JP2012032570A - 可搬型放射線画像検出装置 - Google Patents

可搬型放射線画像検出装置 Download PDF

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誠 杉▲崎▼
Naoyuki Nishino
直行 西納
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恭義 大田
Haruyasu Nakatsugawa
晴康 中津川
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Abstract

【課題】可搬型放射線画像検出装置がたとえ盗難されたとしても、通常通り使用することができなくすることによって盗難を抑制する。
【解決手段】放射線の照射線を受けて放射線画像を記録する放射線画像検出器12と、放射線画像検出器12を収容する筐体11とを備えた可搬型放射線画像検出装置10において、可搬型放射線画像検出装置10が盗難されたと判断する盗難判断部と、盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、放射線画像検出器に異常画像が記録されるように動作する異常画像記録部とを設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、放射線の照射を受けて放射線画像を記録する放射線画像検出器を筐体内に収容した可搬型の放射線画像検出装置に関するものである。
従来、放射線の照射を受けて電荷を発生する半導体を用いた放射線画像検出器が種々提案されている。そして、近年では、このような放射線画像検出器などを小型の筐体に収容した放射線画像撮影用カセッテも種々提案されている。この放射線画像撮影用カセッテは比較的薄型で且つ搬送可能なサイズのものであるため、例えば、身動きがとれない患者等に対して、患者をベッドに寝かせたまま撮影したい部位の下に放射線画像撮影用カセッテを置き、放射線画像撮影用カセッテと患者を挟んで対向する位置に放射線源を移動させて撮影を行う場合など、非常に自由度の高い撮影を行うことができる。
この放射線画像撮影用カセッテは、撮影時に外部コンソールと接続し、外部コンソール装置から患者ID等の撮影情報を取得し、撮影後に撮影画像データを外部コンソール装置へ送信する方式のものがあり、このような方式のものには、外部コンソール装置との通信を無線で行なうものも提案されている。
ここで、上述したような半導体を用いた放射線画像検出器を備えた放射線画像撮影用カセッテは、特に、従来の銀塩フィルムカセッテや蓄積性蛍光体シートを収容したカセッテと比較すると大変効果なものであり、また、近年では持ち運びしやすいように軽量化されているため盗まれやすい問題がある。
そこで、一般的なノート型パソコンのように、放射線画像撮影用カセッテ側にセキュリティワイヤをつける溝を設けて、その溝にセキュリティワイヤをはめ込み固定部材と固定することによって盗難防止を図ることができる。
特表2010−508454号公報 特開2002−236619号公報
しかしながら、ワイヤ自体を切断される可能性もあり、使用する度にワイヤの鍵を使って解錠する手間もかかる。また、鍵自体を紛失して通常の使用に支障をきたす恐れがある。
また、特許文献1には、X線センサを再充電等するドッキング装置にX線センサをロックし、ソフトウェアからの指示に応じてロックを解除することが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、ドッキング装置が別途必要になり、また、ロックを解除するたびにソフトウェアからの指示が必要である。また、ドッキング装置も一緒に盗難されてしまう懸念もある。
また、特許文献2には、GPSを用いてセキュリティ処理装置の現在の位置情報を周期的に取得し、この現在の位置情報と予め登録された設置時の位置情報とに基づいて盗まれたことを判定し、セキュリティソフトウェア、耐タンパソフト等を消去する等の自己破壊処理を行う方法が提案されている。
しかしながら、特許文献2に記載の方法では、ハードウェアは破壊されていないので再び利用される可能性がある。
本発明は、上記の事情に鑑み、たとえ盗難されたとしても、通常通り使用することができなくすることによって盗難抑制効果を得ることができる可搬型放射線画像検出装置を提供することを目的とする。
本発明の可搬型放射線画像検出装置は、放射線の照射線を受けて放射線画像を記録する放射線画像検出器と、放射線画像検出器を収容する筐体とを備えた可搬型放射線画像検出装置において、可搬型放射線画像検出装置が盗難されたと判断する盗難判断部と、盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、放射線画像検出器に異常画像が記録されるように動作する異常画像記録部とを備えたことを特徴とする。
また、上記本発明の可搬型放射線画像検出装置においては、異常画像記録部を、筐体に設けられた筐体外から筐体内へ外光を入射させる光入射部と、光入射部を開閉するシャッターとを備えたものとし、盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、シャッターを移動させて光入射部を開放させるものとできる。
