JP3976782B1 - 撮像レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】高温環境においても光学的性能が劣化せず、また、諸収差が良好に補正されており、かつ光学長が短く、しかも十分なバックフォーカスが確保されている。
【解決手段】第1接合型複合レンズ14と、開口絞りSと、第2接合型複合レンズ16と、第3接合型複合レンズ18とを具え、物体側から像側に向って、この順に配列されて構成される撮像レンズである。第1接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの順に配列され、第2接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第4レンズ、第5レンズ及び第6レンズの順に配列され、第3接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第7レンズ、第8レンズ及び第9レンズの順に配列される。第1レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第6レンズ、第7レンズ及び第9レンズは、硬化性樹脂材料で形成され、第2レンズ、第5レンズ及び第8レンズは、高軟化温度の光学ガラス材料で形成される。
【選択図】図1

Description

この発明は、撮像レンズに係り、特に携帯電話器等に搭載して好適な撮像レンズに関する。
デジタルカメラを内蔵する携帯電話器には、撮像レンズがプリント配線基板に実装されている。プリント配線基板に撮像レンズを実装する手法として、リフローはんだ付け(Reflow soldering)処理が採用されている。以後、リフローはんだ付け処理を、単に「リフロー処理」ということもある。リフロー処理とは、プリント配線基板上で電子部品を接続する個所にあらかじめハンダボールを配置し、そこに電子部品を配置してから加熱して、ハンダボールを溶融させた後冷却することによって、電子部品をハンダ付けする手法のことを言う。
大量生産工程において、一般に、プリント配線基板に電子素子あるいは撮像レンズ等の部品類を実装する手法として、リフロー処理を実施するリフロー工程が採用される。リフロー工程によれば、部品類のプリント配線基板への実装コストが安くすみ、かつ製造品質を一定に保つことができる。
撮像レンズを具える携帯電話器の製造工程におけるリフロー工程においては、電子部品が、プリント配線基板の所定位置に配置されることはもちろん、撮像レンズそのもの、あるいは撮像レンズを取り付けるためのソケット等がプリント配線基板に配置される。
携帯電話器に取り付けられる撮像レンズは、製造コストの低減及びレンズ性能の確保のために、そのほとんどがプラスチックを素材として作製されている。このため、リフロー工程において、撮像レンズが高温環境におかれることによって熱変形し、その光学的性能を維持できなくなることを防止するため、撮像レンズを装填するための耐熱性ソケット部品を利用する工夫がなされている。
すなわち、リフロー工程においては、撮像レンズを装填するための耐熱性ソケット部品を携帯電話器のプリント配線基板に取り付け、リフロー工程終了後に、撮像レンズをこのソケットに取り付けることによって、撮像レンズがリフロー工程で高温にさらされることを防ぐ方策が採られている(例えば、特許文献1〜3参照)。しかしながら、撮像レンズを装填するために耐熱性ソケット部品を利用することは、製造工程を複雑にし、この耐熱性ソケットのコスト等を含めて、製造コストが高くなるという問題がある。
また、最近は、携帯電話器が、一時的に高温環境となる乗用車の車内等に放置されることも考慮して、携帯電話器そのものが、150℃程度の高温環境に置かれた場合であっても、この携帯電話器に装填されている撮像レンズには、その光学的性能が劣化しないことが要請されている。従来の、プラスチック素材で形成された撮像レンズでは、この要請に完全には応えられない。
高温環境でも光学的性能が維持される撮像レンズを実現するために、撮像レンズを高軟化温度のモールドガラス素材を利用して形成することが考えられる(例えば、特許文献4参照)。高軟化温度のモールドガラス素材が軟化する温度は数百度以上であるので、高温の環境によって撮像レンズの光学的性能が劣化するという問題が回避できるが、現時点では、モールドガラス素材を利用して構成される撮像レンズは、その製造コストが非常に高く、あまり普及していない。
携帯電話器等に装填される撮像レンズは、上述の熱的特性に加えて光学的な特性についても、次のような条件を満たす必要がある。すなわち、光学長が短い必要がある。光学長とは、撮像レンズの物体側の入射面から結像面(撮像面ということもある。)までの長さである。言い換えると、レンズの設計において、撮像レンズの合成焦点距離に対する光学長の比を小さくする工夫が必要である。携帯電話器を例にとると、少なくともこの光学長は、携帯電話器本体の厚みより短くなければならない。
一方、撮像レンズの像側の出射面から撮像面までの距離として定義されるバックフォーカスは、可能な限り長いのが好都合である。すなわち、レンズの設計において、焦点距離に対するバックフォーカスの比はできるだけ大きくする工夫が必要である。これは、撮像レンズと撮像面との間にフィルタやカバーガラス等の部品を挿入する必要があるためである。
上述した以外にも、撮像レンズとして、諸収差が、像の歪みが視覚を通じて意識されず、かつCCDイメージセンサ(charge coupled device image sensor)等の受光面にマトリックス状に並んでいる光を検知する最小単位の素子(「画素」とも呼ばれる。)の集積密度から要請される十分な程度に小さく補正されていることが当然に要請される。すなわち、撮像レンズは、諸収差が良好に補正されている必要がある。以下、このように諸収差が良好に補正された画像を「良好な画像」ということもある。
特開2006-121079号公報(特許第3799615号公報) 特開2004-328474号公報(特許第3915733号公報) 特開2004-063787号公報(特許第3755149号公報) 特開2005-067999号公報
そこで、この発明の目的は、携帯電話器等に搭載して好適な撮像レンズであって、リフロー工程においても、また、携帯電話器等に装填されて一時的に設計仕様における最高の温度環境に置かれた場合であっても、光学的性能が劣化しないという耐熱性が保証された撮像レンズを提供することにある。
また、携帯電話器等に搭載可能な程度に光学長が短く、バックフォーカスは撮像レンズと撮像面との間にフィルタやカバーガラス等の部品を挿入可能な程度に長く、かつ良好な画像が得られる撮像レンズを提供することにある。
上述の目的を達成するため、この発明の第1の撮像レンズは、第1接合型複合レンズと、開口絞りと、第2接合型複合レンズと、第3接合型複合レンズとを具え、物体側から像側に向って、第1接合型複合レンズ、開口絞り、第2接合型複合レンズ、第3接合型複合レンズの順に配列されて構成される。
第1接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの順に配列され、第2接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第4レンズ、第5レンズ及び第6レンズの順に配列され、第3接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第7レンズ、第8レンズ及び第9レンズの順に配列される。
第1レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第6レンズ、第7レンズ及び第9レンズは、硬化性樹脂材料で形成され、第2レンズ、第5レンズ及び第8レンズは、高軟化温度の光学ガラス材料で形成される。そして、第1レンズと第2レンズとは間接接着され、かつ第2レンズと第3レンズとは間接接着され、かつ第4レンズと第5レンズとは間接接着され、かつ第5レンズと第6レンズとは間接接着され、かつ第7レンズと第8レンズとは間接接着され、かつ第8レンズと第9レンズとは間接接着されて形成される。
また、この発明の第2の撮像レンズは、開口絞り(第1絞り)と、第1接合型複合レンズと、第2絞りと、第2接合型複合レンズと、第3接合型複合レンズとを具え、物体側から像側に向って、開口絞り(第1絞り)、第1接合型複合レンズ、第2絞り、第2接合型複合レンズ、第3接合型複合レンズの順に配列されて構成される。
第1接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの順に配列され、第2接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第4レンズ、第5レンズ及び第6レンズの順に配列され、第3接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第7レンズ、第8レンズ及び第9レンズの順に配列される。
第1レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第6レンズ、第7レンズ及び第9レンズは、硬化性樹脂材料で形成され、第2レンズ、第5レンズ及び第8レンズは、高軟化温度の光学ガラス材料で形成される。そして、第1レンズと第2レンズとは間接接着され、かつ第2レンズと第3レンズとは間接接着され、かつ第4レンズと第5レンズとは間接接着され、かつ第5レンズと第6レンズとは間接接着され、かつ第7レンズと第8レンズとは間接接着され、かつ第8レンズと第9レンズとは間接接着されて形成される。
ここで、硬化性樹脂(Curable Resin)材料とは、熱硬化性樹脂(Thermosetting resin)材料及び紫外線硬化樹脂(UV-Curable Resin)材料のいずれをも指す。
上述の第1及び第2の撮像レンズにおいて、以下の条件(1)〜(12)を満たすように設定するのが好適である。
0≦|N2-N1|≦0.1 (1)
0≦|N2-N3|≦0.1 (2)
0≦|ν21|≦30.0 (3)
0≦|ν23|≦30.0 (4)
0≦|N5-N4|≦0.1 (5)
0≦|N5-N6|≦0.1 (6)
0≦|ν54|≦30.0 (7)
0≦|ν56|≦30.0 (8)
0≦|N8-N7|≦0.1 (9)
0≦|N8-N9|≦0.1 (10)
0≦|ν87|≦30.0 (11)
0≦|ν89|≦30.0 (12)
ただし、
N1:第1レンズの屈折率
N2:第2レンズの屈折率
N3:第3レンズの屈折率
ν1:第1レンズのアッベ数
ν2:第2レンズのアッベ数
ν3:第3レンズのアッベ数
N4:第4レンズの屈折率
N5:第5レンズの屈折率
N6:第6レンズの屈折率
ν4:第4レンズのアッベ数
ν5:第5レンズのアッベ数
ν6:第6レンズのアッベ数
N7:第7レンズの屈折率
N8:第8レンズの屈折率
N9:第9レンズの屈折率
ν7:第7レンズのアッベ数
ν8:第8レンズのアッベ数
ν9:第9レンズのアッベ数、である。
また、上述の第1及び第2の撮像レンズの、第1〜第9レンズの形状は、以下のとおりとすることができる。
