JP2012027226A - 干渉フィルター、光モジュール、及び分析装置 - Google Patents

干渉フィルター、光モジュール、及び分析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】プロセス加工や経時変化による性能低下が抑制される干渉フィルターを提供すること。
【解決手段】干渉フィルター5は、ギャップGを介して対向する固定ミラー56及び可動ミラー57を備え、固定ミラー56及び可動ミラー57は、合金膜を含み、この合金膜は、Ag−Au合金膜、Ag−Cu合金膜、Ag−Au−Cu合金膜、Ag−Si−Cu合金膜、Ag−P−Cu合金膜、Ag−P−In−Cu合金膜、Ag−Te−Cu合金膜、Ag−Ga−Cu合金膜、及びAg−In−Sn合金膜、より選ばれることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、干渉フィルター、この干渉フィルターを備えた光モジュール、及びこの光モジュールを備えた分析装置に関する。
従来、一対の基板の互いに対向する面に、それぞれ反射膜としてのミラーを対向配置する干渉フィルターが知られている。このような干渉フィルターは、互いに平行に保持された一対の基板と、この一対の基板上に互いに対向すると共に一定間隔のギャップを有するように形成された一対のミラー(反射膜)とを備える。
このような干渉フィルターでは、一対のミラー間で光を反射させ、特定波長の光のみを透過させて、その他の波長の光を干渉により打ち消し合わせることで、入射光から特定波長の光のみを透過させる。
ミラーには、誘電体膜や金属膜が使用される。ミラーに求められる機能としては、高い反射率特性、及び透過性である。このような機能を考えると、金属膜では、銀(Ag)が有力な候補といえる。
しかし、Agで構成された膜(Ag膜。以下、純銀膜とも称する。)は、高温耐性やプロセス耐性が低い。プロセス耐性とは、例えば、成膜後のミラーを所望の形状にパターニングする際に行われるパターニングプロセス中の各工程条件に対する耐久性を指す。プロセス中の条件とは、例えば、高温ベークや、有機溶剤によるレジスト剥離等である。このプロセス加工後のAg膜の反射率の低下は大きく、ミラーに求められる機能を十分に発揮できず、干渉フィルターの性能低下が生じていた。また、Ag膜は、経時変化による反射率の低下も大きい。
このような背景から、ミラーに使用される材料について検討がなされた。
例えば、特許文献1には、純銀に炭素を添加したAg−C合金をミラーに使用した干渉フィルターが記載されている。
特開2009−251105号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたAg−C合金膜をミラーとして使用しても、干渉フィルターの性能低下が生じている。干渉フィルターのミラーにAg−C合金膜を使用した場合では、純銀膜を使用した場合よりも、高温耐性やプロセス耐性が向上するが、反射率の低下が生ずる。そのため、フィルター性能の低下が抑制された干渉フィルターが望まれている。
本発明の目的は、プロセス加工や経時変化による性能低下が抑制される干渉フィルター、光モジュール、及び分析装置を提供することである。
本発明の干渉フィルターは、ギャップを介して対向する2つの反射膜を備え、前記反射膜は、合金膜を含み、前記合金膜は、
銀(Ag)、及び金(Au)を含有するAg−Au合金膜、
銀(Ag)、及び銅(Cu)を含有するAg−Cu合金膜、
銀(Ag)、金(Au)、及び銅(Cu)を含有するAg−Au−Cu合金膜、
銀(Ag)、ケイ素(Si)、及び銅(Cu)を含有するAg−Si−Cu合金膜、
銀(Ag)、リン(P)、及び銅(Cu)を含有するAg−P−Cu合金膜、
銀(Ag)、リン(P)、インジウム(In)、及び銅(Cu)を含有するAg−P−In−Cu合金膜、
銀(Ag)、テルル(Te)、及び銅(Cu)を含有するAg−Te−Cu合金膜、
銀(Ag)、ガリウム(Ga)、及び銅(Cu)を含有するAg−Ga−Cu合金膜、及び
銀(Ag)、インジウム(In)、及びスズ(Sn)を含有するAg−In−Sn合金膜、
のいずれかであることを特徴とする。
干渉フィルターにおける反射膜は光を透過する透過特性と光を反射する反射特性を有し、例えば外部より一方の反射膜を透過して2つ(一対)の反射膜の間に入射した光は、反射膜間で反射をし、特定の波長の光を一方あるいは他方の反射膜から通過させる。
本発明によれば、干渉フィルターにおいて、ギャップを介して対向する2つの反射膜が、純銀やAg−C合金よりも高温耐性やプロセス耐性に優れた本発明に係る上記合金膜を含んでいる。そのため、プロセス加工や経時変化による反射率低下が小さくなり、干渉フィルターの性能低下が抑制される。
本発明において、前記反射膜の厚さは、30nm以上80nm以下であることが好ましい。
この発明によれば、本発明に係る上記合金膜を含む反射膜の厚さが、30nm以上80nm以下であるので、反射膜は光透過機能を有し、かつプロセス加工や経時変化による透過率変化も抑制される。その結果、光の反射及び透過という一対のミラーに求められる二つの特性の低下が抑制される干渉フィルターを得ることができる。
なお、上記合金膜の厚さが30nm未満であると、厚さが薄すぎて上記合金膜の反射率が低く、さらに、プロセス加工や経時変化による反射率低下も大きくなる。また、上記合金膜をスパッタリング法で成膜する場合、上記合金膜のスパッタリング速度が速いため、厚さのコントロールが難しくなり、製造安定性の低下を招くおそれもある。一方、上記合金膜の厚さが80nmを超えると、光透過率が低下し、一対のミラーとしての機能も低下する。
本発明において、
前記Ag−Au合金膜は、Au含有量が0.1原子%以上10原子%以下であり、
前記Ag−Cu合金膜は、Cu含有量が0.1原子%以上10原子%以下であり、
前記Ag−Au−Cu合金膜は、Au含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Au及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
前記Ag−Si−Cu合金膜は、Si含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Si及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
