JP2012019692A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機 Download PDF

Info

Publication number
JP2012019692A
JP2012019692A JP2010157557A JP2010157557A JP2012019692A JP 2012019692 A JP2012019692 A JP 2012019692A JP 2010157557 A JP2010157557 A JP 2010157557A JP 2010157557 A JP2010157557 A JP 2010157557A JP 2012019692 A JP2012019692 A JP 2012019692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
receiving member
mat
seedling receiving
parallel link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010157557A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Imaizumi
大介 今泉
Kazuhiko Ishii
和彦 石井
Yasuhiro Hayashi
靖浩 林
Eiji Ikesue
英二 池末
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2010157557A priority Critical patent/JP2012019692A/ja
Publication of JP2012019692A publication Critical patent/JP2012019692A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

【課題】直列展開によって苗マットの積込みを容易にするとともに、コンパクトに積重ねた収納状態において苗マットを安定保持できる予備苗載台を備えた苗移植機を提供する。
【解決手段】苗移植機は、乗用の操縦部31によって圃場を走行可能な走行車体2と、この走行車体2の後部で苗マットGの苗を圃場に順次植付けする植付装置4と、この植付装置4に補給するための苗マットGを操縦部31の外側部で収納保持する予備苗載台38とを備えて構成され、上記予備苗載台38は、苗マットGを前後方向に案内移送可能に支持する第1と第2の苗受部材81a,83aを備え、第1の苗受部材81aは固定配置し、第2の苗受部材83aは平行リンク機構86aによって可動配置するとともに、第1の苗受部材81aの上に重なる収納位置Cから同苗受部材81aの前側に直列して苗マットGを直通移送しうる展開位置Aまでの間を可動範囲とするものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、予備苗載台を備えて苗株の植付けをする苗移植機に関する。
苗マットから苗株を順次植付ける苗植付装置を機体後部に備えた苗移植機において、機体の前部側端位置に補充用の苗マットを収容するための予備苗載台を備えた苗移植機が知られている。
引用文献1の苗移植機では、前後方向に直列展開可能な苗受部材を3枚重ねに折りたたみ可能に構成され、畦際で苗マットを積込む際に直列展開することにより、畦位置から苗マットを順次送り込むための移送台となり、植付走行の際は、前後部分を跳ね上げてコンパクトに収納して地上側との干渉を避けるとともに、走行視界を確保することができる。
特開2009−131152号公報
しかしながら、この予備苗載台は、折りたたむと前後部分が裏返し状態となって苗マットを載せることができないので、積込み作業を効率化できても、苗マットの搭載量が減った分だけ、苗マットの補充頻度が増加して作業能率が低くなるという問題がある。この場合において、直列展開のまま苗マットを載置しておくことはできるが、機体の前方に突出するため、圃場端で旋回する際に畦にぶつかる可能性があり旋回動作が円滑に行なわれないという問題がある。
本発明の目的は、直列展開によって苗マットの積込みを容易にするとともに、コンパクトに積重ねた収納状態において苗マットを安定保持できる予備苗載台を備えた苗移植機を提供することにある。