第2レンズ、第5レンズ及び第8レンズは、平行平面ガラス板とすることができる。平行平面ガラス板は、オプティカルパラレルガラス板(Optical-parallel glass plate)と呼ばれることもある。平行平面ガラス板は、レンズとは一般には呼ばれないが、ここでは説明の便宜上、レンズ面の曲率半径が無限大である特別な場合として平行平面ガラス板を含めてレンズと称することもある。
第2レンズ、第5レンズ及び第8レンズを平行平面ガラス板とした場合、第1レンズを、近軸上で当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズ(planoconvex lens)とし、第3レンズを、近軸上で当該第3レンズの像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズ(planoconcave lens)とし、第4レンズを、近軸上で当該第4レンズの物体側面が物体側に凹面を向けた平凹レンズとし、第6レンズを、近軸上で当該第6レンズの像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズとし、第7レンズを、近軸上で当該第7レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズとし、第9レンズを、近軸上で当該第9レンズの像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズとすることができる。
また、第2レンズ、第5レンズ及び第8レンズを平行平面ガラス板とした場合、次のようにすることもできる。すなわち、第1レンズを、近軸上で当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズとし、第3レンズを、近軸上で当該第3レンズの像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズとし、第4レンズを、近軸上で当該第4レンズの物体側面が物体側に凹面を向けた平凹レンズとし、第6レンズを、近軸上で当該第6レンズの像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズとし、第7レンズが、近軸上で当該第7レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズとし、第9レンズを、近軸上で当該第9レンズの像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズとすることができる。
また、第2レンズを、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズ(meniscus lens)とし、第1レンズを、近軸上で当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けたレンズとし、第3レンズを、近軸上で当該第3レンズの像側面が像側に凹面を向けたレンズとし、第5レンズを、像側に凸面を向けたメニスカスレンズとし、第4レンズを、近軸上で当該第4レンズの物体側面が物体側に凹面を向けたレンズとし、第6レンズを、近軸上で当該第6レンズの像側面が像側に凸面を向けたレンズとし、第8レンズを、両側の面が凸面である両凸レンズ(biconvex lens)とし、第7レンズを、近軸上で当該第7レンズの物体側面が物体側に凸面を向けたレンズとし、第9レンズを、近軸上で当該第9レンズの像側面が像側に凹面を向けたレンズとすることができる。
また、第2レンズを、両側の面が凸面である両凸レンズとし、第1レンズを、近軸上で当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けたレンズとし、第3レンズを、近軸上で当該第3レンズの像側面が像側に凸面を向けたレンズとし、第5レンズを、像側に凸面を向けたメニスカスレンズとし、第4レンズを、近軸上で当該第4レンズの物体側面が物体側に凹面を向けたレンズとし、第6レンズを、近軸上で当該第6レンズの像側面が像側に凸面を向けたレンズとし、第8レンズを、像側に凸面を向けたメニスカスレンズとし、第7レンズを、近軸上で当該第7レンズの物体側面が物体側に凸面を向けたレンズとし、第9レンズを、近軸上で当該第9レンズの像側面が像側に凹面を向けたレンズとすることができる。
第2レンズ、第5レンズ、及び第8レンズは、上述のように、平行平面ガラス板、メニスカスレンズあるいは両凸レンズとすることが可能であるが、これらに限定されることはなく、凹レンズ等も利用可能である。第2レンズ、第5レンズ、及び第8レンズの形状は、それぞれの両側に形成される、樹脂レンズである、第1レンズと第3レンズ、第4レンズと第6レンズ、及び第7レンズと第9レンズの形成上の便宜、あるいはこの発明の撮像レンズ設計上の便宜によって決定される。
すなわち、第2レンズ、第5レンズ、及び第8レンズを、メニスカスレンズ、凸レンズ、あるいは凹レンズ等、曲面で構成されるレンズで実現すれば、第2レンズ、第5レンズ、及び第8レンズのそれぞれの両側に接合して形成される樹脂レンズとの接合面が、平行平面ガラス板で実現する場合に比べて広くなり、それだけ接着力が強くなる。また、収差等のレンズの性能を向上させるための設計パラメータである第2レンズ、第5レンズ、及び第8レンズ面の曲率半径の選択幅が広がるので、この発明の撮像レンズとして設計がしやすくなる。
一方、第2レンズ、第5レンズ、及び第8レンズの曲率半径を小さくする(曲率を大きくする)ことによって、接合型複合レンズ(第1、第2及び第3接合型複合レンズ)を形成する際に、接合界面に気泡が侵入することを防ぎにくくなる。また、第2レンズ、第5レンズ、及び第8レンズを、平行平面ガラス板ではなくメニスカスレンズ等とすることは、平行平面ガラス板とする場合に比べてその製造コストは高くなる。
この発明の第1及び第2の撮像レンズを形成するに当たり、第1レンズの物体側面、第3レンズの像側面、第4レンズの物体側面、第6レンズの像側面、第7レンズの物体側面及び第9レンズの像側面を非球面とするのが好適である。
また、第2レンズの両面、第5レンズの両面及び第8レンズの両面の合計六つの面のうち少なくとも一つの面をコーティング処理して、第1レンズと第2レンズとを間接接着し、かつ第2レンズと第3レンズとを間接接着し、かつ第4レンズと第5レンズとを間接接着し、かつ第5レンズと第6レンズとを間接接着し、かつ第7レンズと第8レンズとを間接接着し、かつ第8レンズと第9レンズとを間接接着するのが好適である。
また、この発明の第1及び第2の撮像レンズを形成するに当たり、第1レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第6レンズ、第7レンズ及び第9レンズの素材である硬化性樹脂(Curable Resin)材料は、透明接着剤を含有する透明硬化性シリコーン樹脂(Transparent Curable Silicone Resin)とするのが好適である。透明との限定は、可視光に対して、実用上の影響が無い程度に光吸収量が小さい(透明である)ことを意味する。
この発明の第1及び第2の撮像レンズによれば、この撮像レンズを構成する第1接合型複合レンズは、硬化性樹脂材料で形成された第1及び第3レンズが、高軟化温度の光学ガラス材料で形成された第2レンズを両側から挟む形で、しかも間接接着されて形成されている。第2接合型複合レンズは、硬化性樹脂材料で形成された第4及び第6レンズが、高軟化温度の光学ガラス材料で形成された第5レンズを両側から挟む形で、しかも間接接着されて形成されている。また、第3接合型複合レンズは、硬化性樹脂材料で形成された第7及び第9レンズが、高軟化温度の光学ガラス材料で形成された第8レンズを両側から挟む形で、しかも間接接着されて形成されている。
ここで、高軟化温度の光学ガラス材料とは、リフロー処理の温度及び接合型複合レンズの設計仕様における最高環境温度のいずれの温度より、軟化温度が高い光学ガラス材料であることを意味する。なお、以後の説明において、光学ガラス材料に対する、熱的性質について論ずる場合にはこれを高軟化温度の光学ガラス材料といい、光学的性質を論ずる場合には、これを単に光学ガラス材料ということもある。
硬化性樹脂材料は、一旦硬化処理が施されると、一定温度以上の高温になっても、軟化することはない。硬化性樹脂材料がもつこの性質が、軟化温度と呼ばれる(ガラス転移温度とも呼ばれる。)一定の温度以上にさらされると軟化して可塑化する、プラスチック材料等の可塑性樹脂材料がもつ性質と異なる点である。すなわち、硬化性樹脂材料は、一旦硬化処理が施されて固体化されれば、その幾何学的形状は変化しない。
従って、第1レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第6レンズ、第7レンズ及び第9レンズは、高温環境に置かれた場合であっても、レンズの幾何学的形状は変化せずその光学的性能が劣化しない。また、第2レンズ、第5レンズ及び第8レンズも、高軟化温度の光学ガラス材料で形成されているので、高温環境下でもその光学的性能は劣化しない。ここで、高温環境とは、リフロー処理の温度および接合型複合レンズの設計仕様における最高温度のいずれの温度より高い温度環境をいう。
このため、第1接合型複合レンズ、第2接合型複合レンズ及び第3接合型複合レンズは、リフロー工程及び撮像レンズの使用時に想定される最高の温度である高温環境においても、その光学的性能が保証される。
また、一般に、硬化性樹脂のみで単体のレンズを作成した場合には、硬化の過程で、レンズ面の曲面形状が変化する等の問題が生じる。しかしながら、第1レンズと第2レンズとは間接接着され、かつ第2レンズと第3レンズとは間接接着されている。第4レンズと第5レンズとは間接接着され、かつ第5レンズと第6レンズとは間接接着されて形成されている。また、第7レンズと第8レンズとは間接接着され、かつ第8レンズと第9レンズとは間接接着されて形成されている。すなわち、第1及び第3レンズが、高軟化温度の光学ガラス材料で形成された第2レンズを両側から挟む形で間接接着させて形成され、第4及び第6レンズが、高軟化温度の光学ガラス材料で形成された第5レンズを両側から挟む形で間接接着させて形成され、第7及び第9レンズが、高軟化温度の光学ガラス材料で形成された第8レンズを両側から挟む形で間接接着させて形成される。このことによって、第1レンズ、第3レンズ、第4レンズ、第6レンズ、第7レンズ及び第9レンズの曲面形状が、硬化処理の過程で変形する等の問題が生じない。
上述の間接接着を実現するには、接着面の間に接着剤を介在させて行う。接合型複合レンズを間接接着によって製造する場合は、第1〜第3レンズを先ず形成し、接着剤を第2レンズの第1レンズ又は第3レンズに対向する面、あるいは、第1レンズ又は第3レンズの第2レンズに対抗する面に塗布して、両者を密着させれば良い。同様に、第4〜第6レンズを先ず形成し、接着剤を第5レンズの第4レンズ又は第6レンズに対向する面、あるいは、第4レンズ又は第6レンズの第5レンズに対抗する面に塗布して、両者を密着させれば良い。同様に、第7〜第9レンズを先ず形成し、接着剤を第8レンズの第7レンズ又は第9レンズに対向する面、あるいは、第7レンズ又は第9レンズの第8レンズに対抗する面に塗布して、両者を密着させれば良い。