前記Ag−P−Cu合金膜は、P含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、P及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
前記Ag−P−In−Cu合金膜は、P含有量が0.1原子%以上であり、In含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、P、In及び
Cuの合計含有量が10原子%以下であり、
前記Ag−Te−Cu合金膜は、Te含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Te及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
前記Ag−Ga−Cu合金膜は、Ga含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Ga及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
前記Ag−In−Snは、In含有量が0.1原子%以上であり、Sn含有量が0.1原子%以上であり、かつ、In及びSnの合計含有量が10原子%以下であることが好ましい。
この発明によれば、本発明に係る上記合金膜が上記組成となっているので、プロセス加工や経時変化による反射率低下が、さらに小さくなり、干渉フィルターの性能低下がより確実に抑制される。なお、本発明に係る上記合金膜に含まれる各元素(Au,Cu,Si,P,In,Te,Ga,Sn)の含有量が0.1原子%未満であると、プロセス加工や経時変化による反射率低下が大きくなる。本発明に係る上記合金膜に含まれる各元素の合計含有量が10原子%を超えると、反射率が低くなる。
本発明において、前記反射膜は、前記合金膜で形成された単層膜であることが好ましい。
この発明によれば、反射膜は、本発明に係る上記合金膜で形成された単層膜なので、反射膜は、可視光波長範囲の内、広い波長域で高い反射率を示す。なお、本発明において、可視光波長範囲は、400nm以上700nm以下の範囲とする。
本発明において、前記反射膜を支持する基板を備え、前記反射膜は、誘電体膜、及び前記合金膜を含み、前記基板に対して、基板側から順に前記誘電体膜、及び前記合金膜が設けられ、前記誘電体膜は、酸化チタン(TiO)の単層膜、又は酸化チタン(TiO)もしくは五酸化タンタル(Ta)の層と酸化ケイ素(SiO)もしくはフッ化マグネシウム(MgF)の層とを積層させた多層膜であるであることが好ましい。
この発明によれば、反射膜は、基板側から順に、化合物の誘電体膜が設けられているので、誘電体膜が設けられていない場合に比べて、可視光波長範囲の内、短波長側の反射率を向上させることができる。
本発明において、前記反射膜は、前記誘電体膜、前記合金膜、及び保護膜を含み、前記基板に対して、前記基板側から順に前記誘電体膜、前記合金膜、及び前記保護膜が設けられ、前記保護膜は、酸化ケイ素(SiO)、酸窒化ケイ素(SiON)、窒化ケイ素(SiN)、もしくはアルミナを含むことが好ましい。
この発明によれば、誘電体膜、及び合金膜が保護膜によって保護されるので、プロセス加工や経時変化による反射膜中の前記合金膜の反射率低下がさらに小さくなり、干渉フィルターの性能低下がさらに確実に抑制される。
本発明の光モジュールは、上記いずれかに記載の干渉フィルターと、この干渉フィルターにより取り出される光の光量を検出する検出部と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、上述したように、干渉フィルターは、その性能低下が上述したように抑制される。したがって、このような干渉フィルターから取り出された光を検出部にて検出させることができるので、光モジュールは、所望波長の光の光量を正確に検出できる。
本発明の分析装置は、上記光モジュールと、前記検出部により検出された光の光量に基づいて、光分析処理を実施する処理部と、備えたことを特徴とする。
ここで、分析装置としては、上記のような光モジュールにより検出された光の光量に基づいて、干渉フィルターに入射した光の色度や明るさなどを分析する光測定器、ガスの吸収波長を検出してガスの種類を検査するガス検出装置、受光した光からその波長の光に含まれるデータを取得する光通信装置などを例示することができる。
この発明によれば、上述したように、光モジュールにより、所望波長の光の正確な光量を検出できるため、分析装置では、このような正確な光量に基づいて、正確な分析処理を実施できる。
本発明に係る第一実施形態の測色装置の概略構成を示す図である。 第一実施形態の干渉フィルターを構成するエタロンの概略構成を示す平面図である。 図2において、干渉フィルターのIII−III線に沿う矢視断面図である。 本発明に係る第二実施形態の干渉フィルターを構成するエタロンの概略構成を示す断面図である。 本発明に係る第三実施形態の干渉フィルターを構成するエタロンの概略構成を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面に基づいて説明する。
<第一実施形態>
〔1.測色装置の全体構成〕
図1は、本発明に係る実施形態の測色装置の概略構成を示す図である。
この測色装置1は、本発明の分析装置であり、図1に示すように、被検査対象Aに光を射出する光源装置2と、本発明の光モジュールである測色センサー3と、測色装置1の全体動作を制御する制御装置4とを備えている。そして、この測色装置1は、光源装置2から射出される光を被検査対象Aにて反射させ、反射された検査対象光を測色センサー3にて受光し、測色センサー3から出力される検出信号に基づいて、検査対象光の色度、すなわち被検査対象Aの色を分析して測定する装置である。
〔2.光源装置の構成〕
光源装置2は、光源21、複数のレンズ22(図1には1つのみ記載)を備え、被検査対象Aに対して白色光を射出する。また、複数のレンズ22には、コリメーターレンズが含まれており、光源装置2は、光源21から射出された白色光をコリメーターレンズにより平行光とし、図示しない投射レンズから被検査対象Aに向かって射出する。
