JP2012022952A - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導加熱コイルの発熱密度分布に応じて冷却能力を異ならせ、誘導加熱コイルを効率的に冷却することが可能な誘導加熱調理器を提供する。
【解決手段】筐体1の上面に設けたトッププレート30と、トッププレート30の下方に設けた誘導加熱コイル11と、誘導加熱コイル11を上面に載置するコイルベース12と、筐体1の内部に設けた冷却ファン14と、コイルベース12の下方に配置され、冷却ファン14から送風された空気を誘導加熱コイル11に誘導するコイルダクト13とを備え、コイルダクト13は、その上面に、冷却ファン14から送風された空気を誘導加熱コイル11に向けて吐出する複数の吐出穴2を有し、各吐出穴2から噴き出す空気の風速が誘導加熱コイル11の発熱密度分布に応じて異なるように複数の吐出穴2が調整されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱調理器に係り、より詳しくは誘導加熱コイルの冷却構造の改良に関するものである。
従来から、誘導加熱コイルに高周波電流を流すことによって生じる高周波磁束で渦電流を誘起し、それによって発生するジュール熱で被加熱物を加熱するようにした誘導加熱調理器は知られている。
近年、この誘導加熱調理器で加熱される被加熱物は多様化しており、鉄鍋だけでなく、非磁性ステンレス鍋や銅鍋、アルミ鍋等が存在する。それに伴い、誘導加熱調理器は、被加熱物の種類に応じた加熱調理を実現するために高出力化される傾向にある。
高出力化された誘導加熱調理器は、周波数を高くするため表皮効果によって実効抵抗が高くなり発熱が大きくなる。また、電流値を大きくするため誘導加熱コイルの自己発熱も大きくなる。このような誘導加熱調理器の性能を高くするためには、誘導加熱コイルの冷却を効率的に行なうことが必要である。そこで、誘導加熱コイルを効率的に冷却するようにした誘導加熱調理器が種々提案されている。
そのようなものとして、「中央部23と、外周部24と、中央部23と外周部24とにわたって設けた複数の連結リブ25とこの連結リブによって生じた空間26を有する加熱コイルベース17において、連結リブ25の高さを外周部24の高さより高くし、この連結リブ25の上に誘導加熱コイル16を載置する構成とした。この構成により誘導加熱コイルの外周と加熱コイルベース17の外周部との間に連通孔ができ、空間26と連通孔とをつなぐ風路が形成される。この風路を冷却風が流れることにより誘導加熱コイルを直接冷却することができる。」というものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の例として、「本体1上面のトップフレーム8に設けたトッププレート9と、該トッププレート9下方に設けた、少なくとも誘導加熱コイル3と該誘導加熱コイル3が載置されるコイルベース4から構成されるコイルユニット2と、該本体1内部に設けたファン装置16と、該ファン装置16が送風する空気を該コイルユニット2に誘導するダクト17とを備えた誘導加熱調理器において、該コイルユニット2下方に位置する該ダクト17上面に孔径3〜10mmの複数の開口18を設け、該複数の開口18から冷却空気28を噴き出し、該コイルユニット2下面に衝突させる」ことで、低風量で誘導加熱コイルを冷却できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−43045号公報(要約、図1、図2) 特開2004−214217号公報(要約、図1、図2)
特許文献1に記載の誘導加熱調理器では、誘導加熱コイルの下方から誘導加熱コイルに向けて冷却空気を供給し、この冷却空気が誘導加熱コイルに沿って流れるようにして、誘導加熱コイルを冷却するようにしている。この誘導加熱調理器にあっては、開口の直上以外では層流となるため、誘導加熱コイル裏面での熱伝達が低く、冷却性能が良好でなかった。このため、熱損失の大きな誘導加熱コイルの冷却が十分できないという難点があった。