第2レンズの、第1レンズ又は第3レンズに対向する面に、コーティング処理を施した上で、両者を間接接着することも可能である。また、第5レンズの、第4レンズ又は第6レンズに対向する面に、コーティング処理を施した上で、両者を間接接着することも可能である。また、第8レンズの、第7レンズ又は第9レンズに対向する面に、コーティング処理を施した上で、両者を間接接着することも可能である。
間接接着を実現する場合、光学ガラスの屈折率と、硬化性樹脂材料の屈折率に関して、接着剤の屈折率を適宜選択する等、接着剤の光学的特性を積極的に利用する意図を持って接着剤を選択すれば、第2レンズと、第1レンズ又は第3レンズとの界面における反射等の効果を得ることも可能である。同様に、第5レンズと、第4レンズ又は第6レンズとの界面における反射等の効果を得ることも可能である。同様に、第8レンズと、第7レンズ又は第9レンズとの界面における反射等の効果を得ることも可能である。また、上述のように、第2レンズの、第1レンズ又は第3レンズに対向する面に、コーティング処理を施した上で、両者を接着すれば、第1レンズ(又は第3レンズ)との界面における反射を低減する等の効果を得ることも可能である。また、上述のように、第5レンズの、第4レンズ又は第6レンズに対向する面に、コーティング処理を施した上で、両者を接着すれば、第4レンズ(又は第6レンズ)との界面における反射を低減する等の効果を得ることも可能である。また、上述のように、第8レンズの、第7レンズ又は第9レンズに対向する面に、コーティング処理を施した上で、両者を接着すれば、第7レンズ(又は第9レンズ)との界面における反射を低減する等の効果を得ることも可能である。
次に、この発明の撮像レンズの光学的特性について説明する。
この発明の撮像レンズの光学的な構成上の指導原理は、屈折率等の光学的特性ができる限り均質である単一の接合型複合レンズによって、収差補正及び結像という2つの役割を実現することにある。すなわち、この発明の撮像レンズが具える第1接合型複合レンズを構成する第1〜第3レンズのそれぞれの屈折率及びアッベ数は互いに大きく異ならないことが望ましい。また、第2接合型複合レンズを構成する第4〜第6レンズのそれぞれの屈折率及びアッベ数は互いに大きく異ならないことが望ましい。また、第3接合型複合レンズを構成する第7〜第9レンズのそれぞれの屈折率及びアッベ数は互いに大きく異ならないことが望ましい。
言い換えると、第1〜第3レンズ、第4〜第6レンズ及び第7〜第9レンズのそれぞれの屈折率及びアッベ数は互いに等しいことが理想的である。しかしながら、現実には、屈折率及びアッベ数が完全に等しい、光学ガラス材料と硬化性樹脂材料との組み合わせを見出すことは極めて困難である。
そこで、この発明の発明者は、第1、第2及び第3接合型複合レンズのそれぞれにおいて、構成材料である光学ガラス材料と硬化性樹脂材料との、両者の屈折率及びアッベ数の差がどの程度以下であれば、良好な画像が得られる撮像レンズを構成できるかを、数々のシミュレーション及び試作を通じて確かめた。その結果、上述の条件(1)〜(12)を満たすことによって、良好な画像が得られる撮像レンズを構成できることが確かめられた。
すなわち、第1レンズの屈折率N1と第2レンズの屈折率N2との差、第2レンズの屈折率N2と第3レンズの屈折率N3との差、第4レンズの屈折率N4と第5レンズの屈折率N5との差、第5レンズの屈折率N5と第6レンズの屈折率N6との差、第7レンズの屈折率N7と第8レンズの屈折率N8との差、及び第8レンズの屈折率N8と第9レンズの屈折率N9との差が、それぞれ0.1以内であれば歪曲収差、非点収差、及び色・球面収差が、良好な画像が形成される程度に十分に小さい値になる。
また、第1レンズのアッベ数ν1と第2レンズのアッベ数ν2との差、第2レンズのアッベ数ν2と第3レンズのアッベ数ν3との差、第4レンズのアッベ数ν4と第5レンズのアッベ数ν5との差、第5レンズのアッベ数ν5と第6レンズのアッベ数ν6との差、第7レンズのアッベ数ν7と第8レンズのアッベ数ν8との差及び、第8レンズのアッベ数ν8と第9レンズのアッベ数ν9との差がそれぞれ30.0以内であれば、色収差の大きさを、良好な画像が形成される程度に十分に小さい値とすることができ、しかも十分なコントラストを有する画像が形成できる。
しかも、以下の実施例に示すように、上述の条件(1)〜(12)を満たすことによって、携帯電話器等に搭載可能な程度に光学長が短く、バックフォーカスは、撮像レンズと撮像面との間にフィルタやカバーガラス等の部品を挿入可能な程度に長く、かつ良好な画像が得られる撮像レンズが実現される。
この発明の第1の撮像レンズは、入射瞳を確定する開口絞りが第1接合型複合レンズと第2接合型複合レンズとの間に配置されていることが特徴である。このことによって、この開口絞りは、第1接合型複合レンズで発生したフレアー(flare)を除去する機能を有する。
また、この発明の第2の撮像レンズは、入射瞳を確定する開口絞り(第1絞り)が第1接合型複合レンズの前面、すなわち第1接合型複合レンズの物体側に配置されていることが特徴である。このことによって、入射瞳を物体側に近づけることができ、主光線を画像面に垂直に近い角度で入射させられ、シェーディングの発生を防止することが可能となる。このため、第2の撮像レンズは、入射瞳径を大きく設定することが可能であり、Fナンバーの小さい、すなわち明るいレンズを実現することが可能である。後述する実施例において示すように、第2の撮像レンズの実施例である実施例2、3、及び5に示す撮像レンズのFナンバーは、第1の撮像レンズの実施例である実施例1及び4に示す撮像レンズのFナンバーより小さくなっている。
一方、第1の撮像レンズは、製造工程において、Fナンバーを容易に変更できるという特長を有している。すなわち、撮像レンズのFナンバーを変更するためには、開口絞りの大きさを変更すればよいが、第1の撮像レンズは、開口絞りを第1接合型複合レンズと第2接合型複合レンズとの間に配置する構成であるので、Fナンバーの変更には、開口絞りを交換するだけで良い。
しかし、第2の撮像レンズのように、第1接合型複合レンズの前面に開口絞りを配置するためには、撮像レンズを構成する第1から第3接合型複合レンズを固定するためのバレルを作製する段階に遡って、バレルの先端が開口絞りとしての役割を果たすように、その開口の大きさを設定しなければならない。すなわち、Fナンバーを変更するたびに、撮像レンズのバレルの設計をし直して、撮像レンズのバレルの製造のための鋳型をそのたびに作り変える必要がある。
以上説明したように、第1の撮像レンズと第2の撮像レンズとは、それぞれ異なる特長を有している。いずれの撮像レンズを採用するかは、撮像レンズを利用する対象(携帯電話器、あるいはデジタルカメラ等)の都合によって適宜選択すべき事項である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態例につき説明する。なお、各図は、この発明に係る一構成例を図示するものであり、この発明が理解できる程度に各構成要素の断面形状や配置関係等を概略的に示しているに過ぎず、この発明を図示例に限定するものではない。また、以下の説明において、特定の材料および条件等を用いることがあるが、これら材料および条件は好適例の一つに過ぎず、したがって、この発明は、何らこれらに限定されるものではない。
図1はこの発明の第1の撮像レンズの構成図であり、図6はこの発明の第2の撮像レンズの構成図である。この発明の第1の撮像レンズの実施例は、実施例1及び実施例4に示す。また、この発明の第2の撮像レンズは、実施例2、実施例3、及び実施例5に示す。
図1及び図6に示すように、第1接合型複合レンズ14を構成する第1、第2及び第3レンズをそれぞれL1、L2及びL3で示す。第2接合型複合レンズ16を構成する第4、第5及び第6レンズをそれぞれL4、L5及びL6で示す。また、第3接合型複合レンズ18を構成する第7、第8及び第9レンズをそれぞれL7、L8及びL9で示す。
図1に示すこの発明の第1の撮像レンズにおいて、第1接合型複合レンズ14と第2接合型複合レンズ16との間に配置される絞りSは開口絞りとしての役割を果たし、入射瞳の位置を確定する。
一方、図6に示すこの発明の第2の撮像レンズにおいて、第1接合型複合レンズ14の前面(第1レンズの前面r2)に配置される第1絞りS1は開口絞りとしての役割を果たし、入射瞳の位置を確定する。また、第1接合型複合レンズ14と第2接合型複合レンズ16との間に配置される第2絞りS2は、画像のコントラストが減少する現象であるフレアー(flare)あるいは、画像の滲み現象であるスミア(smear)を防ぐ役割を果たす。
すなわち、この発明の第2の撮像レンズにおいて、第1絞りS1は、入射瞳の位置を確定し、Fナンバーを規定し、歪曲収差や非点収差等の緒収差特性を決定するという撮像レンズの基本的特性を決定する役割を果たす絞りであるので、この発明では必須構成要素である。これに対して、第2絞りS2は、画像のコントラストの向上という付加的な特性を向上させるための構成要素であるので、設置することが望ましいが、設置しなくともこの発明の撮像レンズは成立する。
誤解の生じない範囲でri(i=1, 2, 3, …,17)を光軸上曲率半径の値を意味する変数として用いるほか、レンズやカバーガラス面あるいは撮像面を識別する記号(例えばr2を、第1接合型複合レンズ14を構成する第1レンズL1の物体側の面の意味に用いる等)として用いることもある。
図1において、r2、r3、r7、r8、r11、及びr12で示す界面は、それぞれ間接接着のための接着剤50、52、54、56、58及び60が存在する。また、第2レンズL2の両面あるいは片面がコーティング処理されている場合は、このコーティング膜70あるいはコーティング膜72が存在している。第5レンズL5の両面あるいは片面がコーティング処理されている場合は、このコーティング膜74あるいはコーティング膜76が存在している。第8レンズL8の両面あるいは片面がコーティング処理されている場合は、このコーティング膜78あるいはコーティング膜80が存在している。そこで、このように、接着剤50、52、54、56、58及び60、コーティング膜70、72、74、76、78あるいは80の存在を示すために、r2、r3、r7、r8、r11、及びr12で示す界面を太線で示してある。
図6において、r3、r4、r8、r9、r12、及びr13で示す界面は、それぞれ間接接着のための接着剤50、52、54、56、58及び60が存在する。また、第2レンズL2の両面あるいは片面がコーティング処理されている場合は、このコーティング膜70あるいはコーティング膜72が存在している。第5レンズL5の両面あるいは片面がコーティング処理されている場合は、このコーティング膜74あるいはコーティング膜76が存在している。第8レンズL8の両面あるいは片面がコーティング処理されている場合は、このコーティング膜78あるいはコーティング膜80が存在している。そこで、このように、接着剤50、52、54、56、58及び60、コーティング膜70、72、74、76、78あるいは80の存在を示すために、r3、r4、r8、r9、r12、及びr13で示す界面を太線で示してある。
