JP2005157120A - 光学系 - Google Patents

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邦寿 小尾
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道雄 白井
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優 諸岡
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尚志 後藤
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Abstract

【課題】鏡枠構造が単純化でき、個々のレンズ間の偏心が少なく光学系の調整作業も容易であり、また、レンズ枚数が多くても、所望の形状に成形が容易であり、かつ、光学的に十分な性能を持ち、更には、耐熱性および耐環境性に優れる光学系を提供する。
【解決手段】少なくとも3枚の光学部材L1’〜L3’が一体化された接合レンズを有する。接合レンズを構成する少なくとも1枚の光学部材L2’が、次の化学式で表される金属アルコキシド又はその加水分解物から選ばれる、少なくとも1種類の無機成分を有する有機無機複合材料からなるレンズである。
1 a2 bM(OR3c
但し、R1およびR2は同一又は異なる有機基、R3は炭素数1から6のアルキル基又はアリール基、Mは少なくとも1種類の金属元素、aおよびbは0〜2、cは金属元素Mの価数−(a+b)から計算される正の整数である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、カメラ撮像光学系、ビデオカメラ撮像光学系など、3枚以上のレンズからなる接合レンズを有する光学系に関し、特に、電子的な撮像を行うための光学系に関するものである。
近年、カメラ、ビデオカメラ、カメラ付携帯電話、テレビ電話、又はカメラ付ドアホンなどの撮像モジュールに用いられる光学系の小型軽量、低コスト化が大きな課題となっている。
これらのカメラに用いられる光学系は、固定焦点距離のものでは、一般的に、3〜6枚程度のレンズで構成されている。このような光学系の一例を図13に示す。図13に示す光学系は、2枚のレンズL3,L4が接合された接合レンズを含めて4枚のレンズL1〜L5と、モアレを消すためのローパスフィルターFL1と赤外カットフィルターFL2の2枚のフィルターからなり、接合レンズ以外のレンズ及びフィルターは間隔をおいて配置されている。
また、これらの光学系を構成するレンズには、いわゆる光学ガラスを研削、研磨加工した又は低融点ガラスを高温で押圧成形したガラス製のレンズや、熱可塑性樹脂を射出成形した樹脂製のレンズや、エネルギー硬化型樹脂を成形しつつ熱や光で重合した樹脂製のレンズなどが、一般的に用いられてきた。
しかし、従来のこの種の光学系は、3〜6枚程度のレンズ構成であっても、なおもレンズ枚数が多いことにより、レンズを固定するための鏡枠構造も複雑なものとなり、加工・組立時に個々のレンズの偏心により性能が劣化しやすい、といった欠点があり、また、その調整作業のためにコスト高になる、という欠点もある。
また、光学ガラスを研削、研磨加工したガラス製のレンズにおいては、そのレンズの光学有効面を収差補正性能の優れる非球面形状に加工することが難しい、又は加工に時間がかかるので量産には向かない、という欠点がある。
また、低融点ガラスを高温で押圧成形したガラス製のレンズにおいては、そのレンズの光学有効面を非球面形状に加工するのが容易であり低複屈折で耐環境性などに優れる利点はあるものの、大口径もしくは大偏肉形状の素子の成形が難しい、又は成形機および金型が高価であるなど成形性等に欠点がある。
また、熱可塑性樹脂又はエネルギー硬化型樹脂からなる樹脂製のレンズにおいては、大口径又は複雑形状の素子に成形できる成形性や量産性に優れる利点があるものの、温度や湿度によって形状や光学特性が大きく変化してしまうため、耐環境性や、耐熱性、又は耐溶剤性などに問題がある。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、鏡枠構造が単純化でき、個々のレンズ間の偏心が少なく光学系の調整作業も容易であり、また、レンズ枚数が多くても、所望の形状に成形が容易であり、かつ、光学的に十分な性能を持ち、更には、耐熱性および耐環境性に優れる光学系を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明による光学系は、少なくとも3枚の光学部材が一体化された接合レンズを有する光学系において、前記接合レンズを構成する光学部材のうち、少なくとも1枚の光学部材が、有機無機複合材料からなるレンズであることを特徴としている。
また、本発明においては、前記接合レンズを構成する光学部材のうち、少なくとも1枚の光学部材が、赤外線吸収能を有する光学部材であることを特徴としている。
また、本発明においては、少なくとも3枚のレンズが一体化された接合レンズを有する光学系において、前記接合レンズを構成するレンズのうち、少なくとも1枚のレンズが、有機無機複合材料からなることを特徴としている。
また、本発明においては、少なくとも3枚のレンズが一体化された接合レンズのみからなる光学系において、前記接合レンズを構成するレンズのうち、少なくとも1枚のレンズが、有機無機複合材料からなることを特徴としている。
また、本発明においては、前記接合レンズを構成する光学部材が少なくとも2枚の正レンズと少なくとも1枚の負レンズとで構成されている場合に、少なくとも1枚のレンズが赤外線吸収能を有する光学部材と一体化されていることを特徴としている。
また、本発明の光学系においては、前記有機無機複合材料が、次の化学式(1)で表される金属アルコキシド又はその加水分解物から選ばれる、少なくとも1種類の無機成分を有することを特徴としている。
化学式(1)
1 a2 bM(OR3c
但し、R1およびR2は同一又は異なる有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基又はエポキシ基含有有機基、R3は炭素数1から6のアルキル基又はアリール基、MはAl、Be、Cu、Ge、Hf、La、Mg、Nb、Sc、Si、Ta、Ti、V、Y、Zn、Zrからなる群から選ばれる、少なくとも1種類の金属元素、aおよびbは0〜2、cは金属元素Mの価数−(a+b)から計算される正の整数である。
