JP2012029384A - 電力変換装置の制御回路 - Google Patents

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【課題】直流電源電圧が印加される複数のコンデンサの電圧を平衡化するために特別な回路を追加せず、回路構成の簡略化、装置全体の小型・低コスト化を可能にする。
【解決手段】第1,第2のコンデンサC,Cが直列接続されたコンデンサ直列回路と、このコンデンサ直列回路に並列接続された直流電源Eと、複数の半導体スイッチが直列接続された半導体スイッチ直列回路と、この半導体スイッチ直列回路に接続された第3のコンデンサCと、を少なくとも備え、コンデンサC,Cの電圧を電源として第3のコンデンサCの電圧が一定値になるように半導体スイッチをオンオフさせて半導体スイッチ直列回路の内部接続点から電圧指令値どおりの交流電圧を出力させる電力変換装置の制御回路において、第1,第2のコンデンサC,Cの電圧偏差を検出する減算器91及び偏差増幅器6と、その出力である補正量を電圧指令値に加算する加算器9Uとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電圧−交流電圧間の電力変換を行う電力変換装置の制御回路に関するものである。
図8は、後述する非特許文献1に記載されているインバータの主回路構成図である。この回路は、容量が等しいコンデンサC〜Cの直列回路の直流電圧を、IGBT等の8個の自己消弧形半導体スイッチS〜SとダイオードD〜Dとから構成されたU相ユニット40U、V相ユニット40V、W相ユニット40Wにより三相交流電圧に変換して負荷50に供給するものである。この種のインバータは、直流回路の中点Mから見て5つの電圧レベルを出力可能であるため、一般に5レベルインバータと呼ばれている。
なお、図8において、10は三相交流電源、20は整流回路、30は電圧均一化回路、P,P,N,Nは節点、U,V,Wは交流出力端子である。
さて、この5レベルインバータでは、構成部品の特性のばらつき等により、4つのコンデンサC〜Cの電圧が不均一(以下、不平衡ともいう)になる場合がある。コンデンサC〜Cの電圧が不平衡になると、所望の出力電圧が得られないだけでなく、各部品に印加される電圧がそれぞれの最大定格電圧を超え、装置が破壊に至る恐れがある。
このため、図8の回路では電圧均一化回路30を設けてコンデンサC〜Cの電圧を均一(以下、平衡ともいう)に保っている。ここで、電圧均一化回路30は、整流回路20の出力端子間に、半導体スイッチS11〜S14及び直列共振回路(インダクタL及びコンデンサC)、同じく半導体スイッチS15〜S18及び直列共振回路からなる回路を直列に接続して構成されており、半導体スイッチS11〜S18を上記直列共振回路の共振周波数よりも低い周波数にてスイッチングすることでインバータの出力相電圧に零相電圧を重畳し、電圧不平衡の原因となる節点電流を抑制している。なお、この電圧均一化回路30の具体的な動作は本発明に直接関係しないため、ここでは詳述を省略する。
佐野憲一朗,藤田英明,「ダイオードクランプ形5レベル変換器用RSCC直流電圧均一化回路の電流定格低減の検討」,平成20年電気学会産業応用部門大会,第1分冊,I−549〜552(Fig.1)
前述したように、電圧均一化回路30はコンデンサC〜Cの電圧が不平衡である場合を想定して設けられているものであり、他の手段によってコンデンサC〜Cの電圧を平衡にできる場合には、電圧均一化回路30自体が部品数の削減や装置全体の小型化、低コスト化を妨げる原因となっていた。
そこで本発明の解決課題は、直流電源電圧が印加される複数のコンデンサの電圧を平衡化するために特別な回路を追加することもなく、回路構成の簡略化、装置全体の小型化、低コスト化を可能にした電力変換装置の制御回路を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、第1,第2のコンデンサが直列接続されたコンデンサ直列回路と、このコンデンサ直列回路に並列接続された直流電源と、複数の半導体スイッチが直列接続された半導体スイッチ直列回路と、この半導体スイッチ直列回路に接続された第3のコンデンサと、を少なくとも備え、前記第1,第2のコンデンサの電圧を電源として第3のコンデンサの電圧が一定値になるように前記半導体スイッチをオンオフさせて前記半導体スイッチ直列回路の内部接続点から電圧指令値どおりの交流電圧を出力させるようにした電力変換装置の制御回路において、
