JP2012026070A - 多機能性擬似頭髪増毛材 - Google Patents

多機能性擬似頭髪増毛材 Download PDF

Info

Publication number
JP2012026070A
JP2012026070A JP2010178056A JP2010178056A JP2012026070A JP 2012026070 A JP2012026070 A JP 2012026070A JP 2010178056 A JP2010178056 A JP 2010178056A JP 2010178056 A JP2010178056 A JP 2010178056A JP 2012026070 A JP2012026070 A JP 2012026070A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
hair
fibers
crimp
hair thickener
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010178056A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuya Koyama
達也 小山
Tsuyoshi Tamaki
剛史 玉城
Tomoyuki Nishigaki
智之 西垣
Kyohei Oishi
恭平 大石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYOTO PILE SENI KOGYO KK
QUICK RESPONSE KK
Original Assignee
KYOTO PILE SENI KOGYO KK
QUICK RESPONSE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYOTO PILE SENI KOGYO KK, QUICK RESPONSE KK filed Critical KYOTO PILE SENI KOGYO KK
Priority to JP2010178056A priority Critical patent/JP2012026070A/ja
Publication of JP2012026070A publication Critical patent/JP2012026070A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

【課題】セルローズ系繊維と、予め捲縮加工を施した同種又は異種繊維の組合わせとし、嵩高性の向上と共に、稀有元素類鉱物等を添加配合した多機能性擬似頭髪増毛材である。
【解決手段】セルローズ系繊維と、レーヨン、ポリアミド、ポリエステル繊維のいずかより選ばれ、かつ予め捲縮加工を施した後、切断された短繊維との組み合わせとし、所望の配合比で混合して分散性と共に嵩高性の向上を図る。また、稀有元素類鉱物等を添加した多機能性擬似頭髪増毛材の構成とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、多機能性を備えた頭髪擬似増毛材に関し、撒布した残存頭髪部分等での嵩高性を有し、頭髪薄毛部分での不足を補う嵩高ボリューム感の向上と共に、マイナスイオン放出及び遠赤外線放射と併せ、抗菌・消臭作用並びに頭皮血行促進やリラックス効果を図った頭髪擬似増毛材に関する。
従来の擬似増毛毛材が粉末若しくは直線状の繊維であり、頭部散布するだけであるので頭部の薄毛部分の隠蔽のためには嵩高ボリューム感に欠けバルキー性が劣るものであった。次に、擬似増毛材は粉末等で保存中に細菌が繁殖し易く、さらに頭部頭髪の薄くなった部分を隠蔽の擬似増毛材を被着する場合、ふけの発生や頭皮分泌物、整髪剤の付着等により細菌増殖や汚れ等の臭気で非衛生は避けられない問題があった。また、毛髪の欠損した個所を目立たなくし視覚的に増毛させたように嵩高ボリューム性の向上と併せ、頭髪を豊かに見せる為に擬似増毛材の手段で付与する場合、頭皮とのなじみよく、かつ違和感のない快適な使用感が望まれる。また、従来トルマリン等の効果で人体の健康促進作用で快適性が得られていた。しかしながら、その発生するとされるマイナスイオンは、極微弱な為に測定器で検出できない難点があった。また,最近の研究等で、マイナスイオンを利用した抗菌作用の効果及び消臭作用の効果が知られるようになっているが、マイナスイオンの発生が極微弱であるため、抗菌作用及び消臭作用の効果が少ないことが課題となっていた。本発明は、このような事情にかんがみ、頭部の薄毛部分の隠蔽の為に嵩高ボリューム感に優れたバルキー性の向上を図ると共に、保存中での雑菌の繁殖防止、また、マイナスイオン放出の持続維持並びに同時に放射する遠赤外線の利用で抗菌作用及び消臭作用を図り、併せて上記マイナスイオン放出と遠赤外線放射の作用で、頭部皮膚となじみ易く、かつ快適な使用感ガ得られる頭髪擬似増毛材を提供することを目的とする。即ち、本発明は上記のような目的を達成するために、撒布した残存頭髪部分等での立体状捲縮脈絡絡み構造を有する擬似頭髪増毛材の構成からなり、かつマイナスイオンの放出の持続性維持並びに同時に放射する遠赤外線の利用を図った擬似頭髪増毛材を提供する。
頭部頭髪の薄くなった部分を隠蔽する擬似毛髪や擬毛増毛材として、各種繊維素材の種々 の加工と共に、それに機能性を付与する提案がみられるようになっている。例えば、特開平5−71003号公報では、頭髪にふりかけたり、スプレーによって吹き付けたりなどして頭髪に固着させる化粧用の微髪毛で、分離性向上剤が付与されている。また、特開平6−57505号公報では、ポリエステル等の熱溶融短繊維を素材とする残存に簡潔に固着できて脱落なき保持を頭髪の簡易擬毛材が提案されている。さらに、繊維素材の切断又は粉砕に関しては、特開平9−119063号公報には、繊維軸方向に太細変化を有し異なった断面積の分布を有する繊維を切断又は粉砕してなる立毛用短繊維フロック及びそのフロックを用いた立毛構造体が提案されている。また、特開2004−332147号公報では、長さが一定でなく不規則に曲がった第1短繊維を混合し、バルキー性が高く少量でボリューム感が得られ、第2短繊維に抗菌性糸を用いる人工毛髪繊維および人工毛髪繊維の製造方法が記載されている。