請求項1に係る発明は、圃場を走行可能な走行車体(2)と、該走行車体(2)の後部で苗マットの苗を圃場に植え付ける植付装置(4)と、該植付装置(4)に補給するための苗マットを積載する予備苗載台(38)を前記走行車体(2)の前側部に設けた苗移植機において、前記予備苗載台(38)は、苗マットを前後方向に案内移送可能に支持する第1苗受部材(81a)と第2苗受部材(83a)を備え、該第1苗受部材(81a)を固定配置し、該第2苗受部材(83a)を第1平行リンク機構(86a)によって回動自在に構成し、前記第2苗受部材(83a)を第1苗受部材(81a)の上側に重なる収納位置から第1苗受部材(81a)の前側に直列して苗マットを前後に移送可能となる展開位置に亘って回動可能に構成したことを特徴とする苗移植機とした。
上記予備苗載台は、第2苗受部材(83a)を第1平行リンク機構(86a)によって、第1苗受部材(81a)の上側に重なる収納位置と、第1苗受部材(81a)の前側の直列に展開した位置に亘って回動可能に支持したことから、予備苗載台(38)を展開状態とすると機体前方から苗マットを積み込む移送路となるとともに、第2苗受部材(83a)を第1苗受部材(81a)の上側に重ねた収納状態においては補充用の苗マットを積載する載置台として機能する。
また、第2苗受部材(83a)を第1苗受部材(81a)の上側に重ねることにより、予備苗載台(38)の前後長さをコンパクトにすることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成において、前記予備苗載台(38)は、苗マットを前後方向に案内移送可能に支持する第3苗受部材(83b)を備え、該第3苗受部材(83b)を第2平行リンク機構(86b)によって回動可能に構成するとともに、前記収納位置の第2苗受部材(83a)の上側に重なる収納位置から前記第1苗受部材(81a)の後側に直列して苗マットを前後に移送可能となる展開位置に亘って回動可能に構成したことを特徴とする苗移植機とした。
上記第3苗受部材(83b)を後側に展開することによって、固定の第1苗受部材(81a)の後側に第3苗受部材(83b)が直列状態で展開されるので、機体前後方向に亘って長い苗マットの移送経路を構成されるため、積載した苗マットを畦位置から植付装置(4)まで容易に移送することができる。
また、第3苗受部材(38b)を第1苗受部材(81a)の上側に重ねた収納状態としても、補充用の苗マットを積載することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2の構成において、前記予備苗載台(38)を直列に展開した状態の苗受部材(83a,該当の83b)の前後端位置に苗マットの移動を規制する規制部材(87a,該当の87b)を設け、収納位置で下側に位置する苗受部材(83a)の規制部材は、上側に位置する苗受部材(83b)に載置する苗マットの前後移動を規制可能な高さに形成したことを特徴とする苗移植機とした。
上記第2及び第3苗受部材(83a,83b)に設ける規制部材(87a,87b)は、収納位置で下側に位置する第2苗受部材(83a)について上側に位置する第3苗受部材(83b)に積載した苗マットの移動を規制可能な高さに形成したことにより、予備苗載台(38)を収納状態とすると苗マットの前後移動を規制することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1または請求項2の構成において、前記苗受部材(81a,83a,83b)のうち、直列に展開した状態での最後部を除いた範囲に亘って苗マット移送用の苗送り回転体(88)を回転自在に設けたことを特徴とする苗移植機とした。
上記予備苗載台(38)は、直列に展開した状態での後端部の苗受部材(81a,83a,83b)を除き、ローラ等の苗送り回転体(88)を設けたことにより、苗受部材(81a,83a,83b)が直線状に並んだ状態で、苗送り回転体(88)を設けた範囲に亘って苗マットを容易に移送可能となると共に、最後部の第3苗受部材(83b)によって移送動作が抑えられる。
請求項5に係る発明は、請求項2の構成において、前記第1及び第2平行リンク機構(86a,86b)の基部側に互いに噛合して対向動作する連動ギヤ機構(93)を設けたことを特徴とする苗移植機とした。