また、本発明の光学系においては、前記有機無機複合材料が、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリ酸エステル又はアクリル酸エステルから選ばれる、少なくとも1種類の有機成分を有することを特徴としている。
本発明の光学系によれば、有機無機複合材料を用いた接合レンズは、環境条件の変動に対して光学特性をはじめとする諸特性の変化が小さく、加工性に優れているため、安定な光学性能の保持が可能であり、この接合レンズからなる光学系はレンズ要素の枚数を極力少なくすることができるため、低コスト化、小型軽量化が可能な上、組み立て誤差の影響も少なく、光学性能を良好に保持することができる。
上記課題を解決するためには、まず第1に、光学系を構成するレンズ要素の枚数を極力少なくすることが望ましく、最も好ましくは、光学系を1つのレンズ要素だけで構成するのがよい。なお、本発明で、レンズ要素とは、単レンズや、接合レンズ又はフィルター類など、1かたまりの光学要素のことをいう。
光学系を1つのレンズ要素だけで構成できれば、それを保持するための鏡枠構造も簡素化でき、組み立てや調整作業も容易となるという利点がある。これにより、鏡枠や組み立て調整を含めた全体での低コスト化、小型軽量化が可能な上、組み立て誤差の影響も少なく、光学性能を良好に保持することができる。
本発明の一実施形態にかかる光学系をズーム光学系に用いてレンズ要素の枚数を少なくした例を図1に示す。
図1の実施形態の光学系を用いたズーム光学系では、第1レンズ群G1は、像側に強い曲率を持つ負メニスカスレンズL11と物体側に強い曲率を持つ両凸レンズL12との接合レンズと、物体側に強い曲率を持つ正メニスカスレンズL13とで構成されている。第2レンズ群G2は、物体側より像側に非常に強い曲率を持つ負メニスカスレンズL21と、両凹レンズL22と両凸レンズL23と両凹レンズL24の3枚のレンズを一体的に接合して1つのレンズ要素とした接合レンズとで構成されており、両凸レンズL23が有機無機複合材料でできている。第3レンズ群G3は、開口絞り(図示省略)に続く両凸レンズL31で構成されている。第4レンズ群G4は、両凹レンズL41で構成されている。第5レンズ群G5は、両凸レンズL51と物体側に強い曲率を持つ負メニスカスレンズL52とを一体的に接合して1つのレンズ要素とした接合レンズと、両凸レンズL53とで構成されている。
図1に示したズーム光学系のように、本実施形態の光学系は、接合レンズの光学部材がいずれもレンズからなるもので、少なくとも1枚のレンズが有機無機複合材料からなる3枚以上のレンズが一体的に接合された接合レンズを1つのレンズ要素として、1個又は複数個用いて構成できる。
また、本発明の他の実施形態にかかる光学系を図2に示す。
図2の実施形態の光学系は、光学系を1つのレンズ要素だけで構成したものである。2枚の正レンズである両凸レンズL1’及び平凸レンズL3’とその間に有機無機複合材料からなる1枚の負レンズである両凹レンズL2’とが一体的に接合され接合レンズのみで構成されている。
このように、本発明の光学系は、接合レンズの光学部材をいずれもレンズとしその中で、少なくとも1枚のレンズが、有機無機複合材料からなり、3枚以上のレンズが一体的に接合された接合レンズのみからなる光学系として構成してもよい。
また、本発明の光学系においては、前記接合レンズを少なくとも2枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとで構成すれば、色収差、球面収差、像面湾曲等の諸収差をより効率的に補正することができるようになるのでより好ましい。
また、本発明の光学系においては、少なくとも3枚の光学部材をレンズとフィルター類とで構成できるものであり、図3に示すように、有機無機複合材料からなるレンズL2’を含む接合レンズの光学面の1面に、赤外吸収能を有する樹脂製、ガラス製あるいは有機無機複合材料製のいずれかの赤外カットフィルターFL2を光学部材として一体的に接合して、全体で1つのレンズ要素としてなる接合レンズで構成してもよい。あるいは、図4に示すように、有機無機複合材料からなるレンズL2”を含めて4つのレンズL1”,L2”,L3”,L4”と、フィルターFL2とからなる接合レンズであって、接合レンズにおける光学面の2面を平面とし、これらの平面の間に図3の例と同様に赤外吸収能を有する樹脂製、ガラス製、又は有機無機複合材料製のいずれかの赤外カットフィルターFL2を光学部材として一体的に接合して1つのレンズ要素としてなる接合レンズで構成してもよい。このような光学系によれば、レンズ機能だけでなく赤外カット機能も接合レンズに付与されるので、鏡枠構造もより簡素化でき、組み立てや調整もさらに容易になるという利点がある。
また、本発明のようにレンズ要素を構成すれば、光学系がさらされる温度や湿度の環境条件の変動に対して、レンズ要素の屈折率や透過率などの光学特性をはじめとする諸特性の変化を小さくすることができるばかりでなく、所望の形状に加工することが容易な材料でレンズ要素を構成すれば、低コスト化および、安定な光学性能の保持が可能となる。
本発明に用いる有機無機複合材料は、次の化学式(1)で表される金属アルコキシド又はその加水分解物から選ばれる、少なくとも1種類の無機成分を有している。このように構成すれば、環境条件の変動に対して光学特性をはじめとする諸特性の変化が小さいばかりでなく、硬化前は常温でも流動する液体であるので、容易に所望の形状に成形することが可能となる。
化学式(1)
1 a2 bM(OR3c
但し、R1およびR2は同一又は異なる有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基又はエポキシ基含有有機基、R3は炭素数1から6のアルキル基又はアリール基、MはAl、Be、Cu、Ge、Hf、La、Mg、Nb、Sc、Si、Ta、Ti、V、Y、Zn、Zrからなる群から選ばれる、少なくとも1種類の金属元素、aおよびbは0〜2、cは金属元素Mの価数−(a+b)から計算される正の整数である。
