JP2012019059A - 太陽電池モジュール用裏面保護シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)と、プラスチックフィルム(B)とを有する太陽電池モジュール用裏面保護シートであって、前記ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)の厚みDが100[μm]以上であり、ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)中の、白色顔料含有濃度WAが2.0〜10.0[重量%]、固有粘度IVが0.65[dl/g]以上、末端カルボキシル基量AVが26[当量/トン]以下、リン元素含有量Pが70[重量ppm]以下であり、かつ、前記プラスチックフィルム(B)が、ポリプロピレン系樹脂からなり、前記プラスチックフィルム(B)中の白色顔料含有濃度WBが2.0〜10.0[重量%]であることを特徴とする太陽電池モジュール用裏面保護シート
【選択図】 なし
Description
特に、安価が求められていること、燃焼した際に有毒ガスが出ないことから、ポリエチレンテレフタレートフィルムを利用した裏面保護シートが広く開発されている。しかし、フッ素系フィルムと比較して、ポリエチレンテレフタレートフィルムは加水分解しやすく、太陽光中のUV照射により、フィルムが黄変するという課題がある。
ここでのポリエチレンテレフタレートフィルムに使用するポリエチレンテレフタレート樹脂とは、ジカルボン酸成分として、テレフタル酸およびその誘導体を、また、グリコール成分としてはエチレングリコールを用い、これらをエステル化反応によって高分子化してなる結晶性の熱可塑性樹脂である。かかるポリエチレンテレフタレートの融点は、250℃以上のものが耐熱性の上で好ましく、290℃以下のものが生産性の上で好ましい。この範囲内であれば、他のジカルボン酸成分もしくは他のグリコール成分を共重合させたり、他のポリエステルがブレンドされたりしていてもよい。他のポリエステルをブレンドする際には、全ポリエステル樹脂中、50重量%以下とするのが望ましい。
また、ポリエチレンテレフタレートフィルムに耐加水分解性を付与するにおいて、リン元素の含有量及び末端カルボン酸量を上記範囲にする他に、ポリエチレンテレフタレートフィルムの固有粘度IV[dl/g]が0.65[dl/g]以上、好ましくは0.68[dl/g]以上であることが重要である。
本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートを構成するプラスチックフィルム(B)について説明する。本発明に用いられる上記プラスチックフィルム(B)はポリプロピレン系樹脂からなるものあり、優れた耐加水分解性を有することを特徴とするものである。また、充填剤との密着性も良好である。
本発明に用いられるプラスチックフィルム(B)を構成するポリプロピレン系樹脂について説明する。本発明に用いられるポリプロピレン系樹脂としては、本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートを用いた太陽電池モジュールの使用環境等に応じた耐加水分解性、および、耐UV性、耐熱性の特性を有し、かつ、このような特性の経時安定性に優れるものであれば特に限定されるものではない。
本発明に用いられる紫外線吸収剤は、太陽光中の有害な紫外線を吸収して、分子内で無害な熱エネルギ−へと変換し、プラスチックフィルム(B)の光劣化開始の活性種が励起されるのを防止する機能を有するものである。本発明においては、このような紫外線吸収剤として、例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾ−ル系、サルチレ−ト系、アクリルニトリル系、金属錯塩系、ヒンダ−ドアミン系、超微粒子酸化チタン(粒子径、0.01〜0.06μm)あるいは超微粒子酸化亜鉛(0.01〜0.04μm)等の無機系等の紫外線吸収剤の1種または2種類以上を使用することができる。
ここで、上記熱収縮率は、JIS C2151 電気用プラスチックフィルム試験方法に準拠して測定することができる。
以下ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)と、プラスチックフィルム(B)とを用いた太陽電池モジュール用裏面保護シートについて説明する。
