JP2012026520A - 変速機制御装置 - Google Patents

変速機制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012026520A
JP2012026520A JP2010166377A JP2010166377A JP2012026520A JP 2012026520 A JP2012026520 A JP 2012026520A JP 2010166377 A JP2010166377 A JP 2010166377A JP 2010166377 A JP2010166377 A JP 2010166377A JP 2012026520 A JP2012026520 A JP 2012026520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
clutch
transmission
vehicle
control pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010166377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5601918B2 (ja
Inventor
Yuichiro Takemori
祐一郎 竹森
Seiichi Ogawa
誠一 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2010166377A priority Critical patent/JP5601918B2/ja
Publication of JP2012026520A publication Critical patent/JP2012026520A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5601918B2 publication Critical patent/JP5601918B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】 トルクコンバータの直結クラッチが開放されているとき、アクセルペダルの操作量に拘らずに燃料消費量を低減可能な変速機制御装置を提供する。
【解決手段】 制御手段54a2は、CVT14の変速比を車両の走行速度、アクセルペダルの操作量AP及び所定の制御パターンに基づいて制御する。アクセルペダルの操作量APが所定値未満である場合に、判定手段54a1によってロックアップクラッチ16dが開放されていると判定されたときには、ロックアップクラッチ16dが締結されていると判定されたときに比べて、車速に応じてCVT14に入力される回転数が大きくなるような別の制御パターンに変更する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、直結クラッチを備えるトルクコンバータと変速機とを有する車両の変速機制御装置に関する。
従来、入力側に、ロックアップクラッチを備えるトルクコンバータを組み合わせた無段変速機の変速制御装置が提案されている(特許文献1)。これによれば、種々の過渡時にロックアップクラッチが開放されるが、そのときには、無段変速機の変速比を低速段側(変速比が大きい側)になるように補正している。ここで、変速比とは、入力回転数を出力回転数で除算して表される比である。
ところで、無段自動変速機(所謂、CVT)を搭載した車両の電子制御装置は、無段自動変速機の入力側の回転数が目標として設定された回転数になるように、エンジンの回転数を制御する。そのため、直結クラッチ(ロックアップクラッチ)が開放されてトルクコンバータの入力と出力との伝達効率が低下すると、無段自動変速機の入力側の回転数を目標の回転数とするために、直結クラッチが締結しているときよりもエンジンの回転数が高くなるように制御される。このとき、変速比が通常の変速比より大きくなると、エンジンの回転数は更に高くなる。
特許第3187865号公報
上記特許文献1の技術では、ロックアップクラッチが開放されているときには、アクセルペダルの操作量に拘らず、変速機の変速比が大きくなるように補正される。
しかしながら、エンジンの駆動力によって走行する場合のようにアクセルペダルが操作されているときに、エンジンの回転数が高くなると燃料消費量(以下、「燃費」という)も増加する。従って、直結クラッチが開放されているときに変速比が大きくなるように補正すると、エンジンは通常より高い回転数で駆動力を発生するため、燃費の増大をもたらす。
一方、車両のアクセルペダルが操作されていないとき、エンジンの回転数がエンジンの作動を維持するための回転数(以下、「アイドリング回転数」という)以上の場合には、燃費を低減するために燃料消費を停止する所謂フューエルカットが行なわれている。
