーザー発振をさせるための駆動電流の値である閾値よりも小さい値であって、ゼロより大きい値の駆動電流を前記半導体レーザーに供給する、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 前記表示部は、透過性を有する面体であり、レーザー光が到達した面と反対側の面に前記表示画像を表示し、
    前記表示装置は、前記表示部を透過した、前記表示画像を表す表示光が到達し、光を反射する反射部をさらに備え、前記反射部で反射された光によって前記表示画像の虚像を結ぶ、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の表示装置。
  8. 前記反射部は、1又は複数の反射面を有し、
    前記反射面は、前記表示光が到達する位置に配置され、
    前記反射面で反射された表示光が透明板によってさらに反射されることによって前記表示画像の虚像を結ぶ、
    ことを特徴とする請求項7に記載の表示装置。
  9. 前記表示装置は、乗り物に搭載される、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の表示装置。
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