1およびR2の有機基としては、メチル基、イソブチル基、トリフルオルメチル基、ビニル基、アクリロイル基、メタクロイル基、フェニル基、スチリル基、エポキシプロピル基、オキセタニル基、フェニル基、シクロヘキシル基、ノルボニル基などを用いる。特に好ましくは、メチル基、エチル基、イソブチル基、フェニル基、エポキシ基、オキセタニル基、グリシジル基、アクリロイル基、メタクロイル基を用いるのがよい。また、ビニル基、アクリロイル基、メタクロイル基、エポキシ基、オキセタニル基などの重合性有機基を有する金属アルコキシドを用いると、重合可能な有機化合物との相溶性および結合性が向上して、より光散乱性を向上させることができ、さらに機械的強度を向上できるので好ましい。
化学式(1)で示す金属アルコキシド又はその加水分解物としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリブトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、フェニルトリブトキシシラン、ビニルエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリス(ビニルジメチルシロキシ)シラン、アルミニウムイソプロポキシド、ペンタエトキシタンタル、ペンタメトキシタンタル、チタニウムイソプロポキシド、チタニウムメタクリレートトリイソプロポキシド、ジルコニウムメタクリルオキシエチルアセトアセテートトリノルマルプロポキシド、ジルコニウムテトラノルマルプロポキシド、テトラエトキシゲルマニウム、エチルトリエトキシゲルマニウム、ハフニウムノルマルブトキシド、ランタニウムイソプロポキシドあるいはそれらの加水分解物などを用いることができる。
反応性、入手性、コスト面を考えれば、金属元素MがAl、La、Si、Ta、Ti、Zn、Zrのいずれかからなる金属アルコキシド又はその加水分解物を用いるのが好ましい。より好ましくは、金属元素MがAl、La、Si、Ta、Ti、Zrである、アルミニウムイソプロポキシド、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、チタニウムイソプロポキシド、ジルコニウムノルマルプロポキシド、ランタニウムイソプロポキシドを用いるのがよい。
さらに、金属アルコキシド又はその加水分解物からなる無機成分は、単独だけでなく複数種類の混合物として用いることができる。このため、光学設計上で要求される屈折率や透過率などの光学特性に応じて、混合する数種類の無機成分の組成比を決めることができるという利点がある。
また、無機成分としては、金属アルコキシド又はその加水分解物を高分子化させて、平均粒径が100nm以下、好ましくは30nm以下のナノ粒子形状にしたものを用いても良い。
また、無機成分を複数種類の混合物として用いる場合には、無機成分として用いる金属アルコキシドの合計に対して、化学式(1)のcの値が4以上の金属アルコキシドが0〜80モル%、cの値が3の金属アルコキシドが20〜100モル%、およびcの値が2以下の金属アルコキシドが0〜20モル%とするのが好ましい。より好ましくは、化学式(1)のcの値が4以上の金属アルコキシドが20〜60モル%、cの値が3の金属アルコキシドが30〜80モル%、およびcの値が2以下の金属アルコキシドが0〜10モル%とするのがよい。
本発明の光学系における無機成分の添加量は、有機成分100重量部に対して2〜1000重量部である。好ましくは、10〜400重量部、より好ましくは、20〜250重量部とするのがよい。無機成分の添加量をより多くすると、有機無機複合材料から得られるレンズの環境条件の変動に対する光学特性をはじめとする諸特性の変化をより小さくすることができる利点があるが、有機無機複合材料を作成する際に有機成分との相溶性が悪くなり白濁する、硬化中もしくは硬化後にクラックや割れが起きやすい、又は硬化収縮が大きいなどの問題が出てくる。また、無機成分の添加量をより少なくすると、有機無機複合材料から得られるレンズにおいて無機成分を添加した効果が得られない。
本発明に用いる有機無機複合材料の有機成分の1つを構成するメタクリル酸、アクリル酸、メタクリ酸エステル又はアクリル酸エステル(以下、両者をあわせて(メタ)アクリレートと記す)の具体例としては、メタクリル酸、アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ジメチルロールトリシクロデカンジメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、トリメチルプロパントリ(メタ)アクリレート、ノニルフェニル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。また、モノマーのまま用いても良いし、モノマーをすこし重合させたオリゴマーとしてから用いても良い。
なお、本発明に用いる有機無機複合材料の有機成分は、上記(メタ)アクリレート以外に、上記無機成分および上記有機成分が完全に相溶するものであれば、特に限定されるものではない。例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、チオール系樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などを用いてもよい。
また、本発明に用いる有機無機複合材料は、上記無機成分および有機成分以外にも、硬化させるための硬化剤が添加される。硬化剤としては、光重合開始剤又は熱重合開始剤を用いる。具体的には、有機成分が(メタ)アクリレートの場合および無機成分の金属アルコキシドの有機基R1又はR2がビニル基、アクリロイル基又はメタクリロイル基である場合は、熱重合開始剤としては過酸化ベンゾイル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2−アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスカルボアミド、イソプロピルヒドロペルオキシド、第3ブチルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビスヘキサンなどを用いることができ、光重合開始剤としてはベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、2,2−ジメトキシ−1、2―ジフェニルエタン−1−オンなどを用いることができる。