特許文献2に記載の誘導加熱調理器では、コイルユニット下方に位置するダクト上面の複数の開口からコイルユニット下面、つまり誘導加熱コイルの下面に向けて冷却空気を噴き出して誘導加熱コイルを冷却している。この誘導加熱調理器にあっては、開口から噴き出した空気が噴流となるため、熱伝達率が高くなり冷却性能は向上する。しかしながら、複数の開口を均一直径でかつ均等配分とし、誘導加熱コイルの全面に対して均一な噴き出しを行っているため、部位によって発熱密度にバラツキのある誘導加熱コイルの冷却に偏りが生じていた。また、誘導加熱コイルの中で発熱密度の最も大きい部位に合わせて径の大きさを決めて開口しているため、発熱密度の小さい部位でも必要以上の冷却能力により冷却されることになり、全体として効率的な冷却が行われていないという問題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、誘導加熱コイルの発熱密度分布に応じて冷却能力を異ならせ、誘導加熱コイルを効率的に冷却することが可能な誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る誘導加熱調理器は、本体の上面に設けたトッププレートと、トッププレートの下方に設けた誘導加熱コイルと、誘導加熱コイルを上面に載置するコイルベースと、本体の内部に設けた冷却ファンと、コイルベースの下方に配置され、冷却ファンから送風された空気を誘導加熱コイルに誘導するダクトとを備え、ダクトは、冷却ファンから送風された空気を誘導加熱コイルに向けて吐出する複数の吐出穴を有し、各吐出穴から噴き出す空気の風速が誘導加熱コイルの発熱密度分布に応じて異なるように複数の吐出穴が調整されているものである。
本発明によれば、冷却ファンから送風された空気を誘導加熱コイルに誘導するためのダクトに、誘導加熱コイルの発熱密度分布に応じて、噴き出す空気の風速が異なるように調整した複数の吐出穴を設けたので、誘導加熱コイルをその発熱密度に応じて効果的に冷却することができる。
本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の全体斜視図である。 図1のコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す斜視図である。 図2のコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す断面図である。 誘導加熱コイルの他の例を示す図である。 図4の誘導加熱コイルを用いた場合の発熱密度分布を示す図である。 独立駆動可能な多重リング構成の誘導加熱コイルに小径鍋が乗せられた状態を示す図である。 図6の利用形態における発熱密度分布を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器のコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器のコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す斜視図である。 図9のコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す断面図である。 実施の形態4に係る誘導加熱調理器のコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す斜視図である。
<実施の形態1>
以下、図示実施の形態により本発明を説明する。なお、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態1に係る誘導加熱調理器の全体斜視図で、トッププレートを外した状態の斜視図である。なお、ここでは誘導加熱調理器が、誘導加熱による調理鍋載置部22a、22bを左右に二口、ラジエントヒータ(RH)加熱による調理鍋載置部22cを奥中央に一口設けた、ビルトイン型(システムキッチン一体型)IHクッキングヒータである場合を例に説明する。
図1に示すように、本実施の形態の誘導加熱調理器100は、筐体1内に、コイルユニット10a、10b(以下、コイルユニット10と総称する場合がある)と、コイルユニット10に対向してコイルダクト13a、13b(以下、コイルダクト13と総称する場合がある)とが設けられている。筐体1内には更に、冷却ファン14a、14b(以下、冷却ファン14と総称する場合がある)と、ラジエントヒータ20とが設けられている。コイルユニット10、コイルダクト13及び冷却ファン14は、二口の誘導加熱部に対応して二組備えられている。筐体1の中央底部にはグリル部21が配設され、筐体1の上部にはトッププレート30を備えている。
