JP2016037692A - 多機能性擬似頭髪増毛材及びその製造方法 - Google Patents

多機能性擬似頭髪増毛材及びその製造方法 Download PDF

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達也 小山
克彦 下一ノ宮
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克彦 下一ノ宮
智之 西垣
Tomoyuki Nishigaki
智之 西垣
恭平 大石
Kyohei Oishi
恭平 大石
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Abstract

【課題】セルローズ系繊維と、予め捲縮加工を施した同種又は異種繊維の組合わせとし、嵩高性の向上と共に、稀有元素類鉱物等を添加配合した多機能性擬似頭髪増毛材である。【解決手段】セルローズ系繊維と同種又は異種繊維より選ばれ、予め捲縮加工後、切断した短繊維と混合し、乾熱収縮処理、絡み交錯状接点の接着固定により構造体とし、また、第三物質の押し込み保持で嵩高性の向上を図る。さらに稀有元素類鉱物等を添加する。【選択図】図2

Description

本発明は、多機能性を備えた擬似頭髪増毛材に関し、人の頭髪に良好に調和し、頭部の薄毛部分の隠蔽に好ましく用いることができ、撒布した残存頭髪部分等での嵩高性を有し、頭髪薄毛部分での不足を補う嵩高ボリューム感の向上と共に、マイナスイオン放出及び遠赤外線放射と併せ、抗菌・消臭作用並びに頭皮血行促進やリラックス効果を図った多機能性頭髪擬似増毛材及びその製造方法に関する。
従来の擬似増毛毛材が粉末若しくは直線状の繊維であり、頭部散布するだけであるので頭部の薄毛部分の隠蔽のためには嵩高ボリューム感に欠けバルキー性が劣るものであった。次に、擬似増毛材は粉末等で保存中に細菌が繁殖し易く、さらに頭部頭髪の薄くなった部分を隠蔽の擬似増毛材を被着する場合、ふけの発生や頭皮分泌物、整髪剤の付着等により細菌増殖や汚れ等の臭気で非衛生は避けられない問題があった。また、毛髪の欠損した個所を目立たなくし視覚的に増毛させたように嵩高ボリューム性の向上と併せ、頭髪を豊かに見せる為に擬似増毛材の手段で付与する場合、頭皮とのなじみよく、かつ違和感のない快適な使用感が望まれる。また、従来トルマリン等の効果で人体の健康促進作用で快適性が得られていた。しかしながら、その発生するとされるマイナスイオンは、極微弱な為に測定器で検出できない難点があった。また,最近の研究等で、マイナスイオンを利用した抗菌作用の効果及び消臭作用の効果が知られるようになっているが、マイナスイオンの発生が極微弱であるため、抗菌作用及び消臭作用の効果が少ないことが課題となっていた。本発明は、このような事情にかんがみ、頭部の薄毛部分の隠蔽の為に嵩高ボリューム感に優れたバルキー性の向上の改善を図ると共に、保存中での雑菌の繁殖防止、また、マイナスイオン放出の持続維持並びに同時に放射する遠赤外線の利用で抗菌作用及び消臭作用を図り、併せて上記マイナスイオン放出と遠赤外線放射の作用で、頭部皮膚となじみ易く、かつ快適な使用感ガ得られる頭髪擬似増毛材を提供することを目的とする。即ち、本発明は上記のような目的を達成するために、撒布した残存頭髪部分等での立体状捲縮脈絡絡み構造を有する擬似頭髪増毛材の構成からなり、かつマイナスイオンの放出の持続性維持並びに同時に放射する遠赤外線の利用を図った擬似頭髪増毛材を提供する。
頭部頭髪の薄くなった部分を隠蔽する擬似毛髪や擬毛増毛材として、各種繊維素材の種々の加工と共に、それに機能性を付与する提案がみられるようになっている。例えば、特開平5−71003号公報では、頭髪にふりかけたり、スプレーによって吹き付けたりなどして頭髪に固着させる化粧用の微髪毛で、分離性向上剤が付与されている。また、特開平6−57505号公報では、ポリエステル等の熱溶融短繊維を素材とする残存に簡潔に固着できて脱落なき保持を頭髪の簡易擬毛材が提案されている。さらに、繊維素材の切断又は粉砕に関しては、特開平9−119063号公報には、繊維軸方向に太細変化を有し異なった断面積の分布を有する繊維を切断又は粉砕してなる立毛用短繊維フロック及びそのフロックを用いた立毛構造体が提案されている。また、特開2004−332147号公報では、長さが一定でなく不規則に曲がった第1短繊維を混合し、バルキー性が高く少量でボリューム感が得られ、第2短繊維に抗菌性糸を用いる人工毛髪繊維および人工毛髪繊維の製造方法が記載されている。
また、近年の日用品用途での抗菌消臭の拡がりと共に、特許第3035279号には、静電気に帯電しにくい高分子化合物、並びに稀有元素類を含む鉱物、及び少なくともトルマリン若しくは遠赤外線放射セラミックのいずれか一方を含むマイナスイオンを放出すると同時に遠赤外線を放射する樹脂組成物、また、非特許文献として、光触媒機能材料について、光触媒といわれる数〜数百nmの酸化チタンが、太陽光の紫外線に当たる光電効果が電子で励起、電子と正孔が発生し、電子は、空気中の酸素を還元しスーパーオキサイドイオンに、正孔は表面の水分を酸化して水酸化ラジカルに変える。このスーパーオキサイドイオンと水酸化ラジカルは、強い酸化力を示し、この状態でチタニア表面に有機物が付着すると、スーパーオキサイドイオンが有機物の炭素を、水酸化ラジカルが水素を奪って分解する。こうした自浄作用が、抗菌作用、及び消臭作用となるメカニズムとなっている。擬似毛髪にも機能性を付与する提案がみられるようになっており、特開平9−11903号公報には、キトサンを含有する湿式紡糸法により製造される抗菌性微髪毛が記載されている。さらに、特開2003−119608号公報には、放射性稀土類元素を含む天然鉱石を微粉化し、人工毛髪用原料中に混合して微細フィラメント化し分断した短繊維と、噴霧用接着剤との組合わせよりなる増毛材が提案されている。
出願人は、色相の異なる二種以上の着色繊維を混合して得られる擬似毛髮(特開2001−200415号公報)では、セルローズ系繊維100重量部に対して染料が0.01〜45重量部となるようにして染色してなる擬似毛髮、及び色相の異なる二種以上の着色繊を混合して得られる頭髪になじみ、頭部の薄毛隠し用に適した擬似毛髮(特開2001−254216号公報)、さらに特許第4822086号公報では、分散性の向上を図った多機能性擬似毛髮材、また、特開2012−26070号公報には、多機能性擬似頭髪増毛材の提案があるが、その4件共に繊維長さはいずれも0.1〜5mm、繊維径0.50〜30デニールの数値限定範囲であるところ、本発明では、等しくセルローズ系繊維を主軸繊維とする点では共通するが、その主軸繊維の繊維長において、少なくとも繊維長が上記の先行出願でのいずれも上限数値では、5.00mmであるところ、本発明では、その繊維長の数値は、少なくとも1.00mmを超えない低数値域の限定であって(繊維径は0.5〜30デニールと変わらず)、かつその解決課題は、擬似頭髪増毛材での嵩嵩性ボリューム感の向上を図った改善に係る発明である。
