JP2012032519A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ベルトユニットを備える画像形成装置において、ベルトユニットの着脱作業性を従来よりも容易にする。
【解決手段】 フロントカバー21と一体的に連動して、ベルトユニット13に設定された受圧部13Aに保持力F1を作用させる保持力作用機構25を設ける。これにより、フロントカバー21を開放位置とすれば、ベルトユニット13を位置決めするための保持力が解除され、一方、フロントカバー21を閉塞位置とすれば、保持力が受圧部13Aに作用し、ベルトユニット13が装置本体1に対して位置決め保持されるので、ベルトユニット13の着脱作業性を従来よりも容易にすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ベルトユニットを備える画像形成装置に関するものである。
例えば、特許文献1に記載のベルトユニットを備える画像形成装置では、装置本体側にバネ等の付勢手段を設けるとともに、この付勢手段によってベルトユニットを付勢することによってベルトユニットを装置本体に位置決め固定している。
特開2007−171848号公報
ところで、特許文献1に記載の発明では、ベルトユニットを装置本体から取り外すには、開閉カバーを開いた状態で、上記付勢手段の付勢力に抗して該付勢力を解除した後にベルトユニットを取り外す必要がある。
本発明は、上記点に鑑み、ベルトユニットを備える画像形成装置において、ベルトユニットの着脱作業性を従来よりも容易にすることを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、シートに画像を形成する画像形成装置であって、装置本体(1)に着脱自在に装着され、無端状のベルト(14)が架け渡されたベルトユニット(13)と、装置本体(1)に組み付けられ、装置本体(1)に設けられた開口部(2)を閉塞する閉塞位置と開放する開放位置との間で変位可能な開閉カバー(21)と、ベルトユニット(13)に設けられ、装置本体(1)に設定された本体側位置決め部(1A)と接触することにより装置本体(1)に対するベルトユニット(13)の位置を決めるユニット側位置決め部(17A)と、ベルトユニット(13)に設けられ、本体側位置決め部(1A)とユニット側位置決め部(17A)との接触面圧を高める向きの保持力を受ける受圧部(13A)と、開閉カバー(21)と一体的に連動し、開閉カバー(21)が閉塞位置にあるときには、受圧部(13A)に接触して受圧部(13A)に保持力を作用させ、一方、開閉カバー(21)が開放位置にあるときには、受圧部(13A)から離間する保持力作用手段(25)とを備えることを特徴とする。
これにより、本発明では、開閉カバー(21)を開放位置とすれば、ベルトユニット(13)を位置決めするための保持力が解除され、一方、開閉カバー(21)を閉塞位置とすれば、保持力が受圧部(13A)に作用し、ベルトユニット(13)が装置本体(1)に対して位置決め保持されるので、ベルトユニット(13)の着脱作業性を従来よりも容易にすることができる。
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手等に限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の中央断面図である。 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の特徴を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るフロントカバー21を開口部2側から見た図である。 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の特徴を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置の特徴を示す図である。
本実施形態は、本発明に係る画像形成装置を電子写真方式の画像形成装置に適用したものであり、以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
(第1実施形態)
1.画像形成装置の構造
画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、記録用紙やOHPシート等の記録シート(以下、用紙という。)に現像剤像を転写することにより用紙に画像を形成する電子写真方式の画像形成部5が収納されている。
画像形成部5は、ダイレクトタンデム方式の画像形成手段であり、具体的には、画像形成部5は、複数(本実施形態では4個)のプロセスユニット7、転写ローラ8、露光器9及び定着器11等から構成されている。