しかし、上記のように、直結クラッチが開放されてトルクコンバータの入力と出力との伝達効率が小さくなると、走行中に回転する車輪から変速機を介してエンジンを回転させるトルクが、直結クラッチを締結しているときに比べて低下する。そのため、アイドリング回転数より低くならないように回転数を保持するために燃料を使用する必要がある。これによって、フューエルカットの期間が短くなり、燃費が増大することになる。
そこで、本発明は、直結クラッチが開放されているときに、アクセルペダルの操作量に拘らず燃費を低減可能な変速機制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、直結クラッチを備えるトルクコンバータを介して入力された車両の駆動源の出力を変速して出力する変速機と、当該車両のアクセルペダルの操作量を検出する操作量検出手段とを有する車両の変速機制御装置であって、前記直結クラッチが開放されているか否かを判定する判定手段と、前記変速機の変速比を、当該車両の走行速度、前記操作量及び所定の制御パターンに基づいて制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記操作量が所定値未満である場合に、前記判定手段によって前記直結クラッチが開放されていると判定されたときには、前記直結クラッチが締結されているときに比べて、前記走行速度に応じて前記変速機に入力される回転数が大きくなるように前記制御パターンを別の制御パターンに変更することを特徴とする。
本発明によれば、制御手段は、変速機の変速比を、車両の走行速度(以下、「車速」という)、アクセルペダルの操作量及び所定の制御パターン(例えば、変速マップ)に基づいて制御する。そして、アクセルペダルの操作量が所定値未満である場合に、判定手段によって直結クラッチが開放されていると判定されたときには、直結クラッチが締結されていると判定されたときに比べて、車速に応じて変速機に入力される回転数が大きくなるような別の制御パターンに変更する。
ここで、アクセルペダルの操作量が所定値未満である場合とは、例えば、車両の駆動源から駆動力を出力して車両を走行させることが求められていないと判断される場合である。
そして、アクセルペダルの操作量が所定値未満である場合に、直結クラッチが開放されていれば、駆動源からの駆動力で走行していない状態であるとして、別の制御パターンで変速機の入力回転数が大きくなるように変速比が制御される。このため、変速機の入力回転数と連動して駆動源の回転数が増加し、前記フューエルカットの期間をより長く保持できるので、燃費を低減できる。
一方、アクセルペダルの操作量が所定値以上であれば、駆動源からの駆動力で走行している状態であるとして、別の制御パターンへの変更による駆動源の回転数の増加はないので、燃費を低減できる。
従って、本発明に依れば、直結クラッチが開放されているときに、アクセルペダルの操作量に拘らず燃費を低減できる。
本発明において、前記変速比は、入力回転数を出力回転数で除算して得られる値とし、前記別の制御パターンは、前記直結クラッチが締結されていると判定されたときの制御パターンに比べて前記変速比が大きい制御パターンであることが好ましい。
これによれば、別の制御パターンは、アクセルペダルの操作量が所定値未満で且つ直結クラッチが締結されていると判定されたときの制御パターンに比べて、変速比が大きい制御パターンである。
従って、直結クラッチが開放されているときに、車両の駆動源から駆動力を出力して走行することが車両に求められていないと判断される状況において、車両の走行中に車輪から変速機を介して回転するエンジンの回転数を増加することができる。
本実施形態の変速機制御装置を含む車両の概略構成を示す図。 ロックアップクラッチ16dの状態による、車速Vrrとドライブプーリ回転数との関係を表す図(変速マップ)。 (a)は通常の変速マップを使用し、(b)はロックアップクラッチ16dの開放時且つアクセルペダルオフ時用の変速マップを使用するときの、ドライブプーリ回転数及びエンジン回転数の時間変化を表す図。 図1のECU54が実行する変速マップ切替処理の処理手順を示すフローチャート。
図1は、本実施形態に係る変速機制御装置を含む車両の概略構成を示す図である。
車両には、駆動源として、内燃機関(エンジン)が搭載される。エンジン12の出力は無段変速機(CVT:Continuous Variable Transmission)14に入力される。
CVT14は、メインシャフトMSに接続されたドライブプーリ14aと、カウンタシャフトCSに接続されたドリブンプーリ14bと、その間に掛け回される金属製のベルト14cと、それに作動油を供給する油圧機構(図示せず)とからなり、トルクコンバータ16とフォワードクラッチ20を介してメインシャフトMSから入力されたエンジン12の出力を無段階の変速比で変速する。