図2、図7、図11、図15、図19においては、上述の接着剤が介在する界面、あるいはコーティング膜が存在する界面については、図面が煩雑になるのを防ぐため、これらの界面を太線で示すことをせず、接着剤50、52、54、56、58及び60、コーティング膜70、72、74、76、78あるいは80を省略して示してある。
これらの図に示すri(i=1, 2, 3, …,17)及びdi(i=1, 2, 3, …,16)等のパラメータは、以下に示す表1から表5に具体的数値として与えてある。添え字iは、物体側から像側に向かって順に、絞り、各レンズの面番号あるいはレンズの厚みもしくはレンズ面間隔等に対応させて付したものである。
すなわち、
ri は i番目の面の光軸上曲率半径、
di は i番目の面からi+1番目の面までの距離、
Nj は 第jレンズLの屈折率及び
νjは 第jレンズLの素材のアッベ数
をそれぞれ示す。ここで、j=1, 2, 3, …,9であり、それぞれ第1、第2、第3、…,第9レンズを表す。
図1及び図6において定義されている面番号(ri(i=1, 2, 3, …,17))及び面間隔(di(i=1, 2, 3, …,16))の記号は、図2、図7、図11、図15、図19においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、省略してある。
図1及び図6においては、絞りの開口部を線分で示してある。これは、レンズ面から絞り面までの距離を定義するためには、絞り面と光軸との交点が明確に示されなければならないためである。また、実施例1から実施例5の撮像レンズのそれぞれの断面図である、図2、図7、図11、図15、図19においては、上記の図1及び図6とは逆に、絞りの開口部を開けて、開口部の端を始点とした半直線で光を遮断する絞りの本体を示してある。これは、主光線等の光線を記入するために、絞りの実態を反映させて、絞りの開口部を開けて示す必要があるためである。
光学長Lは、第1の撮像レンズにおいては、第1レンズL1の物体側面r1から撮像面までの距離であり、第2の撮像レンズにおいては、第1絞りS1から撮像面までの距離である。バックフォーカスbfは、第3接合型複合レンズ18を構成する第9レンズL9の像側の面から撮像面までの距離である。ここでは、カバーガラスを取り除いて計測される第9レンズL9の像側の面から撮像面までの長さを、バックフォーカスbfとして表すものとする。
表1から表5は、それぞれ実施例1から実施例5の撮像レンズを構成する第1〜第3接合型複合レンズの厚みや、これらのレンズを構成する第1〜第9レンズの曲面の曲率半径、これらのレンズの配置間隔及びこれらのレンズと絞りとの配置関係等に関するデータを示す。第1、第3、第4、第6、第7及び第9レンズの非球面データは、表1から表5のそれぞれの欄に面番号とともに示した。また、光軸上曲率半径の値ri(i=1, 2, 3, …,14)は、物体側に凸である場合を正の値、像側に凸である場合を負の値として示してある。
第2レンズが平行平面ガラス板である場合の両面、第5レンズが平行平面ガラス板である場合の両面、第8レンズが平行平面ガラス板である場合の両面、絞りS、第1絞りS1、第2絞りS2、及びカバーガラス(あるいはフィルター等)の面は、平面であるので曲率半径は、∞と表示している。また、撮像面については、平面であるから、表1及び4において撮像面を表すr16についてr16=∞とすべきところを省略してある。また、表2、3、及び5において撮像面を表すr17についてr17=∞とすべきところを省略してある。
この発明で使用される非球面は、次の式で与えられる。
Z = ch2/[1 + [1−(1+k)c2h2]+1/2]+A0h4+B0h6+C0h8+D0h10
ただし、
Z : 面頂点に対する接平面からの深さ
c : 面の光軸上の曲率
h : 光軸からの高さ
k : 円錐定数
A0: 4次の非球面係数
B0: 6次の非球面係数
C0: 8次の非球面係数
D0: 10次の非球面係数
である。
この明細書中の表1から表5において、非球面係数を示す数値は指数表示であり、例えば「e−1」は、「10の−1乗」を意味する。焦点距離fとして示した値は、第1接合型複合レンズ、第2接合型複合レンズ及び第3接合型複合レンズとによる合成焦点距離である。実施例ごとに、レンズの明るさの指標である開放Fナンバー(開放F値と呼ばれることもある。)をFnoとして示してある。開放Fナンバーとは、開口絞りの直径を、設計上の最大の大きさとした場合のFナンバーを意味する。また、正方形の像面の対角線長2Yを像高として示している。ここでYは、正方形の像面の対角線長の半分の値である。
以下、図1から図22を参照して実施例1から実施例5の撮像レンズを説明する。
図3、図8、図12、図16、図20に示す歪曲収差曲線は、光軸からの距離(縦軸に像面内での光軸からの最大距離を100として百分率表示してある。)に対して、収差(横軸に正接条件の不満足量を百分率表示してある。)を示した。図4、図9、図13、図17、図21に示す非点収差曲線は、歪曲収差曲線と同様に、縦軸に示す光軸からの距離(%)に対して、収差量(mm単位)を横軸にとって示し、メリジオナル面とサジタル面とにおける収差量を、それぞれ表示した。
図5、図10、図14、図18、図22に示す色・球面収差曲線においては、縦軸の入射高hに対して、収差量(mm単位)を横軸にとって示した。縦軸の入射高hは、Fナンバーに換算して示してある。例えば、Fnoが3.40のレンズに対しては、縦軸の入射高h=100%が、F=3.40に対応する。
また、色・球面収差曲線においては、C線(波長656.3nmの光)、d線(波長587.6 nmの光)、e線(波長546.1 nmの光)、F線(波長486.1 nmの光)及びg線(波長435.8 nmの光)に対する収差値を示した。
以下に、実施例1から実施例5に関する構成レンズの曲率半径(mm単位)、レンズ面間隔(mm単位)、レンズ素材の屈折率、レンズ素材のアッベ数、焦点距離、Fナンバー、像高及び非球面係数を表1から表5に一覧にして掲げる。なお、構成レンズの光軸上曲率半径の値及びレンズ面間隔は、撮像レンズの合成焦点距離fの値を1.00 mmに正規化した時の値として示してある。
実施例1から実施例5において、第1接合型複合レンズ14を構成する第1レンズL1及び第3レンズL3の素材、第2接合型複合レンズ16を構成する第4レンズL4及び第6レンズL6の素材、第3接合型複合レンズ18を構成する第7レンズL7及び第9レンズL9の素材に、硬化性樹脂材料である透明硬化性シリコーン樹脂を用いた。また、第2レンズL2、第5レンズL5及び第8レンズL8の素材に、光学ガラス材料である光学ガラス(BK7等)を用いた。ここで、BK7とは、ショットガラス(SCHOTT GLAS)社が硼珪酸ガラス(borosilicate glass)のグループに付けた名称である。光学ガラスBK7は、現在、複数のガラスメーカーによって製造されている。
市販されている光学ガラスBK7の屈折率及びアッベ数は、製造会社あるいは製造ロットによって多少の相違がある。以下に示す実施例において用いた、第2レンズL2、第5レンズL5及び第8レンズL8を構成する光学ガラスBK7(株式会社オハラ(OHARA INC.)製)のd線(587.6 nmの光)に対する屈折率は、1.51633であり、アッベ数は64.0である。尚、実施例3の第5レンズL5を構成する光学ガラスE-F5(HOYA株式会社(HOYA Corporation)製)のd線(587.6 nmの光)に対する屈折率は、1.60342であり、アッベ数は38.0である。
透明硬化性シリコーン樹脂とは、可視光に対して透明であって、かつ一時的に150℃程度の高温環境となっても、レンズの幾何学的形状は変化せず、その光学的性能が劣化しないシリコーン樹脂を意味する。ここでいう透明硬化性シリコーン樹脂は、例えば、シリコーン樹脂の供給会社から、「透明高硬度シリコーン樹脂」との名称で市販されているシリコーン樹脂の中から適宜選択することができる。
第1レンズL1と第2レンズL2とは間接接着され、かつ第2レンズL2と第3レンズL3とは間接接着されて形成されている。第4レンズL4と第5レンズL5とは間接接着され、かつ第5レンズL5と第6レンズL6とは間接接着されて形成されている。また、第7レンズL7と第8レンズL8とは間接接着され、かつ第8レンズL8と第9レンズL9とは直接接着されて形成されている。
第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第6レンズL6、第7レンズL7及び第9レンズL9の素材である硬化性樹脂材料として、富士高分子工業株式会社(Fuji Polymer Industries Co., Ltd.)製SMX-7852、SMX-7877、及び東レ・ダウコーニング社(Dow Corning Toray Co., Ltd.)製SR-7010を適宜用いた。これらの熱硬化性シリコーン樹脂の屈折率及びアッベ数は、製造会社ごとに異なる他、同一の商品名であっても屈折率及びアッベ数は多少の相違がある。以下に示す実施例においては、使用した熱硬化性のシリコーン樹脂材料を示すと共に、その屈折率(d線(587.6 nmの光)に対する値)及びアッベ数を示す。
上述の間接接着のために利用される接着剤として、エポキシ系接着剤が利用できる。具体的には、屈折率整合型光学接着剤(例えば、NTTアドバンステクノロジー株式会社の<URL: http://keytech.ntt-at.co.jp/optic2/prd_1001.html>参照[2007年5月7日検索])を利用することが可能である。この屈折率整合型光学接着剤は、熱に対する耐久性があり、一時的に高温環境になる環境に置かれた場合であっても、溶け出す等の形状変化が発生せず、しかも光学的性能が劣化しない。また、この屈折率整合型光学接着剤は、可視光に対して透明であって、屈折率も1.33〜1.70の範囲において、±0.005の精度で調整可能である。後述するように、この発明の撮像レンズに利用される接合型複合レンズを構成する、第1〜第9レンズは、その屈折率が、1.33〜1.70の範囲内に含まれる素材が利用される。従って、この屈折率整合型光学接着剤は、その屈折率を、第1〜第9レンズの何れの屈折率にも近い値に制御して製造することが可能である。
上述の間接接着のために利用される接着剤としては、上述の屈折率整合型光学接着剤の例に限定されることはなく、透明であって、屈折率及び耐熱性に関する条件を満たすものであれば、利用可能である。接着剤の屈折率に関する条件とは、接着剤の屈折率が接着される二つのレンズの何れの屈折率にも近いことである。また、耐熱性に関する条件とは、接着剤が、固体化して二つのレンズを接着させた状態で、リフロー工程における高温熱環境に置かれても、また、一時的に高温環境になる環境に置かれた場合であっても、溶け出す等の形状変化が発生せず、しかも光学的性能が変化しないことをいう。
この発明の第1の撮像レンズは、図1に示すように、第1接合型複合レンズ14と、絞りS(開口絞り)と、第2接合型複合レンズ16と、第3接合型複合レンズ18とを具え、物体側から像側に向って、第1接合型複合レンズ14、絞りS、第2接合型複合レンズ16、第3接合型複合レンズ18の順に配列されて構成される。
