JP2012024712A - 攪拌機付水平濾板式濾過機 - Google Patents

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Abstract

【課題】濾板上のレアメタル、金属粉及び触媒等の通気乾燥したケーキに割れが発生しないようにするとともに、ケーキ中の不純物を効率良く除去するためにリスラリ洗浄を十分に行ことができ、しかもコンタミネーションの問題がない水平濾板式濾過機を提供する。
【解決手段】攪拌機付水平濾板式濾過機10は、下部濾板1aおよび加圧板1cとで構成する濾板1と、前記下部濾板1aの上部に形成された加圧濾過室2と、前記加圧濾過室2および加圧板1cを上下方向へ移動自在に支持するガイド12と、前記ガイド12に支持された前記加圧濾過室2の開枠・閉枠を行う加圧ジャッキ26と、を備えた水平濾板式濾過機10であって、前記加圧濾過室2に、前記原液を濾過する濾材18上のケーキを攪拌・展圧する攪拌翼7を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、水平濾板式濾過機の加圧濾過室に攪拌機を設けた攪拌機付水平濾板式濾過機に関する。
従来の多段水平濾板式濾過機20は、図8に示すように、下部濾板9aと、複数の中間濾板9b,9b…と、加圧板(上部濾板)9cを有しており、この下部濾板9aと中間濾板9b…と上部濾板9cが上下動のガイドとなるガイドロッド12,12…に挿通されて、上下方向に積層されている。また、下部濾板9aと中間濾板9b、中間濾板9bと中間濾板9b、中間濾板9bと加圧板9cの間には図示しない空洞の濾過室が形成されている。下部濾板9aは、濾過された液を回収する機能があり、加圧板9cは、原液を受け入れる機能があり、中間濾板9bは、それぞれ両方の機能を有している。これらをまとめて濾板スタック9と称する。
さらに、この濾板スタック9の隣接した右スペースには、濾材ラック17が配置され、回転自在に複数の濾材ロール17a,17a…が配設されている。この濾材ロール17aには濾材18がロール状に巻き取られており、濾材18を各濾板9a,9b…の上面に、一方(右側)から他方(左側)へ供給する供給装置になっている。
また、この濾板スタック9の隣接した左スペースには、濾材エキストラクタ19が配置され、濾材18が排出ロール装置19aにより各濾板9a,9b…の上面から引き出し、機外に排出する。
積層した下段濾板9a、中間9bおよび加圧板9cが上方の加圧ジャッキ16により押圧され、密閉状態の濾過室の濾材18上に原液が供給されて、濾過処理が開始される。
濾過処理が開始されて、次第に濾材18の濾過抵抗が増加して濾過困難となると、原液の供給が停止され、加圧ジャッキ16が駆動して、中間濾板9b…と加圧板9cを上方へ引き上げて、下部濾板9aと中間濾板9b、中間濾板9bと中間濾板9b、中間濾板9bと加圧板9cの間に隙間を作り、濾材18を右から左へ移動することにより濾板9b、加圧板9c上に新しい濾材18を供給し、使用済みの濾材18を排出して入れ替える。
このようにして濾過処理を自動的に繰り返すことができるシュナイダー方式とも呼ばれる多段水平濾板式濾過機20が知られている(例えば、特許文献1参照)。
なお、通常、前記した水平濾板式濾過機は設置面積を小さくする目的で、一段当たりの濾過面積を適当なサイズに設け、多段に構成して全体の濾過面積を大きくして所要の濾過能力を実現する場合が多いが、基本的構成および作用効果は単段でも同様である。
濾過処理する原液の供給は、図8に示すように、原液タンク13からポンプ13aを介して供給され、原液供給ヘッダー14に通される。この原液供給ヘッダー14と各濾過室とは耐圧ホース15,15によって接続され、濾過室に原液が供給される。
また、濾板9a,9b内の濾材18により濾過された濾液は、図示しない排液口からホースを介して濾液タンクに排出される。
