JP2012025198A - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗車用シートの下方に配置される収納ボックスと、車両の走行状態を記録して保存する走行状態記録装置とを備える鞍乗り型車両において、走行状態記録装置を、雨や外部からの影響を避けるために収納ボックス内に収納するにあたって、走行状態記録装置を有効に保護した上で、収納ボックス内の他の収納品から影響を受け難くする。
【解決手段】車体フレームFの一部を構成する左右一対のフレーム部材29間に挟まれる位置に配置される収納ボックス38の底部に、走行状態記録装置78を収容する収容凹部79が設けられ、走行状態記録装置78を上方から覆うカバー板84が、収納ボックス38の底部上面に着脱可能に取付けられる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、乗車用シートの下方に配置される収納ボックスと、車両の走行状態を記録して保存する走行状態記録装置とを備える鞍乗り型車両に関する。
近年、事故の状況を解明するために事故時における車両の挙動データ(速度やブレーキの使用状況等)を記録したり、使用用途に適合した仕様によって環境性能の向上を図るために車両の使用用途データ(使用時間や走行距離等)を記録する走行状態記録装置を備える車両が知られており、たとえば特許文献1で開示されたものでは、自動二輪車の転倒センサの判定に基づいて走行状態記録装置の動作を制御するようにしている。
一方、上述のような走行状態記録装置を自動二輪車のような鞍乗り型車両に搭載しようとすると、雨や外部からの影響を避けるために、収納ボックス内に走行状態記録装置を収納することが考えられる。たとえば特許文献2には、情報が記録されたカードを差し込んで利用する通信装置を収納ボックス内に収納した構成が開示されており、そのような技術を適用して走行状態記録装置を収納ボックス内に収納することも可能である。
特開2008−310764号公報 特開2008−80855号公報
ところが、単に収納ボックスに走行状態記録装置を収納した場合、収納ボックス自体は合成樹脂で形成されることが多く、事故等での衝撃に対して走行状態記録装置を有効に保護できないことが考えられる上に、収納ボックス内に収納されている他の収納品の出し入れが面倒になったり、走行状態記録装置と干渉する可能性を考えて、そのような他の収納品からの影響を受けないようにするための配慮が必要である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、車両の走行状態を記録する走行状態記録装置を、雨や外部からの影響を避けるために収納ボックス内に収納するにあたって、走行状態記録装置を有効に保護した上で、収納ボックス内の他の収納品から影響を受け難くするようにした鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、乗車用シートの下方に配置される収納ボックスと、車両の走行状態を記録して保存する走行状態記録装置とを備える鞍乗り型車両において、車体フレームの一部を構成する左右一対のフレーム部材間に挟まれる位置に配置される前記収納ボックスの底部に、前記走行状態記録装置を収容する収容凹部が設けられ、前記走行状態記録装置を上方から覆うカバー板が、前記収納ボックスの底部上面に着脱可能に取付けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記収容凹部は、前記走行状態記録装置を収容する第1凹部と、第1凹部に連なるとともに第1凹部からさらに深く凹んだ第2凹部とを備えることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、端子を上部に有するバッテリが、前記第2凹部に収容されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記第2凹部の側部には、前記バッテリが収容される部分よりも高く設定された段部が、ヒューズユニットを載置するようにして形成され、前記段部の内縁には、第2凹部の側面との間に前記ヒューズユニットを弾発的に保持する仕切り壁が、前記ヒューズユニットおよび前記バッテリ間を仕切るようにして突設されることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記第2凹部の底部に、第2凹部内に浸入した水を排出するための第1の水抜き孔が設けられ、第2凹部の前記側面および前記仕切り壁間に浸入した水を排出するための第2の水抜き孔が前記段部に設けられることを第5の特徴とする。