また、有機成分がエポキシ樹脂の場合および無機成分の金属アルコキシドの有機基R1又はR2がエポキシ基又はオキセタニル基である場合は、触媒型硬化剤として芳香族系3級アミン類、イミダゾール類、ルイス酸類などを用いることができ、重付加型硬化剤としては、ポリアミン系硬化剤、変性ポリアミン系硬化剤、カルボン酸無水物系硬化剤、ポリフェノール系硬化剤、硫黄含有化合物系硬化剤、イソシアネート系硬化剤、ポリエステル系硬化剤などを用いることができる。
また、本発明の光学系に用いる有機無機複合材料は、例えば、以下の方法で製造する。
化学式(1)で表される金属アルコキシド又はその加水分解物から選ばれる、少なくとも1種類からなる無機成分と、水と、必要に応じて溶剤又は触媒とを混合し、室温から60℃程度の雰囲気下で1〜24時間程度、無機成分の加水分解反応と縮重合反応、いわゆるゾル−ゲル反応を進行させる。金属アルコキシドの分子量の制御は、反応時間、反応温度、溶剤の種類や添加量、又は触媒の種類や添加量の調整で行う。例えば、添加する水分の量は、無機成分として選ばれるそれぞれの金属アルコキシドの化学式(1)におけるcの合計量をCとすると、0.01×C当量〜10×C当量が好ましく、溶剤を用いる場合はメタノール、エタノール、ブタノール、アセトン、メチルイソブチルケトン、アセチルアセトン、アセト酢酸エステルあるいはテトラヒドロフランなど金属アルコキシド、水および触媒を溶解できるものを選択する。また、触媒としては、硝酸、塩酸、酢酸、シュウ酸などの酸性触媒、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニアなどの塩基性触媒を用いることができるが、酸性触媒を用いるのが好ましい。あまりにも金属アルコキシドを高分子化させすぎると、粒子径が100nmを超えてきて光が散乱してしまう問題が発生する。
次に、水、溶剤および副生成物をエバポレーションなどの操作で取り除き、無機成分の縮重合体を得る。前記縮重合体に、(メタ)アクリレートなどからなる有機成分、および硬化剤、必要に応じて溶剤を添加し、無機成分、有機成分および硬化剤を均一に分散させる。これを有機無機複合材料溶液とする。
次に、溶剤を添加した場合は、これを取り除き、前記有機無機複合材料溶液を前記硬化剤に対応した方法で硬化させ、レンズに対応した形状に形成すれば、所望形状のレンズが得られる。
また、本発明の有機無機複合材料の他の製造方法としては、無機成分が複数種類の金属アルコキシドからなる場合、それぞれの金属アルコキシドを別々に加水分解反応まで進行させた後に、それぞれを混合し、無機成分の縮重合体を得る方法がある。これは、それぞれの金属アルコキシドのゾル−ゲル反応速度が著しく異なることがあり、無機成分すべてを同時に混合して、同時にゾル−ゲル反応を開始すると、1種類の金属アルコキシド同士で縮重合反応して、無機成分が不均一になってしまうためである。この方法で得た無機成分の縮重合体は、上述の製造方法と同様に、水、溶剤および副生成物をエバポレーションなどの操作で取り除き、有機成分、および硬化剤、必要に応じて溶剤を添加し、無機成分、有機成分および硬化剤を均一に分散させ有機無機複合材料溶液を得て、前記硬化剤に対応した方法で硬化させ、レンズに対応した形状に形成すれば、所望形状のレンズが得られる。
ここで、本発明による光学系にかかる接合レンズの成形方法の一例を、図面を用いて説明する。
図5は図2に示した接合レンズを成形するための金型の一例を示す説明図である。
本例の金型は、リング状の金属製胴型1と、上側のレンズ2を押圧するための駆動ロッド3とで構成されている。金属製胴型1は、保持部1aを備えており、下側のレンズ4を所定の位置で保持できるようになっている。駆動ロッド3は、上側のレンズ2と接する部分に支持部3aを備え、上側のレンズ2を支持しながら図示しない駆動源によって金属製胴型1内を摺動させることができるようになっている。金属製胴型1の内周面は、上側のレンズ2および下側のレンズ4の外周面が、該内周面と摺動可能に嵌合するように形成されている。また、金属製胴型1内には、上側のレンズ2の下側面と、下側のレンズ4の上側面と、金属製胴型1の内周面とで、レンズ成形用のキャビティ5が形成されるようになっている。さらに、金属製胴型1の胴体には、有機無機複合材料溶液をキャビティ5内に注入するための注入口6と、注入した有機無機複合材料溶液のうちレンズの容量よりも余分な量の溶液を排出するための排出口7が設けられている。
図5に示される金型を使用した接合レンズの成形は、以下の手順で行う。
あらかじめ所望の形状に成形された下側のレンズ4を金属製胴型1の保持部1aで保持した状態で金属製胴型1に嵌合し、次いで、駆動ロッド3の支持部3aで支持された上側のレンズ2を、金属製胴型1内を摺動させながら第一段階の所定高さまで下降させてキャビティ5を形成する。次いで、有機無機複合材料溶液を注入口6より注入してキャビティ5内を充填していく。このとき、キャビティ5内を負圧にしておくと、有機無機複合材料溶液の注入時における気泡の巻き込みや、キャビティ内の空気残りを防ぐことができる。次いで、レンズの成形に必要な量を超えた余分量の有機無機複合材料溶液が排出口7からあふれ出てきた時点で有機無機複合材料溶液の注入を止める。次いで、注入口6を塞ぎ上側のレンズ2を第二段階の高さにする。このとき、さらに余分な有機無機複合材料溶液が排出口7から排出される。次いで、下側のレンズ4の下方より図示省略した紫外線照射手段を用いて紫外線を照射し有機無機複合材料溶液を硬化させる。このとき、駆動ロッド3を介して有機無機複合材料溶液の硬化にともなう収縮にあわせて上側のレンズ2を下方にゆっくりと移動させる。収縮に連動させて上側のレンズ2を下降させることで、硬化後にできあがるレンズの内部応力を低減できる。有機無機複合材料溶液が十分に硬化した後、駆動ロッド3を上昇させ、有機無機複合材料からなるレンズを介して上側のレンズ2と下側のレンズ4とが一体となった状態で、金属製胴型1から取り出し、支持部3aを上側のレンズ2から外すと、図2に示したような3枚のレンズが一体的に接合された接合レンズが得られる。
