JP2012030160A - 塗布装置 - Google Patents

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JP2012030160A JP2010170476A JP2010170476A JP2012030160A JP 2012030160 A JP2012030160 A JP 2012030160A JP 2010170476 A JP2010170476 A JP 2010170476A JP 2010170476 A JP2010170476 A JP 2010170476A JP 2012030160 A JP2012030160 A JP 2012030160A
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Abstract

【課題】太陽電池用基板のような薄い角型の基板に対して良好に拡散材を塗布できる塗布装置を提供する。
【解決手段】平面形状が角型の基板Wを吸着保持した状態で回転可能なチャック部20と、回転状態の基板Wの表面に対して拡散材を滴下する滴下ノズルと、基板Wの裏面側に洗浄液を供給する洗浄ノズル22aと、を備えた塗布装置である。チャック部20は平面視した状態で円形状からなり、且つ基板Wの短辺の長さの40〜70%の直径を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、塗布装置に関する。
近年、太陽電池が様々な用途において注目されている。太陽電池用基板の製造工程では、半導体基板の表面に拡散材を塗布する工程がある。このような太陽電池用塗布装置には安価、且つ高速タクトの装置が要求されている。
ところで、従来から、IC等の半導体装置を製造する際、ウエハを保持したチャック部を回転させ、その表面に遠心力でレジストを塗布する塗布装置としてスピンコータが知られている(例えば、特許文献1参照)。そこで、太陽電池用基板に拡散材を塗布するための装置として上述のスピンコータを用いることが考えられる。
特開平06−20935号公報
しかしながら、太陽電池用基板はウエハよりも薄いため、例えば上記スピンコータをそのまま拡散材の塗布に適用すると、チャック部に保持された太陽電池用基板が下方に垂れ下がることで安定性に欠けるといった問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、太陽電池用基板のような薄い角型の基板に対して良好に拡散材を塗布できる塗布装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る塗布装置は、平面形状が角型の基板を吸着保持した状態で回転可能なチャック部と、回転状態の前記基板の表面に対して拡散材を滴下する滴下ノズルと、前記基板の裏面側に洗浄液を供給する洗浄ノズルと、を備えた塗布装置において、前記チャック部は平面視した状態で円形状からなり、且つ前記基板の短辺の長さの40〜70%の直径を有することを特徴とする。
本発明の塗布装置によれば、チャック部が基板の短辺の長さの40〜70%の直径を有するので、例えば平面形状が角型であり且つ厚みの薄い基板であってもチャック部が良好に保持できる。よって、チャック部が保持する基板上に拡散材を良好に塗布することができる。
また、上記塗布装置においては、前記洗浄ノズルは、平面視した状態で前記チャック部に対して同心状であり、且つ前記チャック部の外縁と前記基板の外縁との略中央に配置されるのが好ましい。
この構成によれば、チャック部の外縁と基板の外縁との略中央に洗浄ノズルが配置されるため、基板の裏面におけるチャック部の外縁に対して略同心円状となる位置に洗浄液を供給することができる。
また、上記塗布装置においては、前記洗浄ノズルは前記基板の短辺の外縁端から10mm以内に配置されるのが好ましい。
このように洗浄ノズルが前記基板の短辺の外縁端から10mm以内に配置されるので、洗浄ノズルから供給された洗浄液が基板の裏面の外縁端に良好に広がるようになる。よって、拡散材の基板裏面への回り込みを防止することで、拡散材の塗布後に基板の裏面を洗浄する所謂バックリンス処理を別途行う必要がなくなり、塗布工程のタクトを短縮することができる。
また、上記塗布装置においては、前記基板は四隅が面取りされた形状であるのが好ましい。さらに、前記基板が太陽電池用基板であるのが望ましい。
このような四隅が面取りされた形状の基板は太陽電池用途として好適である。本発明を採用すれば、一般的に半導体ウエハよりも薄く安定性にかける太陽電池用基板であっても上記チャック部が安定して保持するため、拡散材料を良好に塗布できる。
本発明によれば、太陽電池用基板のような薄い角型の基板に対して良好に拡散材を塗布できる塗布装置を提供することができる。