なお、本実施形態では、用紙の搬送方向上流側から順に、ブラック用のプロセスユニット7K、イエロー用のプロセスユニット7Y、マゼンタ用のプロセスユニット7M、及びシアン用のプロセスユニット7Cが用紙の搬送方向に沿って直列に配設されている。
また、各プロセスユニット7K〜7Cは、現像剤像が担持される感光ドラム7A、及び感光ドラム7Aを帯電させる帯電器7B等から構成されている。そして、帯電した感光ドラム7Aを露光器9にて露光して感光ドラム7Aの外周面に静電潜像が形成された後、電荷を帯びた現像剤が感光ドラム7Aに供給されると、感光ドラム7Aの外周面に現像剤像が担持(形成)される。
また、用紙を搬送する転写ベルト14を挟んで感光ドラム7Aと対向する位置には、感光ドラム7Aに担持された現像剤を用紙に転写させる転写ローラ8が設けられており、各感光ドラム7Aに担持されていた現像剤像は、転写ベルト14により搬送される用紙に転写されて用紙上で直接的に重ね合わせられた後、定着器11にて加熱されて用紙に定着する。
ベルトユニット13は、転写ベルト14、駆動ローラ15、従動ローラ16、並びに駆動ローラ15及び従動ローラ16をその軸方向両端側で保持するフレーム17等から構成されており、このベルトユニット13は、装置本体(画像形成装置1)に対して着脱可能に組み付けられている。
なお、装置本体とは、例えば筐体3や画像形成部5等を支持するメインフレーム(図示せず。)等のユーザにより分解されない部分をいうが、実質的に、画像形成装置1それ自体とほぼ同意義であるので、以下、装置本体1と記す。
また、転写ベルト14は、樹脂材料(本実施形態では、熱可塑性エラストマー)からなる無端状のベルトであって、駆動ローラ15と従動ローラ16との間に架け渡されている(図1参照)。なお、以下、転写ベルト14のうち駆動ローラ15と従動ローラ16との間に形成される平面部であって、プロセスユニット7(感光ドラム7A)に面する部位を張架面14Aという。
駆動ローラ15は、フレーム17に対する位置を不動とした状態でフレーム17に回転可能に組み付けられているとともに、装置本体1に設けられた電動モータ(図示せず。)から動力を得て回転することにより転写ベルト14を回転させる。このため、駆動ローラ15が回転して転写ベルト14が回転すると、従動ローラ16は転写ベルト14の回転と共に従動回転する。
従動ローラ16は駆動ローラ15と略平行に配設されており、かつ、従動ローラ16の回転軸16Aは、その軸方向と直交する方向であって、張架面14Aに発生する張力の方向(本実施形態では、画像形成装置1の前後方向)と平行な方向(以下、張架方向という。)に変位できるようにフレーム17に組み付けられている。
そして、従動ローラ16は、張架方向と平行な方向の力であって従動ローラ16と駆動ローラ15との軸間距離が増大する向きの弾性力をコイルバネ19から受けている。このため、本実施形態では、従動ローラ16は、張架面14A(転写ベルト14)に所定の張力を発生させる転写ベルト14を張架するテンションローラとして機能する。
また、フレーム17(ベルトユニット13)には、図2に示すように、装置本体1(メインフレーム)に設けられた真円状の第1位置決め穴1Aに嵌め込まれ、装置本体1に対する張架方向におけるベルトユニット13の位置を決める円柱状の第1位置決め突起17Aが設けられており、この第1位置決め突起17Aは、ベルトユニット13のうち張架方向中央部に対して開口部2と反対側の部位に形成されている。
なお、第1位置決め穴1Aの内径寸法と第1位置決め突起17Aの外径寸法とは、第1位置決め穴1Aに第1位置決め突起17Aが嵌め込まれた状態で大きなガタツキが発生しない程度に略一致している。
一方、ベルトユニット13のうち張架方向中央部に対して開口部2側の部位には、装置本体1(メインフレーム)に設けられた長穴(長円)状の第2位置決め穴1Bに嵌め込まれ、装置本体1に対する軸方向(画像形成装置1の左右方向)におけるベルトユニット13の位置を決める円柱状の第2位置決め突起17Bが設けられている。
なお、第2位置決め穴1Bの長径寸法は、第2位置決め突起17Bの外径寸法より大きく、かつ、その方向は張架方向と一致している。一方、第2位置決め穴1Bの短径寸法は、第2位置決め穴1Bに第2位置決め突起17Bが嵌め込まれた状態で、第1位置決め突起17Aを中心にベルトユニット13が回転するような大きなガタツキが発生しない程度に、第2位置決め突起17Bの外径寸法と略一致している。
そして、第1、2位置決め突起17A、17B及び第1、2位置決め穴1A、1Bは、軸方向(左右方向)一端側のみに設けられており、一方、装置本体1のうち軸方向他端側には、ベルトユニット13を軸方向一端に押圧する押圧バネ(図示せず。)が設けられている。