このように、原液の供給、濾過、濾材の交換等の動作は全自動で繰り返しできることから、高効率で濾過ができる濾過機として広く知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、近年、レアメタル(希少金属)の回収のほか、金属粉の濾過、ケーキ中の触媒回収等に多段式水平濾板式濾過機が利用されるケースが増えてきており、より効率の高い有価物の回収装置が求められている。
特開平9−10513号公報(図7) 特開2004−9014号公報(段落0011〜29、図2)
しかしながら、レアメタル等の金属粉や触媒を含んだスラリーは、濾過した後、通気乾燥すると割れ(クラック)が入ってしまい、その後の洗浄液および脱液用空気が割れ目から抜けてしまうため、ケーキ洗浄がうまくできないという問題があった。
また、レアメタル等の金属粉や触媒を含んだスラリーの中には、脱液後ケーキが堅く締まってしまうものもあるため、洗浄液が通りにくくなり、洗浄の時間が多くかかるという問題があった。
そこで、本発明は、水平濾板式濾過機の段にてレアメタル等の金属粉および触媒の固く締まったケーキをほぐすとともに、コンタミネーションの問題が生じることのない水平濾板式濾過機を提供することを課題とする。
請求項1に記載された攪拌機付水平濾板式濾過機(10)は、下部濾板(1a)および加圧板(1c)とで構成する濾板(1)と、前記下部濾板(1a)の上部に形成された加圧濾過室(2)と、前記加圧濾過室(2)および加圧板(1c)を上下方向へ移動自在に支持するガイド(12)と、前記ガイド(12)に支持された前記加圧濾過室(2)の開枠・閉枠を行う加圧ジャッキ(26)と、を備えた水平濾板式濾過機(10)であって、
前記加圧濾過室(2)に、前記原液を濾過する濾材(18)上のケーキを攪拌・展圧する攪拌翼(7)を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載された攪拌機付水平濾板式濾過機(11)は、下部濾板(1a)、中間濾板(1b)および加圧板(1c)とで構成する濾板(1)と、前記下部濾板(1a)の上部、前記中間濾板(1b)の上部に形成された加圧濾過室(2)と、前記加圧濾過室(2)と中間濾板(1b)および加圧板(1c)を上下方向へ移動自在に支持するガイド(12)と、前記ガイド(12)に支持された前記加圧濾過室(2)の開枠・閉枠を行う加圧ジャッキ(26)と、を備えた多段の水平濾板式濾過機(11)であって、前記加圧濾過室(2)に、前記原液を濾過する濾材(18)上のケーキを攪拌・展圧する攪拌翼(7)を設けたことを特徴とする。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載の攪拌機付水平濾板式濾過機(10,11)であって、前記加圧濾過室(2)に鏡板(8)が設けられたことを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、請求項1から請求項3に記載の攪拌機付水平濾板式濾過機(10,11)であって、前記加圧濾過室(2)の前記鏡板(8)の上部には支持板(5)が設けられ、前記支持板(5)には前記攪拌翼(7)を旋回・昇降する攪拌機(6)が設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、加圧濾過室に、原液を濾過して生成された濾材上のケーキを攪拌・展圧する攪拌機を設けたケーキを攪拌する攪拌機と、加圧可能な加圧濾過室と、を備えたことにより、例えばレアメタルのような希少金属の場合であっても、その固まりをほぐし、固まりを無くすことができる。また、攪拌機による攪拌によりケーキの通気乾燥の際に発生するクラック(割れ)を潰すことができるので、空気漏れがなく、通気乾燥を高めることができる攪拌機付水平濾板式濾過機を提供することができる。
請求項2に係る発明によれば、それぞれの加圧濾過室に、原液を濾過して生成された濾材上のケーキを攪拌・展圧する攪拌機を設けたケーキを攪拌する攪拌機と、加圧可能な加圧濾過室と、を備えたことにより、例えばレアメタルのような希少金属の場合であっても、その固まりをほぐし、固まりを無くすことができる。また、攪拌機による攪拌によりケーキの通気乾燥の際に発生するクラック(割れ)を潰すことができるので、空気漏れがなく、通気乾燥を高めることができる多段の攪拌機付水平濾板式濾過機を提供することができる。