なお、本実施形態では、光源装置2を備える測色装置1を例示するが、例えば被検査対象Aが液晶パネルなどの発光部材である場合、光源装置2が設けられない構成としてもよい。
〔3.測色センサーの構成〕
測色センサー3は、図1に示すように、本発明の干渉フィルターを構成するエタロン5と、エタロン5を透過する光を受光する検出部31と、エタロン5で透過させる光の波長を可変する電圧制御手段6と、を備えている。また、測色センサー3は、エタロン5に対向する位置に、被検査対象Aで反射された反射光(検査対象光)を、内部に導光する図示しない入射光学レンズを備えている。エタロン5は、入射光学レンズから入射した検査対象光のうち、所定波長の光のみを分光する。そして、測色センサー3は、エタロン5により分光された光を検出部31にて受光する。
検出部31は、複数の光電交換素子により構成されており、受光量に応じた電気信号を生成する。そして、検出部31は、制御装置4に接続されており、生成した電気信号を受光信号として制御装置4に出力する。
(3−1.エタロンの概略構成)
図2は、本発明の干渉フィルターを構成するエタロン5の概略構成を示す平面図であり、図3は、エタロン5の概略構成を示す断面図である。なお、図1では、エタロン5に検査対象光が図中下側から入射しているが、図3では、検査対象光が図中上側から入射するものとする。なお、エタロン5は、外力により一対のミラー間のギャップの大きさを変化させる、いわゆる、波長可変干渉フィルターである。
エタロン5は、図2に示すように、平面正方形状の板状の光学部材であり、一辺が例えば10mmに形成されている。そして、エタロン5は、図3に示すように、2つ(一対)の基板を備え、本実施形態では、それぞれ、第一基板51、及び第二基板52とする。
第一基板51と、第二基板52との間には、2つ(一対)の反射膜として固定ミラー56と可動ミラー57とが設けられる。
第一基板51には、一方の反射膜としての固定ミラー56が設けられ、第二基板52には、他方の反射膜としての可動ミラー57が設けられている。ここで、固定ミラー56は、第一基板51の第二基板52に対向する面に固定され、可動ミラー57は、第二基板52の第一基板51に対向する面に固定されている。また、これらの固定ミラー56及び可動ミラー57は、ミラー間ギャップGを介して対向配置されている。
さらに、第一基板51と第二基板52との間には、固定ミラー56および可動ミラー57の間のミラー間ギャップGの寸法を調整するための静電アクチュエーター54が設けられている。静電アクチュエーター54は、第一基板51側に設けられる第一変位用電極(固定電極)541、及び第二基板52側に設けられる第二変位用電極(可動電極)542を有し、これらの電極は対向して配置される。第一変位用電極541及び第二変位用電極542に対して電圧を印加すると、第一変位用電極541及び第二変位用電極542間に静電引力が働き、第二基板52が変形して、ミラー間ギャップGの寸法が変化する。このミラー間ギャップGの寸法に応じて、エタロン5から出射される光の波長が変化する。
エタロン5の詳細な構成については、後述することとし、次に、一対の反射膜としての固定ミラー56及び可動ミラー57について説明する。
(3−1−1.一対の反射膜の構成)
本実施形態において、一対の反射膜である固定ミラー56、及び可動ミラー57は、いずれも単層膜である。そして、単層膜は、次に示す本発明に係る合金膜で形成される。
・銀(Ag)、及び金(Au)を含有するAg−Au合金膜
・銀(Ag)、及び銅(Cu)を含有するAg−Cu合金膜
・銀(Ag)、金(Au)、及び銅(Cu)を含有するAg−Au−Cu合金膜
・銀(Ag)、ケイ素(Si)、及び銅(Cu)を含有するAg−Si−Cu合金膜
・銀(Ag)、リン(P)、及び銅(Cu)を含有するAg−P−Cu合金膜
・銀(Ag)、リン(P)、インジウム(In)、及び銅(Cu)を含有するAg−P−In−Cu合金膜
・銀(Ag)、テルル(Te)、及び銅(Cu)を含有するAg−Te−Cu合金膜
・銀(Ag)、ガリウム(Ga)、及び銅(Cu)を含有するAg−Ga−Cu合金膜
・銀(Ag)、インジウム(In)、及びスズ(Sn)を含有するAg−In−Sn合金膜
これらの合金膜は、いずれも、実質的に、Ag、及び合金膜に含まれる各元素(Au,Cu,Si,P,In,Te,Ga,Sn)で構成される。そして、これらの合金膜は、合金膜を構成する上記の各元素以外にも、本発明の作用効果を損なわない範囲で、微量な不純物元素(例えば、酸素、窒素、炭素等)を含んでもよい。
エタロン5において、固定ミラー56及び可動ミラー57の反射率及び透過率のバランスが重要である。固定ミラー56及び可動ミラー57を形成する上記合金膜の厚さを厚くすることで高い反射率を得ることはできるものの、透過率が低下するため干渉フィルターとしての検出感度の点で問題となる。一方、固定ミラー56及び可動ミラー57を形成する上記合金膜の厚さを薄くすることで、透過率を上げることはできるものの、反射率が低下してしまうため、干渉フィルターとしての分光性能が低下してしまう。
このような観点から、固定ミラー56、及び可動ミラー57を形成する上記合金膜の厚さは、好ましくは、30nm以上80nm以下である。上記合金膜の厚さが30nm未満であると、厚さが薄すぎて上記合金膜の反射率が低く、さらに、プロセス加工や経時変化による反射率低下も大きくなる。また、上記合金膜をスパッタリング法で成膜する場合、上記合金膜のスパッタリング速度が速いため、厚さのコントロールが難しくなり、製造安定性の低下を招くおそれもある。一方、上記合金膜の厚さが80nmを超えると、光透過率が低下し、エタロン5の固定ミラー56及び可動ミラー57としての機能も低下する。なお、上記合金膜の厚さは、より好ましくは、40nm以上60nm以下である。
固定ミラー56、及び可動ミラー57が、上記合金膜で形成される場合、その組成は次の通りとなる。
・Ag−Au合金膜:Au含有量が0.1原子%以上10原子%以下
・Ag−Cu合金膜:Cu含有量が0.1原子%以上10原子%以下
・Ag−Au−Cu合金膜:Au含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Au及びCuの合計含有量が10原子%以下