なお、装置本体1には、ベルトユニット13に作用する重力を受ける重力荷重受部(図示せず。)が設けられ、一方、ベルトユニット13には、重力荷重受部と接触する接触部(図示せず。)が設けられており、重力荷重受部と接触部とが接触することによりベルトユニット13が保持される。そして、ベルトユニット13の上下方向の位置決めは、第1、2位置決め突起17A、17B及び第1、2位置決め穴1A、1Bの上下方向の係合によって行われる。
また、開口部2は、装置本体(画像形成装置1)のうち転写ベルト14の張架方向一端側(本実施形態では、画像形成装置1の前方側)に設けられており、この開口部2は、通常使用時においては、フロントカバー21にて閉塞されている。
フロントカバー21は、開口部2を閉塞する閉塞位置と開放する開放位置との間で揺動変位可能な開閉カバーであり、少なくともベルトユニット13を装置本体1に対して着脱する場合には、フロントカバー21を開いて開口部2を開放する必要がある。
そして、フロントカバー21の下端側には、フロントカバー21を揺動可能に装置本体1に連結するヒンジ部(揺動軸)23が設けられ、一方、上端側には、フロントカバー21が開閉操作される際にユーザにより把持される把持部21Aが設けられている。
また、フロントカバー21のうち装置本体内方側(ベルトユニット13側)に面した部位には、開口部2側から装置本体1の内方側に向かう向きの力(以下、保持力F1という。)をベルトユニット13に設定された受圧部13Aに作用させる保持力作用機構25が設けられている。
保持力作用機構25は、フロントカバー21が閉塞位置にあるときに受圧部13Aに接触して保持力F1をベルトユニット13に作用させる作用部材25A、及び作用部材25Aに弾性力を作用させるバネ25B等を有して構成されている。
なお、受圧部13Aは、第1位置決め突起17Aが保持力F1の作用線上に位置するように設定されている。つまり、作用部材25Aが受圧部13Aに接触して保持力F1を作用させる作用点と第1位置決め突起17Aとを通る仮想線が保持力F1の作用線と一致するように受圧部13Aの位置が設定されている(図2及び図3参照)。
そして、作用部材25Aは、図2に示すように、フロントカバー21の揺動中心(ヒンジ部23)よりも上方側に設けられ、把持部21Aは、作用部材25Aより上方側に設けられており、フロントカバー21のうち把持部21Aと作用部材25Aとの間には、フロントカバー21に作用する保持力F1の反作用に対向して、フロントカバー21を閉塞位置に保持するロック機構27が設けられている。
なお、ロック機構27は、装置本体1に設けられた係止部27Aに係止される揺動可能な係止フック27B、及び係止フック27Bと係止部27Aとの係止状態を維持する向きの弾性力を係止フック27Bに付与するバネ27C等から構成されたものである。
また、受圧部13Aは、ベルトユニット13のうちフロントカバー21に対向する部位(ベルトユニット13の前面側)に設定されているとともに、その受圧面13Bは、保持力F1の作用線方向、及び張架面14Aと直交する方向(本実施形態では、上下方向)に対して傾いた傾斜平面にて構成されている。
因みに、保持力F1の作用線方向とは、開口部2から装置本体1の内方側又は外方側に向かう向き(本実施形態では張架方向)と一致し、張架面14Aと直交する方向は、本実施形態では、上下方向と一致する。
2.保持力作用機構の作動(図2参照)
保持力作用機構25(作用部材25A)は、フロントカバー21に設けられているので、フロントカバー21が閉塞位置にあるときには、作用部材25Aは受圧部13Aに接触して受圧部13Aに保持力F1を作用させる。
このため、フロントカバー21が閉塞位置にあるときには、第1位置決め突起17Aの外周面(特に、駆動ローラ15側の外周面)と第1位置決め穴1Aの内周面(特に、駆動ローラ15側の内周面)との接触面圧が高まるので、張架方向(前後方向)における装置本体1に対するベルトユニット13の位置が決定・保持される。
このとき、受圧部13Aの受圧面13Bが、前後方向及び上下方向に対して傾斜しているので、ベルトユニット13には、保持力F1の分力として下向きの力が作用し、前記した重力荷重受部と接触部との接触面圧が高まり、上下方向におけるベルトユニット13の位置が決定・保持される。
一方、フロントカバー21が開放位置にあるときには、フロントカバー21と一体的に揺動して作用部材25Aが受圧部13Aから離間し、受圧部13Aから保持力F1が消失するので、ベルトユニット13を前後方向及び上位下方向に位置決めするための保持力が解除される。
3.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
上述したように、本実施形態では、フロントカバー21を閉塞位置とすれば、保持力F1が受圧部13Aに作用し、ベルトユニット13が装置本体1に対して位置決め保持される。一方、フロントカバー21を開放位置とすれば、ベルトユニット13を位置決めするための保持力F1が解除されるので、フロントカバー21を開けてベルトユニット13を交換する際には、ベルトユニット13の着脱作業性を従来よりも容易にすることができる。
