JP2012028135A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】前面レンズとハウジングにより形成された灯室内に、LED光源を光源とするプロジェクタ型の光学ユニットが収容されてなる車両用灯具において、軽量化を確保しつつ、LED光源からの発熱を効率的に放熱することが可能な放熱構造を実現することにある。
【解決手段】光源ユニット20を金属材料からなる略筒状の受熱部材40で包囲し、該受熱部材40を、ハウジング10の後部に取付け・取外し自在に設けられ複数の放熱フィンを備えたヒートシンク部と一体に形成されてなるメンテナンスキャップ50に、金属製の延長部材53で熱的に接続した。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用灯具に関するものであり、詳しくは、前面レンズとハウジングにより形成された灯室内に、LEDを光源とするプロジェクタ型の光源ユニットが収容されてなる、熱対策を施した車両用灯具に関する。
従来、この種の車両用灯具(以下、灯具と略称する)100には、例えば、図6に示す構造のものが提案されている。
それは、前面レンズ80と筐体81により形成された密閉空間からなる灯室82内に所謂プロジェクタ型の光学ユニット85が収容され、該光学ユニット85が、LED光源86、LED光源86が実装された基板87、LED光源86を覆うように配設された第一、第二、第三のリフレクタ89、90、91、第二、第三のリフレクタ90、91に連設されたレンズホルダー92、レンズホルダー92の内底面から上方に延びるシャッタ93及びレンズホルダー92に支持された投影レンズ94で構成されている。
このとき、第一、第二、第三のリフレクタ89、90、91、レンズホルダー92及び投影レンズ94はいずれも熱可塑性樹脂で形成されており、これにより、光学ユニット85の軽量化及び該光学ユニット85の軽量化に伴う灯具100の軽量化を図っている。
また、光学ユニット85が収容された灯室82内は、外気に対して気密的に密閉されると共に真空排気されるか或いは不活性ガスが導入されており、これにより、灯室82内への水蒸気の侵入を防止して吸湿に起因するLEDの光学性能の低下・劣化を抑制し、不活性ガスにより光学ユニット85の構成部材の光学機能面の劣化を抑制して良好な光学特性を確保するようにしている。
更に、筐体81には伸縮可能な気圧調整袋95が設けられており、LED光源86の点灯時の発熱で熱膨張した空気による灯室82内の気圧の上昇を、気圧調整袋95の伸縮により抑制して灯室82内の気圧を一定に保持し、これにより、光学ユニット85の構成部材を熱膨張による変形や破損から保護するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−207641号公報
ところで、LED光源86は熱伝導性の低い熱可塑性樹脂で形成された、光学ユニット85を構成する構成部材(第一、第二、第三のリフレクタ89、90、91、レンズホルダー92、投影レンズ94)で包囲されており、LED光源86の点灯時の発熱は、光学ユニット85の内部空間96に滞留してLED光源86の自己発熱との相乗作用によってLED光源86自体の温度を著しく上昇させ、LED光源86の発光寿命が短縮すると共に発光効率が大きく低下する。その結果、信頼性が低下すると共に灯具からの照射光量が低減し、極端な場合には灯具に要求される配光性能や配光規格を満足しなくなる可能性もある。
また、光学ユニット85の内部空間96に滞留した熱が光学ユニット85外に放出されたとしても、それは密閉空間からなる灯室82内に放出されるものであり、そのほとんどの熱が灯室82内に滞留することになる。そのため、光学ユニット85の内部空間96の良好な放熱効果を得ることが困難となり、LED光源86自体の温度上昇を効率的、効果的に抑制することは難しい。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、前面レンズと筐体により形成された灯室内にLED光源を光源とするプロジェクタ型の光学ユニットが収容されてなる車両用灯具において、比較的簡単な構成にてLED光源からの発熱を効率的に放熱することが可能な放熱構造を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、前端開口を有するハウジングと該ハウジングの前端開口に取り付けられたレンズにより形成された閉空間からなる灯室内に、LED光源と、前記LED光源を囲むように配設された樹脂製のリフレクタと、前記リフレクタに連設された樹脂製のレンズホルダーと、前記光源とレンズとの間に設けられたシェードと、前記レンズホルダーに支持された投影レンズとを備えたプロジェクタ型の光源ユニットが収容されてなる車両用灯具であって、前記光源ユニットの周囲を包囲する略筒形状の金属製の受熱部材と、前記ハウジングの後部に取付け・取外し自在に設けられ、複数の放熱フィンを備えたヒートシンク部と一体に形成されてなるメンテナンスキャップとを有し、前記受熱部材と前記メンテナンスキャップは金属製の延長部材で熱的に接続されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記LED光源は金属製のマウントプレート上に基板を介して配置され、前記マウントプレートと前記メンテナンスキャップが金属製の延長部材で熱的に接続されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2において、前記受熱部材には、表面積及び体積を増やすための吸熱部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の車両用灯具は、前面レンズとハウジングにより形成された灯室内に収容されたプロジェクタ型の光源ユニットにおいて、光源ユニットを構成する、いずれも樹脂材料で形成されたリフレクタ及びレンズホルダーの周囲を金属製で略筒状の受熱部材で包囲し、該受熱部材を、ハウジングの後部に取付け・取外し自在に設けられ複数の放熱フィンを備えたヒートシンク部と一体に形成されてなるメンテナンスキャップに、金属製の延長部材で熱的に接続した。
これにより、光源ユニット内に位置するLED光源の点灯時の発熱が、順次リフレクタ及びレンズホルダー、受熱部材、延長部材を介してメンテナンスキャップに移動し、メンテナンスキャップに一体に形成されたヒートシンクの放熱フィンから大気中に放散され、光源ユニット内及び灯室内の温度上昇が抑制される。
その結果、光源ユニットを構成するリフレクタ及びレンズホルダーを熱伝導性の低い樹脂材料で形成することにより軽量化を図ったとしても、光源ユニット内の温度上昇を効率良く抑制することができるため、LED光源の自己発熱による温度上昇に起因する不具合の発生を防止することが可能となる。
実施例1の断面説明図である。 同じく、実施例1の部分説明図である。 同じく、実施例1の部分説明図である。 同じく、実施例1の部分説明図である。 実施例2の断面説明図である。 従来例の説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図5を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1は本発明の車両用灯具に係わる実施例1の断面説明図、図2は実施例1に係わる光源ユニットの断面説明図である。
図1より、本実施例の車両用灯具(以下、灯具と略称する)1は、樹脂材料からなり前端開口を有するハウジング(筐体)10と、同じく樹脂材料からなり前記ハウジング10の前端開口に取り付けられた素通しの前面レンズ11とにより、閉空間からなる灯室12が形成され、該灯室12内にプロジェクタ型の光源ユニット20が収容されている。
光源ユニット20は、図2に示すように、光源となるLED光源21、LED光源21が実装された基板22、LED光源実装基板22が載置された金属製のマウントプレート23、マウントプレート23に連接されたリフレクタ24、リフレクタ24に連接されて前方方向に延びる略筒状のレンズホルダー28、レンズホルダー28の内底面から上方に延びるシェード29及びレンズホルダー28の先端縁部に支持された凸状の投影レンズ30で構成されている。
そのうち、リフレクタ24、レンズホルダー28及び投影レンズ30は、いずれも樹脂材料で形成されており、リフレクタ24は第1のリフレクタ領域25、第2のリフレクタ領域26及び第3のリフレクタ領域27からなっている。
第1のリフレクタ領域25は、LED光源21を覆うように該LED光源21の近傍を第1の焦点F1とし、シェード29の上端近傍を第2の焦点F2とする楕円系面からなる内周面を有しており、該内周面には、例えば、アルミ蒸着処理による鏡面反射面となる楕円系反射面25aが形成されている。第1の焦点F1および第2の焦点F2を含む楕円系反射面25aの長軸はこの光源ユニット20の照射軸Xと同一直線上に位置する。
第2のリフレクタ領域26は、上記第1のリフレクタ領域25と同様にLED光源21を覆うようにLED光源21の近傍を第1の焦点F1とし、第2の焦点の位置を第3のリフレクタ領域27の第1の焦点F3の位置とする楕円系面からなる内周面を有しており、該内周面には、例えば、アルミ蒸着処理による鏡面反射面となる楕円系反射面26aが形成されている。
