JP2012030848A - 物流容器 - Google Patents

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一雄 田島
Tatsuo Murai
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Abstract

【課題】スラリー氷の投入充填時には側壁と底部の境界部の排水孔から液体を排出でき、通常の状態では、密封状態を良好に保持でき、作業場や輸送車両等の床面を濡らす虞のない物流容器を提供する。
【解決手段】容器本体10の相対向する両側壁の外面下部に手掛け用凹部14を設け、側壁11aと底部13との境界部に手掛け用凹部14に通じる排水孔15を設け、手掛け用凹部14に、排水孔15の外側の開口部15aに嵌合可能な栓部31を有する閉塞体30を配置し、その両側端面30b,30bと手掛け用凹部14の両側面14b,14bとに有する凹凸嵌合による係合ガイドにより、栓部31が排水孔15の外側の開口部15bより上方位置から開口部15bとの対応位置に降下可能に係合させ、栓部31を開口部15bの対応位置した状態において押し込み嵌合可能に設ける。
【選択図】図8

Description

本発明は、主にブロッコリー等の野菜その他の農産物や鮮魚類等の輸送、保管等に使用される発泡樹脂製の物流容器に関するものである。
ブロッコリー等の野菜その他の農産物の輸送、保管等の物流において、上方に開口した平面矩形の容器本体と、その開口端部に嵌合被着される蓋体とからなる発泡スチロール等の断熱性のある発泡樹脂製の容器が使用されている。例えば、ブロッコリー等の野菜の場合、収穫された野菜を容器本体に収納し、収納した野菜の上に砕氷を入れて氷詰めにし、この状態で蓋体を被着して、保冷状態で輸送等の物流に供する。
近年、前記の氷詰めに用いる氷として、削氷状態の細かな氷片を水と混合させた流動性のある半液体状態をなすいわゆるシャーベット状のスラリー氷が用いられるようになってきている。シャーベット状のスラリー氷は、液体と同様にポンプにより搬送して容器本体内に容易に充填することができ、しかも、開孔を有する容器を使用した場合、充填されたスラリー氷の液体が開孔から短時間に抜け出ることにより、ブロッコリー等の野菜の間に残ったスラリー氷の氷が隙間なく野菜を包み込んだ状態で固まることで、ブロッコリー等の野菜を固定でき、かつ熱交換がよくて野菜等を新鮮に保つことができることから、特に近年において注目され普及し始めている。
このような氷詰めのためにスラリー氷を使用する物流容器としては、充填されるスラリー氷の全体を充分に固まらせるために、スラリー氷の充填時には液体を短時間に排出できることが望まれ、しかも輸送時には空気侵入を防止して保冷効果を低下させないように密封状態を良好に保持できること、氷が溶けて生じた水が流出して作業場や輸送車両の床面を濡らしたりして作業環境を損なう虞がないことが望まれる。
特許文献1には、鮮魚の輸送に使用する発泡樹脂製の容器において、シャーベット状のスラリー氷を使用する際に、スラリー氷の投入充填時の排水効果を高めるとともに、輸送時の空気侵入を防止するために、容器底面に非貫通の水落とし孔と該水落とし孔から容器外部に通じるトンネル部とを設けておき、海水を含むスラリー氷の投入時には、海水のみが水落とし孔に落とし込まれることで、海水をトンネル部を通じて外部に排出でき、また輸送時には前記トンネル部に溜まる水滴によってトンネル部を遮蔽できて、密封状態を保持できるようにしたものが提案されている。
しかしながら、この提案の場合、輸送中は、容器底面の水落とし孔とトンネル部による排水のための通路が水滴のみによって遮蔽されるものであるため、輸送中に水滴が脱落したり蒸発して縮小したりする可能性があって遮蔽状態が不安定になり、密封状態の保持に不安があり、氷が溶けて生じた水が流出し作業場や輸送車両の床面等を濡らす虞が多分にある。