請求項3に係る発明によれば、加圧濾過室に鏡板(8)が設けられたことにより、鏡板は加圧に強く、しかも、円鼓状に形成されたことにより、残渣の残るような曲げRの小さなコーナー部がないため、捌けがよく、コンタミネーションの問題は生じにくい。
請求項4に係る発明によれば、加圧濾過室の鏡板の上部には支持板が設けられ、支持板には前記攪拌翼を旋回・昇降する攪拌機が設けられたことにより、加圧濾過室の多段化が可能になる。
本発明の単段の濾板の攪拌機付水平濾板式濾過機の正面を示す断面図である。 本発明の単段の濾板の攪拌機付水平濾板式濾過機の側面を示す断面図である。 本発明の濾板の攪拌機付水平濾板式濾過機の平面を示し、図1、図4に示すA−A線の断面図である。 本発明の多段の濾板の攪拌機付水平濾板式濾過機の正面を示し、一部破断した断面図である。 本発明の多段の濾板の攪拌機付水平濾板式濾過機の側面を示し、一部破断した断面図である。 本発明の多段の濾板の攪拌機付水平濾板式濾過機を示し、濾材交換の際、濾板に隙間ができた開枠状態を示す拡大正面図である。 本発明の多段の濾板の攪拌機付水平濾板式濾過機を示し、濾材交換後閉枠状態になり、ケーキの攪拌状況を示す拡大正面図である。 従来の多段水平濾板式濾過機を示す側面図である。
本発明の攪拌機付水平濾板式濾過機10の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。攪拌機付水平濾板式濾過機10は、レアメタル(希少金属)等を含んだスラリーの濾過に好適な濾過機である。
図1〜3に示すように、攪拌機付水平濾板式濾過機10は、単段の濾板1と、この濾板1に載置され、鏡板8を備えた加圧濾過室2と、この加圧濾過室2を上下方向へ移動自在に挿通させるガイド12と、ガイド12に挿通されて加圧濾過室2の開枠と閉枠を行う加圧ジャッキ26とを備え、加圧濾過室2に原液を濾過して生成された濾材18上のケーキを攪拌・展圧する攪拌翼7を設けている。
また、攪拌機付水平濾板式濾過機10は、ベース21の上に下部濾板1aが載置され、下部濾板1aの上面には、加圧濾過室2が載置されている。加圧濾過室2は、ここでは、例えば一段で構成する。
この加圧濾過室2の上部は、機械室3が形成され、さらに、最上部には均等に加圧ジャッキ26の力を伝える役目をする加圧板1cが載置されている。
図4,5(図3は同様のため、共に使用する)に示すように、多段の場合の攪拌機付水平濾板式濾過機11は、複数段の濾板1と、それぞれの濾板1に載置された、鏡板8を備えた各加圧濾過室2,2…と、この加圧濾過室2,2…を上下方向へ移動自在に挿通させるガイド12と、ガイド12に挿通されて加圧濾過室2,2…の開枠と閉枠を行う加圧ジャッキ26とを備え、各加圧濾過室2,2…には、原液を濾過して生成された濾材18上のケーキを攪拌・展圧する攪拌翼7を設けている。
多段の攪拌機付水平濾板式濾過機11は、ベース21の上に下部濾板1aが載置され、下部濾板1aの上面には、加圧濾過室2と機械室3、中間濾板1bとが繰り返し複数ずつ載置されている。図4,5は中間部を大きく破断した図になっており、ここでは、例えば全体では3段からなる攪拌機付水平濾板式濾過機11となっている。
最上部の加圧板1cは、均等に力を伝える加圧する働きをしている。
以下、図3、図4、図5を参照しながら詳細に説明する。
<濾板の構成>
濾板1は、平板であって、上面に窪みと側面に、窪みに溜まった濾液を排水する排液口1fが形成されている。また、濾板1は、窪みに収納されて濾板1の上面を被覆する濾材を支持する金網等のスペーサを備えている。