・Ag−Si−Cu合金膜:Si含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Si及びCuの合計含有量が10原子%以下
・Ag−P−Cu合金膜:P含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、P及びCuの合計含有量が10原子%以下
・Ag−P−In−Cu合金膜:P含有量が0.1原子%以上であり、In含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、P、In及び
Cuの合計含有量が10原子%以下
・Ag−Te−Cu合金膜:Te含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Te及びCuの合計含有量が10原子%以下
・Ag−Ga−Cu合金膜:Ga含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Ga及びCuの合計含有量が10原子%以下
・Ag−In−Snは、In含有量が0.1原子%以上であり、Sn含有量が0.1原子%以上であり、かつ、In及びSnの合計含有量が10原子%以下
上記合金膜に含まれる各元素(Au,Cu,Si,P,In,Te,Ga,Sn)の含有量が0.1原子%未満であると、プロセス加工や経時変化による反射率低下が大きくなる。上記合金膜に含まれる各元素の合計含有量が10原子%を超えると、反射率が低くなる。上記合金膜において、各元素以外の残部は実質的にAgであるが、本発明の作用効果を損なわない範囲で、微量な不純物を含んでもよい。
固定ミラー56、及び可動ミラー57は、上記合金膜の組成を有するターゲット材料を用い、スパッタリング法などの公知の方法により形成される。
(3−1−2.一対の基板の構成)
一対の基板としての第一基板51及び第二基板52は、それぞれ例えば、ソーダガラス、結晶性ガラス、石英ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラスなどの各種ガラスや、水晶などにより形成されている。これらの中でも、第一基板51及び第二基板52の構成材料としては、例えばナトリウム(Na)やカリウム(K)などのアルカリ金属を含有したガラスが好ましく、このようなガラスにより第一基板51及び第二基板52を形成することで、後述する一対の反射膜である固定ミラー56及び可動ミラー57や、各電極の密着性や、基板同士の接合強度を向上させることが可能となる。また、ガラスは、可視光の透過特性が良好であるため、本実施形態のように、被検査対象Aの色を測定する場合では、第一基板51及び第二基板52での光の吸収を抑えることができ、測色処理に適している。そして、第一基板51及び第二基板52は、外周縁に沿って形成される接合面514,524同士が図示しないプラズマ重合膜により接合されることで、一体的に構成されている。
第一基板51は、厚みが例えば500μmに形成されるガラス基材をエッチングにより加工することで形成される。具体的には、図3に示すように、第一基板51には、エッチングにより電極形成溝511及びミラー固定部512が形成される。
電極形成溝511は、エタロン5を基板厚み方向から見た平面視(以降、エタロン平面視と称する。)において、平面中心点を中心とした円形に形成されている。ミラー固定部512は、図3に示すように、電極形成溝511の中心部から第二基板52側に突出して形成される。
電極形成溝511は、ミラー固定部512の外周縁から、電極形成溝511の内周壁面までの間に、リング状の電極固定面511Aが形成され、この電極固定面511Aに、前述の固定電極541が形成される。この固定電極541は、固定電極取り出し配線541A、及び図示しない外部配線を介して電圧制御手段6に接続される。この固定電極取り出し配線541Aは、接合面514と接合面524との間に形成された固定電極取り出し部541Bを通り、外部配線と接続される。
ミラー固定部512は、上述したように、電極形成溝511と同軸上で、電極形成溝511よりも小さい径寸法となる円柱状に形成されている。なお、本実施形態では、図3に示すように、ミラー固定部512の第二基板52に対向するミラー固定面512Aが、電極固定面511Aよりも第二基板52に近接して形成される。
さらに、第一基板51は、第二基板52に対向する上面とは反対側の下面において、固定ミラー56に対応する位置に図示略の反射防止膜(AR)が形成されている。この反射防止膜は、低屈折率膜及び高屈折率膜を交互に積層することで形成され、第一基板51の表面での可視光の反射率を低下させ、透過率を増大させる。
第二基板52は、例えば厚み寸法が200μmに形成されるガラス基板をエッチングにより加工することで形成される。
具体的には、第二基板52には、図2に示すような平面視において、基板中心点を中心とした円形の可動部521と、可動部521と同軸であり可動部521を保持する連結保持部522と、を備えている。この連結保持部522の外周径寸法は、第一基板51の電極形成溝511の外周径寸法と同一寸法に形成されている。
可動部521は、連結保持部522よりも厚み寸法が大きく形成され、例えば、本実施形態では、第二基板52の厚み寸法と同一寸法である200μmに形成されている。
また、可動部521は、第一基板51とは反対側の上面において、図示略の反射防止膜(AR)が形成されている。この反射防止膜は、第一基板51に形成される反射防止膜と同様の構成を有し、低屈折率膜および高屈折率膜を交互に積層することで形成される。
連結保持部522は、可動部521の周囲を囲うダイヤフラムであり、例えば厚み寸法が50μmに形成されている。この連結保持部522の第一基板51に対向する面には、前述の可動電極542がリング状に形成される。可動電極542は、約1μmの電磁ギャップを介して固定電極541と対向する。
この可動電極542は、可動電極取り出し配線542A、及び図示しない外部配線を介して電圧制御手段6に接続される。この可動電極取り出し配線542Aは、接合面514と接合面524との間に形成された可動電極取り出し部542Bを通り、外部配線と接続される。
この可動電極542、及び前述の固定電極541により、静電アクチュエーター54が構成される。