また、この発明の第2の撮像レンズは、図6に示すように、第1絞りS1と、第1接合型複合レンズ14と、第2絞りS2と、第2接合型複合レンズ16と、第3接合型複合レンズ18とを具え、物体側から像側に向って、第1絞りS1、第1接合型複合レンズ14、第2絞りS2、第2接合型複合レンズ16、第3接合型複合レンズ18の順に配列されて構成される。
第1接合型複合レンズ14は、物体側から像側に向って、第1レンズL1、第2レンズL2及び第3レンズL3の順に配列されている。第2接合型複合レンズ16は、物体側から像側に向って、第4レンズL4、第5レンズL5及び第6レンズL6の順に配列されている。また、第3接合型複合レンズ18は、物体側から像側に向って、第7レンズL7、第8レンズL8及び第9レンズL9の順に配列されている。
第3接合型複合レンズ18と撮像素子10との間には、カバーガラス12が挿入されている。カバーガラス12の素材は、屈折率が1.51633、アッベ数が64.0である光学ガラスBK7(HOYA株式会社(HOYA Corporation)製)である。後述する表1〜表5において、カバーガラス12の屈折率及びアッベ数は、それぞれ、N=1.51633、ν=64.0と示してある。
実施例1から実施例5の撮像レンズの、光軸上曲率半径の値ri(i=1, 2, 3, …,16)、面間隔di(i=1, 2, 3, …,16)、レンズ構成材料の屈折率及びアッベ数及び非球面係数を、それぞれ表1から表5に示す。ここでは、第1接合型複合レンズと第2接合型複合レンズと第3接合型複合レンズとによる合成焦点距離を1.00 mmに規格化してある。
第1接合型複合レンズ14を構成する第1レンズL1の物体側面、及び第3レンズL3像側面は非球面とし、第2接合型複合レンズ16を構成する第4レンズL4の物体側面、及び第6レンズL6の像側面は非球面とし、第3接合型複合レンズ18を構成する第7レンズL7の物体側面、及び第9レンズL9の像側面は非球面とした。
Figure 0003976782
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<実施例1>
実施例1は、この発明の第1の撮像レンズの実施例であって、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第6レンズL6、第7レンズL7及び第9レンズL9が、透明接着剤を含有する透明硬化性シリコーン樹脂SMX-7852(富士高分子工業株式会社製)で形成され、第2レンズL2、第5レンズL5及び第8レンズL8が、光学ガラスBK7(株式会社オハラ製)で形成されている。
(A)第1レンズL1の屈折率N1は、N1=1.51000である。
(B)第2レンズL2の屈折率N2は、N2=1.51633である。
(C)第3レンズL3の屈折率N3は、N3=1.51000である。
(D)第1レンズL1のアッベ数ν1は、ν1=56.0である。
(E)第2レンズL2のアッベ数ν2は、ν2=64.0である。
(F)第3レンズL3のアッベ数ν3は、ν3=56.0である。
(G)第4レンズL4の屈折率N4は、N4=1.51000である。
(H)第5レンズL5の屈折率N5は、N5=1.51633である。
(I)第6レンズL6の屈折率N6は、N6=1.51000である。
(J)第4レンズL4のアッベ数ν4は、ν4=56.0である。
(K)第5レンズL5のアッベ数ν5は、ν5=64.0である。
(L)第6レンズL6のアッベ数ν6は、ν6=56.0である。
(M)第7レンズL7の屈折率N7は、N7=1.51000である。
(N)第8レンズL8の屈折率N8は、N8=1.51633である。
(O)第9レンズL9の屈折率N9は、N9=1.51000である。
(P)第7レンズL7のアッベ数ν7は、ν7=56.0である。
(Q)第8レンズL8のアッベ数ν8は、ν8=64.0である。
(R)第9レンズL9のアッベ数ν9は、ν9=56.0である。
従って、|N2-N1|=|N2-N3|=|N5-N4|=|N5-N6|=|N8-N7|=|N8-N9|=0.00633であるので、下記の条件(1)、(2)、(5)、(6)、(9)及び(10)を満たしている。また、|ν21|=|ν23|=|ν54|=|ν56|=|ν87|=|ν89|=8.0であるので、下記の条件(3)、(4)、(7)、(8)、(11)及び(12)を満たしている。
条件(1)、(2)、(5)、(6)、(9)及び(10)とは、それぞれ、以下に示す式(1)、式(2)、式(5)、式(6)、式(9)及び式(10)で与えられる条件を意味する。また、条件(3)、(4)、(7)、(8)、(11)及び(12)とは、それぞれ、以下に示す式(3)、式(4)、式(7)、式(8)、式(11)及び式(12)で与えられる条件を意味する。
0≦|N2-N1|≦0.1 (1)
0≦|N2-N3|≦0.1 (2)
0≦|ν21|≦30.0 (3)
0≦|ν23|≦30.0 (4)
0≦|N5-N4|≦0.1 (5)
0≦|N5-N6|≦0.1 (6)
0≦|ν54|≦30.0 (7)
0≦|ν56|≦30.0 (8)
0≦|N8-N7|≦0.1 (9)
0≦|N8-N9|≦0.1 (10)
0≦|ν87|≦30.0 (11)
0≦|ν89|≦30.0 (12)
条件(1)〜(12)とは、それぞれ式(1)〜(12)で与えられる条件を意味することは、以後の説明(実施例2から実施例5の説明)においても同様である。
図2に実施例1の撮像レンズの断面図を示す。図2に示すとおり、開口絞りSは、第1接合型複合レンズ14と第2接合型複合レンズ16との間に設けられている。開口絞りSの絞り面は平面であるので、表1にr5=∞と示してある。またFナンバーFnoは、3.40である。
表1に示すとおり、r2=∞及びr3=∞であることから、第2レンズL2は、平行平面ガラス板であり、r7=∞及びr8=∞であることから、第5レンズL5は、平行平面ガラス板であり、r11=∞及びr12=∞であることから、第8レンズL8は、平行平面ガラス板である。
また、r1が正の値であってr4が正の値であるから、第1レンズL1は、近軸上で、当該第1レンズL1の物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであって、第3レンズL3は、近軸上で、当該第3レンズL3の像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズである。また、r6が負の値であってr9も負の値であるから、第4レンズL4は、近軸上で、当該第4レンズL4の物体側面が物体側に凹面を向けた平凹レンズであって、第6レンズL6は、近軸上で、当該第6レンズL6の像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズである。また、r10が正の値であってr13も正の値であるから、第7レンズL7は、近軸上で、当該第7レンズL7の物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであって、第9レンズL9は、近軸上で、当該第9レンズL9の像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズである。
図2に示すとおり、焦点距離f=1.00 mmに対する光学長Lは1.229 mmであり、バックフォーカスbfは0.399 mmである。
図3に示す歪曲収差曲線1-1、図4に示す非点収差曲線(メリジオナル面に対する収差曲線1-2及びサジタル面に対する収差曲線1-3)、図5に示す色・球面収差曲線(g線に対する収差曲線1-4、F線に対する収差曲線1-5、e線に対する収差曲線1-6、d線に対する収差曲線1-7、及びC線に対する収差曲線1-8、)について、それぞれグラフによって示してある。
図3及び図4の収差曲線の縦軸は、像高を光軸からの距離の何%であるかで示している。図3及び図4中で、100%は0.586 mmに対応している。また、図5の収差曲線の縦軸は、入射高h(Fナンバー)を示しており、最大が3.40に対応する。図3の横軸は収差(%)を示し、図4、図5の横軸は、収差の大きさ(mm)を示している。
歪曲収差は、像高100%(像高 0.586 mm)の位置において収差量の絶対値が5.41%と最大になっており、像高0.586 mm以下の範囲で収差量の絶対値が5.41%以内に収まっている。
非点収差は、像高100%(像高0.586 mm)の位置においてメリジオナル面における収差量の絶対値が0.0675 mmと最大になっており、また、像高0.586 mm以下の範囲で収差量の絶対値が0.0675 mm以内に収まっている。
色・球面収差は、入射高hの100% においてg線に対する収差曲線1-4の絶対値が0.0234 mmと最大になっており、収差量の絶対値が0.0234 mm以内に収まっている。
従って、実施例1の撮像レンズによれば、携帯電話器等に搭載可能な程度に光学長が短く、撮像レンズと撮像面との間にフィルタやカバーガラス等の部品を挿入することが可能な程度にバックフォーカスが長く、かつ良好な画像が得られる。
<実施例2>
実施例2は、この発明の第2の撮像レンズの実施例であって、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第6レンズL6、第7レンズL7及び第9レンズL9が、透明接着剤を含有する透明硬化性シリコーン樹脂SMX-7852(富士高分子工業株式会社製)で形成され、第2レンズL2、第5レンズL5及び第8レンズL8が、光学ガラスBK7(株式会社オハラ製)で形成されている。
第1〜第9レンズのそれぞれの構成素材は、上述の実施例1と同一であるから、|N2-N1|=|N2-N3|=|N5-N4|=|N5-N6|=|N8-N7|=|N8-N9|=0.00633であり、条件(1)、(2)、(5)、(6)、(9)及び(10)を満たしている。また、|ν21|=|ν23|=|ν54|=|ν56|=|ν87|=|ν89|=8.0であり、条件(3)、(4)、(7)、(8)、(11)及び(12)を満たしている。
図7に実施例2の撮像レンズの断面図を示す。図7に示すとおり、開口絞りの役割を果たす第1絞りS1は、第1接合型複合レンズ14を構成する第1レンズL1の第1面(物体側の面)と光軸との交点の位置に設けられている。フレアーあるいは、スミアを防ぐ役割を果たす第2絞りS2は、第1接合型複合レンズ14と第2接合型複合レンズ16との間に設けられている。
第1絞りS1の絞り面は、平面r1で構成されているので、表2にr1=∞と示してある。第2絞りS2は、平面r6で構成されているので、表2にr6=∞と示してある。またFナンバーFnoは、2.90である。
表2に示すとおり、r3=∞及びr4=∞であることから、第2レンズL2は、平行平面ガラス板であり、r8=∞及びr9=∞であることから、第5レンズL5は、平行平面ガラス板であり、r12=∞及びr13=∞であることから、第8レンズL8は、平行平面ガラス板である。