特開2006−264742号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、シャーベット状のスラリー氷を使用する主として野菜等の農産物あるいは鮮魚類等の物流容器として、半液体状態のスラリー氷の投入充填時には、側壁と底部の境界部の排水孔から液体を排出でき、しかもごく簡単なスライド及び押し込み操作によって排水孔を閉栓して容器内部を密封状態に保持でき、輸送中に氷が溶けて生じた水が容器外部に流出して作業場や輸送車両等の床面を濡らす虞がなく、作業環境を良好に保持できる物流容器を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明の物流容器は、上方に開口する容器本体と、該容器本体に対し被着自在な蓋体とからなる断熱性を有する発泡樹脂製の物流容器であって、容器本体の縦横一方の相対向する両側壁の外面下部に手掛け用凹部が設けられ、前記両側壁の少なくとも一方の側壁と底部との境界部には、容器内側から側壁外面の前記手掛け用凹部の部分に通じて開口する排水孔が設けられ、前記手掛け用凹部には、内側面の下部に前記排水孔の外側の開口部に押し込み嵌合可能な栓部を有する閉塞体が嵌合配置されてなり、該閉塞体は、その両側端面と手掛け用凹部の両側面とに有する凹凸嵌合による係合ガイドにより、前記栓部が前記排水孔の外側の開口部より上方の位置から該開口部との対応位置に降下可能に係合しており、前記栓部が該開口部との対応位置した状態において押し込み嵌合可能に設けられてなることを特徴とする。
この物流容器によれば、野菜等の内容物を収容した後、蓋体を被着するまでにスラリー氷を投入充填すると、スラリー氷の液体は側壁と底部の境界部に有する前記排水孔から自動的に排出される。これにより、容器内部のスラリー氷の氷が容器内部の野菜等を包み込んだ状態で固まった状態になる。この後、手掛け用凹部の両側面の凹凸嵌合による係合ガイドにより降下可能な係合状態で嵌合配置されている閉塞体を、栓部が排水孔の外側の開口部より上方にある位置から、該開口部と対応する位置まで降下させるように押し下げるとともに、栓部が該開口部との対応位置にある状態において、合成樹脂発泡体の弾性を利用して、内面側の前記栓部を排水孔の外側の開口部に弾力的に押し込み嵌合する。これにより、容器内部を密封状態に保持でき、輸送中に氷が溶けて生じた水が容器外部に流出したり、滲み出したりすることがなく、また作業場や輸送車両の床面を濡らすおそれがない。
前記の物流容器において、前記閉塞体の両側端面と手掛け用凹部の両側面の係合ガイドとして、閉塞体の両側端面に係合凸部が設けられ、手掛け用凹部の両側面には、前記係合凸部が上下動可能に嵌合する上下方向の係合溝が形成されるとともに、該係合溝の下端部から手掛け用凹部の内面側に、前記栓部を排水孔の外側の開口部に押し込み嵌合した状態において前記係合凸部が嵌合し係合する係合凹部が設けられてなるものとすることができる。これにより、排水孔の外側の開口部に栓部を嵌合した状態に良好に保持できる。特に、前記係合凹部が、前記係合溝の下端部との間に前記係合凸部が弾力的に乗り越えかつ係合できる凸状部を介在させて形成されていることにより、前記栓部を排水孔の開口部内周に押し込み嵌合した状態においては、係合凸部が係合凹部に嵌合して前記凸状部に対し栓部の抜脱方向に係合することになり、抜脱が阻止される。
前記の物流容器において、前記排水孔の外側の開口部の内周には周方向の凹条が形成されるとともに、該開口部の内周に嵌合する前記栓部の外周には前記凹条に弾力的に嵌合する凸条が設けられてなるものとすることができる。これにより、前記栓部は排水孔の内周に液密に、かつ容易に抜脱しないように嵌合でき、密封状態に良好に保持できる。特に、前記係合凹部と係合凸部の部分と、前記凹条と凸条の部分で二重に係合できることになり、抜脱防止の効果が高められ、栓部による閉栓状態を良好に保持できる。
