JP2012024361A - 食器具 - Google Patents

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勝浩 萩原
Tadashi Okuma
正 大久間
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Abstract

【課題】容器を覆って配置するシート状部材を頻繁に交換する必要のない食器具を提供する。容器の形状に拘わらず、その表面に追随してシート状部材を配置させることのできる食器具を提供する。シート状部材に余計な付属物がなく、使用者の違和感をもたらすことのない食器具を提供する。
【解決手段】少なくとも、ベース部と、シート収納部材と、シートカット手段とが備えられた食器具。前記ベース部は、その表面に食品を載置し得るように構成されている。前記シート収納部材は、端部から連続的に引き出されるシート状部材を収納するように構成されている。前記シートカット手段は、前記シート収納部材から引き出されたシート状部材を前記ベース部の表面を覆った状態で前記シート状部材の引き出し側の端部をカットできるように構成されている。前記シート状部材を介して前記ベース部の表面に前記食品を載置できるようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、食器具に関する。
食品容器の表面にシート状部材を覆うように構成し、食品を該シート状部材の上に盛りつけるようにした食器具として、たとえば、下記特許文献1、あるいは特許文献2に示すようなものが知られている。
特許文献1あるいは特許文献2には、容器の内側に合成樹脂フィルムを剥離可能に積層され、積層されたフィルムを容器から引き剥がすことによって食品汚れをフィルムごと容器から除去できる開示がなされている。
このような食器具は、食器容器の内側に付着する食品汚れを水を使って洗浄することなく簡単に除去できる効果を有し、たとえばピクニック等において極めて便利に機能できるようになる。また、環境保護の観点からも極めて好ましいものとなる。
実公平7−56190号公報 特開2006−346240号公報
しかしながら、上述した食器具は、複数のフィルムを剥離可能に積層させた特別な構成からなる合成樹脂フィルムを必要とするものとなっている。
このため、この合成樹脂フィルムは、凹面を有する食品容器の内側にその形状に沿って変形させながら粘着させる必要があるため、積層されたフィルムの数も限られたものとなる。フィルムの積層数を多くした合成樹脂フィルムは容器の凹面に追随して変形し難くなるからである。このため、合成樹脂フィルムを頻繁に買い換えなければならない煩雑さがともなう。
また、フィルムの積層数を多くした合成樹脂フィルムを採用せざるを得ない場合において、上述した理由から、食品容器としては凹面の深さが浅い皿状のものしか使用できず、食品容器の形状にともない種類が限られたものとなってしまうという不都合が生じる。
そして、上述した合成樹脂フィルムは、積層されたフィルムを一枚ごと引き剥がすように構成され、その引き剥がしを容易にするため、合成樹脂フィルムの周辺には各フィルムに取り付けた摘み部が互いに重なることなく配置されている。このため、この摘み部が食器具としての形状を特異なものとし、使用者に違和感をもたらすようになる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、容器を覆って配置するシート状部材を頻繁に交換する必要のない食器具を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、容器の形状に拘わらず、その表面に追随してシート状部材を配置させることのできる食器具を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、シート状部材に余計な付属物がなく、使用者の違和感をもたらすことのない食器具を提供することにある。
本発明の食器具は、以下に示すような構成によって把握することができる。
(1)本発明の食器具は、少なくとも、ベース部と、シート収納部材と、シートカット手段とが備えられ、前記ベース部は、その表面に食品を載置し得るように構成され、前記シート収納部材は、端部から連続的に引き出されるシート状部材を収納するように構成され、前記シートカット手段は、前記シート収納部材から引き出されたシート状部材を前記ベース部の表面を覆った状態で前記シート状部材の引き出し側の端部をカットできるように構成され、前記シート状部材を介して前記ベース部の表面に前記食品を載置できるようにしたことを特徴とする。
(2)本発明の食器具は、(1)の構成において、シート抑え部材が取り付けられ、このシート抑え部材は、前記シート収納部材から引き出されたシート状部材を前記ベース部の表面を覆った状態で前記シート状部材の引き出し側の端部を押圧できるように構成されていることを特徴とする。
