JP2012026935A - センサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】外乱光の影響を受けにくく、且つ、小型化が可能なセンサ装置を提供する。
【解決手段】検知用レーザ401から出射された検知用レーザ光LB1を反射および透過するハーフミラー402と、ハーフミラー402で反射された検知用レーザ光LB1を検知対象空間405側へ反射させるMEMSミラー(光学ミラー)403と、ハーフミラー402を挟んでMEMSミラー403の反対側に位置し検知対象空間405内の物体406で反射された後にMEMSミラー403で反射されハーフミラー402を透過した検知用レーザ光LB1を検出する光検出部404と、光検出部404の出力に基づいて検知対象空間405内の物体406の有無を判断する判断部とを備え、検知用レーザ401・MEMSミラー403間の光軸OA1とMEMSミラー403・光検出部404間の光軸OA2とを、MEMSミラー403・ハーフミラー402間で一致させてある。
【選択図】図1
【解決手段】検知用レーザ401から出射された検知用レーザ光LB1を反射および透過するハーフミラー402と、ハーフミラー402で反射された検知用レーザ光LB1を検知対象空間405側へ反射させるMEMSミラー(光学ミラー)403と、ハーフミラー402を挟んでMEMSミラー403の反対側に位置し検知対象空間405内の物体406で反射された後にMEMSミラー403で反射されハーフミラー402を透過した検知用レーザ光LB1を検出する光検出部404と、光検出部404の出力に基づいて検知対象空間405内の物体406の有無を判断する判断部とを備え、検知用レーザ401・MEMSミラー403間の光軸OA1とMEMSミラー403・光検出部404間の光軸OA2とを、MEMSミラー403・ハーフミラー402間で一致させてある。
【選択図】図1
Description
本発明は、センサ装置に関するものである。
従来から、図11に示す構成の物体認識センサが提案されている(特許文献1)。この物体認識センサは、光ビームαを出射する発光素子501と、光ビーム整形用のレンズ502と、光ビームαを2次元的に走査させるための光スキャナ503と、受光素子504と、スキャナ駆動回路505と、信号処理部506とを備えている。
上述の発光素子501は、半導体レーザ素子や発光ダイオードなどにより構成されている。また、光ビーム整形用のレンズ502は、発光素子501から出射された光ビームαを集光もしくはコリメート化するために設けられている。
光スキャナ503は、振動プレート511と、圧電素子512とで構成されている。振動プレート511は、シリコン製の薄板材によって形成されており、曲げ変形モードおよび捩れ変形モードで共振する軸状の弾性変形部(トーションバー)513の一端にスキャン部514を設け、他端に振動入力部515を設けたものである。このスキャン部514の表面には、鏡面加工を施すことによってミラー面(図示せず)が形成されている。また、振動入力部515には、積層型の圧電素子512が接合されている。したがって、振動プレート511は、振動入力部515において圧電素子512に支持されており、スキャン部514は、弾性変形部513によって支持されている。
また、受光素子504は、フォトダイオードなどにより構成されている。
また、スキャナ駆動回路505は、弾性変形部513の曲げ変形モードの共振周波数に等しい周波数の交流電圧VB(t)と、捩れ変形モードの共振周波数に等しい周波数の交流電圧VT(t)とを重畳させた電圧V(t)を圧電素子512に印加する。したがって、弾性変形部513は、曲げ変形モードの振動と捩れ変形モードの振動とを同時に行い、スキャン部514を上下左右に回動させる(図11中のθB方向の回動が上下方向の回動、θT方向の回動が左右方向の回動である)。その結果、光スキャナ503は、発光素子501から出射された光ビームαを2次元の走査領域507内で連続的に走査することができる。
また、上述の物体認識センサでは、圧電素子512への印加電圧V(t)を検出することによって光ビームαの走査角(あるいは、スキャン部514の振れ角)を知ることができるので、圧電素子512への印加電圧値VB(t),VT(t)を走査角情報(あるいは、振れ角情報)510として、スキャナ駆動回路505から信号処理部506へ出力している。
また、この物体認識センサでは、光ビームαの走査領域507に物体508が存在すると、発光素子501から出射され光スキャナ503で走査された光ビームαが物体508の表面に入射して反射され、物体508で反射した散乱光が受光素子504に受光され、物体508の存在が検出される。ここで、物体認識センサでは、受光素子504の受光信号509が信号処理部506に入力される。そして、信号処理部506は、受光素子504からの受光信号509を受け取ると、その瞬間の走査角情報510を読み取り、これを座標に変換して物体508の2次元的な位置を検出する。
なお、特許文献1には、物体認識センサを、コード読取装置や、人体検出センサ、2次元光電センサなどの分野において使用することができる旨が記載されている。
ところで、図11に示した構成の物体認識センサのようなセンサ装置では、発光素子501とレンズ502と光スキャナ503とで構成される光学系の光軸と、受光素子504の光軸とが異なるので、受光素子504が外乱光の影響を受けやすく、センサ装置全体が大型化してしまう。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、外乱光の影響を受けにくく、且つ、小型化が可能なセンサ装置を提供することにある。
本発明のセンサ装置は、検知用レーザ光を出射する検知用レーザと、前記検知用レーザから出射された前記検知用レーザ光を反射および透過するハーフミラーと、前記ハーフミラーで反射された前記検知用レーザ光を検知対象空間側へ反射させるミラー面が可動部に設けられたMEMSデバイスからなる光学ミラーと、前記検知対象空間内の物体で反射された後に前記前記光学ミラーで反射された前記検知用レーザ光を検出する光検出部と、前記光検出部の出力に基づいて前記検知対象空間内の前記物体の有無を判断する判断部とを備え、前記検知用レーザ・前記光学ミラー間の光軸と前記光学ミラー・前記光検出部間の光軸とを、前記光学ミラー・前記ハーフミラー間で一致させてあることを特徴とする。
このセンサ装置において、前記検知対象空間内に配置される表示部と、前記表示部に所定の表示を行うための表示用レーザ光を出射する表示用レーザと、前記検知用レーザと前記ハーフミラーとの間に位置し前記表示用レーザから出射された前記表示用レーザ光を前記ハーフミラー側へ反射させ且つ前記検知用レーザからの前記検知用レーザ光を透過させるダイクロイックミラーとを備えることが好ましい。
このセンサ装置において、前記ハーフミラーと前記光検出部との間に位置し前記検知用レーザ光を前記光検出部の受光面に集光するレンズを備え、前記レンズは、前記表示部に対して結像関係になる位置に配置されてなることが好ましい。
このセンサ装置において、前記表示部は、前記検知用レーザ光と前記表示用レーザ光との両方を再帰反射するスクリーンからなることが好ましい。
このセンサ装置において、前記検知用レーザ光および前記表示用レーザ光の光路の周辺に配置され迷光を遮る遮光用部材を備えることが好ましい。
このセンサ装置において、前記検知用レーザ、前記ハーフミラー、前記光学ミラー、前記光検出部、前記表示用レーザ、前記ダイクロイックミラー、前記レンズ、および前記遮光用部材を収納した筐体を備え、前記筐体の内面が前記迷光を散乱する粗面であることが好ましい。
