JP2012027085A - 光学ユニットおよび撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型かつ低コストの高解像度で高耐熱の撮像光学系を実現することが可能な光学ユニットおよび撮像装置を提供する。
【解決手段】物体側から像面側に向かって順番に配置された、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群のうち、少なくとも第1レンズ群110と、第2レンズ群120と、を有し、第1レンズ群110は、物体側から像面側に向かって順番に配置された、少なくとも2つの第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112の接合体と、透明体123と、第3レンズエレメント114と、を含み、接合体は、第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112が異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】物体側から像面側に向かって順番に配置された、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群のうち、少なくとも第1レンズ群110と、第2レンズ群120と、を有し、第1レンズ群110は、物体側から像面側に向かって順番に配置された、少なくとも2つの第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112の接合体と、透明体123と、第3レンズエレメント114と、を含み、接合体は、第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112が異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像機器に適用される光学ユニットおよび撮像装置に関するものである。
近年の携帯電話やパーソナルコンピュータ(PC)等に搭載される撮像機器には、高解像度・ローコスト・小型化が強く求められている。
CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子のセルピッチが劇的に小さくなり、光学系には通常光学系よりも光学収差、特に軸上色収差を抑えた高い結像性能が要求される。
また、価格要求に対して、ウエハー状に多数個のレンズを一度に作りコストを削減するという技術が知られている。
また、価格要求に対して、ウエハー状に多数個のレンズを一度に作りコストを削減するという技術が知られている。
これらの例としては、代表的なものに特許文献1に開示された技術が知られている。
ここで開示されているものは、ハイブリッド(HYBRID)方式と呼ばれる。
ハイブリッド方式では、ウエハー状のガラス板に多数個のレンズを形成すること、また、撮像素子ウエハーとこのレンズ素子をウエハー状態で張り合わせ、次に個片化して、同時に多数個のカメラモジュールを作製する。
ここで開示されているものは、ハイブリッド(HYBRID)方式と呼ばれる。
ハイブリッド方式では、ウエハー状のガラス板に多数個のレンズを形成すること、また、撮像素子ウエハーとこのレンズ素子をウエハー状態で張り合わせ、次に個片化して、同時に多数個のカメラモジュールを作製する。
上記したハイブリッド方式の利点は、ガラスウエハーにIRカットフィルタや絞りを形成することができ、従来のようにこれら別部品が不必要なこと、また、同時に多数個の完成品ができるので、1個あたりの組立工数が少なく、安価にできることである。
前者においては、別付けIRカットフィルタが不要なためレンズのバックフォーカスが短くてよいという利点もある。そのためより自由度の高い光学設計が可能である。
前者においては、別付けIRカットフィルタが不要なためレンズのバックフォーカスが短くてよいという利点もある。そのためより自由度の高い光学設計が可能である。
これらの技術に用いる光学設計の具体例としては、たとえば特許文献2に代表されるものが知られている。
この技術では、2群構成で高い結像性能と短い光学全長を満たしている。
この技術では、2群構成で高い結像性能と短い光学全長を満たしている。
また、さらに特性を上げるには、レンズ樹脂を重ね、ダブレット構造等にすることが考えられる。
そのような例としては、特許文献3に記載された技術が知られている。この特許文献3には、一箇所にレプリカレンズを重ね塗りしていき、高NAを実現することが記載されている。
そのような例としては、特許文献3に記載された技術が知られている。この特許文献3には、一箇所にレプリカレンズを重ね塗りしていき、高NAを実現することが記載されている。
上述した特許文献3では、凸凸の構成しか記載されていない。この構成は、対物レンズやコリメータレンズの場合には有用である。
しかし、所定のアプリケーションである撮像光学系は、凸凸の場合、収差が取れずに有用ではない。
また、一つのガラス基板の片面にレンズを形成する例しか挙げられておらず、具体的な設計例が無い。
しかし、所定のアプリケーションである撮像光学系は、凸凸の場合、収差が取れずに有用ではない。
また、一つのガラス基板の片面にレンズを形成する例しか挙げられておらず、具体的な設計例が無い。
ここで、また、これらの設計で使われているUV硬化レンズ樹脂や熱硬化レンズ樹脂は大きな温度屈折率変化特性を持っており、レンズ素子自体が温度によりフォーカスがずれるという問題が起こることが知られている。
特に、3Mピクセル以上のカメラでUV硬化樹脂材料や熱硬化樹脂をレンズ材料として使おうとすると、温度によるフォーカスの変化が実使用上問題となり、これを解消することが必要である。
特に、3Mピクセル以上のカメラでUV硬化樹脂材料や熱硬化樹脂をレンズ材料として使おうとすると、温度によるフォーカスの変化が実使用上問題となり、これを解消することが必要である。
本発明は、小型かつ低コストの高解像度で高耐熱の撮像光学系を実現することが可能な光学ユニットおよび撮像装置を提供することにある。
本発明の第1の観点の光学ユニットは、物体側から像面側に向かって順番に配置された、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群のうち、少なくとも第1レンズ群と、第2レンズ群と、を有し、上記第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順番に配置された、少なくとも2つの第1レンズエレメントと第2レンズエレメントの接合体と、透明体と、第3レンズエレメントと、を含み、上記接合体は、上記第1レンズエレメントと上記第2レンズエレメントが異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成されている。
本発明の第2の観点の光学ユニットは、物体側から像面側に向かって順番に配置された、少なくとも2つ以上の異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成され、かつ、曲面で重ね合わせられた、少なくとも1枚の正のパワーのレンズエレメントと1枚の負のパワーのレンズエレメントを有し、上記正のパワーのレンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)が負のパワーのレンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)よりも、少なくとも0.1×10−4[1/deg]小さい。
本発明の第3の観点の撮像装置は、撮像素子と、撮像素子に被写体像を結像する光学ユニットと、を有し、上記光学ユニットは、物体側から像面側に向かって順番に配置された、第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群のうち、少なくとも第1レンズ群と、第2レンズ群と、を有し、上記第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順番に配置された、少なくとも2つの第1レンズエレメントと第2レンズエレメントの接合体と、透明体と、第3レンズエレメントと、を含み、上記接合体は、上記第1レンズエレメントと上記第2レンズエレメントが異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成されている。
本発明の第4の観点の撮像装置は、撮像素子と、撮像素子に被写体像を結像する光学ユニットと、を有し、上記光学ユニットは、物体側から像面側に向かって順番に配置された、少なくとも2つ以上の異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成され、かつ、曲面で重ね合わせられた、少なくとも1枚の正のパワーのレンズエレメントと1枚の負のパワーのレンズエレメントを有し、上記正のパワーのレンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)が負のパワーのレンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)よりも、少なくとも0.1×10−4[1/deg]小さい。
本発明によれば、ウエハーオプトと呼ばれるダブレットレンズを適用して高解像度、高性能な撮像光学系を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(光学ユニットを採用した撮像レンズの第1の構成例)
2.第2の実施形態(光学ユニットを採用した撮像レンズの第2の構成例)
3.第3の実施形態(光学ユニットを採用した撮像レンズの第3の構成例)
4.第4の実施形態(光学ユニットを採用した撮像レンズの第4の構成例)
5.第5の実施形態(ウエハオプトの概念)
6.第6の実施形態(撮像装置の構成例)
なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施形態(光学ユニットを採用した撮像レンズの第1の構成例)
2.第2の実施形態(光学ユニットを採用した撮像レンズの第2の構成例)
3.第3の実施形態(光学ユニットを採用した撮像レンズの第3の構成例)
4.第4の実施形態(光学ユニットを採用した撮像レンズの第4の構成例)
5.第5の実施形態(ウエハオプトの概念)
6.第6の実施形態(撮像装置の構成例)
<1.第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学ユニットを採用した撮像レンズの構成例を示す図である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光学ユニットを採用した撮像レンズの構成例を示す図である。
本第1の実施形態の撮像レンズ100は、図1に示すように、物体側OBJSから像面側に向かって順番に配置された、第1レンズ群110、第2レンズ群120、および像面140を有する。
この撮像レンズ100は、単焦点レンズとして形成されている。そして、第1レンズ群110および第2レンズ群120により光学ユニットが形成される。
この撮像レンズ100は、単焦点レンズとして形成されている。そして、第1レンズ群110および第2レンズ群120により光学ユニットが形成される。
第1レンズ群110および第2レンズ群120は、透明体を挟んで配置された複数のレンズエレメントを含む接合体により形成されている。
具体的には、第1レンズ群110は、物体側OBJSから像面140側に向かって順番に配置された、第1レンズエレメント111、第2レンズエレメント112、第1透明体113、および第3レンズエレメント114とを含む接合体により形成されている。
そして、第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112は、ダブレットレンズ200を形成している。
そして、第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112は、ダブレットレンズ200を形成している。
本実施形態においては、第1レンズ群110は、物体側から像面側に向かって順番に配置された、少なくとも2つ以上の異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料で形成される。かつ、第1レンズ群110は、曲面で重ね合わせられた、少なくとも1枚の正のパワーの第1レンズエレメント111と1枚の負のパワーの第2レンズエレメント112を有する。
そして、第1レンズ群110は、正のパワーの第1レンズエレメント111の温度屈折率変化(|dn/dt|)が負のパワーの第2レンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)よりも、少なくとも0.1x10-4[1/deg]小さいことを特徴としている。
すなわち、第1レンズ群110は、物体側第1レンズエレメント111が温度屈折率変化の小さい正のパワーのレンズで形成され、第2レンズエレメント112が温度屈折率変化のより大きい負のパワーのレンズで形成される。
第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112は、同じd線屈折率と同じアッベ数を有する。