濾板1は、下部に1つの下部濾板1aと、複数の中間濾板1bとにより構成されている。濾板1の材質は特に限定されないが、例えば、処理液が酸性であれば、特に金属にこだわらず、樹脂やゴムライニングの構造部材で形成されることが望ましい。濾板1は、リブを設けて強度を有する厚み100mmの平板である。濾板1は、上面に10〜20mmほどの窪みを有し、この窪みに金網等のスペーサが挿着されて濾材18を支持し、この濾材18によって濾過した濾液を一箇所に集めて排液口1fから機外に排出する処理板である。この濾板1は、例えば3枚(3段)から構成されており、正方形または矩形をした枠型から形成されている。従来の多段水平濾板式濾過機20の濾板9との相違点は、濾板9の積み上げにより、濾板9内に濾過室の空間を確保しているのに対して、攪拌機付水平濾板式濾過機11(10)の場合は、下部濾板1aと中間濾板1bとの間に、加圧濾過室2と機械室3を設けている。
<加圧濾過室の構成>
加圧濾過室2は、加圧しながら濾過する部屋であり、下部濾板1aの上面、中間濾板1bの上面に開枠・閉枠自在に載置されている。加圧濾過室2は、耐圧と液漏れがない密閉構造になっており、また、残留するケーキ18a(図6参照)の形状が矩形に形成されるため、4隅(コーナー)に後記する攪拌翼7により、攪拌できない領域が生じる。このため、濾過効率が若干低下する。
これを解消すべく、図4に示すように、加圧濾過室2に鏡板8を設けてもよい。この鏡板8を設けたことにより、残留するケーキ18a(図7参照)の形状が円形に形成されるため、後記する攪拌翼7により、満遍なく攪拌・展圧することができる。また、鏡板8の中は加圧に強い加圧室となるため、この鏡板8の設置により、加圧濾過室2自体の加圧対策が不要にできる。したがって、鏡板8を設けた場合は、加圧濾過室2の鏡板3の外側は密閉構造でなくても構わない。
加圧濾過室2は、濾板1から分離し、加圧可能な密閉された室を形成しており、圧力が漏れないように機密性を高めている。加圧濾過室2は、レアメタル(希少金属)等を含んだ原液の濾過が効率よく濾過するように、例えば、約0.5〜1.0Mpa(5〜10kgf/cm)の気圧に対して漏れないような密閉性を高めた密閉構造になっている。
<機械室>
機械室3は、加圧濾過室2の攪拌翼7を駆動する駆動装置である。機械室3は、加圧濾過室2の支持板5により攪拌機6の電動モータ6aと減速機6bが支持されている。
<攪拌機の構成>
攪拌機6は、機械室3に設けられた減速機6b付の電動モータ6aであり、図示しないウォームとウォームホイールによって減速するとともに、回転方向を直角に変換し、攪拌機6の主軸7aに回転力を伝達する。攪拌機6は支持板5に支持され、固定されている。主軸7aの回転数は、毎分10〜20回転であるが、これ以外であってもよい。
また、撹拌機6は上昇・下降可能な機構が具備されている。
攪拌翼7は、加圧濾過室2に配置され、複数個の回転羽根7cが固定されたアーム7bを正逆転自在に回転する。アーム7bの本数は、2本、3本、4本…と複数本から構成されており、その他の本数であってもよい。アーム7bの回転中心に垂直に伸びた主軸7aは、機械室3の攪拌機6に接続されている。なお、上記撹拌機6の上昇・下降可能な機構に代えて、前記主軸7aは上下方向へ移動自在であってもよい。
また、図3に示すように、回転羽根7cは、アーム7bの長手方向に対して、30〜45度に交差して接続されている。
<鏡板の構成>
鏡板8は、一般の圧力容器の両端部に設けられる鏡板の形状に成形されている。鏡板8の中心には主軸7aを通すと通し穴が設けられ、この通し穴と主軸7aとの隙間は、図示しないメカニカルシールにて塞ぎ、気密性を高めている。また、メカニカルシールにて機械室3への液漏れを防止している。鏡板8の中は加圧室になっている。
<ガイドロッドの構成>
ガイド12(以下、ガイドロッド12という)は、図3に示すように、下部濾板1aと加圧濾過室2、中間濾板1bと加圧濾過室2、加圧濾過室2と加圧板1cの4隅に設けたガイドロッド12の通し穴1dに挿通され、上下動をガイドするガイドロッドである。図4に示すように、ガイドロッド12は、加圧ジャッキ26により、下部濾板1aと加圧濾過室2、中間濾板1bと加圧濾過室2、との間に隙間を設けた開枠状態、隙間を無くした閉枠状態にするための上下動のガイドとなる。