エタロン5では、静電アクチュエーター54に所定の電圧を印加することで、固定電極541と可動電極542との間に静電引力が発生する。この静電引力によって、可動部521が基板厚み方向に沿って移動して第二基板52が変形し、ミラー間ギャップGの寸法が変化する。このように、印加する電圧を調整して電極541,542間に発生する静電引力を制御することで、ミラー間ギャップGの寸法変化が制御され、検査対象光から分光させる光を選択することが可能となる。
〔4.制御装置の構成〕
制御装置4は、測色装置1の全体動作を制御する。
この制御装置4としては、例えば汎用パーソナルコンピューターや、携帯情報端末、その他、測色専用コンピューターなどを用いることができる。
そして、制御装置4は、図1に示すように、光源制御部41、測色センサー制御部42、および測色処理部43(本発明の処理部)などを備えて構成されている。
光源制御部41は、光源装置2に接続されている。そして、光源制御部41は、例えば利用者の設定入力に基づいて、光源装置2に所定の制御信号を出力し、光源装置2から所定の明るさの白色光を射出させる。
測色センサー制御部42は、測色センサー3に接続されている。そして、測色センサー制御部42は、例えば利用者の設定入力に基づいて、測色センサー3にて受光させる光の波長を設定し、この波長の光の受光量を検出する旨の制御信号を測色センサー3に出力する。これにより、測色センサー3の電圧制御手段6は、制御信号に基づいて、利用者が所望する光の波長のみを透過させるよう、静電アクチュエーター54への印加電圧を設定する。
測色処理部43は、測色センサー制御部42を制御して、エタロン5の反射膜間ギャップを変動させて、エタロン5を透過する光の波長を変化させる。また、測色処理部43は、検出部31から入力される受光信号に基づいて、エタロン5を透過した光の光量を取得する。そして、測色処理部43は、上記により得られた各波長の光の受光量に基づいて、被検査対象Aにより反射された光の色度を算出する。
〔5.エタロンの製造方法〕
第一基板51のミラー固定部512等、第二基板52の可動部521等は、製造素材であるガラス基板にエッチング加工を施すことで形成される。
エッチング加工後の第一基板51、及び第二基板52のそれぞれに対して、上記合金膜を、スパッタリング法で形成する。本実施形態では、単層膜とする。
スパッタリング後の合金膜を所望の形状にパターニングするターニングプロセスでは、ウェットエッチング法が用いられる。ウェットエッチング法では、例えば、次のような処理が施される。
(A)エッチングマスクとしてのレジスト膜を所望のパターンで合金膜上に形成する。レジストを硬化する際に、合金膜は高温下に曝される。
(B)レジスト膜を有機系レジスト剥離液で剥離する。このとき、合金膜は有機溶剤に曝される。
合金膜は、このような状況に曝されるので、合金膜には、高温耐性や有機溶剤耐性が求められる。加えて、高温高湿耐性、硫化耐性、ハロゲン耐性などの各種耐性が、合金膜に求められる。以下、エタロンの製造工程における合金膜に求められる耐性のことをまとめて、プロセス耐性と称する場合があり、特にパターニング工程における合金膜に求められる耐性のことをパターニングプロセス耐性と称する場合がある。
このようなウェットエッチング加工を経て、第一基板51、及び第二基板52に、それぞれ固定ミラー56、及び可動ミラー57が形成される。
この後、第一基板51、及び第二基板52を接合して、エタロン5が得られる。接合工程では、例えば、接合面514,524にそれぞれプラズマ重合膜を成膜し、このプラズマ重合膜を貼り合わせて、第一基板51と第二基板52とを接合する。
〔6.第一実施形態の作用効果〕
エタロン5では、ミラー間ギャップGを介して対向する固定ミラー56及び可動ミラー57が、純銀やAg−C合金よりも高温耐性やプロセス耐性に優れた前述の合金膜を含んでいる。そのため、プロセス加工、例えば、ウェットエッチング加工や経時変化による合金膜の反射率低下が小さくなり、エタロン5の性能低下が抑制される。
また、エタロン5の上記合金膜を含む固定ミラー56及び可動ミラー57の厚さが、30nm以上80nm以下であるので、固定ミラー56及び可動ミラー57は光透過機能を有し、かつプロセス後や経時変化による透過率変化も抑制される。その結果、エタロン5において、光の反射及び透過という固定ミラー56及び可動ミラー57に求められる二つの特性の低下が抑制される。
さらに、エタロン5の上記合金膜の組成が上記の範囲となっているので、プロセス加工や経時変化による反射率低下が、より小さくなり、エタロン5の性能低下がより確実に抑制される。
加えて、エタロン5の固定ミラー56及び可動ミラー57は、前述の合金膜で形成された単層膜なので、固定ミラー56及び可動ミラー57は、可視光波長範囲の内、広い波長域で高い反射率を示す。
そしてさらに、上記合金膜とガラス基板との密着性が良好であるため、密着力不足によるエタロン5の性能低下が防止される。
<第二実施形態>
次に本発明に係る第二実施形態について説明する。
ここで、第二実施形態の説明において第一実施形態と同一の構成要素は同一符号を付す等して説明を省略もしくは簡略にする。
第二実施形態においては、エタロン5Aの固定ミラー56、及び可動ミラー57が、誘電体膜561,571と合金膜562,572を含む点で、第一実施形態のエタロン5と相違する。合金膜562,572は、第一実施形態と同じである。
図4に示すように、第一基板51では、第一基板51から順に誘電体膜561、合金膜562が設けられている。すなわち、誘電体膜561は、第一基板51と合金膜562との間に設けられている。同様に、第二基板52では、第二基板52から順に誘電体膜571、合金膜572が設けられている。すなわち、誘電体膜571は、第二基板52と合金膜572との間に設けられている。
誘電体膜561,571は、酸化チタン(TiO)の単層膜、又は酸化チタン(TiO)もしくは五酸化タンタル(Ta)の層と酸化ケイ素(SiO)もしくはフッ化マグネシウム(MgF)の層とを積層させた多層膜である。後者の誘電体多層膜の場合は、高屈折率材料(TiO、Ta)の層と、低屈折率材料(SiO、MgF)の層が積層されることとなる。単層膜、又は多層膜の各層の厚さや層数は、必要とする光学特性に基づいて適宜に設定される。
〔第二実施形態の作用効果〕