図5に示した金型を用いない接合レンズの成形方法の例としては、図5に示した金属製胴型1の胴体に設置されている、有機無機複合材料溶液をキャビティ5内に注入するための注入口6と、余分な有機無機複合材料溶液を排出する排出口7とがない金型を用いた成形方法がある。
その場合、接合レンズの成形は、以下の手順で行う。
あらかじめ所望の形状に成形された下側のレンズ4を金属製胴型1の保持部1aで保持した状態で金属製胴型1に嵌合した後、下側のレンズ4の上方より所定量の有機無機複合材料溶液を滴下し、次いで、駆動ロッド3の支持部3aに支持された上側のレンズ2を金属製胴型1内に嵌め込み、かつ、摺動させながら第一段階の所定高さまで下降させて、キャビティ5が有機無機複合材料溶液で満たされた状態とする。次いで、下側のレンズ4の下方より図示省略した紫外線照射手段を用いて紫外線を照射し有機無機複合材料溶液を硬化させる。このとき、上述図5の製造方法と同様、駆動ロッド3を介して有機無機複合材料溶液の硬化にともなう収縮にあわせて上側のレンズ2を下方にゆっくりと移動させる。収縮に連動させて上側のレンズ2を下降させることで、硬化後のレンズの内部応力を低減できる。有機無機複合材料溶液が十分に硬化した後、駆動ロッド3を上昇させ、有機無機複合材料を介して上側のレンズ2と下側のレンズ4とが一体となった状態で、金属製胴型1から取り出し、支持部3aを上側のレンズ2から外すと、図2に示したような3枚のレンズが一体的に接合された接合レンズが得られる。
さらに、有機無機複合材料溶液の注入口6と排出口7がない金型の変形例として、余分な有機無機複合材料溶液を逃がすためのオーバーフロー部を、金属製胴型1におけるレンズを鏡枠に保持するのに影響のない位置に設けた方法がある。
この場合の接合レンズの成形は、上記と同様の手順で行うことができる。このようなオーバーフロー部を設けた金型を用いれば、有機無機複合材料溶液の滴下量の変動に対し硬化するレンズの厚さのばらつきを抑えることができる。ただし、オーバーフロー部があるため、一体的に接合された接合レンズを、駆動ロッド3を上昇させて上方より取り出すことができないので、複数個に縦割できる金属製胴型を用いて、金属製胴型を縦に割って接合レンズを取り出すことになる。
また、紫外線によって硬化しないタイプの有機無機複合材料を用いる場合は、上記の方法において、キャビティ5内に有機無機複合材料溶液を充填し、注入口6および排出口7をシールした後、この複合材料に対し上側のレンズ2側から加圧をしつつ、金型ごと加熱して有機無機複合材料溶液を硬化させることで接合レンズを得ることができる。
このように製造した少なくとも1枚のレンズが有機無機複合材料からなる接合レンズを用いて光学系を構成すれば、鏡枠や組み立て調整含めた製造が容易なうえ、組み立て誤差の影響も少なく、耐熱性および耐環境性に優れ光学性能を良好に保持できる。
以下、本発明の光学系の具体的な実施例について説明する。
図6は本発明の実施例1にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。
実施例1の光学系は、電子的な撮像を行うためのカメラに用いる固定焦点距離の光学系であり、3つのレンズ群G1〜G3で構成されている。
第1群G1は、像側に強い曲率を持つ両面非球面の負メニスカスレンズL11で構成されている。第2群G2は、開口絞りSに続いて、両面非球面の負メニスカスレンズL21で構成されている。第3群G3は、両凸レンズL31と物体側面が凹形状で像側面が平面形状の平凹レンズL32と赤外吸収能を有する赤外吸収フィルターFL2の3枚のレンズ及びフィルターが一体的に接合された接合レンズとで構成されている。
以下に、実施例1の光学系を構成する光学部材の数値データを示す。データ中、fは光学系全体の焦点距離、FNOはFナンバー、r1 、r2 …は各レンズ面の曲率半径、d1、d2 …は各レンズ面間の間隔、nd1、nd2…は各レンズのd線での屈折率、νd1、νd2…は各レンズのアッベ数である。なお、非球面形状は、xを光の進行方向を正とした光軸とし、yを光軸と直交する方向にとると、次の式で表される。なお、これらの記号は、以下の各実施例において共通である。
x=(y2 /r)/[1+{1−(K+1)(y/r)2 1/2 ]+A44 +A66 +A88 +A1010
但し、rは近軸曲率半径、Kは円錐係数、A4、A6、A8、A10 はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
数値データ1
f=3.7mm、FNO=2.0、最大像高=2.25mm
1 =5.2643 (非球面) d1 =0.80 nd1 =1.52542 νd1 =55.78
2 =2.1035 (非球面) d2 =3.75
3 =∞(絞り) d3 =0.50
4 =-41.6563 (非球面) d4 =3.00 nd4 =1.52542 νd4 =55.78
5 =-4.0056 (非球面) d5 =0.20
6 =6.9081 d6 =3.50 nd6 =1.69680 νd6 =55.53
7 =-5.0000 d7 =1.00 nd7 =1.68893 νd7 =31.07
8 =∞ d8 =0.55 nd8 =1.52300 νd8 =55.00
9 =∞ d9 =3.70
非球面係数
(第1面)
K=1.6863
4=6.9227×10-3、 A6=-2.6684××10-4、A8=5.5740×10-6、A10=-5.1306×10-6
(第2面)
K=0
4=、1.1548×10-2、A6=3.2869×10-3
(第4面)
K=-313.1497
4=2.3253×10-3、 A6=4.8641×10-4
(第5面)
K=-4.0056
4=3.4202×10-4、A6=1.6288×10-4