また、放射線画像検出器を、放射線を可視光に変換する蛍光体層と蛍光体層から発せられた可視光を電荷に変換して放射線画像を記録する光電変換層とを備えたものとし、異常画像記録部を、蛍光体層と光電変換層との間に設けられた光シャッター層を備えたものとするとともに、盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、蛍光体層から発せられ光シャッター層を透過した可視光が異常画像を表すものとなるように光シャッター層の開閉を制御するものとできる。
また、光シャッター層として液晶シャッターを用いることができる。
また、放射線画像検出器を、放射線を可視光に変換する蛍光体層と蛍光体層から発せられた可視光を電荷に変換して放射線画像を記録する光電変換層とを備えたものとし、異常画像記録部を、光電変換層の蛍光体層側とは反対側に設けられ、蛍光体層から発せられ光電変換層を透過した可視光の透過と反射が制御される反射層を備えたものとするとともに、盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、反射層を反射した反射光が異常画像を表すものとなるように反射層を制御するものとできる。
また、反射層として電子ペーパーを用いることができる。
また、異常画像記録部を、筐体内に設けられた光源を備えたものとするとともに、盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、光源から光が発せられるように制御するものとできる。
また、異常画像記録部を、放射線画像検出器に振動を与える振動部を備えたものとするとともに、盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、放射線画像検出器が振動するように振動部を制御するものとできる。
また、異常画像記録部を、放射線画像検出器の熱を与える発熱部を備えたものとするとともに、盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、発熱部から熱が発せられるように制御するものとできる。
また、発熱部を、放射線画像検出器に対して局所的に熱を与えるものとできる。
また、筐体内に外部装置と通信する通信部を設け、盗難判断部を、通信部が外部装置と所定期間以上、通信不可能な場合に盗難されたと判断するものであることを特徴とする請求。
また、盗難判断部を、可搬型放射線画像検出装置の所在地を検出する位置検出部を備えたものとし、その位置検出部によって検出された位置が予め設定された範囲外である場合に盗難されたと判断するものとできる。
また、盗難判断部を、可搬型放射線画像検出装置に対応して予め設定されたライセンス情報が、一定期間更新されなかったこと示す警告表示が行われた後、さらにライセンス情報が一定期間更新されなかった場合に盗難されたと判断するものとできる。
本発明の可搬型放射線画像検出装置によれば、盗難されたと判断する盗難判断部を設け、その盗難判断部により盗難されたと判断された場合には、異常画像記録部によって放射線画像検出器に異常画像を記録するようにしたので、たとえ盗難されたとしても、そのことを自動的に判断し、異常画像を記録することによって正常な被写体の放射線画像の読出しを不可能な状態にすることができ、盗難抑制効果を得ることができる。
また、本発明の可搬型放射線画像検出装置においては、異常画像を記録するようにしただけであり、ハードウェアの破壊をともなうことがないので、再度返却された際には、パスワード認証などによって異常画像の記録を解除することによって再度通常通り使用することができる。
本発明の可搬型放射線画像検出装置の一実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテの概略構成を示す斜視図 図1に示す放射線画像撮影用カセッテの2−2線断面図 本発明の第1の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテのシャッター機構の拡大図 本発明の第1の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテの回路基板の概略構成を示すブロック図 本発明の第2の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテの断面図 本発明の第3の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテの断面図 本発明の第4の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテの断面図 本発明の第5の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテの断面図 本発明の第6の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテの断面図
以下、図面を参照して本発明の可搬型放射線画像検出装置の第1の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテについて説明する。図1は、本実施形態の放射線画像撮影用カセッテの概略構成を示す斜視図である。
本実施形態の放射線画像撮影用カセッテ10は、図1に示すように、放射線Xの照射線を受けて放射線画像を記録する放射線画像検出器12と、放射線画像検出器12および後述する回路基板13に電力を供給するバッテリ10aと、放射線画像検出器12、バッテリ10aおよび回路基板13を収容する筐体11とを備えている。