(3)本発明の食器具は、(1)、(2)のいずれかの構成において、前記ベース部の表面は少なくとも部分的に鏡面加工されていることを特徴とする。
(4)本発明の食器具は、(1)、(2)のいずれかの構成において、前記ベース部は、表面側に凸となるR加工がなされていることを特徴とする。
(6)本発明の食器具は、(1)、(2)のいずれかの構成において、前記ベース部は、その表面に波状の凹部が形成されていることを特徴とする。
(7)本発明の食器具は、(1)、(2)のいずれかの構成において、前記シート状部材は前記シート収納部材に対して着脱可能に収納されていることを特徴とする。
(8)本発明の食器具は、(1)、(2)のいずれかの構成において、前記シート状部材は、ラップ、紙、アルミニゥムのうちいずれかの材料で構成されていることを特徴とする。
(9)本発明の食器具は、(1)、(2)のいずれかの構成において、前記シート状部材は、伸縮性を有する材料で構成されていることを特徴とする。
本発明の食器具によれば、容器を覆って配置するシート状部材を頻繁に交換する必要がなくなる。また、容器の形状に拘わらず、その表面に追随してシート状部材を配置させることができるようになる。さらに、シート状部材に余計な付属物がなく、使用者のもつ違和感を回避できる。
本発明の食器具の実施態様1を示す構成図である。 図1に示した食器具の各部材の機能を示す説明図である。 図1に示した食器具にシート状部材を覆った状態を示した断面図である。 本発明の食器具の実施態様2を示す構成図である。 本発明の食器具の実施態様2の他の変形例を示す構成図である。 本発明の食器具の実施態様2の他の変形例を示す構成図である。 本発明の食器具の実施態様3を示す構成図である。 本発明の食器具の実施態様4を示す構成図である。 本発明の食器具の実施態様4の他の変形例を示す構成図である。 本発明の食器具の実施態様5を示す構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施態様1)
図1は本発明の食器具の実施態様1を示す構成図で、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図、図1(c)は図1(a)のc−c線における断面図である。
食器具100は、図1(a)に示すように、たとえば図中x方向に長辺を図中y方向に短辺を有する長方形状をなすベース部10を有する。このベース部10の表面のほぼ中央にはたとえば図中x方向に長軸を有する楕円形の凹部12が形成されている。この凹部12の表面はたとえば湾曲されて形成され、凹部の中央において他の部分よりも深く形成されている(図1(b)、(c)参照)。このような凹部12が形成されたベース部10は、たとえば皿として機能させることができ、後述のシート状部材24を介在させて食物を盛りつけることができる。凹部12はたとえば比較的大きな深さを有して形成され、汁等の水分を含む食物も盛りつけられるようになっている。
ベース部10は、図1(b)に示すように、その表面において、たとえば、図中x方向の辺の中央が高く両端が低い円弧状の膨らみ(凸のR加工)を有して形成されている。後述のように、ベース部10の表面のほぼ全域にシート状部材24を覆うようにして配置させるようになっており、この際に、ベース部10の上述したR加工面によって、シート状部材24にベース部10側への力を作用させ、シート状部材24とベース部10とが密着し易くするためである。また、ベース部10の表面には、たとえば凹部12の表面をも含んで、いわゆる鏡面加工がなされ、表面が滑らかな状態となっている。このようにすることによって、ベース部12の表面においてシート状部材24がさらに密着し易くなるようにしている。なお、この鏡面加工は、凹部12の表面のみであってもよく、また凹部12を除くベース部10の表面のみであってもよい。このように部分的に鏡面加工を施すようにしても、シート状部材24とベース部10との信頼性ある密着ができるからである。
ベース部10のたとえば図中右側の側壁面(説明の便宜上、右側面10Rと称する)にはシートロール体20を収納する収納箱(この明細書においてシート収納部材と称する場合がある)22が取り付けられている。この収納箱22は、たとえば前記シートロール体20を収納した状態では、図1(c)に示すように、ベース部10の右側面10Rと対向する側に開口を有する箱体によって構成されている。収納箱22は、図中y方向における両端において、ベース部10の前方側および後方側の側壁面(説明の便宜上、それぞれ、前側面10F、後側面10Bと称する)に固定され右側面側10Rに突出した一対の支持体14a、14bにそれぞれ軸体15a、15bを介して取り付けられている。これにより、収納箱22は、軸体15a、15bを中心にして、図1(b)の図中矢印α方向に回動させることができ、収納箱22の開口を上方(図中z方向)に露呈させることができる。図2(b)は、収納箱22の開口を上方(図中z方向)に露呈させた状態を示している。図2(b)に示すように、シートロール体20は、収納箱22の開口を通して収納箱に収納できるようになっている。シートロール体20は、図2(a)に示すように、たとえば紙筒21の周りにシート状部材24を幾重にも巻いて構成されたものであり、その一端を引き出し、必要な長さにカットして用いることができるようになっている。ここで、シートロール体20のシート状部材24はたとえばラップからなり、その材料としては、たとえば、ポリ塩化ビニリデン樹脂からなっている。また、このラップは、伸縮性に富んだ材料からなることが好ましく、この場合の材料としては、たとえば、ポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂が選定される。