また、平凹レンズL32は、有機無機複合材料からなる。無機成分としては、テトラノルマルブチルチタネート80g、ジイソプロポキシチタンビスエチルアセトアセテート60g、および3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン10.4gの混合物を用いた。これらの金属アルコキシドをそれぞれゾル−ゲル反応にて分子量1000〜100000程度まで高分子量化させて、反応過程で生成した副生成物や希釈溶剤の大部分を取り除いた無機成分混合液60gに、有機成分として、メチルメタクリレート8.4g、トリメチルプロパントリアクリレート1.4g、およびビスフェノールAジアクリレートのEO2モル付加物4.2gを用い、硬化剤として、光重合開始剤として長瀬産業社のイルガキュア500(登録商標)0.2gを添加し、均一に混合して有機無機複合材料溶液を得た。
また、本実施例の接合レンズの製造には、図7に示す金型を用いた。この金型は、リング状の金属製胴型11と、上側のレンズL31を押圧するための駆動ロッド12とで構成されている。金属製胴型11は、保持部11aを備えており、下側のフィルターFL2を所定の位置で保持できるようになっている。駆動ロッド12は上側のレンズL31と接する部分に支持部12aを備え、上側のレンズL31を支持しながら図示しない駆動源によって金属製胴型11内を摺動させることができるようになっている。金属製胴型11の内周面は、上側のレンズL31および下側のフィルターFL2の外周面が、該内周面と摺動可能に嵌合するように形成されている。また、金属製胴型11内には、上側のレンズL31の下側面と、下側のフィルターFL2の上側面と、金属製胴型11の内周面とで、レンズ成形用のキャビティが形成されるようになっている。さらに、金属製胴型11の胴体には、有機無機複合材料溶液をキャビティ内に注入するための注入口13と、注入された有機無機複合材料溶液のうちレンズの容量よりも余分な量の溶液を排出するための排出口14が設けられている。
図7に示される金型を使用した接合レンズの成形は、以下の手順で行った。
あらかじめ所望の形状に成形した下側のフィルターFL2を金属製胴型11の保持部11aで保持した状態で金属製胴型11に嵌合し、次いで、駆動ロッド12の支持部12aで支持された上側のレンズL31を、金属製胴型11内を摺動させながら第一段階の所定高さまで下降させてキャビティを形成した。次いで、キャビティ内を負圧にした状態で有機無機複合材料溶液を注入口13より注入してキャビティ内に充填していき、レンズL32の成形に必要な量を超えた余分量の有機無機複合材料溶液が排出口14からあふれ出てきた時点で有機無機複合材料溶液の注入を止めた。次いで、注入口13を塞ぎ上側のレンズL31を第二段階の高さにした。このとき、さらに余分の有機無機複合材料溶液を排出口14から排出した。次いで、下側のフィルターFL2の下方より図示省略した紫外線照射手段を用いて紫外線を照度約1mw/cm2で24時間照射し有機無機複合材料溶液を硬化させた。このとき、駆動ロッド12を介して有機無機複合材料溶液の硬化にともなう収縮にあわせて上側のレンズL31を下方にゆっくりと移動させ、硬化後にできあがるレンズL32の内部応力を低減させた。有機無機複合材料溶液が十分に硬化した後、駆動ロッド12を上昇させ、有機無機複合材料からなるレンズL32を介して上側のレンズL31と下側のフィルターFL2とが一体となった状態で、金属製胴型11から取り出し、支持部12aを上側のレンズL31から外して、レンズL31,L32及びフィルターFL2が一体的に接合された接合レンズが得られた。
本実施例の光学系によれば、温湿度などの環境の変動による性能の変化が小さく、十分な結像性能を有する小型の光学系を、容易に作製できる。
図8は本発明の実施例2にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。
実施例2の光学系は、電子的な撮像を行うためのカメラに用いる固定焦点距離の光学系であり、3つのレンズ群G1〜G3で構成されている。
第1群G1は、両面非球面の負メニスカスレンズL11で構成されている。第2群G2は、両面非球面の負メニスカスレンズL21で構成されている。第3群G3は、開口絞りSに続き、両凸レンズL31と両凹レンズL32と両凸レンズL33の3枚のレンズが一体的に接合された接合レンズと、赤外吸収能を有する赤外吸収フィルターFL2とで構成されている。
以下に、実施例2の光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ2
f=3.7mm、FNO=2.0、最大像高=2.25mm
1 =-5.9416 (非球面) d1 =0.9845 nd1 =1.52542 νd1 =55.78
2 =-12.7033(非球面) d2 =1.1926
3 =-8.5213(非球面) d3 =4.9998 nd3 =1.84666 νd3 =23.78
4=-4.5926(非球面) d4 =0.1500
5 =∞(絞り) d5 =0.8714
6 =10.5376 d6 =3.5000 nd6 =1.77250 νd6 =48.60
7=-3.0014 d7 =1.0000 nd7 =1.68893 νd7 =31.07
8=3.3659 d8 =3.0000 nd8 =1.71361 νd8 =47.45
9=-28.7185 d9 =0.1000
10=∞ d10 =0.5500 nd10=1.52300 νd10=55.00
11=∞ d11=0.7000
非球面係数
(第1面)
K=-27.4877
4=8.2326×10-3、A6=9.5509×10-5、A8=5.1998×10-5、A10=-7.3612×10-6
(第2面)
K=0
4=1.8639×10-2、A6=2.5716×10-3
(第3面)
K=0
4=1.5489×10-3、A6=-2.5902×10-4
(第4面)
K=-4.7918
4=-3.8249×10-3、A6=-1.0395×10-4
また、両凹レンズL32は、実施例1と同様の組成の有機無機複合材料からなり、実施例1と同様の成形方法で接合レンズを製造した。
本実施例の光学系によれば、実施例1と同様、温湿度などの環境の変動による性能の変化が小さく、十分な結像性能を有する小型の光学系を、容易に作製できる。
図9は本発明の実施例3にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。
実施例3の光学系は、電子的な撮像を行うためのカメラに用いる固定焦点距離の光学系であり、3枚のレンズが一体的に接合された接合レンズのみからなる1つのレンズ要素だけで構成されている。