また、近年の日用品用途での抗菌消臭の拡がりと共に、特許第3035279号には、静電気に帯電しにくい高分子化合物、並びに稀有元素類を含む鉱物、及び少なくともトルマリン若しくは遠赤外線放射セラミックのいずれか一方を含むマイナスイオンを放出すると同時に遠赤外線を放射する樹脂組成物、また、非特許文献として、光触媒機能材料について、光触媒といわれる数〜数百nmの酸化チタンが、太陽光の紫外線に当たる光電効果が電子で励起、電子と正孔が発生し、電子は、空気中の酸素を還元しスーパーオキサイドイオンに、正孔は、表面の水分を酸化して水酸化ラジカルに変える。このスーパーオキサイドイオンと水酸化ラジカルは、強い酸化力を示し、この状態でチタニア表面に有機物が付着すると、スーパーオキサイドイオンが有機物の炭素を、水酸化ラジカルが水素を奪って分解する。こうした自浄作用が、抗菌作用及び消臭作用となるメカニズムとなっている。擬似毛髪にも機能性付与の提案がみられるようになっており、特開平9−119063号公報には、キトサンを含有する湿式紡糸法により製造される抗菌性微髪毛が記載されている。さらに、特開2003−119608号公報には、放射性稀土類元素を含む天然鉱石を微粉化し、人工毛髪用原料中に混合して微細フィラメント化し分断した短繊維と噴霧用接着剤との組合わせよりなる増毛材が提案されている。
上記の如き提案には、分離性向上剤が付与されている化粧用の微髪毛、また、熱溶融短繊維ポリエステル等を簡潔に固着でき保持を頭髪の簡易擬毛材、さらに、繊維素材の切断又は粉砕に関しては、立毛用短繊維フロック及びその立毛構造体としてポリエステル捲縮加工糸の提案である。そこでは、レーヨンは製品が重く湿摩擦染色堅牢度が低く熱安定性に劣り、セルローズ系繊維での用途展開には限界があると記載されている。また、長さが一定で直線形の第2繊維に長さが一定でなく不規則に曲がった第1短繊維を混合し人工繊維では、その組み合わせ形態から率爾に高いバルキー性、少量でボリューム感が得られると迄はいえない。さらに、抗菌性についても保管中での雑菌の繁殖防止に限られた記載がされているが、擬似頭髪増毛材を頭皮の薄毛部分に使用時て、後のシャンプーのし易さと併せ、洗い流す前までの頭皮分泌物、整髪剤等の付着で細菌増殖、汚れ等の臭気で不衛生の為、持続的な抗菌消臭機能の維持が望まれる。また、その機能性は抗菌消臭の如き機能を付与できる範囲に止まらず、頭部薄毛部分での清淨感ムードとしても、マイナスイオン放出や遠赤外線放射等の雰囲気及び環境要因を含め、その機能性をさらに付与、発揮できる領域も取り組まなければならない希求の課題である。
本発明の目的は、上記の如き課題を解決しようとするものであって、まず(1)本発明は上記のような目的を達成するために、撒布した残存頭髪部分等での立体状捲縮脈絡絡み構造を有する嵩高性が向上された頭髪増毛材の構成からなり、かつマイナスイオンの放出の持続性維持、並びに同時に放射する遠赤外線の利用を図った擬似頭髪増毛材を提供する。(2)本発明の構成では、従前より擬似頭髪材として使用されてきているセルローズ系繊維の持つ、繊維中の水溶性物質が少量で、吸湿・吸水に優れた特性を有効に活用し、人の頭部毛髪に調和する色彩及び艶を有する様に染色することができ、光線の透過によって白髪に見えることなく、人の頭部毛髪に自然な艶感をもって調和し、かつ頭部の薄毛部分の隠蔽性に優れた天然繊維の属性を発揮し得るものの中から選ばれたセルローズ系繊維を擬似頭髪増毛材組成物の主要構成部分とし、特に頭部の薄毛部分の隠蔽用に適する嵩高性が 向上した擬似頭髪増毛材を簡易且つ効果的に製造することができる。(3)次の解決課題としては、製造工程並びに製品使用時まで一貫して不離追随する阻害要因である分散性の 向上並びに改善である。これら擬似頭髪材での微小繊維を取り扱う場合、容器や梱包物に収納すると繊維同志の絡みや毛玉が発生し、各目的での使用時に容器詰まり等が阻害要因として発生していた。そして、繊維径が細くなるほど繊維は互いに絡み易く、そこから玉状塊を形成するまでに大きくなることも少なくない。このような玉状になる現象や、さばけずにくっつき合う現象は、容器から噴出時のノズル詰まりや、最後まで使い切れないということで問題があった。また、製造工程でも、分散性の向上並びに改善は、染色時の攪拌性をアップし、染色のむら染め防止の効果がある。さらに、乾燥時に用いる気流乾燥機では、塊り難くさばけ易いので乾燥ムラの防止等の利点がある。(4)また、次の解決課題は、人の頭部はふけの発生や頭皮分泌物、整髪剤の付着で細菌増殖や汚れ等の臭気で非衛生になり易く、また、保管中の雑菌の繁殖防止の為の抗菌性及び消臭性の機能付与と共に、さらに、頭部薄毛箇所にスプレー又はふりかけにより、その還元作用に因んで頭皮での育毛又は養毛促進に有利な血行促進が図られ、健康に望ましく頭皮箇所でのマイナスイオン放出環境及び/又は光触媒抗菌消臭作用のさらなる励起現象をも奏するといわれる遠赤外線放射作用の相乗効果によって、頭部での雰囲気環境を良好としリラックスせしめる薄毛部分の隠蔽用に適するハイブリッド擬似頭髪増毛材を得ることができる。
本発明は、上記のような目的を達成するために、撒布した残存頭髪部分等でのクリンプ変形要因に基づく脈絡ループ絡み構造を形成する頭髪増毛材の構成からなる嵩高性の向上であり、かつマイナスイオンの放出の持続性維持並びに同時放射する遠赤外線の利用を図った擬似頭髪増毛材を提供する。即ち、頭部の薄毛部分の隠蔽の為に嵩高ボリューム感に優れたバルキー性の向上を図ると共に、保存中での雑菌の繁殖防止、また上記マイナスイオン放出と同時に放射する遠赤外線の利用で抗菌及び消臭作用を図り、併せてマイナスイオン放出と遠赤外線放射の作用で、頭部皮膚となじみ易く、かつ快適な使用感ガ得られる。