本発明は、第1〜第5の特徴の構成のいずれかに加えて、一対の前記フレーム部材の一部と、前記収容凹部とが側面視で重なって配置され、上下方向で前記収容凹部の最低部および前記カバー板間に配置されるクロスパイプが、前記両フレーム部材間に架設されることを第6の特徴とする。
本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記走行状態記録装置が、その一部を一対の前記フレーム部材に側面視で重合させるとともに前記クロスパイプに平面視で重合させるようにして、前記収容凹部に収容されることを第7の特徴とする。
さらに本発明は、前記走行状態記録装置の車幅方向に沿う一側側面に設けられるカプラ部に、ハーネスの一端に設けられるコネクタが接続され、前記走行状態記録装置の後方で前記収納ボックス内に収納される前記バッテリの一側側方を通って後方に延出される前記ハーネスが、前記バッテリに連なる配線とともに前記収納ボックスの外部に導出されることを第8の特徴とする。
なお実施の形態のリヤフレーム29が本発明のフレーム部材に対応し、実施の形態の低電圧バッテリ40が本発明のバッテリに対応し、実施の形態の第1のクロスパイプ92が本発明のクロスパイプに対応する。
本発明の第1の特徴によれば、左右一対のフレーム部材間に挟まれる収納ボックスの底部に設けられた収容凹部に、走行状態記録装置を収容することによって、雨等の影響が走行状態記録装置に及ばないようにしつつ、外部からの衝撃に対して走行状態記録装置を有効に保護することができる。しかも収納ボックス内で走行状態記録装置はカバー板で上方から覆われているので、収納ボックスに対する他の収納品の出し入れが容易になる上、走行状態記録装置への他の収納品の干渉に対しても有利となる。
また本発明の第2の特徴によれば、収容凹部の一部を構成する第1凹部に走行状態記録装置が収容され、第1凹部に連なる第2凹部が第1凹部からさらに深く凹んで形成されるので、走行状態記録装置を収容した第1凹部に水が万一浸入したとしても、浸入した水が第2凹部側に流れるようにして第1凹部に水が溜まり難くすることができる。
本発明の第3の特徴によれば、走行状態記録装置を収容する第1凹部に連なる第2凹部にバッテリが収容されるので、走行状態記録装置の近傍にバッテリが配置されることになり、電源の確保が容易となるとともに、走行状態記録装置をバッテリに直接接続することも可能として配線効率の向上を図ることができる。しかもバッテリは、その上部に端子を有するものであるので、第2凹部に水が万一流入したとしても端子が水に漬かることを防止することができる。
本発明の第4の特徴によれば、バッテリが収容される部分よりも高くして第2凹部の側部に形成されて段部にヒューズユニットが載置され、ヒューズユニットおよびバッテリ間を仕切るようにして段部の内縁に突設される仕切り壁と第2凹部の側面との間にヒューズユニットが弾発的に保持されるので、バッテリの近傍にヒューズユニットを配置することでメンテナンス性を高めることができ、仕切り壁が在ることでバッテリの着脱作業のときの作業性を高めることができるとともにヒューズユニットの保持も可能となる。
本発明の第5の特徴によれば、第2凹部の底部および段部に水抜き孔がそれぞれ設けられるので、第1凹部からの水抜き性を高めることができ、仕切り壁があってもヒューズユニットが載置される部分からの水抜きを確実に行うことができる。
本発明の第6の特徴によれば、左右一対のフレーム部材の一部と、収容凹部とが側面視で重なって配置されており、上下方向で収容凹部の最低部およびカバー板間に配置されるクロスパイプが両フレーム部材間に架設されるので、走行状態記録装置が収容される収容凹部を両フレーム部材およびクロスパイプで囲むようにして、外部からの影響が走行状態記録装置に及ぶことをより一層抑制することができる。