放射線画像撮影用カセッテ10に収容される放射線画像検出器12としては、たとえば、半導体を用いたものを利用することができ、放射線の照射を直接受けて電荷を発生する、いわゆる直接型の放射線画像検出器を用いてもよいし、放射線を一旦可視光に変換し、その可視光を電荷信号に変換する、いわゆる間接型の放射線画像検出器を用いるようにしてもよい。また、半導体を用いたものに限らず、増感紙やフイルム、または蓄積性蛍光体を用いることもできる。なお、本実施形態においては、半導体を用いた間接変換型の放射線画像検出器を用いるものとする。
筐体11は、放射線を透過する材料から形成されており、図1に示すように平面視において略長方形状に成形されている。そして、バッテリ10aは、放射線画像検出器12の短辺に沿って筐体11内のスペースに配設されている。
図2に、図1に示す放射線画像撮影用カセッテ10の2−2線断面図を示す。図2に示すように、放射線画像検出器12は、筐体11内に設けられた支柱14の上に支持されて設置されている。
そして、放射線画像検出器12は、具体的には、図2に示すように、放射線を可視光の変換する蛍光体層12aと、蛍光体層12aから発せられた可視光を光電変換して電荷信号を検出する検出素子とTFT(thin film transistor)スイッチとを備えた画素部がマトリクス状に2次元状に配列された光電変換層12bと、光電変換層12bと蛍光体層12aとが積層されたガラス基板12cとを備えている。
そして、図2に示すように、放射線画像検出器12のガラス基板12cの放射線Xの照射側とは反対側の面に回路基板13が設置され、その回路基板13と光電変換層12bとがフレキシブル配線基板Cによって電気的に接続されている。
また、図1および図2に示すように、筐体11の1つの側面11aには、筐体11外から筐体11内へ光を入射させる窓15と、その窓15を開閉するシャッター16とが設けられている。図3(A),(B)に、窓15とシャッター16との拡大図を示す。図3(A),(B)に示すように、シャッター16は、筐体11の内側に設けられた2本のレール部16aに沿って矢印A方向にシャッター移動機構(図3では図示省略)によって移動可能に構成されている。図3(A)は窓15を開放した状態を示し、図3(B)は窓15を閉じた状態を示している。なお、シャッター16を筐体11の内側に設けるようにしているのは、図3(A)に示すように、窓15を開放させるように一旦移動させたシャッター16を筐体11外から元に戻すことができないようにするためである。
窓15は、湿気が筐体11内へ侵入するのを防止するために、気体のみを遮断し、外光のみを透過させるアクリルなどの樹脂やガラスなどの材料から形成することが望ましいが、内部の構成要素(光電変換層12bや蛍光体層12a、その他エレキ部品)が耐湿性がある場合には、外気と触れてしまうように物理的に開口しているものでも良い。
たとえば、筐体11は、遮光性のある黒系の樹脂または金属で、窓15は、外光の透過性のある、黒以外の色の樹脂を用いる方法などがあるが、これに限定されない。
また、本実施形態においては、窓15を開閉する機構としてシャッター16とレール部16aとを設けるようにしたが、このような構成に限らず、窓15を開閉する機構であればその他の機構を採用するようにしてもよい。
窓15は、放射線画像撮影用カセッテ10が、通常通り使用されている場合にはシャッター16によって閉じられた状態となっており、放射線画像撮影用カセッテ10が盗難されたと判断された場合には開放され、外光を筐体11内の放射線画像検出器12に入射させるように構成されている。窓15から入射した外光により放射線画像検出器12の光電変換層12aに不必要な光が入射することによって異常画像が発生する。なお、窓15の位置については、本実施形態のように筐体11の側面11aに限らず、放射線画像検出器12に外光を入射させる位置であればその他の位置としてもよいが、放射線画像の記録に影響を及ぼさないようにするためには側面であることが望ましい。
次に、図2に示す回路基板13の構成について説明する。図4は、回路基板13の概略構成を示すブロック図である。回路基板13は、CPU(Central Processing Unit)などを備えたASIC(Application Specific Integrated Circuit)や半導体メモリなどを備えており、これらのハードウェアによって、図3に示すような、信号処理部20、記憶部21、通信部22、制御部23が構成されている。
信号処理部20は、放射線画像検出器12から読み出された電荷信号を電圧信号に変換するチャージアンプや、チャージアンプから出力された電圧信号をサンプリングする相関2重サンプリング回路や、電圧信号をデジタル信号に変換するAD変換回路などを備え、デジタル信号の放射線画像信号を生成するものである。
記憶部21は、信号処理部20において生成された放射線画像信号を一時的に記憶するものである。
通信部22は、記憶部21から読み出した放射線画像信号を無線通信信号に変換して出力するものである。通信方式としては、公知のものを利用することができるが、たとえば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a/b/g/nなどに代表される無線LAN(Local Area Network)の規格に対応したものを用いることができる。また、光通信などを利用してもよい。
