JP2012020604A - タイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に沿って延びる主溝10によって形成される複数のブロック30を備える。ブロック30は、タイヤ周方向に沿った一対の壁面31,32を備える。一対の壁面31,32のうち少なくとも一方の壁面には、トレッド面視においてトレッド幅方向に向かって突出する突部50が設けられる。突部50は、タイヤ径方向に沿って形成されるとともに、壁面を正面から見た視点においてタイヤ径方向に沿った法線Nに対して傾斜する。突部50の外側端52は、タイヤ転動時において路面に接する。
【選択図】図1
Description
まず、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンの構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッドパターンを示す斜視図である。
次に、本実施形態に係る突部50の詳細構成について、図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るブロック30を示す斜視図である。図3(a)は、本実施形態に係るブロック30を示す側面図(図2のA矢視図)である。図3(b)は、本実施形態に係るブロック30を示す正面図(図2のB矢視図)である。
次に、上述したブロック30の変形について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(3.1)空気入りタイヤ1の通常転動状態、(3.2)空気入りタイヤ1の滑り発生状態について説明する。
図4(a)は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の通常転動状態を示すタイヤ側面図(タイヤ軸方向視)である。なお、通常転動状態とは、空気入りタイヤ1が路面Gに接地しながら転動する状態を示す。
図4(b)は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の滑り発生状態を示すタイヤ側面図(タイヤ軸方向視)である。なお、滑り発生状態とは、空気入りタイヤ1が進行方向に沿って滑りが発生する状態を示す。例えば、滑り発生状態には、トレッドセンター部とトレッドショルダー部との径差によって、当該トレッドショルダー部が進行方向に向かって滑る状態や、空気入りタイヤ1が制動力を発生させている際にブロック30が進行方向に向かって滑る状態などが含まれる。
以上説明した実施形態では、一対の壁面31,32に突部50が設けられる。これによれば、突部50が設けられない場合と比較して、ブロック30の剛性が増大し、ブロック30の倒れ込み(すなわち、上述した通常転動状態での変形や滑り発生状態での変形)を抑制できる。このため、ヒール&トゥ摩耗などの偏摩耗の発生を抑制できる。
次に、上述した実施形態に係る突部50の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した実施形態に係る突部50と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
まず、変更例1に係る突部150の構成について、図面を参照しながら説明する。図8は、変更例1に係るブロック30を示す側面図である。
次に、変更例2に係る突部250の構成について、図面を参照しながら説明する。図9は、変更例2に係るブロック30を示す正面図である。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の実施例及び比較例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(6.1)各空気入りタイヤの構成、(6.2)評価結果について、表1を参照しながら説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
各空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ リム・ホイールサイズ : 5.5J×15
・ 車種 : 商用バン(駆動方式;FR)
・ 装着位置 : 前輪(内圧;325kPa、荷重;7.4kN)
実施例1に係る空気入りタイヤのブロック30には、図10(a)に示す突部350Aが設けられる。実施例2に係る空気入りタイヤのブロック30には、図10(b)に示す突部350Bが設けられる。実施例3に係る空気入りタイヤのブロック30には、図10(c)に示す突部350Cが設けられる。実施例4に係る空気入りタイヤのブロック30には、図10(d)に示す突部350Dが設けられる。
(6.2.1)ヒール&トゥ摩耗
各空気入りタイヤが装着された車両で速度0〜80km/h、約10000km走行後、比較例に係る空気入りタイヤのブロックの踏込端と蹴出端とに生じた摩耗の段差量を‘100’とし、その他の空気入りタイヤのブロックに生じた摩耗の段差量を測定した。なお、指数が小さいほど、ヒール&トゥ摩耗の抑制効果に優れている。
実施例1〜8、比較例の空気入りタイヤをリム(サイズ5.5J)に組み付け、内圧を325kPaに設定し、車両(パネルトラック)に装着した状態で水深0.6mmのアスファルト路面において、速度64km/hからタイヤが完全にロックするまでの摩擦係数を測定してピーク値を指標化することにより行った。同じ測定を3回行って、3回の平均値のピーク値を求めた。指標が大きいほど、ウェット制動性能に優れることを示している。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
Claims (5)
- タイヤ周方向に沿って延びる主溝によって形成される複数の陸部を備え、
前記陸部は、タイヤ周方向に沿った一対の壁面を備えるタイヤであって、
前記一対の壁面のうち少なくとも一方の壁面には、トレッド面視においてトレッド幅方向に向かって突出する突部が設けられ、
前記突部は、前記タイヤの側面視において、タイヤ径方向に沿った法線に対して傾斜するように延在し、
前記突部のタイヤ径方向外側端は、タイヤ転動時において路面に接するタイヤ。 - 前記突部のタイヤ径方向外側端は、前記突部のタイヤ径方向内側端よりもタイヤ回転方向後方に設けられる請求項1に記載のタイヤ。
- 前記突部のトレッド幅方向に沿った幅をW1とし、前記陸部のトレッド幅方向に沿った幅をW0とした場合、W1/(W0/2)≧0.38の関係を満たす請求項1又は2に記載のタイヤ。
- 前記突部のタイヤ周方向に沿った幅をL1とし、前記突部のタイヤ径方向に沿った高さをhとした場合、L1/h≦2/3の関係を満たす請求項1乃至3の何れか一項に記載のタイヤ。
- 前記突部の前記法線に対する傾斜角度をθとし、前記突部のタイヤ周方向に沿った幅をL1とし、前記突部のタイヤ径方向に沿った高さをhとした場合、tanθ>L/2hの関係を満たす請求項1乃至4の何れか一項に記載のタイヤ。
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