前記の物流容器において、前記排水孔の外側の開口部の形状及び前記栓部の外形が円形であるものが好ましく、これにより、前記凹条と凸条による嵌合が全周で均一化でき、寸法精度がそれ程高くなくても全周で密着でき、密封状態を良好に保持できる。
前記の物流容器において、前記閉塞体は、前記栓部が排水孔の外側の開口部に嵌合した状態において、側壁外面と同一面をなすように形成されてなるものとする。これにより、排水孔を閉塞した状態の容器の取り扱いにおいては、容器側壁の外側面に余分な突出部を有さないため、保管、輸送等の際には側面同士を当接させて並列させることができ、積載効率や保管効率を損なうことがない。
前記の物流容器において、前記手掛け用凹部は、容器底面から側壁高さの1/2〜3/4の高さ位置まで形成され、前記閉塞体の上下方向寸法が、手掛け用凹部の高さの1/2〜3/4であるものが好ましい。これにより、閉塞体の栓部を排水孔に嵌合した状態において、手掛け用凹部の上部に手掛け操作に必要な空隙を確保でき、運搬等の取り扱い性能を損なうことがない。
前記の物流容器において、底部上面が前記排水孔の底部側の凹部に向かって僅かに低く傾斜しているものとすることができる。これにより、容器内部に充填されたスラリー氷の液体を前記排水孔に流して効率よく排水できる。
上記したように本発明の物流容器によれば、ブロッコリー等の野菜その他の農産物や鮮魚類の輸送、保管等の物流において、内容物を収納した状態で半液体状態のスラリー氷を投入充填した際に、容器内部のスラリー氷の液体を側壁と底部の境界部に設けた排水孔から容易に排出でき、これにより、短時間で容器内部のスラリー氷の氷が容器内部の野菜等を包み込んだ状態で固まった状態になる。しかも、手掛け用凹部に嵌合配置した閉塞体の簡単なスライド及び押し込み嵌合操作により、前記排水孔を閉塞できるので、容易にかつ確実に容器内部を密封状態に保持でき、輸送中に氷が溶けて生じた水が容器外部に流出したり、滲み出したりすることがなく、作業場や輸送車両の床面を濡らすおそれがなく、作業環境を良好に保持できる。
また、前記閉塞体は、この種の容器に必要な手掛け用凹部を利用して前記閉塞体を配置でき、閉塞状態においては、該閉塞体が容器側壁からはみ出さないようにすることも可能であり、輸送、保管等の取り扱いも容易になる。
本発明の物流容器の実施例を示す蓋体と容器本体と閉塞体を分離して示す斜視図である。 容器本体と閉塞体の分離した平面図である。 容器本体の側面図(a)と閉塞体の内面側からの側面図(b)である。 容器本体と閉塞体の分離した縦断正面図である。 同上の一部の拡大断面図である。 容器本体の手掛け用凹部に閉塞体を嵌合配置した状態の一部の拡大縦断正面図である。 排水孔を閉栓した状態の容器本体の縦断正面図である。 同上の一部の拡大断面図である。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
物流容器Aは、主として発泡ポリスチレン等の発泡樹脂を素材として成形された断熱性を有する発泡樹脂製の容器であり、平面が長方形や正方形等の矩形をなして上方に開口する容器本体10と、該容器本体10に対し被着自在な蓋体20とよりなる。
前記容器本体10に対する前記蓋体20の被着構造として、図示する実施例の場合、容器本体10の四方の各側壁11a、11b,11c,11dの上端の開口端部10aと蓋体20の周縁部20aの下面とに、凹部と凸部による嵌合構造、例えば、図のように全周にわたって連続して互いに嵌合する凸条縁12と凹状溝22等による嵌合構造が設けられている。通常は、図のように、前記容器本体10の開口端部10aの外側の約半部が全周にわたって切欠されることにより、内側の約半部が凸条縁12として形成され、また、前記蓋体20の周縁部20aの下面には、蓋体被着状態において前記凸条縁12に嵌合する凹条溝22が周方向に連続して形成されている。