また、通信部22は、放射線画像撮影用カセッテ10に撮影指示などの制御信号を出力するとともに、放射線画像撮影用カセッテ10から出力された放射線画像信号を受信して放射線画像を表示させる外部コンソール装置との間で無線通信を行うものである。なお、本実施形態においては、通信部22を、外部コンソール装置と無線通信をするものとしたが、無線通信に限らず、放射線画像撮影用カセッテ10と外部コンソール装置とをケーブルで接続し、通信部22を有線通信するものとしてもよい。
制御部23は、外部コンソール装置からの制御信号に応じて放射線画像検出器12からの電荷信号の読出しを制御したり、通信部22から外部コンソール装置へ放射線画像信号を出力させたりと放射線画像撮影用カセッテ10全体の制御を行うものである。
さらに、制御部23は、放射線画像撮影用カセッテ10が盗難されたか否かを判断する盗難判断部23aを備えている。そして、制御部23は、盗難判断部23aによって放射線画像撮影用カセッテ10が盗難されたと判断された場合には、シャッター移動機構24に制御信号を出力し、シャッター移動機構24によってシャッター16を移動させて窓15を開放させるものである。
盗難判断部23aは、上述したように放射線画像撮影用カセッテ10が盗難されたか否かを判断するものであるが、より具体的には、本実施形態においては、通信部22が、外部コンソール装置と所定期間以上、通信不可能な場合に盗難されたと判断する。外部コンソール装置と所定期間以上、通信可能か否かを判断するタイミングとしては、たとえば、放射線画像撮影用カセッテ10の電源をオンした時に行うようにすればよいが、これに限らず、電源をオンした後でも定期的に所定期間以上、通信可能か否かを判断するようにしてもよい。
また、放射線画像撮影用カセッテ10が盗難されたか否かの判断方法は、上述したような方法に限らずその他の方法を採用するようにしてもよい。たとえば、放射線画像撮影用カセッテ10の筐体11内に、放射線画像撮影用カセッテ10の所在地を検出するGPS(Global Positioning System)を設け、GPSによって検出された放射線画像撮影用カセッテ10の位置が、盗難判断部23aに予め設定された範囲外である場合に盗難されたと判断するようにしてもよい。
また、盗難判断部23aに対し、定期的に更新されるライセンス情報を予め設定しておくとともに、このライセンス情報が一定期間更新されなかった場合に、所定の表示部に警告表示を行うようにし、その警告表示がされた後、さらにライセンス情報が一定期間更新されなかった場合に、盗難されたと判断するようにしてもよい。なお、警告表示については、放射線画像撮影用カセッテ10に表示部を設け、その表示部によって行うようにしてもよいし、外部コンソール装置の方で行うようにしてもよい。
また、各放射線画像撮影用カセッテ10に対応づけられたラインセンス情報を外部コンソール装置側に予め設定しておき、外部コンソール装置において、警告表示がされた後、さらにライセンス情報が一定期間更新されなかったことを検出し、その検出情報を盗難判断部23aに出力し、盗難判断部23aがその検出情報に基づいて盗難されたと判断するようにしてもよい。
なお、誤って窓15の開放動作が行われないように、上述したような盗難判断部23aにおける盗難の判断を事前に解除できるようにしてもよい。盗難の判断の解除を行う際には、予め設定されたパスワードの入力や指紋や静脈などの生体認証などを要求するようにすることが望ましい。
また、盗難判断時に、盗難状態であってもすぐに盗難判断とせずに、アラームや発光等の警報装置を筐体11に設け、その警報装置で警報し、警報をパスワードや生体認証等で解除されなければ、盗難と判断するように、段階的に行ってもよい。
上記第1の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ10によれば、盗難判断部23aによって盗難されたか否かを判断し、盗難されたと判断された場合には、シャッター16を移動させることによって窓15を開放し、放射線画像検出器12に外光が入射されるようにしたので、その外光によって放射線画像検出器12に異常画像を記録することができ、被写体の放射線画像を正常に記録することができないようにすることができる。
次に、本発明の可搬型放射線画像検出装置の第2の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテについて説明する。図5に、第2の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ50の断面概略図を示す。第2の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ50は、上述した第1の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ10とは、放射線画像検出器12に異常画像を記録するための構成が異なる。なお、その他の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
第2の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ50においては、図5に示すように、放射線画像検出器12の蛍光体層12aと光電変換層12bとの間に光シャッター層17が設けられている。