上記の如き提案には、熱溶融短繊維ポリエステル等を簡潔に固着でき保持を頭髪の簡易擬毛材、さらに、繊維素材の切断又は粉砕に関しては、立毛用短繊維フロック及びその立毛構造体としてポリエステル捲縮加工糸等の提案である。そこでは、レーヨンは製品が重く湿摩擦染色堅牢度が低く熱安定性に劣り、セルローズ系繊維での用途展開には限界があると記載されている。また、長さが一定で直線形の第2繊維に長さが一定でなく不規則に曲がった第1短繊維を混合した人工繊維では、その組み合わせ形態から率爾に高いバルキー性、少量でボリューム感が得られると迄はいえない。さらに、抗菌性についても保管中での雑菌の繁殖防止に限られた記載がされているが、擬似頭髪増毛材を頭皮の薄毛部分に使用時て、後のシャンプーのし易さと併せ、洗い流す前迄の頭皮分泌物、整髪剤等の付着で細菌増殖、汚れ等の臭気で不衛生の為、持続的な抗菌消臭機能の維持が望まれる。また、その機能性は抗菌消臭の如き機能を付与できる範囲に止まらず、頭部薄毛部分での清淨感ムードとしても、マイナスイオン放出や遠赤外線放射等の雰囲気及び環境要因を含め、その機能性をさらに付与、発揮できる領域も取り組まなければならない希求の課題である。
本発明の目的は、上記の如き課題を解決しようとするものであって、まず(1)本発明は上記のような目的を達成するために、撒布した残存頭髪部分等での立体状捲縮脈絡み構造を有する嵩高性が向上された頭髪増毛材の構成からなり、かつマイナスイオンの放出の持続性維持、並びに同時に放射する遠赤外線の利用を図った擬似頭髪増毛材を提供する。
(2)そして、本発明の構成は、従前より擬似頭髪材として使用されてきているセルローズ系繊維の持つ繊維中の水溶性物質が少量で、吸湿・吸水に優れた特性を有効に活用し、人の頭部毛髪に調和する色彩及び艶を有する様に染色することができ、光線の透過によって白髪に見えることなく、人の頭部毛髪に自然な艶感をもって調和し、かつ頭部の薄毛部分の隠蔽性に優れた天然繊維の属性を発揮し得るものの中から選ばれたセルローズ系繊維を擬似頭髪増毛材組成物の主要構成部分とし、特に頭部の薄毛部分の隠蔽用に適する嵩高性が向上した擬似頭髪増毛材を簡易且つ効果的に製造することができる。とりもなおさず本発明では、その主軸繊維として、セルローズ系繊維の持つ、繊維中の水溶性物質が少量で、吸湿・吸水に優れた特性を有効に活用し、また人の肌にやさしく親しまれてきているセルローズ系繊維を主軸繊維とすることを特徴とする。(2)次の解決課題は、人の頭部はふけの発生や、頭皮分泌物、整髪剤の付着で細菌増殖や汚れ等の臭気で非衛生になり易く、また、保管中の雑菌の繁殖防止の為の抗菌性及び消臭性の機能付与と共に、さらに、頭部薄毛箇所にスプレー又はふりかけにより、その還元作用に因んで頭皮での育毛又は養毛促進に有利な血行促進が図られ、健康に望ましく頭皮箇所でのマイナスイオン放出環境及び/又は光触媒抗菌消臭作用のさらなる励起現象をも奏するといわれる遠赤外線放射作用の相乗効果によって、頭部での雰囲気環境を良好としリラックスせしめる薄毛部分の隠蔽用に適する擬似頭髪増毛材を得ることができる。また、本発明では、嵩高性の改善において、該主軸繊維と微小短繊維との相互間で互いに絡み脈絡交錯状に繊維三次元構造体を形成した構成であり、その相互間での交錯接点は接着固定されて架橋状或いは脈絡交錯状の形態により、その構成での空隙の存在は空気の流通に機能するように働き、嵩高性と併せた相乗効果を奏する。
上記の通り本発明では、撒布した残存頭髪部分等での捲縮変形要因に基づく絡み脈絡状の三次元構造を形成する頭髪増毛材の構成からなる嵩高性の向上であり、かつマイナスイオン放出の持続性維持、並びに同時放射する遠赤外線の利用を図った擬似頭髪増毛材を提供する。即ち、頭部の薄毛部分の隠蔽の為に嵩高ボリューム感に優れたバルキー性の向上を図ると共に、保存中での雑菌の繁殖防止、また上記マイナスイオン放出と同時に放射する遠赤外線の利用で抗菌及び消臭作用を図り、併せてマイナスイオン放出と遠赤外線放射の作用により、頭部皮膚となじみ易く、かつ快適な使用感が得られる。また、上記無機微粒子の分散配合は、艶消し微粒子としても働くと共に、傷んだ頭髪薄毛部分の毛髪に調和した重質感を与え、直射日光下での光沢感でもより自然毛に近いものになる重複した作用効果を奏する擬似頭髪増毛材を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような目的を達成する為に、セルローズ系繊維を主軸とし、該セルローズ系繊維が繊維長さ1.00mmを超えない範囲であって、繊維径0.5〜30デニールで長さが略一定の短繊維に対し、前記セルローズ系繊維と少なくとも同種又は異種繊維の中から選ばれ、該繊維には予め所望の捲縮変形前処理が施されており、かつその繊維軸方向の長さを前記セルローズ系繊維の60%以下に切断粉砕した微小短繊維を所望の比率で混合された擬似頭髪増毛材組成物からなり、まず、その前段工程では嵩高性の為の該主軸繊維並びに微小短繊維それぞれの濳在的特性を発現させる繊維の残留収縮を利用した嵩高性を向上させる為の乾熱収縮処理が施されており、次に、その後段工程では該主軸繊維と微小短繊維との混合絡み交錯接点での接着処理では、水系又は非水系合成樹脂エマルジョンをベースとした接着剤を使用し、交差接点の接着固定による相互間で互いに絡み交錯状の繊維立体三次元構造の構成からなり、前段での繊維残留収縮の利用による乾熱収縮と併せ、嵩高性の向上を図り得る多機能性擬似頭髪増毛材の構成である。
本発明によれば、吸湿・吸水に優れた特性を有するセルローズ系繊維を主軸繊維とし、その第1工程では、繊維を裁断、選別、篩分け後、人の毛髪に調和する色彩及び艶感を有するように染色でき、次に、第2工程では、繊維残留収縮の利用による乾熱収縮処理を施すことにより、付与した捲縮の歪みを固定し繊維相互間での平行性を乱すことによって嵩高性に作用するように働くと共に、また、該主軸繊維と微小短繊維との相互間で絡み脈絡状の交錯接点の接着固定による繊維三次元構造体の構造、さらに、微砕動物毛等の第三物質の押し込み保持は、主軸繊維との相互間の中心距離が拡がることからも、嵩高ボリューム感に優れたバルキー性の向上での改善を図り得る効果を奏する。また、前記絡み脈絡状の交差形態では空気通路の存在と共に、抗菌、消臭性付与の為の稀有元素類を含む鉱物によるマイナスイオン及び遠赤外線放射物質等の無機微粒子の粉体配合は、別途傷んだ毛髪部扮に重質感を与え、かつ艶のよりきめの細かい調整ができ、頭髪との違和感を少なくする効果を奏する。
本発明は、頭髪薄毛部分等にスプレー又はふりかける擬似毛髪増毛材として、セルローズ系繊維を主たる擬似頭髪増毛材の基軸とし、これに同種セルローズ系繊維又は異種繊維、例えばポリエステル、ポリアミド等であり、かつこれらの繊維には、予め所望の繊維変形膜縮前処理を施し、さらにこれら破砕繊維を所望の占有比率で該基軸繊維と混合してなる擬似頭髪増毛材組成物の構成によって嵩高性の向上を図ることができ、さらに、本発明では、前記組成物では嵩高性の為の該主軸繊維並びに微小短繊維それぞれの潜在的特性を発現させる繊維の残留収縮を利用した嵩高性を向上させる為の乾熱収縮処理が施された構成であり、該主軸繊維と微小短繊維との混合絡み交錯接点の接着処理では、水系又は非水系接着剤のいずれかを使用し、絡み脈絡状での交錯接点での接着固定により相互間で互いに絡み脈絡交錯状の繊維三次元構造体の構成からなり、各繊維の残留収縮の利用による乾熱収縮と併せ、嵩高性の向上の改善を図り得る多機能性擬似頭髪増毛材組成物の構成である。また、上記絡み脈絡状の交錯接点の接着処理では、水系又は非水系のいずれかの接着剤を用いた噴霧エアゾールにより、接着後での嵩高性の妨げとなる樹脂硬化並びに繊維反発弾性の低下を抑制し、接点接着を充足する可及的少量限度の接着剤により主軸繊維と微小短繊維との相互間で互いに絡み交錯の繊維三次元構造体を形成することが適当である。ところで、一般に繊維加工で嵩高性を付与する加工は、例えば合繊を主体とした化学繊維の糸に対し、羊毛に代表されるような天然繊維状の捲縮形態をもたせて、化学繊維の風合いを改良し嵩高性を付与する嵩高加工が行われる。即ち、嵩高加工は、糸に二次元または三次元的な捲縮を付与し、この歪みを固定し繊維相互間の平行性を乱すことによって嵩高性を与え、熱可塑性合成繊維の旋回性かさ高加工は代表的な加工方法である。しかしながら、微小繊維である擬似頭髪増毛材では、まず、例えば捲縮変形処理を施した短繊維同士では、嵩高性を解決課題とする場合、その形態からも絡みや毛玉が発生し分散性の点でも決定的な阻害要因があることが判った。一般に加工糸での嵩高加工は慣用手段としても知られ当業者周知であっても、これを擬似頭髪増毛材に適用しようとする場合には、別途繊維同士の絡み等が不可避でこの解決が前提となる。
