JP2012018890A - 液中連続プラズマ生成のための電源装置 - Google Patents

液中連続プラズマ生成のための電源装置 Download PDF

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治 高井
Nagahiro Saito
永宏 齋藤
Ritsu Shirafuji
立 白藤
Junko Hieda
純子 稗田
Yoshimi Nishimura
芳実 西村
Sigeji Hishida
茂二 菱田
Shinichi Kakitani
真一 柿谷
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KURITA SEISAKUSHO KK
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Nagoya University NUC
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Abstract

【課題】液中連続プラズマを用いて化学反応効率を向上させることが可能な、より高い周波数の繰り返し大電力高電圧パルスを連続印加する電源装置を提供する。
【解決手段】溶液中に配置した電極に、より高い周波数の繰り返し大電力高電圧パルスを連続印加し、電極近傍にプラズマを発生させ、液中の気液界面でのプラズマ化学反応効率を向上させる電源装置である。IGBTドライバ18の分周・位相制御回路3は第1,第2,第3スイッチング信号を各々1/3周期だけ位相をずらして生成する。これらの第1,第2,第3スイッチング信号を各々、第1、第2、第3モジュレータ電源4,5,6の第1、第2、第3スイッチング回路11,12,13に出力して、各スイッチング回路をスイッチング動作させ、電力増幅された第1、第2、第3パルス電圧を発生させる。これらの該第1、第2、第3パルス電圧を結合したパルス電圧をパルストランス15に入力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、溶液中に配した電極或いは電極間に、より高い周波数の繰り返し大電力高電圧パルスを印加して通電し、電極近傍或いは電極間の溶液をジュール加熱により気化させた後、その気泡内に繰り返し大電力高電圧パルスにより気泡内を絶縁破壊させてプラズマ(コロナ放電・グロー放電・異常グロー放電・アーク放電等の領域)を制御して発生させ、溶液中の気液界面でのプラズマ化学反応効率を向上させる、液中連続プラズマ生成のための電源装置に関する。
金、銀、銅などの銅族元素、白金、パラジウムなどの白金族元素などに属する金属の金属ナノ粒子は、様々な産業分野での有効利用が期待されており、粒径が数百nm〜数nmの金属ナノ粒子を、金属塩溶液を用いて生成する液中連続プラズマ生成装置が、下記特許文献1などにより提案されている。
特開2008−13810号公報
この従来の液中連続プラズマ生成装置は、金属塩溶液中に配した1対の電極間に高電圧パルスを印加し、電極間に気中放電または液中放電を発生させ、金属塩から金属ナノ粒子を生成するように構成され、高電圧パルス電圧供給用電源の出力端子を1対の電極に接続し、高周波の高電圧パルスを電極間に印加してプラズマを発生させる。
このような液中連続プラズマ生成装置で使用される高電圧パルス電圧供給用電源は、交流電力を直流に変換する直流コンバータ、直流コンバータから出力される直流電力を一定の周期でスイッチングするインバータ、インバータから出力される交流のパルス電圧を昇圧して出力するパルストランスから構成され、通常、パルス幅約10μS〜20μSの矩形波で、周波数約1kHz〜100kHz、約800V〜1kVのパルス電圧を、電極に出力するように構成される。
本発明者らは、数多くの実験を繰り返した結果、液中連続プラズマの反応効率を向上させるためには、液中連続プラズマ生成装置の電極間に印加する高電圧パルスのパルス幅を従来より短くし、より早いパルス立ち上がり、さらにそのパルス周波数を従来より高くし、且つパルス電圧を従来より大電力高電圧とすることが有効であることを知見した。