第1,第2のコンデンサの電圧の偏差を検出する手段と、前記偏差に応じた補正量を前記電圧指令値に加算する手段と、を備えたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した電力変換装置の制御回路において、負荷力率を判断する手段と、負荷力率の判断結果に応じて前記補正量の極性を反転させる手段と、を備えたものである。
本発明によれば、従来の制御回路に僅かな部品を追加するだけで複数のコンデンサの電圧を平衡化することができ、回路構成の簡略化、装置全体の小型化、低コスト化が可能である。
本発明の第1実施形態を示す制御回路の構成図である。 本発明の第2実施形態を示す制御回路の構成図である。 先願に係る電力変換装置の出力一相分の主回路構成図である。 図3における出力電圧の波形図である。 先願に係る電力変換装置の制御回路の構成図である。 図3の回路を三相分備えた電力変換装置の構成図である。 本発明が適用される他の電力変換装置の出力一相分の主回路構成図である。 非特許文献1に記載されているインバータの主回路構成図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、本実施形態が適用される電力変換装置の一例として、発明者による先願(特願2009−89231)に係る電力変換装置について説明する。この電力変換装置は、図8の従来技術よりも半導体スイッチの数を減少させて発生損失を低減させることを主な目的としている。
図3は、上記先願に係る電力変換装置の出力一相(U相)分の主回路構成図である。
図3において、直流電源Eには、環流ダイオードが逆並列接続されたIGBTからなる半導体スイッチS〜Sの直列回路と、コンデンサC,Cの直列回路とが並列に接続されている。また、IGBTを逆並列接続することによって双方向の電流遮断が可能で双方向の耐圧を備えた双方向スイッチS,Sの直列回路が、半導体スイッチS,Sの直列回路と並列に接続され、更にコンデンサCも並列に接続されている。
また、双方向スイッチS,Sの直列接続点が直流回路の中点(コンデンサC,Cの直列接続点)Mに接続され、半導体スイッチS,Sの直列接続点が、U相の出力端子Uに接続されている。
ここで、直流電源Eの電圧をE、コンデンサCの電圧をVc1、コンデンサCの電圧をVc2、コンデンサCの電圧をVc3とすると、中点Mから観測した出力電圧VUMと各スイッチS〜Sのオンオフ状態との関係は、表1のようになる。
なお、表1では、各スイッチS〜Sのオンオフ状態に応じた動作モードを、それぞれモード1〜8としてある。
Figure 2012029384
この表1に基づいて、図3における適切なスイッチを選択してオンオフすると、出力電圧VUMは、図4に示すように5つの電圧レベル(E/2,E/4,0,−E/4,−E/2)を持ち、かつ、平均電圧が正弦波状の波形となる。
なお、表1における電流極性は、図3の負荷電流iの矢印方向を正方向(+)としてあり、記号c,dは、それぞれ、選択されたスイッチのオンオフモードと負荷電流の極性とによってコンデンサCが充電または放電されることを示している。
表1によれば、例えば出力電圧をE/4とするためには、モード2またはモード3の何れかを選択すればよいことがわかる。すなわち、負荷電流極性及びコンデンサCの電圧値Vc3に応じて、モード2またはモード3の何れかを選択すれば、コンデンサCを充電または放電させることができ、コンデンサCの電圧値Vc3をE/4に調整しつつ同じ値(E/4)の出力電圧を負荷に供給することが可能である。
次に、図5は、図3に示した電力変換装置の制御回路の構成図である。
図5において、三角波tri〜triは、振幅(ピーク−ピーク値)が1/2であり、また、各三角波の直流成分(オフセット)は、それぞれ3/4,1/4,−1/4,−3/4である。
また、第1の比較器61は、電圧指令値V と三角波tri〜triとをそれぞれ比較し、以下の表2に示す論理に基づき、電力変換装置の5レベルの出力電圧E/2,E/4,0,−E/4,−E/2を決定する。