上記予備苗載台(38)は、前後の第2または第3苗受部材(83a,83b)のどちらか一方を移動させると、連動ギヤ機構(93)によって他方を連動して移動させることができる。
請求項6に係る発明は、請求項2の構成において、前記第1及び第2平行リンク機構(86a,86b)の基部側に、該第1及び第2平行リンク機構(86a,86b)を任意の回動角度で連結して固定する係脱自在なロック部材(95)によるロック機構(94)を設けたことを特徴とする請求項2記載の苗移植機とした。
上記ロック機構(94)のロック部材(95)を係脱することにより、第1及び第2平行リンク機構(86a,86b)を任意の回動角度で連結して固定することができる。
請求項1の発明は、第2苗受部材(83a)を第1平行リンク機構(86a)により第1苗受部材(81a)の上側に重なる収納位置から、第1苗受部材(81a)の前側の直列展開位置に亘って回動可能に支持したことから、展開状態とすると機体前方からの苗マットの積み込み移送路として機能するとともに第2苗受部材(83a)を重ねた収納状態においては、補充用の苗マットの積載台として機能する。
したがって、畦と圃場が用水路等で分断されている場所でも第2苗受部材(83a)を前方に延長して容易に苗マットを積込むことができ、また、第2苗受部材(83a)を移動して収納位置に戻しても苗マットを積載できるため、機体の前後長さが変わることがなく、旋回走行や機体の格納を支障なく行なうことができるので、作業能率が向上する。
請求項2に係る発明は、請求項1の効果に加え、第3苗受部材(83b)を後側に展開することによって、固定の第1苗受部材(81a)の後側に第3苗受部材(83b)が直列状態で展開されるため、機体前後方向に亘って長い苗マットの移送経路が構成され、積載した苗マットを畦位置から植付装置(4)まで容易に移送することができるともに、後方に延ばした第3苗受部材(83b)をコンパクトに重ねた収納状態においても、補充用の苗マットを積載することができる。
したがって、畦と圃場が用水路等で分断されている場所でも苗受部材を前後方向に延ばして苗マットを補助苗載台上に積込むとともに植付装置に容易に供給することができ、また、苗受部材を移動して収納位置に戻しても苗マットを積載できるため、機体の前後長さが変わることがなく、旋回走行や機体の格納を支障なく行なうことができるので、作業能率が向上する。
請求項3に係る発明は、請求項1または2の効果に加え、苗受部材の規制部材が、収納位置で上側に位置する第3苗受部材に積載する苗マットの移動を規制可能であることから、植え付け走行中の苗マットを安定して保持することができると共に、苗マットの落下を防止することができるので、作業者の労力がいっそう軽減される。
請求項4に係る発明は、請求項1または2の効果に加え、直列に展開した状態で後端部に位置する苗受部材を除き、ローラ等の苗送り回転体を設けたことにより、直線状に並んだ苗受部材に苗マットを積載する際、その先端に積み込んだ苗マットを後方に向かって僅かに押すだけ、あるいは載置するだけで後方に送ることができるので、作業者の労力が軽減されると共に作業能率が向上する。
また、後端部の苗受部材には苗送り回転体を設けないことにより、収納状態において苗送り回転体の無い苗受部材に苗マットを載置したときに、載置した苗マットが前後に移動しにくくなるため、苗マットが落下する心配がなくなり、さらに、苗送り回転体の振動音の発生が無いため、作業者が不快感を覚えにくく、長時間の作業であっても疲労がたまりにくいので、作業者の労力が軽減される。
請求項5に係る発明は、請求項2の効果に加え、上記予備苗載台(38)の前後の第2または第3苗受部材(83a,83b)のどちらか一方を移動させると連動ギヤ機構(93)によって他方が移動することにより、作業者は一度の動作で補助苗載台を苗の積込作業状態(展開状態)と苗の積上状態(収納状態)とに切り替えることができるので、作業者の労力が軽減される。
請求項6に係る発明は、請求項2の効果に加え、ロック機構(94)のロック部材(95)を係脱することにより、第1及び第2リンク機構(86a,86b)を相互に連結することにより、第1及び第2リンク機構(86a,86b)を任意の角度で固定することができるので、機体の強い振動等で勝手に前後の第1及び第2リンク機構(86a,86b)が移動して、前後の第2及び第3苗受部材(83a,83b)の姿勢が変わってしまうことが防止されるので、作業者は苗の載置や機体の操縦に集中することができ、作業能率が向上する。