本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートは、熱収縮率は、本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法等に応じて、本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートを用いて太陽電池モジュールを作製した際に、太陽電池モジュールの変形の原因とならない範囲であることが好ましい。より具体的には、150℃,30分における熱収縮率が1.0%以下であることが好ましく、なかでも、0.5%以下であることが好ましく、特に0.3%〜0.1%の範囲内であることが好ましい。熱収縮率が上記範囲よりも大きい場合は、本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートを用いて太陽電池モジュールを作製する場合、真空ラミネート処理を行う際に上記裏面保護シートが収縮することにより、太陽電池素子および素子を繋ぐリード線(タグ)が上記裏面保護シートの収縮に追従してしまい、リード線が変形したり、太陽電池素子間の間隔が変化したりしてしまう場合があるからである。
上記熱収縮率は、JIS C2151 電気用プラスチックフィルム試験方法に準拠して測定することができる。
次に、本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法について説明する。本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートの製造方法としては、上述した本発明の太陽電池モジュール用裏面保護シートの各構成を密着性良く積層できる方法であれば特に限定されるものではない。このような方法としては例えば、接着剤層を介して、上記ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)上に、上記プラスチックフィルム(B)をドライラミネートする方法を例示することができる。
また、上記接着剤層においては、硬化剤、または架橋剤を含ませることにより、上記接着剤を架橋することが好ましい。架橋構造を形成することにより、高耐熱性、耐湿熱性等に優れた接着剤を得ることができるからである。
このような硬化剤または架橋剤としては、脂肪族系・脂環系イソシアネ−ト、あるいは、芳香族系イソシアネ−ト等のイソシアネート系化合物を用いることができ、より具体的には、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネ−ト(HDI)、イソホロンジイソシアネ−ト(IPDI)、トリレンジイソシアネ−ト(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト(MDI)、ナフチレンジイソシアネ−ト(NDI)、トリジンジイソシアネ−ト(TODI)、キシリレンジイソシアネ−ト(XDI)等を例示することができる。
(1)ポリエチレンテレフタレート中の白色顔料含有量/触媒由来元素の定量
蛍光X線分析装置(島津製作所社製型式「XRF−1500」)を用いて、下記表1に示す条件下で、単枚測定でポリエチレンテレフタレートフィルム中の元素量を求めた。積層ポリエチレンテレフタレートフィルムの場合はポリエチレンテレフタレートフィルムを溶融してディスク状に成型して測定することにより、ポリエチレンテレフタレートフィルム全体に対する含有量を測定した。なお、ポリエチレンテレフタレートフィルム中に白色顔料が含まれている場合、白色顔料由来のピークが検出されるので、全体から白色顔料を除いて、ポリエチレンテレフタレート成分の触媒由来元素の定量を行う。
ポリエチレンテレフタレート試料(樹脂又はフィルム)0.5gを、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒中に溶解し、毛細管粘度計を用いて、1.0(g/dl)の濃度の溶液の流下時間、および、溶媒のみの流下時間を測定し、それらの時間比率から、Hugginsの式を用いて、固有粘度IVappaを算出した。その際、Huggins定数を0.33と仮定した。これで得られたIVappaから固有粘度IVresinを、白色顔料含有量φ[重量%]を用いて、下記式にして求めた。
ポリエチレンテレフタレート試料(樹脂又はフィルム)に対し、いわゆる滴定法によって、見かけの末端カルボキシル基量AVappaの[当量/トン]を測定した。試料を粉砕した後、熱風乾燥機にて140℃で15分間乾燥させ、デシケーター内で室温まで冷却した試料から、0.1gを精秤して試験管に採取し、ベンジルアルコール3mlを加えて、乾燥窒素ガスを吹き込みながら195℃、3分間で溶解させ、次いで、クロロホルム5mlを徐々に加えて室温まで冷却した。この溶液にフェノールレッド指示薬を1〜2滴加え、乾燥窒素ガスを吹き込ながら攪拌下に、0.1Nの水酸化ナトリウム溶液(溶媒種:水/メタノール/ベンジルアルコール)で滴定し、黄色から赤色に変じた時点で終了とした。又、ブランクとして試料を使用せずに同様の操作を実施し、見かけの末端カルボキシル基量AVappa[当量/トン]を次式より求めた。