ここで、第1レンズエレメント111は凸平形状で、透明体(ガラス基板)112は、安価に製造するためにショット社のBK7相当のガラス板が使われ、第2レンズエレメント113は平凹レンズが形成される。
本第1の実施形態において、第1レンズエレメント111および第2レンズエレメント112のアッベ数はたとえば57.3に設定される。
また、絞りはガラス基板の物体側にクロム膜等の透過がほとんど無い物質をあらかじめ付けて実現される。
同様に、IRカットフィルタもガラス基板上に蒸着によってあらかじめ付着される。
これらのことにより、第1レンズ群110の中で色収差が補正され、また、全体の収差がとりやすいような構造もとることができる。
第1レンズ群110は、全体としては強い正のパワーを持ち、光学長が短くなることに大きく寄与する。
そして、第1レンズ群110は、正のパワーの第1レンズエレメント111の温度屈折率変化(|dn/dt|)が負のパワーの第2レンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)よりも、少なくとも0.1x10-4[1/deg]小さいことを特徴としている。
すなわち、第1レンズ群110は、物体側第1レンズエレメント111が温度屈折率変化の小さい正のパワーのレンズで形成され、第2レンズエレメント112が温度屈折率変化のより大きい負のパワーのレンズで形成される。
第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112は、同じd線屈折率と同じアッベ数を有する。
ここで、第1レンズエレメント111は凸平形状で、透明体(ガラス基板)112は、安価に製造するためにショット社のBK7相当のガラス板が使われ、第2レンズエレメント113は平凹レンズが形成される。
本第1の実施形態において、第1レンズエレメント111および第2レンズエレメント112のアッベ数はたとえば57.3に設定される。
また、絞りはガラス基板の物体側にクロム膜等の透過がほとんど無い物質をあらかじめ付けて実現される。
同様に、IRカットフィルタもガラス基板上に蒸着によってあらかじめ付着される。
これらのことにより、第1レンズ群110の中で色収差が補正され、また、全体の収差がとりやすいような構造もとることができる。
第1レンズ群110は、全体としては強い正のパワーを持ち、光学長が短くなることに大きく寄与する。
第2レンズ群120は、物体側OBJSから像面140側に向かって順番に配置された第4レンズエレメント121、第2透明体122、および第5レンズエレメント123を含み、これらの接合体により形成されている。
第2レンズ群120は、凹平形状の第4レンズエレメント121がBK7相当のガラス板の物体側に貼り付けられており、平凸形状の第5レンズエレメント123がガラス板の反対側に貼り付けられている。
第4レンズエレメント121と第5レンズエレメント123は、同じdアッベ数を有する。
本第1の実施形態において、第4レンズエレメント121および第5レンズエレメント123のアッベ数はたとえば30に設定される。
第4レンズエレメント121と第5レンズエレメント123は、同じdアッベ数を有する。
本第1の実施形態において、第4レンズエレメント121および第5レンズエレメント123のアッベ数はたとえば30に設定される。
第1レンズ群110は強い正のパワーを持ち、第2レンズ群120は強い負のパワーを持ち、光路長が短く、色収差がよく補正されたレンズユニットとなる。
また、第3レンズエレメント114と第4レンズエレメント121は空気を挟んで向かい合っており、両者凹形状をしており、軸外の光束で上光線と下光線の空気を通る長さに大きな違いが出ることによりコマ収差と非点収差をうまく補正している。
また、第5レンズエレメント123は、像高によって通る長さが異なることによって、像面を補正している。これらのことにより、カメラレンズとして良好な特性を有する。
また、第3レンズエレメント114と第4レンズエレメント121は空気を挟んで向かい合っており、両者凹形状をしており、軸外の光束で上光線と下光線の空気を通る長さに大きな違いが出ることによりコマ収差と非点収差をうまく補正している。
また、第5レンズエレメント123は、像高によって通る長さが異なることによって、像面を補正している。これらのことにより、カメラレンズとして良好な特性を有する。
このように、第1レンズ群110および第2レンズ群120は、レンズエレメントと透明体との接合体により形成されていることから、撮像レンズ100は、全体としてレンズ面は、第1面SF1、第2面SF2、第3面SF3、および第4面SF4を有している。
第1面SF1は第1レンズエレメント111の物体側面により形成され、第2面SF2は第3レンズエレメント114の像面側面により形成される。
第3面SF3は第4レンズエレメント121の物体側面により形成され、第4面SF4は第5レンズエレメント123の像面側面により形成される。
第1面SF1は第1レンズエレメント111の物体側面により形成され、第2面SF2は第3レンズエレメント114の像面側面により形成される。
第3面SF3は第4レンズエレメント121の物体側面により形成され、第4面SF4は第5レンズエレメント123の像面側面により形成される。
単焦点レンズである撮像レンズ100において、像面140は、CCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子の撮像面(受像面)が配置されることを想定している。
図示しないカバーガラスは、第4面SF4と像面140との間に配置される。第4面SF4と像面140との間には、樹脂またはガラスで形成されるカバーガラスや赤外カットフィルタやローパスフィルタなどの他、光学部材が配置されていてもよい。
なお、本実施形態では、図1において、左側が物体側(前方)であり、右側が像面側(後方)である。
そして、物体側から入射した光束は像面140上に結像される。
図示しないカバーガラスは、第4面SF4と像面140との間に配置される。第4面SF4と像面140との間には、樹脂またはガラスで形成されるカバーガラスや赤外カットフィルタやローパスフィルタなどの他、光学部材が配置されていてもよい。
なお、本実施形態では、図1において、左側が物体側(前方)であり、右側が像面側(後方)である。
そして、物体側から入射した光束は像面140上に結像される。
以下、本実施形態の撮像レンズの構成とその作用について説明する。
単焦点レンズである本実施形態の撮像レンズ10は、以下の条件式(1)〜(7)を満足するように構成されている。
条件式(1)では、第1レンズエレメント111の硝材の温度屈折率変化の定数の範囲が規定されている。
−1.5×10−4 ≦ dnL1/dt ≦ −0.1×10−4 (1)
ここで、dnL1/dtは第1レンズエレメント111の硝材の温度屈折率変化の定数を示している。
ここで、dnL1/dtは第1レンズエレメント111の硝材の温度屈折率変化の定数を示している。
条件式(1)は以下の理由で必要となる。
温度屈折率変化が大きくなると光学素子全体の温度によるデフォーカスが大きくなり、いかなる手段を用いても補正が効かない状態になる。よってこの下限が必要になる。上限は、物性で決まる。樹脂レンズ材料でガラスと同程度の温度屈折率変化を実現するのは無理であり、最大限考えられる最善の値が本上限となる。
温度屈折率変化が大きくなると光学素子全体の温度によるデフォーカスが大きくなり、いかなる手段を用いても補正が効かない状態になる。よってこの下限が必要になる。上限は、物性で決まる。樹脂レンズ材料でガラスと同程度の温度屈折率変化を実現するのは無理であり、最大限考えられる最善の値が本上限となる。
条件式(2)では、第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数の範囲が規定されている。
−4.0×10−4 ≦ dnL2/dt ≦ −0.4×10−4 (2)
ここで、dnL2/dtは第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数を示している。
ここで、dnL2/dtは第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数を示している。
条件式(2)は以下の理由で必要となる。
下限は、低いほど素子自体の温度デフォーカスを補正する力が強いが、樹脂レンズ材料において、現在一般的に言われている温度屈折率変化の下限の値が本下限となる。上限は、これより大きくなると温度デフォーカス特性を補正する力を持たない。このことにより本上限となる。
下限は、低いほど素子自体の温度デフォーカスを補正する力が強いが、樹脂レンズ材料において、現在一般的に言われている温度屈折率変化の下限の値が本下限となる。上限は、これより大きくなると温度デフォーカス特性を補正する力を持たない。このことにより本上限となる。
条件式(3)は、入射第1面の曲率半径が規定している。ここで、入射第1面RS1(SL11)とは第1レンズエレメント111の物体側面に相当する。
0.1 ≦ RS1 ≦ 100 (3)
ここで、RS1は入射第1面の曲率半径[mm]を示している。
ここで、RS1は入射第1面の曲率半径[mm]を示している。
条件式(3)は以下の理由で必要となる。
下限を超えると、第1レンズエレメントのパワーが強くなりすぎて製造上の偏芯公差が現実的で無くなる。よって本下限となる。上限は、パワーが有り温度デフォーカスがあるものを消そうとするものが本発明であり、ある程度パワーが必要である。このことにより本上限となる。
下限を超えると、第1レンズエレメントのパワーが強くなりすぎて製造上の偏芯公差が現実的で無くなる。よって本下限となる。上限は、パワーが有り温度デフォーカスがあるものを消そうとするものが本発明であり、ある程度パワーが必要である。このことにより本上限となる。
条件式(4)は、入射第2面の曲率半径が規定している。ここで、入射第2面とは第1レンズエレメント111の像面側面、換言すれば、第2レンズエレメント112の物体側面SL12に相当する。
−100 ≦ RS2 ≦ −0.1 (4)
ここで、RS1は入射第1面の曲率半径[mm]を示している。
ここで、RS1は入射第1面の曲率半径[mm]を示している。
条件式(4)は以下の理由で必要となる。
下限を超えると、接合部のパワーがなくなり、異なる温度屈折率変化のある材料で全体の温度デフォーカスを消すことができなくなる。よってこの下限となる。上限を超えると、両レンズのパワーが強くなりすぎて製造上の偏芯公差が現実的で無くなる。よって本上限となる。
下限を超えると、接合部のパワーがなくなり、異なる温度屈折率変化のある材料で全体の温度デフォーカスを消すことができなくなる。よってこの下限となる。上限を超えると、両レンズのパワーが強くなりすぎて製造上の偏芯公差が現実的で無くなる。よって本上限となる。
条件式(5)は、第1レンズエレメントのd線屈折率と第2レンズエレメントのd線屈折率との絶対値差が規定されている。
0.0 ≦ |nL1−nL2| ≦ 0.1 (5)
ここで、nL1は第1レンズエレメント111のd線屈折率を、nL2は第2レンズエレメント112のd線屈折率を、それぞれ示している。
ここで、nL1は第1レンズエレメント111のd線屈折率を、nL2は第2レンズエレメント112のd線屈折率を、それぞれ示している。
条件式(5)は以下の理由で必要となる。
同じ屈折率の2つの硝材を使った場合、下限値となる。値が大きくなると、接合部での反射が大きくなり、ゴースト・フレア等が発生する要因となり、望ましくない。よって本上限となる。
同じ屈折率の2つの硝材を使った場合、下限値となる。値が大きくなると、接合部での反射が大きくなり、ゴースト・フレア等が発生する要因となり、望ましくない。よって本上限となる。
条件式(6)は、第3レンズエレメント114の硝材の温度屈折率変化の定数が規定されている。
1.5×10−4 ≦ dnL3/dt ≦ −0.1×10−4 (6)
ここで、dnL3/dtは第3レンズエレメント114の硝材の温度屈折率変化の定数を示している。
ここで、dnL3/dtは第3レンズエレメント114の硝材の温度屈折率変化の定数を示している。
条件式(7)は、入射第3面の曲率半径が規定している。ここで、入射第3面とは第3レンズエレメント114の物体側面SL13に相当する。
0.1 ≦ RS3 ≦ 100 (7)
ここで、RS3は入射第3面の曲率半径[mm]を示している。
ここで、RS3は入射第3面の曲率半径[mm]を示している。
条件式(7)は以下の理由で必要となる。
下限を超えると、第3レンズエレメントのパワーが強くなりすぎて製造上の偏芯公差が現実的で無くなる。よって本下限となる。上限は、曲率が大きくなると温度屈折率変化が違うものを使っても効果が得られなくなる。よって本上限となる。
下限を超えると、第3レンズエレメントのパワーが強くなりすぎて製造上の偏芯公差が現実的で無くなる。よって本下限となる。上限は、曲率が大きくなると温度屈折率変化が違うものを使っても効果が得られなくなる。よって本上限となる。
上記の条件式(1)〜(7)は、以下で取り扱う第1〜第4の実施形態に係る実施例1,2,3,4に共通するものであり、必要に応じて適宜採用することで、個々の撮像素子または撮像装置に適したより好ましい結像性能とコンパクトな光学系が実現される。