トルクコンバータ16は、駆動力の伝達媒体として流体を用いる流体式トルクコンバータであり、エンジン12の回転によりポンプインペラ16a、タービンランナ16b、ステータ16c、及びロックアップクラッチ16dを備えている。
ポンプインペラ16aは、エンジン12の駆動力により回転し、この回転の遠心力によって出力された内部の流体が流れ込むことでタービンランナ16bに動力が伝達される。
ステータ16cは、流体の流れを制御するために、ポンプインペラ16aとタービンランナ16bとの間に配置される。また、ステータ16cは、逆方向に回転できないようにワンウェイクラッチ(図示省略)が備えられ、回転できないように固定することもできる。
ロックアップクラッチ16dは、ポンプインペラ16aとタービンランナ16bとを機械的に連結可能に配置される。ロックアップクラッチ16dが締結しているときは、ポンプインペラ16aとタービンランナ16bとの動力の伝達効率は1になる。ロックアップクラッチ16dが開放されているときは、ポンプインペラ16aとタービンランナ16bとの動力の伝達効率は1より小さくなり、効率が下がった分のエネルギーは熱エネルギーに変換される。
すなわち、ポンプインペラ16aとタービンランナ16bとの回転数に差が生じる場合には、ロックアップクラッチ16dを開放することで、この回転数の差を吸収することができる。また、通常の走行状態では、伝達効率の低下を防止するため、ロックアップクラッチ16dを締結させている。
ロックアップクラッチ16dが本発明における直結クラッチに相当する。
CVT14で変速されたエンジン12の出力はカウンタシャフトCSから減速ギヤ22及びフロントディファレンシャル機構26を介して前輪30FL、30FRに伝達される。このように、車両はエンジン12の出力をCVT14で変速して前輪30FL、30FRを駆動する。
CVT14においてドライブプーリの付近にはNDRセンサ40が設けられてCVT14の入力回転数に応じた出力を生じると共に、ドリブンプーリの付近にはNDNセンサ42が設けられてCVT14の出力回転数に応じた出力を生じる。
左右の前輪30FL及び30FRのドライブシャフト(図示せず)の付近には車輪速センサ44がそれぞれ設けられ、左右の前輪30FL及び30FRの回転速度(車輪速度)に応じた出力を生じる。
車両の運転席床面のアクセルペダル(図示せず)の付近にはアクセル開度センサ46が設けられてアクセル開度(運転者によるアクセルペダル踏み込み量)APに応じた値を出力する。車両のアクセルペダルが操作されていない(以下、「アクセルペダルオフ」という)ときには0になり、アクセルペダルが操作されると、その操作量に応じて、アクセル開度センサ46の出力する値が増加する。
本実施形態では、アクセル開度センサ46が本発明における操作量検出手段に相当する。
電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)54は、各種演算処理を実行するCPU54aとこのCPU54aで実行される各種演算プログラム、各種テーブル、演算結果などを記憶するROM及びRAMからなる記憶装置(メモリ)54bとを備え、上記のセンサの出力など各種電気信号を入力すると共に、演算結果などに基づいて駆動信号を外部に出力する。また、ECU54は、CVT14及びトルクコンバータ16の動作を制御する。
ECU54には、アクセル開度センサ46、NDRセンサ40、NDNセンサ42の出力が供給される。また、ポンプインペラ16aの回転数及びタービンランナ16bの回転数をそれぞれ検出する回転数センサ(図示省略)から、ポンプインペラ16aの回転数及びタービンランナ16bの回転数がECU54に供給される。
また、ECU54は、アクセル開度APが計測誤差やアクセルペダルの誤操作により0より大きな値になることもあるため、計測誤差や誤操作だと推定される値(所定値)未満であるときにアクセルペダルオフとしている。この所定値は、予め実験などによって決定され、ECU54のメモリ54bに記憶されている。
本実施形態では、ECU54のCPU54aが、本発明における判定手段54a1及び制御手段54a2として機能する。
また、本実施形態では、変速機として無段変速機(CVT)を使用するが、自動有段変速機であってもよい。
ロックアップクラッチ16dの開放又は締結は、車両の状態に応じて、ECU54によって制御される。例えば、車両の発進時や停車時などには、ロックアップクラッチ16dが開放される。
また、ECU54は、トルクコンバータ16の滑り率が、目標となる滑り率になるように、ロックアップクラッチ16dの締結過渡状態を制御する。滑り率は、タービンランナ16bの回転数をポンプインペラ16aの回転数で除算することで決定される。目標とする滑り率は、車両の運転状態(車速Vrr、アクセル開度APの変化量)からマップを検索することによって決定される。このマップは、実験などにより予め決定され、メモリ54bに記憶される。