AVappa[当量/トン] = (A−B)×0.1×f/W
(ここで、Aは滴定に要した0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の量(μl)、Bはブランクでの滴定に要した0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の量(μl)、Wは試料の量(g)、fは0.1Nの水酸化ナトリウムのベンジルアルコール溶液の力価である。)
これで得られた見かけの末端カルボキシル基量AVappa[当量/トン]からポリエチレンテレフタレート試料の末端カルボキシル基量AV[当量/トン]を、白色顔料含有量φ[重量%]を用いて、下記式にして求めた。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(1)
精留塔を備えた攪拌機付きエステル交換反応槽にジメチルテレフタレート1700重量部、エチレングリコール1200重量部を仕込み、エステル交換反応触媒として酢酸マグネシウム四水塩1.39重量部をエチレングリコール溶液として添加し、反応温度150〜240℃、常圧下、反応によって生じるメタノールを留去させつつ、エステル交換反応を行い反応時間4時間にてエステル交換反応生成物としてのポリエステル低分子量体(オリゴマー、エステル交換反応率99.5%)を得た。このオリゴマーを留出管を備えた攪拌機付き重縮合反応槽に移送した。移送後のオリゴマーに平均分子量140.01のエチルアシッドホスフェート0.57重量部を、20分後にテトラブチルチタネート0.24重量部をそれぞれエチレングリコール溶液として添加した。更に、シリカ粒子51重量部を添加した。シリカ粒子はエチレングリコール中に分散させスラリー状として添加した(シリカ粒子:富士シリシア製 SL320)。シリカ粒子添加後、反応槽内を常圧から徐々に0.2kPaまで減圧にするとともに反応温度を240℃から280℃に昇温しその後280℃にて重縮合反応を行い、減圧開始から214分後、常圧に戻して反応終了とし、反応槽底部より重縮合物をストランド状に押し出し、水冷しつつカッティングしポリエチレンテレフタレート樹脂(1)のペレットを得た。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(1)のIV、AV、元素含有量を以下、及び表2に示す。
固有粘度IV=0.643dl/g
末端カルボキシル基量AV=25当量/トン
チタン含有量=20重量ppm
マグネシウム含有量=93重量ppm
リン含有量=74重量ppm
スラリー調製槽、及びそれに直列に接続された2段のエステル化反応槽、及び2段目のエステル化反応槽に直列に接続された3段の溶融重縮合槽からなる連続重合装置を用い、スラリー調製槽に、テレフタル酸とエチレングリコールを重量比で865:485の割合で連続的に供給すると共に、エチルアシッドホスフェートの0.3[重量%] エチレングリコール溶液を、得られるポリエステル樹脂1トン当たりのリン原子としての含有量P が6重量ppmとなる量で連続的に添加して、攪拌、混合することによりスラリーを調製し、このスラリーを、窒素雰囲気下で260℃ 、相対圧力50kPaG 、平均滞留時間4時間に設定された第1段目のエステル化反応槽、次いで、窒素雰囲気下で260℃ 、相対圧力5kPaG 、平均滞留時間1.5時間に設定された第2段目のエステル化反応槽に連続的に移送して、エステル化反応させた。
固有粘度IV=0.650dl/g
末端カルボキシル基量AV=18当量/トン
チタン含有量=4重量ppm
マグネシウム含有量=6重量ppm
リン含有量=6重量ppm
ポリエチレンテレフタレート樹脂(2)を、窒素雰囲気下で約160℃に保持された攪拌結晶化機内に滞留時間が約60分となるように連続的に供給して結晶化させた後、塔型の固相重縮合装置に連続的に供給し、窒素雰囲気大気圧下210℃で、滞留時間16時間、固相重縮合させポリエチレンテレフタレート樹脂(3)を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂(3)のIV、AV、元素含有量を以下、及び表2に示す。
固有粘度IV=0.820dl/g
末端カルボキシル基量AV=12当量/トン
チタン含有量=4重量ppm
マグネシウム含有量=6重量ppm
リン含有量=6重量ppm