(a)、(b)は基板処理装置の構成を示す平面図及び断面図である。 基板処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 塗布装置の要部構成を示す図である。 ノズル部の要部構成を示す図である。 塗布装置による拡散材料の塗布工程を示すフローチャートを示す図である。 塗布装置における塗布工程を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1(a)は本発明の塗布装置を含む基板処理装置の平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線矢視による断面図である。図2は基板処理装置100の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態に係る基板処理装置は太陽電池を構成する太陽電池用基板に不純物を拡散するための拡散材料を塗布及び乾燥する処理を行うためのものであり、基板塗布装置は太陽電池用基板(以下、基板と称す)に拡散材を塗布するために用いられる。
以下、基板処理装置100の構成を説明するにあたり、表記の簡単のため、XYZ座標系を用いて図中の方向を説明する。基板処理装置100の長手方向であって基板の搬送方向をX方向と表記する。平面視でX方向(基板搬送方向)に直交する方向をY方向と表記する。X方向軸及びY方向軸を含む平面に垂直な方向をZ方向と表記する。なお、X方向、Y方向及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が+方向、矢印の方向とは反対の方向が−方向であるものとする。
図1(a)、(b)に示すように、基板処理装置100は、被処理物である基板Wを搬入するための搬入部1と、該搬入部1の下流側(+X方向)に設けられた塗布装置10と、該塗布装置10の下流側(+X方向)に設けられた乾燥装置3と、これら搬入部1から乾燥装置3まで基板Wを搬送する第1搬送装置6と、乾燥装置3の部分において基板Wを搬送する第2搬送装置7と、を備えている。
基板処理装置100は、図2に示すように、搬入部1、塗布装置10、乾燥装置3、第1搬送装置6、及び第2搬送装置7の各々の駆動を制御する制御部9を備えている。
乾燥装置3は、下流側(+X方向)に向かって順に配置された3台のホットプレート3a、3b、3cから構成されている。各ホットプレート3a,3b,3cは、基板の搬送方向と直交する方向(Y方向)に3分割され、各ホットプレート3a,3b,3c間に隙間51が形成されている。
上記第2搬送装置7は、隙間51を介してホットプレート3a、3b、3cの裏面側と表面との間を進退可能な薄板状の基板支持部材52と、該基板支持部材52をX方向に沿ってガイドするガイドロッド53と、該ガイドロッド53に沿って基板支持部材52をX方向に沿って移動するシリンダユニット54と、を含む。乾燥装置3は、制御部9と電気的に接続されており、各ホットプレート3a,3b,3cの駆動が制御部9により制御されている。
塗布装置10は、基板Wを保持するチャック部20と、チャック部20に保持された基板Wに対して拡散材料(液体材料)を滴下するノズル部21と、回転中のチャック部20を収容するカップ部(飛散防止用カップ)22と、を含む。本実施形態に係る塗布装置10は、所謂スピンコータである。塗布装置10は、制御部9と電気的に接続されており、チャック部20の動作が制御部9により制御されている。
第1搬送装置6は、基板処理装置100の一端(−Y方向)側に沿って設けられたレール60と、該レール60に沿って移動する複数の移動体61と、該各移動体61から上方(+Z方向)に昇降自在であり基板Wを支持する複数の基板支持部材62と、を含む。基板支持部材62は、基板Wを支持するための複数の支持爪63が設けられている。第1搬送装置6は、制御部9と電気的に接続されており、移動体61及び基板支持部材62の駆動が制御部9により制御されている。
第1搬送装置6は、複数の移動体61を独立して駆動可能となっている。これら移動体61はレール60に沿って移動する際、各々が干渉しない位置に設けられている。これにより、第1搬送装置6は、例えば一の移動体61に設けられた基板支持部材62が拡散材料200の塗布後の基板Wを塗布装置10内から搬出して乾燥装置3内に搬入するタイミングと同時に、他の移動体61に設けられた基板支持部材62が搬入部1から別の基板Wを塗布装置10内に搬入することが可能となっている。これにより、基板処理装置100は基板Wに対する拡散材料200の塗布工程及び乾燥工程に要するタクトを短縮している。