前記容器本体10の縦横一方の相対向する両側壁、例えば図のように短辺側の側壁11a,11cの外面下部には、幅方向の中央部に所要の幅を持つ手掛け用凹部14が容器底面すなわち底部13の下面から所要の高さ位置まで形成されている。通常、前記手掛け用凹部14は、底部13の下面から側壁高さの1/3〜3/4、好ましくは側壁高さの1/2〜2/3の高さ位置の範囲まで形成され、該手掛け用凹部14の上端の段部が逆傾斜の手掛け部14aとして形成されている。前記側壁11a,11cの手掛け用凹部14の部分は、断熱容器として必要な肉厚を確保するために、側壁内面側が膨出形成されている。
前記両側壁11a,11cの少なくとも一方の側壁(図の場合は両方の側壁)と底部13との境界部には、例えば図のように容器側面の幅方向中央部において、少なくとも下部側の一部、例えば下半部が底部13の上面13aより落とし込んで形成され、容器内側から側壁11aの外面の前記手掛け用凹部14の部分に通じて開口する排水孔15が設けられている。この排水孔15は、どのような形状をなすものであってもよいが、実施上は、少なくとも外側の開口部15bでは円形をなすものが好ましい。この排水孔15の外側の開口部15bの口径は、通常10〜30mm、好ましくは15〜25mmの範囲として、スラリー氷の氷を排出させずに液体を効率よく排出できるように設定される。
前記手掛け用凹部14には、前記排水孔15の外側の開口部15b対して密着状態に押し込み嵌合可能な栓部31を内側面の下部に有する合成樹脂発泡体よりなる板状の閉塞体30が、後述するように前記栓部31を手掛け用凹部14の内側面に当接もしくは近接させた状態でスライド可能に嵌合配置されている。
前記閉塞体30は、主板部30aの両側端面30b,30bと手掛け用凹部14の両側面14b,14bとに有する凹凸嵌合による係合ガイドにより、前記栓部31が前記排水孔15の外側の開口部15bより上方の位置から該開口部15bとの対応位置に降下可能に係合し、かつ、該開口部15bとの対応位置において前記栓部31を該開口部15bの内周に合成樹脂発泡体の弾性を利用して押し込み嵌合でき、液密に閉栓できるように設けられている。
そのため、前記閉塞体30は、主板部30aの内側面より突出する栓部31が手掛け用凹部14の内側面に当接した状態において、両側端面30b,30bの内面側の一部(例えば厚み方向の約半部)が前記手掛け用凹部14の両側面14b,14bに接触してスライド可能に嵌合するように、前記手掛け用凹部14の深さD及び栓部31の突出寸法Cが設定されている。例えば、図の場合、前記栓部31の突出寸法Cは前記手掛け用凹部14の深さDの約1/2に設定されており、さらに前記閉塞体30の栓部31を除く主板部30の厚みTが前記手掛け用凹部14の深さDと同じに設定され、前記栓部31を排水孔15に嵌合した状態において、側壁外面と同一面をなすように形成されている。また、前記閉塞体30の上下方向寸法Bは、手掛け用凹部14の高さの1/2〜3/4とされ、該閉塞体30が手掛け用凹部14に対して、前記栓部31が前記排水孔15の外側の開口部15bより上方に位置するように嵌合配置した状態において、該閉塞体30の上端と手掛け用凹部14の上端との間に、少なくとも前記閉塞体30の押し下げ操作等のために必要な所要の間隔を保有するように設定されている。
そして、前記凹凸嵌合による係合ガイドとして、前記両側端面30b,30bと前記手掛け用凹部14の両側面14b,14bとの接触面部分の一方、例えば両側端面30b,30bには、それぞれ係合凸部32,32が設けられるとともに、手掛け用凹部14の両側面14b,14bには、それぞれ前記係合凸部32、32が合成樹脂発泡体の弾性を利用して弾力的に嵌合でき、かつ上下方向にスライド可能に嵌合し係合する係合溝16,16が設けられており、この係合溝16,16に嵌合し係合した前記係合凸部32,32が、係合溝16,16の上端部の位置にあるときは前記栓部31が前記排水孔15の開口部15aより上方の位置にあり、前記ガイド用凸部32,32がガイド用溝16,16の下端部の位置に降下したとき、前記栓部31が前記排水孔15の開口部15aと対応位置するように設定されている。
