以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、遊技機の一態様としてパチンコ遊技機を用いて説明するが、本発明はパチンコ遊技機に限らず、例えば、コイン式の遊技機等であってもよく、予め定められた抽選開始条件が成立すると当り外れに関わる抽選を行う抽選手段と、抽選手段の当り外れの別に応じて抽選表示用図柄を変動表示して停止表示する図柄表示装置とを有し、図柄表示装置に変動表示される抽選表示用図柄が当りの停止表示態様になると遊技者に有利となる特別遊技状態となるように構成された遊技機であればすべて対象となる。
図1は、本実施形態のパチンコ遊技機に配備された制御系統の要部ブロック図である。本実施形態のパチンコ遊技機には、パチンコ遊技の総括的な制御を行うメイン制御装置1と、メイン制御装置1から送信された情報(コマンド)に基いて、ランプ(装飾ランプ、装飾LED、表示ランプ、表示LED等)7の点灯、点滅等の表示制御及びスピーカ8から音を出す音声制御を実行するサブ制御装置2と、メイン制御装置1からサブ制御装置2を経由して送信されたコマンドを受けて液晶表示装置6に後述の抽選表示用図柄と補助表示用図柄及び保留状態や各種の遊技情報の表示制御を行う表示制御装置3と、メイン制御装置1から送信された情報(賞球コマンド)に基いて払出モータ9を駆動することで賞球の払出制御を行う賞球制御装置4と、タッチセンサ10の検出信号を条件として、図示しない遊技盤面に向けて遊技球を発射する打球発射装置(図示せず)の発射モータ13の動作制御を行う発射制御装置5とが配備される。
メイン制御装置1(主制御部)は図示しないメイン制御基板に配備される。メイン制御装置1は、パチンコ遊技に関わる総括的な制御を行うための処理実行手段としてのメインCPUと、メインCPUが実行するためのパチンコ遊技全体に関わる遊技制御プログラムや遊技制御プログラムの実行に必要となる予め定めた設定データが格納されているROMと、随時読み出しおよび書き込みが可能なRAMと、各種検出手段から送られた検出信号を受け付けてメインCPUに入力可能とする一方、メインCPUから外部装置に対して制御出力を可能とするための入出力インタフェースと、メインCPUが周辺機器との間でデータ通信を行うための通信インタフェース等を含んで構成されている。なお、メイン制御装置1の具体的な構成については図示を省略する。
前記各種検出手段としては、例えば、図示しない遊技盤面に設けられた始動口(図柄始動口)へ入賞した遊技球を検出する始動口入賞検出スイッチ(始動口センサともいう)11、前記遊技盤面に設定されたゲート(図示せず)への遊技球の通過を検出するゲートセンサ、遊技盤面に設けられた電動役物装置(図示せず)に配備された大入賞口に入賞した遊技球を検出する大入賞口センサ(図示せず)、前記大入賞口内に設けられた特定領域へ入賞した遊技球を検出する特定領域センサ等がある。また、前記外部装置としては、前記大入賞口を開放させるための大入賞口開放ソレノイド12等がある。
メイン制御装置1とサブ制御装置2とは、メイン制御装置1からサブ制御装置2への一方向通信のみ可能に接続されている。サブ制御装置2は、ランプの点灯/点滅等の制御、音声制御、メイン制御装置1から送信されるコマンド受信及び表示制御装置3に対するコマンド送信を行うための処理実行手段としてのサブCPUと、サブCPUが実行するためのランプ点灯/点滅に関わる制御プログラム、音声発生に関わる制御プログラム、コマンド受信に関わる制御プログラム及びコマンド送信に関わる制御プログラム、これらの各種制御プログラムの実行に必要となる予め定めた設定データ(ランプの点灯パターン等や音データ)が格納されているROMと、随時読み出しおよび書き込みが可能なRAMと、サブCPUからの制御出力を可能とするための出力インタフェースと、サブCPUがメイン制御装置1及び表示制御装置3との間でデータ通信を行うための通信インタフェース等を含んで構成されている。なお、サブ制御装置2の具体的な構成については図示を省略する。
サブ制御装置2にはランプ7やスピーカ8が接続されている。サブ制御装置2はメイン制御装置1から送信されるコマンド指令に従ってランプ7を点灯駆動すると共にスピーカ8より効果音や警報を発生する。また、サブ制御装置2は、メイン制御装置1から送信されたコマンドを受信すると、受信したコマンドが自己の行う制御に関係するコマンドの場合には、このコマンドを記憶すると共に表示制御装置3に送信する一方、受信したコマンドが自己の行う制御に関係しないコマンドの場合には、このコマンドをそのまま表示制御装置3に送信する。なお、コマンドの送信形態については後述する。