なお、レンズの非球面の形状は、物体側から像面側へ向かう方向を正とし、kを円錐係数、A、B、C、Dを非球面係数、rを中心曲率半径としたとき次式で表される。yは光軸からの光線の高さ、cは中心曲率半径rの逆数(1/r)をそれぞれ表している。
ただし、Xは非球面頂点に対する接平面からの距離を、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数を、Eは12次の非球面係数を、Fは14次の非球面係数をそれぞれ表している。
ただし、Xは非球面頂点に対する接平面からの距離を、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数を、Eは12次の非球面係数を、Fは14次の非球面係数をそれぞれ表している。
図2は、本実施形態に係る撮像レンズの各レンズ群を構成する各レンズ、基板、並びに撮像部を構成するカバーガラスに対して付与した面番号を示す図である。
具体的には、第1レンズエレメント111の物体側面(凸面)に第1番(SL11)、第1レンズエレメント111の像面側面と第2レンズエレメント112の物体側面との境界面(接合面)に第2番(SL12)の面番号が付与されている。
第2レンズエレメント112の像面側面と第1透明体(第1ガラス基板)113の物体側面との境界面(接合面)に第3番(SG11)の面番号が付与されている。
第1透明体(第1ガラス基板)113の像面側面と第3レンズエレメント114の物体側面との境界面(接合面)に第4番(SG1R)の面番号が付与されている。第3レンズエレメント114の像面側面(凹面)に第5番(SL1R)の面番号が付与されている。
第4レンズエレメント121の物体側面(凹面)に第6番(SL21)、第4レンズエレメント121の像面側面と第2透明体(第2ガラス基板)122の物体側面との境界面(接合面)に第7番(SG21)の面番号が付与されている。
第2透明体(第2ガラス基板)122の像面側面と第5レンズエレメント123の物体側面との境界面(接合面)に第8番(SG2R)の面番号が付与されている。
第5レンズエレメント123の像面側面(非球面)に第9番(SL2R)の面番号が付与されている。
第2レンズエレメント112の像面側面と第1透明体(第1ガラス基板)113の物体側面との境界面(接合面)に第3番(SG11)の面番号が付与されている。
第1透明体(第1ガラス基板)113の像面側面と第3レンズエレメント114の物体側面との境界面(接合面)に第4番(SG1R)の面番号が付与されている。第3レンズエレメント114の像面側面(凹面)に第5番(SL1R)の面番号が付与されている。
第4レンズエレメント121の物体側面(凹面)に第6番(SL21)、第4レンズエレメント121の像面側面と第2透明体(第2ガラス基板)122の物体側面との境界面(接合面)に第7番(SG21)の面番号が付与されている。
第2透明体(第2ガラス基板)122の像面側面と第5レンズエレメント123の物体側面との境界面(接合面)に第8番(SG2R)の面番号が付与されている。
第5レンズエレメント123の像面側面(非球面)に第9番(SL2R)の面番号が付与されている。
また、図2に示すように、本実施形態の撮像レンズ100において、第1レンズエレメント111の物体側面(第1番)1の中心曲率半径はR1に設定される。
第1レンズエレメント111の像面側面と第2レンズエレメント112の物体側面との境界面(接合面)2の中心曲率半径はR2に設定される。
第2レンズエレメント112の像面側面と第1透明体(第1ガラス基板)113の物体側面との境界面(接合面)3の中心曲率半径はR3に設定される。
第1透明体(第1ガラス基板)113の像面側面と第3レンズエレメント114の物体側面との境界面(接合面)4の中心曲率半径はR4に、第3レンズエレメント114の像面側面(凹面)5の中心曲率半径はR5に設定される。
第4レンズエレメント121の物体側面(凹面)6の中心曲率半径はR6に、第4レンズエレメント121の像面側面と第2透明体(第2ガラス基板)122の物体側面との境界面(接合面)7の中心曲率半径はR7に設定される。
第2透明体(第2ガラス基板)122の像面側面と第5レンズエレメント123の物体側面との境界面(接合面)8の中心曲率半径はR8に設定される。
第5レンズエレメント123の像面側面(非球面)10の中心曲率半径はR9に設定される。
なお、面3,4,7,8,9の中心曲率半径R3,R4,R7,R8,R9は無限(INFINITY)である。
第1レンズエレメント111の像面側面と第2レンズエレメント112の物体側面との境界面(接合面)2の中心曲率半径はR2に設定される。
第2レンズエレメント112の像面側面と第1透明体(第1ガラス基板)113の物体側面との境界面(接合面)3の中心曲率半径はR3に設定される。
第1透明体(第1ガラス基板)113の像面側面と第3レンズエレメント114の物体側面との境界面(接合面)4の中心曲率半径はR4に、第3レンズエレメント114の像面側面(凹面)5の中心曲率半径はR5に設定される。
第4レンズエレメント121の物体側面(凹面)6の中心曲率半径はR6に、第4レンズエレメント121の像面側面と第2透明体(第2ガラス基板)122の物体側面との境界面(接合面)7の中心曲率半径はR7に設定される。
第2透明体(第2ガラス基板)122の像面側面と第5レンズエレメント123の物体側面との境界面(接合面)8の中心曲率半径はR8に設定される。
第5レンズエレメント123の像面側面(非球面)10の中心曲率半径はR9に設定される。
なお、面3,4,7,8,9の中心曲率半径R3,R4,R7,R8,R9は無限(INFINITY)である。
また、図2に示すように、第1レンズエレメント111の厚さとなる面1と面2間の光軸OX上の距離がd1に、第2レンズエレメント112の厚さとなる面2と面3間の光軸OX上の距離がd2に設定される。
第1透明体(第1ガラス基板)113の厚さとなる面3と面4間の光軸OX上の距離がd3、第3レンズエレメント114の厚さとなる面4と面5間の光軸OX上の距離がd4に設定される。
第3レンズエレメント114の像面側面5と第4レンズエレメント121の物体側面6間の光軸OX上の距離がd5に設定される。
第4レンズエレメント121の厚さとなる面6と面7間の光軸OX上の距離がd6に、第2透明体(第2ガラス基板)122の厚さとなる面7と面8間の光軸OX上の距離がd7に設定される。
第5レンズエレメント123の厚さとなる面8と面9間の光軸OX上の距離がd8に設定される。
第1透明体(第1ガラス基板)113の厚さとなる面3と面4間の光軸OX上の距離がd3、第3レンズエレメント114の厚さとなる面4と面5間の光軸OX上の距離がd4に設定される。
第3レンズエレメント114の像面側面5と第4レンズエレメント121の物体側面6間の光軸OX上の距離がd5に設定される。
第4レンズエレメント121の厚さとなる面6と面7間の光軸OX上の距離がd6に、第2透明体(第2ガラス基板)122の厚さとなる面7と面8間の光軸OX上の距離がd7に設定される。
第5レンズエレメント123の厚さとなる面8と面9間の光軸OX上の距離がd8に設定される。
以下に、撮像レンズ100の具体的な数値による実施例1を示す。なお、実施例1においては、撮像レンズ100の各レンズエレメント、ガラス基板(透明体)に対して、図2に示すような面番号が付与されている。
なお以下では、実施例1の比較例1として、図3に示す構成を有する撮像レンズ100CMP1のレンズ構成データを示す。比較例1の撮像レンズ100CMP1は理解を容易にするために本第1の実施形態に係る撮像レンズ100と同一構成部分は同一符号をもって表している。
比較例1の撮像レンズ100CMP1は、第1レンズ群110CMP1において第2レンズエレメントを持たずダブレット構成となっていない。
なお以下では、実施例1の比較例1として、図3に示す構成を有する撮像レンズ100CMP1のレンズ構成データを示す。比較例1の撮像レンズ100CMP1は理解を容易にするために本第1の実施形態に係る撮像レンズ100と同一構成部分は同一符号をもって表している。
比較例1の撮像レンズ100CMP1は、第1レンズ群110CMP1において第2レンズエレメントを持たずダブレット構成となっていない。
[実施例1]
表1、表2、表3、および表4に実施例1の各数値が示されている。実施例1の各数値は図1の撮像レンズ100に対応している。
実施例1は、1/5サイズ、1.4μmピッチの3メガピクセル(Mage pixel)CMOSイメージャ用の設計例である。
表1、表2、表3、および表4に実施例1の各数値が示されている。実施例1の各数値は図1の撮像レンズ100に対応している。
実施例1は、1/5サイズ、1.4μmピッチの3メガピクセル(Mage pixel)CMOSイメージャ用の設計例である。
撮像レンズ100は、前述したように、第1レンズ群110と、第2レンズ群120で構成され、第1レンズ群110は次のように構成される。
第1レンズ群110は、比較例1の第1レンズエレメント111CMP内を2つに分けて構成されている。
すなわち、物体側から第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112が張り合わせレンズとなっており、常温においては、2枚で比較例1の第1レンズエレメント111CMPと同じ作用をする。
第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112は同じアッベ数57.3を有し、かつ同じd線屈折率1.51を有する。
そして、第1レンズエレメント111は温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第2レンズエレメント112は温度屈折率変化(dn/dt)が-2.0x10-4[1/deg]を有するものにより構成される。
このような構成を採用することにより、図4に示すように、温度が25度でのフォーカス変動をほぼ0に抑えることができる。
このように、異なる温度屈折率変化の材料を使い、素子全体の温度による特性変化を抑えたものが本発明の実施形態である。
第1レンズ群110は、比較例1の第1レンズエレメント111CMP内を2つに分けて構成されている。
すなわち、物体側から第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112が張り合わせレンズとなっており、常温においては、2枚で比較例1の第1レンズエレメント111CMPと同じ作用をする。
第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112は同じアッベ数57.3を有し、かつ同じd線屈折率1.51を有する。
そして、第1レンズエレメント111は温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第2レンズエレメント112は温度屈折率変化(dn/dt)が-2.0x10-4[1/deg]を有するものにより構成される。
このような構成を採用することにより、図4に示すように、温度が25度でのフォーカス変動をほぼ0に抑えることができる。
このように、異なる温度屈折率変化の材料を使い、素子全体の温度による特性変化を抑えたものが本発明の実施形態である。
温度によるデフォーカス変化を少なくする原理は次の通りである。
単焦点レンズはレンズすべてがある一定のマイナスの係数の温度屈折率変化を有しているとすると、温度が上がるとプラス側に焦点距離が移動する。
これを抑えるためには、たとえば本例で示すように、正のパワーのレンズを正のパワーと負のパワーにわけ、負のパワーの材料を、正のパワーのものより温度屈折率変化の大きい物質で構成する。これにより、分けていない時より、温度変化に対する素子全体のデフォーカスを抑えることができる。
本例では、第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112を同じ常温屈折率と常温アッベ数のもので構成したが、異なるもので構成してもよい。
単焦点レンズはレンズすべてがある一定のマイナスの係数の温度屈折率変化を有しているとすると、温度が上がるとプラス側に焦点距離が移動する。
これを抑えるためには、たとえば本例で示すように、正のパワーのレンズを正のパワーと負のパワーにわけ、負のパワーの材料を、正のパワーのものより温度屈折率変化の大きい物質で構成する。これにより、分けていない時より、温度変化に対する素子全体のデフォーカスを抑えることができる。
本例では、第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112を同じ常温屈折率と常温アッベ数のもので構成したが、異なるもので構成してもよい。
表1は、実施例1における撮像レンズの各面番号に対応した各レンズエレメント、ガラス基板(透明体)の曲率半径(R:mm),間隔(d:mm)、屈折率(nd)、および分散値(νd)を示している。
表2は、実施例1における非球面を含む第1レンズエレメント111の面1、第2レンズエレメント114の面5、第4レンズエレメント121の面6、並びに第5レンズエレメント124の面10の4次、6次、8次、10次の非球面係数を示す。
表2において、Kは円錐定数を、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数をそれぞれ表している。