この為、本発明では、まず第1の課題は、主軸となる予め捲縮処理しないストレートのセルローズ系繊維に対し、一方の繊維では、これと同長、同径は避け、また、該配合繊維には予め所望の捲縮加工を施し、かつその垂直軸方向の繊維長を所望の好ましい比率、例えば60%以下に制御のうえ切断破砕し、これらを混合した擬似毛髪増毛材組成物とすること、さらに第2の課題は、該捲縮破砕繊維を配合する割合を、所望の比率、例えば捲縮加工が施されたレーヨンでは、配合比20重量%以下の範囲とする。また、捲縮加工が施されたポリアミド、ポリエステルの合繊では、その属性にも起因し、配合比15重量%以下とし、これら二つの条件を充足したものを組み合わせにより、即ち、第1の課題の、例えば少なくとも未捲縮加工ストレートの主軸繊維と、一方の捲縮処理済繊維との絡み、染色むら等の阻害誘因の克服と、併せて第2の課題である予め捲縮変形処理された特異な形態は、粉砕時での回転刃の衝撃力並びに水平方向の剪断力による、コイル状や折れ曲がり、カール、コイル状等も含む配合繊維の混合割合も、嵩高性の課題解決の為に、混合を量的に限定した臨界的意義がある。このように本願発明では、バルキー性の向上を解決課題とし、第1に変形加工の手段として採用の捲縮加工の配合繊維は、繊維長でも主軸レーヨン繊維とは差別化した所望の繊維長に制御し切断粉砕、第2には捲縮加工の短繊維の配合比率も、好ましい所望の配合量比によって嵩高性の向上を図るように働くこと、また、本発明では、セルローズ系繊維を主軸とし、同種又は異種の微小短繊維との混合に際して、それぞれの繊維で異なった固有の物性で少なくとも嵩高性に寄与する要素を探索のところ、各繊維では乾熱収縮率の存在とその数値域に差異のあること、さらに例えば繊維長で格差のある二種の繊維の混合形態でもそれなりの嵩高性がみられるが、その絡み架橋状或いは交錯状でのこれら繊維の接点を接着固定により、該繊維立体三次元構造体での骨格ないし支柱要素として働く嵩高性の改善と共に、併せて該構造体での空気が流通する空気通路の空間形成にも寄与するように働くことを見い出し、本発明に到達した。
本発明は、撒布した残存頭髪部分等でのセルローズ系繊維を主軸とし、捲縮前処理を施した微小短繊維との混合からなり、まず、それぞれの潜在的特性を発現させる繊維の残留収縮を利用した嵩高性のための乾熱収縮処理が施され、次に、熱風乾燥機を用いた該主軸繊維の周面での粘着性樹脂層に微少短繊維を吹き付け絡み交錯状とした交差接点の接着による繊維三次元構造を形成する絡み脈絡交錯形態を形成した頭髪増毛材の構成からなる嵩高性の改善並びに向上を図った構成であり、かつ該繊維立体三次元構造体には空気通路の存在がある為尚更のこと、マイナスイオン放出の持続性維持並びに同時放射する遠赤外線の利用を図るのに好適な擬似頭髪増毛材の構造である。
本発明では、まずセルローズ系繊維を主軸とする擬似頭髪増毛材組成物は、該セルローズ系繊維が繊維長さ1.00mmを超えない範囲であって、繊維径0.5〜30デニールで長さが略一定の短繊維に対し、前記セルローズ系繊維と少なくとも同種又は異種繊維の中から選ばれ、該繊維には予め所望の捲縮変形前処理を施すと共に、かつその繊維軸方向の長さを前記セルローズ系繊維の60〜80%以下に切断粉砕した微小繊維を所望の比率で混合された擬似頭髪増毛材の構造である。本発明では、図2の製造工程フローチャートに示す如く、その第一工程では、素材原糸入荷、所定長さに裁断カット、選別・篩分け、染色加工、分散処理、脱水を行い、必要により、ここで熱風乾燥後、製品検査・出荷の工程順であるが、本発明においては、さらなる嵩高性の向上の為、上記の熱風乾燥後、製品検査・出荷の製品化を行わず、第2工程の前段工程に直接に繋げるもので、その第2工程の前段では、熱風乾燥、予備風乾 処理(攪拌・分散)、乾熱収縮処理を経て、後段では、主軸繊維2と微小短繊維3との絡み脈絡状の交錯接点7での接着固定を行い、前段工程での乾熱収縮処理による捲縮付与での歪みの固定と共に、該主軸繊維2と微小短繊維3との相互間の混合絡みで乱れた脈絡状の並行性を固定することによって、繊維三次元構造体の構成とするもので ある。さらに、嵩高性の向上での向上並びに改善には、必要により微細動物毛、微小ウレタンパウダー、マイクロカプセルの中から選ばれた少なくとも1種の第三物質4を、押し込み保持での噴霧接着処理を行い、次に稀有元素類鉱物粉粒体5を配合し、熱風乾燥、製品検査・出荷の工程順である。
まず、第二工程の前段での乾熱収縮処理については、主軸繊維2のセルローズ系繊維と、微小短繊維3は同類であるが、ポリアミド、ポリエステル系繊維は異質繊維であって、前段での乾熱収縮捲縮ではこれら繊維間で残留収縮の利用による乾熱収縮では格差がみられるが、絡み繊維交錯立体構造の構成では捲縮の不均一は嵩高性を向上の要因として作用するように働くとみられ、後段で攪拌分散を経て、該主軸繊維2と微小短繊維3との絡み脈絡状での交錯接点の接着固定処理により、微小短繊維を略傾斜の角度で吹き付け絡み交錯状とした交錯接点7での接着固定では、各繊維の相互間での絡み脈絡状の交錯形態で乱れた平行性を固定し、繊維相互間で互いに絡み脈絡状の繊維三次元構造体を形成した構成と併せ、各繊維の残留収縮の利用による乾熱収縮は、嵩高性の向上を図り得るように働く。第2工程の前段の乾熱収縮処理については、まず本発明での主軸繊維であるセルローズ系繊維、ビスコースレーヨンについてみると、本発明での実施例1〜4でも採択のダイワボウレーヨン株式会社での試験結果では、レーヨンの熱収縮の擧動とし、試験方法、JIS 1015,715Iに試験繊維長20mm、25mm、50mmによる方法があり、試験繊維長が短かすぎて誤差が大きいとし、50cmのトウを精錬した後、サンプルとし、カセトメーター読み取りの試験長15mmで測定を実施した。その結果、レーヨンでも乾熱収縮が認められるが、湿潤である方がより収縮し易いという結果であり、乾熱150℃20minの条件下で、乾熱収縮率は、2.11%であった。ただし一度収縮した繊維については、その構造上から安定してしまい、熱変動の安定した繊維になると考えられる。また、レーヨン以外の合成繊維では、アクリル繊維についてみると、乾熱収縮処理については乾熱100℃における収縮率を意味し、具体的には、1デシテックス当たり10mg/デシテックス荷重下の試長(L)を測定、収縮は対流型オーブン中で乾熱100℃、30分処理で収縮させた後、室温に戻し、100mg/デシテックス荷重下における試長(L`)を測定し、下記式により収縮率を求める。