サブ制御装置2と表示制御装置3とは、サブ制御装置2から表示制御装置3への一方向通信のみ可能に接続されている。表示制御装置3は、サブ制御装置2から送信されたコマンドに応じて液晶表示装置6の表示画面に、特別図柄(請求項1に記載の抽選表示用図柄に相当する)、動画(請求項1に記載の補助表示用図柄に相当するキャラクタ等)、静止画、装飾図柄、遊技進行に伴って変化する遊技情報(例えば、始動入賞に関わる保留状態や大当り遊技中のラウンド数等)を各々表示制御するものである。表示制御装置3は、サブ制御装置2と接続された入力回路と、液晶表示制御用CPU(以下、表示CPUという)と、制御用ROM、RAM、画像データ及び前記表示CPUによる作業領域等を備えたVRAMと、各コマンドに対応した表示制御データ及びキャラクタや図柄が記憶されたキャラクタROMと、表示CPUからの指示に従って表示画面に対して表示データを出力する出力回路(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ等)を備えている。
また、表示制御装置3には、遊技者が操作可能な操作入力手段としての操作スイッチ(例えば、押しボタン式のスイッチ)14が接続されている。なお、操作スイッチ14の配設箇所は、例えば、パチンコ遊技機の場合であれば、パチンコ球を停留する上皿の上面に設けることが望ましいが、この箇所に限らず、遊技中の遊技者が容易に操作可能な箇所であればよい。
なお、賞球制御装置4及び発射制御装置5については周知であって、本発明の要旨とは直接に関連しないため、具体的な構成の図示や説明等を省略する。また、液晶表示装置6の表示画面において始動口への遊技球の入賞に基いて可変表示ゲームを行う特別図柄は、左図柄、中図柄、右図柄の3種類とする。なお、本実施形態において、請求項1に記載の図柄表示装置は液晶表示装置6が相当し、請求項1に記載の表示制御装置は表示制御装置3が相当する。
次に、コマンドの送信形態について説明する。図2は、メイン制御装置1からサブ制御装置2に対して送信されるコマンド、並びにサブ制御装置2から表示制御装置3に送信されるコマンドを示すタイムチャートである。メイン制御装置1からサブ制御装置2に対して送信されるコマンドは、1コマンドを2バイトで構成されている。メイン制御装置1からサブ制御装置2に対して送信されるコマンドの種類は、特別図柄の図柄変動に関しては、特別図柄の変動パターンを指定するための変動パターンコマンド(左図柄、中図柄及び右図柄の総変動時間及び変動態様の相違に対応して複数種類の変動パターンが設定されている)、確定する左図柄を指定するための左停止図柄コマンド、確定する中図柄を指定するための中停止図柄コマンド、確定する右図柄を指定するための右停止図柄コマンド、左、右、中図柄を確定(停止表示)するための確定コマンドの5種類であるが、このほかに、始動口入賞検出スイッチ11の入賞検出信号を検出する(以下、単に始動入賞を検出するという)毎に報知音としての始動入賞音を出力させるための始動入賞コマンドが送信される。
なお、本実施形態では、液晶表示装置6において表示される図柄の種類を左図柄、中図柄、右図柄共に共通図柄であるとし、10種類設定されているものとする。図柄の種類は、例えば、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9であるとして説明する。また、図柄の移行順序は、0→1→2→3→4→5→6→7→8→9→0である。
音、ランプの制御に関しては、変動パターンコマンドにて制御が行われる。例えば、サブ制御装置2が、16進数表示で「1001」の2バイトコマンドを受信すると、これに応じた音のスケジューラデータ、ランプのスケジューラデータが選択され、これに基いて音、ランプの制御が実行される。特別図柄の図柄変動に関しては、メイン制御装置1からt1(4ms)毎に、変動パターンコマンド、左停止図柄コマンド、中停止図柄コマンド、右停止図柄コマンドの順でコマンドがサブ制御装置2に送信される。サブ制御装置2のCPUは、変動パターンコマンド、左停止図柄コマンド、中停止図柄コマンド、右停止図柄コマンドを受信すると、これらのコマンドをt2(約1ms)毎に表示制御装置3に送信する。表示制御装置3は、これらのコマンドを受信すると、同様にスケジューラデータを参照して表示制御を実行する。また、サブ制御装置2は、確定コマンドを受信すると表示制御装置3にそのまま送信する。
表示制御装置3は、変動パターンコマンドを受信すると、変動パターンコマンドの内容に対応した左図柄、中図柄及び右図柄の変動時間(総変動時間)を決定し、左図柄、中図柄及び右図柄の図柄変動を開始する。また、表示制御装置3は、左停止図柄コマンドを受信すると、左停止図柄コマンドの内容に対応した左停止図柄を決定する。また、表示制御装置3は、中停止図柄コマンドを受信すると、中停止図柄コマンドの内容に対応した中停止図柄を決定する。さらに、表示制御装置3は、右停止図柄コマンドを受信すると、右停止図柄コマンドの内容に対応した左停止図柄を決定する。なお、左停止図柄、中停止図柄、右停止図柄は、メイン制御装置1において抽選開始条件が成立すると当り外れに関わる抽選を行い、抽選結果の当り外れの別に応じて決定されるが、この技術事項は周知であるので説明しない。表示制御装置3は、確定コマンドを受信すると、決定した左停止図柄、中停止図柄及び右停止図柄で特別図柄を停止表示する。