このようにして収納箱22にシートロール体20を収納した後は、収納箱22を図1(b)に示すように元の位置に戻すことができるようになっている。一般に、ラップ等のシートロール体20は、衛生的に管理されて清潔に形成されたものであり、上述した収納箱22に収納されたシートロール体20は、その開口もベース部10の右側面10Rによって塞がれた状態となり、外部からの汚染から保護されるようになる。なお、この収納箱22は、シートロール体20を収納し図1(b)に示す状態を維持できるように、収納箱22とベース部10との間に図示しない係止手段を設けるようにしたり、あるいは前記軸体15a、15bに図示しない付勢手段を設けるようにしてもよい。また、収納箱22を図1(b)の状態とした場合、収納箱22の上辺のベース部10側の端辺はベース部10の右側面10Rと若干の隙間G1が形成されるようになっている。このため、シートロール体20を収納箱22に収納した後は、シート状部材24の一端を前記隙間G1から若干の長さだけ引き出しておくことによって、シート状部材24を必要な時にすぐに図中矢印β方向に引き出すことができるようになっている。
なお、シートロール体20の使用によって、シート状部材24が無くなってしまった場合、新たに購入したシートロール体20に交換することができることはいうまでもない。この場合、収納箱22の上述した構成は、シートロール体20の交換を極めて容易にすることができる。
ベース部10の表面であって前記収納箱22と反対側の端辺の近傍には、シートカット手段30が取り付けられている。このシートカット手段30は、図1(a)に示すように、図中y方向に延在するたとえば樹脂からなる板材によって構成され、ベース部10にたとえば植設されて配置されている。図2(c)は、シートカット手段30のみを抜き出して示した平面図である。図2(c)に示すように、板材からなるシートカット手段30は、辺30aにおいて平坦となっており、該辺30aと対向する先端辺30bにはたとえば鋸状の歯が形成されて構成されている。このように構成されたシートカット手段30は、たとえば図1(b)、(c)に示すように、凹部12と反対の側へ若干傾倒させた状態でベース部10に設けられている。このようにシートカット手段30を若干傾倒させることによって、シート状部材24を容易に切断できるという効果を奏する。なお、シートカット手段30はたとえばラップからなるシート状部材24をカットするものであることから、歯は鋭利である必要はなく、食器具の使用者の安全性を考慮してラフに構成することができる。また、シートカット手段30はベース部10と別な物品として説明したが、ベース部10と一体に構成するようにしてもよいことはもちろんである。
ベース部10の前記シートカット手段30が設けられた側の側壁面(説明の便宜上、左側面10Lと称する)には、たとえばシートカット手段30によってカットされたベース部10の表面上のシート状部材24をベース部10側に押圧するシート抑え手段40が取り付けられている。このシート抑え手段40は、たとえば、シート状部材24を押圧していない状態では、図1(b)、(c)に示すように、ベース部10の表面とほぼ平行に配置される支持板41と、この支持板41に対して上方に突出する抑え板42からなり、断面がほぼ“L”字状の部材によって構成されている。このシート抑え手段40は、前記支持板41の図中y方向における両端において、ベース部10の前側面10F、後側面10Bに固定され左側面10L側に突出した一対の支持体16a、16bにそれぞれ軸体17a、17bを介して取り付けられることによって、ベース部10に取り付けられている。これにより、シート抑え手段40は、軸体17a、17bを中心にして、図1(b)の図中矢印γ方向に回動させることができ、抑え板42をベース部10の表面に対向するように移動させることができる。図2(d)は、シート抑え手段40の抑え板42をベース部10の表面に対向して配置された状態を示している。図2(d)に示すように、抑え板42のベース部10の凹部12側の先端には、ベース部10側に指向された突起部(抑え部)45が設けられたており、この突起部45はベース部10の表面に当接されるようになっている。この場合、突起部45が当接されるベース部10の表面は、前記シートカット手段30と凹部12の間の部分となっている。このため、シート抑え手段40が図2(d)に示す位置にある場合、シートカット手段30はシート抑え手段40によって覆われる状態となる。なお、このシート抑え手段40は、ベース部10の表面をある程度の力で押圧できるように、シート抑え手段40にベース部10との間に図示しない係止手段を設け、あるいは前記軸体17a、17bに図示しない付勢手段を設けるようにしてもよい。