ポリエチレンテレフタレート樹脂(2)の製造法においてエチルアシッドホスフェートの添加量をリン原子としての含有量P が10重量ppm、酢酸マグネシウムの添加量をマグネシウム原子としての含有量が15重量ppm、テトラ−n−ブチルチタネートの添加量をチタン原子としての含有量 が0 8重量ppmとなるように変更した以外はポリエステル樹脂(2)の製造法と同様にして行いポリエチレンテレフタレート樹脂(4)を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂(4)のIV、AV、元素含有量を以下、及び表2に示す。
固有粘度IV=0.638dl/g
末端カルボキシル基量AV=28当量/トン
チタン含有量=8重量ppm
マグネシウム含有量=15重量ppm
リン含有量=10重量ppm
ポリエチレンテレフタレート樹脂(4)を、窒素雰囲気下で約160℃に保持された攪拌結晶化機内に滞留時間が約60分となるように連続的に供給して結晶化させた後、塔型の固相重縮合装置に連続的に供給し、窒素雰囲気大気圧下210℃で、滞留時間16時間、固相重縮合させポリエステル樹脂(5)を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂(5)のIV、AV、元素含有量を以下、及び表2に示す。
固有粘度IV=0.700dl/g
末端カルボキシル基量AV=24当量/トン
チタン含有量=8重量ppm
マグネシウム含有量=15重量ppm
リン含有量=10重量ppm
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム四水塩を0.02部加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃ とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドホスフェート0.03部を添加した後、重縮合槽に移し、三酸化アンチモンを0.04部加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、固有粘度0.63に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、ストランド状に抜き出して、水冷後、カッターで切断してポリエチレンテレフタレート樹脂ペレット(プレポリマー)を製造した。
固有粘度IV=0.850dl/g
末端カルボキシル基量AV=34当量/トン
チタン含有量=0重量ppm
マグネシウム含有量=32重量ppm
リン含有量=66重量ppm
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒として酢酸マグネシウム・四水塩 441重量ppmを加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃ とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。
4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物を重縮合槽に移し、正リン酸をリン量が1000重量ppmとなるように添加した後、二酸化ゲルマニウム加えて、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、固有粘度0.62に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、ポリエチレンテレフタレート(7)を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂(7)のIV、AV、元素含有量を以下、及び表2に示す。
固有粘度IV=0.620dl/g
末端カルボキシル基量AV=45当量/トン
チタン含有量=0重量ppm
マグネシウム含有量=69重量ppm
リン含有量=1000重量ppm
上記ポリエチレンテレフタレート樹脂(2)50重量部と平均粒径0.45μmの二酸化チタン粒子50重量部を、常法に従い押出機中290℃で溶融混合しポリエチレンテレフタレート樹脂(8)を得た。ポリエチレンテレフタレート樹脂(8)のIV、AV、元素含有量を以下、及び表2に示す。
固有粘度IV=0.510dl/g
末端カルボキシル基量AV=84当量/トン
二酸化チタン含有量=50[重量%]
リン含有量=6重量ppm
[ポリエチレンテレフタレートフィルム(1)]−[ポリエチレンテレフタレートフィルム(6)]