また、本実施形態では、保持力作用機構25(作用部材25A及びバネ25B)がフロントカバー21に設けられているので、画像形成装置1を簡素な構成とすることができる。
また、本実施形態では、開口部2は、装置本体1のうち転写ベルト14の張架方向一端側に設けられているので、ベルトユニット13を装置本体1から着脱するときの着脱方向一端側に開口部2が設けられた構成となり、ベルトユニット13の着脱作業性を向上させることができる。
ところで、本実施形態では、フロントカバー21が閉塞位置にあるときに受圧部13Aに保持力F1を作用させるので、フロントカバー21を閉じる際には保持力に相当する力の操作力をユーザがフロントカバー21に作用させる必要があり、フロントカバー21の操作力が大きくなってしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、フロントカバー21は、下端側を中心に閉塞位置と開放位置との間で揺動変位可能であり、かつ、その揺動中心よりも上方側に作用部材25Aが設けられ、かつ、把持部21Aがフロントカバー21のうち作用部材25Aより上方側に設けられていることを特徴としている。
これにより、本実施形態では、揺動中心から作用部材25Aまでの距離より揺動中心から把持部21Aまでの距離が大きくなるので(図2参照)、テコの原理により、フロントカバー21を閉じる際の操作力が過度に大きくなってしまうことを防止できる。
また、本実施形態では、保持力作用機構25は、開口部2側から装置本体1の内方側に向かう向きに保持力を作用させ、さらに、フロントカバー21に作用する保持力の反作用に対向して、フロントカバー21を閉塞位置に保持するロック機構27を備えることを特徴としている。
これにより、本実施形態では、保持力作用機構25は、ベルトユニット13を装置本体1内側に押圧する向きの保持力F1を受圧部13Aに作用させる。一方、フロントカバー21は、ベルトユニット13からの反作用として、フロントカバー21を開く向きの力を受ける。
したがって、ロック機構27を開放すると同時にフロントカバー21が開くとともに、保持力F1を開放することができるので、ベルトユニットの着脱作業性を向上させることができる。
また、本実施形態では、受圧部13Aの受圧面13Bは、保持力F1の作用線に対して傾いた傾斜面にて構成されているので、保持力F1は、受圧面13Bにて少なくとも2方向に分解される。
このため、2方向(本実施形態では、前後方向及び上下方向)についてベルトユニット13を位置決め固定することが可能となるので、ベルトユニット13を適切に位置決め固定することができる。
4.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、第1位置決め穴1Aが特許請求の範囲に記載された本体側位置決め部に相当し、第1位置決め突起17Aが特許請求の範囲に記載されたユニット側位置決め部に相当し、フロントカバー21が特許請求の範囲に記載された開閉カバーに相当し、保持力作用機構25が特許請求の範囲に記載された保持力作用手段に相当し、作用部材25Aが特許請求の範囲に記載された作用手段に相当し、バネ25Bが特許請求の範囲に記載されたバネ手段に相当する。
(第2実施形態)
第1実施形態では、開口部2から装置本体1の内方側に向かう向きの保持力F1を受圧部13Aに作用させたが、本実施形態では、これと逆に、開口部2から装置本体1の外方側に向かう向きの保持力F1を受圧部13Aに作用させるものである。
具体的には、図4に示すように、保持力作用機構25の作用部材25Aがフロントカバー21側を揺動中心とした揺動可能な構成とするとともに、受圧面13Bを装置本体1の内方側に向けている。
因みに、本実施形態に係る受圧面13Bの傾斜方向は、第1実施形態に係る受圧面13Bの傾斜方向と、張架面14Aと直交する方向(上下方向)に対して略線対称となる方向に傾いた傾斜面となっている。
このため、フロントカバー21が閉塞位置にあるときには、図4に示すように、第1位置決め突起17Aの外周面(特に、従動ローラ16側の外周面)と第1位置決め穴1Aの内周面(特に、従動ローラ16側の内周面)との接触面圧が高まるので、張架方向(前後方向)における装置本体1に対するベルトユニット13の位置が決定・保持される。
このとき、受圧部13Aの受圧面13Bが、前後方向及び上下方向に対して傾斜しているので、第1実施形態と同様に、前記した重力荷重受部と接触部との接触面圧が高まり、上下方向におけるベルトユニット13の位置が決定・保持される。
そして、本実施形態では、保持力作用機構25は、開口部2側から装置本体1の外方側に向かう向きに保持力F1を作用させ、さらに、フロントカバー21には、保持力F1の反作用により開口部2側から装置本体1の内方側に向かう向きの力が作用する。