そこで、電極間に印加する高電圧パルスのパルス幅を例えば4μS以下に短くし、パルス周波数を100kHz以上とし、且つパルス電圧を2kV以上とする高電圧パルスを出力可能な大電力高電圧パルス電圧供給用電源の開発を試みたところ、高電圧パルスを出力可能なインバータにおいて、通常使用されるIGBTのスイッチング素子を用いたIGBTインバータ回路では、パルス幅を例えば4μS以下と短くし、パルス周波数を100kHz以上とすることは、IGBT素子のスイッチング性能の実用的限界(ターンオフ性能・素子発熱・スパイク電圧保護回路・周辺回路等)から難しいことが判明した。
そこで、より短いパルス幅、より高い周波数でのスイッチングが可能なインバータ回路を使用することが検討されたが、高い周波数でスイッチングが可能な通常のパワートランジスタでは、その性能上、最大電流値に制限があり、そのために、パルストランスから昇圧して出力されるパルス電力を例えば数kW以上の大電力高電圧パルス出力を発生させることは難しい。
本発明は、上述の点に鑑み、より短いパルス幅、より早いパルス立ち上がり、より高い周波数、より高いパルス電圧の大電力高電圧パルスを出力して、液中連続プラズマの反応効率を向上させることが可能な液中連続プラズマ生成のための電源装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る液中連続プラズマ生成装置の電源装置は、
液中連続プラズマ生成装置の電極に、より高い周波数の繰り返し大電力高電圧パルスを印加する液中連続プラズマ生成のための電源装置において、
交流電力を直流電力に変換する直流コンバータと、
基本の高周波数信号を生成し出力する発振器と、
該発振器から出力される基本高周波信号をn個に分配し(ここでnは3以上の奇数)、且つ各々1/nに分周し、同時に位相を1/n周期ずつずらして、n個のスイッチング信号として出力する分周・位相制御回路と、
該分周・位相制御回路から出力された該n個の出力されたスイッチング信号と前記直流コンバータから出力された直流電力を入力し、該n個のスイッチング信号により該直流電力を各々スイッチングし、パルス電圧を電力増幅して出力するn台のスイッチング回路と、
を備え、該n台のスイッチング回路で電力増幅したパルス電圧を相互に結合して1台のパルストランスに入力し、該パルストランスで昇圧された元の基本周波数の高電圧パルスを前記電極に印加することを特徴とする。
この発明の液中連続プラズマ生成のための電源装置によれば、発振器で基本周波数の基本の高周波信号を発生させ、それを分周・位相制御回路で、基本高周波信号をn個に分配し(ここでnは3以上の奇数)、且つ各々1/nに分周し、同時に位相を1/n周期ずつずらして、n個のスイッチング信号を各スイッチング回路に出力し、各スイッチング回路は、分周・位相制御回路から出力された各々のスイッチング信号と直流コンバータから出力された直流電力を入力し、スイッチング信号により直流電力をスイッチングして、各々のパルス電圧を生成して出力し、各パルス電圧は結合してパルストランスに入力され、パルストランスで昇圧された高電圧パルスを電極に印加する。このため、各パルス電圧を合成したパルス電圧の周波数は上記基本周波数と同じ周波数の高周波となり、例えばIGBT素子のスイッチング回路を有するIGBTインバータであっても、十分に高い高周波の大電力の高電圧パルスを電極に印加し、液中連続プラズマによる反応効率を向上させることができる。
本発明の請求項2に係る液中連続プラズマ生成のための電源装置は、
液中連続プラズマ生成装置の電極に高電圧パルスを印加する液中連続プラズマ生成のための電源装置において、
交流電力を直流電力に変換する直流コンバータと、
基本の高周波数信号を生成し出力する発振器と、
該発振器から出力される基本高周波信号を3個に分配し、且つ各々1/3に分周し、同時に位相を1/3周期ずつずらして、第1スイッチング信号、該第1スイッチング信号から1/3周期だけ位相をずらした第2スイッチング信号、及び該第2スイッチング信号からさらに1/3周期だけ位相をずらした第3スイッチング信号を、出力する分周・位相制御回路と、
該分周・位相制御回路から出力された該第1スイッチング信号と、前記直流コンバータから出力された直流電力とを入力して、該直流電力をスイッチングし、電力増幅した第1パルス電圧として出力する第1スイッチング回路と、