なお、副変動パターンコマンドは、サブ制御装置2が抽選して決定するコマンドである。機能としては、変動開始からリーチまでの間に複数のキャラクタを表示させる。表示制御装置3は、出現するキャラクタの数が多いほど期待感が大きくなるような演出を行う。例えば、16進数表示で「1201」では「キジ」が出現、16進数表示で「1202」では「キジ」と「猿」が出現、16進数表示で「1203」では「キジ」と「猿」と「犬」が出現するようになっている。
次に、本実施形態における操作スイッチ14の機能について説明する。操作スイッチ14は、予め定められた変動パターンになることを条件として、かつ変動パターンによって定まる総変動時間内の予め定められた有効期間に限り、操作スイッチ14による操作入力が有効となる。予め定められた変動パターンになることを条件としての一具体例を、特定のリーチになる場合とする。なお、特定のリーチとは、液晶表示装置6の表示画面において表示されるキャラクタや背景によって特定の演出が行われるリーチのことで、例えば、図8に示すように「ハンマを持ったキャラクタ」が出現するリーチが該当する。
本実施形態では、メイン制御装置1において今回行う特別図柄の変動が変動パターンAに決定された場合を条件として、かつ予め定められた有効期間に限り、操作スイッチ14による操作入力が有効となるものとする。なお、この場合、当然のことであるが、特別図柄はリーチ発生となる。表示制御装置3においては、受信した変動パターンコマンドが変動パターンAである場合に、条件成立と判別する。
また、予め定められた有効期間の一具体例は、変動パターンAコマンドの内容に対応して決定された総変動時間内であって、表示制御装置3に確定コマンドが入力される前の予め定められた期間とする。
図3は、変動パターンAにおける左図柄、右図柄、中図柄の変動状態の一例を示すタイムチャートである。なお、本実施形態では、変動パターンの種類によって大当り/はずれの別、リーチの有無、はずれリーチの場合の停止図柄の組合せ(左図柄及び右図柄に対する中図柄の何コマズレ)が設定されている。変動パターンAの場合は、総変動時間が21秒で、停止図柄の組合せ(左停止図柄、中停止図柄及び右停止図柄の組合せ)が、例えば、「777」とか「444」のように左停止図柄、中停止図柄及び右停止図柄が同一となる大当りとなる組合せ、或いは停止図柄の組合せが、例えば、「767」とか「434」のように左停止図柄及び右停止図柄が同一であって、中停止図柄が左停止図柄(右停止図柄)に対して図柄変動の順序において1図柄前となるはずれリーチとなる組合せとなる。
なお、変動パターンAの場合の停止図柄の一例として、左停止図柄が「7」、右停止図柄が「7」で、大当りの場合であれば中停止図柄が「7」、はずれの場合であれば中停止図柄が「6」であるものとして説明する。また、前提として、液晶表示画面において、1図柄は、64×64ドットで表されるものとする。また、高速変動は、8ドット/16msec、即ち、1図柄/128msecであり、中速変動は、8ドット/64msec、即ち、1図柄/512msecであり、低速変動は、8ドット/128msec、即ち、1図柄/1024msecである(なお、遊技者が変動している図柄の種類を十分識別できる速度である)。
変動開始時から、左図柄、右図柄及び中図柄が高速変動する。なお、各図柄とも上から下に向けて(順方向ということにする)スクロール表示にて移行する。左図柄は、20図柄分(2.560秒間)高速変動すると、コマンド指定された左停止図柄(上記の例では図柄「7」)の6図柄前の図柄(図柄「1」)に差し換えられて中速変動に切り換り、4図柄分(2.048秒間)中速変動すると低速変動に切り換り、2図柄分(2.048秒間)低速変動すると、左停止図柄(図柄「7」)で揺れ変動に切り換る。
右図柄は、52図柄分(6.656秒間)高速変動すると、コマンド指定された右停止図柄(上記の例では図柄「7」)の6図柄前の図柄(図柄「1」)に差し換えられて中速変動に切り換る。なお、右図柄が中速変動に切り換るタイミングは、左図柄が揺れ変動に切り換るタイミングに一致する。右図柄は、4図柄分(2.048秒間)中速変動すると低速変動に切り換り、2図柄分(2.048秒間)低速変動すると、コマンド指定された右停止図柄(図柄「7」)で揺れ変動に切り換る。なお、右図柄が揺れ変動に切り換る時点で、揺れ変動している左図柄と揺れ変動している右図柄とが同一図柄「7」となって、リーチ発生となる。
中図柄は、84図柄分(10.752秒間)高速変動すると、前記右停止図柄(上記の例では図柄「7」)の7図柄前の図柄(図柄「0」)に差し換えられて中速変動に切り換る。なお、中図柄が中速変動に切り換るタイミングは、右図柄が揺れ変動に切り換るタイミングに一致する(即ち、リーチ発生時に一致する)。中図柄は、4図柄分(2.048秒間)中速変動すると低速変動に切り換り、2図柄分(2.048秒間)低速変動すると右停止図柄の1図柄前(上記の例では図柄「6」)で一旦停止する。