表2において、Kは円錐定数を、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数をそれぞれ表している。
表3は、実施例1における撮像レンズ100の焦点距離f、開口数F、半画角ω、レンズ長Hが具体的に示されている。
ここで、焦点距離fは2.91[mm]に、開口数Fは2.8に、半画角ωは31.4degに、レンズ長Hは3.36[mm]に設定されている。
ここで、焦点距離fは2.91[mm]に、開口数Fは2.8に、半画角ωは31.4degに、レンズ長Hは3.36[mm]に設定されている。
表4は、実施例1においては、上記各条件式(1)〜(7)を満足することを示す。
表4に示すように、実施例1では、第1レンズエレメント111の硝材の温度屈折率変化の定数dnL1/dtが−0.87×10−4に設定され、条件式(1)で規定される条件を満足している。
第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが−2.0×10−4に設定され、条件式(2)で規定される条件を満足している。
入射第1面の曲率半径RS1が0.894に設定され、条件式(3)で規定される条件を満足している。
入射第2面の曲率半径RS2が−1.5に設定され、条件式(4)で規定される条件を満足している。
第1レンズエレメント111のd線屈折率nL1と第2レンズエレメント112のd線屈折率nL2との絶対値差が0に設定され、条件式(5)で規定される条件を満足している。
なお、実施例1においては、条件式(6)と(7)については特に規定されていない。
第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが−2.0×10−4に設定され、条件式(2)で規定される条件を満足している。
入射第1面の曲率半径RS1が0.894に設定され、条件式(3)で規定される条件を満足している。
入射第2面の曲率半径RS2が−1.5に設定され、条件式(4)で規定される条件を満足している。
第1レンズエレメント111のd線屈折率nL1と第2レンズエレメント112のd線屈折率nL2との絶対値差が0に設定され、条件式(5)で規定される条件を満足している。
なお、実施例1においては、条件式(6)と(7)については特に規定されていない。
図5は、実施例1において、球面収差(色収差)、非点収差、および歪曲収差を示す収差図である。図5(A)が球面収差(色収差)、図5(B)が非点収差を、図5(C)が歪曲収差をそれぞれ示している。
図5からわかるように、実施例1によれば、球面、非点、歪曲の諸収差が良好に補正され、結像性能に優れた光学ユニットを含む撮像レンズが得られる。
そして、実施例1によれば、図4に示すように、温度が25度でのフォーカス変動をほぼ0に抑えることができる。
図5からわかるように、実施例1によれば、球面、非点、歪曲の諸収差が良好に補正され、結像性能に優れた光学ユニットを含む撮像レンズが得られる。
そして、実施例1によれば、図4に示すように、温度が25度でのフォーカス変動をほぼ0に抑えることができる。
[比較例1]
ここで、図3に示す比較例について説明する。
ここで、図3に示す比較例について説明する。
比較例1は、1/5サイズ、1.4μmピッチの3メガピクセル(Mage pixel)CMOSイメージャ用の設計例である。
比較例1は、比較例1の撮像レンズ100CMP1は、第1レンズ群110CMP1において第2レンズエレメントを持たずダブレット構成となっていない。
比較例1は、比較例1の撮像レンズ100CMP1は、第1レンズ群110CMP1において第2レンズエレメントを持たずダブレット構成となっていない。
表5は、比較例1における撮像レンズの各面番号に対応した各レンズエレメント、ガラス基板(透明体)の曲率半径(R:mm),間隔(d:mm)、屈折率(nd)、および分散値(νd)を示している。
比較例1においては、表5に示すレンズ構成データとして例示される。非球面データは表2と同様、構成データも表3と同じである。
比較例1の撮像レンズ100CMP1は、前述したように、第1レンズ群110と、第2レンズ群120で構成され、第1レンズ群110は次のように構成される。
凸平形状でアッベ数57.3の第1レンズエレメント111がBK7相当のガラス板の物体側に貼り付けられており、アッベ数57.3で平凹形状の第3レンズエレメント114が反対側に貼り付けられている。
ここで絞りは、ガラス基板の物体側にクロム膜等の透過がほとんど無い物質をあらかじめ付けて実現される。
また、IRカットフィルタも付加される。
凸平形状でアッベ数57.3の第1レンズエレメント111がBK7相当のガラス板の物体側に貼り付けられており、アッベ数57.3で平凹形状の第3レンズエレメント114が反対側に貼り付けられている。
ここで絞りは、ガラス基板の物体側にクロム膜等の透過がほとんど無い物質をあらかじめ付けて実現される。
また、IRカットフィルタも付加される。
第2レンズ群120は、凹平形状でアッベ数30の第4レンズエレメント121がBK7相当のガラス板の物体側に貼り付けられており、アッベ数30で平凸形状の第5レンズエレメント123が反対側に貼り付けられている。
ここで第1レンズ群110CMP1は強い正のパワーを持ち、第2レンズ群120は強い負のパワーを持ち、光路長が短く、色収差がよく補正されたレンズユニットとなる。また、第3レンズエレメント114と第4レンズエレメント121は空気を挟んで向かい合っており、両者凹形状をしており、軸外の光束で上光線と下光線の空気を通る長さに大きな違いが出ることによりコマ収差と非点収差をうまく補正している。
また、第5レンズエレメント123は、像高によって通る長さが異なることによって、像面を補正している。これらのことにより、カメラレンズとして良好な特性を有する。
ここで、比較例1は、常温での特性は優れているが、第1および第3レンズエレメント111,114の温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第4および第5レンズエレメント121,123の温度屈折率変化(dn/dt)が-1.50x10-4[1/deg]ある。
これらのために素子全体の温度デフォーカスが、図6に示すように、25度変化で20[μm]のデフォーカス変化を起こし、実仕様上問題となる。
ここで第1レンズ群110CMP1は強い正のパワーを持ち、第2レンズ群120は強い負のパワーを持ち、光路長が短く、色収差がよく補正されたレンズユニットとなる。また、第3レンズエレメント114と第4レンズエレメント121は空気を挟んで向かい合っており、両者凹形状をしており、軸外の光束で上光線と下光線の空気を通る長さに大きな違いが出ることによりコマ収差と非点収差をうまく補正している。
また、第5レンズエレメント123は、像高によって通る長さが異なることによって、像面を補正している。これらのことにより、カメラレンズとして良好な特性を有する。
ここで、比較例1は、常温での特性は優れているが、第1および第3レンズエレメント111,114の温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第4および第5レンズエレメント121,123の温度屈折率変化(dn/dt)が-1.50x10-4[1/deg]ある。
これらのために素子全体の温度デフォーカスが、図6に示すように、25度変化で20[μm]のデフォーカス変化を起こし、実仕様上問題となる。
<2.第2の実施形態>
図7は、本発明の第2の実施形態に係る撮像レンズの構成例を示す図である。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る撮像レンズの構成例を示す図である。
図7に示す第2の実施形態に係る撮像レンズ100Aと図1に示す第1の実施形態に係る撮像レンズ100とは、次の点が異なる。
撮像レンズ100Aの第1レンズ群110Aは、第1レンズエレメント111A、第2レンズエレメント112A、第3レンズエレメント113A、第1透明体114A、および第4レンズエレメント115を有する。
図7の第1レンズ群110Aは、第1透明体114Aの物体側に2つの第1および第2レンズエレメント111,112によるダブレット200ではなく、3つのレンズエレメントの接合体であるトリプレット210により形成されている。
そして、第3レンズエレメント113Aの第2レンズエレメント112Aの像面側面との接合面に面番号SL13が付与される。
トリプレット210は、第1レンズエレメント111A、第2レンズエレメント112A、および第3レンズエレメント113Aの接合体により形成されている。
符号や名称が異なるだけで、第1透明体114Aは図1の第1透明体113に対応し、第4レンズエレメント115が図1の第3レンズエレメント114に対応している。
撮像レンズ100Aの第1レンズ群110Aは、第1レンズエレメント111A、第2レンズエレメント112A、第3レンズエレメント113A、第1透明体114A、および第4レンズエレメント115を有する。
図7の第1レンズ群110Aは、第1透明体114Aの物体側に2つの第1および第2レンズエレメント111,112によるダブレット200ではなく、3つのレンズエレメントの接合体であるトリプレット210により形成されている。
そして、第3レンズエレメント113Aの第2レンズエレメント112Aの像面側面との接合面に面番号SL13が付与される。
トリプレット210は、第1レンズエレメント111A、第2レンズエレメント112A、および第3レンズエレメント113Aの接合体により形成されている。
符号や名称が異なるだけで、第1透明体114Aは図1の第1透明体113に対応し、第4レンズエレメント115が図1の第3レンズエレメント114に対応している。
第2レンズ群120Aは、第5レンズエレメント121A、第2透明体122A、および第6レンズエレメント123Aを有する。
図7の第2レンズ群120Aは基本的に図1の第2レンズ群120と同様の構成、機能を有している。
図7の第5レンズエレメント121Aが図1の第4レンズエレメント121に対応し、図7の第2透明体122Aが図1の第2透明体122に対応し、図7の第6レンズエレメント123Aが図1の第5レンズエレメント123に対応する。
図7の第2レンズ群120Aは基本的に図1の第2レンズ群120と同様の構成、機能を有している。
図7の第5レンズエレメント121Aが図1の第4レンズエレメント121に対応し、図7の第2透明体122Aが図1の第2透明体122に対応し、図7の第6レンズエレメント123Aが図1の第5レンズエレメント123に対応する。
以下に、撮像レンズ100Aの具体的な数値による実施例2を示す。なお、実施例2においては、図2に示すような面番号が付与されている。だだし、第3レンズエレメント113Aの第2レンズエレメント112Aの像面側面との接合面に面番号SL13が付与される。
[実施例2]
上記したように、実施例2においては、比較例1の第1レンズエレメント111CMP1内を3つの材料に分けて構成するものである。
物体側から第1レンズエレメント111Aと第2レンズエレメント112Aと第3レンズエレメント113Aが張り合わせレンズとなり、常温においては、3枚で比較例1の第1レンズエレメント111CMP1と同じ作用をする。
ここで、第1レンズエレメント111A、第2レンズエレメント112A、および第3レンズエレメント113Aとも同じd線屈折率とd線アッベ数を有する。
第1レンズエレメント111Aは温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第2レンズエレメント112Aは温度屈折率変化(dn/dt)が-1.6x10-4[1/deg]、第3レンズエレメント113Aは温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]を有する。
このような構成を採用することにより、比較例1では25度の変化で20[μm]のデフォーカスが生じていたものが、本実施例2では、デフォーカスをほぼ0に抑えることができる。
上記したように、実施例2においては、比較例1の第1レンズエレメント111CMP1内を3つの材料に分けて構成するものである。
物体側から第1レンズエレメント111Aと第2レンズエレメント112Aと第3レンズエレメント113Aが張り合わせレンズとなり、常温においては、3枚で比較例1の第1レンズエレメント111CMP1と同じ作用をする。
ここで、第1レンズエレメント111A、第2レンズエレメント112A、および第3レンズエレメント113Aとも同じd線屈折率とd線アッベ数を有する。
第1レンズエレメント111Aは温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第2レンズエレメント112Aは温度屈折率変化(dn/dt)が-1.6x10-4[1/deg]、第3レンズエレメント113Aは温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]を有する。
このような構成を採用することにより、比較例1では25度の変化で20[μm]のデフォーカスが生じていたものが、本実施例2では、デフォーカスをほぼ0に抑えることができる。