さらに、前記係合溝16,16の下端部における手掛け用凹部14の内側面(内奥面)の側に、前記閉塞体30を該切欠部14の内側面に当接する位置まで押し込み、かつ前記栓部31を排水孔15の外側の開口部15bに押し込み嵌合した状態において、前記係合凸部32,32が嵌合し係合する係合凹部17,17が設けられている。前記係合凹部17,17は係合溝16,16の下端部に連続して形成されているものであってもよいが、図示する実施例の場合、前記係合凹部17,17は、前記係合溝16,16の下端部との間に前記係合凸部32,32が弾力的に乗り越えかつ係合できる凸状部を17a,17aを介在させて形成されており、一旦係合凸部32,32が嵌合し係合すると容易に抜脱しないようになっている。
前記の閉塞体30の両側端面の係合凸部32と、手掛け用凹部14の両側面の係合溝16及び係合凹部17は、それぞれ1つであってもよいが、嵌合及び係合強度や安定性等の点から、図のように上下に間隔をおいて複数(図は2つ)設けておくのが好ましい。
図の場合は、上下の係合溝16、16間に非溝部が設けられるとともに、閉塞体30を手掛け用凹部14に嵌合配置した状態で、前記排水孔15を閉栓するまでのセット状態においては、上部側の係合溝16に上下2つの係合凸部32が嵌合して容易に効果しないように保持され、排水後に前記閉塞体30を手で押さえることにより、下側の係合凸部32が前記非溝部を弾力的に乗り越えて下側の係合溝16に嵌合して降下するように形成されている。
前記閉塞体30の栓部31は、前記排水孔15の外側の開口部15bに対し合成樹脂発泡体の弾性を利用して密着状態に押し込み嵌合できものであればよいが、嵌合時の密封性や抜脱防止の効果の点から、図のように、排水孔15の外側の開口部15bの内周に、周方向の凹条18を形成するとともに、該開口部15bの内周に嵌合する前記栓部31の外周に、前記凹条18に弾力的に嵌合する凸条33を設けておき、前記排水孔15に対する前記栓部31の嵌合時に前記凸条33と凹条18とを嵌合し係合させるようにするのが特に好ましい。
前記栓部31は、前記排水孔15の外側の開口部15bの形状に対応した形状、例えば図のように円形とし、その外周に前記凸条33を設けておくのがよく、これにより、合成樹脂発泡体の成形のために寸法精度がそれ程高くなくても、前記凹条18と凸条33との嵌合を全周で均一化でき、密封状態を良好に保持できることになる。もちろん、前記排水孔15の開口形状、栓部31の形状は、楕円形や四角形等の多角形等、他の形状での実施も可能である。
前記容器本体10の底部13の上面13aは、前記排水孔15の容器内側の開口部15aに向かって僅かに低く傾斜した傾斜面として、スラリー氷の液体を排水孔15の方へ流れ易くし、効率よく排水できるようにしている。
なお、図示する実施例の物流容器Aの場合、前記蓋体20の上面周縁部には、容器本体10に蓋体20を被着した状態での容器の積み重ね時に、上段の容器の容器本体10の底部下面の周縁部に有する切欠部19が嵌合する凸縁29が設けられており、前記蓋体20を被着した物流容器Aを安定性よく積み重ねることができるようになっている。