但し、ECU54の制御によらず、ロックアップクラッチ16dが開放される場合がある。例えば、トルクコンバータ16の作動を制御する油圧回路(図示省略)に異常がある場合には、ロックアップクラッチ16dが開放されている可能性がある。そのため、ロックアップクラッチ16dが開放されているか否かを判定できるようにする必要がある。
そこで、本実施形態では、ECU54の判定手段54a1は、ポンプインペラ16aの回転数とタービンランナ16bの回転数との差が所定値以下であった場合にロックアップクラッチ16dが締結していると判定し、所定値より大きかった場合にロックアップクラッチ16dが開放されていると判定する。
所定値は、0に設定されていてもよいし、回転数センサの測定誤差を考慮して設定されていてもよい。この所定値は、予め実験などによって決定され、メモリ54bに記憶される。
このロックアップクラッチ16dが開放されているか否かの判定が、本発明における判定手段54a1の、直結クラッチが開放されているか否かの判定に相当する。
また、ECU54がロックアップクラッチ16dを締結するように制御しているときに、判定手段54a1によって直結クラッチが開放されていると判定される場合には、ロックアップクラッチ16dの作動に異常があると推定することができる。また、アクセル開度APの変化量が安定しているときに(所謂、クルーズ走行中)、実際の滑り率が目標とする滑り率との差が所定値以上の状態が所定の時間継続したときも、ロックアップクラッチ16dの作動に異常があると推定する。
この所定値及び所定の時間は、ロックアップクラッチ16dの作動の異常を充分に推定できる値を予め実験などによって決定し、メモリ54bに記憶しておく。
次に、ロックアップクラッチ16dが開放された状態での変速比の制御について説明する。
ロックアップクラッチ16dが開放された状態では、ドライブプーリ14aとドリブンプーリ14bとの間の伝達効率が下がる。
アクセルペダルオフのときには、車両走行中の各車輪の回転がカウンタシャフトCS、ドリブンプーリ14b、ベルト14c、ドライブプーリ14a、トルクコンバータ16を介してエンジン12に伝達される。ロックアップクラッチ16dが開放されていることで伝達効率が下がると、車輪の回転によるエンジン12の回転数(以下、「エンジン回転数」という)が下がる。
上述したように、エンジン回転数が一定以上のときは、燃費を向上するためにフューエルカットが行なわれる。ロックアップクラッチ16dが開放されていると、上記のようにエンジン回転数が下がるため、アイドリング回転数NIDより低くなり、フューエルカットを停止し、燃費が増大する可能性がある。
そのため、制御手段54a2は、ロックアップクラッチ16dが開放されており、且つアクセルペダルオフのときには、CVT14に入力される回転数(ドライブプーリ14aの回転数。以下、「ドライブプーリ回転数」という)が大きくなるような制御パターン(変速マップ)に変更してCVT14の変速比を制御することで、燃費を抑制する。
また、ロックアップクラッチ16dが開放されていても、アクセルペダルが操作されているとき、すなわち、エンジン12の駆動力によって走行することが車両に要求されているときには、必要以上に高いエンジン12の回転数で駆動力を発生すると、燃費が増大する。
ECU54は、CVT14に入力される回転数が目標として設定された回転数になるように、エンジン回転数を制御する。従って、ロックアップクラッチ16dが開放されてトルクコンバータ16の伝達効率が下がると、CVT14に入力される回転数が下がらないように、エンジン回転数を増加させる。そして、増加したエンジン回転数で、エンジン12の駆動力により走行する。
このときに、アクセルペダルオフのときと同じように、CVT14に入力される回転数が大きくなるような変速マップに変更すると、エンジン回転数は更に大きくなる。従って、アクセルペダルが操作されており、エンジンの駆動力によって走行する場合には、通常の変速マップによってCVT14の変速比を制御することで、トルクコンバータ16の伝達効率の減少によるエンジン回転数の増加以外の回転数の増加が発生することを防止し、燃費を抑制する。
図2は、所定のアクセル開度APにおける、車速Vrrとドライブプーリ回転数との関係(変速マップ)の一例を示す。横軸は車速Vrrで、縦軸はドライブプーリ回転数である。
本実施形態では、変速機がCVTのため、車速Vrrの変化に対して、ドライブプーリ回転数に殆ど変化がないように変速比を変化させる。すなわち、制御手段54a2は、図2のような変速マップに応じて、車速Vrrとドライブプーリ回転数とからCVT14の変速比を制御している。車速(車輪の回転数)Vrrとドライブプーリ回転数とが決定すれば、ドライブプーリ14aと車輪との間にある変速比は決定できる。この変速比から固定の変速比(例えば、ファイナルギアの変速比)を除いたものを変速機の変速比として決定し、この変速比となるように制御手段54a2はCVT14の変速比を制御する。