本発明のセンサ装置においては、外乱光の影響を受けにくく、且つ、小型化が可能となる。
以下、本実施形態のセンサ装置について図1〜8を参照しながら説明する。
センサ装置は、検知用レーザ光LB1を出射する検知用レーザ401と、検知用レーザ401から出射された検知用レーザ光LB1を反射および透過するハーフミラー402と、ハーフミラー402で反射された検知用レーザ光LB1を検知対象空間405側へ反射させるミラー面21(図3、図5(f)参照)が可動部20(図3、図4、図5(f)参照)に設けられたMEMS(micro electro mechanical systems)デバイスであるMEMSミラー403と、ハーフミラー402を挟んでMEMSミラー403の反対側に位置し検知対象空間405内の物体(図1に示した例では、指)406で反射された後にMEMSミラー403で反射された検知用レーザ光LB1を検出する光検出部404と、光検出部404の出力に基づいて検知対象空間405内の物体406の有無を判断する判断部(図示せず)とを備えている。ここで、光検出部404は、ハーフミラー402を透過した検知用レーザ光LB1を検出する。なお、本実施形態では、MEMSミラー403が、光学ミラーを構成している。
ところで、センサ装置は、検知用レーザ401・MEMSミラー403間の光軸OA1とMEMSミラー403・光検出部404間の光軸OA2とを、MEMSミラー403・ハーフミラー402間で一致させてある。
また、センサ装置は、検知対象空間405内に配置される表示部410と、表示部410に所定の表示を行うための表示用レーザ光LB2を出射する表示用レーザ411と、検知用レーザLB1とハーフミラー402との間に位置するダイクロイックミラー412を備えている。このダイクロイックミラー412は、表示用レーザ411から出射された表示用レーザ光LB2をハーフミラー402側へ反射させ且つ検知用レーザ401からの検知用レーザ光LB1を透過させるように光学設計されている。
また、ハーフミラー402は、検知用レーザ光LB1の一部を透過し残りを反射するように光学設計されている。したがって、ハーフミラー402は、検知用レーザ401から出射された検知用レーザ光LB1をMEMSミラー403側へ反射する機能と、検知対象空間405内の物体406もしくは表示部410で反射され更にMEMSミラー403で反射された検知用レーザ光LB1を透過する機能とを有するように光学設計されている。また、ハーフミラー402は、表示用レーザ411からの表示用レーザ光LB2を所定方向(MEMSミラー403側)へ反射させるように光学設計されている。要するに、ハーフミラー402は、MEMSミラー403側に、検知用レーザ光LB1の一部を反射し残りを透過させる半透過層が設けられており、この半透過層が、表示用レーザ光LB2を反射する波長選択層を兼ねている。
検知用レーザ401としては、検知用レーザ光LB1として赤外光を出射する第1の半導体レーザを用いている。また、表示用レーザ411としては、表示用レーザ光LB2として、赤色光を出射する第2の半導体レーザを用いている。
なお、図1(b)中の実線の矢印は、検知用レーザ401から出射された検知用レーザ光LB1の検知対象空間405への進行経路を示し、図1(c)中の実線の矢印は、表示部410で反射された検知用レーザLB1の進行経路を示し、図1(d)中の実線の矢印は、表示用レーザ411から出射された表示用レーザ光LB2の表示部410までの進行経路を示している。
しかして、センサ装置では、表示用レーザ411へ電力を供給する第2の電源のオンオフやデューティ比制御により、表示用レーザ411の点滅や調光を容易に行うことができ、表示部410に所定の像(例えば、図9に示すような仮想のスイッチ440の像)を表示させることができる。また、センサ装置は、表示部410に像を表示させるための光学系と物体406を検知するための光学系とでハーフミラー402を共用しているので、部品点数を削減でき、小型化および軽量化を図ることができる。
また、光検出部404は、赤外光に対して感度を有するフォトダイオードであり、受光光量に応じて出力が変化する。したがって、センサ装置では、検知用レーザ光LB1の光路上の物体406の有無に応じて、検知対象空間405内で検知用レーザ光LB1が反射される反射面の反射率が変化することにより、光検出部404の受光光量が変化する。すなわち、検知対象空間405において検知用レーザ光LB1の光路上に物体406が存在しない場合には、表示部410により反射面の反射率が決まるが、検知対象空間405において検知用レーザ光LB1の光路上に物体406が有る場合には、物体406により反射面の反射率が決まるので、反射面の反射率の差に応じて光検出部404の受光光量が変化する。
また、センサ装置は、ハーフミラー402と光検出部404との間に位置するレンズ407を備えている。ここで、レンズ407は、ハーフミラー402を透過した検知用レーザ光LB1を光検出部404の受光面404aに集光する。
レンズ407は、両凸レンズであり、表示部410に対して結像関係になる位置に配置されている。要するに、レンズ407は、図6(a)に示すように、検知用レーザ光LB1の光路上に物体406が存在しない場合に、光検出部404の光軸の方向において結像面が光検出部404の受光面404aに一致するように配置されており、光検出部404の受光面404aの位置で、検知用レーザ光LB1のスポット径が最小スポット径となる。したがって、図6(b)に示すように、検知用レーザ光LB1の光路上に物体406が存在する場合には、光検出部404の光軸の方向において結像面の位置がずれる。その結果、検知用レーザ光LB1の光検出部404での像414(図6(c)参照)が広がる(いわゆる像高が変化する、言い換えれば、ピントが合わずにぼけが生じる)ので、物体406の有無による光検出部404の受光光量の変化を大きくすることが可能となる。例えば、光検出部404の受光面404aの直径が1mmで、図6(a)のように、検知用レーザ光LB1の光路上に物体406が存在しない場合の像高が1mmであるとし、図6(b)のように、検知用レーザ光LB1の光路上に物体406が存在した場合の像高が2mmであるとすると、光検出部404での受光光量が激減する。したがって、物体406の反射率と表示部410の反射率の差とが比較的小さい場合でも、物体406の有無による受光光量の変化が大きくなる。
ところで、表示部410として検知用レーザ光LB1の反射光の輝度が、ランバートの余弦則(Lambert’s cosine law)に従うスクリーン(つまり、表示部410が検知用レーザ光LB1をランバート反射するスクリーン)を用いた場合には、物体406の存在しない場合の光検出部404の受光光量が小さく、物体406の有無による光検出部404の受光光量の変化が小さいので、S/N比が小さくなる。
そこで、表示部410は、検知用レーザ光LB1を再帰反射するスクリーンにより構成することが好ましい。要するに、表示部410を構成するスクリーンとしては、いわゆる再帰性反射スクリーンを用いることが好ましい。再帰性反射スクリーンは、入射光と同じ方向に反射光を出射させるスクリーンであり、高い反射指向性を有している。したがって、表示部410として、再帰性反射スクリーンを用いれば、物体406の存在しない場合の光検出部404の受光光量を大きくすることができ、物体406の有無による光検出部404の受光光量の変化を大きくすることが可能となり、S/N比を大きくすることが可能となる。これにより、センサ装置では、光検出部404の出力のS/N比の向上が可能となり、物体406の検知精度の向上を図れる。