該分周・位相制御回路から出力された該第2スイッチング信号と、前記直流コンバータから出力された直流電力とを入力して、該直流電力をスイッチングし、電力増幅した第2パルス電圧として出力する第2スイッチング回路と、
該分周・位相制御回路から出力された該第3スイッチング信号と、前記直流コンバータから出力された直流電力とを入力して、該直流電力をスイッチングし、電力増幅した第3パルス電圧として出力する第3スイッチング回路と、
を備え、該第1パルス電圧、第2パルス電圧、及び第3パルス電圧を結合して一台のパルストランスに入力し、該パルストランスで昇圧された元の基本高周波信号の大電力高電圧パルスを前記電極に印加することを特徴とする。
この発明の液中連続プラズマ生成のための電源装置によれば、発振器で基本周波数として例えば300kHzの基本高周波信号を発生させた場合、それを1/3に分周して100kHzの第1,第2,第3スイッチング信号を各々生成すると共に、それらの第1,第2,第3スイッチング信号を各々1/3周期だけ位相をずらして生成し、第1,第2,第3スイッチング信号を各々、第1、第2、第3スイッチング回路に出力して、各スイッチング回路において直流電力をスイッチングし、これにより、電力増幅した第1、第2、第3パルス電圧を生成し、これらの第1、第2、第3パルス電圧を結合したパルス電圧を、パルストランスに入力し、パルストランスにより昇圧された大電力・高電圧パルスを出力して電極に印加するので、第1、第2、第3パルス電圧を合成した合成パルス電圧の周波数は上記基本周波数と同じ例えば300kHzに高周波となり、例えばIGBT素子のスイッチング回路を有するIGBTインバータであっても、十分に高い高周波の大電力高電圧パルスを電極間に印加し、液中連続プラズマの反応効率を向上させることができる。
この発明によれば、より短いパルス幅、より早いパルス立ち上がり、より高い周波数、より高いパルス電圧の大電力高電圧パルスを出力して、液中連続プラズマ生成装置の電極に印加し、効率の高い液中連続プラズマの生成を行ない、溶液中のプラズマ反応性を向上させることができる。
本発明の一実施形態を示す液中連続プラズマ生成のための電源装置のブロック構成図である。 液中連続プラズマ生成装置の概略構成図である。 基本高周波数信号、スイッチング信号、パルストランスの合成出力のタイミングチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は液中連続プラズマ生成装置の電源装置のブロック構成図であり、図2は液中連続プラズマ生成装置の概略構成図である。図2において、先ず、液中連続プラズマ生成装置20の概略を説明すると、液中連続プラズマ生成装置20は、例えば金属塩溶液を収容する容器22を有した液中プラズマ反応装置21を備えて構成され、液中プラズマ反応装置21の容器22は、例えば縦型に形成されて左右に1本ずつ配されている。
両側の容器22内には金属塩溶液が循環するように、1対の容器22の上端部と下端部は、循環管路23によりループ状に接続される。また、循環管路23には循環ポンプ30が接続され、2本の容器22内の金属塩溶液は、循環ポンプ30、循環管路23を通して循環するようになっている。また、循環管路23の一部に、金属塩溶液が入るリザーバタンク29が接続される。
液中プラズマ反応装置21の2本の容器22内には、各々、複数対(例えば4対)の放電用電極が上下方向に間隔をおいて配置される。各対の放電用電極は、導電性部材や金属(例えば、タングステン、イリジウム、またはそれらの合金類)から形成された2本の針状電極24,25から構成され、針状電極24,25は、容器22内に挿入され、両側からそれらの先端を、約0.5mm〜約2mmの間隔で対向して配置し、水平に配されている。
各対の針状電極24,25は、高電圧絶縁性能を持つセラミックあるいはフッ素樹脂などからなる高電圧絶縁部26により水平に保持され、電源装置のパルストランス15から高電圧パルスを針状電極24,25間に印加したとき、電極近傍の溶液をジュール加熱で気化させると共に、連続して印加される高電圧パルス電圧で絶縁破壊させることで、針状電極24,25間で安定したプラズマを発生させるようになっている。そのために、図2のように、パルストランス15の出力側が、高電圧絶縁性能を持つ端子接続板27、28に接続され、端子接続板27,28を通して各対の針状電極24,25に接続され、各針状電極24,25間に高電圧パルスが印加される。