また、r2が正の値であってr5が負の値であるから、第1レンズL1は、近軸上で、当該第1レンズL1の物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであって、第3レンズL3は、近軸上で、当該第3レンズL3の像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズである。また、r7が負の値であってr10も負の値であるから、第4レンズL4は、近軸上で、当該第4レンズL4の物体側面が物体側に凹面を向けた平凹レンズであって、第6レンズL6は、近軸上で、当該第6レンズL6の像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズである。また、r11が正の値であってr14も正の値であるから、第7レンズL7は、近軸上で、当該第7レンズL7の物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであって、第9レンズL9は、近軸上で、当該第9レンズL9の像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズである。
図7に示すとおり、焦点距離f=1.00 mmに対する光学長Lは1.079 mmであり、バックフォーカスbfは0.352 mmである。
図8に示す歪曲収差曲線2-1、図9に示す非点収差曲線(メリジオナル面に対する収差曲線2-2及びサジタル面に対する収差曲線2-3)、図10に示す色・球面収差曲線(g線に対する収差曲線2-4、F線に対する収差曲線2-5、e線に対する収差曲線2-6、d線に対する収差曲線2-7、及びC線に対する収差曲線2-8、)について、それぞれグラフによって示してある。
図8及び図9の収差曲線の縦軸は、像高を光軸からの距離の何%であるかで示している。図8及び図9中で、100%は0.630 mmに対応している。また、図10の収差曲線の縦軸は、入射高h(Fナンバー)を示しており、最大が2.90に対応する。図8の横軸は収差(%)を示し、図9、図10の横軸は、収差の大きさ(mm)を示している。
歪曲収差は、像高100%(像高 0.630 mm)の位置において収差量の絶対値が1.68%と最大になっており、像高0.630 mm以下の範囲で収差量の絶対値が1.68%以内に収まっている。
非点収差は、像高100%(像高0.630 mm)の位置においてメリジオナル面における収差量の絶対値が0.0292 mmと最大になっており、また、像高0.630 mm以下の範囲で収差量の絶対値が0.0292 mm以内に収まっている。
色・球面収差は、入射高hの100%においてg線に対する収差曲線2-4の絶対値が0.0534 mmと最大になっており、収差量の絶対値が0.0534 mm以内に収まっている。
従って、実施例2の撮像レンズによれば、携帯電話器等に搭載可能な程度に光学長が短く、撮像レンズと撮像面との間にフィルタやカバーガラス等の部品を挿入することが可能な程度にバックフォーカスが長く、かつ良好な画像が得られる。
<実施例3>
実施例3は、この発明の第2の撮像レンズの実施例であって、第1レンズL1、第3レンズL3、第7レンズL7及び第9レンズL9が、透明接着剤を含有する透明硬化性シリコーン樹脂SR-7010(東レ・ダウコーニング社(Dow Corning Toray Co., Ltd.)製)で形成され、第2レンズL2、及び第8レンズL8が、光学ガラスBK7(株式会社オハラ製)で形成されており、第5レンズL5が光学ガラスE-F5(HOYA株式会社(HOYA Corporation)製)で形成されている。また、第4レンズL4及び第6レンズL6が、透明接着剤を含有する透明硬化性シリコーン樹脂SMX-7877(富士高分子工業株式会社製)で形成されている。
(A)第1レンズL1の屈折率N1は、N1=1.53000である。
(B)第2レンズL2の屈折率N2は、N2=1.51633である。
(C)第3レンズL3の屈折率N3は、N3=1.53000である。
(D)第1レンズL1のアッベ数ν1は、ν1=35.0である。
(E)第2レンズL2のアッベ数ν2は、ν2=64.0である。
(F)第3レンズL3のアッベ数ν3は、ν3=35.0である。
(G)第4レンズL4の屈折率N4は、N4=1.60000である。
(H)第5レンズL5の屈折率N5は、N5=1.60342である。
(I)第6レンズL6の屈折率N6は、N6=1.60000である。
(J)第4レンズL4のアッベ数ν4は、ν4=30.0である。
(K)第5レンズL5のアッベ数ν5は、ν5=38.0である。
(L)第6レンズL6のアッベ数ν6は、ν6=30.0である。
(M)第7レンズL7の屈折率N7は、N7=1.53000である。
(N)第8レンズL8の屈折率N8は、N8=1.51633である。
(O)第9レンズL9の屈折率N9は、N9=1.53000である。
(P)第7レンズL7のアッベ数ν7は、ν7=35.0である。
(Q)第8レンズL8のアッベ数ν8は、ν8=64.0である。
(R)第9レンズL9のアッベ数ν9は、ν9=35.0である。
従って、|N2-N1|=|N2-N3|=|N8-N7|=|N8-N9|=0.01367、|N5-N4|=|N5-N6|=0.00342であるので、条件(1)、(2)、(5)、(6)、(9)及び(10)を満たしている。また、|ν21|=|ν23|=|ν87|=|ν89|=29.0、|ν54|=|ν56|=8.0であるので、条件(3)、(4)、(7)、(8)、(11)及び(12)を満たしている。
図11に実施例3の撮像レンズの断面図を示す。図11に示すとおり、開口絞りの役割を果たす第1絞りS1は、第1接合型複合レンズ14を構成する第1レンズL1の第1面(物体側の面)と光軸との交点の位置に設けられている。フレアーあるいは、スミアを防ぐ役割を果たす第2絞りS2は、第1接合型複合レンズ14と第2接合型複合レンズ16との間に設けられている。
第1絞りS1の絞り面は、平面r1で構成されているので、表3にr1=∞と示してある。第2絞りS2は、平面r6で構成されているので、表3にr6=∞と示してある。またFナンバーFnoは、2.96である。
表3に示すとおり、r3=∞及びr4=∞であることから、第2レンズL2は、平行平面ガラス板であり、r8=∞及びr9=∞であることから、第5レンズL5は、平行平面ガラス板であり、r12=∞及びr13=∞であることから、第8レンズL8は、平行平面ガラス板である。
また、r2が正の値であってr5が負の値であるから、第1レンズL1は、近軸上で、当該第1レンズL1の物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであって、第3レンズL3は、近軸上で、当該第3レンズL3の像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズである。また、r7が負の値であってr10も負の値であるから、第4レンズL4は、近軸上で、当該第4レンズL4の物体側面が物体側に凹面を向けた平凹レンズであって、第6レンズL6は、近軸上で、当該第6レンズL6の像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズである。また、r11が正の値であってr14も正の値であるから、第7レンズL7は、近軸上で、当該第7レンズL7の物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであって、第9レンズL9は、近軸上で、当該第9レンズL9の像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズである。
図11に示すとおり、焦点距離f=1.00 mmに対する光学長Lは1.137 mmであり、バックフォーカスbfは0.391 mmである。
図12に示す歪曲収差曲線3-1、図13に示す非点収差曲線(メリジオナル面に対する収差曲線3-2及びサジタル面に対する収差曲線3-3)、図14に示す色・球面収差曲線(g線に対する収差曲線3-4、F線に対する収差曲線3-5、e線に対する収差曲線3-6、d線に対する収差曲線3-7、及びC線に対する収差曲線3-8、)について、それぞれグラフによって示してある。
図12及び図13の収差曲線の縦軸は、像高を光軸からの距離の何%であるかで示している。図12及び図13中で、100%は0.631 mmに対応している。また、図14の収差曲線の縦軸は、入射高h(Fナンバー)を示しており、最大が2.96に対応する。図12の横軸は収差(%)を示し、図13、図14の横軸は、収差の大きさ(mm)を示している。
歪曲収差は、像高100%(像高 0.631 mm)の位置において収差量の絶対値が1.52%と最大になっており、像高0.631 mm以下の範囲で収差量の絶対値が1.52%以内に収まっている。
非点収差は、像高80%(像高0.505 mm)の位置においてメリジオナル面における収差量の絶対値が0.0147 mmと最大になっており、また、像高0.631 mm以下の範囲で収差量の絶対値が0.0147 mm以内に収まっている。
色・球面収差は、入射高hの100%においてg線に対する収差曲線3-4の絶対値が0.0435 mmと最大になっており、収差量の絶対値が0.0435 mm以内に収まっている。
従って、実施例3の撮像レンズによれば、携帯電話器等に搭載可能な程度に光学長が短く、撮像レンズと撮像面との間にフィルタやカバーガラス等の部品を挿入することが可能な程度にバックフォーカスが長く、かつ良好な画像が得られる。
<実施例4>
実施例4は、この発明の第1の撮像レンズの実施例であって、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第6レンズL6、第7レンズL7及び第9レンズL9が、透明接着剤を含有する透明硬化性シリコーン樹脂SMX-7852(富士高分子工業株式会社製)で形成され、第2レンズL2、第5レンズL5及び第8レンズL8が、光学ガラスBK7(株式会社オハラ製)で形成されている。
第1〜第9レンズのそれぞれの構成素材は、上述の実施例1および2と同一であるから、|N2-N1|=|N2-N3|=|N5-N4|=|N5-N6|=|N8-N7|=|N8-N9|=0.00633であり、条件(1)、(2)、(5)、(6)、(9)及び(10)を満たしている。また、|ν21|=|ν23|=|ν54|=|ν56|=|ν87|=|ν89|=8.0であり、条件(3)、(4)、(7)、(8)、(11)及び(12)を満たしている。
図15に実施例4の撮像レンズの断面図を示す。図15に示すとおり、開口絞りSは、第1接合型複合レンズ14と第2接合型複合レンズ16との間に設けられている。開口絞りSの絞り面は平面であるので、表4にr5=∞と示してある。またFナンバーFnoは、3.40である。
表4に示すとおり、r2が正の値であり、r3も正の値であることから、第2レンズL2は、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズであり、r7が負の値であり、r8も負の値であることから、第5レンズL5は、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり、r11が正の値であり、r12が負の値であることから、第8レンズL8は、両側の面が凸面である両凸レンズである。