乾熱収縮率(%)=((L−L`)/)×100
また、乾熱収縮率の処理温度は、乾熱80℃下で1%以上、乾熱90℃下で2%以上、乾熱110℃下では、10%以上となり、処理温度により収縮率は変化していく。例えばアクリルを30重量%含有するアクリル系重合体からなる繊維ででは、100℃、30分処理における乾熱収縮率が5%以上との数値の記載例がみられる。
第2工程の後段では、攪拌分散を経て、該主軸繊維2と微小短繊維3との絡み脈絡状の交錯接点7の接着処理では、本発明においては、接着のため必要な可及的少量限度の接着剤を使用では、エアゾー噴霧方式により、その使用量は、該主軸繊維2と微小短繊維3との絡み脈絡状での交錯接点7の接着である為、その可及的少量の接着剤を使用した接着処理が適当である。接着剤の塗布量は、本発明では該微小短繊維3の繊維長が低く、樹脂成分粒径との対比等で異なるが、接着剤の塗布量は、樹脂固形分として、8〜10g/m、好ましくは5〜7g/m、さらに好ましくは3〜5g/mである
本発明では、頭髪残存部及び/又は薄毛部において、セルローズ系短繊維からなる主軸繊維2と、一方の繊維は同種又は異種の繊維から選ばれ、これら繊維には変形処理の手段の中から選ばれた定型的で品質管理上も反復再現性のある捲縮加工を予め施し、かつその繊維長を所望の長さに差別化し制御範囲で切断粉砕され、次に、該前処理が施された繊維は所望の配合比率で混合し、嵩高性が向上された擬似頭髪増毛材の構成である。本発明において、その構成は、まず、セルローズ系繊維を主軸成分とする繊維で、その属性のうち、擬似頭髪増毛材として好適な性能を発揮させる点、次に、それとの組み合わせで同種繊維には予め変形の為の捲縮処理を施し、その嵩高性の向上が解決課題であり、主軸繊維レーヨンの選択と共に、これに同種又は異種の繊維素材の中から選ばれた繊維素材に、まず、繊維長を主軸繊維以下に制御した所望の長さに切断粉砕し、予め捲縮変形加工を施した短繊維を、所望の量比率で配合した擬似頭髪増毛材組成物の構成について、所望の長さ、並びにその配合量比と、これらの組み合わせとした構成である。
また、上記の如く本発明では、主軸繊維にビスコースレーヨンに代表されるセルローズ系繊維を使用する構成であるが、該繊維は植毛メーカーでの取扱い主流てあって永年に亘る技術ノウハウの蓄積があり、主軸繊維とその同系繊維からなる粉砕繊維との組み合わせであっても、配合物質の僅かの差異でも頭髪に調和する艶感や質感或いは薄毛部分の隠蔽性を目的とした染色処理においてその技術ノウハウの活用に適している。また、本発明での該主軸繊維の染色は、人間の頭髪に良好に調和し、艶感及び堅牢性に優れ頭部の薄毛部分に隠蔽用に適した適した染料組成物としては、反応性染料、直接染料、建染染料及び硫化染料から選ばれる染料を含むものから選ばれるが、出願人はさきの出願の特開2001−200415号公報(擬似毛髮)、及び特開2001−254216号公報(擬似毛髮)では、頭髪になじみ易く薄毛隠し用に適した擬似毛髮として、色相の異なる二種以上の着色繊維を混合して得られる擬似毛髮他、数多い染料及び染色例を開示している。ここで例えば、本発明でのビスコースレーヨンの染色についてみても、その染色は、該ビスコースレーヨン100重量に対し、上記染料が0.01〜45重量部、好ましくは1〜40重量部となるようにして行なう。染料の配合割合が、0.01重量部未満であると、染色の程度が不十分となり易く、また、45重量部超であると、染色は十分行なわれが、反応浴に余剰の染料が残留し製造コストが増大する。その染色は人間の頭髪に良好に調和し艶感及び堅牢性に優れ、頭部の薄毛部分に隠蔽用に適した敵した染料組成物としては、反応性染料、直接染料、建染染料及び硫化染料から選ばれる染料を含むものから選ばれるが、本発明での第三物質色では、各種の反応性染料のうち、特に好ましくはビニルスルフォニル系の染料を用い、特に色彩及び艶が人の毛髪に似た褐色や、色移りの特に生じ難い擬似頭髪材の構成部分として機能するように働く。以下に、反応性染料の例を示す。
・レマゾールブラック B(黒系染料)・シバクロンレッド G−E(赤系染料)
・シバクロンイエローR−A(黄系染料)・シバクロンブルーTGR−F(青系料) ・シバクロン ブラウン 5R−E(茶系染料)
本発明においては、上記のとおり抗菌・消臭性等の機能性付与の為、稀有元素類を含む鉱物、並びにトルマリン又は遠赤外線セラミックスのいずれか一方を含む混合物を添加混合し、マイナスイオン放出と、遠赤外線放射による抗菌・消臭性並びに血行促進やリラックス効果と併せ、頭髪薄毛部分での育毛又は養毛に有利に働く効果が期待される。ここで、本発明では、次の如きさらなる効果が期待される。即ち、人の頭髪は、個人差があるとはいえ特に薄毛部分での頭髪に調和した質感や艶感が望まれる。まず、本発明では、主軸繊維をセルローズ系繊維とした構成であり、予め捲縮加工処理して組み合わせる同系又は異系の粉砕繊維は、それぞれ配合量比でも較差があり、また、染色工程は一浴または二浴の何れかにより染色することができる。
ところで、本発明で、上記稀有元素類を含む鉱物(無機鉱物)及び遠赤外線放射物質(セラミック)の添加混合は微量で所望の効果が得られ質感や物性を損なうレペルではなく、また、頭髪に調和した質感や艶感を求める染色工程でも、阻害要因とはならない。一方、本発明では、上記の稀有元素類を含む鉱物及び遠赤外線放射物質、即ち、前者の無機鉱物粉末及び後者のセラミックスは共に無機微粒子であって、これを分散配合した擬似毛髪増毛材組成物では、傷んだ毛髪薄毛部分での毛髪に重質感を与え、かつ艶をよりきめ細かに調整できる。一般にレーヨンやポリアミド繊維は、比較的透明度が高く染色していても光線の透過によって、スプレーやふりかけ後の頭髪が白髪に見え易く、かつ頭髪と質的な違和感が少なくない難点がある。また、頭髪をふわりとより豊かに見せたいとの希求は常に変らない。この点からも、本願発明で、稀有元素類を含む鉱物(無機鉱物)及び遠赤外線放射物質(セラミック)の添加混合は、マイナスイオン放出と遠赤外線放射の効果に止まらず、擬似毛髪増毛材の解決課題に関し、別途の作用効果を奏する構成てあることが特長である。ここで、稀有元素類を含む鉱物の安全性については、極微弱な放射線を放射し、人体等に悪影響を及ぼさないとされる1.0ミューSv/hr以下の放射線を放射し、本発明での擬似頭髪増毛材の使用は放射線の発生レベルからも問題なく、安全である。
そこで、本発明では、薄毛部分での頭髪に調和した質感や艶感を与え、傷んだ毛髪薄毛部分での毛髪に重質感を与え、かつ艶をよりきめ細かに調整する為に寄与することから、上記稀有元素類を含む鉱物(無機鉱物)及び遠赤外線放射物質(セラミック)の他に、次のような無機微粒子を1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%を混合した擬似頭髪毛増毛材組成物とすることができる。このような無機微粒子としては、従来、擬似毛髪で白色艶消し微粒子としての使用の例えば、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、亞鉛華、珪素酸化物、硫化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化錫、シリカ、酸化チタン、マグネシウム、硫酸バリウム等の何れかより選ばれた1種又は2種以上のものを使用することができる。