再帰性反射スクリーンなどに用いる再帰性反射体としては、光を屈折させるためのガラスビーズを2次元的に配列した反射シートや、光を屈折させるためのプリズムレンズなどを2次元的に配列した反射シートなどが知られている(なお、この種の反射シートについては、例えば、http://www.kokusaku.com/3M.htm参照)。
MEMSミラー403は、図3、図4および図5(f)に示すように、半導体基板であるSOI(Silicon on Insulator)基板100を用いて形成され可動部20にミラー面21が設けられたミラー形成基板1を備えている。また、MEMSミラー403は、ミラー形成基板1においてミラー面21が設けられた一表面側に接合された第1のカバー基板2を備えている。また、MEMSミラー403は、ミラー形成基板1の他表面側に接合された第2のカバー基板3を備えている。
ミラー形成基板1は、上述のSOI基板100をバルクマイクロマシニング技術などにより加工することによって形成してある。このSOI基板100は、導電性を有する第1のシリコン層(活性層)100aと第2のシリコン層(シリコン基板)100bとの間に絶縁層(SiO2層)100cが介在している。なお、SOI基板100は、第1のシリコン層100aの厚さを30μm、第2のシリコン層100bの厚さを400μmに設定してあるが、これらの数値は一例であり、特に限定するものではない。また、SOI基板100の一表面である第1のシリコン層10cの表面は(100)面としてある。
ミラー形成基板1は、外側フレーム部10と、外側フレーム部10の内側に配置された上述の可動部20と、外側フレーム部10の内側で可動部20を挟む形で配置され外側フレーム部10と可動部20とを連結した一対の第1の捩りばね部30,30とを有する。各第1の捩りばね部30,30は、捩れ変形が可能となっている。
外側フレーム部10は、枠状(ここでは、矩形枠状)の形状であり、外周形状および内周形状それぞれが矩形状に形成されている。ここにおいて、MEMSミラーは、ミラー形成基板1および各カバー基板2,3それぞれの外周形状が、矩形状であり、各カバー基板2,3の外形寸法を、ミラー形成基板1の外形寸法に合わせてある。
また、第1のカバー基板2は、それぞれパイレックス(登録商標)ガラスなどからなる2枚のガラス板を厚み方向に重ねて接合することにより形成した第1のガラス基板200を用いて形成してある。また、第2のカバー基板3は、パイレックス(登録商標)ガラスなどからなる第2のガラス基板300を用いて形成してある。なお、第1のガラス基板200および第2のガラス基板300の厚さは、0.5mm〜1.5mm程度の範囲で設定してあるが、これらの数値は一例であり、特に限定するものではない。
ミラー形成基板1の外側フレーム部10は、SOI基板100の第1のシリコン層100a、絶縁層100c、第2のシリコン層100bそれぞれを利用して形成してある。そして、ミラー形成基板1は、外側フレーム部10のうち第1のシリコン層100aにより形成された部位が、第1のカバー基板2の外周部と全周に亘って接合され、外側フレーム部10のうち第2のシリコン層100cにより形成された部位が、第2のカバー基板3の外周部と全周に亘って接合されている。
また、ミラー形成基板1の可動部20および各捩りばね部30,30は、SOI基板100の第1のシリコン層100aを用いて形成されており、外側フレーム部10よりも十分に薄肉となっている。また、可動部20に設けられたミラー面21は、検知用レーザ401からの検知用レーザ光LB1および表示用レーザ411からの表示用レーザ光LB2を反射するものであり、可動部20において第1のシリコン層100aにより形成された部位上に形成した第2の金属膜(例えば、Al−Si膜など)からなる反射膜21aの表面により構成されている。なお、本実施形態では、反射膜21aの膜厚を500nmに設定してあるが、この数値は一例であり、特に限定するものではない。
以下では、図3の左側に示すように、平面視において一対の第1の捩りばね部30,30の並設方向に直交する方向をx軸方向、一対の第1の捩りばね部30,30の並設方向をy軸方向、x軸方向およびy軸方向に直交する方向をz軸方向として説明する。
ミラー形成基板1は、一対の第1の捩りばね部30,30がy軸方向に並設されており、可動部20が、外側フレーム部10に対して一対の第1の捩りばね部30,30の回りで変位可能となっている(y軸方向の軸回りで回動可能となっている)。つまり、一対の第1の捩りばね部30,30は、外側フレーム部10に対して可動部20が揺動自在となるように外側フレーム部10と可動部20とを連結している。言い換えれば、外側フレーム部10の内側に配置される可動部20は、可動部20から相反する2方向へ連続一体に延長された2つの第1の捩りばね部30,30を介して、外側フレーム部10に揺動自在に支持されている。ここで、一対の第1の捩りばね部30,30は、両者のy軸方向に沿った中心線同士を結ぶ直線が、平面視で可動部20の重心を通るように形成されている。なお、各捩りばね部30,30は、厚み寸法(z軸方向の寸法)を30μm、幅寸法(x軸方向の寸法)を、5μmに設定してあるが、これらの数値は一例であり、特に限定するものではない。また、外側フレーム部10の内周形状も矩形状に限らず、例えば、円形状でもよい。
上述のミラー形成基板1は、可動部20において一対の第1の捩りばね部30,30を結ぶ方向(一対の第1の捩りばね部30,30の並設方向)に直交する方向(つまり、x軸方向)の両側に形成された櫛形状の第1の可動電極22を備えている。さらに、ミラー形成基板1は、外側フレーム部10に形成され第1の可動電極22の複数の可動櫛歯片22bに対向する複数の固定櫛歯片12bを有する櫛形状の第1の固定電極12を備えている。ここにおいて、第1の可動電極22と第1の固定電極12とで、静電力により可動部20を駆動する静電駆動式の第1の駆動手段を構成している。なお、本実施形態では、第1の駆動手段が、静電力により可動部20を駆動するものであるが、静電駆動式に限らず、例えば、電磁力によって可動部20を駆動する電磁駆動式でもよいし、圧電素子によって可動部20を駆動する圧電駆動式でもよい。
第1の固定電極12は、平面視形状が櫛形状であり、外側フレーム部10のうちy軸方向に沿った枠片部において第1のシリコン層100aにより形成された部位の一部が、櫛骨部12aを構成している。そして、第1の固定電極12は、櫛骨部12aにおける可動部20との対向面(外側フレーム部10におけるy軸方向に沿った内側面)に、多数の固定櫛歯片12bが一対の第1の捩りばね部30,30の並設方向に沿って列設されている。ここで、各固定櫛歯片12bは、第1のシリコン層100aの一部により構成されている。
一方、第1の可動電極22は、可動部20における第1の固定電極12の櫛骨部12a側の櫛骨部22aの側面(可動部20におけるy軸方向に沿った側面)において、固定櫛歯片12bにそれぞれ対向する多数の可動櫛歯片22bが上記並設方向に列設されている。ここで、各可動櫛歯片22bは、第1のシリコン層100aの一部により構成されている。
第1の固定電極12と第1の可動電極22とは、それぞれの櫛骨部12a,22aが互いに対向し、第1の固定電極12の各固定櫛歯片12bが第1の可動電極22の櫛溝に入り組んでおり、固定櫛歯片12bと可動櫛歯片22bとが、y軸方向において互いに離間している。したがって、第1の駆動手段では、第1の固定電極12と第1の可動電極22との間に電圧が印加されることにより、第1の固定電極12と第1の可動電極22との間に互いに引き合う方向に作用する静電力が発生する。なお、y軸方向における固定櫛歯片12bと可動櫛歯片22bとの間の隙間は、例えば、2μm〜5μm程度の範囲で適宜設定すればよい。