図3は、ベース部10の凹部12に食物を盛りつける直前における食器具100の状態を示す図である。図1(c)に対応づけて描いた図となっている。
図3において、ベース部10の表面には、凹部12の表面をも覆うようにしてシート状部材24がコートされている。このため、皿を模る凹部12の表面はシート状部材24によって衛生面において清潔な面となり、その面上に食物を載置し得るようになる。
このような状態の食器具100は、次に示すように、簡単に構成することができる。まず、シート抑え手段40を、その抑え板42がベース部10の左側面10L側に傾倒されるようにした状態(図1(a)、(b)参照)にする。次に、ベース部10と収納箱22との間から若干引き出されているシート状部材24を、そのまま引き出し、ベース部10の表面(凹部12を含む)を覆うようにする。次に、このようにベース部10の表面を覆ったシート状部材24の端部を、ベース部10に取り付けられたシートカット手段30によってカットする。このシートカット手段30は上述したように上辺が鋸状となっていることから、シート状部材24をシートカット手段30の上辺に当接させて、端部を下方側へ若干強く引くことによって容易に切断させることができる。その後、シート抑え手段40を支軸17a、17bを中心にして回動(図1(b)中矢印γ方向)し、その抑え板42がベース部10の表面に対向し、該抑え板42の先端に形成された突起部45がシート状部材24を介在させてベース部10に当接するようにする。これにより、シート状部材24の先端はシート抑え手段40によって押圧される。この場合、抑え板42はシートカット手段30を覆うようにして配置されることから、食事中において、たとえば手がシートカット手段30に触れてしまうことを回避できる。
このようにしてベース部10の表面を覆うシート状部材24は、該ベース部10の表面(凹部12の表面を除く)にR加工が施されているため、ベース部10の表面に密着できるようになる。R加工されていることによって24はベース部10側に力が作用するからである。そして、ベース部10の凹部12の上方にあるシート状部材24を凹部12の表面に当接するようにたとえば指で撫でるようにして押さえつけることによって、シート状部材24は凹部12の表面にも密着するようになる。シート状部材24は、上述したように、伸縮し易い材料で構成した場合、凹部12の表面に追随した形状に容易に変形できるようになる。さらに、ベース部10の表面は、上述したように鏡面加工がされているため、シート状部材24との密着性が良好となり、図2(d)に示した状態を比較的長い時間維持させることができるようになる。
食器具100を用いて食事が終了した後は、ベース部10の表面を覆っているシート状部材24は食物で汚れた状態となる。しかし、シート抑え手段40によるシート状部材24の抑えを解除し、シート状部材24をさらにシートロール体20から引き出し、このようにして引き出されたシート状部材(衛生上清潔な部分)24によってベース部10を覆うようにする。そして、シートカット手段30によってシート状部材24の端部、すなわち今回の食事によって汚れてしまった部分を切り離すようにする。このため、食器具100を水洗いすることなく、ベース部10の皿として模る凹部12およびその周辺を全く清潔な状態とすることができ、次の食事においてそのまま用いる態勢とすることができる。
このように構成された食器具100は、収納箱22を備え、この収納箱22にシート状部材24を収納する構成となっている。そして、このシート状部材24は、たとえば食器具100の形状等によってシート状部材24の量が制限されることがなくなる。したがって、たとえば大量のシート状部材24を巻回するシートロール体20を用いることができ、このシートロール体20を頻繁に交換する必要なく、長期にわたって使用することができる効果を奏する。
また、このように構成された食器具100は、ベース部10を覆うシート状部材24は、常に、たとえば一枚からなっている。すなわち、従来に観られたように予め複数のフィルムを剥離可能に積層させたものとは異なっている。このため、ベース部10を覆うシート状部材24は極めて柔軟性に富み、その表面に追随してシート状部材24を配置させることができるようになる。
さらに、このように構成された食器具100は、ベース部10を覆うシート状部材24には、たとえば摘み部等の余計な付属物がなく、使用者に違和感をもたらすことがないようになっている。