このように、異なる温度屈折率変化の材料を使い、素子全体の温度による特性変化を抑えたものが本発明の第2の実施形態である。
温度によるデフォーカス変化を少なくする原理は実施例1と同じであるが、3つに分けることにより、よりパワーの強い負のレンズを構成することができる。実施例1では、負のレンズの温度屈折率変化が-2.0x10-4[1/deg]でキャンセルできたものが、-1.6x10-4[1/deg]でキャンセルできる。
本例では、第1レンズエレメント111Aと第2レンズエレメント112Aと第3レンズエレメント113Aを同じ常温屈折率と常温アッベ数のもので構成したが、異なるもので構成してもよい。
温度によるデフォーカス変化を少なくする原理は実施例1と同じであるが、3つに分けることにより、よりパワーの強い負のレンズを構成することができる。実施例1では、負のレンズの温度屈折率変化が-2.0x10-4[1/deg]でキャンセルできたものが、-1.6x10-4[1/deg]でキャンセルできる。
本例では、第1レンズエレメント111Aと第2レンズエレメント112Aと第3レンズエレメント113Aを同じ常温屈折率と常温アッベ数のもので構成したが、異なるもので構成してもよい。
表6は、実施例2における撮像レンズの各面番号に対応した各レンズエレメント、ガラス基板(透明体)の曲率半径(R:mm),間隔(d:mm)、屈折率(nd)、および分散値(νd)を示している。
実施例2においては、表6に示すレンズ構成データとして例示される。
非球面データは表2と同様、構成データも表3と同じである。また、縦収差特性も図5と同じである。
非球面データは表2と同様、構成データも表3と同じである。また、縦収差特性も図5と同じである。
表7は、実施例2においては、上記各条件式(1)〜(7)を満足することを示す。
表7に示すように、実施例2では、第1レンズエレメント111の硝材の温度屈折率変化の定数dnL1/dtが−0.87×10−4に設定され、条件式(1)で規定される条件を満足している。
第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが−1.6×10−4に設定され、条件式(2)で規定される条件を満足している。
入射第1面の曲率半径RS1が0.894に設定され、条件式(3)で規定される条件を満足している。
入射第2面の曲率半径RS2が−1.5に設定され、条件式(4)で規定される条件を満足している。
第1レンズエレメント111のd線屈折率nL1と第2レンズエレメント112のd線屈折率nL2との絶対値差が0に設定され、条件式(5)で規定される条件を満足している。
第3レンズエレメント113Aの硝材の温度屈折率変化の定数dnL3/dtが−0.87×10−4に設定され、条件式(6)で規定される条件を満足している。
入射第3面の曲率半径RS3が1.5に設定され、条件式(7)で規定される条件を満足している。
第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが−1.6×10−4に設定され、条件式(2)で規定される条件を満足している。
入射第1面の曲率半径RS1が0.894に設定され、条件式(3)で規定される条件を満足している。
入射第2面の曲率半径RS2が−1.5に設定され、条件式(4)で規定される条件を満足している。
第1レンズエレメント111のd線屈折率nL1と第2レンズエレメント112のd線屈折率nL2との絶対値差が0に設定され、条件式(5)で規定される条件を満足している。
第3レンズエレメント113Aの硝材の温度屈折率変化の定数dnL3/dtが−0.87×10−4に設定され、条件式(6)で規定される条件を満足している。
入射第3面の曲率半径RS3が1.5に設定され、条件式(7)で規定される条件を満足している。
<3.第3の実施形態>
図8は、本発明の第3の実施形態に係る撮像レンズの構成例を示す図である。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る撮像レンズの構成例を示す図である。
図8に示す第3の実施形態に係る撮像レンズ100Bと第1の実施形態に係る撮像レンズと異なる点は、次の通りである。
撮像レンズ100Bは、3群構成として形成され、第1レンズ群110B、第2レンズ群120B、および第3レンズ群130Bを有する。
第1レンズ群110Bは、基本的に第1の実施形態の第1レンズ群110と同様の構成を有する。
第2レンズ群120Bが、第4レンズエレメント121B、第2透明体122B、第5レンズエレメント123Bの接合体により形成されている。
同様に、第3レンズ群130Bが第2レンズ群と同様に、第6レンズエレメント131、第3透明体132、第7レンズエレメント133の接合体により形成されている。
撮像レンズ100Bは、3群構成として形成され、第1レンズ群110B、第2レンズ群120B、および第3レンズ群130Bを有する。
第1レンズ群110Bは、基本的に第1の実施形態の第1レンズ群110と同様の構成を有する。
第2レンズ群120Bが、第4レンズエレメント121B、第2透明体122B、第5レンズエレメント123Bの接合体により形成されている。
同様に、第3レンズ群130Bが第2レンズ群と同様に、第6レンズエレメント131、第3透明体132、第7レンズエレメント133の接合体により形成されている。
撮像レンズ100Bにおいて、第2レンズ群120Bおよび第3レンズ群130Bは次のように構成される。
第2レンズ群120Bは、ガラス基板を使うハイブリッド(HYBRID)方式のレンズで形成され、BK7相当のガラス基板の前後にたとえばアッベ数30のレンズエレメントが貼り付けられている。
大きくベンディングしないで正のパワーを持つのが特徴である。
これは、特に第1レンズ群110Bと第3レンズ群130Bが収差補正に大きく寄与するために、第2レンズ群120Bがベンディングする必要がなくなったためである。
大きくベンディングしないために、ARコートが正確に施すことができ、ゴーストやフレアが出にくい。
また、レンズの厚みを薄くでき、製造上作りやすくなり、メリットとなる。
大きくベンディングしないで正のパワーを持つのが特徴である。
これは、特に第1レンズ群110Bと第3レンズ群130Bが収差補正に大きく寄与するために、第2レンズ群120Bがベンディングする必要がなくなったためである。
大きくベンディングしないために、ARコートが正確に施すことができ、ゴーストやフレアが出にくい。
また、レンズの厚みを薄くでき、製造上作りやすくなり、メリットとなる。
第3レンズ群130Bもハイブリッド(HYBRID)方式のレンズで形成され、おおよそ凹平形状のたとえばアッベ数30.0の第6レンズエレメント131がBK7相当のガラス板の物体側に貼り付けられている。第3レンズ群130Bでは、アッベ数57.3でおおよそ平凸形状の第7レンズエレメント133が反対側に貼り付けられている。
大きな負のパワーを持ち、入射面が大きく物体側にベンディングする。
この曲率中心が絞り近傍に来るために、非点収差とコマ収差を良く補正する。
また、形状が大きく球面形状からずれないために、像高による入射NAに対する非点収差の変化が少なく、明るいレンズが実現できる。
また、出射側面もおおよそ物体側にベンディングして、像側に凸形状を向けた形状になっており、ゴーストが出にくい構造になっている。
また、外周部に至るまでイメージャへの光線入射角が低く抑えられて、カメラの特性として望ましい性能が得られる。
大きな負のパワーを持ち、入射面が大きく物体側にベンディングする。
この曲率中心が絞り近傍に来るために、非点収差とコマ収差を良く補正する。
また、形状が大きく球面形状からずれないために、像高による入射NAに対する非点収差の変化が少なく、明るいレンズが実現できる。
また、出射側面もおおよそ物体側にベンディングして、像側に凸形状を向けた形状になっており、ゴーストが出にくい構造になっている。
また、外周部に至るまでイメージャへの光線入射角が低く抑えられて、カメラの特性として望ましい性能が得られる。
ここでは3群ともハイブリッド(HYBRID)タイプで構成するものを例として挙げたが、第2レンズ群、第3レンズ群がハイブリッド(HYBRID)タイプ以外のもので構成されていても良い。
たとえば、プラスチックモールドレンズやガラスモールドレンズや熱硬化やインジェクションモールドされた耐熱樹脂レンズやウエハー状で一体成型されたレンズで構成されていても良い。
たとえば、プラスチックモールドレンズやガラスモールドレンズや熱硬化やインジェクションモールドされた耐熱樹脂レンズやウエハー状で一体成型されたレンズで構成されていても良い。
図9は、本第3の実施形態に係る撮像レンズの各レンズ群を構成する各レンズ、基板、並びに撮像部を構成するカバーガラスに対して付与した面番号を示す図である。
具体的には、第1レンズエレメント111の物体側面(凸面)に第1番(SL11)、第1レンズエレメント111の像面側面と第2レンズエレメント112の物体側面との境界面(接合面)に第2番(SL12)の面番号が付与されている。
第2レンズエレメント112の像面側面と第1透明体(第1ガラス基板)113の物体側面との境界面(接合面)に第3番(SG11)の面番号が付与されている。
第1透明体(第1ガラス基板)113の像面側面と第3レンズエレメント114の物体側面との境界面(接合面)に第4番(SG1R)の面番号が付与されている。第3レンズエレメント114の像面側面(凹面)に第5番(SL1R)の面番号が付与されている。
第4レンズエレメント121Bの物体側面(凹面)に第6番(SL21)、第4レンズエレメント121Bの像面側面と第2透明体(第2ガラス基板)122Bの物体側面との境界面(接合面)に第7番(SG21)の面番号が付与されている。
第2透明体(第2ガラス基板)122Bの像面側面と第5レンズエレメント123Bの物体側面との境界面(接合面)に第8番(SG2R)の面番号が付与されている。
第5レンズエレメント123Bの像面側面(非球面)に第9番(SL2R)の面番号が付与されている。
第6レンズエレメント131の物体側面に第10番(SL31)の面番号、第6レンズエレメント131の像面側面と第3透明体132の物体側面との境界面(接合面)に第11番(SG31)の面番号が付与されている。
第3透明体131の像面側面と第7レンズエレメント133の物体側面との境界面(接合面)に第12番(SG3R)の面番号が付与されている。
第7レンズエレメント133の像面側面に第13番(SL3R)の面番号が付与されている。
第2レンズエレメント112の像面側面と第1透明体(第1ガラス基板)113の物体側面との境界面(接合面)に第3番(SG11)の面番号が付与されている。
第1透明体(第1ガラス基板)113の像面側面と第3レンズエレメント114の物体側面との境界面(接合面)に第4番(SG1R)の面番号が付与されている。第3レンズエレメント114の像面側面(凹面)に第5番(SL1R)の面番号が付与されている。
第4レンズエレメント121Bの物体側面(凹面)に第6番(SL21)、第4レンズエレメント121Bの像面側面と第2透明体(第2ガラス基板)122Bの物体側面との境界面(接合面)に第7番(SG21)の面番号が付与されている。
第2透明体(第2ガラス基板)122Bの像面側面と第5レンズエレメント123Bの物体側面との境界面(接合面)に第8番(SG2R)の面番号が付与されている。
第5レンズエレメント123Bの像面側面(非球面)に第9番(SL2R)の面番号が付与されている。
第6レンズエレメント131の物体側面に第10番(SL31)の面番号、第6レンズエレメント131の像面側面と第3透明体132の物体側面との境界面(接合面)に第11番(SG31)の面番号が付与されている。
第3透明体131の像面側面と第7レンズエレメント133の物体側面との境界面(接合面)に第12番(SG3R)の面番号が付与されている。
第7レンズエレメント133の像面側面に第13番(SL3R)の面番号が付与されている。
また、図9に示すように、本実施形態の撮像レンズ100において、第1レンズエレメント111の物体側面(第1番)1の中心曲率半径はR1に設定される。
第1レンズエレメント111の像面側面と第2レンズエレメント112の物体側面との境界面(接合面)2の中心曲率半径はR2に設定される。
第2レンズエレメント112の像面側面と第1透明体(第1ガラス基板)113の物体側面との境界面(接合面)3の中心曲率半径はR3に設定される。
第1透明体(第1ガラス基板)113の像面側面と第3レンズエレメント114の物体側面との境界面(接合面)4の中心曲率半径はR4に、第3レンズエレメント114の像面側面(凹面)5の中心曲率半径はR5に設定される。
第4レンズエレメント121Bの物体側面(凹面)6の中心曲率半径はR6に、第4レンズエレメント121Bの像面側面と第2透明体(第2ガラス基板)122Bの物体側面との境界面(接合面)7の中心曲率半径はR7に設定される。
第2透明体(第2ガラス基板)122Bの像面側面と第5レンズエレメント123の物体側面との境界面(接合面)8の中心曲率半径はR8に設定される。
第5レンズエレメント123Bの像面側面(非球面)10の中心曲率半径はR9に設定される。
第6レンズエレメント131の物体側面10の中心曲率半径はR10に設定される。