本発明の第7の特徴によれば、走行状態記録装置の一部が、左右一対のフレーム部材に側面視で重合するとともにクロスパイプに平面視で重合するので、外部からの影響が走行状態記録装置に及ぶことをより確実に抑制することができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、走行状態記録装置の車幅方向に沿う一側側面に接続されるハーネスが、走行状態記録装置の後方に配置されるバッテリの一側側方を通って後方に延出され、バッテリに連なる配線とともに収納ボックスの外部に導出されるので、ハーネスをスペース効率よく纏めて収納ボックス内に配線することができる。
電動二輪車の側面図である。 車体カバーを省略した状態での電動二輪車の側面図である。 収納ボックスを図2の3矢視方向から見た拡大平面図である。 図3の4−4線断面図である。 図3の5−5線断面図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 図5の8矢示部拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図8を参照しながら説明すると、先ず図1において、この鞍乗り型車両は、低床フロア44を有するスクータ型の電動二輪車であり、後輪WRの車軸21を後部で軸支するスイングアーム22に内蔵された電動モータ23が発揮する回転動力で、前記後輪WRが回転駆動されるように構成されている。
図2を併せて参照して、この電動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク24ならびに該フロントフォーク24の上部に連結された操向ハンドル25を操向可能に支承するヘッドパイプ26と、該ヘッドパイプ26から後下がりに延びるダウンフレーム27と、該ダウンフレーム27の下部に連結されて後方に延びる左右一対のアンダーフレーム28…と、それらのアンダーフレーム28…の後端に一体に連なって後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム29…とを備える。
前記車体フレームFにおける両リヤフレーム29…の前部に設けられたピボットプレート30…には、車体Bを左側に傾けた起立状態に保持するためのサイドスタンド31が回動可能に取付けられるとともに、前記スイングアーム22の前部が支軸32を介して揺動可能に支承され、前記両リヤフレーム29…のうち左側のリヤフレーム29の後部および前記スイングアーム22の後部間にはリヤクッションユニット33が設けられる。また前記スイングアーム22の前部には、メインスタンド34が回動可能に取付けられる。
前記両アンダーフレーム28…間には、前記電動モータ23に電力を供給するためのたとえば72Vである高電圧バッテリ36を内蔵せしめたバッテリケース37が両アンダーフレーム28…で支持されるようにして配置され、前記両リヤフレーム29…間には、車体Bの前後方向に沿うほぼ中央部に設けられる乗車用シート39の下方かつ前記スイングアーム22の上方に配置される合成樹脂製の収納ボックス38が、両リヤフレーム29…で支持されるようにして配置され、この収納ボックス38は、開閉可能な乗車用シート39で上方から覆われる。しかも収納ボックス38の後側下部には、補機たとえばヘッドライト51、テールライト52等に低電圧たとえば12Vの電力を供給するための低電圧バッテリ40を収納するバッテリ収納部38aが下方に突出するようにして一体に形成される。
前記車体フレームFは、該車体フレームFとともに車体Bを構成する合成樹脂製の車体カバー41で覆われるものであり、該車体カバー41は、前記ヘッドパイプ26を前方から覆うフロントカバー42と、前記乗車用シート39に座った乗員の脚部を前方から覆うようにして前記フロントカバー42に連なるレッグシールド43と、前記乗車用シート39に座った乗員の足を載せるようにして前記レッグシールド43の下部に連なるとともに前記バッテリケース28を上方から覆う低床フロア44と、前記両アンダーフレーム28…を両側から覆うようにして前記低床フロア44の両側から垂下される左右一対のフロアサイドカバー45…と、前記両フロアサイドカバー45…の下縁間を結ぶアンダーカバー46と、前記乗車用シート39の下方を前方から覆うようにして低床フロア44の後端から立ち上がるシート下前部カバー47と、前記乗車用シート39の下方を両側から覆うようにして前記シート下前部カバー47の両側に連なる左右一対のサイドカバー48…と、前記後輪WRを上方から覆って前記両サイドカバー48…に連なるリヤカバー49とを備え、前記バッテリケース37は、車体カバー41のうち前記低床フロア44、フロアサイドカバー45…、アンダーカバー46、シート下前部カバー47およびサイドカバー48…で覆われる。