ところで、可動部20は、外側フレーム部10に一対の第1の捩りばね部30,30を介して揺動自在に支持された枠状(ここでは、矩形枠状)の可動フレーム部23と、可動フレーム部23の内側に配置されミラー面21が設けられたミラー部24と、可動フレーム部23の内側でミラー部24を挟む形で配置され可動フレーム部23とミラー部24とを連結し捩れ変形が可能な一対の第2の捩りばね部25,25とを有している。
第2の捩りばね部25,25は、第1の捩りばね部30,30の並設方向(y軸方向)とは直交する方向(x軸方向)に並設されている。要するに、可動部20は、一対の第2の捩りばね部25,25がx軸方向に並設されており、ミラー部24が、可動フレーム部23に対して一対の第2の捩りばね部25,25の回りで変位可能となっている(x軸方向の軸回りで回動可能となっている)。つまり、一対の第2の捩りばね部25,25は、可動フレーム部23に対してミラー部24が揺動自在となるように可動フレーム部23とミラー部24とを連結している。言い換えれば、可動フレーム部23の内側に配置されるミラー部24は、ミラー部24から相反する2方向へ連続一体に延長された2つの第2の捩りばね部25,25を介して可動フレーム部23に揺動自在に支持されている。ここで、一対の第2の捩りばね部25,25は、両者のx軸方向に沿った中心線同士を結ぶ直線が、平面視でミラー部24の重心を通るように形成されている。なお、各第2の捩りばね部25は、厚み寸法(z軸方向の寸法)を30μm、幅寸法(y軸方向の寸法)を、30μmに設定してあるが、これらの数値は一例であり、特に限定するものではない。また、ミラー部24およびミラー面21の平面視形状は、矩形状に限らず、例えば、円形状でもよい。また、可動フレーム部23の内周形状も矩形状に限らず、例えば、円形状でもよい。
上述の説明から分かるように、ミラー部24は、一対の第1の捩りばね部30,30の軸回りの回動と、一対の第2の捩りばね部25,25の軸回りの回動とが可能である。要するに、MEMSミラー403は、ミラー部24のミラー面21が、2次元的に回動可能に構成されており、検知用レーザ光LB1および表示用レーザ光LB2を2次元的に走査することができる。ここで、可動部20は、可動フレーム部23における第1のカバー基板2側とは反対側に、可動フレーム部23を支持する枠状(矩形枠状)の支持体29が一体に設けられており、支持体29が可動フレーム部23と一体に回動可能となっている。
また、ミラー形成基板1は、ミラー部24において一対の第2の捩りばね部25,25を結ぶ方向(一対の第2の捩りばね部25,25の並設方向)に直交する方向(つまり、y軸方向)の両側に形成された櫛形状の第2の可動電極27と、可動フレーム部23に形成され第2の可動電極27の複数の可動櫛歯片27bに対向する複数の固定櫛歯片26bを有する櫛形状の第2の固定電極26とを備えている。そして、第2の可動電極27と第2の固定電極26とで、静電力によりミラー部24を駆動する静電駆動式の第2の駆動手段を構成している。
上述の第2の固定電極26は、平面視形状が櫛形状であり、櫛骨部26aが可動フレーム部23の一部により構成されている。そして、第2の固定電極26の櫛骨部26aにおけるミラー部24との対向面(可動フレーム部23におけるx軸方向に沿った内側面)には、多数の固定櫛歯片26bが、一対の第2の捩りばね部25,25の並設方向に沿って列設されている。一方、第2の可動電極27はミラー部24の一部により構成されており、第2の固定電極26の櫛骨部26a側の側面(ミラー部24におけるx軸方向に沿った側面)には、固定櫛歯片26bにそれぞれ対向する多数の可動櫛歯片27bが上記並設方向に列設されている。ここで、櫛形状の第2の固定電極26と櫛形状の第2の可動電極27とは、櫛骨部26a,27aが互いに対向し、第2の固定電極26の各固定櫛歯片26bが第2の可動電極27の櫛溝に入り組んでおり、固定櫛歯片26bと可動櫛歯片27bとが、x軸方向において互いに離間している。したがって、ミラー形成基板1は、第2の固定電極26と第2の可動電極22との間に電圧が印加されることにより、第2の固定電極26と第2の可動電極27との間に、互いに引き合う方向に作用する静電力が発生する。なお、x軸方向における固定櫛歯片26bと可動櫛歯片27bとの間の隙間は、例えば、2μm〜5μm程度の範囲で適宜設定すればよい。
また、ミラー形成基板1は、外側フレーム部10に、3つのパッド13が平面視において一直線上に並ぶように略等間隔で並設されている。これに対して、第1のカバー基板2は、各パッド13それぞれを各別に露出させる3つの貫通孔202が貫設されている。各パッド13は、平面視形状が円形状であり、第1の金属膜(例えば、Al−Si膜など)により構成されている。なお、本実施形態では、各パッド13の膜厚を500nmに設定してあるが、この数値は一例であり、特に限定するものではない。
ミラー形成基板1は、外側フレーム部10において第1のシリコン層100aにより形成された部位に複数(ここでは、3つ)のスリット10aを形成するとともに、可動部20の可動フレーム部23において第1のシリコン層100aにより形成された部位に複数(ここでは、4つ)のスリット20aを形成してある。これにより、ミラー形成基板1は、3つのパッド13のうち図3における真ん中のパッド13(13b)が第1の固定電極12と電気的に接続されて同電位となり、右側のパッド13(13a)が第1の可動電極22および第2の可動電極26と電気的に接続されて同電位となり、左側のパッド13(13c)がミラー部24の第2の可動電極27と電気的に接続されて同電位となっている。
ここで、外側フレーム部10の複数のスリット10aは、絶縁層100cに達する深さで形成されている。本実施形態におけるMEMSミラー403は、各スリット10aをトレンチとし、各スリット10aの平面視形状を外側フレーム部10の外側面側に開放されない形状とすることで、外側フレーム部10にスリット10aを形成した構造を採用しながらも、外側フレーム部10と第1のカバー基板2との接合性が低下するのを防止し、外側フレーム部10と各カバー基板2,3とで囲まれる空間の気密性を確保している。
また、可動部20における可動フレーム部23の各スリット20aは、トレンチとしてあり、SOI基板100の絶縁層100cの一部と第2のシリコン層100bの一部とで構成される上述の支持体29における絶縁層100cに達する深さに形成してある。要するに、MEMSミラー403では、可動フレーム部23に複数のスリット20aを形成した構成を採用しながらも、可動フレーム部23と支持体29とが、一対の第1の捩りばね部30,30の軸回りで一体に回動可能となっている。ここにおいて、支持体29は、可動フレーム部23のうち各固定櫛歯片26bおよび各可動櫛歯片22bを除く部位を覆う枠状に形成されている(図4参照)。また、可動フレーム部23の複数のトレンチ20aは、支持体29を含めた可動部20の重心が、平面視において一対の第1の捩りばね部30,30のy軸方向に沿った中心線を結ぶ直線の略真ん中に位置するように形状を設計してある。しかして、本実施形態におけるMEMSミラー403では、可動部20が一対の第1の捩りばね部30,30の軸回りでスムーズに揺動し、反射光の走査が適正に行われる。なお、本実施形態では、支持体29において第2のシリコン層100bにより構成される部位の厚さを、外側フレーム部10において第2のシリコン層100bにより構成される部位と同じ厚さに設定してあるが、同じに限らず、厚くしてもよいし薄くしてもよい。