コイルユニット10は、鍋やフライパン等の被加熱物を加熱するための誘導加熱コイル11a、11b(以下、誘導加熱コイル11と総称する場合がある)と、誘導加熱コイル11が上面に載置されるコイルベース12a、12b(以下、コイルベース12と総称する場合がある)とを備えている。
筐体1の右側には右制御基板18aが配設されており、その後方に右冷却ファン14aが配設されている。そして、右制御基板18aの上方にコイルユニット10aが配設されている。同様に、グリル部21を挟んで右側と略対称に、左制御基板18b(図示せず)が配設されており、その後方に左冷却ファン14bが配設されている。そして、左制御基板18bの上方にコイルユニット10bが配設されている。
各制御基板18(18a、18b)は、誘導加熱コイル11に高周波電源を供給させるための高周波電源部(図示せず)と、制御部(図示せず)とを備えている。高周波電源部は、スイッチング素子等の発熱部分で形成された回路と、その回路に接続されている1または2以上のコンデンサとで構成されている。制御部は、誘導加熱コイル11と、ラジエントヒータ20と、冷却ファン14を駆動させる図示省略の駆動モータとを含む誘導加熱調理器全体を制御する。
誘導加熱コイル11は、高周波電流が誘導加熱コイル11を流れることにより発生する磁界を、誘導加熱コイル11の上方に載置される被加熱物に加えることにより被加熱物に渦電流を発生させ、被加熱物自体を発熱させるものである。また、ラジエントヒータ20は、通常の商用周波数の交流電力が供給され、ヒータそのものが発熱することにより、その輻射熱で被加熱物を加熱するものである。
冷却ファン14は、誘導加熱コイル11を冷却する空気を送風するものである。この実施の形態1では、冷却ファン14が軸流ファンの場合を例に示しているが、これに限定するものではない。
トッププレート30は、耐熱ガラス等で形成されたガラストップである場合を例に挙げて説明する。ガラストップ30は、筐体1の上面に設けられるようになっている。そして、ガラストップ30は、加熱される被加熱物を載置できるようになっている。なお、ガラストップ30には、3つの調理鍋載置部22a、22b、22c(以下、調理鍋載置部22と総称する場合がある)が形成されている。この調理鍋載置部22は、ガラストップ30上で被加熱物を載置する部位を示している。すなわち、調理鍋載置部22は、誘導加熱コイル11に対応するように筐体1の手前左右の2箇所と、ラジエントヒータ20に対応するように筐体1の奥ほぼ中央の1箇所に配置されている。なお、ここでは、ガラストップ30を耐熱ガラスで構成している場合を例に示しているが、これに限定するものではない。
また、ガラストップ30の後方には、冷却ファン14が筐体1外部から外気を吸気するための吸気口15と、筐体1内に取り込んで筐体1内部を冷却した後の空気を筐体1外部へ排気するための排気口16とが形成されている。ここではガラストップ30の後方に吸気口15及び排気口16を形成している場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、例えば、ガラストップ30後方の吸気口15及び排気口16をなくして筐体1前面及び背面に形成してもよい。
また、ガラストップ30の前方には、ユーザからの支持を受け付けるための操作パネル19が設けられている。つまり、操作パネル19を介してユーザから指示があると、制御基板18上の制御部は、その指示内容に基づいて誘導加熱コイル11やラジエントヒータ20を制御するようになっている。また、制御部は、図示省略の温度センサからの検出温度に基づいて、誘導加熱コイル11及びラジエントヒータ20の火加減を制御するようになっている。
図2は、図1のコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す斜視図である。図3は、図2に示したコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す断面図である。なお、図3には、図1の誘導加熱コイルの発熱密度分布も併せて示している。また、図3において矢印は空気の流れを示しており、矢印の大きさは風速の大きさを示している。