具体的には、実施例3の光学系は、物体側より順に、両凸レンズL1’と両凹レンズL2’と物体側面が凸形状で像面側が平面形状の平凸レンズL3’の3枚のレンズが一体的に接合された接合レンズで構成され、絞り面が両凸レンズL1’の物体側面上に設定されている。
また、実施例3の光学系では、無限遠方の物体に対するベスト像が接合レンズの最終面から0.7mm離れた位置に結像するようになっている。
以下に、実施例3の光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ3
f=6mm、FNO=2.0、最大像高=1.8mm、画角2ω=35.0°
1=6.4277(絞り面) d1=4.5173 nd1=1.72916 νd1=54.68
2=-4.3411 d2=3.0845 nd2=1.56732 νd2=42.83
3=3.2588 d3=3.1426 nd3=1.77250 νd3=49.60
4=∞
また、両凹レンズL2’は、有機無機複合材料からなる。無機成分としては、ジルコニウムテトラノルマルブトキシド80g、アルミニウムトリイソプロポキシド48.8g、および3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン46.8gの混合物を用いた。これらの金属アルコキシドをそれぞれゾル−ゲル反応にて分子量1000〜100000程度まで高分子量化させて、反応過程で生成した副生成物や希釈溶剤の大部分を取り除いた無機成分混合液60gに、有機成分として、メチルメタクリレート21g、およびジメチロールトリシクロデカンジアクリレート9gを用い、硬化剤として、光重合開始剤として長瀬産業社のイルガキュア1700(登録商標)0.1gを添加し、均一に混合して有機無機複合材料溶液を得た。
また、成形方法は実施例1と同様の同様の方法を用いて接合レンズを製造した。
本実施例の光学系によれば、光学系が1つのレンズ要素だけで構成されているため、温湿度などの環境の変動による性能の変化が小さく、十分な結像性能を有する小型の光学系を、実施例1と比べてより容易に作製できる。
図10は本発明の実施例3の一変形例にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。
本変形例の光学系では、実施例3の光学系のレンズ最終面r4に、ガラス製の赤外吸収能を有する赤外カットフィルターFL2が積層されている。その他の構成は実施例3の光学系と同様である。
本変形例の光学系によれば、フィルターを含めて光学要素すべてが一体的に接合されているため、撮像装置の作製がより容易になる。
その具体例として、本変形例の光学系を用いた撮像ユニットの一例を図11に示す。図11の撮像ユニットは、図10に示した接合レンズを撮像素子と一体化させて構成されている。
接合レンズは、撮像素子20を有する電気基板21に接着され一体化されている。
この撮像ユニットによれば、ハウジングなどへの装着等の組み立て工程において光学系の光軸と撮像素子20の光軸とを調整する必要がないため、さらに撮像装置の作製が容易になる。
図12は本発明の実施例4にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。
実施例4の光学系は、電子的な撮像を行うためのカメラに用いる固定焦点距離の光学系であり、5枚のレンズ及びフィルターが一体的に接合された接合レンズのみからなる1つのレンズ要素だけで構成されている。
具体的には、実施例4の光学系は、物体側より順に、物体側面が凸形状で像側面が平面の平凸レンズL1”と、赤外吸収能とローパス機能とを兼ね備えた赤外カットローパスフィルターFL3と、物体側面が平面で像側面が凹形状の平凹レンズL2”と両凸レンズL3”と物体側面が凹形状で像側面が平面の平凹レンズL4”が一体的に接合された接合レンズで構成され、絞り面が平凸レンズL1”の物体側面上に設定されている。
また、実施例4の光学系では、無限遠方の物体に対するベスト像がちょうど接合レンズの最終面上r6に結像するようになっている。
以下に、実施例4の光学系を構成する光学部材の数値データを示す。
数値データ4
f=5.0mm、FNO=2.0、最大像高=1.8mm、画角2ω=35.0°
1=5.419(絞り面) d1=4.500 nd1=1.81600 νd1=46.62
2=∞ d2=1.20 nd2=1.51633 νd2=64.14
3=∞ d3=1.17 nd3=1.53172 νd3=48.91
4=3.120 d4=2.50 nd4=1.88300 νd4=40.78
5=-10.139 d5=1.0000 nd5=1.49216 νd5=57.50
6=∞
また、平凹レンズL2”は、有機無機複合材料からなる。無機成分としては、ニオビウムペンタエトキシド45g、メチルトリメトキシシラン62gおよび3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン28gの混合物を用いた。これらの金属アルコキシドをそれぞれゾル−ゲル反応にて分子量1000〜100000程度まで高分子量化させて、反応過程で生成した副生成物や希釈溶剤の大部分を取り除いた無機成分混合液40gに、有機成分として、メチルメタクリレート24g、およびトリプロピレングリコールジアクリレート16gを用い、硬化剤として、光重合開始剤として長瀬産業社のイルガキュア1700(登録商標)0.1gを添加し、均一に混合して有機無機複合材料溶液を得た。
また、成形方法は実施例1と同様の同様の方法を用いて接合レンズを製造した。
本実施例の光学系によれば、光学系が1つのレンズ要素だけで構成されているため、温湿度などの環境の変動による性能の変化が小さく、さらに、光学系のレンズ最終面上に結像するため、一体化されたレンズ要素を直接に撮像素子上に積層でき、十分な結像性能を有するより小型の光学系を容易に作製できる。
以上説明したように、本発明の光学系は、特許請求の範囲に記載された発明の他に、次のような特徴を有している。
(1)前記接合レンズが、少なくとも2枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとで構成されていることを特徴とする請求項7に記載の光学系。