前記容器本体10、蓋体20及び蓋板30の構成材である発泡樹脂としては、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の各種合成樹脂の発泡体を用いることができる。中でも、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂のビーズ発泡体による成形体が好適に用いられる。スチレン改質ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られるものであり、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂の中でも、スチレン改質ポリエチレン樹脂が好ましく、例えば、スチレン成分の割合は40〜90重量%、好ましくは50〜85重量%、さらに好ましくは55〜75重量%のものが用いられる。また、前記発泡体の発泡倍率は10〜70倍が好ましい。
スチレン改質ポリオレフィン系樹脂のビーズ発泡体の成形品は、同じ発泡倍率のポリプロピレン系樹脂ビーズの成形品に比べて強度があり、また、深さが500mmを越える容器を成形した場合の収縮率が低く寸法精度もよい。さらに、スチレン系樹脂ビーズの発泡成形品に比べて擦れによる粉が出難い長所もある。
なお、前記閉塞体30の係合凸部32と手掛け用凹部14の両側面14bの係合溝16による凹凸嵌合による係合ガイドの部分、及び栓部31等については、嵌合強度や破損防止の点から、発泡倍率を他より低く設定するのが望ましい。
上記した実施例の物流容器Aの使用状態について説明する。この物流容器Aは、ブロッコリー等の野菜その他の農産物、鮮魚類等の保冷を要する物品の輸送、保管等の物流に使用する。この使用において、閉塞体30は、一方の相対向する側壁11a,11cの外面の手掛け用凹部14に、内面側の栓部31が排水孔15の外側の開口部15bより上方に位置するように主板部30aを嵌合配置しておく。この閉塞体30の嵌合は、係合ガイドを構成する両側端面の係合凸部32を合成樹脂発泡体特有の弾性を利用して弾性変形させるように、該閉塞体30を手掛け用凹部14の両側面間に押し込んで、該係合凸部32を両側面の係合溝16に嵌合は、容易に抜脱できないように配置しておく(図6)。この状態では、側壁11a,11cと底部13の境界部に有する前記排水孔15は、外側の開口部15bが開口した状態であり、容器内部から外部に連通した状態である。
そして、例えば、収穫された野菜等の農産物その他の包装対象物を容器本体10に収納し、必要に応じて収納状態のままで所定の予冷(真空予冷や差圧予冷)を行った後、氷詰め用として、細かな氷片と水を混合した流動性のある半液体状態のスラリー氷を用い、収納された野菜等の農産物その他の包装対象物を埋めるようにスラリー氷を投入し充填する。この際、スラリー氷の液体は前記排水孔15から自動的に排出される。これにより、容器内部のスラリー氷の氷が容器内部の野菜等を包み込んだ状態で固まった状態になる。これにより、農産物や鮮魚類等の包装対象物を、熱交換のよい氷による冷却効果で保冷状態に良好に保持でき、新鮮な状態に保つことができる。
この後、手掛け用凹部14の両側面14b,14b間において凹凸嵌合による係合ガイドにより降下可能な係合状態で嵌合して配置されている閉塞体30を、前記栓部31が排水孔15の外側の開口部15bより上方にある位置から、該開口部15bと対応する位置まで降下させるように押し下げるとともに、前記栓部31が該開口部15bに対応位置したとき、合成樹脂発泡体の弾性を利用して、前記栓部31を排水孔15の外側の開口部15bに弾力的に押し込み嵌合し、該排水孔15を閉栓し密封状態に保持する(図7及び図8)。すなわち、排水孔15の閉栓操作をごく簡単に行える。
特に、前記栓部31を排水孔15に押し込み嵌合する際、前記栓部31が係合ガイドを構成している前記係合凸部32は、合成樹脂発泡体の弾性により凸条部17aを乗り越えて内方側の係合凹部17に嵌合して係合し、さらに前記栓部31の外周の周方向の凸条33が排水孔15の外側の開口部15bの内周の凹条18に嵌合し係合する(図8)。これにより、前記係合凸部32と係合凹部17の個所、及び、前記凸条33と凹条18の個所の2個所で係合することになって、栓部31を容易に抜脱しないように保持でき、前記排水孔15を閉栓状態に良好に保持できる。このため、輸送中に氷が溶けて生じた水が容器外部に流出したり、滲み出したりすることがなく、作業場や輸送車両の床面を濡らす虞がなく、作業環境を良好に保持できる。