第2搬送装置7は、制御部9と電気的に接続されており、シリンダユニット54の駆動が制御部9により制御されている。第2搬送装置7は、シリンダユニット54によるZ方向の伸長動作を行うことで、基板支持部材52の上端を隙間51から突出させることでホットプレート3a上の基板Wを持ち上げ、この状態でガイドロッド53に沿ってシリンダユニット54とともに基板支持部材52を下流側へ移動し、次いでシリンダユニット54を圧縮し、基板支持部材52の上端をホットプレート3aの上面より下げることで、基板Wを下流側のホットプレート3bに移し換える。このような動作を繰り返すことで、順次下流側のホットプレート3cへと基板Wを移し換えるようになっている。
図3は、塗布装置10の要部構成を示す図であり、図3(a)は側断面図を示すものであり、図3(b)は平面図を示すものである。なお、図3においては塗布装置10内に基板Wが設置された状態を図示している。
チャック部20は、図3(a)に示すように基板Wを吸着保持した状態で回転可能とされており、カップ部22に対して昇降可能となっている。具体的にチャック部20は、基板Wを載置する載置ポジション(基板載置位置)からカップ部22内において回転動作を行う回転ポジション(回転位置)との間で昇降可能となっている。
カップ部22は、基板Wに滴下された拡散材の周囲への飛散を防止するためのものであり、基板Wの裏面側を洗浄する裏面洗浄ノズル(洗浄ノズル)22aを備えている。裏面洗浄ノズル22aは、図示しない洗浄液供給源が接続されている。この洗浄液供給源は加圧により洗浄液を裏面洗浄ノズル22aから噴射するようになっている。
図3(b)に示すように、本実施形態に係るチャック部20は平面視した状態で円形状からなる。一方、チャック部20が保持する基板Wは太陽電池用途であることから平面形状が角型であり、四隅が面取りされた形状となっている。
チャック部20は基板Wの短辺の長さの40〜70%の直径を有している。本実施形態では、チャック部20の直径は例えば基板Wの短辺の長さの略2/3となっている。このようにチャック部20が基板Wの短辺の長さの40〜70%の直径を有するため、上述のように四隅が面取りされるため、回転時にバタツキが生じるおそれのある基板Wであってもチャック部20が良好に保持できるようになっている。また、基板Wとして厚みが薄いものを採用する場合であってもチャック部20が確実に保持することができる。
続いて、チャック部20及び裏面洗浄ノズル22aにおける配置関係について説明する。裏面洗浄ノズル22aは、図3(b)に示すように平面視した状態でチャック部20の外縁と基板Wの外縁との略中央に配置されている。この構成によれば、チャック部20により回転する基板Wの裏面におけるチャック部20の外縁に対して略同心円状となる位置に洗浄液を供給することが可能となっている。
ところで、本実施形態に係る塗布装置10は後述するように基板Wの表面に拡散材料を滴下するタイミングと同時に基板Wの裏面に裏面洗浄ノズル22aから洗浄液としてアルコールを噴射する所謂バックリンス処理を行うようにしている。当該洗浄液としてのアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、及び3−メトキシ−1−ブタノール等の炭素数1〜5のアルコールが挙げられる。
具体的に本実施形態では、裏面洗浄ノズル22aはチャック部20に保持された基板Wの短辺の外縁端からの距離Dが10mm以内となっている。これにより、裏面洗浄ノズル22aから基板Wの裏面に供給された洗浄液が基板Wの外縁端まで良好に拡がり、基板Wの裏面への拡散材料の回り込みを防止することで、拡散材料の塗布後に別途バックリンス処理を行う必要が無くなり、塗布工程のタクトを短縮している。
図4はノズル部21の要部構成を示す図である。
ノズル部21は、図4に示すように、拡散材料を滴下する開口部23aが形成されたノズル23と、ノズル23を収容する収容部24と、を有している。収容部24は、図4に示すように、ノズル23に一体に設けられる蓋部24aと、該蓋部24aとともにノズル23を収容する密閉空間を形成する本体部24bと、を有している。このように収容部24は、ノズル23を密閉状態で収容することで開口部23aが乾燥するのを防止することができる。なお、蓋部24aはノズル23とともに移動し、本体部24bはノズル部21の待機位置から動くことが無い。
ノズル23には移動機構25が設けられており、該移動機構25によってノズル23はチャック部20に対して進退可能となっている。これにより、ノズル23は基板Wのチャック部20に対する搬入方向(X方向)と平行に進退可能となっている。これにより、ノズル23の移動距離を少なくすることができ、塗布工程全体のタクトを短縮することができる。