上述した食器具において、ベース部10、収納箱22、シートカット手段30、シート抑え手段40は、たとえば成形された樹脂から構成されている。この場合、樹脂の材料としては、たとえば、ポリプロピレン樹脂やポリカーボネート樹脂等が挙げられる。この場合、上述した材料からなるシート状部材との密着性を考慮した場合、たとえばポリ塩化ビニル樹脂等であることが好ましい。
しかし、これらベース部10、収納箱22、シートカット手段30は樹脂によって構成することはなく、他の材料であってもよいことはいうまでもない。
(実施態様2)
上述した実施態様1では、ベース部10の表面に形成した凹部12は楕円形状をしたものを一個形成したものである。しかし、必ずしても楕円形状に限らず、円形、あるいは矩形のような他の形状であってもよい。また、凹部12は一個のみに限らず、複数個設けるようにしてもよい。
図4は、本発明の食器具100の他の例を示す図で、図1(a)に対応づけて描いた図となっている。図4において、食器具100のベース部10の表面には、たとえば大きさの異なる矩形状の凹部13a、13b、13cをたとえば3個設けるように構成したものとなっている。これにより、仕切りが設けられた皿の機能を有するようになり、それぞれの凹部に種類の異なる食物を盛りつけることができるようになる。
また、図5は、本発明の食器具100の他の例を示す図で、図1(b)に対応づけて描いた図となっている。図5において、ベース部10の表面に形成した凹部12eは、ベース部10の右側面10R側から左側面10L側へかけて波状となるように形成されている。すなわち、ベース部10の表面において図中y方向には等しい高さを有するが、図中x方向には山の高低が繰り替えされるように凹部が形成されている。このように構成された食器具100は、水分を多く含まない食物(たとえば串刺しの焼き鳥)等を載置するのに適した構成となっている。
さらに、図6は、本発明の食器具100の他の例を示す図である。図6(a)は図1(a)に対応づけて描いた図で、図6(b)は図1(b)に対応づけて描いた図となっている。図6において、図1に示した構成と異なるのは、ベース部10の表面において凹部を有さず平坦になっていることにある。このように構成した場合にも、たとえば水分を多く含まない食物等を載置するのに適した構成となる。
なお、実施態様2に示したベース部100の表面の構成は、実施態様1に適用できるばかりでなく、これから説明する以下の実施態様(実施態様3〜6)にも適用できるものである。
(実施態様3)
図7は、本発明の食器具100の実施態様3を示す構成図ある。図7(a)は、図1(a)と対応づけて描画した図、図7(b)は、図1(b)と対応づけて描画した図となっている。
図7(a)、(b)において、図1(a)、(b)と比較した場合に異なる構成は、シートロール体20Aを収納する収納箱22Aにある。ここで、シートロール体20Aは、図7(c)に示すように、たとえば紙からなる箱26にシートロール体(たとえば図2(a)に示したものと同様となっている)が内蔵されたものとなっている。箱26にはシートロール体からシート状部材24を引き出す長孔26Aが形成され、この長孔26Aからはシート状部材24の端部が若干引き出された状態となっている。箱26は、シートロール体の取り扱いを容易にするとともに、シートロール体を外部からの汚染から保護するようになっている。
図7(a)、(b)に示す収納箱22Aは、上方に開口を有する箱体からなり、この状態でベース部10の右側面10Rに固定されている。すなわち、収納箱22Aはたとえば4つの側面を有し、図中左側面22Lにおいてベース部10の右側面10Rに固定されるようになっている。収納箱22Aの図中y方向の長さはベース部10の図中y方向の幅とほぼ同様となっている。そして、この収納箱22Aには、前記箱(シートロール体を内蔵する)26を載置させるようになっており、これにより前記箱26は四方を左右前後の各側面22L、22R、22F、22Bに囲まれるように収納されるようになっている。ここで、図7(a)、(b)に示すように、収納箱22Aに収納された箱をベース部10側へ移動させ左側面22Lの内壁に密着させた場合、箱26と収納箱22Aの右側面22Rの内壁との間に間隙G2が形成されるようになっている。そして、この間隙G2において、収納箱22Aの右側面22Rの内壁に固定されたバネ材28が配置されている。このバネ材28は、図7(d)に示すように、たとえば樹脂材から構成され、収納箱22Aの右側面22Rに固定される固定部28Aに対して屈曲した舌片部28Bを有し、この舌片部28Bを固定部28A側へ押圧すると、その反対の方向(図中矢印P方向)へ付勢力が作用するようになっている。なお、バネ材28の固定部28Aの外方壁部と舌片部28Bの外方壁部との間の最大の間隔G3は前記間隙G2よりも若干大きく形成されている。このため、図7(a)に示すように、バネ材28の付勢力に抗して箱24を収納箱22Aに載置させた場合、箱26はバネ材28から付勢力を受けることになる。これにより、箱26は収納箱22Aから脱落しにくい状態で収納されることになる。ここで、この実施態様3においては、この明細書において称呼されるシート収納部材は、前記箱26、前記バネ材28、前記収納箱22とから構成されているとするのが適切となる。このように構成された食器具100は、実施態様1、2に示した食器具100と同様に用いることができ、実施態様1、2に示した食器具100と同様の効果を奏する。