Figure 2012029384
図5における第2の比較器62は、コンデンサCの電圧Vc3がその指令値E/4に等しくなったことを検出するためのものであり、この比較器62にはヒステリシス特性を持たせても良い。
また、第3の比較器63は、負荷電流iの極性を検出するためのものである。
図5のオンオフスイッチ選択部70は、比較器61,62,63の出力に基づき、表1に従ってスイッチS〜Sのうちの適切なスイッチをオンオフするように駆動信号を出力する。
例えば、出力電圧VUMをE/4とする場合、コンデンサCの電圧が指令値E/4よりも低く、かつ、負荷電流iの極性が正である時には、表1に基づいてモード2を選択し、各スイッチをオンオフ制御してコンデンサCを充電しつつE/4を出力する。
また、表1によれば、出力電圧VUMを0とする場合には、モード4及びモード5の何れかを選択可能であるが、一方のモードのみを選択すると特定のスイッチに損失が偏るため、オンオフスイッチ選択部70では、モード4及びモード5を交互に選択する等の方法により、特定のスイッチに損失が偏るのを防止することも可能にしている。
なお、図6は図3に示した回路を三相分備えた電力変換装置であり、U相ユニット100U、V相ユニット100V、W相ユニット100WがそれぞれコンデンサC,Cを共有した構成となっている。図6において、S1U〜S6U,S1V〜S6V,S1W〜S6WはU,V,W各相のスイッチ、C3U,C3V,C3Wはコンデンサを示す。
図6の電力変換装置によれば、直流電源Eの電圧Eを三相交流電圧に変換し、交流出力端子U,V,Wに中点Mから見て5つの電圧レベルを出力して負荷50に供給すると共に、図8の従来技術と同等の機能を図8よりも少数の半導体スイッチによって実現可能としている。
さて、図6に示した電力変換装置においても、部品のばらつき等に起因して、直流電源E側のコンデンサC,Cの電圧に不均衡を生じる場合がある。これらのコンデンサC,Cの電圧不均衡を、図8に示したような電圧均一化回路30を用いずに抑制するための手段を以下に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る制御回路の構成図であり、図6に示した電力変換装置を制御するためのものである。
図1において、5Uは図6におけるスイッチS1U〜S6Uをオンオフ制御するU相制御部、5Vは同じくスイッチS1V〜S6Vをオンオフ制御するV相制御部、5Wは同じくスイッチS1W〜S6Wをオンオフ制御するW相制御部である。これらの制御部5U,5V,5Wの構成は、基本的には図5に示したものと同様であるが、本実施形態では、コンデンサC,Cの電圧Vc1,Vc2の偏差を検出し、この電圧偏差を増幅して得た補正量を各相の出力電圧指令値V ,V ,V に加算してコンデンサC,Cの電圧不平衡を抑制する点が特徴となっている。
すなわち、図1において、コンデンサC,Cの電圧検出値Vc1,Vc2の偏差が減算器91により求められる。この偏差は偏差増幅器6により増幅され、補正量として各相の加算器9U,9V,9Wにより出力電圧指令値V ,V ,V にそれぞれ加算される。
加算器9U,9V,9Wの出力は、三角波tri〜triと共に各相の第1の比較器1U,1V,1Wに入力されている。三角波tri〜triは、前述したように振幅(ピーク−ピーク値)が1/2であり、また、各三角波の直流成分(オフセット)は、それぞれ3/4,1/4,−1/4,−3/4となっている。
第1の比較器1U,1V,1Wは、加算器9U,9V,9Wの出力と三角波tri〜triとをそれぞれ比較し、例えばU相については前述した表2に示す論理に基づき(V相、W相も同様)、出力電圧の5つの電圧レベル(E/2,E/4,0,−E/4,−E/2)を決定する。
また、図1における各相の第2の比較器2U,2V,2Wは、図6のコンデンサC3U,C3V,C3Wの電圧Vc3U,Vc3V,Vc3Wがその指令値E/4に等しくなったことをそれぞれ検出し、更に、各相の第3の比較器3U,3V,3Wは、負荷電流i,i,iの極性をそれぞれ検出するためのものである。なお、比較器2U,2V,2W,3U,3V,3Wの検出出力は、それぞれ各相のオンオフスイッチ選択部4U,4V,4Wに入力されている。