また、上記無機微粒子の分散配合は、艶消し微粒子としても働くと共に、傷んだ頭髪薄毛部分での毛髪に調和した重質感を与え、直射日光下での光沢感でもより自然毛に近いものになる重複した作用効果を奏する擬似頭髪増毛材を提供することを目的とする。
本発明によれば、吸湿・吸水に優れた特性を有するセルローズ系繊維を主軸とし、繊維を人の毛髪に調和する色彩及び艶感を有するように染色でき、予め所望の捲縮率で前処理加工を施し、かつ所望の繊維長に制御し切断破砕した同種または異種の短繊維の混合により分散性の改善と共に、嵩高ボリューム感に優れたバルキー性の向上を図ることができる。また、抗菌、消臭性付与の為の稀有元素類を含む鉱物及び遠赤外線放射物質等の無機微粒子の粉体配合は、別途艶消し微粒子として働くと共に、傷んだ毛髪部扮に重質感を与え、かつ艶のよりきめの細かい調整ができ、頭髪との違和感を少なくする効果を奏する。
本発明は、頭髪薄毛部分等にスプレー又はふりかける擬似毛髪増毛材として、セルローズ系繊維を主たる擬似頭髪増毛材の基軸とし、これに同種セルローズ系繊維又は異種繊維、例えばポリエステル、ポリアミド等であり、かつこれらの繊維には、予め所望の繊維変形クリンプ前処理を施し、さらにこれら破砕繊維を所望の占有比率で該基軸繊維と混合してなる構成によって嵩高性の向上を図ることができる。
ところで、一般に繊維加工で嵩高性を付与する加工は、例えば合繊を主体とした化学繊維の糸に対し、羊毛に代表されるような天然繊維状のクリンプ形態をもたせて、化学繊維の風合いを改良し嵩高性を付与する嵩高加工が行われる。即ち、嵩高加工は、糸に二次元または三次元的なクリンプを付与し、この歪みを固定し、繊維相互間の平行性を乱すことによって嵩高性を与え、熱可塑性合成繊維での旋回性嵩高加工は代表的な加工方法である。しかしながら、微小繊維である擬似頭髪増毛材では、まず、例えばクリンプ変形処理を施した短繊維同士では、嵩高性を解決課題とする場合、その形態からも絡みや毛玉が発生し分散性の点でも決定的な阻害要因があることが判った。一般に加工糸での嵩高加工は慣用手段としても知られ当業者周知であっても、これを擬似頭髪増毛材に適用しようとする場合には、別途繊維同士の絡み等、分散性の障害が不可避でこの解決が前提となる。
この為、本発明では、まず第1の課題は、主軸となる予め捲縮処理しないストレートのセルローズ系繊維に対し、分散性の向上を図るため、一方の繊維ではこれと同長、同径は避け、また、該配合繊維には予め所望のクリンプ加工を施し、かつその垂直軸方向の繊維長を所望の好ましい比率、例えば60%以下に制御のうえ切断破砕し、これらを混合した擬似毛髪増毛材組成物とすること、さらに第2の課題は、該クリンプ破砕繊維を配合する割合を、所望の比率、例えば捲縮加工が施されたレーヨンでは、配合比20重量%以下の範囲とする。また、捲縮加工が施されたポリアミド、ポリエステルの合繊では、その属性にも起因し、配合比15重量%以下とし、これら二つの条件を充足したものを組み合わせにより、即ち第1の課題の、例えば少なくとも未捲縮加工ストレートの主軸繊維と、一方のクリンプ処理済繊維との絡み、染色むら等の阻害誘因の克服と、併せて第2の課題である予めクリンプ変形処理された特異な形態は、粉砕時での回転刃の衝撃力、並びに水平方向の剪断力による、コイル状や折れ曲がり、カール、コイル状等も含む配合繊維の混合割合も、嵩高性の課題解決の為に、混合を量的に限定した臨界的意義がある。このように本発明では、バルキー性の向上を解決課題とし、第1に変形加工の手段として採用の捲縮加工の配合繊維は、繊維長でも主軸レーヨン繊維とは差別化した所望の繊維長に制御し切断粉砕、第2には捲縮加工の短繊維の配合比率も、好ましい所望の配合量比によって、分散性の難点解消と共に、嵩高性の向上を図るように働くことを見い出し、本発明に到達した。本発明では、頭髪残存部及び/又は薄毛部において、セルローズ系短繊維からなる主軸繊維と、一方の繊維は同種又は異種繊維から選ばれ、これら繊維には変形処理の手段の中から選ばれた定型的で品質管理上も反復再現性のあるクリンプ加工を予め施し、かつその繊維長を所望の長さに差別化し制御範囲で切断粉砕され、次に、該前処理が施された繊維は所望の配合比率で混合し、バルキー性が向上された擬似頭髪増毛材である。本発明において、その構成は、まず、セルローズ系繊維を主軸成分とする繊維で、その属性のうち擬似頭髪増毛材として好適な性能を発揮させる点、次に、それとの組み合わせで同種又は異種繊維には予め変形の為のクリンプ処理を施し、そのバルキー性の向上が解決課題であり、主軸繊維レーヨンの選択と共に、これに同種又は異種繊維素材の中から選ばれた繊維素材に、まず、繊維長を主軸繊維以下に制御した所望の長さに切断粉砕し、予めクリンプ変形加工を施した短繊維を、所望の量比率で配合した擬似頭髪増毛材組成物の構成について、所望の長さ、並びにその配合量比と、これらの組み合わせについては臨界的意義がある。また、上記の如く本発明では、主軸繊維にビスコースレーヨンに代表されるセルローズ系繊維を使用する構成であるが、該繊維は植毛メーカーでの取扱い主流てあって永年に亘る技術ノウハウの蓄積があり、主軸繊維とその同系又は異系繊維からなる粉砕繊維との組み合わせであっても、配合物質の僅かの差異ても頭髪に調和する艶感や質感或いは薄毛部分の隠蔽性を目的とした染色処理において、その技術ノウハウの活用に適している。
本発明においては、上記のとおり抗菌・消臭性等の機能性付与の為、稀有元素類を含む鉱物、並びにトルマリン又は遠赤外線セラミックスのいずれか一方を含む混合物を添加混合し、マイナスイオン放出と、遠赤外線放射による抗菌・消臭性並びに血行促進やリラックス効果と併せ、頭髪薄毛部分での育毛又は養毛に有利に働く効果が期待される。ここで、本発明では、次の如きさらなる効果が期待される。即ち、人の頭髪は、個人差があるとはいえ特に薄毛部分での頭髪に調和した質感や艶感が望まれる。まず、本発明では、主軸繊 維をセルローズ系繊維とした構成であり、予めクリンプ加工処理して組み合わせる同系又 は異系の粉砕繊維は、それぞれ配合量比でも較差があり、また、染色工程は一浴または二浴の何れかにより染色することができる。