A…物流容器、10…容器本体、10a…開口端部、11a,11b,11c,11d…側壁、12…凸条縁、13…底部、13a…上面、14…手掛け用凹部、14a…、14b…、15…排水孔、15a…開口部、15b…外側の開口部、16…係合溝、17…係合凹部、17a…凸状部、18…凹条、19…切欠部、20…蓋体、20a…周縁部、22…凹状溝、29…凸縁、30…閉塞体、30a…主板部、30b…両側面、31…栓部。32…係合凸部、33…凸条、B…閉塞体の上下方向寸法、C…栓部の突出寸法、D…手掛け用凹部の深さ、T…主板部の厚み。

Claims (8)

  1. 上方に開口する容器本体と、該容器本体に対し被着自在な蓋体とからなる断熱性を有する発泡樹脂製の物流容器であって、
    容器本体の縦横一方の相対向する両側壁の外面下部に手掛け用凹部が設けられ、前記両側壁の少なくとも一方の側壁と底部との境界部には、容器内側から側壁外面の前記手掛け用凹部の部分に通じて開口する排水孔が設けられ、
    前記手掛け用凹部には、内側面の下部に前記排水孔の外側の開口部に押し込み嵌合可能な栓部を有する閉塞体が嵌合配置されてなり、該閉塞体は、その両側端面と手掛け用凹部の両側面とに有する凹凸嵌合による係合ガイドにより、前記栓部が前記排水孔の外側の開口部より上方の位置から該開口部との対応位置に降下可能に係合しており、前記栓部が該開口部との対応位置した状態において押し込み嵌合可能に設けられてなることを特徴とする物流容器。
  2. 前記閉塞体の両側端面と手掛け用凹部の両側面の係合ガイドとして、閉塞体の両側端面に係合凸部が設けられ、手掛け用凹部の両側面には、前記係合凸部が上下動可能に嵌合する上下方向の係合溝が形成されるとともに、該係合溝の下端部から手掛け用凹部の内面側に、前記栓部を排水孔の外側の開口部に押し込み嵌合した状態において前記係合凸部が嵌合し係合する係合凹部が設けられてなる請求項1に記載の物流容器。
  3. 前記係合凹部は、前記係合溝の下端部との間に前記係合凸部が弾力的に乗り越えかつ係合できる凸状部を介在させて形成されてなる請求項2に記載の物流容器。
  4. 前記排水孔の外側の開口部の内周には周方向の凹条が形成されるとともに、該開口部の内周に嵌合する前記栓部の外周には前記凹条に弾力的に嵌合する凸条が設けられてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の物流容器。
  5. 前記排水孔の外側の開口部の形状及び前記栓部の外形が円形である請求項4に記載の物流容器。
  6. 前記閉塞体は、前記栓部が排水孔の外側の開口部に嵌合した状態において、側壁外面と同一面をなすように形成されてなる請求項1〜5のいずれか1項に記載の物流容器。
  7. 前記手掛け用凹部は、容器底面から側壁高さの1/2〜3/4の高さ位置まで形成され、前記閉塞体の上下方向寸法が、手掛け用凹部の高さの1/2〜3/4である請求項1〜6のいずれか1項に記載の物流容器。
  8. 底部上面が前記排水孔の容器内側の開口部に向かって僅かに低く傾斜している請求項1〜7のいずれか1項に記載の物流容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016049775A1 (en) * 2014-10-03 2016-04-07 Sunwell Engineering Company Limited A temperature controlled container

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