r1が正の値であるから、第1レンズL1は、近軸上で、当該第1レンズL1の物体側面が物体側に凸面を向けたレンズである。r4が正の値であるから、第3レンズL3は、近軸上で、当該第3レンズL3の像側面が像側に凹面を向けたレンズである。
r6が負の値であるから、第4レンズL4は、近軸上で、当該第4レンズL4の物体側面が物体側に凹面を向けたレンズである。r9が負の値であるから、第6レンズL6は、近軸上で、当該第6レンズL6の像側面が像側に凸面を向けたレンズである。
r10が正の値であるから、第7レンズL7は、近軸上で、当該第7レンズL7の物体側面が物体側に凸面を向けたレンズである。r13が正の値であるから、第9レンズL9は、近軸上で、当該第9レンズL9の像側面が像側に凹面を向けたレンズである。
図15に示すとおり、焦点距離f=1.00 mmに対する光学長Lは1.235 mmであり、バックフォーカスbfは0.391 mmである。
図16に示す歪曲収差曲線4-1、図17に示す非点収差曲線(メリジオナル面に対する収差曲線4-2及びサジタル面に対する収差曲線4-3)、図18に示す色・球面収差曲線(g線に対する収差曲線4-4、F線に対する収差曲線4-5、e線に対する収差曲線4-6、d線に対する収差曲線4-7、及びC線に対する収差曲線4-8、)について、それぞれグラフによって示してある。
図16及び図17の収差曲線の縦軸は、像高を光軸からの距離の何%であるかで示している。図16及び図17中で、100%は0.572 mmに対応している。また、図18の収差曲線の縦軸は、入射高h(Fナンバー)を示しており、最大が3.40に対応する。図16の横軸は収差(%)を示し、図17、図18の横軸は、収差の大きさ(mm)を示している。
歪曲収差は、像高100%(像高 0.572 mm)の位置において収差量の絶対値が4.58%と最大になっており、像高0. 572 mm以下の範囲で収差量の絶対値が4.58%以内に収まっている。
非点収差は、像高70%(像高0.400 mm)の位置においてサジタル面における収差量の絶対値が0.0098 mmと最大になっており、また、像高0.572 mm以下の範囲で収差量の絶対値が0.0098 mm以内に収まっている。
色・球面収差は、入射高hの100% においてg線に対する収差曲線4-4の絶対値が0.0221 mmと最大になっており、収差量の絶対値が0.0221 mm以内に収まっている。
従って、実施例4の撮像レンズによれば、携帯電話器等に搭載可能な程度に光学長が短く、撮像レンズと撮像面との間にフィルタやカバーガラス等の部品を挿入することが可能な程度にバックフォーカスが長く、かつ良好な画像が得られる。
<実施例5>
実施例5は、この発明の第2の撮像レンズの実施例であって、第1レンズL1、第3レンズL3、第4レンズL4、第6レンズL6、第7レンズL7及び第9レンズL9が、透明接着剤を含有する透明硬化性シリコーン樹脂SMX-7852(富士高分子工業株式会社製)で形成され、第2レンズL2、第5レンズL5及び第8レンズL8が、光学ガラスBK7(株式会社オハラ製)で形成されている。
第1〜第9レンズのそれぞれの構成素材は、上述の実施例1、2および4と同一であるから、|N2-N1|=|N2-N3|=|N5-N4|=|N5-N6|=|N8-N7|=|N8-N9|=0.00633であり、条件(1)、(2)、(5)、(6)、(9)及び(10)を満たしている。また、|ν21|=|ν23|=|ν54|=|ν56|=|ν87|=|ν89|=8.0であり、条件(3)、(4)、(7)、(8)、(11)及び(12)を満たしている。
図19に実施例5の撮像レンズの断面図を示す。図19に示すとおり、開口絞りの役割を果たす第1絞りS1は、第1接合型複合レンズ14を構成する第1レンズL1の第1面(物体側の面)と光軸との交点の位置に設けられている。フレアーあるいは、スミアを防ぐ役割を果たす第2絞りS2は、第1接合型複合レンズ14と第2接合型複合レンズ16との間に設けられている。
第1絞りS1の絞り面は、平面r1で構成されているので、表5にr1=∞と示してある。第2絞りS2は、平面r6で構成されているので、表5にr6=∞と示してある。またFナンバーFnoは、2.80である。
表5に示すとおり、r3が正の値であり、r4が負の値であることから、第2レンズL2は、両側の面が凸面である両凸レンズであり、r7が負の値であり、r8も負の値であることから、第5レンズL5は、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであり、r12が負の値であり、r13も負の値であることから、第8レンズL8は、像側に凸面を向けたメニスカスレンズである。
r2が正の値であるから、第1レンズL1は、近軸上で、当該第1レンズL1の物体側面が物体側に凸面を向けたレンズである。r5が負の値であるから、第3レンズL3は、近軸上で、当該第3レンズL3の像側面が像側に凸面を向けたレンズである。
r7が負の値であるから、第4レンズL4は、近軸上で、当該第4レンズL4の物体側面が物体側に凹面を向けたレンズである。r10が負の値であるから、第6レンズL6は、近軸上で、当該第6レンズL6の像側面が像側に凸面を向けたレンズである。
r11が正の値であるから、第7レンズL7は、近軸上で、当該第7レンズL7の物体側面が物体側に凸面を向けたレンズである。r14が正の値であるから、第9レンズL9は、近軸上で、当該第9レンズL9の像側面が像側に凹面を向けたレンズである。
図19に示すとおり、焦点距離f=1.00 mmに対する光学長Lは1.079 mmであり、バックフォーカスbfは0.350 mmである。
図20に示す歪曲収差曲線5-1、図21に示す非点収差曲線(メリジオナル面に対する収差曲線5-2及びサジタル面に対する収差曲線5-3)、図22に示す色・球面収差曲線(g線に対する収差曲線5-4、F線に対する収差曲線5-5、e線に対する収差曲線5-6、d線に対する収差曲線5-7、及びC線に対する収差曲線5-8、)について、それぞれグラフによって示してある。
図20及び図21の収差曲線の縦軸は、像高を光軸からの距離の何%であるかで示している。図20及び図21中で、100%は0.620 mmに対応している。また、図22の収差曲線の縦軸は、入射高h(Fナンバー)を示しており、最大が2.80に対応する。図20の横軸は収差(%)を示し、図21、図22の横軸は、収差の大きさ(mm)を示している。
歪曲収差は、像高100%(像高 0.620 mm)の位置において収差量の絶対値が1.26%と最大になっており、像高0.620 mm以下の範囲で収差量の絶対値が1.26%以内に収まっている。
非点収差は、像高100%(像高0.620 mm)の位置においてメリジオナル面における収差量の絶対値が0.0444 mmと最大になっており、また、像高0.620 mm以下の範囲で収差量の絶対値が0.0444 mm以内に収まっている。
色・球面収差は、入射高hの100%においてg線に対する収差曲線5-4の絶対値が0.0416 mmと最大になっており、収差量の絶対値が0.0416 mm以内に収まっている。
従って、実施例5の撮像レンズによれば、携帯電話器等に搭載可能な程度に光学長が短く、撮像レンズと撮像面との間にフィルタやカバーガラス等の部品を挿入することが可能な程度にバックフォーカスが長く、かつ良好な画像が得られる。
実施例1から実施例5の撮像レンズの説明から明らかなように、撮像レンズの各構成レンズを上述した式(1)から(12)で示す条件を満たすように設計することで、この発明が解決しようとする課題が解決する。すなわち、諸収差が良好に補正され、十分なバックフォーカスが得られかつ光学長が短く保たれた撮像レンズが得られる。
以上説明したことから、この発明の撮像レンズは、携帯電話器、パーソナルコンピュータあるいはデジタルカメラに内蔵するカメラ用レンズとしての利用はもとより、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)に内蔵するカメラ用レンズ、画像認識機能を具えた玩具に内蔵するカメラ用レンズ、監視、検査あるいは防犯機器等に内蔵するカメラ用レンズとして適用しても好適である。
この発明の第1の撮像レンズの断面図である。 実施例1の撮像レンズの断面図である。 実施例1の撮像レンズの歪曲収差図である。 実施例1の撮像レンズの非点収差図である。 実施例1の撮像レンズの色・球面収差図である。 この発明の第2の撮像レンズの断面図である。 実施例2の撮像レンズの断面図である。 実施例2の撮像レンズの歪曲収差図である。 実施例2の撮像レンズの非点収差図である。 実施例2の撮像レンズの色・球面収差図である。 実施例3の撮像レンズの断面図である。 実施例3の撮像レンズの歪曲収差図である。 実施例3の撮像レンズの非点収差図である。 実施例3の撮像レンズの色・球面収差図である。 実施例4の撮像レンズの断面図である。 実施例4の撮像レンズの歪曲収差図である。 実施例4の撮像レンズの非点収差図である。 実施例4の撮像レンズの色・球面収差図である。 実施例5の撮像レンズの断面図である。 実施例5の撮像レンズの歪曲収差図である。 実施例5の撮像レンズの非点収差図である。 実施例5の撮像レンズの色・球面収差図である。
符号の説明
10:撮像素子
12:カバーガラス
14:第1接合型複合レンズ
16:第2接合型複合レンズ
18:第3接合型複合レンズ
20、30:金型
24、34:透明硬化性シリコーン樹脂
26:光学ガラス
36:第1レンズの物体側面
38:第3レンズの像側面
50、52、54、56、58、60:接着剤
70、72、74、76、78、80:コーティング膜
S:絞り(開口絞り)
S1:第1絞り
S2:第2絞り
L1:第1レンズ
L2:第2レンズ
L3:第3レンズ
L4:第4レンズ
L5:第5レンズ
L6:第6レンズ
L7:第7レンズ
L8:第8レンズ
L9:第9レンズ

Claims (9)

  1. 第1接合型複合レンズと、開口絞りと、第2接合型複合レンズと、第3接合型複合レンズとを具え、
    物体側から像側に向って、前記第1接合型複合レンズ、前記開口絞り、前記第2接合型複合レンズ、前記第3接合型複合レンズの順に配列されて構成され、
    前記第1接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの順に配列され、
    前記第2接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第4レンズ、第5レンズ及び第6レンズの順に配列され、
    前記第3接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第7レンズ、第8レンズ及び第9レンズの順に配列され、
    前記第1レンズ、前記第3レンズ、前記第4レンズ、前記第6レンズ、前記第7レンズ及び第9レンズが硬化性樹脂材料で形成され、
    前記第2レンズ、前記第5レンズ及び前記第8レンズが、高軟化温度の光学ガラス材料で形成され、