上記主軸繊維であるセルローズ系繊維に対し、予め所望の捲縮加工の繊維変形加工前処理を施す同種の繊維素材としては、木綿、麻、レーヨン等の繊維を使用することができる。また、特殊な繊維として、合成繊維或いはレーヨン、ビニロンに、光触媒二酸化チタン、アパタイト被覆二酸化チタン、無機セラミック含包二酸化チタンを含有した繊維を使用することができる。最も好ましくは、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、塩化ビニール、ポリオレフィン、アラミド、ウレタン、ポリアクリロニトリル等のいずれかより選ばれた合成繊維の方が、剛性が高く、バルキー性向上には有益である。
本発明において、稀有元素類を含む鉱物としては、フェルグソン石、モナズ石、ゼノタイム、コルンブ石、ベタホ石、サマルスキー石、ユークセン石、タンタル石、閃ウラン鉱、方トリウム石、ゴム石、カルノー石、ガドリン石等がある。これらの鉱石のうち極微弱な放射線を放射し、人体に悪影響を及ぼさないとされているもの、及びマイナスイオン放出を励起している鉱物として、最も好ましくはモナズ石を使用することができる。上記天然鉱石の粒径として、0.1ミクロンから1mmに粉砕したものを使用することができる。最も好ましくは平均粒径が10ミクロン以下に粉砕したもの粉末の方が、混合及び塗布仕上げが良く有益である。上記配合部数として、遠赤外線放射物質に対し、50:50重量部が、マイナスイオンをより放出するかえで有益である。
本発明において、トルマリンとして、ショールトルマリン、リチウムトルマリン、ドラバイトトルマリン、ルベライトトルマリン、ピンクトルマリン、インデコライト、バライバトルマリン、ウォーターメロン等を使用することができる。上記のトルマリンの粒径として、0.1ミクロンから1mmに粉砕したものを使用することができる。最も好ましくは平均粒径10ミクロン以下である。配合部数は、稀有元素類鉱物に対し、50:50重量部が、遠赤外線を放射するうえで有益である。
本発明において、遠赤外線セラミックとして、2〜50ミクロンの波長をもつ遠赤外線を放射率50%以上放射している遠赤外線セラミックを使用することができる。遠赤外線セラミックの成分として、アルミナ、シリカ、ジルコニア、酸化ナトリウム、酸化マグネシウム、酸化鉄等を2種以上含む混合物を使用することができる。前記市販品として、商品名セラジット、OKトレーディング製があり、マイナスイオンを増幅し遠赤外線を高放射するうえで適当である。上記の配合部数としては、稀有元素類鉱物に対し、50:50重量部が、遠赤外線を放射するうえで有益である。
本発明において、光触媒機能材料として、アナターゼ型二酸化チタン、ブルッカイト型二酸化チタン、アパタイト被覆酸化チタン、無機セラミック包含二酸化チタン等をいずれも使用することができる。アナターゼ型二酸化チタン及びブルッカイト型二酸化チタンの粒径として、5〜200nmに粉砕されたものを使用することができる。最も好ましくは、6〜30nmの方が電子を励起するうえで有益である。
アパタイト被覆二酸化チタンとして、上記二酸化チタンをアパタイト、すなわちリン酸カルシウムで被覆したものを使用することができる。市販品として、例えば、商品名アパタイト被覆酸化チタンNSP−100ナノウェーブ製を使用することができる。無機セラミック包含二酸化チタンとしては、無機セラミックの成分が、シリカ、アルミナ、酸化クロム、酸化ジルコニウム、ジルコニア、酸化イットリウム等の1種の合成セラミック或いは2種以上含む合成セラミックであり、また上記成分を含む天然鉱物である。上記の粒径として、平均30ミクロン以下のものを使用することができる。市販品として、例えば商品名ライオナイト ライオン製を使用することができる。前記配合部数として、上記稀有元素類鉱物並びに遠赤外線法主物質に対し、30重量部数以下がマイナスイオンの生成を減少させないうえで有益である。
本発明は、セルローズ系繊維を主軸とし、これと予め捲縮加工を施した同系の粉砕繊維を混合した擬似毛髪増毛材の構成であり、人の毛髪に調和の色彩及び艶感を有するように染色でき、特に製造工程並びに使用時での分散性の改善を図ると共に、窮極は嵩高性ボリューム感並びに隠蔽性に優れたバルキー性の向上である。この爲、主軸繊維が地毛又は垂直状ないし傾斜状に対し、交差状、直角状、架橋絡み状、コイル状の他、粉砕時での反復生ずる回転刃の衝撃力並びに水平方向の剪断応力によって、変形又は破砕した折れ曲がり、カール、縮れ等に、連結交錯した三次元立体構造が形成され、嵩高ボリューム感並びに隠蔽性に優れた形態となるように働く。
本発明では、上記のような繊維三次元構造体と併せ、擬似毛髪増毛材組成物に、発泡剤を添加配合し、嵩高ボリューム感並びに隠蔽性の向上に寄与するように働く。発泡体にする発泡剤として、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジニトロペンタメチレンテトラミン、4.4オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、パラトルエンスルホニルヒドラジド、重曹、ガス充填マイクロカプセル等があり、これらのいずれでも使用することができる。発泡剤の配合部数として、該擬似毛髪増毛材組成物100重量部に対して、発泡剤0.1〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。
次に、後段処理での、該主軸繊維と微小短繊維との混合絡み脈絡状の交錯接点の接着処理では、水系又は非水系接着剤を用いたエアゾール噴霧接着方式で行い、該交錯接点の箇所での接着処理に必要な接着剤は少なくて済み、繊維三次元構造体での交錯接点での接着固定で接着剤の果たす役割は、その交錯接点の箇所での接着で足り、それ以上の接着剤の層着は、該構造体での通気の為の空隙を遮るのみならず、ひいては該構造体を被覆固化の要因となりかねず好ましくない。その接着剤の使用量は、0.5g/cm以下の塗布量であることが好ましい。
また、本発明は嵩高性の向上が課題であり、主軸繊維であるセルローズ系繊維に対し、予め所望の捲縮加工の前処理加工を施す同種又は異種の繊維素材としては、木綿、麻、レーヨン、ポリステル、ポリアミド、ビニロン、蛋白、羊毛、アクリル、塩化ビニール、ウレタン、ポリエチレン、ポリオレフィ、アラミド、ポリアクリロニトリル等の繊維を使用することができる。また、特殊な繊維として、合成繊維、或いはレーヨン、ビニロン、光触媒二酸化チタン、アパタイト被覆二酸チタン、無機セラミック含包二酸化 チタンを含有した繊維を使用することができる。最も好ましくは、ポリエステル、ポリアミド、アクリル、塩化ビニール、ポリオレフィン、アラミド、ウレタン、ポリアクリロニトリル等のいずれかより選ばれた合成繊維の方が、剛性が高く嵩高性の向上には有益である。
以下、本発明の一実施例について説明する。
以下、本発明の一実施例について説明する。