第1のカバー基板2は、上述のように第1のガラス基板200を用いており、第1のガラス基板200の厚み方向に貫通して各パッド13それぞれを全周に亘って露出させる3つの貫通孔202が形成されている。ここにおいて、第1のガラス基板200の各貫通孔202は、ミラー形成基板1から離れるにつれて開口面積が徐々に大きくなるテーパ状に形成されている。各貫通孔202は、サンドブラスト法により形成してある。各貫通孔202の形成方法は、サンドブラスト法に限定するものではなく、ドリル加工法やエッチング法などを採用してもよい。
また、MEMSミラー403は、各パッド13の平面視形状を円形状としてあり、各貫通孔202の第1のミラー形成基板1側での開口径が各パッド13の直径よりも大きくなるようにしてある。各パッド13の直径は、0.5mmに設定してあるが、特に限定するものではない。また、各パッド13の平面視形状は、必ずしも円形状である必要はなく、例えば、正方形状としてもよいが、各貫通孔202の開口径を小さくするうえでは円形状の方が正方形状よりも好ましい。
ところで、各パッド13の一部が厚み方向において第1のカバー基板2に重なる場合には、各パッド13の厚みの影響で接合性や気密性が損なわれて製造時の歩留まり低下や、動作安定性の低下、経時安定性の低下の原因となる懸念がある。したがって、このような場合には、外側フレーム部10の幅寸法(外側フレーム部10の外側面と内側面との距離)を増大させる必要が生じて、MEMSミラー403の小型化が制限されてしまうことが考えられる。
これに対して、本実施形態におけるMEMSミラー403では、第1のカバー基板2が各パッド13と重なることがなく、第1のカバー基板2と外側フレーム部10との間に各パッド13の一部が介在することもない。したがって、MEMSミラー403では、第1のカバー基板2とミラー形成基板1の外側フレーム部10との接合が各パッド13により妨げられるのを防止することができる。その結果、MEMSミラー403では、各パッド13の厚みの影響で接合性や気密性が損なわれるのを防止することができ、外側フレーム部10の幅寸法を増大させずに歩留まりの向上による低コスト化を図れるとともに、動作安定性の低下、経時安定性の低下を抑制することが可能となる。
また、MEMSミラー403では、ミラー形成基板1の外側フレーム部10と各カバー基板2,3とで囲まれる気密空間を真空(真空雰囲気)とすることで、低消費電力化を図りつつ可動部20およびミラー部24の機械振れ角を大きくすることが可能となる。そこで、MEMSミラー403では、上記気密空間を真空とするとともに、第2のカバー基板3におけるミラー形成基板1との対向面において外側フレーム部10に接合される部位よりも内側の適宜部位に非蒸発型のゲッタ(図示せず)を設けてある。なお、非蒸発型のゲッタは、例えば、Zrを主成分とする合金やTiを主成分とする合金などにより形成すればよい。また、MEMSミラー403では、外側フレーム部10と第1のカバー基板2と第2のカバー基板3とで囲まれた上記気密空間を、不活性ガス雰囲気(例えば、ドライ窒素ガス雰囲気など)としてもよい。上述のMEMSミラー403では、上記気密空間を真空雰囲気と不活性ガス雰囲気とのいずれにしても、ミラー面21の酸化を防止できるから、ミラー面21の材料の選択肢が多くなるとともに、ミラー面21の反射特性の経時変化を抑制することができる。
第1のガラス基板200は、ミラー形成基板1との対向面に、可動部20の変位空間を確保するための第1の凹部201を有している。ここで、第1のガラス基板200は、上述のように2枚のガラス板を接合して形成されている。そこで、第1のガラス基板200は、ミラー形成基板1に近い側に配置するガラス板(以下、第1のガラス板と称する)において第1の凹部201に対応する部位に、厚み方向に貫通する開孔部を形成し、ミラー形成基板1から遠い側に配置するガラス板(以下、第2のガラス板と称する)を平板状としてある。したがって、第1のガラス基板200は、サンドブラスト加工などにより第1の凹部201が形成されたものに比べて、第1の凹部201の内底面を滑らかな表面とすることができ、第1の凹部201の内底面での拡散反射、光拡散、散乱損失などを低減できる。
また、第2のカバー基板3は、第2のガラス基板300におけるミラー形成基板1側の上記一表面に、可動部20の変位空間を確保するための第2の凹部301を形成してある。
ここにおいて、第2のガラス基板300の上記一表面に凹部301を形成する場合は、例えば、サンドブラスト法などにより形成すればよい。また、第2のカバー基板3についても、第1のカバー基板2と同様、2枚のガラス板を接合して形成してもよく、ミラー形成基板1に近い側に配置するガラス板(以下、第3のガラス板と称する)において第2の凹部301に対応する部位に厚み方向に貫通する開孔部を形成するとともに、ミラー形成基板1から遠い側に配置するガラス板(以下、第4のガラス板と称する)を平板状としてもよい。なお、第2のカバー基板3は、光を透過させる必要がないので、第2のガラス基板300に限らず、ミラー形成基板1との接合が容易で且つ半導体基板(SOI基板100)の材料であるSiとの線膨張率差が小さな材料により形成された基板であればよく、例えば、シリコン基板を用いて形成してもよく、この場合の第2の凹部301は、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して形成すればよい。
また、本実施形態におけるMEMSミラー403では、外側フレーム部10と第1のカバー基板2と第2のカバー基板3とで囲まれる気密空間を真空とすることで、低消費電力化を図りつつ可動部20の機械振れ角を大きくすることが可能となるので、上記気密空間を真空とするとともに、第2の凹部301の内底面に、上述のゲッタを配置してある。
なお、本実施形態では、第1のカバー基板2および第2のカバー基板3の厚さを0.5mm〜1.5mm程度の範囲で設定し、第1の凹部201および第2の凹部301の深さを300μm〜800μmの範囲で設定してあるが、これらの数値は一例であり、可動部20のz軸方向への変位量に応じて適宜設定すればよく(つまり、可動部20の回動運動を妨げない深さであればよく)、特に限定するものではない。
各ガラス基板200,300のガラス材料としては、硼珪酸ガラスであるパイレックス(登録商標)を採用しているが、硼珪酸ガラスに限らず、例えば、ソーダライムガラス、無アルカリガラス、石英ガラスなどを採用してもよい。
以下、MEMSミラー403の製造方法について図5を参照しながら説明するが、図5の(a)〜(f)は図3のA−B断面に対応する部分の概略断面を示している。
まず、半導体基板であるSOI基板100の上記一表面側および上記他表面側それぞれに熱酸化法などによりシリコン酸化膜111a,111bを形成する酸化膜形成工程を行うことによって、図5(a)に示す構造を得る。
その後、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用してSOI基板100の上記一表面側のシリコン酸化膜(以下、第1のシリコン酸化膜と称する)111aをパターニングする第1のシリコン酸化膜パターニング工程を行うことによって、図5(b)に示す構造を得る。この第1のシリコン酸化膜パターニング工程では、第1のシリコン酸化膜111aのうち、可動部20において反射膜21aの形成予定領域以外の部分、第1の捩りばね部30,30などに対応する部位などが残るように、第1のシリコン酸化膜111aをパターニングする。