なお、実施態様2に示した収納箱22Aの構成は、実施態様1、2に適用できるばかりでなく、これから説明する以下の実施態様(実施態様4〜5)にも適用できるものである。
(実施態様4)
図8は、本発明の食器具100の実施態様4を示す構成図ある。図8(a)は、図1(a)と対応づけて描画した図、図8(b)は、図(1b)と対応づけて描画した図となっている。
図8において、図1と比較した場合に異なる構成は、シートカット手段30にある。すなわち、シートカット手段30は、ベース部10の表面の左側面10Lに近接する個所において図中y方向に延在して形成される溝32によって構成されている。溝32はベース部10の前側面10Fおよび後側面10Bに至るまで形成されている。
このように構成されるシートカット手段30は、ベース部10の表面(前記溝32も含む)にシート状部材24を覆うように配置した後、たとえば楊枝等の先端をシート状部材24の上から溝32の一端にあてがい、そのまま楊枝等を他端にかけて走行させることによってシート状部材24を溝32に沿って容易に切断することができる。
なお、実施態様4に示したシートカット手段の構成は、実施態様1ないし3に適用できるばかりでなく、これから説明する以下の実施態様(実施態様5、6)にも適用できるものである。
また、上述した実施態様では、シートカット手段30は、ベース部10の左側面10Lに近接する部分に取り付けるようにしたものである。しかし、このようなシートカット手段30と別個のシートカット手段をベース部10の右側面10Rに近接する部分、すなわちシートロール体20、20Aが配置される個所の近傍に形成するようにしてもよい。
図9は、シートカット手段30と別個のシートカット手段30Aをベース部10に取り付けた場合の実施態様を示す構成図である。図9(a)は図1(a)と対応づけて描いた図、図9(b)は図1(b)と対応づけて描いた図である。
このように構成した食器具100は、比較的長い時間使用しない場合において、ベース部10の表面にシート状部材24をコートさせておく必要がないことから、シート状部材24をシートカット手段30Aによってシートロール体20、20Aの手前でカットできるようにしている。この場合、シート状部材24をシートカット手段30Aの長手方向に沿って若干力を入れてなぞるようにすることにより、シート状部材24はシートカット手段30Aによって容易にカットすることができるようになる。食器具100に食物を盛りつけたり該食物を食したりする際には、ベース部10の表面にはシート状部材24は前記シートカット手段30Aをも覆ってコートされた状態となるが、上述のようにシート状部材24をシートカット手段30Aの長手方向に沿って若干力を入れてなぞるようなことをしない限り、シート状部材24はカットされることはない。また、たとえシート状部材24が何らかの原因でカットされてしまうようなことがあっても、上述のようにシート状部材24はベース10の表面に密着した状態となっていることから、前記シートカット手段30Aの存在によって不都合をもたらすようなことはない。また、ベース部10の右側面10R側に形成した別個のシートカット手段30Aは、図8に示したような溝32によって構成するようにしてもよいことはもちろんである。
なお、実施態様4に示したシートカット手段の構成は、実施態様1ないし3に適用できるばかりでなく、これから説明する以下の実施態様(実施態様5、6)にも適用できるものである。
(実施態様5)
図10は、本発明の食器具の実施態様5を示す構成図ある。図10(a)は、図1(a)と対応づけて描画した図、図10(b)は、図10(a)のb−b線における断面図である。
図10において、図1に示す場合と異なる構成は、シート抑え手段40にある。すなわち、シート抑え手段40は、ベース部10の表面に形成された溝46と、この溝46内に嵌合される抑え部材47A、47Bとから構成されている。
溝46は、シートカット手段30よりも凹部12側において図中y方向に延在し、両端のそれぞれが、ベース部10の前側面10Fおよび後側面10Bに至るまで形成されている。溝46の両端のそれぞれには、溝46に嵌合して配置される抑え部材47A、47Bを有し、これら抑え部材47A、47Bは、ベース部10の前側面10F、後側面10Bのそれぞれにおいて、溝46の開口を跨ってベース部10に固定された支持部材48A、48Bによって支持されている。それぞれの抑え部材47A、47Bは、支持部材48A、48Bとの間に設けられた支軸49A、49Bによって支持され、この支軸49A、49Bを中心にして回動できるようになっている。これにより、図10(b)に示すように、抑え部材47A、47Bは、溝に嵌合して配置された状態からたとえば垂直に起立させた状態に、また、垂直に起立させた状態から溝に嵌合して配置された状態に移行(操作)させることができるようになっている。なお、抑え部材47A、47Bの先端(支軸49A、49Bと反対側の端部)には突起50が形成され、溝46に嵌合された抑え部材47A、47Bを容易に起立させることができるようになっている。