    前記第1レンズと前記第2レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第2レンズと前記第3レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第4レンズと前記第5レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第5レンズと前記第6レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第7レンズと前記第8レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第8レンズと前記第9レンズとは接着剤によって接着されて形成され、
    以下の条件(1)〜(12)を満たすことを特徴とする撮像レンズ。
    0≦|N2-N1|≦0.1 (1)
    0≦|N2-N3|≦0.1 (2)
    0≦|ν21|≦30.0 (3)
    0≦|ν23|≦30.0 (4)
    0≦|N5-N4|≦0.1 (5)
    0≦|N5-N6|≦0.1 (6)
    0≦|ν54|≦30.0 (7)
    0≦|ν56|≦30.0 (8)
    0≦|N8-N7|≦0.1 (9)
    0≦|N8-N9|≦0.1 (10)
    0≦|ν87|≦30.0 (11)
    0≦|ν89|≦30.0 (12)
    ただし、
    N1:前記第1レンズの屈折率
    N2:前記第2レンズの屈折率
    N3:前記第3レンズの屈折率
    ν1:前記第1レンズのアッベ数
    ν2:前記第2レンズのアッベ数
    ν3:前記第3レンズのアッベ数
    N4:前記第4レンズの屈折率
    N5:前記第5レンズの屈折率
    N6:前記第6レンズの屈折率
    ν4:前記第4レンズのアッベ数
    ν5:前記第5レンズのアッベ数
    ν6:前記第6レンズのアッベ数
    N7:前記第7レンズの屈折率
    N8:前記第8レンズの屈折率
    N9:前記第9レンズの屈折率
    ν7:前記第7レンズのアッベ数
    ν8:前記第8レンズのアッベ数
    ν9:前記第9レンズのアッベ数
    である。
  2. 開口絞り(第1絞り)と、第1接合型複合レンズと、第2絞り、第2接合型複合レンズと、第3接合型複合レンズとを具え、
    物体側から像側に向って、前記開口絞り、前記第1接合型複合レンズ、前記第2絞り、前記第2接合型複合レンズ、前記第3接合型複合レンズの順に配列されて構成され、
    前記第1接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第1レンズ、第2レンズ及び第3レンズの順に配列され、
    前記第2接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第4レンズ、第5レンズ及び第6レンズの順に配列され、
    前記第3接合型複合レンズは、物体側から像側に向って、第7レンズ、第8レンズ及び第9レンズの順に配列され、
    前記第1レンズ、前記第3レンズ、前記第4レンズ、前記第6レンズ、前記第7レンズ及び第9レンズが硬化性樹脂材料で形成され、
    前記第2レンズ、前記第5レンズ及び前記第8レンズが、高軟化温度の光学ガラス材料で形成され、
    前記第1レンズと前記第2レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第2レンズと前記第3レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第4レンズと前記第5レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第5レンズと前記第6レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第7レンズと前記第8レンズとは接着剤によって接着され、かつ前記第8レンズと前記第9レンズとは接着剤によって接着されて形成され、
    以下の条件(1)〜(12)を満たすことを特徴とする撮像レンズ。
    0≦|N2-N1|≦0.1 (1)
    0≦|N2-N3|≦0.1 (2)
    0≦|ν21|≦30.0 (3)
    0≦|ν23|≦30.0 (4)
    0≦|N5-N4|≦0.1 (5)
    0≦|N5-N6|≦0.1 (6)
    0≦|ν54|≦30.0 (7)
    0≦|ν56|≦30.0 (8)
    0≦|N8-N7|≦0.1 (9)
    0≦|N8-N9|≦0.1 (10)
    0≦|ν87|≦30.0 (11)
    0≦|ν89|≦30.0 (12)
    ただし、
    N1:前記第1レンズの屈折率
    N2:前記第2レンズの屈折率
    N3:前記第3レンズの屈折率
    ν1:前記第1レンズのアッベ数
    ν2:前記第2レンズのアッベ数
    ν3:前記第3レンズのアッベ数
    N4:前記第4レンズの屈折率
    N5:前記第5レンズの屈折率
    N6:前記第6レンズの屈折率
    ν4:前記第4レンズのアッベ数
    ν5:前記第5レンズのアッベ数
    ν6:前記第6レンズのアッベ数
    N7:前記第7レンズの屈折率
    N8:前記第8レンズの屈折率
    N9:前記第9レンズの屈折率
    ν7:前記第7レンズのアッベ数
    ν8:前記第8レンズのアッベ数
    ν9:前記第9レンズのアッベ数
    である。
  3. 前記第2レンズが、平行平面ガラス板であって、
    前記第1レンズが、近軸上で当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであり、
    前記第3レンズが、近軸上で当該第3レンズの像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズであり、
    前記第5レンズが、平行平面ガラス板であって、
    前記第4レンズが、近軸上で当該第4レンズの物体側面が物体側に凹面を向けた平凹レンズであり、
    前記第6レンズが、近軸上で当該第6レンズの像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズであり、
    前記第8レンズが、平行平面ガラス板であって、
    前記第7レンズが、近軸上で当該第7レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであり、
    前記第9レンズが、近軸上で当該第9レンズの像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズである
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  4. 前記第2レンズが、平行平面ガラス板であって、
    前記第1レンズが、近軸上で当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであり、
    前記第3レンズが、近軸上で当該第3レンズの像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズであり、
    前記第5レンズが、平行平面ガラス板であって、
    前記第4レンズが、近軸上で当該第4レンズの物体側面が物体側に凹面を向けた平凹レンズであり、
    前記第6レンズが、近軸上で当該第6レンズの像側面が像側に凸面を向けた平凸レンズであり、
    前記第8レンズが、平行平面ガラス板であって、
    前記第7レンズが、近軸上で当該第7レンズの物体側面が物体側に凸面を向けた平凸レンズであり、
    前記第9レンズが、近軸上で当該第9レンズの像側面が像側に凹面を向けた平凹レンズである
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像レンズ。
  5. 前記第2レンズが、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズであって、
    前記第1レンズが、近軸上で当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けたレンズであり、
    前記第3レンズが、近軸上で当該第3レンズの像側面が像側に凹面を向けたレンズであり、
    前記第5レンズが、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであって、
    前記第4レンズが、近軸上で当該第4レンズの物体側面が物体側に凹面を向けたレンズであり、
    前記第6レンズが、近軸上で当該第6レンズの像側面が像側に凸面を向けたレンズであり、
    前記第8レンズが、両側の面が凸面である両凸レンズであって、
    前記第7レンズが、近軸上で当該第7レンズの物体側面が物体側に凸面を向けたレンズであり、
    前記第9レンズが、近軸上で当該第9レンズの像側面が像側に凹面を向けたレンズである
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像レンズ。
  6. 前記第2レンズが、両側の面が凸面である両凸レンズであって、
    前記第1レンズが、近軸上で当該第1レンズの物体側面が物体側に凸面を向けたレンズであり、
    前記第3レンズが、近軸上で当該第3レンズの像側面が像側に凸面を向けたレンズであり、
    前記第5レンズが、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであって、
    前記第4レンズが、近軸上で当該第4レンズの物体側面が物体側に凹面を向けたレンズであり、
    前記第6レンズが、近軸上で当該第6レンズの像側面が像側に凸面を向けたレンズであり、
    前記第8レンズが、像側に凸面を向けたメニスカスレンズであって、
    前記第7レンズが、近軸上で当該第7レンズの物体側面が物体側に凸面を向けたレンズであり、
    前記第9レンズが、近軸上で当該第9レンズの像側面が像側に凹面を向けたレンズである
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像レンズ。
  7. 前記第1レンズの物体側面、前記第3レンズの像側面、前記第4レンズの物体側面、前記第6レンズの像側面、前記第7レンズの物体側面及び前記第9レンズの像側面が非球面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像レンズ。
  8. 前記第2レンズの両面、前記第5レンズの両面、及び前記第8レンズの両面の合計六つの面のうち少なくとも一つの面がコーティング処理されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像レンズ。
  9. 前記硬化性樹脂材料が、透明接着剤を含有する透明硬化性シリコーン樹脂であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像レンズ。
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