コイルユニット10のコイルベース12は、誘導加熱コイル11から発生した磁力線が下方に流れるのを防止し、磁力線を被加熱物へと集中させるための棒状のフェライト17を備えている。本実施の形態では、一例として棒状のフェライト17を、コイルベース12の中央に設けた通風穴12cを中心として放射状に複数本搭載した構成となっている。通風穴12cは、冷却ファン14から送風される空気を誘導加熱コイル11の表面に供給させるためのものである。また、コイルベース12には図示省略しているが被加熱物の温度状態を検出するための温度センサを設けておくのが好ましい。
コイルベース12は、図示省略の支持部材で下側から支持されており、トッププレート30に密着するように押し付けられている。なお、この支持部材は、バネなどのコイルベース12を支持できるものであればよく、種類及び個数を特に限定するものでない。
コイルダクト13は、その上方にコイルユニット10のコイルベース12が載置可能なように、平面的に見て略円形に形成され、コイルベース12の下面に対向して配置されている。コイルダクト13の上面(コイルベース12との対向面)には、冷却ファン14からの空気を誘導加熱コイル11に向けて噴き出すための複数の吐出穴2が形成されている。
誘導加熱コイルが駆動時に発生する発熱密度分布は、誘導加熱コイルの形成方法により変化することが分かっている。例えば図4のように誘導加熱コイル11を1重のリング状に巻いて形成した場合、駆動時には図5のようにリング帯の真ん中付近の発熱密度が最も高く、真ん中から離れるにつれて徐々に低くなる分布となる。また、図2に示した本実施の形態1の誘導加熱コイル11のように同心円状に多重(ここでは2重)のリング状に巻いて形成した場合は、図3のように発熱密度はリング間の部分で弱まりながらも、各リング帯それぞれの真ん中付近で高くなる分布となる。ただし、同じ多重リングであっても、リング毎に個別駆動が可能な場合にはこれに限られず、図6のように径の小さい鍋を加熱する場合は、図7のように内側リング帯の真ん中付近の発熱密度が最も高くなる分布となる。このように、誘導加熱コイルの形成方法を主として制御方法にもより発熱密度分布が異なるため、発熱密度が高くなる部位は、発熱密度が低い部位よりも高い冷却能力を以て冷却することが好ましい。つまり、誘導加熱コイル11の発熱密度分布に応じて冷却能力を変えて冷却することが効果的である。
本例のように吐出穴2からの噴流による冷却の場合、噴流速度(風速)が速いほど冷却能力が高くなる。このため、発熱密度が高い部位に対する風速を、発熱密度が低い部位に比べて速くする。本実施の形態1では、発熱密度分布に応じて複数の吐出穴2の直径を変えることにより風速を変えており、発熱密度が大きい部位に対応する部分の吐出穴2の直径を小さくし、反対に発熱密度の小さい部位に対応する部分の吐出穴2の直径を大きくする。具体的には、実施の形態1では、複数の吐出穴2を、コイルベース12の中心に設けられた通風穴12cに対応する部分を中心として複数重(ここでは3重)の環状に配置しており、外側の環から順に小径の吐出穴2a、中径の吐出穴2b、大径の吐出穴2cとしている。これにより、図3の矢印に示すように、発熱密度が高い部位に対する風速を、発熱密度が低い部位に比べて速くすることが可能である。
次に、誘導加熱コイル11の冷却動作について説明する。まず、冷却ファン14は、ガラストップ30の後方の吸気口15から空気を吸い込み、その空気を制御基板18とコイルダクト13に送風する。コイルダクト13に到達した空気はコイルダクト13の上面の複数の吐出穴2からコイルベース12に向けて噴き出され、コイルベース12の下面に衝突して誘導加熱コイル11を冷却する。誘導加熱コイル11を冷却した空気は、誘導加熱コイル11との熱交換により温度が上昇した状態で、ガラストップ30の下面に沿って流れ、ガラストップ30の後方の排気口16から外部へ排出される。