第6レンズエレメント131の像面側面と第3透明体132の物体側面との境界面(接合面)11の中心曲率半径はR11に設定される。
第3透明体132の像面側面と第7レンズエレメント133の物体側面との境界面(接合面)13の中心曲率半径はR12に設定される。
第7レンズエレメント133の像面側面13の中心曲率半径はR13に設定される。
なお、面3,4,7,8,11,12の中心曲率半径R3,R4,R7,R8,R11,R12は無限(INFINITY)である。
第1レンズエレメント111の像面側面と第2レンズエレメント112の物体側面との境界面(接合面)2の中心曲率半径はR2に設定される。
第2レンズエレメント112の像面側面と第1透明体(第1ガラス基板)113の物体側面との境界面(接合面)3の中心曲率半径はR3に設定される。
第1透明体(第1ガラス基板)113の像面側面と第3レンズエレメント114の物体側面との境界面(接合面)4の中心曲率半径はR4に、第3レンズエレメント114の像面側面(凹面)5の中心曲率半径はR5に設定される。
第4レンズエレメント121Bの物体側面(凹面)6の中心曲率半径はR6に、第4レンズエレメント121Bの像面側面と第2透明体(第2ガラス基板)122Bの物体側面との境界面(接合面)7の中心曲率半径はR7に設定される。
第2透明体(第2ガラス基板)122Bの像面側面と第5レンズエレメント123の物体側面との境界面(接合面)8の中心曲率半径はR8に設定される。
第5レンズエレメント123Bの像面側面(非球面)10の中心曲率半径はR9に設定される。
第6レンズエレメント131の物体側面10の中心曲率半径はR10に設定される。
第6レンズエレメント131の像面側面と第3透明体132の物体側面との境界面(接合面)11の中心曲率半径はR11に設定される。
第3透明体132の像面側面と第7レンズエレメント133の物体側面との境界面(接合面)13の中心曲率半径はR12に設定される。
第7レンズエレメント133の像面側面13の中心曲率半径はR13に設定される。
なお、面3,4,7,8,11,12の中心曲率半径R3,R4,R7,R8,R11,R12は無限(INFINITY)である。
また、図9に示すように、第1レンズエレメント111の厚さとなる面1と面2間の光軸OX上の距離がd1に、第2レンズエレメント112の厚さとなる面2と面3間の光軸OX上の距離がd2に設定される。
第1透明体(第1ガラス基板)113の厚さとなる面3と面4間の光軸OX上の距離がd3、第3レンズエレメント114の厚さとなる面4と面5間の光軸OX上の距離がd4に設定される。
第3レンズエレメント114の像面側面5と第4レンズエレメント121の物体側面6間の光軸OX上の距離がd5に設定される。
第4レンズエレメント121Bの厚さとなる面6と面7間の光軸OX上の距離がd6に、第2透明体(第2ガラス基板)122Bの厚さとなる面7と面8間の光軸OX上の距離がd7に設定される。
第5レンズエレメント123Bの厚さとなる面8と面9間の光軸OX上の距離がd8に設定される。
第5レンズエレメント123Bの像面側面9と第6レンズエレメント131の物体側面10間の光軸OX上の距離がd9に設定される。
第6レンズエレメント131の厚さとなる面10と面11間の光軸OX上の距離がd10に、第3透明体132の厚さとなる面11と面12間の光軸OX上の距離がd11に設定される。
第7レンズエレメント133の厚さとなる面12と面13間の光軸OX上の距離がd12に設定される。
第1透明体(第1ガラス基板)113の厚さとなる面3と面4間の光軸OX上の距離がd3、第3レンズエレメント114の厚さとなる面4と面5間の光軸OX上の距離がd4に設定される。
第3レンズエレメント114の像面側面5と第4レンズエレメント121の物体側面6間の光軸OX上の距離がd5に設定される。
第4レンズエレメント121Bの厚さとなる面6と面7間の光軸OX上の距離がd6に、第2透明体(第2ガラス基板)122Bの厚さとなる面7と面8間の光軸OX上の距離がd7に設定される。
第5レンズエレメント123Bの厚さとなる面8と面9間の光軸OX上の距離がd8に設定される。
第5レンズエレメント123Bの像面側面9と第6レンズエレメント131の物体側面10間の光軸OX上の距離がd9に設定される。
第6レンズエレメント131の厚さとなる面10と面11間の光軸OX上の距離がd10に、第3透明体132の厚さとなる面11と面12間の光軸OX上の距離がd11に設定される。
第7レンズエレメント133の厚さとなる面12と面13間の光軸OX上の距離がd12に設定される。
以下に、撮像レンズ100Bの具体的な数値による実施例3を示す。なお、実施例3においては、撮像レンズ100Bの各レンズエレメント、ガラス基板(透明体)に対して、図9に示すような面番号が付与されている。
なお以下では、実施例3の比較例2として、図10に示す構成を有する撮像レンズ100CMP2のレンズ構成データを示す。比較例2の撮像レンズ100CMP2は理解を容易にするために本第3の実施形態に係る撮像レンズ100Bと同一構成部分は同一符号をもって表している。
比較例2の撮像レンズ100CMP2は、第1レンズ群110CMP2において第2レンズエレメントを持たずダブレット構成となっていない。
なお以下では、実施例3の比較例2として、図10に示す構成を有する撮像レンズ100CMP2のレンズ構成データを示す。比較例2の撮像レンズ100CMP2は理解を容易にするために本第3の実施形態に係る撮像レンズ100Bと同一構成部分は同一符号をもって表している。
比較例2の撮像レンズ100CMP2は、第1レンズ群110CMP2において第2レンズエレメントを持たずダブレット構成となっていない。
[実施例3]
表8、表9、表10、および表11に実施例3の各数値が示されている。実施例3の各数値は図8の撮像レンズ100Bに対応している。
実施例1は、1/5サイズ、1.4μmピッチの3メガピクセル(Mage pixel)CMOSイメージャ用の設計例である。
表8、表9、表10、および表11に実施例3の各数値が示されている。実施例3の各数値は図8の撮像レンズ100Bに対応している。
実施例1は、1/5サイズ、1.4μmピッチの3メガピクセル(Mage pixel)CMOSイメージャ用の設計例である。
撮像レンズ100Bは、前述したように、第1レンズ群110Bと、第2レンズ群120Bと、第3レンズ群130で構成され、第1レンズ群110Bは次のように構成される。
第1レンズ群110Bは、比較例1の第1レンズエレメント111CMP内を2つに分けて構成されている。
すなわち、物体側から第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112が張り合わせレンズとなっており、常温においては、2枚で比較例2の第1レンズエレメント111CMPと同じ作用をする。
第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112は同じアッベ数57.3を有し、かつ同じd線屈折率1.51を有する。
そして、第1レンズエレメント111は温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第2レンズエレメント112は温度屈折率変化(dn/dt)が-1.8x10-4[1/deg]を有するものにより構成される。
このような構成を採用することにより、図11に示すように、温度が25度でのフォーカス変動をほぼ0に抑えることができる。
第1レンズ群110Bは、比較例1の第1レンズエレメント111CMP内を2つに分けて構成されている。
すなわち、物体側から第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112が張り合わせレンズとなっており、常温においては、2枚で比較例2の第1レンズエレメント111CMPと同じ作用をする。
第1レンズエレメント111と第2レンズエレメント112は同じアッベ数57.3を有し、かつ同じd線屈折率1.51を有する。
そして、第1レンズエレメント111は温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第2レンズエレメント112は温度屈折率変化(dn/dt)が-1.8x10-4[1/deg]を有するものにより構成される。
このような構成を採用することにより、図11に示すように、温度が25度でのフォーカス変動をほぼ0に抑えることができる。
表8は、実施例3における撮像レンズの各面番号に対応した各レンズエレメント、ガラス基板(透明体)の曲率半径(R:mm),間隔(d:mm)、屈折率(nd)、および分散値(νd)を示している。
表9は、実施例3における非球面を含む第1レンズエレメント111の面1、第2レンズエレメント114の面4、第4レンズエレメント121Bの面5、第5レンズエレメント123Bの面8の4次、6次、8次、10次の非球面係数を示す。さらに、第6レンズエレメント131の面9、第7レンズエレメント133の面12の4次、6次、8次、10次の非球面係数を示す。
表2において、Kは円錐定数を、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数をそれぞれ表している。
表2において、Kは円錐定数を、Aは4次の非球面係数を、Bは6次の非球面係数を、Cは8次の非球面係数を、Dは10次の非球面係数をそれぞれ表している。
表10は、実施例3における撮像レンズ100Bの焦点距離f、開口数F、半画角ω、レンズ長Hが具体的に示されている。
ここで、焦点距離fは2.94[mm]に、開口数Fは2.8に、半画角ωは31.4degに、レンズ長Hは3.4[mm]に設定されている。
ここで、焦点距離fは2.94[mm]に、開口数Fは2.8に、半画角ωは31.4degに、レンズ長Hは3.4[mm]に設定されている。
表11は、実施例3においては、上記各条件式(1)〜(7)を満足することを示す。
表11に示すように、実施例3では、第1レンズエレメント111の硝材の温度屈折率変化の定数dnL1/dtが−0.87×10−4に設定され、条件式(1)で規定される条件を満足している。
第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが−1.8×10−4に設定され、条件式(2)で規定される条件を満足している。
入射第1面の曲率半径RS1が0.926に設定され、条件式(3)で規定される条件を満足している。
入射第2面の曲率半径RS2が−1.5に設定され、条件式(4)で規定される条件を満足している。
第1レンズエレメント111のd線屈折率nL1と第2レンズエレメント112のd線屈折率nL2との絶対値差が0に設定され、条件式(5)で規定される条件を満足している。
なお、実施例1においては、条件式(6)と(7)については特に規定されていない。
第2レンズエレメント112の硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが−1.8×10−4に設定され、条件式(2)で規定される条件を満足している。
入射第1面の曲率半径RS1が0.926に設定され、条件式(3)で規定される条件を満足している。
入射第2面の曲率半径RS2が−1.5に設定され、条件式(4)で規定される条件を満足している。
第1レンズエレメント111のd線屈折率nL1と第2レンズエレメント112のd線屈折率nL2との絶対値差が0に設定され、条件式(5)で規定される条件を満足している。
なお、実施例1においては、条件式(6)と(7)については特に規定されていない。
図12は、実施例3において、球面収差(色収差)、非点収差、および歪曲収差を示す収差図である。図12(A)が球面収差(色収差)、図12(B)が非点収差を、図12(C)が歪曲収差をそれぞれ示している。
図12からわかるように、実施例3によれば、球面、非点、歪曲の諸収差が良好に補正され、結像性能に優れた光学ユニットを含む撮像レンズが得られる。
そして、実施例3によれば、図10に示すように、温度が25度でのフォーカス変動をほぼ0に抑えることができる。
図12からわかるように、実施例3によれば、球面、非点、歪曲の諸収差が良好に補正され、結像性能に優れた光学ユニットを含む撮像レンズが得られる。
そして、実施例3によれば、図10に示すように、温度が25度でのフォーカス変動をほぼ0に抑えることができる。
[比較例2]
ここで、図10に示す比較例について説明する。
ここで、図10に示す比較例について説明する。
比較例2は、1/5サイズ、1.4μmピッチの3メガピクセル(Mage pixel)CMOSイメージャ用の設計例である。
比較例1は、比較例1の撮像レンズ100CMP2は、第1レンズ群110CMP2において第2レンズエレメントを持たずダブレット構成となっていない。
比較例1は、比較例1の撮像レンズ100CMP2は、第1レンズ群110CMP2において第2レンズエレメントを持たずダブレット構成となっていない。
表5は、比較例1における撮像レンズの各面番号に対応した各レンズエレメント、ガラス基板(透明体)の曲率半径(R:mm),間隔(d:mm)、屈折率(nd)、および分散値(νd)を示している。
比較例2においては、表12に示すレンズ構成データとして例示される。非球面データは表9と同様、構成データも表10と同じである。