前記フロントカバー42の前端には、前記ヘッドパイプ26に固定されたフロントステー50で支持されるようにしてヘッドライト51が配設され、前記リヤフレーム29…にはテールライト52が取付けられる。また前記フロントカバー42の下方に配置されるフロントフェンダ53が、前記前輪WFを上方から覆うようにして前記フロントフォーク24に取付けられ、前記後輪WRを後方斜め上方から覆うリヤフェンダ54が前記リヤカバー49に連設され、前記後輪WRを前方斜め上方から覆うフェンダ55が前記スイングアーム22の前部に取付けられる。また前記操向ハンドル25の中央部はハンドルカバー56で覆われており、フロントカバー42の前方に配置されるフロントキャリア57が前記フロントステー50で支持され、前記乗車用シート39の後方かつリヤカバー49の上部には荷台58が設けられ、この荷台58の上方に配置されるキャリア59が前記リヤフレーム29…に着脱可能に取付けられる。
前記両アンダーフレーム28…間には、前記バッテリケース37の前後方向略中央部を跨ぐクロス部材60が設けられており、低床フロア44は該クロス部材60で支持される。また前記両アンダーフレーム28…の前部間には、前記バッテリケース37の前側下部を前方から保護する前部保護部材61がその中央部をダウンフレーム27の下端に連結するようにして設けられ、前記両アンダーフレーム28…の後部間には、前記バッテリケース37の後側下部を後方から保護する後部保護部材62が設けられ、前後方向に延びる複数の下部保護部材63…が、前記バッテリケース37を下方から保護するようにして前部および後部保護部材61,62間に設けられる。
前記バッテリケース37の前部には、左右一対の冷却空気導入ダクト64…の下流端部が接続管65…を介して接続され、両冷却空気導入ダクト64…は、前記レッグシールド43内で前記ダウンフレーム27を両側から挟むようにして該ダウンフレーム27に沿って延びるように配置される。一方、前記ダウンフレーム27の前記ヘッドパイプ26への連結部に対応した位置で前記レッグシールド43には、前方に凹む凹部67が形成されており、該凹部67の上部を覆うリッド68がレッグシールド43に取付けられる。而してリッド68の下縁および凹部67間には空気吸入口69が形成され、前記両冷却空気導入ダクト64…の上流端は、前記空気吸入口69に通じるようにして前記レッグシールド43に接続管66…を介して接続される。
前記バッテリケース37の後部上面には冷却ファン70が取付けられており、この冷却ファン70の作動により、前記空気吸入口69から吸入された空気が、接続管66…、冷却空気導入管64…および接続管65…を介してバッテリケース37内に導入され、バッテリケース37内の高電圧バッテリ36が冷却され、バッテリケース37から前記冷却ファン70によって外部に排出される。
図3〜図5を併せて参照して、前記車体フレームFにおける左右一対のリヤフレーム29…で支持される前記収納ボックス38の前端上部には、前方に張り出す支持鍔部38bが一体に設けられ、車幅方向に沿う軸線を有する支軸71が前記支持鍔部38bの前端部に支持される。一方、前記乗車用シート39の底板39aの前部下面には被支持板72が一対のボルト73,73で固着され、前記被支持板72の下方に配置される支持部材74が収納ボックス38の前端上部の支持鍔部38bに前記支軸71を介して回動可能に支持される。しかも前記被支持板72には左右一対の筒部材75,75の上端が固着され、それらの筒部材75…の下部は前記支持部材74に上下スライド可能に嵌合され、前記支持部材74および前記被支持板72間には、前記筒部材75…をそれぞれ囲繞するコイル状のばね76,76が縮設される。
図6および図7を併せて参照して、前記収納ボックス38の底部には、車両の走行状態を記録して保存する走行状態記録装置78を収容する収容凹部79が設けられるものであり、この収容凹部79は、前記走行状態記録装置78を収容する第1凹部79aと、第1凹部79aの後部に連なって第1凹部79aの後方に配置されるとともに第1凹部79aからさらに深く凹んだ第2凹部79bとを備えており、第2凹部79bには低電圧バッテリ40が収容され、第2凹部79bは前記バッテリ収納部38aによって形成される。