ここで、本実施の形態1では、上述したようにコイルダクト13に設けた吐出穴2の直径を、発熱密度の大きい部位に対応する位置では小さく、発熱密度の小さい部位に対応する位置では大きくしている。各吐出穴2に同じ風量が供給されれば、直径が小さい吐出穴2では風速が速くなり、逆に直径が大きい吐出穴2では風速が遅くなる。このため、誘導加熱コイル11において発熱密度の大きい部位は、風速の速い空気により高い冷却能力を以て冷却され、発熱密度の小さい部位は、発熱密度の大きい部位に比べて遅い風速の空気により、低い冷却能力を以て冷却される。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、発熱密度に対応してコイルダクト13の吐出穴2の直径を変え、誘導加熱コイル11に向けて噴き出す冷却空気の風速に分布を持たせるようにしたため、誘導加熱コイル11をその発熱密度に応じて効果的に冷却することができる。また、吐出穴2の直径を変えることにより、誘導加熱コイル11に向けて噴き出される全風量を、部位ごとに適正に分散し、無駄なく必要最低限の風量で冷却することができるため、コイルダクト13に必要以上に空気を供給する必要が無くなる。このため、冷却ファン14の回転数を低下させることによる低騒音化及び省エネ化を実現できる。
また、従来のようにコイルダクト13に均一の吐出穴2を形成して均一な噴き出しを行なう噴流冷却と比較して効果的な冷却が行えるため、吐出穴2の数を無駄に増やすことなく必要最低限の数とできる。このため、吐出穴2から噴き出した後の空気同士の衝突による圧力損失を減らすことができる。よって、この面からも、冷却ファン14の回転数を低下させることによる低騒音化及び省エネ化を実現できる。
以上により、低風量・低圧力損失の高効率な誘導加熱コイル冷却を実現でき、冷却ファンの仕様低下を図ることができる。よって、長寿命化の効果も期待できる。
なお、ここでは吐出穴2の直径の大きさを3段階としたが、発熱密度分布に合わせて更に複数段階としてもよいし、また2段階としてもよい。
<実施の形態2>
実施の形態2は、実施の形態1の構成に加え、更に、コイルダクト13の吸入穴から各吐出穴2に向かうコイルダクト13内部の風路の断面積を発熱密度分布に応じて異ならせたものである。
図8は、本発明の実施の形態2に係る誘導加熱調理器のコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す断面図である。図8には、誘導加熱コイルの発熱密度分布も併せて示している。なお、図8において図3に示した実施の形態1と同一部分には同一符号を付す。実施の形態2に係る誘導加熱調理器のコイルダクトとコイルユニットの斜視図は、図2に示した実施の形態1と同様である。以下では、実施の形態2が実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
実施の形態2の誘導加熱調理器のコイルダクト13は、その上面に実施の形態1と同様に、誘導加熱コイル11の発熱密度分布に応じて直径を変えた複数の吐出穴2が形成されている。また更に、実施の形態2では、コイルダクト13の下面の内側に、外周部から中央部に向かうにしたがって上方に突出する傾斜面13Bを有している。これにより、コイルダクト13の吸入穴13Aから各吐出穴2に向かうコイルダクト13内部の風路の断面積は、吐出穴2の直径の小さい場所では大きくなり、吐出穴2の直径の大きい場所では小さくなる。
このように構成したことにより、発熱密度の大きい部位では、直径が小さい吐出穴2に対応するコイルダクト13内風路の通風抵抗が小さくなるため、コイルダクト13内に進入した冷却風のうち直径が小さい吐出穴2に供給される冷却風量は多くなり、確実に速度の速い噴流空気を噴き出すことができる。一方、発熱密度の小さい部位では、直径が大きい吐出穴2に対応するコイルダクト13内風路の通風抵抗が大きいため、コイルダクト13内に進入した冷却風のうち直径の大きい吐出穴2に供給される冷却風量は少なくなり、直径が小さい吐出穴2よりも速度の遅い噴流空気が噴き出される。その結果、発熱密度の大きい部位は高い冷却能力にて冷却され、発熱密度の小さい部位は低い冷却能力にて冷却されることになる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られると共に、コイルダクト13の下面の内側に傾斜面13Bを設け、コイルダクト13内部の風路断面積を、発熱密度の大きい部位では広く、発熱密度の小さい部位では狭く構成した。これにより、実施の形態1に比べて発熱密度の大きい部位の風速を更に高めることができ、より高い冷却能力にて冷却することが可能となる。また、一方で発熱密度の小さい部位に対しては、風速を抑えることができ、冷却能力を抑えることが可能となり、効果的な冷却が可能となる。