中図柄が右停止図柄の1図柄前(上記の例では図柄「6」)で一旦停止すると、画面に補助表示用図柄が出現し、操作スイッチ14による操作入力が予め定めた有効期間有効となる。この実施形態では、画面右側に、図8に示すように「ハンマを持ったキャラクタ」が出現し、画面の左上隅に操作スイッチ14を操作する旨が記された「ボタン押せ!」画像が出現し、操作スイッチ14による操作入力が5秒間有効となる。即ち、予め定められた有効期間は、本実施形態においては変動パターンAにおける中図柄の一旦停止時から5秒間となる。
遊技者が操作スイッチ14を1回ボタン操作すると、「ハンマを持ったキャラクタ」がハズレ図柄(図柄「6」)を叩く動作を1回行い(図9参照)、ハズレ図柄を破壊しようとする(請求項1に記載の「補助表示用図柄を変化させる」ことに相当する)。なお、操作スイッチ14の操作状態に応じて「ハンマを持ったキャラクタ」がハズレ図柄(図柄「6」)を叩く動作が変化する。すなわち、操作スイッチ14の操作回数が小さいうちは、キャラクタがハズレ図柄を叩く動作は普通であるが、操作スイッチ14の操作回数が増えると、キャラクタがハズレ図柄を激しく叩く動作となる(図11参照)。従って、中図柄の一旦停止時から5秒間、即ち、有効期間中、遊技者は、操作スイッチ14を連続的にボタン操作してハズレ図柄(図柄「6」)を破壊し、次の大当り図柄(上記の例では、左図柄及び右図柄が「7」で揺れ変動しているリーチ)で中図柄を停止させようとする(中図柄を図柄「7」で停止させようとする)。表示制御装置3は、前記有効期間の間、操作スイッチ14による操作入力の回数を監視し、操作回数の大小の別に応じて、キャラクタがハズレ図柄を叩く動作の普通/激しいを選択して動画表示する。
なお、停止図柄の組合せがはずれである場合には、ハズレ図柄(図柄「6」)は破壊されず(表示されている図柄は図柄「6」のまま)、ハズレ図柄を叩くハンマが破壊してしまう(図12参照)。また、停止図柄の組合せが大当りである場合には、ハズレ図柄(図柄「6」)が破壊され、代って大当り図柄(図柄「7」)が表示されることになる(図13参照)。
また、本実施形態では、操作スイッチ14による操作入力の有効期間の終了時から、2.026秒間の調整変動期間を設けてある。調整変動期間中は、操作スイッチ14による操作入力は無効となる。調整変動期間中、中図柄をコマンド指定された中停止図柄(大当りであれば図柄「7」、はずれであれば図柄「6」)で揺れ変動する。確定コマンドが入力されると、左図柄、右図柄及び中図柄の揺れ変動を停止し、左停止図柄、中停止図柄、右停止図柄を確定停止する。
以上のように構成された表示制御装置3による中図柄の変動パターンAにおける表示制御処理について説明する。なお、表示制御装置3のCPU(以下、表示CPUという)は、電源投入時に初期化処理を行う。RAMのデータ記憶領域の内容は、初期化処理により全て0クリアされる。また、サブ制御装置2からコマンドが送信されると、表示制御装置3において割り込みが発生し、割込処理によりコマンドが受信され、受信したコマンドの種類が判別され、受信したコマンドが変動パターンコマンドであれば、変動パターンコマンドが変動パターン記憶エリアに記憶され、受信したコマンドが左停止図柄コマンドであれば、左停止図柄コマンドが左停止図柄記憶エリアに記憶され、受信したコマンドが中停止図柄コマンドであれば、中停止図柄コマンドが中停止図柄記憶エリアに記憶され、受信したコマンドが右停止図柄コマンドであれば、右停止図柄コマンドが右停止図柄記憶エリアに記憶され、受信したコマンドが副変動パターンコマンドであれば、副変動パターンコマンドが副変動パターン記憶エリアに記憶され、受信したコマンドが確定コマンドであれば、確定コマンドが確定コマンド記憶エリアに記憶される。
表示CPUは、変動パターンコマンドを受信すると、左図柄、右図柄及び中図柄の高速変動を同時に開始する。なお、本実施形態では、変動パターンAを指定する変動パターンコマンドを受信したものとする。従って、表示CPUは、図3に示す変動パターンAのタイミングで左図柄、右図柄及び中図柄を変動する。また、左停止図柄コマンド、中停止図柄コマンド、右図柄コマンドについては、本実施形態では、左、中、右図柄の組合せが「777」で大当りとなる組合せ、またははずれリーチであって中図柄が左、右図柄に対して1図柄前となる組合せ、即ち、左、中、右図柄の組合せが「767」となる組合せを受信したものとする。また、副変動パターンコマンドは、表示画面に「キジ」と「猿」と「犬」が出現する副変動パターンコマンド「1203H」を受信したものとする。
表示CPUは、中図柄を変動開始時から84図柄分(10.752秒間)高速変動すると、右停止図柄(上記の例では図柄「7」)の7図柄前の図柄、即ち図柄「0」に差し換えて中速変動に切り換える。なお、中図柄が中速変動に切り換るタイミングは、右図柄が揺れ変動に切り換るタイミングに一致する。なお、左図柄及び右図柄が共に図柄「7」で揺れ変動し、この時点から、リーチ発生となる。表示CPUは、中図柄を4図柄分(2.048秒間)中速変動すると低速変動に切り換え、中図柄を2図柄分(2.048秒間)低速変動する。表示CPUは、中図柄の2図柄分(2.048秒間)の低速変動を終えると、大当り図柄の1図柄前の図柄(この例では図柄「6」)で一旦停止し、図4に示す条件判定処理を実行する。