したがって、本実施形態では、保持力F1の反作用がフロントカバー21を閉塞位置に保持する力として機能するので、保持力作用機構25によりフロントカバー21を閉塞位置に保持するロック機構を兼ねさせることができ、第1実施形態に比べて画像形成装置1を更に簡素な構成とすることができる。。
(第3実施形態)
本実施形態は第2実施形態の変形例であり、具体的には、第2実施形態と同様な構成において、従動ローラ16の回転軸16Aの軸方向両端側に受圧部13Aに設定するとともに、軸方向両側に保持力作用機構25を設けたものである。
すなわち、図5に示すように、従動ローラ16(回転軸16A)は、軸受ブロック16Bを介して張架方向に変位可能にフレーム17に組み付けられている。そして、回転軸16Aの軸方向両端側であって、駆動ローラ15側(図5の左側)に面した部位に受圧部13Aが設定されている。
このため、保持力作用機構25(作用部材25A)が開口部2側から装置本体1の外方側に向かう向きに保持力F1を受圧部13Aに作用させると、従動ローラ16は駆動ローラ15から離間する向きに移動しようとするので、転写ベルト14に発生する張力が増大する。
このとき、駆動ローラ15には、転写ベルト14から受ける張力により駆動ローラ15を従動ローラ16側に移動させる向きの力が作用するものの、駆動ローラ15はフレーム17(ベルトユニット13)に対して不動であるので、開口部2(フロントカバー21)側にベルトユニット13を移動させる向きの力がベルトユニット13に作用する。
したがって、フロントカバー21が閉塞位置にあるときには、第2実施形態と同様に、第1位置決め突起17Aの外周面と第1位置決め穴1Aの内周面との接触面圧が高まるので、張架方向(前後方向)における装置本体1に対するベルトユニット13の位置が決定・保持される。
これにより、本実施形態では、保持力作用機構25が転写ベルト14に張力を付与するテンショナーとしても機能するので、保持力作用機構25をテンショナーと兼用するとともにロック機構とも兼用することができ、ベルトユニット13の着脱作業性を向上させつつ、第1実施形態や第2実施形態に比べて画像形成装置1をさらに簡素な構成とすることができる。
なお、本実施形態では、コイルバネ19は、軸受ブロック16Bのガタツキを抑制する程度の弾性力を軸受ブロック16Bに作用させており、張架面14A(転写ベルト14)に所定の張力を発生させる力は、主に、作用部材25Aを介して付与されるバネ25Bの弾性力である。
因みに、本実施形態では、従動ローラ16が特許請求の範囲に記載された第1ローラに相当し、駆動ローラ15が特許請求の範囲に記載された第1ローラ(従動ローラ16)に対して開口部2から装置本体1の内方側に向かう向き側にずれた位置にある第2ローラに相当し、回転軸16Aが特許請求の範囲に記載された支持軸に相当する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、保持力作用機構25のバネ25Bとしてコイルバネを採用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、板バネや捻りバネ又はゴム等の弾性体にてバネ25Bを構成してもよい。
また、第2実施形態に保持力作用機構25がロック機構27を兼ねるものであったが、別途、ロック機構27を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、保持力作用機構25がフロントカバー21に設けられた構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、保持力作用機構25がフロントカバー21以外の部位に設けられ、リンク等を介して機械的に連動してフロントカバー21と一体的に連動する構成であってもよい。
また、第1、2実施形態では、受圧部13A及び保持力作用機構25が軸方向一端側のみに設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、軸方向両端側に受圧部13A及び保持力作用機構25を設けてもよい。
また、第1〜3実施形態では、第1位置決め穴1A及び第1位置決め突起17A等が軸方向一端側のみに設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、軸方向両端側に第1位置決め穴1A及び第1位置決め突起17A等を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、フロントカバー21の揺動中心よりも上方側に作用部材25Aが設けられ、かつ、把持部21Aがフロントカバー21のうち作用部材25Aより上方側に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、開口部2が装置本体1の前面側に設けられていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、用紙搬送用のベルトユニット13に本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、中間転写ベルト用のベルトユニットに本発明を適用してもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