第二実施形態に係るエタロン5Aによれば、固定ミラー56、及び可動ミラー57が、上記のような誘電体膜561,571と合金膜562,572とが積層されて構成されているので、合金膜562,572だけで構成される場合と比べて、可視光範囲の短波長側の反射率が向上する。その結果、高い反射率を示す波長域をさらに広げることができ、可視光範囲に渡って高い反射率を有する固定ミラー56、及び可動ミラー57を備えたエタロン5Aを得ることができる。
また、誘電体膜561,571と合金膜562,572との密着性、誘電体膜561,571とガラス基板との密着性が共に良好であるため、密着力不足によるエタロン5Aの性能低下が抑制される。
<第三実施形態>
次に本発明に係る第三実施形態について説明する。
ここで、第三実施形態の説明において第一実施形態及び第二実施形態と同一の構成要素は同一符号を付す等して説明を省略もしくは簡略にする。
第三実施形態においては、エタロン5Bの固定ミラー56、及び可動ミラー57が、誘電体膜561,571、合金膜562,572の他に、保護膜563,573を含む点で、第一実施形態のエタロン5及び第二実施形態のエタロン5Aと相違する。合金膜562,572は、第一実施形態と同じである。誘電体膜561,571は、第二実施形態のものと同様である。
図5に示すように、第一基板51では、第一基板51から順に誘電体膜561、合金膜562、保護膜563が設けられている。すなわち、保護膜563は、合金膜562に対して誘電体膜561とは反対側に設けられている。同様に、第二基板52では、第二基板52から順に誘電体膜571、合金膜572、保護膜573が設けられている。保護膜573は、合金膜572に対して誘電体膜571とは反対側に設けられている。
保護膜563,573は、酸化ケイ素(SiO)、酸窒化ケイ素(SiON)、窒化ケイ素(SiN)、もしくはアルミナを含む。保護膜の厚さは、好ましくは、10nm以上20nm以下である。このような範囲に設定することで、反射率及び透過率を低下させることなく、固定ミラー56、及び可動ミラー57を保護できる。
〔第三実施形態の作用効果〕
第三実施形態に係るエタロン5Bによれば、誘電体膜561,571、及び合金膜562,572が保護膜563,573によって保護されるので、プロセス加工や経時変化による固定ミラー56、及び可動ミラー57中の合金膜562,572の反射率低下が抑えられ、干渉フィルターの性能低下がさらに確実に防止される。
<他の実施形態>
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記実施形態では、平面視正方形状のエタロンを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、平面視円形状、平面視多角形状に形成されていてもよい。
また、固定ミラー56、及び可動ミラー57を同じ合金膜で形成しなくてもよい。例えば、固定ミラー56をAg−Cu合金膜とし、可動ミラー57をAg−Au合金膜としてもよい。
さらに、上記実施形態では、エタロン5を波長可変干渉フィルターとして説明したが、これに限られない。ミラー間のギャップの大きさを変化させない干渉フィルターに対しても、上記合金膜で形成される一対のミラーを適用できる。
その他、電極固定面511A及びミラー固定面512Aの高さ位置は、ミラー固定面512Aに固定される固定ミラー56、及び第二基板52に形成される可動ミラー57の間のミラー間ギャップGの寸法、固定電極541及び可動電極542の間の寸法、固定ミラー56や可動ミラー57の厚み寸法により適宜設定されるものであり、上記実施形態のような構成に限られない。例えば固定ミラー56,及び可動ミラー57に誘電体多層膜を含み、その厚み寸法が増大する場合、電極固定面511Aとミラー固定面512Aとが同一面に形成される構成や、電極固定面511Aの中心部に、円柱凹溝状のミラー固定溝が形成され、このミラー固定溝の底面にミラー固定面512Aが形成される構成などとしてもよい。
上記実施形態では、固定電極541に対して一つの取り出し電極が設けられた構成で示したが、これに限定されない。さらに取り出し電極を増やしてもよい。この場合、二つの取り出し電極のうち、一方を固定電極541に電圧を印加するための電圧印加用端子として用い、他方を固定電極541に保持される電荷を検出するための電荷検出用端子として用いてもよい。これは、可動電極542に対しても同様である。
また、上記実施形態では、静電アクチュエーター54により、ミラー間ギャップGを調整可能なエタロン5の構成を例示したが、その他の駆動部材によりミラー間ギャップGが調整可能な構成としてもよい。例えば、第二基板52の第一基板51とは反対側に、斥力により第二基板52を押圧する静電アクチュエーターや、圧電部材を設ける構成としてもよい。
そして、上記第三実施形態で説明したような基板に対して誘電体膜、合金膜、及び保護膜を積層させたものに限られず、誘電体膜を設けずに基板に対して合金膜、及び保護膜を積層させた構成としてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
次に、上記合金膜の高温耐性やプロセス耐性について例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例の記載内容に何ら制限されるものではない。
〔1.高温耐性〕
まず、純銀膜及び合金膜(Ag−C合金膜、Ag−Au合金膜、Ag−Cu合金膜、Ag−Au−Cu合金膜、Ag−Si−Cu合金膜、Ag−P−Cu合金膜、Ag−P−In−Cu合金膜、Ag−Te−Cu合金膜、Ag−Ga−Cu合金膜、及びAg−In−Sn合金膜)の高温耐性について評価した。
純銀膜及び上記合金膜は、純銀膜及び次に示す組成を有するターゲット材料を用い、平滑なガラス基板上にスパッタリング法によって、厚さ40nmに形成した。