図4は、表示CPUが実行する条件判定処理のフローチャートである。表示CPUは、まず、変動パターンが変動パターンAであるか否かを判別する(ステップA10)。表示CPUは、変動パターンが変動パターンAでなければ、何も処理を行わず、条件判定処理を終える。一方、変動パターンが変動パターンAであれば、次に、操作スイッチ14の操作入力を有効とする条件が成立したと判定し、ステップA11に進む。
表示CPUは、変動時間タイマT1に操作スイッチ14の有効時間(5.000秒)に相当する値をセットし(ステップA11)、操作スイッチ14に関する操作回数カウンタC1を0クリアし(ステップA12)、ステップA13に進む。
ステップA13に進むと、表示CPUは、中停止図柄が右停止図柄と同じであるか否かを判別する(ステップA13)。本実施形態では、変動パターンAの場合、大当りであれば中停止図柄が右停止図柄と同じとなり、はずれリーチであれば中停止図柄が右停止図柄の1図柄前になる。中停止図柄が右停止図柄と同じであれば、中停止図柄は図柄「7」であることになり、最終停止表示結果は大当り図柄「777」となる。表示CPUは、中停止図柄が右停止図柄と同じであれば、大当りフラグに1をセットし(ステップA14)、ステップA16に進む。
一方、ステップA13において、中停止図柄が右停止図柄と同じでなければ、中停止図柄が右停止図柄の1図柄前の図柄「6」であることになり、最終停止表示結果ははずれ図柄「767」となる。表示CPUは、大当りフラグを0クリアし(ステップA15)、ステップA16に進む。ステップA16に進むと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理に関する実行フラグF1に1をセットし(ステップA16)、条件判定処理を終える。
次に、補助表示用図柄変動処理について説明する。図5乃至図6は、表示CPUが実行する補助表示用図柄変動処理のフローチャートである。補助表示用図柄変動処理は、先に説明した条件判定処理において実行フラグF1がセットされた場合に限り実行される処理である。表示CPUは、まず、実行フラグF1が1であるか否かを判別する(ステップA20)。実行フラグF1に1がセットされていない場合(F1=0の場合)、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終えて図示しない中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。この場合は実質的な補助表示用図柄変動処理は行われない。
一方、実行フラグF1に1がセットされている場合は(F1=1の場合は)、表示CPUは、ステップA21に進み、変動時間タイマT1の値が0であるか否か、即ち、操作スイッチ14の有効時間(5.000秒)が経過したか否かを判別する(ステップA21)。表示CPUは、操作スイッチ14の有効時間が経過していなければ、ステップA21を偽と判別し、「ハンマを持ったキャラクタ」を表示し(ステップA22)、ステップA23に進み、操作回数カウンタC1の値が2以下であるか否かを判別する(ステップA23)。なお、操作回数カウンタC1は、操作スイッチ14の操作回数をカウントするカウンタであり、初期値は「0」である。
表示CPUは、操作回数カウンタC1の値が2以下である場合には(操作回数が0回、1回、2回の場合)、画面の左上隅に操作スイッチ14を操作する旨が記された「ボタン押せ!」画像を表示し(ステップA24)、ステップA26に進む。また、操作回数カウンタC1の値が2以下でない場合には(操作回数カウンタC1の値が3以上の場合には)、画面の左上隅に操作スイッチ14を連続操作する旨が記された「ボタン連打」画像を表示し(ステップA25)、ステップA26に進む(図10参照)。このように、操作スイッチ14の操作回数の増加により、遊技者に操作スイッチ14の操作状態の変化を促す。
ステップA26に進むと、表示CPUは、操作スイッチ14がオンであるか否か、即ち、遊技者によって操作スイッチ14が操作されているか否かを判別する(ステップA26)。操作スイッチ14がオンでなければ、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。また、各タイマにセットされた値の減算処理(所謂、タイマ処理)は、図示しない中図柄の表示制御のメインルーチンにおいて所定周期毎(例えば、4ms毎)に行われる。
一方、ステップA26において、操作スイッチ14がオンであれば、表示CPUは、操作回数カウンタC1の値を+1し(ステップA27)、操作回数カウンタC1の値が3以下であるか否かを判別する(ステップA28)。表示CPUは、操作回数カウンタC1の値が3以下である場合には、「ハンマを持ったキャラクタ」がハズレ図柄(図柄「6」)を叩く動作(動作パターン1)を1回行い(図9参照)、ハズレ図柄を破壊しようとする(ステップA29)。ステップA29を行うと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。このように、操作スイッチ14の操作回数が3回までは、遊技者が操作スイッチ14をボタン操作する毎に「ハンマを持ったキャラクタ」による動作パターン1が演出表示される。