また、移動苗枠の移動の際に苗マットが下方に落下することを防止できるので、落下した苗マットを拾い上げる必要が無く、作業者の労力が軽減される。
本発明を適用した乗用型田植機の側面図 図1の乗用型田植機の平面図 予備苗載台の側面図 平行リンク機構の要部拡大側面図 (a)平行リンク機構のロック機構の要部拡大側面斜視図(b)平行リンク機構のロック機構の要部拡大平面図 (a)苗受部材の規制部材の分解構成側面図(b)苗受部材の規制部材の作用を表した側面図 主変速レバーのポジションガイドの展開図
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
以下、図面に基づき、本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1及び図2は本発明を適用した乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。搭乗オペレータが苗移植機の前進方向に向かって左右方向をそれぞれ左、右といい、前進方向と後進方向をそれぞれ前、後という。
走行車体2は、駆動輪である左右一対の前輪10,10及び左右一対の後輪11,11を備えた四輪駆動車両であって、機体の前部にミッションケース12が配置され、そのミッションケース12の左右側方に前輪ファイナルケース13,13が設けられ、該左右前輪ファイナルケース13,13の操向方向を変更可能な各々の前輪支持部から外向きに突出する左右前輪車軸に左右前輪10,10が各々取り付けられている。また、ミッションケース12の背面部にメインフレーム15の前端部が固着されており、そのメインフレーム15の後端左右中央部に前後水平に設けた後輪ローリング軸を支点にして後輪ギヤケース18,18がローリング自在に支持され、その後輪ギヤケース18,18から外向きに突出する後輪車軸に後輪11,11が取り付けられている。
エンジン20はメインフレーム15の上に搭載されており、該エンジン20の回転動力が、ベルト伝動装置21及びHST23を介してミッションケース12に伝達される。ミッションケース12に伝達された回転動力は、該ケース12内のトランスミッションにより変速された後、走行動力と外部取出動力に分離して取り出される。そして、走行動力は、一部が前輪ファイナルケース13,13に伝達されて前輪10,10を駆動すると共に、残りが後輪ギヤケース18,18に伝達されて後輪11,11を駆動する。また、外部取出動力は、走行車体2の後部に設けた植付クラッチケース25に伝達され、それから植付伝動軸26によって苗植付部4へ伝動されるとともに、施肥伝動機構28によって施肥装置5へ伝動される。
エンジン20の上部はエンジンカバー30で覆われており、その上に座席31が設置されている。座席31の前方には各種操作機構を内蔵するフロントカバー32があり、その上方に前輪10,10を操向操作するハンドル34が設けられている。エンジンカバー30及びフロントカバー32の下端左右両側は水平状のフロアステップ35になっている。フロアステップ35は一部格子状になっており(図2参照)、該ステップ35を歩く作業者の靴についた泥が圃場に落下するようになっている。フロアステップ35上の後部は、後輪フェンダを兼ねるリヤステップ36となっている。
昇降リンク装置3は平行リンク構成であって、1本の上リンク40と左右一対の下リンク41,41を備えている。これらリンク40,41,41は、その基部側がメインフレーム15の後端部に立設した背面視門形のリンクベースフレーム42に回動自在に取り付けられ、その先端側に縦リンク43が連結されている。そして、縦リンク43の下端部に苗植付部4に回転自在に支承された連結軸44が挿入連結され、連結軸44を中心として苗植付部4がローリング自在に連結されている。メインフレーム15に固着した支持部材と上リンク40に一体形成したスイングアーム(図示せず)の先端部との間に昇降油圧シリンダ46が設けられており、該シリンダ46を油圧で伸縮させることにより、上リンク40が上下に回動し、苗植付部4がほぼ一定姿勢のまま昇降する。
苗植付部4は6条植の構成で、フレームを兼ねる伝動ケース50、マット苗を載せて左右往復動し苗を一株分づつ各条の苗取出口51a、…に供給するとともに横一列分の苗を全て苗取出口51a、…に供給すると苗送りベルト51b、…により苗を下方に移送する苗載台51、苗取出口51a、…に供給された苗を圃場に植付ける苗植付装置52、…、次行程における機体進路を表土面に線引きする左右一対の線引きマーカ48等を備えている。