1…画像形成装置(装置本体)、1A…第1位置決め穴、1B…第2位置決め穴、
2…開口部、3…筐体、5…画像形成部、7…プロセスユニット、8…転写ローラ、
9…露光器、11…定着器、13…ベルトユニット、13A…受圧部、
13B…受圧面、14…転写ベルト、14A…張架面、15…駆動ローラ、
16…従動ローラ、16A…回転軸、16B…軸受ブロック、17…フレーム、
17A…第1位置決め突起、17B…第2位置決め突起、19…コイルバネ、
21…フロントカバー、21A…把持部、23…ヒンジ部、25…保持力作用機構、
25A…作用部材、25B…バネ、27…ロック機構、27A…係止部、
27B…係止フック、F1…保持力。

Claims (8)

  1. シートに画像を形成する画像形成装置であって、
    装置本体に着脱自在に装着され、無端状のベルトが架け渡されたベルトユニットと、
    前記装置本体に組み付けられ、前記装置本体に設けられた開口部を閉塞する閉塞位置と開放する開放位置との間で変位可能な開閉カバーと、
    前記ベルトユニットに設けられ、前記装置本体に設定された本体側位置決め部と接触することにより前記装置本体に対する前記ベルトユニットの位置を決めるユニット側位置決め部と、
    前記ベルトユニットに設けられ、前記本体側位置決め部と前記ユニット側位置決め部との接触面圧を高める向きの保持力を受ける受圧部と、
    前記開閉カバーと一体的に連動し、前記開閉カバーが前記閉塞位置にあるときには、前記受圧部に接触して前記受圧部に前記保持力を作用させ、一方、前記開閉カバーが前記開放位置にあるときには、前記受圧部から離間する保持力作用手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記保持力作用手段は、前記開閉カバーが前記閉塞位置にあるときに前記受圧部に接触する作用手段、及び前記作用手段に弾性力を作用させるバネ手段を有して構成されており、
    さらに、前記保持力作用手段は、前記開閉カバーに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ベルトユニットは、前記ベルトが張架された状態で前記装置本体に装着されており、
    さらに、前記開口部は、前記装置本体のうち前記ベルトの張架方向一端側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記開閉カバーは、下端側を中心に前記閉塞位置と前記開放位置との間で揺動変位可能であり、かつ、その揺動中心よりも上方側に前記作用手段が設けられており、
    さらに、前記開閉カバーをユーザが開閉操作するための把持部が、前記開閉カバーのうち前記作用手段より上方側に設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記保持力作用手段は、前記開口部から前記装置本体の内方側に向かう向きに前記保持力を作用させ、
    さらに、前記開閉カバーに作用する前記保持力の反作用に対向して、前記開閉カバーを前記閉塞位置に保持するロック機構を備えることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記保持力作用手段は、前記開口部から前記装置本体の外方側に向かう向きに前記保持力を作用させ、
    さらに、前記開閉カバーには、前記保持力の反作用により前記開口部から前記装置本体の内方側に向かう向きの力が作用することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ベルトは第1ローラ及び第2ローラ間に架け渡されており、
    前記第1ローラは前記開口部側に配設され、前記第2ローラは、前記第1ローラに対して前記開口部から前記装置本体の内方側に向かう向き側にずれた位置に配設されており、
    さらに、前記第1ローラの支持軸に前記受圧部が設けられ、かつ、前記第1ローラは、前記開口部から前記装置本体の外方側に向かう向きに変位可能であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記受圧部の受圧面は、前記開口部から前記装置本体の内方側又は外方側に向かう向きに対して傾いた傾斜面にて構成されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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