なお、抑え部材47A、47Bを、ベース部10の前側面10F、後側面10Bのそれぞれに設けることによって、シート状部材24の抑えを信頼性よくできるとともに、抑え部材47A、47Bの長さを短く構成することができる。抑え部材47A、47Bの長さを短くしたのは、抑え部材47A、47Bを起立させた際に、該抑え部材47A、47Bがなるべく邪魔とならないことを配慮したためである。このため、このような配慮を必要としない場合、抑え部材47A、47Bのうちたとえば抑え部材47Aをベース部10の前側面10F側に取り付け、この抑え部材47Aの先端をベース部10の後側面10B側に近接するような長さで形成するようにしてもよい。
なお、実施態様5に示したシート抑え手段の構成は、実施態様1ないし4に適用できるばかりでなく、以下の実施態様6においても適用できるものである。
(実施態様6)
上述した各実施態様では、シート状部材としてラップを説明したものである。しかし、必ずしもラップに限定されることはなく、紙あるいはアルミニゥムでシート状に構成したものであってもよいことはもちろんである。同様の効果が得られるからである。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100……食器具、10……ベース部、10R……右側面、12、12a、12b、12c、12d、12e……凹部、14a、14b……支持体、15a、15b……軸体、16a、16b……支持体、17a、17b……軸体、20、20A……シートロール体、21……紙筒、22、22A……収納箱、24……シート状部材、26……箱、26A……長孔、28……バネ材、28A……固定部、28B……舌片部、30……シートカット手段、32……溝、40……シート抑え手段、41……支持板、42……抑え板、45……突起部、46……溝、47A、47B……抑え部材、48A、48B……支持部材、49A、49B……支軸、50……突起、G1、G2……隙間、G3……間隔。

Claims (9)

  1. 少なくとも、ベース部と、シート収納部材と、シートカット手段とが備えられ、
    前記ベース部は、その表面に食品を載置し得るように構成され、
    前記シート収納部材は、端部から連続的に引き出されるシート状部材を収納するように構成され、
    前記シートカット手段は、前記シート収納部材から引き出されたシート状部材を前記ベース部の表面を覆った状態で前記シート状部材の引き出し側の端部をカットできるように構成され、
    前記シート状部材を介して前記ベース部の表面に前記食品を載置できるようにしたことを特徴とする食器具。
  2. シート抑え手段が取り付けられ、このシート抑え手段は、前記シート収納部材から引き出されたシート状部材を前記ベース部の表面を覆った状態で前記シート状部材の引き出し側の端部を押圧できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の食器具。
  3. 前記ベース部の表面は少なくとも部分的に鏡面加工されていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の食器具。
  4. 前記ベース部は、表面側に凸となるR加工がなされていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の食器具。
  5. 前記ベース部は、その表面に部分的に凹部が形成されていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の食器具。
  6. 前記ベース部は、その表面に波状の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の食器具。
  7. 前記シート状部材は前記シート収納部材に対して着脱可能に収納されていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の食器具。
  8. 前記シート状部材は、ラップ、紙、アルミニゥムのうちいずれかの材料で構成されていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の食器具。
  9. 前記シート状部材は、伸縮性を有する材料で構成されていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の食器具。
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