そして、苗植付部4の下部には中央にセンターフロート55、その左右両側にサイドフロート56,56がそれぞれ設けられている。該センターフロート55とサイドフロート56,56を圃場の泥面に接地させた状態で機体を進行させると、フロート55,56,56が泥面を整地しつつ滑走し、その整地跡に苗植付装置52、…により苗が植付けられる。
また、各フロート55,56,56は圃場表土面の凹凸に応じて前端側が上下動するように回動自在に取り付けられており、植付作業時にはセンターフロート55の前部の上下動が迎角制御センサ(図示せず)により検出され、その検出結果に応じ前記昇降油圧シリンダ46を制御する油圧バルブを切り替えて苗植付部4を昇降させることにより、苗の植付深さを常に一定に維持する。
施肥装置5は、肥料ホッパ60に貯留されている粒状の肥料を繰出部61、…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を施肥ホース62、…でフロート55,56,56の左右両側に取り付けた施肥ガイド(図示せず)、…まで導き、施肥ガイド、…の前側に設けた作溝体(図示せず)、…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。ブロア用電動モータ53で駆動するブロア58で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ59を経由して施肥ホース62、…に吹き込まれ、施肥ホース62、…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。
苗植付部4には整地装置の一例であるロータ27(第1ロータ27aと第2ロータ27bの組み合わせを単にロータ27ということがある)が取り付けられている。また、苗載台51は苗植付部4の全体を支持する左右方向と上下方向に幅一杯の矩形の支持枠体65の支持ローラ65aをレールとして左右方向にスライドする構成である。
(予備苗載台)
また、走行車体2の前部左右両側には、補給用の苗を載せておく予備苗載台38,38が鉛直方向に伸びた回動軸49aを中心に機体よりも側方に張り出す位置と内側に収納した位置とに回動可能に左右対称構成に設けられている。
各予備苗載台38は、苗受部材を上下三段に配置した場合の側面図を図3に示すように、上中下段の苗受部材81a,81b,81cを前後一対のフレーム82,82によって支持し、上段の苗受部材81aは第1の苗受部材として苗マットを前後移送可能に僅かに後下がりに傾斜して構成し、その前後に同様の苗受部材83a,83bを第2、第3の苗受部材として可動式に支持する。
前側の第2苗受部材83aは、固定の第1苗受部材81aの上に重なる収納位置Cから同第1苗受部材81aと直列する位置Aまでの間をフレーム82の中段部に設けた中段支持部86に軸支した第1平行リンク機構86aでその角度範囲を回動可能に支持し、後側の第3苗受部材83bは、固定の第1苗受部材81aに重ねて支持した前側の第2苗受部材83aの上に重なる収納位置Cから同第1苗受部材81aと直列する位置Bまでの間を第2平行リンク機構86bで同様に回動可能に支持する。
直列展開配置の第2苗受部材83a前端位置と第3苗受部材83bの後端位置には、苗マットの移送を規制する第1及び第2規制プレート87a,87bを設け、収納位置Cで下側に位置する第2苗受部材83aに設ける第2規制プレート87bは、第1規制プレート87aの上下長さよりも長く、且つ上側に位置する第3苗受部材83bに載置する苗マットの前後への移動を規制可能な高さに形成する。
すなわち、固定の第1苗受部材81aの前後に第2及び第3苗受部材83a,83bを直列展開する構成について、固定の第1苗受部材81aの上側に前位置の第1苗受部材83a、その上側に後位置の第3苗受部材83bを重ねて収納する場合に、その前後端位置の第2及び第3苗受部材83a,83bの前後端部に苗マットの移送を規制する第1及び第2規制プレート87a,87bを設け、収納位置Cで下側に位置する第1苗受部材83aの規制部材87aは、上側に位置する苗受部材83b上の苗マットについて規制可能な高さHに形成する。