また、操作回数カウンタC1の値が4以上である場合には、ステップA28を偽と判別し、ステップA30にて、操作回数カウンタC1の値が7以下であるか否かを判別する(ステップA30)。表示CPUは、操作回数カウンタC1の値が7以下である場合(操作回数が4回から7回までの場合)には、「ハンマを持ったキャラクタ」がハズレ図柄(図柄「6」)を激しく叩く動作(動作パターン2)を1回行い(図11参照)、ハズレ図柄を破壊しようとする(ステップA31)。ステップA31を行うと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。このように、操作スイッチ14の操作回数が4回以上となると(或いは予め定めた回数を超えると)、遊技者が操作スイッチ14をボタン操作する毎に「ハンマを持ったキャラクタ」による動作パターン2が演出表示され、ハンマで図柄を破壊しようとする威力が大きいように見せる演出表示となる。
さらに、操作回数カウンタC1の値が8以上である場合には、中停止図柄の別により演出が異なる。すなわち、中停止図柄が図柄「7」である大当りの場合と、中停止図柄が図柄「6」であるはずれの場合とで、「ハンマを持ったキャラクタ」の動作による中図柄の演出が異なる。
操作回数カウンタC1の値が8以上である場合、ステップA30を偽と判別し、ステップA32にて、操作回数カウンタC1の値が8であるか否かを判別する(ステップA32)。表示CPUは、操作回数カウンタC1の値が8である場合、大当りフラグがセットされているか否かを判別し(大当りであるか否かを判別し)(ステップA33)、大当りフラグがセットされていない場合、即ち、はずれの場合、「ハンマを持ったキャラクタ」がハズレ図柄(図柄「6」)を激しく叩く動作を1回行い、ハズレ図柄を破壊しようとするが、この時ハンマの柄にひびが入る(動作パターン3)(ステップA34)。ステップA34を行うと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。
一方、ステップA33において、大当りフラグがセットされている場合、即ち、大当りの場合、「ハンマを持ったキャラクタ」がハズレ図柄(図柄「6」)を激しく叩く動作を1回行い(動作パターン2)(ステップA35)、ハズレ図柄を破壊しようとし、次いで、図柄「6」にひびが入るように表示する(ステップA36)。ステップA36を行うと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。
また、操作回数カウンタC1の値が9である場合、ステップA32を偽と判別し、ステップA37にて、操作回数カウンタC1の値が9であるか否かの判別で真と判別する(ステップA37)。次いで、表示CPUは、大当りフラグがセットされているか否かを判別し(大当りであるか否かを判別し)(ステップA38)、大当りフラグがセットされていない場合、即ち、はずれの場合、「ハンマを持ったキャラクタ」がハズレ図柄(図柄「6」)を激しく叩く動作を1回行い、ハズレ図柄を破壊しようとするが、この時ハンマの柄にさらに大きなひびが入る(動作パターン4)(ステップA39)。ステップA39を行うと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。
一方、ステップA38において、大当りフラグがセットされている場合、即ち、大当りの場合、「ハンマを持ったキャラクタ」がひびの入ったハズレ図柄(図柄「6」)を激しく叩く動作を1回行い(動作パターン2)(ステップA40)、ハズレ図柄を破壊しようとし、次いで、図柄「6」にさらに大きくひびが入るように表示する(ステップA41)。ステップA41を行うと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。
操作回数カウンタC1の値が10である場合、ステップA37を偽と判別し、ステップA42にて、操作回数カウンタC1の値が10であるか否かの判別で真と判別する(ステップA42)。次いで、表示CPUは、大当りフラグがセットされているか否かを判別し(大当りであるか否かを判別し)(ステップA43)、大当りフラグがセットされていない場合、即ち、はずれの場合、「ハンマを持ったキャラクタ」がハズレ図柄(図柄「6」)を激しく叩く動作を1回行い、ハズレ図柄を破壊しようとするが、この時、図柄「6」は破壊されずそのまま残り、ハンマの柄が折れてしまい、キャラクタが残念がる演出を行う(図12参照)(動作パターン5)(ステップA44)。ステップA44を行うと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。