また、ノズル23の内部には拡散材料200を開口部23aに流通させる図示しない流通路が設けられており、この流通路には図示しない拡散材供給源が接続されている。この拡散材供給源は例えば図示しないポンプを有しており、当該ポンプで拡散材を開口部23aへと押し出すことで開口部23aから拡散材料が滴下されるようになっている。
ここで、ノズル23から基板W上に滴下する拡散材料について説明する。
本実施形態で使用する拡散材料200に添加する不純物元素としては、13族元素として、ホウ素、ガリウム等が、15族元素として、リン、ヒ素、アンチモン等が、その他の元素として、亜鉛、銅等が挙げられる。そして、上記不純物元素は、酸化物、ハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩等の無機塩、酢酸等の有機酸の塩の形で膜形成組成物に添加することができる。具体的には、P、NH・PO、(RO)P、(RO)P(OH)、(RO)PO、(RO)(OH)、(RO)P(OH)等のリン化合物、B、(RO)B、RB(OH)、RB(OH)等のホウ素化合物、HSbO、(RO)Sb、SbX、SbOX、SbX等のアンチモン化合物、HAsO、HAsO、(RO)As、(RO)As、(RO)As(OH)、RAsO、RAs=AsR等のヒ素化合物、Zn(OR)、ZnX、Zn(NO等の亜鉛化合物、(RO)Ga、RGa(OH)、RGa(OH)、RGa〔OC(CH)=CH−CO−(CH)〕等のガリウム化合物等が挙げられる(ただし、Rはハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基又はアリール基、Xはハロゲン原子を表す)。これらの化合物の中では、酸化ホウ素、酸化リン等を好ましく用いることができる。
本実施形態に係る拡散材料200は、拡散と同時に基板上への絶縁膜、平坦化膜、又は保護膜の形成するために、R Si(OR4−nで表されるアルコキシシランのうちの少なくとも一種を出発原料とする加水分解・縮合重合物を含んでも良い。(式中、Rは水素原子、又は1価の有機基であり、Rは1価の有機基であり、nは1〜3の整数を示す。)
ここで、1価の有機基としては、例えば、アルキル基、アリール基、アリル基、グリシジル基を挙げることができる。これらの中では、アルキル基及びアリール基が好ましい。アルキル基の炭素数は1〜5が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等を挙げることができる。また、アルキル基は直鎖状であっても、分岐状であってもよく、水素がフッ素により置換されていてもよい。アリール基としては、炭素数6〜20のものが好ましく、例えば、フェニル基、ナフチル基等を挙げることができる。
(i)n=1の場合、モノメチルトリメトキシシラン、モノメチルトリエトキシシラン、モノメチルトリプロポキシシラン、モノエチルトリメトキシシラン、モノエチルトリエトキシシラン、モノエチルトリプロポキシシラン、モノプロピルトリメトキシシラン、及びモノプロピルトリエトキシシラン等のモノアルキルトリアルコキシシラン、モノフェニルトリオキシシラン、及びモノフェニルトリエトキシシラン等のモノフェニルトリアルコキシシラン等。
(ii)n=2の場合、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルプロポキシシラン、ジプロピルメトキシシラン、及びジプロピルエトキシシラン等のジアルキルアルコキシシラン、ジフェニルメトキシシラン、及びジフェニルエトキシシラン等のジフェニルアルコキシシラン等。
(iii)n=3の場合、トリメチルメトキシシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチルプロポキシシラン、トリエチルメトキシシラン、トリエチルエトキシシラン、トリエチルプロポキシシラン、トリプロピルメトキシシラン、及びトリプロピルエトキシシラン等のトリアルキルアルコキシシラン、トリフェニルメトキシシラン、トリフェニルエトキシシラン等のトリフェニルアルコキシシラン等。
これらの中では、モノメチルトリメトキシシラン、モノメチルトリエトキシシラン、及びモノメチルトリプロポキシシラン等のモノメチルトリアルコキシシランを好ましく用いることができる。
本実施形態に係る拡散材料200は、膜厚及び塗布成分の均一性、及び塗布性を向上させるために、溶剤を含有させることが好ましい。この場合、溶剤としては、従来用いられている有機溶剤を使用することができる。具体的には、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、及び3−メトキシ−1−ブタノール等の1価アルコール;メチル−3−メトキシプロピオネート、及びエチル−3−エトキシプロピオネート等のアルキルカルボン酸エステル;エチレングリコール、ジエチレングリコール、及びプロピレングリコール等の多価アルコール;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、及びプロピレングリコールモノメチルエーテルアセエート等の多価アルコール誘導体;酢酸、及びプロピオン酸等の脂肪酸;アセトン、メチルエチルケトン、2−ヘプタノンのようなケトンを挙げることができる。これらの有機溶剤は単独で用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。