(1)本発明において、その主軸繊維2は、合成繊維の範疇ではなく肌に優しい植物繊維素材のセルローズ系繊維(ビスコースレーヨン)である点を特徴とし、図1の製造工程フローチャートに示すように、第1工程では、素材原料入荷、所定の長さに裁断カット、選別・篩分け、染色加工、分散処理及び脱水を施し、該主軸繊維2と配合する切断粉砕した同種又は異種の微小短繊維3との混合からなる構成であり、セルローズ系繊維(ビスコースレーヨン、オーミケンシ社製)、繊維径15デニール×繊維長0.8mmを繊維主軸2とし、選別・所定繊維の配合を経て同種繊維の捲縮処理にて捲縮率8%の同径同長のレーヨンより繊維長を垂直軸方向に、60%カットの0.48mmとし、切断粉砕した微小短繊維3を用い、その配合比でも、該微小短繊維3が少なくとも20重量%が含まれるように混合し、分散処理を行い、上記図1に示すように熱風処理を経て、選別・所定の繊維の配合を行い、擬似頭髪増毛材組成物を得ることができる。しかしながら、本発明では、上記の分散処理を経た後、通常の製品化に至る工程を選択せず、図1の製造工程フロチャートに示す第2工程での前段に繋がる工程に転移する工程順であり、その前段では、予備風乾処理(攪拌・分散)を経て、乾熱収縮処理を行い、後段では、噴霧接着処理を経て、稀有元素類鉱物粉粒体の配合、熱風乾燥後、製品検査・出荷の工程順となっている。すなわち、本発明では、嵩高性の向上並びに改善との解決課題から、通常の第1工程での分散処理を経て、選別・所定繊維の配合より製品化の工程を辿らず、途中、直接に次の第2工程の前段処理に直結した工程転移を行い、第2工程の前段で、本発明での解決課題である嵩高性に係わり、その捲縮付与での歪みを固定し繊維相互間の平行性を乱すことに作用し嵩高製を向上するように働く乾熱収縮処理を行った。
(2)第2工程では、その前段で、予備風乾処理(攪拌・分散)を行い、次の風乾処理では主軸繊維2並びに微小短繊維3のそれぞれの潜在的特性を発現させる乾熱収縮処理を施し、その熱収縮捲縮は同種又は異種繊維の格差にも起因し嵩高性に関与するように働く。
(3)さらに後段では、主軸繊維2と微小短繊維3との混合絡み交錯接点7の接着処理には、水系樹脂エマルジョンをベースとした下記エアゾール型スプレー接着剤を使用し、混合絡み交錯接点7の接着固定を施すことにより、該主軸繊維2と捲縮処理が施された微小短繊維3との繊維相互間での平行線を乱す歪みを固定し嵩高性の向上に働くと共に、その繊維三次元構造体を構成し、前段での各繊維残留収縮の利用による乾熱収縮と併せ、嵩高性の向上を図り得る構成とした。
自己架橋型アクリル樹脂エマルジョン 100部
(リカボンド ET−111,中央理化工業)
メラミン樹脂 1〜5部
(UNICA RESIN 380K ユニオン化学工業)
粘着付与剤(ボンコートW−26 大日本インキ) 5〜10部
アンモニア水 適量
触媒 0.2〜1.0部
(4)次に、本発明における抗菌・消臭性付与では、1)希有元素類を含む天然鉱物(マイナスイオン放出物質)10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質10ミュー・トルマリン粉体を、50;50、2)前記10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質セラジットAL−F9を50;50とした混合物を使用し、繊維主軸繊維1のセルローズ系繊維と、光触媒含有抗菌性レーヨン繊維との組み合わせとからなる擬似毛髪材組成物に対し、3重量%を粉体混合した。上記の遠赤外線専セラミックスとして、セラジットAL−F9 OKトレーディング製を使用した。光触媒として、PC−101 チタン工業製のものを使用した。このように、実施例1では、1)希有元素類を含む天然鉱物、遠赤外線放射物質10ミュー・トルマリン粉体を50;50に対して、2)光触媒二酸化チタン50を添加配合し、稀有元素類を含む鉱物粉粒体でのマイナスイオン放出、並びに遠赤外線放射での抗菌・消臭効果は、さらに光触媒二酸化チタンの如き光触媒機能材料により、前記抗菌・消臭性の励起作用を奏する。
(5)第2工程の後段での該主軸繊維2と、微小短繊維3との混合絡み脈絡構造の交錯接点7の接着固定を施した後、熱風乾燥(硬化)を経て、製品検査・出荷の工程順である。図2は本発明の繊維三次元構造体の製造工程での要部説明図であり、主軸繊維2と微小短繊維3との混合から、稀有元素類鉱物粉粒体5の添加を経て、第三物質の押し込み保持を施さない繊維三次元構造体1aと、上記の稀有元素類鉱物粉粒体5の添加を経て、第三物質のいずれかにより押し込み保持を施した繊維三次元構造体1bの工程順を示している。上記図2の下欄での繊維三次元構造体1a及び1bにおいて、4は第三物質、5は稀有元素類鉱物粉粒体、6は空隙、7は交錯接点である。
(6)実施例1における嵩高性は、上記第1工程のみの場合、レーヨン系主軸繊維、捲縮率8%、繊維長60%切断、配合比20%で、5、8cmであり、その嵩高性では、第2工程での熱収縮処理並びに水系バインダーによる交錯接点の接着処理により、嵩高性は6.9cmと向上する結果を得た。
(1)第1工程での主軸繊維2は、実施例1と同様に、セルローズ系繊維(ビスコースレーヨンであり、セルローズ系繊維(ビスコースレーヨン、オーミケンシ社製)、繊維径7デニール×繊維長0.5mmを繊維主軸とし、選別・所定繊維の配合からポリアミド繊維の捲縮前処理にて捲縮率11.5%の同長同径のポリアミド繊維より繊維長を垂直軸方向に、60%カットの0.3mmとし切断粉砕した短繊維を用い、その配合比でも、該短繊維3が少なくとも20重量%が含まれるように混合し、分散処理を経た後、通常の製品化に至る工程を選択せず、実施例1と同様に、図1の製造工程ローチャートに示す第2工程での前段に繋がる工程に転移する工程順となっている。そして、その前段では、予備風乾処理(攪拌・分散)の後、乾熱収縮処理を行い、次に後段では、絡み脈絡状の繊維相互間の交錯接点7での接着固定を行い、さらに実施例2では、第三物質の押し込みの噴霧処理を経て、熱風乾燥(接着硬化)の後に、製品検査・出荷の工程順である。嵩高性の向上については、上記の捲縮前処理を施した微小短繊維3での捲縮処理、並びに次の乾熱収縮処理、また、絡み脈絡状の繊維相互間の交錯接点7での接着固定は、付与された捲縮の歪みを固定し平行線を乱すように働くと共に、更に実施例2での第三物質の押し込み保持は、主軸繊維2との相互間の中心距離が拡がるように働き、嵩高性を向上することができる。
(2)上記の通り第2工程では、その前段で予備風乾処理(攪拌・分散)後、次の風乾処理で、主軸繊維2並びに微小短繊維3のそれぞれの潜在的特性を発現させる乾熱収縮処理を施すが、その乾熱収縮捲縮は異種繊維の格差にも起因し嵩高性に関与するように働く。
(3)さらに後段では、主軸繊維2と微小短繊維3との絡み交錯接点7の接着処理には、非水系合成樹脂エマルジョンをベースとした下記エアゾール型スプレー接着剤を使用し、混合絡み交錯接点7の接着固定処理を施すことにより、該主軸繊維2と相互間で互いに絡み脈絡状の繊維三次元構造体を構成し、前段での各繊維残留収縮の利用による乾熱収縮と併せ、嵩高性の向上を図り得る構成とした。
・加水分解性の珪素含有官能基を有する重合体 100部
・シラノール縮合触媒 0.1〜20部
・粘着付与樹脂 10〜200部
・有機溶媒 70〜4500部
・水 0.1〜10部
・噴射剤 30〜1200部
(4)次に、実施例2では、さらに嵩高性を向上の為に、該主軸繊維2と微小短繊維3との絡み脈絡状の交錯接点7での接着固定によって形成された繊維三次元構造体1bでの空隙6に、同様にエアゾール型スプレー接着剤を用いて押し込み保持せしめる第三物質として、微細動物毛を押し込み保持せしめる構成であり、その平均長径は、30μm以下が好ましく、さらにその配合量は、0.1〜20重量%の範囲が好ましい。また、その配合では、界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、増粘材等の通常頭髪化粧料に用いられる成分を適宜配合することができる。なお、実施例2での、第三物質である微細動物毛の染色は、分級処理後に行なうのが好ましいが、その染色は人間の頭髪に良好に調和し艶感及び堅牢性に優れ、頭部の薄毛部分に隠蔽用に適した染料組成物を含むものから選ばれるが、実施例2での第三物質の染色では、好ましくは含クロムアゾ系酸性染料を用い、特に色彩及び艶が人の毛髪に似た褐 色や色移りの特に生じ難い擬似頭髪材の構成部分として機能するように働く。以下に含クロ ムアゾ系酸性染料の例を示す。