第2凹部79b内に配置された前記低電圧バッテリ40は、第2凹部79bの前後で収納ボックス38の底部に固設されたフック80,80に、低電圧バッテリ40の上面に掛けられるバンド81の両端の係合片82,82を係合することで収納ボックス38に固定されており、この低電圧バッテリ40の上部に端子83が設けられる。
しかも第1凹部79aに収容された走行状態記録装置78ならびに第2凹部79bに収容された低電圧バッテリ40は、カバー板84で上方から覆われるものであり、該カバー板84は、前記収納ボックス38の底部上面に着脱可能に取付けられる。すなわち収納ボックス38の後壁には、前記カバー板84の後縁に一体に突設される一対の係合突部84a,84aを係合し得る一対の係合孔85,85が設けられ、第1凹部79aの周囲のたとえば4箇所で前記カバー板84はねじ部材86,86…で収納ボックス38の底部上面に締結される。
第2凹部79bの左側には、上下方向で第1凹部79aの底面および第2凹部79bの底面間に位置する段部87が、前記低電圧バッテリ40が収容される部分よりも高く設定されるようにして形成され、該段部87上には、ヒューズユニット88が載置される。しかも前記段部87の内縁には、第2凹部79bの左側面との間に前記ヒューズユニット88を弾発的に保持する仕切り壁89が、ヒューズユニット88および低電圧バッテリ40間を仕切るようにして突設される。
図8を併せて参照して、第2凹部79bの底部には第2凹部79b内に浸入した水を排出するための第1の水抜き孔90が設けられ、前記段部87にも、第2凹部79bの左側面および前記仕切り壁89間に浸入した水を排出するための第2の水抜き孔91が設けられる。
ところで前記車体フレームFにおける左右リヤフレーム29…の一部と、前記収容凹部79とは側面視で重なって配置されるものであり、上下方向で前記収容凹部79の最低部および前記カバー板84間に配置される第1のクロスパイプ92が、前記両リヤフレーム29…間に架設される。しかも前記走行状態記録装置78の一部は、図4および図5で示すように左右一対のリヤフレーム29…に側面視で重合するとともに図3で示すように第1のクロスパイプ92に平面視で重合するように配置されている。
第1のクロスパイプ92の左右に間隔をあけた2箇所にはステー93,93が固着され、それらのステー93…の下面にはウエルドナット94,94が固着される。一方、収納ボックス38の前後方向中間部の底部には金属製のスリーブ95,95がモールド結合されたボス96,96が底面から突出するようにして一体に突設されており、それらのボス96…が前記両ステー93…上に載せられる。而して前記両ボス96…のスリーブ95…および前記両ステー93…に上方から挿通されるボルト97,97が前記ウエルドナット94…にそれぞれ螺合されることにより、収納ボックス38の前後方向中間部の底部が第1のクロスパイプ92で支持される。
また前記収納ボックス38の後壁には、下方に開いた略U字状に形成される支持凹部98が設けられており、第1のクロスパイプ92よりも後方で前記両リヤフレーム29…間に架設される第2のクロスパイプ99が前記支持凹部98に下方から嵌合され、収納ボックス38の後部は第2のクロスパイプ99で支持されることになる。
ところで、図3で示すように、前記走行状態記録装置78の車幅方向に沿う一側側面に設けられるカプラ部104には、ハーネス106の一端に設けられるコネクタ105が接続され、走行状態記録装置78の後方で収納ボックス38内に収納される低電圧バッテリ40の一側側方であってヒューズユニット88の上方を通って後方に延出される前記ハーネス106は、低電圧バッテリ40に連なる配線とともに前記収納ボックス38の後壁に取付けられたクリップ107で保持されつつ、収納ボックス38の外部に導出される。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、左右一対のリヤフレーム29…間に挟まれる収納ボックス38の底部に設けられた収容凹部79に、走行状態記録装置78が収容されるので、雨等の影響が走行状態記録装置78に及ばないようにしつつ、外部からの衝撃に対して走行状態記録装置78を有効に保護することができる。しかも収納ボックス38内で走行状態記録装置78はカバー板84で上方から覆われているので、収納ボックス38に対する他の収納品の出し入れが容易になる上、走行状態記録装置78への他の収納品の干渉に対しても有利となる。