ロックアップクラッチ16dの開放時且つアクセルペダルオフ時用の変速マップ(図2の実線)は、通常の変速マップ(図2の破線)に比べ、ドライブプーリ回転数が大きくなるような(変速比を大きくする)変速マップとしている。
ロックアップクラッチ16dが開放されており、且つアクセルペダルオフのときは、車輪側にあるタービンランナ16bからエンジン側にあるポンプインペラ16aへの伝達効率が下がるため、変速比を大きくしてドライブプーリ回転数を大きくすることで、ポンプインペラ16aの回転数(エンジン回転数と同じ)が大きくなるようにしている。
変速マップが本発明における制御パターンに相当する。また、ロックアップクラッチ16dが開放されていると判定され、アクセルペダルオフになったときに、変速マップを通常の変速マップ(図2の破線)からロックアップクラッチ開放時且つアクセルペダルオフ時用の変速マップ(図2の実線)に変更することが、本発明における別の制御パターンへの変更に相当する。また、図2では省略したが、変速マップはアクセル開度APごとに用意している。
また、ロックアップクラッチ16dの作動に異常があると推定される場合に、アクセルペダルオフになったときに、ロックアップクラッチ開放時且つアクセルペダルオフ時用の変速マップ(図2の実線)に変更してもよい。
ここで、ロックアップクラッチ16dの作動に異常があると推定される場合とは、上述したように、ECU54がロックアップクラッチ16dを締結するように制御しているときに直結クラッチが開放されていると判定される場合、又は、アクセル開度APの変化量が安定しているときにトルクコンバータ16dの実際の滑り率と目標の滑り率との差が所定値以上の状態が所定の時間継続した場合である。
すなわち、ロックアップクラッチ16dの作動に異常があると推定される場合は、ロックアップクラッチ16dが開放されている状態と同じであるため、ロックアップクラッチ開放時且つアクセルペダルオフ時に用いられる変速マップに変更する。これにより、ロックアップクラッチ16dの作動に異常があると推定される場合の燃費を抑制できる。
図3は、ロックアップクラッチ16dが開放されており、且つアクセルペダルオフの場合の、エンジン回転数及びドライブプーリ回転数の時間変化の一例を示す。
図3(a)は、通常の変速マップを使用しているときの時間変化を示し、図3(b)は、ロックアップクラッチ16dが開放されており、且つアクセルペダルオフのときの変速マップを使用しているときの時間変化を示す。図3(a)、(b)の横軸は時間であり、縦軸は回転数である。iがドライブプーリ回転数を示し、jがエンジン回転数を示す。また、NIDはアイドリング回転数を表し、エンジン回転数がこの回転数未満になると燃料を使用してアイドリング回転数NIDを維持する。
図3(a)、(b)では、ロックアップクラッチ16dが開放され、且つアクセルペダルオフのため、車両走行中の各車輪の回転によってエンジン12が回転する。従って、エンジン回転数はドライブプーリ回転数よりも小さくなる。また、アクセルペダルオフのため、車速は時間が経過するにつれ、徐々に低下する。そのため、ドライブプーリ回転数及びエンジン回転数も時間が経過するにつれ、徐々に低下する。
図3(a)において、時刻taよりも前では、エンジン回転数がアイドリング回転数NID以上のためフューエルカットが行なわれるが、時刻ta以降では、エンジン回転数がアイドリング回転数NID未満のため燃料が消費される。
制御手段54a2が、ロックアップクラッチ16dが開放されており、且つアクセルペダルオフのときの変速マップを使用し、ドライブプーリ回転数を大きくするようにCVT14を制御することで、図3(b)に示されるように、エンジン回転数が時刻ta以降でもアイドリング回転数NID以上になる。従って、フューエルカットの期間を長くすることができ、燃費を低減することができる。
図4は、CPU54aが実行する本発明の変速マップ切替処理の手順を示すフローチャートである。本フローチャートで示される制御処理プログラムは、所定時間(例えば、10msec)毎に呼び出されて実行される。
最初のステップST1では、上述のように、ロックアップクラッチ16dが開放されているか否かの判定を行なう。ステップST1の判定結果がYESのときは、ステップST2に進む。ステップST1の処理が、本発明における判定手段54a1による判定に相当する。
ステップST2では、アクセルペダルオフか否かを判定する。アクセル開度センサ(操作量検出手段)46によって検出されたアクセルペダル踏み込み量が所定値未満のとき、アクセルペダルオフと判定する。アクセルペダルオフか否かを判定することにより、エンジン12から駆動力を出力する必要が無いか否かを判定している。