光シャッター層17は、具体的には、液晶シャッターから構成されている。液晶シャッターとしては、公知のTN型(ツイステッド・ネマチック型)液晶板、GH型(ゲスト・ホスト型)液晶板、または高分子液晶板などを用いることができる。
そして、この光シャッター層17は、制御部23からの制御信号に応じてシャッターの開閉が制御されるものであり、放射線画像撮影用カセッテ50が、通常通り使用されている場合には、光シャッター層17は、蛍光体層12aから発せられた可視光を全て透過するように制御される。一方、放射線画像撮影用カセッテ10が盗難されたと判断された場合には、蛍光体層12aから発せられ光シャッター層17を透過した可視光が異常画像を表すものとなるように制御されるものである。
具体的には、盗難判断部23aによって盗難されたと判断された場合には、光シャッター層17は一部のシャッターを閉じることによって蛍光体層12aから発せられた可視光の一部が光電変換層12bに入射するのを妨げ、これにより光電変換層12bに記録される放射線画像が異常画像となるようにする。たとえば、”不正”の文字が光電変換層12b上に投影されるように光シャッター層17は一部のシャッターを閉じるようにすればよい。
上述したように光シャッター層17を制御することによって、盗難と判断された放射線画像撮影用カセッテ50が使用されたときには、放射線画像検出器12によって検出された放射線画像内に”不正”の文字を混入させて異常画像とすることができ、正常な放射線画像の撮影を行えないようにすることができる。
次に、本発明の可搬型放射線画像検出装置の第3の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテについて説明する。図6に、第3の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ60の断面概略図を示す。第3の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ60も、上述した第1の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ10とは、放射線画像検出器12に異常画像を記録するための構成が異なる。なお、その他の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
第3の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ60においては、図6に示すように、放射線画像検出器12の光電変換層12bとガラス基板12cとの間に反射層18が設けられている。
反射層18は、具体的には、電子ペーパーから構成されている。電子ペーパーとしては、公知のマイクロカプセル方式や液晶方式などの電子ペーパーを利用することができる。
そして、この反射層18は、制御部23からの制御信号に応じてその表示状態が制御されるものであり、放射線画像撮影用カセッテ60が、通常通り使用されている場合には、反射層18は、蛍光体層12aから発せられた可視光を吸収するように全面が黒色に表示される。一方、放射線画像撮影用カセッテ60が盗難と判断された場合には、蛍光体層12aから発せられた可視光のうちの反射層18を反射した反射光が異常画像を表すものとなるように表示状態が制御されるものである。
具体的には、盗難判断部23aによって盗難と判断されたと判断された場合には、反射層18は一部を白色表示とすることによって蛍光体層12aから発せられた可視光の一部を反射して光電変換層12bに入射させ、これにより光電変換層12bに記録される放射線画像が異常画像となるようにする。たとえば、”不正”の文字が光電変換層12b上に投影されるように反射層18の一部を白色表示とするようにすればよい。
上述したように反射層18を制御することによって、盗難と判断された放射線画像撮影用カセッテ60が使用されたときには、放射線画像検出器12によって検出された放射線画像内に”不正”の文字を混入させて異常画像とすることができ、正常な放射線画像の撮影を行えないようにすることができる。
次に、本発明の可搬型放射線画像検出装置の第4の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテについて説明する。図7に、第4の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ70の断面概略図を示す。第4の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ70も、上述した第1の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ10とは、放射線画像検出器12に異常画像を記録するための構成が異なる。なお、その他の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
第4の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ70においては、図7に示すように、筐体11の内側とガラス基板12cの表面に光源部19が設けられている。
光源部19としては、具体的には、LED(Light Emitting Diode)やLD(laser Diode)などを用いることができる。