ポリエチレンテレフタレート樹脂(1)〜ポリエチレンテレフタレート樹脂(8)ペレットを表3に示す割合で混合し、ベント付き二軸押出機により、290℃で溶融して押し出し、表面温度を40℃に設定した冷却ロール上に、静電印加密着法を適用してキャスティングして未延伸シートを得た。次いで、88℃で縦方向に3.7倍延伸した後、テンターに導き、120℃で横方向に3.9倍延伸し、更に、225℃で熱処理を行い、厚さDA[μm]が125μmのポリエステルフィルムを得た。得られたポリエチレンテレフタレートフィルムの、厚みDA[μm]、白色顔料含有濃度WA[重量%]、IV[dl/g]、AV[当量/トン]、リン元素含有量P[重量ppm]、を表3に示す。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(1)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(3)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(7)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(8)ペレットを表3に示す割合で混合し、ベント付き二軸押出機により、290℃で溶融して押し出し、表面温度を40℃に設定した冷却ロール上に、静電印加密着法を適用してキャスティングして未延伸シートを得た。次いで、88℃で縦方向に3.7倍延伸した後、テンターに導き、115℃で横方向に3.9倍延伸し、更に、230℃で熱処理を行い、厚さDA[μm]が115μmのポリエステルフィルムを得た。得られたポリエチレンテレフタレートフィルムの、厚みDA[μm]、白色顔料含有濃度WA[重量%]、IV[dl/g]、AV[当量/トン]、リン元素含有量P[重量ppm]、を表3に示す。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(1)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(3)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(4)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(8)ペレットを表5に示す割合で混合し、ベント付き二軸押出機により、290℃で溶融して押し出し、表面温度を40℃に設定した冷却ロール上に、静電印加密着法を適用してキャスティングして未延伸シートを得た。次いで、88℃で縦方向に3.7倍延伸した後、テンターに導き、110℃で横方向に3.9倍延伸し、更に、235℃で熱処理を行い、厚さDA[μm]が75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。得られたポリエチレンテレフタレートフィルムの、厚みDA[μm]、白色顔料含有濃度WA[重量%]、IV[dl/g]、AV[当量/トン]、リン元素含有量P[重量ppm]、を表4に示す。
ポリエチレンテレフタレート樹脂(1)〜ポリエチレンテレフタレート樹脂(8)ペレットを表3に示す割合で混合し、ベント付き二軸押出機により、290℃で溶融して押し出し、表面温度を40℃に設定した冷却ロール上に、静電印加密着法を適用してキャスティングして未延伸シートを得た。次いで、88℃で縦方向に3.7倍延伸した後、テンターに導き、120℃で横方向に3.9倍延伸し、更に、230℃で熱処理を行い、厚さDA[μm]が125μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを得た。得られたポリエチレンテレフタレートフィルムの、厚みDA[μm]、白色顔料含有濃度WA[重量%]、IV[dl/g]、AV[当量/トン]、リン元素含有量P[重量ppm]、を表4に示す。
プラスチックフィルム(1)
ポリプロピレン樹脂に、平均粒径0.45μmの二酸化チタン粒子(8[重量%])と、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系紫外線吸収剤(1[重量%])と光安定化剤としてヒンダ−トアミン系光安定化剤(1[重量%])と、フェノール系酸化防止剤(500ppm)、リン系酸化防止剤(500ppm):ステア燐酸カルシウム(200ppm)を添加し、十分に混練してポリプロピレン樹脂組成物を調製し、次いで、該ポリプロピレン樹脂組成物をTダイ押出機にて溶融押出成形して、厚さ120μmの白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィルムを製造し、更に、該白着色無延伸ポリプロピレン樹脂フィルムの両面に、常法に従って、コロナ放電処理を施してコロナ処理面を形成した。
プラスチックフィルム(1)の製造において、二酸化チタン粒子を添加しないこと以外は、プラスチックフィルム(1)と同様な製造法で、プラスチックフィルム(2)を製造した。