・カヤカラン イエロー GL143 (黄系染料)
・カヤカラン レッド BL (赤系染料)
・カヤカラン グレー BL167 (青系染料)
・カヤカラン ブラウン GL (茶系染料)
・カヤカラン ブラック BGL (黒系染料)
その染色は、微細獣毛粉末100重量に対し、上記染料が0.01〜45重量部、好ましくは1〜40重量部でとなるようにして行なう。染料の配合割合が、0.01重量部未満であると、染色の程度が不十分となり易く、また45重量部超であると、染色は十分行なわれるが、反応浴に余剰の染料が残留し製造コストが増大する。
(5)次に、実施例1と同様、希有元素類を含む天然鉱物粉粒体、遠赤外線放射物質10ミュー・トルマリン粉体を50;50に対して、光触媒二酸化チタン50を添加配合し、稀有元素類を含む鉱物粉粒体でのマイナスイオン放出、遠赤外線放射での抗菌・消臭効果は、さらに光触媒二酸化チタンの如き光触媒機能材料により、抗菌・消臭性の励起作用を奏する。
(6)実施例2における嵩高性は、第1工程のみのポリアミド繊維、捲縮率11.5%、繊維長60%切断、配合比20%で、嵩高性5.5cmであるが、第2工程での乾熱収縮処理並びに交錯接点の接着処理により嵩高性は、6.7cmと向上する結果を得た。
(1)第1工程での主軸繊維2は、実施例1と同様に、セルローズ系繊維(ビスコースレーヨンであり、セルローズ系繊維(ビスコースレーヨン、オーミケンシ社製)、繊維径3デニール×繊維長0.5mmを繊維主軸2とし、選別・所定繊維の配合からポリエステル繊維捲縮前処理にて捲縮率%の同長同径のポリエステル繊維より繊維長を垂直軸方向に、80%カットの0.4mmとし、切断粉砕した短繊維3を用い、その配合比でも該短繊維3が少なくとも20重量%が含まれるように混合し、分散処理を経た後、通常の製品化に至る工程を選択せず、図1の製造工程ローチャートに示す第2工程での前段工程に繋がる工程に転移する工程順となっている。
(2)次に、第2工程の前段での予備風乾処理(攪拌・分散)の後、次の風乾処里では、主軸繊維2並びに微小短繊維3のそれぞれの潜在的特性を発現させる乾熱収縮処理が施され、その熱収縮捲縮は異種繊維の格差にも起因し嵩高性に関与するように働く。
(3)さらに後段では、主軸繊維2と微小短繊維3との絡み交錯接点7の接着処理に、水系合成樹脂エマルジョンをベースとした下記エアゾール型スプレー接着剤を使用し、混合絡み交錯接点7の接着固定処理を施すことにより、該主軸繊維2と相互間で互いに絡み脈絡状の繊維三次元構造体を構成し、前段での各繊維残留収縮の利用による乾熱収縮と併せて、嵩高性の向上を図り得る構成とした。
アクリル酸エステル共重合エマルジョン 100部
(リカボンド FK−6100,中央理化工業)
粘着付与(ボンコート, 大日本インキ) 5〜10部
アンモニア水 適量
メラミン樹脂 1〜5部
(UNICA RESIN 380K ユニオン化学工業)
粘着付与剤(ボンコート W−26 大日本インキ)5〜10部
触媒 0.2〜1.0部
(4)次に、実施例3では、さらに嵩高性を向上の為に、主軸繊維2と微小短繊維3との交錯接点7の接着固定により形成された繊維三次元構造体1bでの空隙6に、同じくエアゾール型噴霧方式により押し込み保持せし構造とし、実施例3では、第三物質4として、微細状ウレタンパウダーを保持せしめる構成とした。該微細状ウレタンパウダー並びにその他の成分の混合物と共に、エアゾール噴霧方式により、その繊維三次元構造体1bの空隙6に、押し込み保持せしめることにより嵩高性を向上するように働く構成である。
実施例3において、第三物質として、微細状ウレタンパウダーを保持せしめる構成においては、実施例2と等しく該主軸繊維2と微小短繊維3との絡み脈絡状での交錯接点7での接着固定により形成される空隙6への押し込み保持では、その平均長径は、30μm以下が好ましく、さらにその配合量でも、0.1〜20重量%の範囲が好ましい。さらにその配合では、界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、増粘材等の通常頭髪化粧料に用いられる成分を適宜配合することができる。吸収剤、増粘材等の通常頭髪化粧料に用いられる成分を適宜配合することができる。
(5)次に、実施例1と同様に、抗菌・消臭性付与については、希有元素類を含む天然鉱物(マイナスイオン放出物質)10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質10ミュー・トルマリン粉体を、50;50、前記10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質セラジットAL−F9を50;50とした混合物を使用し、繊維主軸セルローズ系繊維と、光触媒含有抗菌性レーヨン繊維との組み合わせとからなる擬似毛髪材組成物に対し、3重量%を粉体混合し、擬似頭髪増毛材を得た。上記の遠赤外線専セラミックスとして、セラジットAL−F9 OKトレーディング製を使用した。光触媒として、PC−101チタン工業製のものを使用した。
(6)実施例3での嵩高性では、第1工程のみの場合、レーヨン系主軸繊維0.5mm、3デニールに対し、ポリエステル繊維、捲縮率12%、繊維長80%切断、配合比20%で、嵩高性5.2cmであり、その嵩高性は、第2工程での熱収縮処理並びに水系バインダーによる交錯接点の接着処理により、嵩高性は6.3cmと向上する結果を得た。
(1)主軸繊維セルローズ系繊維(ビスコースレーヨン、ダワボウレイヨン社製)、レーヨンの繊維径3デニール、繊維長0,3mmを使用し、選別・所定繊維の配合からポリエステル繊維の捲縮前処理にて、捲縮率11.5%の同長同径のポリエステル繊維を80%カットの0.24mmとし、20%の配合比率で混合し分散処理を経た後、実施例1と同様に、通常の製品化に至る工程を選択せず、製品化までの製造工程で、図1の製造工程フローチャートに示す第2工程での前段工程に繋がる工程に転移する工程順となっている。
(2)次に、実施例1と同様に、第2工程では、その前段で予備風乾処理(攪拌・分散)を経て、次の風乾処理では、主軸繊維2並びに微小短繊維3それぞれの潜在的特性を発現させる乾熱収縮処理を施し、その熱収縮捲縮は異種繊維との格差にも起因し嵩高性に関与するように働く処理を行った。
(3)さらに、後段では、主軸繊維2と微小短繊維3との絡み交錯接点7の接着処理に、下記の非水系合成樹脂エマルジョンをベースとした下記エアゾール型スプレー接着剤を使用し、混合絡み繊維の交錯接点7の接着固定処理を施すことにより、前記の乾熱収縮による歪み並びにその固定と、さらに該主軸繊維2と相互間の中心距離が拡がることにより嵩高性の向上を図り得る構成とした。
・アニオン樹脂:アクリル酸エステル/メタアクリル酸共重合体 1〜5重量%
・非イオン界面活性剤:ピログルタミン酸エステル系 0.03〜0.5重量%