そして、この光源部19は、制御部23からの制御信号に応じてその発光状態が制御されるものであり、放射線画像撮影用カセッテ70が、通常通り使用されている場合には、光源部19は消灯するように制御される。一方、放射線画像撮影用カセッテ70が盗難されたと判断された場合には、光源部19は発光するように制御される。
このように光源部19を発光させることによってその光を光電変換層12bに入射させ、これにより光電変換層12bに記録される放射線画像を異常画像とすることができる。
次に、本発明の可搬型放射線画像検出装置の第5の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテについて説明する。図8に、第5の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ80の断面概略図を示す。第5の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ80も、上述した第1の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ10とは、放射線画像検出器12に異常画像を記録するための構成が異なる。なお、その他の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
第5の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ80においては、図8に示すように、ガラス基板12cの側面とフレキシブル配線基板Cとの間に振動部30が設けられている。振動部30としては、具体的には、モータなどを用いることができる。そして、振動部30は、その振動をガラス基板12cやフレキシブル配線基板Cなどに伝達できるように設けられている。
そして、この振動部30は、制御部23からの制御信号に応じてその振動状態が制御されるものであり、放射線画像撮影用カセッテ80が、通常通り使用されている場合には、振動部30は振動しないように制御される。一方、放射線画像撮影用カセッテ80が盗難と判断された場合には、振動部30は振動するように制御される。
このように振動部30を振動させることによって、ガラス基板12cや回路基板13やフレキシブル配線基板Cなどを振動させて放射線画像検出器12の検出面を振動させることができ、これにより光電変換層12bに記録される放射線画像に振動ムラを与えて異常画像とすることができる。
次に、本発明の可搬型放射線画像検出装置の第6の実施形態を用いた放射線画像撮影用カセッテについて説明する。図9に、第6の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ90の断面概略図を示す。第6の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ90も、上述した第1の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ10とは、放射線画像検出器12に異常画像を記録するための構成が異なる。なお、その他の構成については、上述した第1の実施形態と同様であるので詳細な説明は省略する。
第6の実施形態の放射線画像撮影用カセッテ90においては、図9に示すように、ガラス基板12c内に発熱部40が設けられている。発熱部40としては、具体的には、セラミックヒータなどを用いることができる。なお、発熱部40は、図9に示すように、放射線画像検出器12に対して局所的に熱を加えるように分散して複数設置することが望ましい。
そして、この発熱部40は、制御部23からの制御信号に応じてその発熱状態が制御されるものであり、放射線画像撮影用カセッテ90が、通常通り使用されている場合には、発熱部40は発熱しないように制御される。一方、放射線画像撮影用カセッテ90が盗難と判断された場合には、発熱部40は発熱するように制御される。
このように発熱部40を発熱させることによって、放射線画像検出器12のオフセット電流や感度を局所的に変動させることができ、これにより光電変換層12bに記録される放射線画像に温度ムラを与えて異常画像とすることができる。
また、上記第1から第6までの実施形態においては、放射線画像撮影用カセッテが盗まれたと判断された場合には、ハードウェアの構成によって放射線画像検出器に異常画像を記録させるようにしたが、これに限らず、たとえば、ソフトウェア的な処理によって放射線画像撮影用カセッテから異常画像を表す放射線画像信号を出力させるようにしてもよい。
具体的には、たとえば、記憶部21に予め異常画像を表すダミー画像信号を記憶しておき、盗難判断部23aによって盗難されたと判断された場合には、記憶部21に記憶された正常は放射線画像信号を出力するのではなく、上述したダミー画像信号を通信部22から出力させるようにしてもよい。また、このように構成した場合、一旦盗まれたとしても、再度持ち主に返却された場合には、パスワード認証などによってダミー画像信号出力動作を停止させ、正常な放射線画像信号を出力させることができようにする。
10 放射線画像撮影用カセッテ
10a バッテリ
11 筐体
12 放射線画像検出器
12a 蛍光体層
12b 光電変換層
12c ガラス基板
13 回路基板
15 窓
16 シャッター
17 光シャッター層
18 反射層
19 光源部
22 通信部
23 制御部
23a 盗難判断部
24 シャッター移動機構
30 振動部
40 発熱部

Claims (13)