第1のシリコン酸化膜パターニング工程の後、SOI基板100の上記一表面側に所定膜厚(例えば、500nm)の金属膜(例えば、Al−Si膜)をスパッタ法や蒸着法などにより成膜する金属膜形成工程を行い、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を利用して金属膜をパターニングすることにより各パッド13および反射膜21aを形成する金属膜パターニング工程を行うことによって、図5(c)に示す構造を得る。なお、本実施形態では、各パッド13と反射膜21aとの材料および膜厚を同じに設定してあるので、各パッド13と反射膜21aとを同時に形成しているが、各パッド13と反射膜21aとの材料や膜厚が相違する場合には、各パッド13を形成するパッド形成工程と反射膜21aを形成する反射膜形成工程とを別々に設ければよい。
上述の各パッド13および反射膜21aを形成した後、SOI基板100の上記一表面側で、第1のシリコン層100aのうち可動フレーム部23、ミラー部24、一対の第1の捩りばね部30,30、一対の第2の捩りばね部25,25、外側フレーム部10、第1の固定電極12、第2の可動電極22、第2の固定電極26、第2の可動電極27に対応する部位を覆うようにパターニングされた第1のレジスト層131を形成する。その後、第1のレジスト層131をマスクとして、第1のシリコン層100aを絶縁層100cに達する深さ(第1の所定深さ)までエッチングすることにより第1のシリコン層100aをパターニングする第1のシリコン層パターニング工程(表面側パターニング工程)を行うことによって、図5(d)に示す構造を得る。第1のシリコン層パターニング工程での第1のシリコン層100aのエッチングは、誘導結合プラズマ型のエッチング装置などのように、異方性の高いエッチングが可能なドライエッチング装置により行えばよい。また、第1のシリコン層パターニング工程では、絶縁層100cをエッチングストッパ層として利用している。
上述の第1のシリコン層パターニング工程の後、SOI基板100の上記一表面側の第1のレジスト層131を除去する。その後、SOI基板100の上記一表面側の全面に第2のレジスト層132を形成する。続いて、SOI基板100の他表面側で、第2のシリコン層100bのうち外側フレーム部10、支持体29に対応する部位以外を露出させるようにパターニングされた第3のレジスト層133を形成する。その後、第3のレジスト層133をマスクとして、第2のシリコン層100bを絶縁層100cに達する深さ(第2の所定深さ)までエッチングすることにより第2のシリコン層100bをパターニングする第2のシリコン層パターニング工程を行うことによって、図5(e)に示す構造を得る。第2のシリコン層パターニング工程での第2のシリコン層100bのエッチングは、誘導結合プラズマ型のエッチング装置などのように、異方性が高く垂直深堀が可能なドライエッチング装置により行えばよい。また、第2のシリコン層パターニング工程では、絶縁層100cをエッチングストッパ層として利用している。
上述の第2のシリコン層パターニング工程の後、SOI基板100の絶縁層100cの不要部分をSOI基板100の上記他表面側からエッチングする絶縁層パターニング工程を行うことでミラー形成基板1を形成する。続いて、第2のレジスト層132および第3のレジスト層133を除去する。その後、ミラー形成基板1と、第1のカバー基板2および第2のカバー基板3とを陽極接合などにより接合する接合工程を行うことによって、図5(f)に示す構造のMEMSミラー403を得る。
上述の接合工程では、ミラー形成基板1のミラー面21を保護する観点から、第1のカバー基板2とミラー形成基板1とを接合する第1の接合過程を行ってから、ミラー形成基板1と第2のカバー基板3とを接合する第2の接合過程を行うことが好ましい。ここで、第1の接合過程では、先ず、第1のガラス基板200に第1の凹部201や各貫通孔202などを形成した第1のカバー基板2とミラー形成基板1とを重ねた積層体を、所定真空度(例えば、10Pa以下)の真空中で所定の接合温度(例えば、300℃〜400℃程度)に加熱した状態で、第1のシリコン層100aと第1のカバー基板2との間に第1のカバー基板2側を低電位側として所定電圧(例えば、400V〜800V程度)を印加し、この状態を所定の接合時間(例えば、20分〜60分程度)だけ保持すればよい。また、第2の接合過程では、上述の第1の接合過程に準じて、第2のシリコン層100bと第2のカバー基板3との陽極接合を行う。なお、ミラー形成基板1と各カバー基板2,3を接合する接合方法は、陽極接合に限らず、例えば、常温接合法などでもよい。また、第1のシリコン層パターニング工程の後に、SOI基板100と第1のカバー基板2とを接合し、その後、第2のシリコン層パターニング工程、絶縁層パターニング工程を行うことでミラー形成基板1を形成し、その後、ミラー形成基板1と第2のカバー基板3とを接合するようにしてもよい。
次に、MEMSミラー403の動作について説明する。
MEMSミラー403では、互いに対向する第1の可動電極22と第1の固定電極12との間に、可動部20を駆動するためのパルス電圧を一対のパッド13,13を介して印加することにより、第1の可動電極22・第1の固定電極12間に静電力が発生し、可動部20がy軸方向の軸回りで回動する。しかして、MEMSミラー403では、第1の可動電極22・第1の固定電極12間に所定の駆動周波数のパルス電圧を印加することにより、周期的に静電力を発生させることができ、可動部20を揺動させることができる。
ここで、上述の可動部20は、内部応力に起因して、静止状態でも水平姿勢(xy平面に平行な姿勢)ではなく、きわめて僅かであるが傾いているので、例えば、第1の可動電極22・第1の固定電極12間にパルス電圧が印加されると、静止状態からであっても、可動部20に略垂直な方向(z軸方向)の駆動力が加わり、可動部20が一対の第1の捩りばね部30,30を回動軸として当該一対の第1の捩りばね部30,30を捩りながら回動する。そして、第1の可動電極22・第1の固定電極12間の駆動力を、可動櫛歯片22bと固定櫛歯片12bとが完全に重なりあうような姿勢となったときに解除すると、可動部20は、慣性力により、一対の第1の捩りばね部30,30を捩りながら回動し続ける。そして、可動部20の回動方向への慣性力と、一対の第1の捩りばね部30,30の復元力とが等しくなったとき、当該回動方向への可動部20の回動が停止する。このとき、第1の可動電極22・第1の固定電極12間に再びパルス電圧が印加されて静電力が発生すると、可動部20は、一対の第1の捩りばね部30,30の復元力と第1の駆動手段の駆動力とにより、それまでとは逆の方向への回動を開始する。可動部20は、第1の駆動手段の駆動力と一対の第1の捩りばね部30,30の復元力とによる回動を繰り返して、一対の第1の捩りばね部30,30を回動軸として揺動する。
なお、第1の可動電極22・第1の固定電極12間への駆動電圧の印加形態や周波数は特に限定するものではなく、例えば、第1の可動電極22・第1の固定電極12間に印加する電圧を正弦波電圧としてもよい。