(2)前記接合レンズが、少なくとも2枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとで構成されていることを特徴とする請求項8に記載の光学系。
(3)前記接合レンズを構成するレンズのうち、少なくとも1枚のレンズが、赤外線吸収能を有する光学部材と一体化されていることを特徴とする請求項7、8、上記(1)、(2)のいずれかに記載の光学系。
本発明の一実施形態にかかる光学系用いたズーム光学系の光軸に沿う断面図である。 本発明の他の実施形態にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかる赤外吸収能を付与した光学系の光軸に沿う断面図である。 本発明のさらに他の実施形態にかかる赤外吸収能を付与した光学系の別の例を示す光軸に沿う断面図である。 本発明の光学系に用いる接合レンズを成形するための金型の一例を示す断面図である。 本発明の実施例1にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。 本発明の実施例1の光学系に用いる接合レンズを成形するための金型の一例を示す断面図である。 本発明の実施例2にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。 本発明の実施例3にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。 本発明の実施例3の変形例にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。 本発明の実施例3の変形例の光学系と撮像素子とを一体化させた撮像ユニットの一構成例を示す図である。 本発明の実施例4にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。 一従来例にかかる光学系の光軸に沿う断面図である。
符号の説明
L1,L2,L3,L4, レンズ
L1’,L3” 両凸レンズ
L1”,L3’ 平凸レンズ
L2’ 両凹レンズ
L2”,L4” 平凹レンズ
L11 負メニスカスレンズ
L12 両凸レンズ
L13 正メニスカスレンズ
L21 負メニスカスレンズ
L22,L24 両凹レンズ
L23 両凸レンズ
L31,L33 両凸レンズ
L32 平凹レンズ
L41 両凹レンズ
L51,L53 両凸レンズ
L52 負メニスカスレンズ
FL1 ローパスフィルター
FL2 赤外カットフィルター
FL3 赤外カットローパスフィルター
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
S 開口絞り
1,11 金属製胴型
1a,11a 保持部
2 上側のレンズ
3,12 駆動ロッド
3a,12a 支持部
4 下側のレンズ
5 キャビティ
6,13 注入口
7,14 排出口
20 撮像素子
21 電気基板

Claims (10)

  1. 少なくとも3枚の光学部材が一体化された接合レンズを有する光学系において、
    前記接合レンズを構成する光学部材のうち、少なくとも1枚の光学部材が、有機無機複合材料からなるレンズであることを特徴とする光学系。
  2. 前記接合レンズの光学部材が、少なくとも2枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学系。
  3. 少なくとも3枚の光学部材が一体化された接合レンズのみからなる光学系において、
    前記接合レンズを構成する光学部材のうち、少なくとも1枚の光学部材が、有機無機複合材料からなるレンズであることを特徴とする光学系。
  4. 前記接合レンズの光学部材が、少なくとも2枚の正レンズと、少なくとも1枚の負レンズとで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の光学系。
  5. 前記接合レンズを構成する光学部材のうち、少なくとも1枚の光学部材が、赤外線吸収能を有する光学部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光学系。
  6. 前記接合レンズを構成する光学部材のうち、少なくとも1枚のレンズが、赤外線吸収能を有する光学部材と一体化されていることを特徴とする請求項2又は4に記載の光学系。
  7. 少なくとも3枚のレンズが一体化された接合レンズを有する光学系において、前記接合レンズを構成するレンズのうち、少なくとも1枚のレンズが、有機無機複合材料からなることを特徴とする光学系。
  8. 少なくとも3枚のレンズが一体化された接合レンズのみからなる光学系において、前記接合レンズを構成するレンズのうち、少なくとも1枚のレンズが、有機無機複合材料からなることを特徴とする光学系。
  9. 前記有機無機複合材料が、次の化学式(1)で表される金属アルコキシド又はその加水分解物から選ばれる、少なくとも1種類の無機成分を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光学系。
    化学式(1)
    1 a2 bM(OR3c
    但し、R1およびR2は同一又は異なる有機基で、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルケニル基、アリール基、ハロゲン化アリール基、シクロアルキル基、アシル基又はエポキシ基含有有機基、R3は炭素数1から6のアルキル基又はアリール基、MはAl、Be、Cu、Ge、Hf、La、Mg、Nb、Sc、Si、Ta、Ti、V、Y、Zn、Zrからなる群から選ばれる、少なくとも1種類の金属元素、aおよびbは0〜2、cは金属元素Mの価数−(a+b)から計算される正の整数である。
  10. 前記有機無機複合材料が、メタクリル酸、アクリル酸、メタクリ酸エステル又はアクリル酸エステルから選ばれる、少なくとも1種類の有機成分を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光学系。
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