本実施形態では、上記の構成によって出力電圧指令値V ,V ,V を補正する結果、各相出力電圧にはコンデンサC,Cの電圧偏差分に対応する電圧が重畳されることになる。しかし、重畳された電圧は線間電圧では相殺されるので、各相出力電圧に直流成分が重畳される等の問題を生じることはない。
以下、本実施形態によりコンデンサC,Cの電圧不平衡が抑制される理由を概念的に説明する。なお、説明を簡単にするため、この第1実施形態では相電圧と電流との位相が一致している状態(負荷力率=1)を想定する。
前述の図3において、コンデンサC,Cの接続点(中点)Mから流出する電流をiとし、図3におけるiの矢印の方向を正方向とする。このように定義した場合、iが正であると、コンデンサCは充電されて電圧Vc1は上昇する。一方、コンデンサCは放電して電圧Vc2は減少する。
さて、下記の表3は、負荷力率が1の場合における各スイッチのモード毎の負荷電流経路を示したものである。表3の上段におけるモード1〜5(便宜的に状態(1)〜(5)とする)は出力電圧が正の電圧であり、出力電流が正方向に流れている状態に相当すると共に、下段のモード4〜8(便宜的に状態(6)〜(10)とする)は出力電圧が負の電圧であり、出力電流が負方向に流れている状態に相当する。なお、これらのモード1〜8は、前述した表1のモード1〜8に一致している。
Figure 2012029384
表3から分かるように、iが流れるのは、状態(3),(4),(5),(6),(7),(8)である。例えば、交流出力電圧の一周期内で状態(3),(4),(5)が発生する期間が減少し、状態(6),(7),(8)が発生する期間が増加すると、交流出力電圧の一周期におけるiの平均値は負の値になる。
このことを応用して考えると、例えば、コンデンサC,Cの電圧がVc1>Vc2であって不平衡である場合、これを抑制するには、交流出力電圧の一周期におけるiの平均値を負にすればよいことになる。
例として、Vc1>Vc2であった場合に、出力電圧指令値に補正量を加算することによって出力電圧に正の直流成分を重畳することを考える。正の電圧を発生している期間(状態(1)〜(5))で考えると、直流成分を重畳したことで出力される正の電圧が増加することになるから、状態(1),(2),(3)の発生する期間が増加し、状態(4),(5)の発生する期間が減少する。ここで、iの平均値を負の値にすることを考えると、上記に反し、状態(3)の発生する期間が増加する。
しかし、コンデンサCの電圧が一定値となるように制御することを考えると、コンデンサCが充電される状態(2)とコンデンサCが放電される状態(3)の期間とは同等であるから、結果として、状態(3)の発生する期間が増加することはiの増減には寄与しない。(状態(3)の発生する期間が増加することでiは増えるが、状態(2)の発生する期間が増加することでiの減少につながり、結果として、状態(2),(3)の発生する期間の増加はiの増減に寄与しない)。
すなわち、結果としては、状態(2),(3)の発生する期間を除外して考えると、状態(1)の発生する期間が増加し、状態(4),(5)の発生する期間が減少することで、iが減少する。
一方、負の電圧を発生している期間(状態(6)〜(10))で考えると、直流成分を重畳したことで出力される負の電圧が減少(絶対値が減少)することになるから、状態(6),(7)の発生する期間が増加し、状態(8),(9),(10)の発生する期間が減少する。この場合、前記と同様に、結果としては、コンデンサCが放電される状態(8)及びコンデンサCが充電される状態(9)の発生する期間を除外して考えると、状態(6),(7)の発生する期間が増加し、状態(10)の発生する期間が減少することで、iが負の方向に増加する。
以上のことを整理すると、Vc1>Vc2の場合には、出力電圧に正の直流成分を重畳すれば交流出力電圧の一周期におけるiの平均値が減少する(負の方向に増加する)ことになり、コンデンサC,Cの電圧不平衡を抑制することができる。
また、Vc1<Vc2の場合には、出力電圧に負の直流成分を重畳すれば交流出力電圧の一周期におけるiの平均値が増加することになり、同様にコンデンサC,Cの電圧不平衡を抑制することができる。
図1における減算器91、偏差増幅器6及び加算器9U,9V,9Wは、上記の作用を実現するために、コンデンサC,Cの電圧Vc1,Vc2に応じて生成した補正量を用いて各相の出力電圧指令値V ,V ,V を補正するものである。