ステップST2の判定結果がYESのときは、ステップST3に進み、上述のような、通常の変速マップよりエンジン回転数の減少を抑制するロックアップクラッチ開放時且つアクセルペダルオフ時用の変速マップに切り替える。
ステップST1、又はST2の判定結果がNOのときは、ステップST4に進み、通常の変速マップに切り替える。
ステップST3、ST4の処理が終了したら、本制御処理は終了する。
以上のように、ロックアップクラッチが開放されていると判定されたとき(ステップST1)、且つアクセルペダルオフのとき(ステップST2)には、エンジン回転数の低下を抑制するためにロックアップクラッチ開放時且つアクセルペダルオフ時用の変速マップに切り替える(ステップST3)。
これにより、エンジン12が駆動力を出力する必要のないとき(アクセルペダルオフのとき)には、変速比を増加させるような変速マップによって変速比を制御することで、車両の走行中に車輪から変速機を介して回転させられるエンジンの回転数を増加させ、フューエルカットの期間をより長く保ち燃費を低減できる。また、エンジン12が駆動力を出力する必要があるとき(アクセルペダルオフではないとき)には、通常の変速マップによって変速比を制御して、エンジン12の回転数の増加を抑制して燃費を低減できる。
従って、直結クラッチが開放されているときでも、アクセルペダルの操作量に拘らずに燃費を低減可能な変速機制御装置を提供できる。
12…エンジン(駆動源)、14…CVT(変速機)、16…トルクコンバータ、16d…ロックアップクラッチ(直結クラッチ)、44…車輪速センサ、46…アクセル開度センサ(操作量検出手段)、54…ECU、54a…CPU、54a1…判定手段、54a2…制御手段、54b…メモリ。

Claims (2)

  1. 直結クラッチを備えるトルクコンバータを介して入力された車両の駆動源の出力を変速して出力する変速機と、当該車両のアクセルペダルの操作量を検出する操作量検出手段とを有する車両の変速機制御装置であって、
    前記直結クラッチが開放されているか否かを判定する判定手段と、
    前記変速機の変速比を、当該車両の走行速度、前記操作量及び所定の制御パターンに基づいて制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記操作量が所定値未満である場合に、前記判定手段によって前記直結クラッチが開放されていると判定されたときには、前記直結クラッチが締結されていると判定されたときに比べて、前記走行速度に応じて前記変速機に入力される回転数が大きくなるように前記制御パターンを別の制御パターンに変更することを特徴とする変速機制御装置。
  2. 請求項1に記載の変速機制御装置において、
    前記変速比は、入力回転数を出力回転数で除算して得られる値であり、
    前記別の制御パターンは、前記直結クラッチが締結されていると判定されたときの制御パターンに比べて前記変速比が大きい制御パターンであることを特徴とする変速機制御装置。
JP2010166377A 2010-07-23 2010-07-23 変速機制御装置 Active JP5601918B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010166377A JP5601918B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 変速機制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010166377A JP5601918B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 変速機制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012026520A true JP2012026520A (ja) 2012-02-09
JP5601918B2 JP5601918B2 (ja) 2014-10-08

Family

ID=45779694

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010166377A Active JP5601918B2 (ja) 2010-07-23 2010-07-23 変速機制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5601918B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014173511A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Honda Motor Co Ltd 車両の制御装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63203439A (ja) * 1987-02-18 1988-08-23 Toyota Motor Corp 車両用無段変速機の制御方法