ところで、本発明で、上記稀有元素類を含む鉱物(無機鉱物)及び遠赤外線放射物質(セラミック)の添加混合は微量で所望の効果が得られ質感や物性を損なうレペルではなく、また、頭髪に調和した質感や艶感を求める染色工程でも、阻害要因とはならない。一方、本発明では、上記の稀有元素類を含む鉱物及び遠赤外線放射物質、即ち、前者の無機鉱物粉末及び後者のセラミックスは共に無機微粒子であって、これを分散配合した擬似毛髪増毛材組成物では、傷んだ毛髪薄毛部分での毛髪に重質感を与え、かつ艶をよりきめ細かに調整できる。一般にレーヨンやポリアミド繊維は、比較的透明度が高く染色していても光線の透過によって、スプレーやふりかけ後の頭髪が白髪に見え易く、かつ頭髪と質的な違和感が少なくない難点がある。また、頭髪をふわりとより豊かに見せたいとの希求は常に変らない。この点からも、本願発明で、稀有元素類を含む鉱物(無機鉱物)及び遠赤外線放射物質(セラミック)の添加混合は、マイナスイオン放出と遠赤外線放射の効果に止まらず、擬似毛髪増毛材の解決課題に関し、別途の作用効果を奏する構成てあることが特長である。ここで、稀有元素類を含む鉱物の安全性については、極微弱な放射線を放射し、人体等に悪影響を及ぼさないとされる1.0ミューSv/hr以下の放射線を放射し、本発明での擬似頭髪増毛材の使用は放射線の発生レベルからも問題なく、安全である。
そこで、本発明では、薄毛部分での頭髪に調和した質感や艶感を与え、傷んだ毛髪薄毛部分での毛髪に重質感を与え、かつ艶をよりきめ細かに調整する為に寄与することから、上記稀有元素類を含む鉱物(無機鉱物)及び遠赤外線放射物質(セラミック)の他に、次のような無機微粒子を1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%を混合した擬似頭髪毛増毛材組成物とすることができる。このような無機微粒子としては、従来、擬似毛髪で白色艶消し微粒子としての使用の例えば、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、亞鉛華、珪素酸化物、硫化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化錫、シリカ、酸化チタン、マグネシウム、硫酸バリウム等の何れかより選ばれた1種又は2種以上のものを使用することができる。
ここで、分散率と嵩高性について、従来品のセルローズ系レーヨン短繊維に対し、切断粉砕した同系レーヨン短繊維を混合した構成について、それぞれ分散率と嵩高性につき、比較検討を行った。なお、従来での分散試験においては、25メッシュ網の通過量で表していたが、3デニール×0.5mmに至っては、ほぼ99%くらいで細かい誤差の比較ができなかった。そこで、今回は段階選別法により、3デニール×0.5mmと、これに粉砕フロックを加えたものの比較を行った。粉砕量は全重量の60%とする。
段階選別法は、下から80、60、40メッシュの篩を重ねて、一定時間、機械的振動を加えた後の各メッシュの通過又は対象物の量を百分率で表す。比較対象として、1)3デニール×0.5mm レギュラー品(カット100%)、70メッシュ選別仕上げ、2)3デニール×0.5mm、実施品(60%配合)、70メッシュ選別仕上げ、3)同上の実施品を作業効率の点より40メッシュ選別仕上げにつき、対比した結果は表1に示すとおりである。
Figure 2012026070
上記表1に示すとおり、粉砕混合したものが、レギュラー品(カット100%)品に比べて分散性がよくなっていることが判る。
次に、嵩高性をみる為の簡易的な比重テストを行った。
Figure 2012026070
この結果より、粉砕配合したものは,レギュラー品(カット100%)品に比べ、嵩高性が低くなっていることが判る。
分散率については、円柱形の側面が金網でできている筒に試料を投入し、回転装置にセットする。該円柱の底面の円を中心とする回転運動が加わり、筒の中の試料が回転運動と共に、網の目より外部へ放出される。放出された試料の割合を百分率で表したものを分散率とする。本発明で分散試験機は、西独製のMaag Flockmaschinen GmbHhを使用している。
Figure 2012026070
まず、分散率試験として、従来品(3デニール×0.5mm)と、そこへ粉砕物を加えることでの分散率と嵩高性の比較を行ったところ、粉砕物の割合が多くなるにつれて分散率は低くなっている。また、嵩高性についても、粉砕物の割合が多くなるにつれて、嵩高性は高くなっていることが判った。このように、粉砕した短繊維フロックを混合したものでは、分散率は良くなる傾向であるが50%位迄で、70%までになると、分散率は同長、同径にカットしたものの組み合わせ100%のものより悪くなる。そこで、分散率の適正範囲としては、75%以上と考えられる。よって、粉砕物を混合する有効利用範囲は50%迄と判断される。
次に、分散率性の向上並びに改善を図る為、例えば3デニール×0,3mmと0.3mmとを1:1の割合で混合したものと、切断粉砕物との比較検討を行った結果、切断粉砕した短繊維フロックを多く混合したものでは、分散率は良くなる傾向であるが、50%程度迄で、70%程度迄になると、分散率は切断粉砕短繊維フロックを混合しないものより悪くなり、分散率の望ましい範囲は70%以上であり、よって切断粉砕短繊維フロックの適当な混合割合は50%迄とみられる。なお、本発明では、上記の如きストレートの短繊維ではなく、その繊維素材には、少なくとも捲縮変形加工としてクリンプ加工が施されており、レーヨンではクリンプ率8.0%、ポリアミドではクリンプ率11.5%、ポリエステルではクリンプ率12.0%のそれぞれ下限数値とした事例を示しているが、これら予め捲縮変形加工が施された短繊維の切断粉砕では、粉砕時での回転刃による衝撃力並びに剪断応力により、カール、コイル状、折れ曲がり、捩れ等の変形微粉末も混在すること、また、バルキー性の向上からみても、セルーズ系繊維に比し、ポリアミドやポリステルに代表される合繊の方が剛性も高く適しており、これら予め変形捲縮加工を施した繊維素材を切断粉砕した粉砕短繊維では分散性においても隔差を生ずる。