比較例2の撮像レンズ100CMP2は、前述したように、第1レンズ群110Bと、第2レンズ群120Bと、第3レンズ群130で構成され、第1レンズ群110Bは次のように構成される。
凸平形状でアッベ数57.3の第1レンズエレメント111がBK7相当のガラス板の物体側に貼り付けられており、アッベ数57.3で平凹形状の第3レンズエレメント114が反対側に貼り付けられている。
ここで絞りは、ガラス基板の物体側にクロム膜等の透過がほとんど無い物質をあらかじめ付けて実現される。
また、IRカットフィルタも付加される。
これらのことにより第1レンズ群の中で非点収差とコマ収差が補正され、また、レンズユニット全体の収差がとりやすいような構造もとることが出来る。全体としては強い正のパワーを持ち、光学長が短くなることに大きく寄与する。
第2レンズ群120および第3レンズ群130は図8のと同様である。
ここで、常温での特性は優れているが、第1、第2、第6レンズエレメントの温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第3、第4、第5レンズエレメントの温度屈折率変化(dn/dt)が-1.50x10-4[1/deg]ある。
これらのために素子全体の温度デフォーカスが、図13に示すように、25度変化で20[μm]のフォーカス変化を起こし、実仕様上問題となる。
凸平形状でアッベ数57.3の第1レンズエレメント111がBK7相当のガラス板の物体側に貼り付けられており、アッベ数57.3で平凹形状の第3レンズエレメント114が反対側に貼り付けられている。
ここで絞りは、ガラス基板の物体側にクロム膜等の透過がほとんど無い物質をあらかじめ付けて実現される。
また、IRカットフィルタも付加される。
これらのことにより第1レンズ群の中で非点収差とコマ収差が補正され、また、レンズユニット全体の収差がとりやすいような構造もとることが出来る。全体としては強い正のパワーを持ち、光学長が短くなることに大きく寄与する。
第2レンズ群120および第3レンズ群130は図8のと同様である。
ここで、常温での特性は優れているが、第1、第2、第6レンズエレメントの温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第3、第4、第5レンズエレメントの温度屈折率変化(dn/dt)が-1.50x10-4[1/deg]ある。
これらのために素子全体の温度デフォーカスが、図13に示すように、25度変化で20[μm]のフォーカス変化を起こし、実仕様上問題となる。
<4.第4の実施形態>
図14は、本発明の第4の実施形態に係る撮像レンズの構成例を示す図である。
図14は、本発明の第4の実施形態に係る撮像レンズの構成例を示す図である。
図14に示す第4の実施形態に係る撮像レンズ100Cと図8に示す第3の実施形態に係る撮像レンズ100Bとは、次の点が異なる。
撮像レンズ100Bの第1レンズ群110Aは、第1レンズエレメント111C、第2レンズエレメント112C、第3レンズエレメント113C、第1透明体114C、および第4レンズエレメント115を有する。
図14の第1レンズ群110Cは、第1透明体114Cの物体側に2つの第1および第2レンズエレメント111,112によるダブレット200ではなく、3つのレンズエレメントの接合体であるトリプレット210Cにより形成されている。
そして、第3レンズエレメント113Cの第2レンズエレメント112Cの像面側面との接合面に面番号SL13が付与される。
トリプレット210Cは、第1レンズエレメント111C、第2レンズエレメント112C、および第3レンズエレメント113Cの接合体により形成されている。
符号や名称が異なるだけで、第1透明体114Cは図8の第1透明体113に対応し、第4レンズエレメント115が図8の第3レンズエレメント114に対応している。
撮像レンズ100Bの第1レンズ群110Aは、第1レンズエレメント111C、第2レンズエレメント112C、第3レンズエレメント113C、第1透明体114C、および第4レンズエレメント115を有する。
図14の第1レンズ群110Cは、第1透明体114Cの物体側に2つの第1および第2レンズエレメント111,112によるダブレット200ではなく、3つのレンズエレメントの接合体であるトリプレット210Cにより形成されている。
そして、第3レンズエレメント113Cの第2レンズエレメント112Cの像面側面との接合面に面番号SL13が付与される。
トリプレット210Cは、第1レンズエレメント111C、第2レンズエレメント112C、および第3レンズエレメント113Cの接合体により形成されている。
符号や名称が異なるだけで、第1透明体114Cは図8の第1透明体113に対応し、第4レンズエレメント115が図8の第3レンズエレメント114に対応している。
第2レンズ群120Cは、第5レンズエレメント121C、第2透明体122C、および第6レンズエレメント123Cを有する。
図14の第2レンズ群120Cは基本的に図8の第2レンズ群120Bと同様の構成、機能を有している。
図14の第5レンズエレメント121Cが図8の第4レンズエレメント121Bに対応し、図14の第2透明体122Cが図8の第2透明体122に対応し、図14の第6レンズエレメント123Cが図8の第5レンズエレメント123に対応する。
図14の第2レンズ群120Cは基本的に図8の第2レンズ群120Bと同様の構成、機能を有している。
図14の第5レンズエレメント121Cが図8の第4レンズエレメント121Bに対応し、図14の第2透明体122Cが図8の第2透明体122に対応し、図14の第6レンズエレメント123Cが図8の第5レンズエレメント123に対応する。
第3レンズ群130Cは、第7レンズエレメント131C、第3透明体132C、および第8レンズエレメント133Cを有する。
図14の第3レンズ群130Cは基本的に図8の第3レンズ群130Bと同様の構成、機能を有している。
図14の第7レンズエレメント131Cが図8の第6レンズエレメント131Bに対応し、図14の第3透明体132Cが図8の第3透明体132に対応し、図13の第8レンズエレメント133Cが図8の第7レンズエレメント133に対応する。
図14の第3レンズ群130Cは基本的に図8の第3レンズ群130Bと同様の構成、機能を有している。
図14の第7レンズエレメント131Cが図8の第6レンズエレメント131Bに対応し、図14の第3透明体132Cが図8の第3透明体132に対応し、図13の第8レンズエレメント133Cが図8の第7レンズエレメント133に対応する。
以下に、撮像レンズ100Cの具体的な数値による実施例4を示す。なお、実施例4においては、図9に示すような面番号が付与されている。ただし、第3レンズエレメント113Cの第2レンズエレメント112Cの像面側面との接合面に面番号SL13が付与される。
[実施例4]
上記したように、実施例4においては、比較例2の第1レンズエレメント111CMP2内を3つの材料に分けて構成するものである。
物体側から第1レンズエレメント111Cと第2レンズエレメント112Cと第3レンズエレメント113Cが張り合わせレンズとなり、常温においては、3枚で比較例2の第1レンズエレメント111CMP2と同じ作用をする。
ここで、第1レンズエレメント111C、第2レンズエレメント112C、および第3レンズエレメント113Cとも同じd線屈折率とd線アッベ数を有する。
第1レンズエレメント111Cは温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第2レンズエレメント112Cは温度屈折率変化(dn/dt)が-1.8x10-4[1/deg]、第3レンズエレメント113Cは温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]を有する。
このような構成を採用することにより、比較例2では25度の変化で20[μm]のデフォーカスが生じていたものが、本実施例4では、デフォーカスをほぼ0に抑えることができる。
上記したように、実施例4においては、比較例2の第1レンズエレメント111CMP2内を3つの材料に分けて構成するものである。
物体側から第1レンズエレメント111Cと第2レンズエレメント112Cと第3レンズエレメント113Cが張り合わせレンズとなり、常温においては、3枚で比較例2の第1レンズエレメント111CMP2と同じ作用をする。
ここで、第1レンズエレメント111C、第2レンズエレメント112C、および第3レンズエレメント113Cとも同じd線屈折率とd線アッベ数を有する。
第1レンズエレメント111Cは温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]、第2レンズエレメント112Cは温度屈折率変化(dn/dt)が-1.8x10-4[1/deg]、第3レンズエレメント113Cは温度屈折率変化(dn/dt)が-0.87x10-4[1/deg]を有する。
このような構成を採用することにより、比較例2では25度の変化で20[μm]のデフォーカスが生じていたものが、本実施例4では、デフォーカスをほぼ0に抑えることができる。
表13は、実施例4における撮像レンズの各面番号に対応した各レンズエレメント、ガラス基板(透明体)の曲率半径(R:mm),間隔(d:mm)、屈折率(nd)、および分散値(νd)を示している。
実施例4においては、表13に示すレンズ構成データとして例示される。
非球面データは表9と同様、構成データも表10と同じである。また、縦収差特性も図10と同じである。
非球面データは表9と同様、構成データも表10と同じである。また、縦収差特性も図10と同じである。
表14は、実施例4においては、上記各条件式(1)〜(7)を満足することを示す。
表14に示すように、実施例4では、第1レンズエレメント111Cの硝材の温度屈折率変化の定数dnL1/dtが−0.87×10−4に設定され、条件式(1)で規定される条件を満足している。
第2レンズエレメント112Cの硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが−1.8×10−4に設定され、条件式(2)で規定される条件を満足している。
入射第1面の曲率半径RS1が0.926に設定され、条件式(3)で規定される条件を満足している。
入射第2面の曲率半径RS2が−1.5に設定され、条件式(4)で規定される条件を満足している。
第1レンズエレメント111Cのd線屈折率nL1と第2レンズエレメント112Cのd線屈折率nL2との絶対値差が0に設定され、条件式(5)で規定される条件を満足している。
第3レンズエレメント113Cの硝材の温度屈折率変化の定数dnL3/dtが−0.87×10−4に設定され、条件式(6)で規定される条件を満足している。
入射第3面の曲率半径RS3が1.5に設定され、条件式(7)で規定される条件を満足している。
第2レンズエレメント112Cの硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが−1.8×10−4に設定され、条件式(2)で規定される条件を満足している。
入射第1面の曲率半径RS1が0.926に設定され、条件式(3)で規定される条件を満足している。
入射第2面の曲率半径RS2が−1.5に設定され、条件式(4)で規定される条件を満足している。
第1レンズエレメント111Cのd線屈折率nL1と第2レンズエレメント112Cのd線屈折率nL2との絶対値差が0に設定され、条件式(5)で規定される条件を満足している。
第3レンズエレメント113Cの硝材の温度屈折率変化の定数dnL3/dtが−0.87×10−4に設定され、条件式(6)で規定される条件を満足している。
入射第3面の曲率半径RS3が1.5に設定され、条件式(7)で規定される条件を満足している。
<5.第5の実施形態>
図15は、本発明の第4の実施形態に係るウエハーレベルオプティクスを概念的に示す図である。
図15は、本発明の第4の実施形態に係るウエハーレベルオプティクスを概念的に示す図である。
ガラス基板220上にレプリカレンズを上下に多数個形成し、それぞれ第1群230(110)、第2群240(120)とする。
次に、この2枚のガラスウエハーを張り合わせ、多数個のレンズを一度に作製する。ここで張り合わせのために、スペーサーを挟んだり、上や下にプロテクターや、スペーサーを貼ったりすることもある。
次に、この2枚のガラスウエハーを張り合わせ、多数個のレンズを一度に作製する。ここで張り合わせのために、スペーサーを挟んだり、上や下にプロテクターや、スペーサーを貼ったりすることもある。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の撮像レンズによれば、正のパワーのレンズと負のパワーのレンズを重ね合わせて使い、それぞれの温度屈折率変化係数が負のパワーのレンズの方により(絶対値の)大きい係数のものを使う。これにより、素子全体の温度デフォーカスを少なくすることができる。
この方法を、ハイブリッド(HYBRID)レンズの物体側第1レンズエレメントに適用して素子全体の温度デフォーカスを消すことができる。
ハイブリッド(HYBRID)方式の利点は、ガラスウエハーにIRカットフィルタや絞りを形成することができ、従来のようにこれら別部品が不必要なこと、また、同時に多数個の完成品ができ、1個あたりの組立工数が少なく、安価にできることである。