・多価アルコール:グリセリン、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、エチレングリコール等
・脂肪酸;イソステアリン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸等
(4)次に 実施例4では、さらに嵩高性を向上の為に、該主軸繊維2と微小短繊維3との絡み脈絡状での交錯接点7の接着固定によって形成された該繊維三次元構造体1bでの空隙6に押し込み保持する第三物質として、実施例4では、微細状マイクロカプセルを押し込み保持せしめる構成である。該微細状マイクロカプセル並びにその他の成分の混合物と共に、エアゾール噴霧方式により、その繊維三次元構造体1bの空隙6に押し込み保持せしめることにより嵩高性の向上に機能するように働く構成である。
実施例4において、第三物質として、微細状マイクロカプセルを保持せしめる構成では、実施例2と等しく該主軸繊維2と微小短繊維3との絡み脈絡状での交錯接点7の接着固定においては、いずれもその平均長径は、30μm以下が好ましく、さらに、その配合量でも、0.1〜20重量%の範囲が好ましい。また、その配合では界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、増粘材等の通常頭髪化粧料に用いられる成分を適宜配合することができる。
(5)次に、実施例1と同様に、抗菌・消臭性付与では、希有元素類を含む天然鉱物(マイナスイオン放出物質)10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質10ミュー・トルマリン粉体を、50;50、前記10ミュー・モナズ石粉体と、遠赤外線放射物質セラジットAL−F9を、50;50とした混合物を使用し、繊維主軸セルローズ系繊維と、光触媒含有抗菌性レーヨン繊維との組み合わせとからなる擬似毛髪材組成物に対し、3重量%を粉体混合し擬似頭髪増毛材を得た。上記遠赤外線専セラミックスとして、セラジットAL−F9 OKトレーディング製を使用した。光触媒としては、PC−101チタン工業製のものを使用した。
(6)実施例4での嵩高性は、第1工程のみの場合、レーヨン系主軸繊維0.3mm、3デニールに対し、ポリアミド繊維、捲縮率11.5%、繊維長80%切断、配合比15%で嵩高性4.8cmであり、その嵩高性は、第2工程での熱収縮処理並びに非水系バインダーによる交錯接点の接着処理により、嵩高性は5.8cmと向上する結果を得た。
Figure 2016037692
表1は、本発明における実施例1−4の対比表であり、各主軸繊維2及び微小短繊維3の繊維長、繊維径、並びに微小短繊維の捲縮率等の物性数値、次に第三物質、結合方式と共に、各実施例1−4での嵩高性の試験結果を記載している。
図1は本発明の繊維三次元構造体の製造フローチャートを示す概要図である。 図2は本発明の繊維三次元構造体の製造工程での要部説明図である。
表1
表1は本発明の実施例1〜4での嵩高性の試験結果を示す対比表である。
1a 繊維交錯構造体
1b 繊維交錯構造体
2 主軸繊維
3 微小短繊維
4 第三物質
5 稀有元素類鉱物粉粒体
6 空隙
7 交錯接点

Claims (8)

  1. セルローズ系繊維を主軸とし、該セルローズ系繊維が繊維長さ1.00mmを超えない範囲であって、繊維径0.5〜30デニールで長さが略一定の短繊維に対し、前記セルローズ系繊維と少なくとも同種又は異種繊維の中から選ばれ、該繊維には予め所望の捲縮変形前処理が施されており、かつその繊維軸方向の長さを前記セルローズ系繊維の60〜80%以下に切断粉砕した微小短繊維を所望の比率で混合された擬似頭髪増毛材組成物からなり、前記組成物では主軸繊維並びに微小短繊維それぞれの潜在的特性を発現させる繊維の残留収縮を利用した乾熱収縮処理が施されており、さらに水系或いは非水系合成樹脂エマルジョンのいずれかよりなる噴霧エアゾール接着剤により、主軸繊維と微小短繊維との交錯接点の接着処理が施されており、主軸繊維と相互間で互いに絡み脈絡状の繊維三次元構造体の構成としてなることを特徴とする多機能性擬似頭髪増毛材。
  2. 前記捲縮変形前処理を施す繊維が、同種のビスコースレーヨンであって、捲縮率8.0%以上に捲縮前処理してなり、かつ該微小繊維を少なくとも20重量%以上混合してなる請求項1記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  3. 前記捲縮変形前処理を施す異種繊維が、熱溶融繊維から選ばれたポリアミド繊維であって、捲縮率11.5%以上に捲縮前処理してなり、かつ該微小繊維を少なくとも15重量%以上混合してなる請求項1記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  4. 前記捲縮変形前処理を施す異種繊維が、熱溶融繊維から選ばれたポリエステル繊維であって、捲縮率12%以上に捲縮前処理してなり、かつ該微小繊維を少なくとも15重量%以上混合してなる請求項1記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  5. 前記擬似頭髪増毛材組成物での該主軸繊維と微少短繊維が絡み交錯状よりなる繊維交錯立体構造において、微細破砕動物毛又はウレタンパウダー、マイクロカプセルの中より選ばれたいずれか1種よりなる第三物質を該繊維交錯立体構造に内在及び/又は保持した構成からなる請求項1記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  6. 前記頭髪擬似増毛材組成物に、稀有元素類を含む鉱物、トルマリン若しくは遠赤外線セラミックスの少なくともいずれか一方を含む混合物を、少なくとも3重量%以上、粉体混合又は塗布のいずれかにより展着担持してなる請求項1〜5の何れかに記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  7. 前記頭髪擬似増毛材組成物に、アナターゼ型二酸化チタン、ブルッカイト型二酸化チタン、アパタイト被覆酸化チタン、無機セラミック包含二酸化チタンから選ばれた光触媒材料を添加し、抗菌性並びに消臭性を向上せしめた請求項1〜6の何れかに記載の多機能性擬似頭髪増毛材。
  8. セルローズ系繊維を主軸とする擬似頭髪増毛材組成物の製造方法において、まず第1工程では、前記組成物での該セルローズ系繊維が繊維長さ1.00mmを超えない範囲であって、かつ繊維径0.5〜30デニールで長さが略一定の短繊維に対し、前記セルローズ系繊維と少なくとも同種又は異種繊維の中から選ばれ、該繊維には予め所望の捲縮変形前処理を施すと共に、かつその繊維軸方向の長さを前記セルローズ系繊維の60〜80%以下に切断粉砕した微小繊維を所望の比率で混合された擬似頭髪増毛材とし、次に第2工程では、その前段で、前記組成物を選別、染色、分散選別処理、所定繊維の配合を経て、次に該主軸繊維並びに微小短繊維それぞれの潜在的特性を発現させる乾熱収縮処理を施し、さらに後段では、水系噴霧エアゾール接着剤、或いは非水系噴霧エアゾール接着剤のいずれかにより、主軸繊維と微少短繊維との絡み脈絡状の交錯接点の接着処理を行い、主軸繊維と相互間で互いに絡み交錯状の繊維三次元構造体を構成し、嵩高性の向上を図り得ることを特徴とする多機能性擬似頭髪増毛材の製造方法。
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