続いて、基板処理装置100の動作について説明する。本発明は、拡散材料200の塗布方法に特徴を有していることから、主に塗布装置10による半導体基板W上への拡散材料の塗布工程について説明する。
図5は塗布装置10による拡散材料の塗布工程を示すフローチャートを示す図である。
塗布装置10における拡散材料の塗布工程は、基板載置位置にあるチャック部20に対して基板Wを載置する載置工程S1と、基板Wを載置したチャック部20を基板載置ポジションからカップ部22内で回転動作を行う回転ポジションへと移動する移動工程S3と、回転ポジションにおいてチャック部20が回転する回転工程S4とを含み、さらに載置工程S1と移動工程S3との間に、チャック部20に載置された基板Wの表面に拡散材料を滴下する滴下工程S2を有している。
以下、図6を参照しつつ、塗布工程について説明する。
まず、図6(a)に示すように、基板処理装置100は搬入部1に搬入された基板Wを第1搬送装置6により塗布装置10へと受け渡す(載置工程S1)。このとき、チャック部20は基板支持部材62により搬送される基板Wを載置する載置ポジションまで上昇している。このとき、基板処理装置100は、次の塗布工程に備えて、搬入部1内に他の基板Wを搬入しておく。
本実施形態では、例えば基板Wをチャック部20に載置するタイミングと同時にノズル部21を基板Wに対向させるようにしている。このように基板Wがチャック部20に載置されるタイミングと同時にノズル部21が基板Wに対向するため、ノズル部21がチャック部20まで移動する際の待ち時間を無くしている。
制御部9は、基板Wが載置されると該基板Wを吸着保持するようにチャック部20を駆動し、チャック部20に載置された基板Wに対して、ノズル23の開口部23aから拡散材料200を滴下する(滴下工程S2)。
本実施形態では、制御部9が、図6(b)に示すように、ノズル23から拡散材料200を滴下する際、チャック部20を回転させるように制御する。具体的に本実施形態では、制御部9は、50rpm以下でチャック部20を回転させる。これにより、基板Wの表面からはみ出さない範囲まで拡散材料200を広げることができる。
次に、制御部9は、図6(c)に示すようにチャック部20を回転させた状態のまま下降させ、カップ部22内に移動する(移動工程S3)。このとき、制御部9はノズル23をチャック部20に対向する位置から待機位置まで退避させる。ノズル23は、待機位置において蓋部24aと本体部24bとが当接することで構成される収容部24内に収容されることとなる(図4参照)。
そして、制御部9は、図6(d)に示すようにチャック部20をカップ部22内に配置し、チャック部20がカップ部22に収まると同時に4000rpm以上の回転数且つ5秒以内回転させる(回転工程S4)。これにより、基板Wの表面から拡散材料200を振り切ることができる。
チャック部20は、例えば50rpm以下の回転数から4000rpm以上の回転数へと1.0秒以内に加速するとともに、回転動作の停止時には4000rpm以上の回転数から回転数0rpmへと0.5秒以内に減速するのが望ましい。これにより、基板W上に拡散材料200を良好に塗り広げることができる。
なお、基板Wから拡散材料200がはみ出さないように50rpm以下の回転速度から4000rpmまでゆるやかな加速をしつつ、移動工程S3を行うようにしてもよい。このようにすれば、移動工程S3から回転工程S4への移行をスムーズに行うことができ、塗布工程のタクトを短縮できる。
本実施形態では、チャック部20が回転するのと同時に裏面洗浄ノズル22aから基板Wの裏面に洗浄液としてアルコールを噴射するバックリンス処理を行うようにしている。洗浄液の噴射は、チャック部20の回転開始から3秒以内で行う。
本実施形態によれば、裏面洗浄ノズル22aが図3を参照して説明したように基板Wの外縁端から10mm以内に配置されているので、基板Wの裏面に供給された洗浄液が基板Wの外縁端まで良好に拡がらせることができる。よって、基板Wの裏面への拡散材料200の回り込みを防止し、塗布工程の後に別途バックリンス処理を行う必要が無い。したがって、塗布工程のタクトを大幅に短縮できる。