第3のリフレクタ領域27は、第1の焦点F3の位置を第2のリフレクタ領域26の第2の焦点の位置とし、第2の焦点の位置をシェード29の上端近傍の第1のリフレクタ領域25の第2の焦点F2の位置とする楕円系面からなる内周面を有しており、該内周面には、例えば、アルミ蒸着処理による鏡面反射面となる楕円系反射面27aが形成されている。
投影レンズ30は、その焦点の位置を第1のリフレクタ領域25の第2の焦点F2の位置としている。
シェード29、はリフレクタ24の各楕円系反射面25a、26a、27aと投影レンズ30との間に位置し、上端29aがすれ違い用配光パターンのカットオフラインを形成する。
上記構成の光源ユニット20において、第1のリフレクタ領域25の第1の焦点F1の位置にあるLED光源21が点灯して該LED光源21から第1のリクレクタ領域25の楕円系反射面25aの方向に向けて出射された光は、楕円系反射面25aで反射されて反射光がシェード29の上端29a近傍に位置する第2の焦点F2に向かい、その一部はシェード29によって光路が遮られる。
一方、第1のリクレクタ領域25の楕円系反射面25aで反射された光のうちシェード29に遮られることのない反射光は一旦第2の焦点F2に集束し、その後レンズホルダー28内を伝搬されて投影レンズ30に到達する。
また、第2のリフレクタ領域26の第1の焦点F1の位置にあるLED光源21から第2のリクレクタ領域26の楕円系反射面26aの方向に向けて出射された光は、楕円系反射面26aで反射されて反射光が第2の焦点の方向に向う。該第2の焦点は第3のリフレクタ27の第1の焦点F3でもあり、第1の焦点F3の方向に向かった反射光は第3のリクレクタ領域27の楕円系反射面27aで再度反射されて反射光がシェード29の上端29a近傍に位置する第2の焦点F2に向かい、その一部はシェード29によって光路が遮られる。
一方、第3のリクレクタ領域27の楕円系反射面27aで反射された光のうちシェード29に遮られることのない反射光は一旦第2の焦点F2に集束し、その後レンズホルダー28内を伝搬されて投影レンズ30に到達する。
このように、LED光源21から出射して第1のリフレクタ領域25の楕円系反射面25aで1回反射して第2の焦点F2に向う光、及びLED光源21から出射して第2のリフレクタ領域26の楕円系反射面26aと第3のリフレクタ領域27の楕円系反射面27aで2回反射して第2の焦点F2に向う光は、いずれも一旦第2の焦点F2に集束してその後投影レンズ30に到達し、投影レンズ30内を導光されて集束しながらカットオフラインを有する所定の配光パターンで光源ユニット20外に照射される。
ところで、本発明は、ハウジング10と前面レンズ11で形成された灯室12内に、上記光学系を有するプロジェクタ型の光源ユニット20を収容してなる灯具1において、LED光源21をいずれも樹脂材料で形成されたリフレクタ24、レンズホルダー28及び投影レンズ30で包囲し、更にそれをいずれも樹脂材料で形成されたハウジング10と前面レンズ11で包囲した構成とし、その構成に対して放熱性を向上させるための効率的な放熱手段を施すものである。
具体的には、前面レンズ11とハウジング10とにより形成された閉空間からなる灯室12内において、図3に示すように、プロジェクタ型の光源ユニット20の周囲を金属材料で形成された略筒状の受熱部材40で包囲したものである。
そして図1に戻って、ハウジング10の後部に、LED光源21の交換用に設けられたメンテナンスキャップ50を、複数の放熱フィン51が設けられたヒートシンク部52を備えるように金属材料で一体に形成し、受熱部材40とメンテナンスキャップ50とを金属材料で形成された帯状、或いは紐状のフレキシブルな延長部材53で熱的に接続するものである。
なお、受熱部材40と延長部材53との接合は、延長部材53を受熱部材40と金属プレート54で挟んで固定ネジ55で締め付ける構造とし、延長部材53とメンテナンスキャップ50との接合は、延長部材53をメンテナンスキャップ50と金属プレート54で挟んでそれらを固定ネジ55で締め付ける構造を採用している。但し、受熱部材40と延長部材53との接合、及び、メンテナンスキャップ50と延長部材53との接合は、いずれも機械的且つ熱的に接合することができればその接合構造は本実施例に限られるものではない。
そこで、LED光源21の点灯時の発熱で暖められた光源ユニット20内の暖気の熱が、光源ユニット20を構成するリフレクタ(第一、第二、第三のリフレクタ25、26、27)24及びレンズホルダー28に伝達され、リフレクタ24及びレンズホルダー28に移動した熱が、光源ユニット20と受熱部材40の間に位置する空気を暖めてその暖気の熱が受熱部材40に伝達され、延長部材53を介してメンテナンスキャップ50のヒートシンク部52に伝導され、ヒートシンク部52の放熱フィン51を介して灯具1外に放散される。