  1. 放射線の照射線を受けて放射線画像を記録する放射線画像検出器と、該放射線画像検出器を収容する筐体とを備えた可搬型放射線画像検出装置において、
    該可搬型放射線画像検出装置が盗難されたと判断する盗難判断部と、
    該盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、前記放射線画像検出器に異常画像が記録されるように動作する異常画像記録部とを備えたことを特徴とする可搬型放射線画像検出装置。
  2. 前記異常画像記録部が、前記筐体に設けられた前記筐体外から前記筐体内へ外光を入射させる光入射部と、該光入射部を開閉するシャッターとを備え、前記盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、前記シャッターを移動させて光入射部を開放させるものであることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像検出装置。
  3. 前記放射線画像検出器が、前記放射線を可視光に変換する蛍光体層と該蛍光体層から発せられた可視光を電荷に変換して前記放射線画像を記録する光電変換層とを備えたものであり、
    前記異常画像記録部が、前記蛍光体層と前記光電変換層との間に設けられた光シャッター層を備え、前記盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、前記蛍光体層から発せられ前記光シャッター層を透過した可視光が前記異常画像を表すものとなるように前記光シャッター層の開閉を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像検出装置。
  4. 前記光シャッター層が、液晶シャッターであることを特徴とする請求項3記載の可搬型放射線画像検出装置。
  5. 前記放射線画像検出器が、前記放射線を可視光に変換する蛍光体層と該蛍光体層から発せられた可視光を電荷に変換して前記放射線画像を記録する光電変換層とを備えたものであり、
    前記異常画像記録部が、前記光電変換層の前記蛍光体層側とは反対側に設けられ、前記蛍光体層から発せられ前記光電変換層を透過した可視光の透過と反射が制御される反射層を備え、前記盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、前記反射層を反射した反射光が前記異常画像を表すものとなるように前記反射層を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像検出装置。
  6. 前記反射層が、電子ペーパーであることを特徴とする請求項5記載の可搬型放射線画像検出装置。
  7. 前記異常画像記録部が、前記筐体内に設けられた光源を備え、前記盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、前記光源から光が発せられるように制御するものであることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像検出装置。
  8. 前記異常画像記録部が、前記放射線画像検出器に振動を与える振動部を備え、前記盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、前記放射線画像検出器が振動するように前記振動部を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像検出装置。
  9. 前記異常画像記録部が、前記放射線画像検出器の熱を与える発熱部を備え、前記盗難判断部により盗難されたと判断された場合に、前記発熱部から熱が発せられるように制御するものであることを特徴とする請求項1記載の可搬型放射線画像検出装置。
  10. 前記発熱部が、前記放射線画像検出器に対して局所的に熱を与えるものであることを特徴とする請求項8記載の可搬型放射線画像検出装置。
  11. 前記筐体内に外部装置と通信する通信部を備え、
    前記盗難判断部が、前記通信部が前記外部装置と所定期間以上、通信不可能な場合に盗難されたと判断するものであることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の可搬型放射線画像検出装置。
  12. 前記盗難判断部が、前記可搬型放射線画像検出装置の所在地を検出する位置検出部を備え、該位置検出部によって検出された位置が予め設定された範囲外である場合に盗難されたと判断するものであることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の可搬型放射線画像検出装置。
  13. 前記盗難判断部が、前記可搬型放射線画像検出装置に対応して予め設定されたライセンス情報が、一定期間更新されなかったこと示す警告表示が行われた後、さらに前記ライセンス情報が一定期間更新されなかった場合に盗難されたと判断するものであることを特徴とする請求項1から9いずれか1項記載の可搬型放射線画像検出装置。
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JP2013063190A (ja) * 2011-09-17 2013-04-11 Hitachi Medical Corp X線検出器及びx線診断装置

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