<実施の形態3>
実施の形態3は、発熱密度分布に応じて吐出穴2の配置数を異ならせることで、コイルダクト13から噴き出す空気の風速に分布を持たせるようにしたものである。
図9は、本発明の実施の形態3に係る誘導加熱調理器に搭載されるコイルベースとコイルダクトとの関係を示す斜視図である。図10は、図9に示したコイルダクトとコイルユニットとの位置関係を示す断面図である。なお、図10には、図9の誘導加熱コイルの発熱密度分布も併せて示している。また、図9及び図10において図2及び図3に示した実施の形態1と同一部分には同一符号を付す。以下では、実施の形態3が実施の形態1と相違する点を中心に説明する。
実施の形態3の誘導加熱調理器のコイルダクト13は、その上面に、コイルベース12に噴き出される空気の風量が、誘導加熱コイル11の発熱密度分布に応じて変化するように、直径の均一な吐出穴2の数を変えて形成されている。具体的には、図2及び図3に示した上記実施の形態1及び実施の形態2では、3重の環状に配置された各環の吐出穴2の数が同じであったが、実施の形態3では、発熱密度の小さい部位に対応する最内周の環を構成する吐出穴2の数を最も少なくし、その外側、更にその外側の環となるにつれて吐出穴2の数を多くしている。
このように、コイルダクト13の上面において、誘導加熱コイル11の発熱密度の大きい部位では吐出穴2の数を増やすことで通風抵抗が小さくなるため、コイルダクト13内に進入した冷却風のうち発熱密度の大きい部位に対向する吐出穴2に供給される冷却風量は多くなり、そこから噴き出す風速を増加させて冷却能力を高くすることができる。反対に、発熱密度の小さい部位では吐出穴2の数を減らすことで通風抵抗が大きくなるため、コイルダクト13内に進入した冷却風のうち発熱密度の小さい部位に対する吐出穴2に供給される冷却風量は少なくなり、そこから噴き出す風速を減少させて冷却能力を抑えることができる。このように構成することにより、誘導加熱コイル11をその発熱密度に応じて効果的に冷却することができる。
以上のように、本実施の形態3によれば、同じ直径の吐出穴2の数を発熱密度分布に応じて変え、誘導加熱コイル11に向けて噴き出す空気の風速に分布を持たせるようにしたため、誘導加熱コイル11をその発熱密度に応じて効果的に冷却することができる。また、吐出穴2の数を変えることにより、誘導加熱コイル11に向けて噴き出される全風量を、部位ごとに適正に分散し、無駄なく必要最低限の風量で冷却することができるため、コイルダクト13に必要以上に空気を供給する必要が無くなる。このため、冷却ファン14の回転数を低下させることによる低騒音化が実現可能となる。
また、従来のようにコイルダクト13に均一の吐出穴2を形成して均一な噴き出しを行なう噴流冷却と比較して効果的な冷却が行えるため、吐出穴2の数を無駄に増やすことなく必要最低限の数とできる。このため、吐出穴2から噴き出した後の空気同士の衝突による圧力損失を減らすことができる。よって、この面からも、冷却ファン14の回転数を低下させることによる低騒音化及び省エネ化を実現できる。
以上により、低風量・低圧力損失の高効率な誘導加熱コイル冷却を実現でき、冷却ファンの仕様低下を図ることができる。よって、長寿命化の効果も期待できる。
<実施の形態4>
上記実施の形態1〜3では、誘導加熱コイル11を、1つの縒り線にて構成した1つのコイルによる構成としていたが、実施の形態4では、2つの独立した環状の縒り線にて構成した2つのコイルによる構成としたものである。
図11は、本発明の実施の形態4に係る誘導加熱調理器のコイルダクトとコイルユニットとの関係を示す斜視図である。図11において図2に示した実施の形態1と同一部分には同一符号を付す。
実施の形態4の誘導加熱調理器の誘導加熱コイル31は、2つの独立した環状の縒り線にて構成した2つのコイル31A、31Bを同心円状に配置した構成となっている。各コイル31A、31Bはそれぞれ別々に独立して駆動制御可能である。その他の構成は、図2に示した実施の形態1と同様である。