上記の如く構成した予備苗載台は、第1平行リンク機構86aにより前側の直列展開位置Aの第2苗受部材83aを重なり状態の収納位置Cとの間で回動可能に支持したことから、直列展開状態にすると機体前方からの苗マットの積み込みが容易となる。
この場合において、固定の第1苗受部材81aの後端部から収納位置Cの苗受部材83aに及ぶ後端側の第2規制プレート87bを設けることにより、前側の第2苗受部材83aを直列展開するとき、その収納状態においてコンパクトな収納状態となるとともに、植付走行中の苗マットの安定保持が可能となるので、苗マットの落下が防止され、作業能率が向上すると共に、苗マットを拾う作業が省略され、作業者の労力が軽減される。
また、最上段の第1苗受部材81a及び前側の展開可能な第2苗受部材83aには、複数の苗マット移送用の搬送ローラ88…を回転自在に設ける。
すなわち、固定の第1苗受部材81aの前後に第2及び第3苗受部材83a,83bを直列展開する構成において、前側の第2苗受部材83a、固定の第1苗受部材81aに複数の搬送ローラ88…を設けて苗マット移送用のコンベヤを構成することにより、直列展開による苗マットの積み込み作業を容易にすることができるので、作業能率が向上する。また、植付走行時の予備苗枠38の収納状態において、苗マットの安定保持を確保しつつ、且つ搬送ローラ88…の振動音の発生を抑えることができるので、作業者が不快感を覚えにくく、作業者の労力が軽減される。
(連動操作機構)
次に、2組の第1及び第2平行リンク機構86a,86bについて説明する。
該第1及び第2平行リンク機構86a,86bは、その要部拡大側面図を図4に示すように、中段支持部86に前位置の第2苗受部材83aの第1平行リンク機構86aの前後の支軸91a,91bと、後位置の第3苗受部材83bの第2平行リンク機構86bの前後の支軸92a,92bを設け、前記第1及び第2平行リンク機構86a,86bの互いに近接する前後の支軸91b,92aについてそれぞれに第1及び第2ギヤ93a,93bを取付けて互いに対向して動作する連動ギヤ機構93を構成する。
上記連動ギヤ機構93により、前後の第2及び第3苗受板83a,83bのどちらか一方を移動操作すると第1及び第2ギヤ93a,93bを介して他方の苗受板が対向動作することにより、作業者は一度の動作で第2及び第3苗受板83a,83bを苗の積込作業状態(展開状態)と苗の積上状態(収納状態)とに切り替えることができるので、作業者の労力が軽減される。
なお、第1ギヤ93aと第2ギヤ93bの歯の数を変更してギヤ比を変更することにより、前記第1及び第2平行リンク機構86a,86bを回動操作した際の第1及び第2平行リンク機構86a,86bの回動角度をそれぞれ異なる角度とすることができるので、例えば、展開状態にした際に、第1苗受板81aと第2苗受板83aを直線状に並ばせると共に、第3苗受板83bが第1苗受板81a及び第2苗受板83aよりも若干下方に位置させることができ、本実施例では展開時に最後列に位置する第3苗受板83bに載置したマット苗が機体の傾斜や振動によって前方に移動することがあっても、第3苗受板83bの前方に位置する第1苗受板81aが壁となって前方への移動を阻止するため、押し出された苗が予備苗載台38から落下することが防止される。
また、展開時に第2苗受板83aが第1苗受板81aよりも若干上方に位置し、第3苗受板83bが第1苗受板81aよりも若干下方に位置するギヤ比に設定すると、展開時に予備苗載台38は側面視で下り階段状の配置構成となるので、第1から第3苗受板81a,83a,83bに載置したマット苗が機体の傾斜や振動により前方に移動しても苗が落下することを防止できるので、落下した苗を作業者が拾う必要がなく、作業者の労力が軽減される。
また、第1及び第2平行リンク機構86a,86bのロック機構94については、その要部拡大側面斜視図(a)および平面図(b)を図5に示すように、前記第1及び第2平行リンク機構86a,86bの互いに近接する前後の支軸91b,92aにそれぞれ前後の規制板94a,94bを近接して設け、該規制板94a,94bに複数の孔を形成し、第1及び第2平行リンク機構86a,86bを固定するべき状態で側面視が一致する位置の孔同士にロックピン95を挿通可能に構成する。