<加圧ジャッキの構成>
加圧ジャッキ26は、図4に示すように、下部濾板1aと加圧濾過室2、中間濾板1bと加圧濾過室2、との間に隙間を設けた開枠状態、隙間を無くした閉枠状態にするためのジャッキである。加圧ジャッキ26は、減速機26b付の電動モータ26aからなり、図示しないウォームとウォームホイール26dによってさらに減速するとともに、電動モータ26aの正転、逆転によりウォームホイール26dを正逆回転させて、ジャッキねじ26fを上下動自在に移動させる。
<濾材の種類>
濾材18は、図8に示すように、濾材ラック17に配置され、ロール状に巻き取られた濾材ロール17aである。濾材18は、濾過の際に用いる固液分離用の多孔材であればよく、ここでは濾紙18(ペーパー)であるが、濾紙18に限らず濾布18であってもよい、濾布には羊毛、木綿、ガラス繊維、合成繊維などの各種繊維で織り上げた布も好適である。
<濾材の供給・排出方法>
図8に示すように、濾材18の供給方法は、従来と同様の濾材供給・排出システムの濾材ラック17にストックされた濾材ロール17a…から各濾板1に供給される。
これと同時に、濾過により残留したケーキとともに、使用済みの濾材18は、濾材供給・排出システムの濾材エキストラクタ19の排出ロール装置19aにより、機外に引き出されて排出される。
<濾過手段の濾過方法>
濾過手段の濾過方法は、濾材18の上面に窪みを設け、この窪みに金網等のスペーサを挿着し、その上に濾材18を支持して、この濾材18によって濾過した濾液を一箇所に集めて排液口1fから機外に排出する。濾過方法は、濾材18が原液を濾過してメディアを除く濾過、具体的にはケーキを除く濾過をいい、加圧しても良いし、負圧にして吸い込んでもよい。ここでは、若干高めの約0.5〜1.0Mpaが好適である。
図8に示すように、濾過方法にて濾過処理する原液の供給は、原液タンク13からポンプ13aを介して供給され、原液供給ヘッダー14に通される。原液は、この原液供給ヘッダー14と各加圧濾過室2とは耐圧ホース15,15によって接続され、加圧濾過室2に供給される。
また、下部濾板1aと中間濾板1b内で濾材18により濾過された濾液は、下部濾板1aと中間濾板1bの排液口1fから図示しないホースを介して濾液タンクに排出される。
本発明の攪拌機付水平濾板式濾過機10の動作について説明する。
運転サイクルは、1.濾過工程、2.脱液工程 3.リスラリ洗浄工程、4.展圧・乾燥(通気)工程、5.濾材(ケーキ)排出工程となる。
1.濾過工程
図6に示すように、濾過工程が終了すると、加圧ジャッキ26により、濾板1と加圧濾過室2との隙間sに開枠され、濾材18が排出した後、閉枠状態(図7)になる。
図8に示すように、原液タンク13からポンプ13aを介して原液供給ヘッダー14と耐圧ホース15,15を介して原液が供給口8aから供給され、濾過が開始する。
2.ケーキ脱液工程
濾材18の初期においては、目詰まりがないため、どんどん原液の濾過が進み、次第に濾材18に目詰まりが起こると、濾過圧力が上昇するので、上昇したら原液供給をストップし、空気を供給口8aから入れて脱液を行う。この際ケーキにクラックが入るような処理物の時は、撹拌機を回し、クラックをつぶし、空気漏れを無くすことで、脱液を促進させる。
3.リスラリ洗浄工程
ケーキ脱液が終了した後、撹拌機を回しながら供給口8aから洗浄水を入れる。洗浄水を入れ撹拌機を回すことで、ケーキと洗浄水が効率良く接触し、ケーキ中の不純物が取り除かれる。
4.展圧・乾燥(通気)工程
ケーキの攪拌・展圧により、通気乾燥での割れは潰されて割れの発生が抑えられる。
5.濾材(ケーキ)排出工程
所定の乾燥度に達すると、加圧ジャッキ26により、下部濾板1a、中間濾板1bと、各加圧濾過室2との間に隙間が開枠し、乾燥したケーキ18aが残留した濾材18が濾材エキストラクタ19の排出ロール装置19a(図8参照)により機外に引き出される。