上記主軸であるセルローズ系繊維に対して、予め所望のクリンプ加工の繊維変形加工前処理を施す同種又は異種の繊維素材としては、木綿、麻、レーヨン、ポリステル、ポリアミド、ビニロン、蛋白、羊毛、アクリル、塩化ビニール、ウレタン、ポリエチレン、ポリオレフィン、アラミド、ポリアクリロニトリル等の繊維を使用することができる。また、特殊な繊維として、合成繊維或いはレーヨン、ビニロンに、光触媒二酸化チタン、アパタイト被覆二酸化チタン、無機セラミック含包二酸化チタンを含有した繊維を使用することができる。最も好ましくは、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、塩化ビニール、ポリオレフィン、アラミド、ウレタン、ポリアクリロニトリル等のいずれかより選ばれた合成繊維の方が、剛性が高く、バルキー性向上には有益である。
本発明において、稀有元素類を含む鉱物として、フェルグソン石、モナズ石、ゼノタイム、コルンブ石、ベタホ石、サマルスキー石、ユークセン石、タンタル石、閃ウラン鉱、方トリウム石、ゴム石、カルノー石、ガドリン石等がある。これらの鉱石のうち、極微弱な放射線を放射し、人体に悪影響を及ぼさないとされているもの及びマイナスイオン放出を励起している鉱物として、最も好ましくはモナズ石を使用することができる。上記天然鉱石の粒径として、0.1ミクロンから1mmに粉砕したものを使用することができる。最も好ましくは平均粒径が10ミクロン以下に粉砕したもの粉末の方が、混合及び塗布仕上げが良く有益である。上記配合部数として、遠赤外線放射物質に対し、50:50重量部が、マイナスイオンをより放出するかえで有益である。
本発明において、トルマリンとして、ショールトルマリン、リチウムトルマリン、ドラバイトトルマリン、ルベライトトルマリン、ピンクトルマリン、インデコライト、バライバトルマリン、ウォーターメロン等を使用できる。上記トルマリンの粒径として、0.1ミクロンから1mmに粉砕したものを使用することができる。最も好ましくは平均粒径10ミクロン以下である。配合部数としては、稀有元素類鉱物に対し、50:50重量部が、遠赤外線を放射するうえで有益である。
本発明において、遠赤外線セラミックとして、2〜50ミクロンの波長をもつ遠赤外線を放射率50%以上放射している遠赤外線セラミックを使用することができる。遠赤外線セラミックの成分として、アルミナ、シリカ、ジルコニア、酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、酸化鉄等を2種以上含む混合物を使用することができる。前記市販品として、商品名セラジット、OKトレーディング製があり、マイナスイオンを増幅し遠赤外線を高放射するうえで適当である。上記の配合部数としては、稀有元素類鉱物に対して、50:50重量部が、遠赤外線を放射するうえで有益である。
本発明において、光触媒機能材料として、アナターゼ型二酸化チタン、ブルッカイト型二酸化チタン、アパタイト被覆酸化チタン、無機セラミック包含二酸化チタン等をいずれも使用することができる。アナターゼ型二酸化チタン及びブルッカイト型二酸化チタンの粒径として、5〜200nmに粉砕されたものを使用することができる。最も好ましくは、6〜30nmの方が電子を励起するうえで有益である。
アパタイト被覆二酸化チタンとして、上記二酸化チタンをアパタイト、すなわちリン酸カルシウムで被覆したものを使用することができる。市販品としては、例えば、商品名アパタイト被覆酸化チタンNSP−100ナノウェーブ製を使用することができる。無機セラミック包含二酸化チタンとして、無機セラミックの成分が、シリカ、アルミナ、酸化クロム、酸化ジルコニウム、ジルコニア、酸化イットリウム等の1種の合成セラミック或いは2種以上含む合成セラミックであり、また上記成分を含む天然鉱物である。上記の粒径として、平均30ミクロン以下のものを使用することができる。市販品として、例えば商品名ライオナイト ライオン製を使用することができる。前記配合部数として、上記稀有元素類鉱物並びに遠赤外線法主物質に対し、30重量部数以下がマイナスイオンの生成を減少させないうえで有益である。
本発明は、セルローズ系繊維を主軸とし、これと予め捲縮加工を施した同系又は異系の粉砕繊維を混合した擬似毛髪増毛材の構成であり、人の毛髪に調和の色彩及び艶感を有するように染色でき、特に製造工程並びに使用時での分散性の改善を図ると共に、窮極は嵩高ボリューム感並びに隠蔽性に優れたバルキー性の向上である。この爲、主軸繊維が地毛又は垂直状ないし傾斜状に対し、交差状、直角状、架橋絡み状、コイル状の他、粉砕時での反復生ずる回転刃の衝撃力並びに水平方向の剪断応力によつて、変形又は破砕した折れ曲がり、カール、縮れ等に、連結交錯した三次元立体構造が形成され、嵩高ボリューム感並びに隠蔽性に優れた形態となるように働く。
本発明では、上記のような三次元立体構造と併せ、擬似毛髪増毛材組成物に、発泡剤を添加配合し、嵩高ボリューム感並びに隠蔽性の向上に寄与するように働く。発泡体にする発泡剤として、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジニトロペンタメチレンテトラミン、4.4オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、パラトルエンスルホニルヒドラジド、重曹、ガス充填マイクロカプセル等があり、これらのいずれでも使用することができる。発泡剤の配合部数として、該擬似毛髪増毛材組成物100重量部に対して、発泡剤0.1〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。
以下、本発明の一実施例について説明する。