プラスチックフィルム(1)の製造において、二酸化チタン粒子濃度WB[重量%]を18[重量%]としたこと以外は、プラスチックフィルム(1)と同様な製造法で、プラスチックフィルム(3)を製造した。
太陽電池モジュール用裏面保護シートの作製
上記方法により製造したポリエチレンテレフタレートフィルム(1)-ポリエチレンテレフタレートフィルム(7)の一方のコロナ処理面に、ポリエステル系接着剤を使用し、これを、グラビアロールコート法により、膜厚5.0g/m2(乾燥状態)になるようにコ−ティングし乾燥後ラミネ−ト用接着層を形成した。
太陽電池モジュール用裏面保護シートの作製
上記方法により製造したポリエチレンテレフタレートフィルム(8)-ポリエチレンテレフタレートフィルム(13)の一方のコロナ処理面に、ポリエステル系接着剤を使用し、これを、グラビアロールコート法により、膜厚5.0g/m2(乾燥状態)になるようにコ−ティングし乾燥後ラミネ−ト用接着層を形成した。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(1)-ポリエチレンテレフタレートフィルム(7)の一方のコロナ処理面に、ポリエステル系接着剤を使用し、これを、グラビアロールコート法により、膜厚5.0g/m2(乾燥状態)になるようにコ−ティングし乾燥後ラミネ−ト用接着層を形成した。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(1)-ポリエチレンテレフタレートフィルム(7)の一方のコロナ処理面に、ポリエステル系接着剤を使用し、これを、グラビアロールコート法により、膜厚5.0g/m2(乾燥状態)になるようにコ−ティングし乾燥後ラミネ−ト用接着層を形成した。
85℃―85%RHの雰囲気にて太陽電池裏面充填シートを2000時間処理し、フィルムの機械的特性として破断伸度を測定した。処理前後での破断伸度の保持率(%)を下記の式にて算出し、下記の基準で判断した。
破断伸度保持率=処理後の破断伸度÷処理前の破断伸度×100
○:保持率が20%以上
△:保持率が6〜20%
×:保持率が6%未満
A)促進耐候性試験
太陽電池モジュール用裏面保護シートのポリエチレンテレフタレートフィルムがある面に対し、下記条件で光照射試験を行った。
装置:メタルウェザ試験機(型式/メーカー:KW−R5TP/ダイプラ ウィンテス(株))
放射照度 100mW/cm2
照射条件 BP63℃ 湿度50%
フィルター:KF−2
処理時間:12時間
ポリエチレンテレフタレートフィルムの耐候性試験前後の色目(L*, a*, b*)をコニカミノルタ製分光測光計 CM-3730dを用いて反射法にて測定。色差(ΔEab)の大小にて耐UV性の評価を行った。
耐候性試験前の色目 L* 1, a* 1, b* 1
耐候性試験後の色目 L* 2, a* 2, b* 2
マクベス濃度計TD−904型を用いて、太陽電池モジュール用裏面充填シートを単枚で測定した。表示値が安定後、読み取りを行った。得られた物性値を下記の基準で判断した。
◎:透過濃度が1.5以上
○:透過濃度が1.3以上〜1.5未満
△:透過濃度が1.1以上〜1.3未満
×:透過濃度が1.1未満
太陽電池モジュール用充填材として、ファーストキュアタイプのEVAを準備した。(実施例)と(比較例)で製造した太陽電池モジュール用裏面保護シートのプラスチックフィルム面とEVAが接した状態で上下を温度130℃に加熱したヒートシーラーにて、圧力0.16MPaにて、60秒間ヒートシールした。 ヒートシールに際しては、ヒートシールをしない部分を残し、剥離試験を開始する部分とした。
×:維持率が50%未満
Claims (1)
- ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)と、プラスチックフィルム(B)とを有する太陽電池モジュール用裏面保護シートであって、前記ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)の厚みDが100[μm]以上であり、ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)中の、白色顔料含有濃度WAが2.0〜10.0[重量%]、固有粘度IVが0.65[dl/g]以上、末端カルボキシル基量AVが26[当量/トン]以下、リン元素含有量Pが70[重量ppm]以下であり、かつ、前記プラスチックフィルム(B)が、ポリプロピレン系樹脂からなり、前記プラスチックフィルム(B)中の白色顔料含有濃度WBが2.0〜10.0[重量%]であることを特徴とする太陽電池モジュール用裏面保護シート。
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