一方、ステップA43において、大当りフラグがセットされている場合、即ち、大当りの場合、「ハンマを持ったキャラクタ」が大きくひびの入ったハズレ図柄(図柄「6」)を激しく叩く動作を1回行い(動作パターン2)(ステップA40)、ハズレ図柄を破壊しようとし、次いで、図柄「6」が破壊される表示を行い(ステップA46)、中図柄が当り図柄「7」を表示すると共にキャラクタが「ヤッタア」と喜ぶ演出を行う(図13参照)(ステップA47)。ステップA47を行うと、表示CPUは、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。
また、操作回数カウンタC1の値が11以上である場合、表示CPUは、ステップA42を偽と判別し、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。従って、表示画面に変化はなく、大当りの場合であれば図13に示す「ヤッタア」画面を表示し、はずれの場合であれば図12に示す「ざんねん」画面を表示する。なお、以上に説明した操作入力手段(操作スイッチ14)の操作回数毎の当りはずれの別による補助表示用図柄(ハンマを持ったキャラクタ)の変化と抽選表示用図柄(中図柄)の変化態様を表形式で図14に示す。
このような、操作スイッチ14へのボタン操作の回数に応じた演出表示を行っていくうちに操作スイッチ14の有効時間(5.000秒)が経過することになる。操作スイッチ14の有効時間(5.000秒)が経過すると、変動時間タイマT1の値が0となる。表示CPUは、ステップA21を真と判別し、実行フラグF1を0クリアし(ステップA48)、中図柄調整変動処理に関する実行フラグF2に1をセットし(ステップA49)、補助表示用図柄変動処理を終え、中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。なお、補助表示用図柄変動処理の実行中のみ操作スイッチ14による操作入力を有効としてあるので、表示CPUが実行フラグF1を0クリアした以後は、実質的に、操作スイッチ14による操作入力は無効となる。
なお、遊技者に操作スイッチ14へのボタン操作の有効時間が与えられたとしても、遊技者によってはボタン操作の頻度(ボタン操作の回数の多い少ない)に差を生じる。本実施形態では、有効時間(5.000秒)内に遊技者が操作スイッチ14を10回操作すれば、大当りの場合であれば図13に示す「ヤッタア」画面が表示され、はずれの場合であれば図12に示す「ざんねん」画面が表示されるが、操作スイッチ14の操作回数が10回に満たない場合、表示画面の内容がその中途の段階となる。はずれの場合には、中停止図柄は図柄「6」であるので、1図柄前の図柄「6」が表示されているのでそのままでよいが、大当りの場合は、中停止図柄が図柄「7」であるので、1図柄前の図柄「6」が表示されている場合には、図柄「7」まで変動させる必要がある。
以下に説明する中図柄調整変動処理は、補助表示用図柄変動処理の終了時、大当りの場合、1図柄前の図柄「6」が表示されている場合に図柄「7」まで変動させ、確定コマンドを受信するまで中図柄を揺れ変動させ、確定コマンドを受信すると、中停止図柄コマンドによって指定された本来の中停止図柄で確定停止させる処理である。
図7は、表示CPUが実行する中図柄調整変動処理のフローチャートである。中図柄調整変動処理は、先に説明した補助表示用図柄変動処理において実行フラグF2がセットされた場合に限り実行される処理である。表示CPUは、まず、実行フラグF2が1であるか否かを判別する(ステップA60)。実行フラグF2に1がセットされていない場合(F2=0の場合)、表示CPUは、中図柄調整変動処理を終えて図示しない中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。この場合は実質的な中図柄調整変動処理は行われない。
一方、実行フラグF2に1がセットされている場合は(F2=1の場合は)、表示CPUは、ステップA61に進み、確定コマンドを受信したか否かを判別する(ステップA61)。表示CPUは、確定コマンドを受信していなければ、ステップA62に進み、大当りフラグがセットされているか否かを判別し(ステップA62)、大当りフラグがセットされていなければ、表示CPUは、ステップA66に進み、中図柄を大当り図柄の1図柄前の図柄(この例では図柄「6」)で揺れ変動させ(ステップA66)、中図柄調整変動処理を終えて図示しない中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。