セルローズ系繊維(ビスコースレーヨン、オーミケンシ社製)、繊維径3デニール×繊維長0.5mmを繊維主軸とし、一方、それと組み合わせる短繊維には同じくビスコースレーヨンであって、かつ捲縮変形加工としてのクリンプ率8.0%の捲縮前処理が施されており、さらに嵩高性の向上の為に、まず、その繊維長0.5mmを垂直軸方向に60%、即ち0.3mm切り下げて切断粉砕した短繊維を用い、その配合比でも、該短繊維が少なくとも20重量%が含まれるように混合し、擬似頭髪増毛材組成物を得た。分散率では、主軸繊維レーヨンのみの分散率が75.7%のところ、分散性ではやや劣り、分散率は、72.0%であった。次に、嵩高性については、主軸繊維レーヨンでは嵩高性4.70であるところ、合繊に比べ捲縮率も小さく、嵩高性は4.77cm/gであった。
即ち、上記組成物では、主軸繊維の相互間に絡み状及び/又は架橋状に交差連結させた立体三次元構造を形成する複数の連結部を有し、該連結部の一方のクリンプ前処理短繊維の割合繊維占有率が比較的低い20重量%である擬似頭髪増毛材組成物を形成した。
それによって、頭髪擬似増毛材を頭髪の欠損個所又は薄毛部分に吹きつけ又はふりかけた際、繊維主軸を擬毛基材とする立体構造が形成され、嵩高ボリューム感の向上を図ることができ、また、隠蔽効果を奏する。また、繊維主軸の擬毛基材相互間には連通する複数の空隙が設けられており、稀有元素類を含む鉱物でのマイナスイオン放出並びに遠赤外線放射でも該間部の存在は作用上もその効果を発揮することができる。
次に、本発明における抗菌・消臭性付与については、擬似頭髪増毛材組成物に(1)稀有元素類を含む天然鉱物(マイナスイオン放出物質)10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質10ミュー・トルマリン粉体を、50;50、(2)前記10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質セラジットAL−F9を50;50とした混合物を使用し、上記擬似頭髪増毛材組成物に対し、3重量%を粉体混合し擬似毛髪材を得た。その結果、抗菌・消臭性付与の効果と共に、本発明での三次元立体構造を求める構成は、また別の面でも、レーヨン繊維を主軸とする擬似頭髪基材の相互間には連通する複数の空隙が設けられており、稀有元素類を含む鉱物のマイナスイオン放出、並びに遠赤外線放射でも該空間部の存在は作用上もその効果を発揮することができる。また、上記のように、稀有元素類を含む天然鉱物は無機鉱物粉末、及び遠赤外線放射物質共に無機微粒子であって、傷んだ薄毛頭髪部分での毛髪に重質感を与え、かつ艶をよりきめ細かに調整できるように働く。
セルローズ系繊維(ビスコースレーヨン、ダイワボウレイヨン社製)、繊維長0,8mm×3デニールを主軸繊維とし、一方それと組み合わせる短繊維には、同じく繊維長0,5mm×3デニールのポリアミド繊維で、かつ捲縮変形加工によるクリンプ率11.5%の捲縮前処理を施されており、実施例1と同様に、その分散性では、その繊維長0,5mmを垂直軸方向に略60%である0.3mmに切断粉砕した短繊維を用い、さらに、その配合比でも、該ポリアミド短繊維が少なくとも15重量%が含まれるように混合し、分散率は73.3%である捲縮加工ポリアミド短繊維を混合した擬似頭髪増毛材組成物を得た。また、嵩高性では、比較的少ない15重量%の配合比ながら、嵩高性4.84cm/gであり、配合比20重量%である、実施例1での捲縮加工レーヨンに比し高くなっている。なお、実施例2では、レーヨン主軸繊維に対し、クリンプ加工処理のポリアミド繊維を選択している。従来、ポリアミド繊維は立毛繊維でレーヨンと並び、湿摩擦染色堅牢度が低く熱安定性に劣る難点があっても、本発明では、嵩高性の向上を課題として、まず分散性の改善のため、該ポリアミド繊維を切断粉砕して得られ、かつその配合量15重量%からも物性または取扱いでの妨げにはならない。従来ポリアミド繊維では、風合いタッチも単調で色合いも深みに乏しく、光線の方向によっては、白み、色ぼけ等の欠点がみられた。しかし上記のように、稀有元素類を含む天然鉱物は無機鉱物粉末及び遠赤外線放射物質は共に無機微粒子であって、傷んだ薄毛頭髪部分での毛髪に重質感を与え、かつ艶をよりきめ細かに調整できるため、擬似頭髪増毛材に粉体混合して用いる場合、従来ポリアミド繊維での欠点を改善する一要因として寄与するように働く。
さらに、実施例1での、(1)希有元素類を含む天然鉱物に対し、遠赤外線放射物質10ミュー・トルマリン粉体を50;50に、(2)光触媒二酸化チタン50を添加配合した擬似頭髪増毛材組成物を得た。その結果、稀有元素類を含む鉱物でのマイナスイオン放出並びに遠赤外線放射での抗菌・消臭効果は、さらに光触媒二酸化チタンの如き光触媒機能材料により、前記抗菌・消臭性の励起作用を奏する。
セルローズ系繊維(ビスコースレーヨン、ダワボウレイヨン社製)、繊維長0,5mm×3デニールを主軸繊維とし、一方、それと組み合わせる短繊維には、同じく繊維長0,5mm×3デニールのポリエステル繊維で、かつ捲縮変形加工によるクリンプ率12.0%の捲縮前処理を施し、さらに実施例1と同様に、その分散率を改善する為、繊維長0,5mmを垂直軸方向に略60%である0.3mmに切断粉砕した短繊維を用い、次の配合比でも、該ポリエステル短繊維が、少なくとも15重量%が含まれるように混合し、分散率72,3%である擬似頭髪増毛材組成物を得た。また、嵩高性は比較的少ない15重量%の配合比ながら、嵩高性4.88cm/gであり、配合比20重量%である実施例1の捲縮加工レーヨンに比し高くなっている。
さらに、実施例2での(1)希有元素類を含む天然鉱物、遠赤外線放射物質をセラジットA L−F9、50;50とし、(2)これに対し光触媒二酸化チタン50を添加配合した擬似頭髪増毛材組成物を得た。その結果、実施例2と同様に、稀有元素類を含む鉱物でのマイナスイオン放出、並びに遠赤外線放射での抗菌・消臭効果は、さらに光触媒二酸化チタンの如き光触媒機能材料により、前記抗菌・消臭性の励起作用を奏する。