また収容凹部79の一部を構成する第1凹部79aに走行状態記録装置78が収容され、第1凹部79aに連なる第2凹部79bが第1凹部79aからさらに深く凹んで形成されるので、走行状態記録装置78を収容した第1凹部79aに水が万一浸入したとしても、浸入した水が第2凹部79b側に流れるようにして第1凹部79aに水が溜まり難くすることができる。
また走行状態記録装置78を収容する第1凹部79aに連なる第2凹部79bに低電圧バッテリ40が収容されるので、走行状態記録装置78の近傍に低電圧バッテリ40が配置されることになり、電源の確保が容易となるとともに、走行状態記録装置78を低電圧バッテリ40に直接接続することも可能として配線効率の向上を図ることができる。しかも低電圧バッテリ40は、その上部に端子83を有するものであるので、第2凹部79bに水が万一流入したとしても端子84が水に漬かることを防止することができる。
また前記第2凹部79bの左側部には、前記低電圧バッテリ40が収容される部分よりも高く設定された段部87が、ヒューズユニット88を載置するようにして形成され、前記段部87の内縁には、第2凹部79bの左側面との間に前記ヒューズユニット88を弾発的に保持する仕切り壁89が、前記ヒューズユニット88および前記低電圧バッテリ40間を仕切るようにして突設されるので、低電圧バッテリ40の近傍にヒューズユニット88を配置することでメンテナンス性を高めることができ、仕切り壁89が在ることで低電圧バッテリ40の着脱作業のときの作業性を高めることができるとともにヒューズユニット88の保持も可能となる。
また前記第2凹部79bの底部に、第2凹部79b内に浸入した水を排出するための第1の水抜き孔90が設けられ、第2凹部79bの前記左側面および前記仕切り壁89間に浸入した水を排出するための第2の水抜き孔91が前記段部87に設けられるので、第2凹部79b内に浸入した水を第1の水抜き孔90から排出することで第1凹部79bからの水抜き性を高めて低電圧バッテリ40の端子83が水に漬かることをより確実に防止することができ、仕切り壁89があってもヒューズユニット88が載置される部分からの水抜きを第2の水抜き孔91で確実に行うことができる。
また左右一対のリヤフレーム29…の一部と、収容凹部79とが側面視で重なって配置されており、上下方向で収容凹部79の最低部およびカバー板84間に配置される第1のクロスパイプ92が両リヤフレーム29…間に架設されるので、走行状態記録装置78が収容される収容凹部79を両リヤフレーム29…および第1のクロスパイプ92で囲むようにして、外部からの影響が走行状態記録装置78に及ぶことをより一層抑制することができる。しかも前記走行状態記録装置78の一部は、左右一対のリヤフレーム29…に側面視で重合するとともに第1のクロスパイプ92に平面視で重合するように配置されるので、外部からの影響が走行状態記録装置78に及ぶことをより確実に抑制することができる。
さらに前記走行状態記録装置78の車幅方向に沿う一側側面に設けられるカプラ部104に、ハーネス106の一端に設けられるコネクタ105が接続され、走行状態記録装置78の後方で収納ボックス38内に収納される前記低電圧バッテリ40の一側側方を通って後方に延出される前記ハーネス106が、前記低電圧バッテリ40に連なる配線とともに収納ボックス38の外部に導出されるので、ハーネス106をスペース効率よく纏めて収納ボックス38内に配線することができる。
なお走行状態記録装置78に代えて、アンプ等の音発生装置を第1凹部79aに収容することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施の形態では本発明を電動二輪車に適用した場合について説明したが、本発明は電動三輪車にも適用可能である。また内燃機関が搭載された鞍乗り型車両に本発明を適用することも可能であり、その場合、内燃機関の作動状態の記録も含めた環境性能向上に役立つデータを収集するための走行状態記録装置78が収容凹部79の第1凹部79aに収容される。