次に、図2は本発明の第2実施形態に係る制御回路の構成図である。この第2実施形態は、第1実施形態として説明した図1に対し、力率演算器81、力率の正負判別器82、スイッチ83及び乗算器84からなる偏差増幅極性切替部80が付加されている点が異なっている。
以下、この第2実施形態の動作について説明する。第1実施形態において説明したのは、負荷力率が1の場合である。これに対し、負荷力率が−1の場合は、動作が逆になる。
例えば、Vc1>Vc2であった場合に、交流出力電圧の一周期におけるiの平均値を負にすることで、コンデンサC,Cの電圧不平衡を抑制する点では、第1実施形態と同様である。しかし、負荷力率が−1の場合には、電流の極性が第1実施形態の場合と異なるため、Vc1>Vc2の場合に、前記同様に出力電圧に正の直流成分を重畳すると電圧不平衡を助長することになる。
このため、図2の偏差増幅極性切替部80における力率演算部81が出力電圧指令値V ,V ,V 及び出力電流検出値i,i,iに基づいて負荷力率を演算し、正負判別器82による正負の判別結果に応じてスイッチ83を切り替えることにより、乗算器84において偏差増幅器6の出力に乗じるゲインを「1」または「−1」に切り替える。これにより、負荷力率が負の場合には、電圧指令値V ,V ,V に加算する補正量としての直流成分の極性を反転することができ、これによってコンデンサC,Cの電圧不平衡を抑制することが可能になる。
ここで、上述した第1,第2実施形態は、もっぱら図6に示した電力変換装置を対象としたものであるが、本発明は、例えば図7に示すような構成の回路(図7はU相分のみを示す)を三相分備えた電力変換装置にも適用可能である。この電力変換装置では、スイッチS〜Sを適切に選択してオンオフすることで、出力電圧VUMとして9つの電圧レベル(Vc1+Vc3,Vc1,Vc1−Vc3,Vc3,0,−Vc3,−Vc2+Vc3,−Vc2,−Vc2−Vc3)を持ち、かつ、平均電圧が正弦波状の波形を得ることができる。 なお、電力変換装置自体の構成及び動作は本発明の要旨ではないため、ここでは詳述を省略する。
また、上述した実施形態では直流電圧を三相交流電圧に変換する場合について説明したが、本発明は、出力周波数が0[Hz]の場合、すなわち、直流電圧に変換する場合にも勿論適用可能である。
〜S,S1U〜S4U,S1V〜S4V,S1W〜S4W:半導体スイッチ
,S,S5U,S6U,S5V,S6V,S5W,S6W:双方向スイッチ
,C,C,C3U,C3V,C3W:コンデンサ
E:直流電源
M:中点
U,V,W:交流出力端子
1U〜3U,1V〜3V,1W〜3W:比較器
4U,4V,4W:オンオフスイッチ選択部
5U:U相制御部
5V:V相制御部
5W:W相制御部
6:偏差増幅器
9U,9V,9W:加算器
50:負荷
80:偏差増幅極性切替部
81:力率演算器
82:正負判別器
83:スイッチ
84:乗算器
91:減算器
100U:U相ユニット
100V:V相ユニット
100W:W相ユニット

Claims (2)

  1. 第1,第2のコンデンサが直列接続されたコンデンサ直列回路と、このコンデンサ直列回路に並列接続された直流電源と、複数の半導体スイッチが直列接続された半導体スイッチ直列回路と、この半導体スイッチ直列回路に接続された第3のコンデンサと、を少なくとも備え、前記第1,第2のコンデンサの電圧を電源として第3のコンデンサの電圧が一定値になるように前記半導体スイッチをオンオフさせて前記半導体スイッチ直列回路の内部接続点から電圧指令値どおりの交流電圧を出力させるようにした電力変換装置の制御回路において、
    第1,第2のコンデンサの電圧の偏差を検出する手段と、前記偏差に応じた補正量を前記電圧指令値に加算する手段と、を備えたことを特徴とする電力変換装置の制御回路。
  2. 請求項1に記載した電力変換装置の制御回路において、
    負荷力率を判断する手段と、負荷力率の判断結果に応じて前記補正量の極性を反転させる手段と、を備えたことを特徴とする電力変換装置の制御回路。
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