該ロックピン95にはその一端に操作レバー95aを一体に形成することにより、予備苗載台38の側方からの操作を容易にすることができる。また、上記ロックピン95は、長穴の範囲で位置調節可能なロック部材として構成することができる。
上記構成により、任意の角度で第1及び第2平行リンク機構86a,86bを固定し、第2及び第3苗受部材83a,83bを任意の位置で停止させることができるので、予備苗枠38の展開状態を作業場所の地形やスペースに合わせて切り替えられるため、作業条件の変化に柔軟に対応することができ、作業能率が向上する。
また、前後の規制板94a,94bに形成した孔を合わせ、この孔にロックピン95を挿し込んで第1及び第2平行リンク機構86a,86bを固定状態とすることにより、植付作業時に機体から発生する振動により予備苗枠38が揺れて、第1及び第2平行リンク機構86a,86bが上下方向に揺れ動くことを防止できるので、予備苗枠38に積載した苗マットが落下することが防止され、落下した苗マットを拾う作業が省略されて、作業者の労力が軽減される。
そして、第1及び第2平行リンク機構86a,86bが振動で上下動する音の発生を防止できるので、作業者が不快感を覚えにくく、さらに作業者の労力が軽減される。
(移動規制部材)
次に、苗受部材に設ける苗マット移動規制部材の簡易な構成例を説明する。
苗受部材の規制部材101は、分解構成側面図(a)および作用を表した側面図(b)を図6に示すように、第1〜第3苗受部材(81a,83a,83b)の苗マットの通路に飛び出す後ろ上がりの傾斜部102を所定の通路幅について形成し、基端側には填付部103と板ばね作用を有する鍔部104形成し、その填付部103を第1〜第3苗受部材(81a,83a,83b)の先端に形成した取付穴105に填め込んで取り付ける。
上記規制部材101を固定の苗受部材81aの先端に取付けた場合は、前位置の第2苗受部材83aから苗マットGを受けると、傾斜部102に苗マットGの底部の苗箱が当たり、填付部103を支点として下がることから、その段差を通過して苗マットGが後方に移動することができる。
(バックリフト)
次に、苗植付部4の自動昇降に関するバックリフトの適用は、その適用を選択するための主変速レバーのポジションガイド111の展開図を図7に示すように、中立のポジションNの側方にバックリフト作動のポジション112を設けることにより、レバーを後進ポジションに操作する際にバックリフトのご操作による苗植付部4の破損を防止することができる。
上記の場合において、バックリフト作動ポジション112の入口に戻し側に作用するトルクスプリング113を配置することにより、同ポジション112によってバックリフト作動後にレバーを戻して後進のポジションにレバーを促すことができ、また、トルクスプリング113の動作を規制するロックピン114を出し入れ可能に設けることにより、バックリフト作動の入切を選択することができる。
1 乗用型田植機
2 走行車体
4 苗植付部(植付装置)
38 予備苗載台
81a 第1苗受部材
83a 第2苗受部材
83b 第3苗受部材
86a 第1平行リンク機構
86b 第2平行リンク機構
87a 規制部材
87b 規制部材
88 ローラ(回転体)
91a 支軸
91b 支軸
92a 支軸
92b 支軸
93 連動ギヤ機構
94 ロック機構
95 ロックピン(ロック部材)
A 直列展開位置
B 直列展開位置
C 収納位置
G 苗マット
H 高さ

Claims (6)

  1. 圃場を走行可能な走行車体(2)と、該走行車体(2)の後部で苗マットの苗を圃場に植え付ける植付装置(4)と、該植付装置(4)に補給するための苗マットを積載する予備苗載台(38)を前記走行車体(2)の前側部に設けた苗移植機において、
    前記予備苗載台(38)は、苗マットを前後方向に案内移送可能に支持する第1苗受部材(81a)と第2苗受部材(83a)を備え、該第1苗受部材(81a)を固定配置し、該第2苗受部材(83a)を第1平行リンク機構(86a)によって回動自在に構成し、前記第2苗受部材(83a)を第1苗受部材(81a)の上側に重なる収納位置(C)から第1苗受部材(81a)の前側に直列して苗マットを前後に移送可能となる展開位置(A)に亘って回動可能に構成したことを特徴とする苗移植機。