JPH03172668A (ja) * 1989-11-30 1991-07-26 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の制御装置
JPH07167286A (ja) * 1993-12-13 1995-07-04 Unisia Jecs Corp トルクコンバータ付自動変速機のロックアップ機構の故障診断装置
JP2007113651A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Toyota Motor Corp ロックアップ機構故障検出装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63203439A (ja) * 1987-02-18 1988-08-23 Toyota Motor Corp 車両用無段変速機の制御方法
JPH03172668A (ja) * 1989-11-30 1991-07-26 Fuji Heavy Ind Ltd 無段変速機の制御装置
JPH07167286A (ja) * 1993-12-13 1995-07-04 Unisia Jecs Corp トルクコンバータ付自動変速機のロックアップ機構の故障診断装置
JP2007113651A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Toyota Motor Corp ロックアップ機構故障検出装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014173511A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Honda Motor Co Ltd 車両の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5601918B2 (ja) 2014-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4321253B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ制御装置
JP6019630B2 (ja) 路面勾配推定装置
JP5720796B2 (ja) 車両制御装置
JP5790670B2 (ja) 車両の制御装置
JP6274313B2 (ja) 車両のロックアップクラッチ制御装置
JP2013060048A (ja) 車両駆動装置
JP5347584B2 (ja) 車両用自動変速機の変速速度制御装置
JP5601918B2 (ja) 変速機制御装置
JP6200208B2 (ja) 変速機の制御装置
JP2006219066A (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
JP6288043B2 (ja) ロックアップクラッチの制御装置
WO2011162022A1 (ja) 変速機制御装置
JP2005172078A (ja) トルクコンバータのロックアップ制御装置
KR101941230B1 (ko) 자동변속차량의 주행 방향 검출 장치 및 방법
JP2003329124A (ja) 変速機制御装置
JP7115448B2 (ja) 変速比制御装置
JP5040823B2 (ja) ロックアップクラッチ制御装置
JP2007040258A (ja) 車両の振動抑制制御装置
JP2007255633A (ja) 無段変速機の制御装置
JP2010084738A (ja) 駆動力制御装置
KR20000060174A (ko) 자동 변속기의 차속 감지부 고장시 변속 제어방법
JP6728662B2 (ja) クラッチ制御装置
JP2005265147A (ja) 自動変速制御装置
JP2006336703A (ja) 自動変速制御装置
JP2005140301A (ja) 自動変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140225

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140408

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140729

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5601918

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250