一方、ステップA62において、大当りフラグがセットされている場合、表示CPUは、ステップA63に進み、操作回数カウンタC1の値が10以上であるか否かを判別する(ステップA63)。操作回数カウンタC1の値が10以上であれば、図13に示す「ヤッタア」画面が表示されて中図柄が図柄「7」で表示されていることになり、表示CPUは、ステップA63を真と判別し、中図柄を大当り図柄(この例では図柄「7」)で揺れ変動させ(ステップA65)、中図柄調整変動処理を終えて図示しない中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。一方、ステップA63において、操作回数カウンタC1の値が10以上でない場合、中図柄に1図柄前の図柄「6」が表示されていることになるため、中図柄を図柄「7」までスクロール変動し(ステップA64)、中図柄を大当り図柄(この例では図柄「7」)で揺れ変動させ(ステップA65)、中図柄調整変動処理を終えて図示しない中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。
表示CPUは、確定コマンドを受信するまで、ステップA60、ステップA61、ステップA62、ステップA66又はステップA60、ステップA61、ステップA62、ステップA63、ステップA65の処理を繰り返す。表示CPUは、確定コマンドを受信すると、ステップA61を真と判別し、ステップA66に移行する。表示CPUは、中図柄を停止表示し(ステップA66)、中図柄揺れ変動処理に関する実行フラグF3を0クリアし(ステップA67)、中図柄揺れ変動処理を終えて図示しない中図柄の表示制御のメインルーチンにリターンする。なお、中図柄の確定停止と同期して、揺れ変動している左図柄及び右図柄を確定停止する。
なお、図柄変動に関わる抽選結果の当りはずれは既に中停止図柄によって決定済みであるので、遊技者による操作スイッチ14の操作には関係しない。即ち、抽選結果が当りの場合、上記の例では中停止図柄は図柄「7」となり、遊技者が操作スイッチ14を全く操作しなくとも、中図柄調整変動処理が行われることによって、中図柄として表示される図柄が図柄「7」とされることになり、最終的に図柄「7」で確定停止されることになる。
また、抽選結果が当りの場合、上記の例では中停止図柄は図柄「7」の場合、補助表示用図柄変動中に、遊技者が操作スイッチ14を操作入力を繰り返し行うことで、補助表示用図柄(「ハンマを持ったキャラクタ」)が最終的にハズレ図柄「6」をハンマで破壊し、万歳のポーズをとる。また、中図柄は大当り図柄「7」が表示され、中図柄として表示される図柄が既に図柄「7」となっているため、中図柄の揺れ変動が行われ、最終的に図柄「7」で確定停止されることになる。但し、この場合、遊技者による操作スイッチ14の行われているため、ボタン操作によってリーチ演出にあたかも参加しているような感覚を遊技者に与えることができ、あたかも遊技者のボタン操作によって大当りをしたような感覚を遊技者に与えることができる。
また、抽選結果がはずれの場合、補助表示用図柄変動中に、遊技者が操作スイッチ14を操作入力を繰り返し行うことで、補助表示用図柄(「ハンマを持ったキャラクタ」)が最終的にハズレ図柄「6」はそのままとなり、ハンマが壊れてしまい、キャラクタが残念のポーズをとる。この場合には、補助表示用図柄変動中に、遊技者がいくら懸命に操作スイッチ14を操作しても中図柄は図柄「6」のままとなる。このように、メイン制御装置1において行われる抽選結果の当り外れの別に応じて、表示制御装置3が補助表示用図柄の変化態様を異ならせ、さらに補助表示用図柄の変化に伴って、抽選表示用図柄の表示態様が変化するように表示制御するので、抽選表示用図柄の変動に関わる当落に何ら影響を与えることなく、遊技者の遊技意欲を盛り上げることができる。
以上に説明した本発明の実施形態では、操作スイッチ14(操作入力手段)の操作入力信号を直接表示制御装置3に入力する構成としているが、本発明において、操作スイッチ14(操作入力手段)の操作入力を表示制御装置3が検知できればよく、図1に鎖線で示すように、操作スイッチ14(操作入力手段)の操作入力信号は、サブ制御装置2を経由して間接的に表示制御装置3に入力する構成を含むものである。
実施形態では、操作入力手段(操作スイッチ14)による操作入力状態を、操作入力手段による操作入力の回数として説明してあるが、操作入力状態は、操作入力の回数に限らず、操作入力の間隔の長短(操作入力の間隔が予め定めた操作入力間隔よりも長いか短いかの別)も含むものである。また、この場合の補助表示用図柄の変化は、操作入力の間隔が長い場合には補助表示用図柄の変化(動画)のスピードを遅くし、操作入力の間隔が短い場合には補助表示用図柄の変化(動画)のスピードを早くする。これによると、遊技者が、操作入力の間隔を調整することで、補助表示用図柄の動きの早い/遅いを思い通りに選択操作することができる。
また、実施形態では、図柄表示装置に表示される抽選表示用図柄(左、右、中図柄)の変動態様をスクロール変動として説明したが、抽選表示用図柄の変動態様はスクロール変動に限られるものではなく、図柄の切換変動、或いはカードめくりのような変動態様でもよい。
また、本発明の実施形態では、遊技機の一態様としてパチンコ遊技機を用いて説明したが、本発明はパチンコ遊技機に限定されるものではなく、例えば、回転ドラムの他に液晶表示装置等の図柄表示装置を備えたスロットマシンにも適用できるものである。