これにより、LED光源21の点灯時の発熱が、熱伝導性が低い樹脂材料からなるリフレクタ24、レンズホルダー28及び投影レンズ30で包囲されてなる光源ユニット20が、更に、熱伝導性が低いハウジング10と前面レンズ11で形成された閉空間からなる灯室12内に収容されてなる灯具1において、LED光源21の点灯時の熱で暖められた光源ユニット20内の暖気の熱が、順次リフレクタ24及びレンズホルダー28、受熱部材40、延長部材53を経てメンテナンスキャップ50のヒートシンク部52に移動し、ヒートシンク部52の放熱フィン51を介して灯具1外に放散される。
そのため、光源ユニット20を構成するリフレクタ24及びレンズホルダー28を熱伝導性の低い樹脂材料で形成することにより軽量化を図ったとしても、光源ユニット20内の温度上昇を効率良く抑制することができ、LED光源21の自己発熱による温度上昇を抑制することができる。その結果、LED光源21の温度上昇に起因するLED光源21の発光効率の低減による発光量の減少が抑えられると共に、同様にLED光源21の温度上昇に起因するLED光源21の劣化による寿命の短縮を抑制することが可能となる。
なお、受熱部材40には、表面積を増やして吸熱性を高めることによりリフレクタ24及びレンズホルダー28から伝達された暖気中の熱を効率的に取り込むと共に、体積を増やして蓄熱性を高めることにより取り込む熱の蓄熱容量を増加させるための、複数のフィンを備えた吸熱部40aを備えている(図3参照)。
これにより、吸熱部40aに蓄熱された多くの熱エネルギーをメンテナンスキャップ50を介して効率的に灯具1外に逃がすことが可能となり、放熱効果の向上を図ることができる。
但し、吸熱部40aを備えた受熱部材40は、灯具1の軽量化を維持するために、光源ユニット20を構成するリフレクタ24及びレンズホルダー28をアルミダイキャストで形成した場合よりも軽量になるように設定されている。
なお、本実施例においては、光源ユニット20の全体を受熱部材40で包囲するようにしたが、光源ユニット20を構成するリフレクタ24及びレンズホルダー28からの熱伝達により温められた暖気は上昇気流を生じることから、図4のように、受熱部材40で光源ユニット20の略上半分のみを包囲するようにしてもよい。これにより、灯具1の軽量化と同時に効率的な放熱効果を得ることが可能となる。
図5は本発明の車両用灯具に係わる実施例2の断面説明図である。
本実施例は、上述の実施例1における、受熱部材40、延長部材53及びメンテナンスキャップ50からなる放熱経路と同時に、他の放熱経路を付加するものである。
具体的には、光源ユニット20を包囲する金属材料で形成された略筒状の受熱部材40と、複数の放熱フィン51が設けられたヒートシンク部52が一体に形成されたメンテナンスキャップ50とを、金属材料で形成された帯状、或いは紐状のフレキシブルな延長部材53で熱的に接続すると共に、更に、LED光源21が実装されたLED光源実装基板22を載置した金属製のマウントプレート23とメンテナンスキャップ50とを延長部材53で熱的に接続するものである。
この場合、マウントプレート23と延長部材53との接合は、延長部材53をマウントプレート23と金属プレート54で挟んで固定ネジ55で締め付ける構造とし、延長部材53とメンテナンスキャップ50との接合は、延長部材53をメンテナンスキャップ50と金属プレート54で挟んでそれらを固定ネジ55で締め付ける構造を採用している。但し、マウントプレート23と延長部材53との接合、及び、メンテナンスキャップ50と延長部材53との接合は、いずれも機械的且つ熱的に接合することができればその接合構造は本実施例に限られるものではない。
これにより、LED光源21の点灯時の発熱で暖められた光源ユニット20内の暖気の熱が、順次リフレクタ24及びレンズホルダー28、受熱部材40、延長部材53を経てメンテナンスキャップ50のヒートシンク部52に移動し、ヒートシンク部52の放熱フィン51を介して灯具1外に放散される。
それと同時に、LED光源21の点灯時の発熱が、順次基板22、マウントプレート23、延長部材53を経てメンテナンスキャップ50のヒートシンク部52に移動し、ヒートシンク部52の放熱フィン51を介して灯具1外に放散される。
そのため、本実施例は上記実施例1に対して更なる放熱効果を得ることができ、LED光源21の自己発熱による温度上昇を更に抑制することができる。その結果、LED光源21の温度上昇に起因するLED光源21の発光効率の低減による発光量の減少が更に抑えられると共に、同様にLED光源21の温度上昇に起因するLED光源21の劣化による寿命の短縮を更に抑制することが可能となる。
但し、上記実施例1と同様に、灯具1の軽量化を維持するために、吸熱部40aを備えた受熱部材40は、光源ユニット20を構成するリフレクタ24及びレンズホルダー28をアルミダイキャストで形成した場合よりも軽量になるように設定されている。