また、本発明での上記擬似頭髪増毛材組成物では、主軸繊維の相互間に架橋状及び/又は絡み状に交差連結させた立体三次元構造を形成する複数の連結部を有し、該連結部の一方のクリンプ前処理短繊維パイルの割合繊維占有率が、15重量%である擬似頭髪増毛材組成物の構成である。さらに、上記稀有元素類を含む天然鉱物、及び遠赤外線放射物質に、光触媒機能性材料を混合添加によって、マイナスイオン放出並びに遠赤外線放射作用を励起することと併せ、共に無機微粒子であって、これが分散配合されているが物性を損なう配合重量ではなく、傷んだ頭髪薄毛部分での毛髪に調和した重質感を与え、直射日光下での光沢感でもより自然毛に近いものとするように作用する。
次に、本発明における更なる抗菌・消臭性付与については、上記実施例2での擬似頭髪増毛材組成物に(1)希有元素類を含む天然鉱物(マイナスイオン放出物質)10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質10ミュー・トルマリン粉体を、50;50、(2)前記10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質セラジットAL−F9を50;50とした混合物を使用し、上記実施例2での繊維主軸セルローズ系繊維と、光触媒含有抗菌性レーヨン繊維との組み合わせとからなる擬似毛髪材組成物に対し、3重量%を粉体混合し擬似頭髪増毛材を得た。上記の遠赤外線専セラミックスとして、セラジットAL−F9 OKトレーディング製を使用した。光触媒として、PC−101 チタン工業製のものを使用した。
本発明での擬似頭髪増毛材組成物では、主軸繊維の相互間に架橋状及び/又は絡み状に交差連結させた立体三次元構造を形成する複数の連結部を有し、該連結部の一方のクリンプ前処理短繊維の割合比が、15〜20重量%である擬似頭髪増毛材組成物の構成である。さらに、上記稀有元素類を含む天然鉱物、及び遠赤外線放射物質に、光触媒機能性材料を混合添加によって、マイナスイオン放出並びに遠赤外線放射作用を励起することと併せ、共に無機微粒子であって、これが分散配合されているが物性を損なう配合重量ではなく、傷んだ頭髪薄毛部分での毛髪に調和した重質感を与え、直射日光での光沢感でもより自然毛に近いものとなるように働く。

Claims (6)

  1. セルローズ系繊維を主軸とする擬似頭髪増毛材組成物からなり、前記セルローズ系繊維が繊維長さ0.1〜5mm、繊維径0.5〜30デニールの範囲で、略直線形で長さが略一定の短繊維に対し、前記セルローズ系繊維と少なくとも同種又は異種繊維の中から選ばれ、該繊維には予め所望の捲縮変形前処理が施されており、かつその繊維軸方向の長さを前記セルローズ系繊維の60%以下に切断粉砕した微小繊維を所望の比率で混合された擬似頭髪増毛材組成物からなることを特徴とする多機能性擬似頭髪増毛材。
  2. 前記捲縮変形前処理を施す繊維が、同種のビスコースレーヨンであって、クリンプ率8.0%以上に捲縮前処理してなり、かつ該微小繊維を少なくとも20重量%以上混合してなる請求項1記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  3. 前記捲縮変形前処理を施す異種繊維が、熱溶融繊維から選ばれたポリエステルであって、クリンプ率11.5%以上に捲縮前処理してなり、かつ該微小繊維を少なくとも15重量%以上混合してなる請求項1記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  4. 前記クリンプ前処理を施す異種繊維が熱溶融繊維から選ばれたポリアミド繊維であって、クリンプ率12%以上に捲縮前処理してなり、かつ該微小繊維を少なくとも15重量%以上混合してなる請求項1記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  5. 前記頭髪擬似増毛材組成物に、稀有元素類を含む鉱物、トルマリン若しくはは遠赤外線セラミックスの少なくともいずれか一方を含む混合物を少なくとも3重量%以上粉体混合または噴霧或いは塗布、含浸透のいずれかにより展着担持してなる請求項1〜4の何れかに記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  6. 前記頭髪擬似増毛材組成物に、アナターゼ型二酸化チタン、ブルッカイト型二酸化チタン、アパタイト被覆酸化チタン、無機セラミック包含二酸化チタン等から選ばれた光触媒材料を添加し、抗菌性並びに消臭性を向上せしめた請求項1〜5の何れかに記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
JP2010178056A 2010-07-20 2010-07-20 多機能性擬似頭髪増毛材 Withdrawn JP2012026070A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010178056A JP2012026070A (ja) 2010-07-20 2010-07-20 多機能性擬似頭髪増毛材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010178056A JP2012026070A (ja) 2010-07-20 2010-07-20 多機能性擬似頭髪増毛材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012026070A true JP2012026070A (ja) 2012-02-09

Family

ID=45779327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010178056A Withdrawn JP2012026070A (ja) 2010-07-20 2010-07-20 多機能性擬似頭髪増毛材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012026070A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030669A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社東洋新薬 粉末状擬似増毛剤