Ag−C :Cを5.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−Au :Auを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−Cu :Cuを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−Au−Cu :Auを1.0原子%含有し、Cuを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−Si−Cu :Siを1.0原子%含有し、Cuを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−P−Cu :Pを1.0原子%含有し、Cuを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−P−In−Cu:Pを0.5原子%含有し、Inを0.5原子%含有し、Cuを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−Te−Cu :Teを1.0原子%含有し、Cuを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−Ga−Cu :Gaを1.0原子%含有し、Cuを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−In−Sn :Inを1.0原子%含有し、Snを1.0原子%含有し、残部は実質的にAgである。
高温耐性としては、成膜後の初期の純銀膜及び上記合金膜の反射率と、大気環境下において、250℃、1時間の加熱処理を施した後(高温試験後)の反射率とを比較することで行った。分光測色計を用いて、可視光範囲である波長400nm以上700nm以下における反射率を測定した。
表1に、400nm、550nm、及び700nmにおける、純銀膜及び上記合金膜の初期反射率(単位:%)及び加熱処理後の反射率(単位:%)を示す。さらに表1に、初期反射率から加熱処理後の反射率を引いた値を反射率の変化量(減少量)(単位:%)として示す。
Figure 2012027226
表1が示すように、Ag−Au合金膜、Ag−Cu合金膜、Ag−Au−Cu合金膜、Ag−Si−Cu合金膜、Ag−P−Cu合金膜、Ag−P−In−Cu合金膜、Ag−Te−Cu合金膜、Ag−Ga−Cu合金膜、及びAg−In−Sn合金膜(以下、これらの合金膜をまとめて、本実施例に係る合金膜と称する。)の初期反射率は、純銀膜やAg−C合金膜に比べて、一部を除き、全般的に低い値となった。しかし、高温試験後の合金膜の反射率低下は、純銀膜やAg−C合金膜に比べて、小さいことが分かった。
特に、Ag−Si−Cu合金膜、Ag−P−Cu合金膜、Ag−P−In−Cu合金膜、及びAg−Te−Cu合金膜の反射率低下は、可視光波長範囲において全般的に小さいことが分かった。さらに、この中でも特に、Ag−Te−Cu合金膜の反射率低下が小さいことが分かった。
一方、純銀膜は、成膜後の初期では、可視光波長範囲において全般的に高い反射率を有していた。しかし、高温下に曝された純銀膜は、膜の粒塊が成長し、表面粗さが大きくなるため、反射率が大きく低下した。特に、短波長側(400nm)については、純銀膜の反射率低下は著しかった。
また、Ag−C合金膜は、本実施例に係る合金膜と比べて、成膜初期の反射率については、ほぼ同程度であるが、高温試験後の反射率低下については、大きいことが分かった。
〔2.プロセス耐性〕
次に、純銀膜、Ag−C合金膜、及び本実施例に係る合金膜のプロセス耐性を評価した。
上記高温耐性の評価と同様にして、純銀膜、Ag−C合金膜、及び本実施例に係る合金膜は、純銀膜、Ag−C合金膜、及び本実施例に係る合金膜の組成を有するターゲット材料を用い、平滑なガラス基板上にスパッタリング法によって形成した。
そして、プロセス耐性として、ここでは、パターニングプロセス耐性を評価した。パターニングプロセスは、以下に示す通りとした。
(1) ガラス基板上に形成した純銀膜、Ag−C合金膜、及び本実施例に係る合金膜にポジレジストをスピンコーターにて塗布
(2) ポジレジスト塗布後、クリーンオーブンで、90℃、15分間のプレベーク
(3) コンタクトアライナーにてフォトマスクを通して露光
(4) 現像液に水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液を使用し、現像
(5) クリーンオーブンにて120℃、20分間のポストベーク
(6) レジストをエッチングマスクとして、りん硝酢酸水溶液で純銀膜、Ag−C合金膜、及び本実施例に係る合金膜をエッチング
(7) 有機系レジスト剥離液でレジスト剥離
そして、上記高温耐性の評価と同様にして、成膜後の初期の純銀膜、Ag−C合金膜、及び本実施例に係る合金膜の反射率と、パターニングプロセス後の反射率とを比較することで行った。
表2に、400nm、550nm、及び700nmにおける、純銀膜、Ag−C合金膜、及び本実施例に係る合金膜の初期反射率(単位:%)及びパターニングプロセス後の反射率(単位:%)を示す。さらに表2に、初期反射率からパターニングプロセス後の反射率を引いた値を反射率の変化量(減少量)(単位:%)として示す。
Figure 2012027226
表2が示すように、本実施例に係る合金膜の初期反射率は、純銀膜やAg−C合金膜に比べて、一部を除き、全般的に低い値となった。しかし、パターニングプロセス後の本実施例に係る合金膜の反射率低下は、小さいことが分かった。
特に、Ag−Cu合金膜、Ag−Si−Cu合金膜、Ag−P−Cu合金膜、Ag−P−In−Cu合金膜、Ag−Te−Cu合金膜、Ag−Ga−Cu合金膜、及びAg−In−Sn合金膜の反射率低下は、可視光波長範囲において全般的に小さいことが分かった。さらに、この中でも特に、Ag−Te−Cu合金膜の反射率低下が小さいことが分かった。
一方、純銀膜は、成膜初期では、可視光波長範囲において全般的に高い反射率を有していた。しかし、パターニングプロセスを経た純銀膜の反射率は、大きく低下した。特に、短波長側(400nm)については、純銀膜の反射率低下は著しかった。このような純銀膜の反射率の低下は、レジストのベーク工程で高温下に曝されたことや、レジスト剥離工程で有機溶剤に曝されたためと考えられる。
また、Ag−C合金膜は、本実施例に係る合金膜と比べて、成膜初期の反射率については、ほぼ同程度であるが、パターニングプロセス後の反射率低下については、大きいことが分かった。
以上のように、本実施例に係る合金膜は、高温試験後の反射率変化が小さく、かつ、パターニングプロセス後の反射率変化が小さいことが分かった。そして、本実施例に係る合金膜の中でも特に、Ag−Te−Cu合金膜については、高温試験後及びパターニングプロセス後の反射率低下が、純銀膜やAg−C合金膜と比べて、顕著に小さいことが分かった。