  2. 前記予備苗載台(38)は、苗マットを前後方向に案内移送可能に支持する第3苗受部材(83b)を備え、該第3苗受部材(83b)を第2平行リンク機構(86b)によって回動可能に構成するとともに、前記収納位置(C)の第2苗受部材(83a)の上側に重なる収納位置(C)から前記第1苗受部材(81a)の後側に直列して苗マットを前後に移送可能となる展開位置(B)に亘って回動可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
  3. 前記予備苗載台を直列に展開した状態の苗受部材の前後端位置に苗マットの移動を規制する規制部材を設け、収納位置で下側に位置する苗受部材の規制部材は、上側に位置する苗受部材に載置する苗マットの前後移動を規制可能な高さに形成したことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の苗移植機。
  4. 前記苗受部材のうち、直列に展開した状態での最後部を除いた範囲に亘って苗マット移送用の苗送り回転体を回転自在に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の苗移植機。
  5. 前記2組の第1及び第2平行リンク機構(86a,86b)の基部側に互いに噛合して対向動作する連動ギヤ機構(93)を設けたことを特徴とする請求項2記載の苗移植機。
  6. 前記2組の第1及び第2平行リンク機構(86a,86b)の基部側に、該第1及び第2平行リンク機構(86a,86b)を任意の回動角度で連結して固定する係脱自在なロック部材(95)によるロック機構(94)を設けたことを特徴とする請求項2記載の苗移植機。
JP2010157557A 2010-07-12 2010-07-12 苗移植機 Withdrawn JP2012019692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010157557A JP2012019692A (ja) 2010-07-12 2010-07-12 苗移植機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010157557A JP2012019692A (ja) 2010-07-12 2010-07-12 苗移植機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012019692A true JP2012019692A (ja) 2012-02-02

Family

ID=45774522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010157557A Withdrawn JP2012019692A (ja) 2010-07-12 2010-07-12 苗移植機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012019692A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5023967B2 (ja) 苗植機
JP5476869B2 (ja) 苗移植機
JP2012019692A (ja) 苗移植機
JP2013176399A (ja) 苗植機
JP2015159777A (ja) 苗移植機
JP5782670B2 (ja) 作業機
JP4247580B2 (ja) 苗植機
JP5493653B2 (ja) 苗植機
JP5262225B2 (ja) 乗用苗植機
JP7081649B1 (ja) 乗用型苗移植機
JP5974996B2 (ja) 苗移植機
JP5532694B2 (ja) 苗移植機
JP5783276B2 (ja) 苗移植機
JP5678811B2 (ja) 苗移植機
JP7243675B2 (ja) 乗用型苗移植機
JP5418182B2 (ja) 苗移植機
JP2024042441A (ja) 乗用型苗植機
JP7359190B2 (ja) 乗用型苗植機
JP6069903B2 (ja) 予備苗載せ台
JP5716264B2 (ja) 苗植機
JP2009232714A5 (ja)
JP6024853B1 (ja) 苗移植機
JP3189830B2 (ja) 施肥装置付き乗用型田植機
JP2022073120A (ja) 苗移植機
JP2015043701A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20131001