JP2016037692A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 株式会社クイックレスポンス 多機能性擬似頭髪増毛材及びその製造方法
JP2018009041A (ja) * 2017-10-24 2018-01-18 株式会社東洋新薬 粉末状擬似増毛剤

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0571003A (ja) * 1991-06-11 1993-03-23 Chubu Pile Kogyosho:Kk 微髪毛
JPH0657505A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Shinwa Kogyo Kk 頭髪の簡易擬毛材
JPH09119063A (ja) * 1995-10-27 1997-05-06 Toray Textile Kk 立毛用短繊維フロックおよび立毛構造体
JP2001200415A (ja) * 2000-01-14 2001-07-27 Kao Corp 擬似毛髪
JP2003119608A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Yukio Sato 増毛材
JP2004332147A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Ruan Kk 人工毛髪繊維

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0571003A (ja) * 1991-06-11 1993-03-23 Chubu Pile Kogyosho:Kk 微髪毛
JPH0657505A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Shinwa Kogyo Kk 頭髪の簡易擬毛材
JPH09119063A (ja) * 1995-10-27 1997-05-06 Toray Textile Kk 立毛用短繊維フロックおよび立毛構造体
JP2001200415A (ja) * 2000-01-14 2001-07-27 Kao Corp 擬似毛髪
JP2003119608A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Yukio Sato 増毛材
JP2004332147A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Ruan Kk 人工毛髪繊維

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015030669A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 株式会社東洋新薬 粉末状擬似増毛剤
JP2016037692A (ja) * 2014-08-05 2016-03-22 株式会社クイックレスポンス 多機能性擬似頭髪増毛材及びその製造方法
JP2018009041A (ja) * 2017-10-24 2018-01-18 株式会社東洋新薬 粉末状擬似増毛剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1141438C (zh) 负氧离子远红外保健织物及其制备方法
WO1998042909A1 (en) Ultraviolet ray (uv) blocking textile containing particles
US20090258072A1 (en) Large ultraviolet attenuating pigments
JP2006141991A (ja) ブラシ毛材
JP4822086B1 (ja) 多機能性擬似毛髪材
JP2012026070A (ja) 多機能性擬似頭髪増毛材
JP5769121B1 (ja) 多機能性擬似頭髪増毛材及びその製造方法
JP5700557B2 (ja) シート状化粧料
CN101355921B (zh) 含硫酸钡的制剂
JP2016037692A (ja) 多機能性擬似頭髪増毛材及びその製造方法
KR200398348Y1 (ko) 기능성 텐트 원단
CN205601313U (zh) 一种可释放负氧离子的无纺布
WO2020054810A1 (ja) 機能性複合多糖粒子
JP3550106B2 (ja) 複合繊維構造物
KR20180011635A (ko) 항균성, 살균성, 원적외선 방출성 및 음이온 방출성을 가지는 섬유
KR101268451B1 (ko) 자동차 내장재용 부직포 제조방법
JP2004197269A (ja) 健康特性、衛生特性の優れた繊維布帛
JP3193653B2 (ja) 無機微粒子付着加工布帛及びその製造方法
KR20070024058A (ko) 탄소나노볼 입자를 함유하는 합성섬유
KR20070051002A (ko) 화장소품 제조용 첨가제 및 그 첨가제의 제조방법
KR20070004196A (ko) 토르 말린이 함유된 수건
WO2004016840A1 (ja) 機能性製品およびそれに用いる機能性微粒粉体、並びに機能性製品の製法
JP2002012827A (ja) 塗材及び塗装部材
KR20220162282A (ko) 원적외선과 음이온 품은 기능성 원단
CN113684551A (zh) 纳米前处理长效功能性复合材料及其织物

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130618

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140401

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20140428