前者においては、別付けIRカットフィルタが不要なためレンズのバックフォーカスが短くてよいという利点もある。そのことにより、より自由度の高い光学設計が可能である。
温度デフォーカスを消すことによりこれらの利点がより活かせるようになる。
FFモジュールで問題であった温度デフォーカスが起こらないため、AFのFF化を進めることができる。
バーコードリードの保証ができる利点がある。
また、ダブレット構造やトリプレット構造を採用するため、同じ群構成のものでも、より設計自由度があがる。
ハイブリッド(HYBRID)構造に限らず、ハイブリッド(HYBRID)構造と他の方式が混在するレンズ素子等にも適用できる。
ウエハー状でレンズを作るウエハーオプトと呼ばれるもので、大半の携帯電話用のカメラモジュールの仕様を満足できるものを作ることができ、これら技術の重要性を高めることができる。これにより、より安価で大量にカメラモジュールを作ることができる。
これらにより、小型で明るく結像特性に優れた被写界深度の深いレンズ素子が安価に作れる。特に、固定焦点光学系に最適で、アクチュエーター無しで広い被写界深度を持つため、携帯電話、車載等の高い信頼性を求められる商品にも最適で、さまざまな分野で利用可能である。
本実施形態の撮像レンズによれば、正のパワーのレンズと負のパワーのレンズを重ね合わせて使い、それぞれの温度屈折率変化係数が負のパワーのレンズの方により(絶対値の)大きい係数のものを使う。これにより、素子全体の温度デフォーカスを少なくすることができる。
この方法を、ハイブリッド(HYBRID)レンズの物体側第1レンズエレメントに適用して素子全体の温度デフォーカスを消すことができる。
ハイブリッド(HYBRID)方式の利点は、ガラスウエハーにIRカットフィルタや絞りを形成することができ、従来のようにこれら別部品が不必要なこと、また、同時に多数個の完成品ができ、1個あたりの組立工数が少なく、安価にできることである。
前者においては、別付けIRカットフィルタが不要なためレンズのバックフォーカスが短くてよいという利点もある。そのことにより、より自由度の高い光学設計が可能である。
温度デフォーカスを消すことによりこれらの利点がより活かせるようになる。
FFモジュールで問題であった温度デフォーカスが起こらないため、AFのFF化を進めることができる。
バーコードリードの保証ができる利点がある。
また、ダブレット構造やトリプレット構造を採用するため、同じ群構成のものでも、より設計自由度があがる。
ハイブリッド(HYBRID)構造に限らず、ハイブリッド(HYBRID)構造と他の方式が混在するレンズ素子等にも適用できる。
ウエハー状でレンズを作るウエハーオプトと呼ばれるもので、大半の携帯電話用のカメラモジュールの仕様を満足できるものを作ることができ、これら技術の重要性を高めることができる。これにより、より安価で大量にカメラモジュールを作ることができる。
これらにより、小型で明るく結像特性に優れた被写界深度の深いレンズ素子が安価に作れる。特に、固定焦点光学系に最適で、アクチュエーター無しで広い被写界深度を持つため、携帯電話、車載等の高い信頼性を求められる商品にも最適で、さまざまな分野で利用可能である。
以上説明したような特徴を有する撮像レンズ100,100A,100B,100Cは、CCDやCMOSセンサ等の撮像素子を用いたデジタルカメラ、特に、携帯電話等の小型電子機器に搭載されるカメラ用レンズとして適用可能である。
<6.第6の実施形態>
図16は、本実施形態に係る光学ユニットを含む撮像レンズが採用される撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図16は、本実施形態に係る光学ユニットを含む撮像レンズが採用される撮像装置の構成例を示すブロック図である。
本撮像装置300は、図16に示すように、本実施形態に係る撮像レンズ100,100A,100B,100C、100Dが適用される光学系310、およびCCDやCMOSイメージセンサ(固体撮像素子)が適用可能な撮像デバイス320を有する。
光学系310は、撮像デバイス320の画素領域を含む撮像面に入射光を導き、被写体像を結像する。
撮像装置300は、さらに、撮像デバイス320を駆動する駆動回路(DRV)330、および撮像デバイス320の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)340を有する。
光学系310は、撮像デバイス320の画素領域を含む撮像面に入射光を導き、被写体像を結像する。
撮像装置300は、さらに、撮像デバイス320を駆動する駆動回路(DRV)330、および撮像デバイス320の出力信号を処理する信号処理回路(PRC)340を有する。
駆動回路330は、撮像デバイス320内の回路を駆動するスタートパルスやクロックパルスを含む各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ(図示せず)を有し、所定のタイミング信号で撮像デバイス320を駆動する。
また、信号処理回路340は、撮像デバイス320の出力信号に対して所定の信号処理を施す。
信号処理回路340で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、信号処理回路340で処理された画像信号を液晶ディスプレイ等からなるモニターに動画として映し出される。
信号処理回路340で処理された画像信号は、たとえばメモリなどの記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像情報は、プリンタなどによってハードコピーされる。また、信号処理回路340で処理された画像信号を液晶ディスプレイ等からなるモニターに動画として映し出される。
上述したように、デジタルスチルカメラ等の撮像装置において、光学系310として、先述した撮像レンズ100,100A、100B,100Cを搭載することで、低消費電力で、高精度なカメラが実現できる。
100,100A〜100D・・・撮像レンズ、110,110A〜110D・・・第1レンズ群、120,120A〜120C・・・第2レンズ群、130・・・第3レンズ群、300・・・撮像装置、310・・・光学系、320・・・撮像デバイス、330・・・駆動回路(DRV)、340・・・信号処理回路(PRC)。
Claims (17)
- 物体側から像面側に向かって順番に配置された、
第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群のうち、少なくとも第1レンズ群と、第2レンズ群と、を有し、
上記第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順番に配置された、
少なくとも2つの第1レンズエレメントと第2レンズエレメントの接合体と、
透明体と、
第3レンズエレメントと、を含み、
上記接合体は、
上記第1レンズエレメントと上記第2レンズエレメントが異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成されている
光学ユニット。 - 物体側上記第1レンズエレメントが温度屈折率変化の小さい正のパワーのレンズにより形成され、上記第2レンズエレメントが温度屈折率変化のより大きい負のパワーのレンズにより形成されている
請求項1記載の光学ユニット。 - 上記第1レンズエレメントの硝材の温度屈折率変化の定数dnL1/dtおよび上記第2レンズエレメントの硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが下記の条件式を満足する
請求項1または2記載の光学ユニット。
−1.5×10−4 ≦ dnL1/dt ≦ −0.1×10−4 (1)
−4.0×10−4 ≦ dnL2/dt ≦ −0.4×10−4 (2) - 上記第1レンズエレメントの物体側面である入射第1面の曲率半径RS1および上記第2レンズエレメントの物体側面である入射第2面の曲率半径RS2が下記の条件式を満足する
請求項1から3のいずれか一に記載の光学ユニット。
0.1 ≦ RS1 ≦ 100 (3)
−100 ≦ RS2 ≦ −0.1 (4) - 上記第1レンズエレメントの屈折率nL1と第2レンズエレメントの屈折率nL2との絶対値差が下記の条件式を満足する
請求項1から4のいずれか一に記載の光学ユニット。
0.0 ≦ |nL1−nL2| ≦ 0.1 (5) - 上記接合体は、
物体側から像面側に向かって順番に配置された、異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料で形成され、かつ、重ね合わせられた、第1レンズエレメントと第2レンズエレメントと第3レンズエレメントを含む
請求項1、3から5のいずれか一に記載の光学ユニット。 - 上記第1レンズエレメントが温度屈折率変化の小さい正のパワーのレンズにより形成され、上記第2レンズエレメントが温度屈折率変化のより大きい負のパワーのレンズにより形成され、上記第3レンズエレメントが温度屈折率変化の小さい正のパワーのレンズにより形成されている
請求項6記載の光学ユニット。 - 上記第1レンズエレメントと上記第3レンズエレメントが同一の硝材により形成される
請求項6または7記載の光学ユニット。 - 上記第3レンズエレメントの硝材の温度屈折率変化の定数dnL3/dtが下記の条件式を満足する
請求項6から8のいずれか一に記載の光学ユニット。
1.5×10−4 ≦ dnL3/dt ≦ −0.1×10−4 (6) - 上記第3レンズエレメントの物体側面である入射第3面の曲率半径RS3が下記の条件式を満足する
請求項6から9のいずれか一に記載の光学ユニット。
0.1 ≦ RS3 ≦ 100 (7) - 物体側から像面側に向かって順番に配置された、
少なくとも2つ以上の異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成され、かつ、曲面で重ね合わせられた、少なくとも1枚の正のパワーのレンズエレメントと1枚の負のパワーのレンズエレメントを有し、
上記正のパワーのレンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)が負のパワーのレンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)よりも、少なくとも0.1×10−4[1/deg]小さい
光学ユニット。 - 物体側上記第1レンズエレメントが温度屈折率変化の小さい正のパワーのレンズにより形成され、上記第2レンズエレメントが温度屈折率変化のより大きい負のパワーのレンズにより形成されている
請求項11記載の光学ユニット。 - 上記第1レンズエレメントの硝材の温度屈折率変化の定数dnL1/dtおよび上記第2レンズエレメントの硝材の温度屈折率変化の定数dnL2/dtが下記の条件式を満足する
請求項11または12記載の光学ユニット。
−1.5×10−4 ≦ dnL1/dt ≦ −0.1×10−4 (1)
−4.0×10−4 ≦ dnL2/dt ≦ −0.4×10−4 (2) - 上記第1レンズエレメントの物体側面である入射第1面の曲率半径RS1および上記第2レンズエレメントの物体側面である入射第2面の曲率半径RS2が下記の条件式を満足する
請求項11から13のいずれか一に記載の光学ユニット。
0.1 ≦ RS1 ≦ 100 (3)
−100 ≦ RS2 ≦ −0.1 (4) - 上記第1レンズエレメントの屈折率nL1と第2レンズエレメントの屈折率nL2との絶対値差が下記の条件式を満足する
請求項11から14のいずれか一に記載の光学ユニット。
0.0 ≦ |nL1−nL2| ≦ 0.1 (5) - 撮像素子と、
撮像素子に被写体像を結像する光学ユニットと、を有し、
上記光学ユニットは、
物体側から像面側に向かって順番に配置された、
第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群のうち、少なくとも第1レンズ群と、第2レンズ群と、を有し、
上記第1レンズ群は、物体側から像面側に向かって順番に配置された、
少なくとも2つの第1レンズエレメントと第2レンズエレメントの接合体と、
透明体と、
第3レンズエレメントと、を含み、
上記接合体は、
上記第1レンズエレメントと上記第2レンズエレメントが異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成されている
撮像装置。 - 撮像素子と、
撮像素子に被写体像を結像する光学ユニットと、を有し、
上記光学ユニットは、
物体側から像面側に向かって順番に配置された、
少なくとも2つ以上の異なる温度屈折率変化を有する樹脂材料により形成され、かつ、曲面で重ね合わせられた、少なくとも1枚の正のパワーのレンズエレメントと1枚の負のパワーのレンズエレメントを有し、
上記正のパワーのレンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)が負のパワーのレンズエレメントの温度屈折率変化(|dn/dt|)よりも、少なくとも0.1×10−4[1/deg]小さい
撮像装置。
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