また、上記実施例1と同様に、光源ユニット20を構成するリフレクタ24及びレンズホルダー28からの熱伝達により温められた暖気は上昇気流を生じることから、図4のように、受熱部材40で光源ユニット20の略上半分のみを包囲するようにしてもよい。これにより、灯具1の軽量化と同時に効率的な放熱効果を得ることが可能となる。
以上、上述の実施形態の説明から分かるように、本発明は、前面レンズとハウジングにより形成された閉空間からなる灯室内に収容された、LED光源を有する光源ユニットにおいて、LED光源の点灯時の熱を、LED光源の交換用に設けられたメンテナンスキャップに一体に形成されたヒートシンク部を介して灯具外に放散するようにしたものである。
LED光源の放熱部を灯具後部に位置するメンテナンスキャップに設けたことにより、車両に灯具を取り付けたときに比較的余裕のあるエンジンルーム内のスペースを有効に活用することができると共に、灯具の高さを低く(厚みを薄く)することが可能となり、車両デザインの設計の自由度を高めることができる。
また、車両用灯具は外側形状を同一としつつ、車両の仕向け先によって光源ユニットを異なるものとすることがある。光源ユニットとしてLED光源を用いた場合と、白熱バルブ光源を用いたユニットの両方の光源ユニットを用いることが可能とした場合において、ハウジング10を共通の金型にて成形することにより金型費の節減や生産効率の向上を図ることが可能となり、製造コストの低減や開発期間の短縮を実現することができる。
また、電球や放電バルブ等の他の光源に比べて寿命の長いLED光源の交換用に設けられたメンテナンスキャップは、ハウジングからの取付け・取外しがそう頻繁に行われるものではない。したがって、ヒートシンク部が一体に形成されたメンテナンスキャップが、取付け・取外し時の取り扱いに多少の難点があるにしても、問題となるほどのものではない。
それよりも、長寿命で交換作業をほとんど必要としないLED光源のメンテナンスキャップにヒートシンク部を一体に形成することにより、放熱構造を含めた灯具単体として放熱性能を確保・確立することができ、信頼性の高い灯具を実現することができる。
更に、実質的に点光源とみなすことができるLED光源を用いることにより、光学設計を容易に行うことができると共に、設計仕様に近い光学特性を有する灯具を実現することが可能となる。
1… 車両用灯具
10… ハウジング
11… 前面レンズ
12… 灯室
20… 光源ユニット
21… LED光源
22… 基板
23… マウントプレート
24… リフレクタ
25… 第1のリフレクタ領域
25a… 楕円系反射面
26… 第2のリフレクタ領域
26a… 楕円系反射面
27… 第3のリフレクタ領域
27a… 楕円系反射面
28… レンズホルダー
29… シェード
29a… 上端
30… 投影レンズ
40… 受熱部材
40a… 吸熱部
50… メンテナンスキャップ
51… 放熱フィン
52… ヒートシンク部
53… 延長部材
54… 金属プレート
55… 固定ネジ

Claims (3)

  1. 前端開口を有するハウジングと該ハウジングの前端開口に取り付けられたレンズにより形成された閉空間からなる灯室内に、LED光源と、前記LED光源を囲むように配設された樹脂製のリフレクタと、前記リフレクタに連設された樹脂製のレンズホルダーと、前記光源とレンズとの間に設けられたシェードと、前記レンズホルダーの内底面から上方に延びるシェードと、前記レンズホルダーに支持された投影レンズとを備えたプロジェクタ型の光源ユニットが収容されてなる車両用灯具であって、
    前記光源ユニットの周囲を包囲する略筒形状の金属製の受熱部材と、
    前記ハウジングの後部に取付け・取外し自在に設けられ、複数の放熱フィンを備えたヒートシンク部と一体に形成されてなるメンテナンスキャップとを有し、
    前記受熱部材と前記メンテナンスキャップは金属製の延長部材で熱的に接続されていることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記LED光源は金属製のマウントプレート上に基板を介して配置され、前記マウントプレートと前記メンテナンスキャップが金属製の延長部材で熱的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記受熱部材には、表面積及び体積を増やすための吸熱部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
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