ところで、MEMSミラー403は、例えば、第1の可動電極22および第2の固定電極26が電気的に接続されたパッド13aの電位を基準電位として、第1の固定電極12および第2の可動電極27それぞれの電位を周期的に変化させることにより、可動部20を一対の第1の捩りばね部30,30の軸回りで回動させることができるとともに、ミラー部24を一対の第2の捩りばね部25,25の軸回りで回動させることができる。要するに、本実施形態におけるMEMSミラー403では、対向する第1の固定電極12と第1の可動電極22との間に、可動部20を駆動するためのパルス電圧を一対のパッド13b,13aを介して印加することにより、第1の固定電極12・第1の可動電極22間に静電力が発生し、可動部20がy軸方向の軸回りで回動する。また、このMEMSミラー403では、対向する第2の固定電極26と第2の可動電極27との間に、ミラー部24を駆動するためのパルス電圧を一対のパッド13a,13cを介して印加することにより、第2の固定電極26・第2の可動電極27間に静電力が発生し、ミラー部24がx軸方向の軸回りで回動する。しかして、本実施形態におけるMEMSミラー403では、第1の固定電極12・第1の可動電極22間に所定の第1の駆動周波数のパルス電圧を印加することにより、周期的に静電力を発生させることができ、可動部20全体を揺動させることができ、さらに、第2の固定電極26・第2の可動電極27間に所定の第2の駆動周波数のパルス電圧を印加することにより、周期的に静電力を発生させることができ、可動部20のミラー部24を揺動させることができる。なお、ミラー形成基板1は、外側フレーム部10と第1のカバー基板2とで囲まれた空間側において、第1のシリコン層100aの反射膜21aが形成されていない部位の表面に、シリコン酸化膜111a(図5(f)参照)が形成されている。
本実施形態におけるMEMSミラー403では、第1の固定電極12・第1の可動電極22間に、可動部20と一対の第1の捩りばね部30,30とにより構成される振動系の共振周波数の略2倍の周波数のパルス電圧を印加することにより、可動部20が共振現象を伴って駆動され、機械振れ角(xy平面に平行な水平面を基準としたときの傾き)が大きくなる。また、本実施形態におけるMEMSミラー403では、第2の固定電極26・第2の可動電極27間に、ミラー部24と一対の第2の捩りばね部25,25とにより構成される振動系の共振周波数の略2倍の周波数のパルス電圧を印加することにより、ミラー部24が共振現象を伴って駆動され、機械振れ角(可動フレーム部23における第1のカバー基板2側の表面に平行な面を基準としたときの傾き)が大きくなる。
ところで、上記判断部は、検知用レーザ401を駆動する第1のレーザ駆動装置、表示用レーザ411を駆動する第2のレーザ駆動装置、およびMEMSミラー403を駆動するミラー駆動装置を制御するマイクロコンピュータなどからなる制御装置(図示せず)に設けてある。ここにおいて、ミラー駆動装置は、第1の可動電極22と第1の固定電極12とで構成される第1の駆動手段と、第2の可動電極27と第2の固定電極26とで構成される第2の駆動手段と、第1の駆動手段に第1の駆動電圧を印加し且つ第2の駆動手段に第2の駆動電圧を印加する電源とで構成されている。
上記制御装置は、ミラー駆動装置において、電源からMEMSミラー403の第1の駆動手段に印加する第1の駆動電圧に、固定フレーム部10に対する可動部20の機械振れ角を検知するための第1の直流バイアス電圧を重畳して印加させるとともに、電源からMEMSミラー403の第2の駆動手段に印加する第2の駆動電圧に、可動フレーム部23に対するミラー部24の機械振れ角を検知するための第2の直流バイアス電圧を重畳して印加させるようにしている。
ここで、固定フレーム部10に対する可動部20の相対的な位置(機械振れ角)の変化に応じて第1の直流バイアス電圧に微小な電圧変化が生じるから、上記制御装置において、可動部20を駆動するための一対のパッド13b,13a間の第1の直流バイアス電圧を監視することにより、固定フレーム部10に対する可動部20の傾きを検知することができる。また、可動フレーム部23に対するミラー部24の相対的な位置(機械振れ角)の変化に応じて第2の直流バイアス電圧に微小な電圧変化が生じるから、上記制御装置において、ミラー部24を駆動するための一対のパッド13a,13c間の第2の直流バイアス電圧を監視することにより、可動フレーム部23に対するミラー部24の傾きを検知することができる。上記制御装置は、これらの傾きに基づいてミラー面21の中心の法線方向を求めることができ、当該ミラー面21により反射される検知用レーザ光LBおよび表示用レーザ光LB2の反射方向(表示部410上の走査位置)を求めることができる。なお、上記制御装置は、表示部410に表示させる所定の像に応じて、MEMSミラー403の反射方向と表示用レーザ411の駆動条件とを1対1で対応付けたデータを記憶したメモリを備えており、当該メモリに記憶された上記データに基づいて表示用レーザ411の駆動条件を変化させる。
したがって、センサ装置は、例えば、図9に示すように、屋内の壁面460においてドア470の近くに表示部410を設置し、表示部410に、外部機器(例えば、照明器具、エアコン、テレビなど)をオンオフ制御するための仮想のスイッチ(以下、バーチャルスイッチと称する)440の像を表示させることができるとともに、検知対象空間405内の任意の位置での物体406の有無を検知することが可能となる。図9の例では、バーチャルスイッチ440の像において、“ON”の文字の左側の四角形の像からなる仮想の第1のスイッチ要素441の位置に物体406が有る場合と、“OFF”の文字の左側の四角形の像からなる仮想の第2のスイッチ要素442の位置に物体406が有る場合とを、上記判断部において判別することが可能となる。したがって、上記判断部の判別結果に応じて、外部機器と当該外部機器へ電力を供給する電源との間に挿入されているスイッチをオンオフ制御するためのリモートコントロール信号を外部機器へ送信する送信部(アンテナなど)を設けておけば、屋内の壁などの造営材に埋込型の配線器具の一種である埋込型のスイッチなどを埋め込むための埋込穴を形成したり、埋込型の配線器具を施工するための先行配線を壁裏などに設けたりすることなく、表示部410を造営材の表面からなる壁面460に設置することによりバーチャルスイッチ440を設けることが可能となる。なお、表示部410を造営材に設置するにあたっては、例えば、予め裏面側に設けられた感圧性の接着剤などにより造営材に貼り付ければよい。
上述のセンサ装置は、図7に示すように、検知用レーザ401、ハーフミラー402、MEMSミラー403、光検出部404、表示用レーザ411、ダイクロイックミラー412、レンズ407などを収納する筐体420を備えている。なお、筐体420内には、MEMSミラー403で反射され検知対象空間405側へ向う検知用レーザ光LB1(図1(b)参照)および表示用レーザ光LB2(図1(d)参照)、並びに、検知対象空間405内の表示部410や物体406で反射されMEMSミラー403へ向う検知用レーザ光LB1(図1(c)参照)、を通過させる通過部(図示せず)が形成されている。この通過部は、貫通孔でもよいし、検知用レーザ光LB1および表示用レーザ光LB2を透過する材料により形成されたものでもよい。また、筐体420内には、検知用レーザ401、ハーフミラー402、MEMSミラー403、光検出部404、表示用レーザ411、ダイクロイックミラー412、レンズ407などを位置決めして保持する保持部材(図示せず)が配置されている。
ところで、上述のセンサ装置では、検知用レーザ光LB1の一部が、ハーフミラー402やMEMSミラー403などで散乱されたり、筐体420の内面で反射されたりして、光検出部404の受光面404aに到達する迷光となってしまい、光検出部404の出力のS/N比が低下してしまう懸念がある。