回転工程の終了後、チャック部20が上昇することでカップ部22内から退避する。続いて、制御部9は第1搬送装置6の基板支持部材62を駆動し、チャック部20から基板Wを受け取り、乾燥装置3内に搬送する。そして、基板W上の拡散材料200が乾燥される。
本実施形態では、拡散材料200を塗布した基板Wをチャック部20から搬出した後、制御部9は他の基板Wを搬入部1から塗布装置10へと受け渡す。このとき、制御部9は第1搬送装置6の他の基板支持部材62を用いて基板Wをチャック部20に載置する。そして、乾燥装置3内に拡散材料200を塗布済みの基板Wを搬入している間に、塗布装置10内では基板Wに対して、同様に拡散材料200を塗布しておく。
続いて、制御部9は、基板Wを乾燥装置3内に搬入する。乾燥装置3では、一枚の基板Wに対してホットプレート3a,3b,3cを用いて150℃で10秒間ずつ乾燥処理を行う。このような構成に基づき、基板処理装置100は乾燥装置3内に基板Wを10秒毎に搬入することが可能となっており、塗布装置10から搬出される基板Wを乾燥装置3内に順次搬送することで処理速度を大幅に向上させている。
具体的に基板処理装置100は、まず拡散材料200を塗布した基板Wを最上流に位置するホットプレート3aに載置する。ホットプレート3aは基板Wを150℃で10秒間乾燥する。その後、制御部9はシリンダユニット54を圧縮し、基板支持部材52の上端をホットプレート3aの上面より下げることで基板Wを下流のホットプレート3bに移し換える。ホットプレート3bは基板Wを150℃で10秒間乾燥する。その後、制御部9はシリンダユニット54を圧縮し、基板支持部材52の上端をホットプレート3bの上面より下げることで、ホットプレート3bによる乾燥後の基板Wを下流のホットプレート3cに移し換える。ホットプレート3cは基板Wを150℃で10秒間乾燥する。これにより、基板Wに対し、150℃で30秒間の乾燥処理が施すことができる。
本実施形態では基板Wをホットプレート3aからホットプレート3bに移動するとともに第1搬送装置6の基板支持部材62が塗布装置10から搬出した基板Wをホットプレート3aに載置する。また、一の基板Wをホットプレート3bからホットプレート3cに移動するとともにホットプレート3cから他の基板Wを不図示の搬出用アームが基板処理装置100内から搬出する。
このように本実施形態では、各基板Wをホットプレート3a〜3c間に順次送ることで拡散材料200の乾燥処理を行うようにしている。これにより、基板Wの表面に拡散膜を形成することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば塗布装置10におけるチャック部20が基板Wの短辺の長さの40〜70%の直径を有しているので、半導体ウエハよりも薄く且つ四隅が面取りされるために保持時の安定性に欠ける太陽電池用基板である基板Wについてもチャック部20が確実に保持することができる。
また、塗布装置10が基板Wをチャック部20に載置する載置工程S1と、チャック部20がカップ部22内に移動する移動工程S3との間にノズル23から基板W上に拡散材料200を滴下する滴下工程S2を行う構成としたので、拡散材料200を基板Wに塗布する塗布工程におけるタクトの短縮を図ることができる。また、滴下工程S2のタイミングを制御することで、塗布装置10として従来のスピンコータと同様の構成のものを採用することができる。よって、基板処理装置100のコストを抑えることができる。
W…基板、10…塗布装置、20…チャック部、22…カップ部(飛散防止用カップ)、22a…裏面洗浄ノズル(洗浄ノズル)、100…基板処理装置、200…拡散材料

Claims (5)

  1. 平面形状が角型の基板を吸着保持した状態で回転可能なチャック部と、回転状態の前記基板の表面に対して拡散材を滴下する滴下ノズルと、前記基板の裏面側に洗浄液を供給する洗浄ノズルと、を備えた塗布装置において、
    前記チャック部は平面視した状態で円形状からなり、且つ前記基板の短辺の長さの40〜70%の直径を有することを特徴とする塗布装置。
  2. 前記洗浄ノズルは、平面視した状態で前記チャック部の外縁と前記基板の外縁との略中央に配置されることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記洗浄ノズルは前記基板の短辺の外縁端から10mm以内に配置されることを特徴とする請求項2に記載の塗布装置。
  4. 前記基板は四隅が面取りされた形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗布装置。
  5. 前記基板が太陽電池用基板であることを特徴とする請求項4に記載の塗布装置。
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