このように構成した実施の形態4によれば、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。なお、ここでは図2に示した実施の形態1の構成において、誘導加熱コイル11を誘導加熱コイル31に代えた例を示したが、実施の形態2及び実施の形態3において、誘導加熱コイル31に代えた構成としてもよい。この場合、実施の形態2及び実施の形態3と同様の効果を得ることができる。また、本発明の誘導加熱コイルは、同心円状に多重のリング状に巻いて形成したものに限定されず、図4及び図5に示したように1重のリング状に巻いて形成したものも含むものとする。
なお、上記各実施の形態では、吐出穴2の配置を複数重の環状に配置した例を示したが、環状の配置に限られたものではなく、各実施の形態それぞれの特徴を有する吐出穴2とすればよい。
また、上記各実施の形態では、誘導加熱調理器に誘導加熱コイル11が2つ備えられている場合を例に説明したが、これに限定するものではない。例えば、誘導加熱コイル11を1つ備えた誘導加熱調理器でもよく、誘導加熱コイル11を3つ以上備えた誘導加熱調理器でもよい。また、トッププレート30としてガラスで成型されたガラストップを例に説明したが、これに限定するものではない。
また、上記各実施の形態では、誘導加熱調理器をビルトイン型(システムキッチン一体型)IHクッキングヒータに用いた場合を例に説明したが、これに限定するものではなく、据え置き型や卓上型のIHクッキングヒータに用いても同様の作用効果を有することは言うまでもない。
本発明にかかる誘導加熱調理器は、ビルトイン型はもちろん据え置き型の誘導加熱調理器の用途にも適用できる。
1 筐体、2 吐出穴、10 コイルユニット、11 誘導加熱コイル、12 コイルベース、12c 通風穴、13 コイルダクト、13A 吸入穴、13B 傾斜面、14 冷却ファン、15 吸気口、16 排気口、17 フェライト、18 制御基板、19 操作パネル、20 ラジエントヒータ、21 グリル部、22 調理鍋載置部、30 ガラストップ(トッププレート)、31 誘導加熱コイル、100 誘導加熱調理器。

Claims (6)

  1. 筐体の上面に設けたトッププレートと、
    トッププレートの下方に設けた誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルを上面に載置するコイルベースと、
    前記筐体の内部に設けた冷却ファンと、
    前記コイルベースの下方に配置され、前記冷却ファンから送風された空気を前記誘導加熱コイルに誘導するダクトとを備え、
    前記ダクトは、前記冷却ファンから送風された空気を前記誘導加熱コイルに向けて吐出する複数の吐出穴を有し、各吐出穴から噴き出す空気の風速が前記誘導加熱コイルの発熱密度分布に応じて異なるように前記複数の吐出穴が調整されていることを特徴とする誘導加熱調理器。
  2. 前記誘導加熱コイルの発熱密度分布に応じて前記複数の吐出穴の直径が異なることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記複数の吐出穴の直径を、前記誘導加熱コイルの発熱密度が大きい部位に対応する部分では小さくし、前記誘導加熱コイルの発熱密度が小さい部位に対応する部分では大きくしたことを特徴とする請求項2記載の誘導加熱調理器。
  4. 前記吐出穴の直径を小さくした部分のダクト内部の風路断面積を大きくし、前記吐出穴の直径を大きくした部分のダクト内部の風路断面積を小さくしたことを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
  5. 前記複数の吐出穴の直径を全て同一とし、前記誘導加熱コイルの発熱密度分布に応じて前記複数の吐出穴の形成数を異ならせたことを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記複数の吐出穴の形成数を、前記誘導加熱コイルの発熱密度が大きい部位に対応する部分では多くし、前記誘導加熱コイルの発熱密度が小さい部位に対応する部分では少なくしたことを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
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