29・・・フレーム部材であるリヤフレーム
38・・・収納ボックス
39・・・乗車用シート
40・・・バッテリである低電圧バッテリ
78・・・走行状態記録装置
79・・・収容凹部
79a・・・第1凹部
79b・・・第2凹部
83・・・端子
84・・・カバー板
87・・・段部
88・・・ヒューズユニット
89・・・仕切り壁
90,91・・・水抜き孔
92・・・クロスパイプである第1のクロスパイプ
104・・・カプラ部
105・・・コネクタ
106・・・ハーネス
F・・・車体フレーム

Claims (8)

  1. 乗車用シート(39)の下方に配置される収納ボックス(38)と、車両の走行状態を記録して保存する走行状態記録装置(78)とを備える鞍乗り型車両において、車体フレーム(F)の一部を構成する左右一対のフレーム部材(29)間に挟まれる位置に配置される前記収納ボックス(38)の底部に、前記走行状態記録装置(78)を収容する収容凹部(79)が設けられ、前記走行状態記録装置(78)を上方から覆うカバー板(84)が、前記収納ボックス(38)の底部上面に着脱可能に取付けられることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記収容凹部(79)は、前記走行状態記録装置(78)を収容する第1凹部(79a)と、第1凹部(79a)に連なるとともに第1凹部(79a)からさらに深く凹んだ第2凹部(79b)とを備えることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 端子(83)を上部に有するバッテリ(40)が、前記第2凹部(79b)に収容されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記第2凹部(79b)の側部には、前記バッテリ(40)が収容される部分よりも高く設定された段部(87)が、ヒューズユニット(88)を載置するようにして形成され、前記段部(87)の内縁には、第2凹部(79b)の側面との間に前記ヒューズユニット(88)を弾発的に保持する仕切り壁(89)が、前記ヒューズユニット(88)および前記バッテリ(40)間を仕切るようにして突設されることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記第2凹部(79b)の底部に、第2凹部(79b)内に浸入した水を排出するための第1の水抜き孔(90)が設けられ、第2凹部(79b)の前記側面および前記仕切り壁(89)間に浸入した水を排出するための第2の水抜き孔(91)が前記段部(87)に設けられることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。
  6. 一対の前記フレーム部材(29)の一部と、前記収容凹部(79)とが側面視で重なって配置され、上下方向で前記収容凹部(79)の最低部および前記カバー板(84)間に配置されるクロスパイプ(92)が、前記両フレーム部材(29)間に架設されることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記走行状態記録装置(78)が、その一部を一対の前記フレーム部材(29)に側面視で重合させるとともに前記クロスパイプ(92)に平面視で重合させるようにして、前記収容凹部(79)に収容されることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記走行状態記録装置(78)の車幅方向に沿う一側側面に設けられるカプラ部(104)に、ハーネス(106)の一端に設けられるコネクタ(105)が接続され、前記走行状態記録装置(78)の後方で前記収納ボックス(38)内に収納される前記バッテリ(40)の一側側方を通って後方に延出される前記ハーネス(106)が、前記バッテリ(40)に連なる配線とともに前記収納ボックス(38)の外部に導出されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
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