そこで、センサ装置は、検知用レーザ光LB1および表示用レーザ光LB2の光路の周辺に配置され迷光を遮る遮光用部材430を備えることが好ましい。センサ装置では、遮光用部材430を設けることにより、光検出部404に到達する迷光を低減でき、光検出部404の出力のS/N比の向上を図れる。遮光用部材430は、黒色の樹脂の成形品により構成してあるが、迷光を遮ることができればよく、遮光用部材430の材料や形成方法は特に限定するものではない。なお、図示例では、6個の遮光用部材430を設けてあるが、遮光用部材430の数は特に限定するものではなく、1個でもよい。
また、センサ装置は、筐体420の内面が、迷光を散乱する粗面となっていることが好ましい。これにより、センサ装置は、光検出部404の受光面404aに到達する迷光を低減することが可能となる。筐体420の内面を粗面とする加工方法としては、例えば、ブラスト加工などがある。また、筐体420の内面に入射して光検出部404の受光面404aに到達する迷光を低減する手段は、筐体420の内面を粗面とする例に限らない。例えば、筐体420の材料が金属の場合には、筐体420の内面側を黒色の塗装材料により塗装してもよいし、黒色のアルマイトを形成してもよい。
上述のセンサ装置の組み立てにあたっては、まず、筐体420の一部を構成するボディ420a(図8(a)参照)を用意し、ボディ420aに上記保持部材を取り付けてから、図8(b)に示すように、ボディ420a内に、検知用レーザ401、ハーフミラー402、MEMSミラー403、光検出部404、表示用レーザ411、ダイクロイックミラー412、レンズ407などを配置し、検知用レーザ401を駆動して光検出部404の出力が最大となるように光軸を調整する(パッシブアライメントを行う)。続いて、図8(c)に示すように、遮光用部材430を配置する。その後、ボディ420aとともに筐体420を構成するカバー(図示せず)をボディ420aに結合すればよい。
以上説明した本実施形態のセンサ装置では、検知用レーザ401と、検知用レーザ401から出射された検知用レーザ光LB1を反射および透過するハーフミラー402と、ハーフミラー402で反射された検知用レーザ光LB1を検知対象空間405側へ反射させるMEMSミラー403と、ハーフミラー402を挟んでMEMSミラー403の反対側に位置し検知対象空間405内の物体406で反射された後にMEMSミラー403で反射された検知用レーザ光LB1を検出する光検出部404と、光検出部404の出力に基づいて検知対象空間405内の物体406の有無を判断する上記判断部とを備え、検知用レーザ401・MEMSミラー403間の光軸OA1とMEMSミラー403・光検出部404間の光軸OA2とを、MEMSミラー403・ハーフミラー402間で一致させてあるので、外乱光の影響を受けにくく、且つ、小型化が可能となる。
また、本実施形態のセンサ装置では、検知対象空間405内に配置される表示部410と、表示用レーザ411と、検知用レーザ401とハーフミラー402との間に位置し表示用レーザ411から出射された表示用レーザ光LB2をハーフミラー402側へ反射させ且つ検知用レーザ401からの検知用レーザ光LB1を透過させるダイクロイックミラー412とを備え、ハーフミラー402が、表示用レーザ401からの表示用レーザ光LB2をMEMSミラー403側へ反射させるので、表示部410に像を表示させるための光学系と物体406を検知するための光学系とでハーフミラー402およびMEMSミラー403を共用しているので、両光学系の光軸の大部分を同軸上に揃えることができ、これらの光学系で別々の光路を設定する場合に比べて、小型化および軽量化を図ることができるとともに、検知対象空間405内での検知用レーザ光LB1と表示用レーザ光LB2との光路を精度良く一致させることが可能となる。
ところで、センサ装置は、図1(a)の構成の配置に限らず、例えば、図10に示す構成の配置でもよい。ここで、光検出部404は、ハーフミラー402で反射された検知用レーザ光LB1を検出する。この図10の構成においても、図1(a)の構成と同様、検知用レーザ401・MEMSミラー403間の光軸OA1とMEMSミラー403・光検出部404間の光軸OA2とを、MEMSミラー403・ハーフミラー402間で一致させてある。
また、上述の各センサ装置では、表示用レーザ412、ダイクロイックミラー412、表示部410などを備えているが、これらは、センサ装置の用途に応じて適宜設ければよい。また、光学ミラーを構成するMEMSミラー403については、検知用レーザ光LB1を必ずしも2次元的に走査する必要はなく、センサ装置の用途に応じて反射方向を特定の一方向に固定してもよい。また、物体406は、人の手の指に限るものではない。
20 可動部
21 ミラー面
401 検知用レーザ
402 ハーフミラー
403 MEMSミラー(光学ミラー)
404 光検出部
405 検知対象空間
406 物体
407 レンズ
410 表示部
411 表示用レーザ
412 ダイクロイックミラー
420 筐体
430 遮光用部材
LB1 検知用レーザ光
LB2 表示用レーザ光
OA1 光軸
OA2 光軸
21 ミラー面
401 検知用レーザ
402 ハーフミラー
403 MEMSミラー(光学ミラー)
404 光検出部
405 検知対象空間
406 物体
407 レンズ
410 表示部
411 表示用レーザ
412 ダイクロイックミラー
420 筐体
430 遮光用部材
LB1 検知用レーザ光
LB2 表示用レーザ光
OA1 光軸
OA2 光軸
Claims (6)
- 検知用レーザ光を出射する検知用レーザと、前記検知用レーザから出射された前記検知用レーザ光を反射および透過するハーフミラーと、前記ハーフミラーで反射された前記検知用レーザ光を検知対象空間側へ反射させるミラー面が可動部に設けられたMEMSデバイスからなる光学ミラーと、前記検知対象空間内の物体で反射された後に前記前記光学ミラーで反射された前記検知用レーザ光を検出する光検出部と、前記光検出部の出力に基づいて前記検知対象空間内の前記物体の有無を判断する判断部とを備え、前記検知用レーザ・前記光学ミラー間の光軸と前記光学ミラー・前記光検出部間の光軸とを、前記光学ミラー・前記ハーフミラー間で一致させてあることを特徴とするセンサ装置。
- 前記検知対象空間内に配置される表示部と、前記表示部に所定の表示を行うための表示用レーザ光を出射する表示用レーザと、前記検知用レーザと前記ハーフミラーとの間に位置し前記表示用レーザから出射された前記表示用レーザ光を前記ハーフミラー側へ反射させ且つ前記検知用レーザからの前記検知用レーザ光を透過させるダイクロイックミラーとを備えることを特徴とする請求項1記載のセンサ装置。
- 前記ハーフミラーと前記光検出部との間に位置し前記検知用レーザ光を前記光検出部の受光面に集光するレンズを備え、前記レンズは、前記表示部に対して結像関係になる位置に配置されてなることを特徴とする請求項2記載のセンサ装置。
- 前記表示部は、前記検知用レーザ光と前記表示用レーザ光との両方を再帰反射するスクリーンからなることを特徴とする請求項2または請求項3記載のセンサ装置。
- 前記検知用レーザ光および前記表示用レーザ光の光路の周辺に配置され迷光を遮る遮光用部材を備えることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか1項に記載のセンサ装置。
- 前記検知用レーザ、前記ハーフミラー、前記光学ミラー、前記光検出部、前記表示用レーザ、前記ダイクロイックミラー、前記レンズ、および前記遮光用部材を収納した筐体を備え、前記筐体の内面が前記迷光を散乱する粗面であることを特徴とする請求項5記載のセンサ装置。
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