そのため、これらの本実施例に係る合金膜を一対の反射膜に用いた波長可変干渉フィルター(エタロン)は、その性能の低下が抑制されることが分かった。そして、波長可変干渉フィルターを製品として出荷した後の経時変化による性能低下も抑制され、信頼性の高い波長可変干渉フィルターを得られることが分かった。
1…測色装置(分析装置)、3…測色センサー(光モジュール)、5,5A,5B…エタロン(干渉フィルター)、31…検出部、43…測色処理部(処理部)、51…第一基板、52…第二基板、56…固定ミラー、57…可動ミラー、561,571…誘電体膜、562,572…合金膜、563,573…保護膜。

Claims (8)

  1. ギャップを介して対向する2つの反射膜を備え、
    前記反射膜は、合金膜を含み、
    前記合金膜は、
    銀(Ag)、及び金(Au)を含有するAg−Au合金膜、
    銀(Ag)、及び銅(Cu)を含有するAg−Cu合金膜、
    銀(Ag)、金(Au)、及び銅(Cu)を含有するAg−Au−Cu合金膜、
    銀(Ag)、ケイ素(Si)、及び銅(Cu)を含有するAg−Si−Cu合金膜、
    銀(Ag)、リン(P)、及び銅(Cu)を含有するAg−P−Cu合金膜、
    銀(Ag)、リン(P)、インジウム(In)、及び銅(Cu)を含有するAg−P−In−Cu合金膜、
    銀(Ag)、テルル(Te)、及び銅(Cu)を含有するAg−Te−Cu合金膜、
    銀(Ag)、ガリウム(Ga)、及び銅(Cu)を含有するAg−Ga−Cu合金膜、及び
    銀(Ag)、インジウム(In)、及びスズ(Sn)を含有するAg−In−Sn合金膜、
    のいずれかである
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  2. 請求項1に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜の厚さは、30nm以上80nm以下である
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記Ag−Au合金膜は、Au含有量が0.1原子%以上10原子%以下であり、
    前記Ag−Cu合金膜は、Cu含有量が0.1原子%以上10原子%以下であり、
    前記Ag−Au−Cu合金膜は、Au含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Au及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
    前記Ag−Si−Cu合金膜は、Si含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Si及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
    前記Ag−P−Cu合金膜は、P含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、P及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
    前記Ag−P−In−Cu合金膜は、P含有量が0.1原子%以上であり、In含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、P、In及び
    Cuの合計含有量が10原子%以下であり、
    前記Ag−Te−Cu合金膜は、Te含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Te及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
    前記Ag−Ga−Cu合金膜は、Ga含有量が0.1原子%以上であり、Cu含有量が0.1原子%以上であり、かつ、Ga及びCuの合計含有量が10原子%以下であり、
    前記Ag−In−Snは、In含有量が0.1原子%以上であり、Sn含有量が0.1原子%以上であり、かつ、In及びSnの合計含有量が10原子%以下である
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜は、前記合金膜で形成された単層膜である
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜を支持する基板を備え、
    前記反射膜は、誘電体膜、及び前記合金膜を含み、
    前記基板に対して、前記基板側から順に前記誘電体膜、及び前記合金膜が設けられ、
    前記誘電体膜は、
    酸化チタン(TiO)の単層膜、又は
    酸化チタン(TiO)もしくは五酸化タンタル(Ta)の層と酸化ケイ素(SiO)もしくはフッ化マグネシウム(MgF)の層とを積層させた多層膜である
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  6. 請求項5に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜は、前記誘電体膜、前記合金膜、及び保護膜を含み、
    前記基板に対して、前記基板側から順に前記誘電体膜、前記合金膜、及び前記保護膜が設けられ、
    前記保護膜は、酸化ケイ素(SiO)、酸窒化ケイ素(SiON)、窒化ケイ素(SiN)、もしくはアルミナを含む
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれかに記載の干渉フィルターと、
    この干渉フィルターにより取り出される光の光量を検出する検出部と、を備えた
    ことを特徴とする光モジュール。
  8. 請求項7に記載の光モジュールと、
    前記検出部により検出された光の光量に基づいて、光分析処理を実施する処理部と、
    を備えた
    ことを特徴とする分析装置。
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