この後は、1〜5の工程の繰り返しになり、連続して継続される。
このように、攪拌機7による攪拌によりケーキ18aのクラックを潰して割れを防ぐことができること、リスラリ洗浄による十分なケーキ中の不純物除去が行えるので、レアメタル(希少金属)等の濾過洗浄には好適である。
本発明はその技術思想の範囲内で種々の改造、変更が可能である。
例えば、本発明の攪拌機付水平濾板式濾過機10は、3段式にして説明したが、4,5,6…段、それ以上の段重ねにしてもよい。
ここでは多段で説明したが、最少の段数は単段の一段であってもよく、下部濾過室1aと撹拌機6を設けた加圧濾過室2と、加圧板1cの最小の構成であっても構わない。
なお、レアメタルとは、金、銀、白金(プラチナ)、パラジウム、ロジウム、ニッケル、コバルト、チタン、タングステン、モリブデン、タンタル、インコネル、ビスマス・セレニウム等をいうが、その他の重金属、希少金属であっても構わない。
1 濾板
1a 下部濾板
1b 中間濾板
1c 加圧板
1d ガイドロッドの通し穴
1e 開口用連結ボルト通し穴
1f 排液口
2 加圧濾過室
3 機械室
5 支持板(仕切り板)
6 攪拌機
6a 電動モータ
6b 減速機
7 攪拌翼
7a 主軸
7b アーム
7c 回転羽根
8 鏡板(圧力隔壁)
8a 供給口
8b シャワーノズル
10 攪拌機付水平濾板式濾過機(一段)
11 攪拌機付水平濾板式濾過機(多段)
12 ガイド(ガイドロッド)
13 原液タンク
13a ポンプ
14 原液供給ヘッダー
15 耐圧ホース
16 加圧ジャッキ
17 濾材ラック
17a 濾材ロール
18 濾材(濾紙、濾布)
18a ケーキ
19 濾材エキストラクタ
20 多段水平濾板式濾過機(従来)
21 ベース
22 ポスト
23 ビーム(梁)
26 加圧ジャッキ
26a 電動モータ
26b 減速機
26c ウォーム
26d ウォームホイール
26e ブラケット
26f ジャッキねじ

Claims (4)

  1. 下部濾板(1a)および加圧板(1c)とで構成する濾板(1)と、
    前記下部濾板(1a)の上部に形成された加圧濾過室(2)と、
    前記加圧濾過室(2)および加圧板(1c)を上下方向へ移動自在に支持するガイド(12)と、
    前記ガイド(12)に支持された前記加圧濾過室(2)の開枠・閉枠を行う加圧ジャッキ(26)と、
    を備えた水平濾板式濾過機(10)であって、
    前記加圧濾過室(2)に、前記原液を濾過する濾材(18)上のケーキを攪拌・展圧する攪拌翼(7)を設けたことを特徴とする攪拌機付水平濾板式濾過機(10)。
  2. 下部濾板(1a)、中間濾板(1b)および加圧板(1c)とで構成する濾板(1)と、
    前記下部濾板(1a)の上部、前記中間濾板(1b)の上部に形成された加圧濾過室(2)と、
    前記加圧濾過室(2)と中間濾板(1b)および加圧板(1c)を上下方向へ移動自在に支持するガイド(12)と、
    前記ガイド(12)に支持された前記加圧濾過室(2)の開枠・閉枠を行う加圧ジャッキ(26)と、
    を備えた多段の水平濾板式濾過機(11)であって、
    前記加圧濾過室(2)に、前記原液を濾過する濾材(18)上のケーキを攪拌・展圧する攪拌翼(7)を設けたことを特徴とする攪拌機付水平濾板式濾過機(11)。
  3. 前記加圧濾過室(2)に、鏡板(8)が設けられたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の攪拌機付水平濾板式濾過機(10,11)。
  4. 前記加圧濾過室(2)の前記鏡板(8)の上部には支持板(5)が設けられ、前記支持板(5)には前記攪拌翼(7)を旋回・昇降する攪拌機(6)が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3に記載の攪拌機付水平濾板式濾過機(10,11)。
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