液中連続プラズマ生成装置の電源装置は、図1に示すように、例えば300kHzの基本周波数の基本高周波信号を発生する発振器2と、発振器2から出力される300kHzの基本高周波信号を3個に分配すると共に、各々の信号の周波数を1/3に分周し、同時に位相を1/3周期ずつずらして第1スイッチング信号を生成し、さらに第1スイッチング信号から1/3周期だけ位相をずらした第2スイッチング信号を生成し、第2スイッチング信号からさらに1/3周期だけ位相をずらして第3スイッチング信号を生成し、出力する分周・位相制御回路3と、を備えて構成される。発振器2、分周・位相制御回路3は、IGBTインバータ10用のIGBTドライバ18を構成し、IGBTインバータ10の3台の第1、第2、第3モジュレータ電源4,5,6にスイッチング信号を出力する。
発振器2は、図3のタイミングチャートに示すように、交流パルスの基本高周波信号を発生し、その基本周波数がfの場合、周期T0=1/fの高周波信号を出力するようになっている。
分周・位相制御回路3は、発振器2からこの基本高周波信号を入力すると、図3のタイミングチャートに示すように、基本高周波信号の周波数を1/3に分周する(各周期のパルスを3個に分配する)と共に、各信号を1/3周期ずつ位相をずらして、第1スイッチング信号,第2スイッチング信号,及び第3スイッチング信号を生成するように各パルスを振り分けて、分周と位相制御を同時に行なうように構成される。
つまり、分周・位相制御回路3は、図3に示す如く、交流パルスの基本高周波信号の1周期T0が、パルスP1、パルスP2、パルスP3から構成される場合、第1スイッチング信号は、パルスP1のみのタイミングでパルス波を振り分けて構成され、基本高周波信号の1/3の周波数、周期T0の3倍の周期T1を有したスイッチング信号として生成される。
また、第2スイッチング信号は、パルスP2のみのタイミングで振り分けて構成され、基本高周波信号の1/3の周波数、周期T0の3倍の周期T2を有し、且つ第1スイッチング信号から1/3周期だけ位相をずらしたスイッチング信号として生成される。
さらに、第3スイッチング信号は、パルスP3のみのタイミングで振り分けて構成され、基本高周波信号の1/3の周波数、周期T0の3倍の周期T3を有し、且つ第2スイッチング信号から1/3周期だけ位相をずらしたスイッチング信号として生成される。
さらに、この電源装置は、図1に示すように、第1モジュレータ電源4、第2モジュレータ電源5、及び第3モジュレータ電源6からなる3台のモジュレータ電源を備えている。
これらの第1モジュレータ電源4、第2モジュレータ電源5、及び第3モジュレータ電源6は、各々、交流電源1から供給される交流電力を直流電力に変換する直流コンバータ7,8,9を備える一方、分周・位相制御回路3から、1/3周期だけ位相をずらした第1スイッチング信号,第2スイッチング信号,及び第3スイッチング信号を各々入力して、直流電力をスイッチングする第1スイッチング回路11、第2スイッチング回路12、第3スイッチング回路13を備えている。
第1モジュレータ電源4の第1スイッチング回路11は、例えばIGBT素子を用いたスイッチング回路から構成され、分周・位相制御回路3から出力される、基本高周波信号の1/3の周波数に分周された第1スイッチング信号を入力して、直流コンバータ7から出力される直流電力をスイッチングし、電力増幅された第1パルス電圧としてパルストランス15に出力するように構成される。
第2モジュレータ電源5の第2スイッチング回路12は、上記と同様にIGBT素子を用いたスイッチング回路から構成され、分周・位相制御回路3から出力される第2スイッチング信号、つまり分周され且つ第1スイッチング信号から1/3周期だけ位相をずらした第2スイッチング信号を入力して、直流コンバータ8から送られる直流電力をスイッチングし、電力増幅された第2パルス電圧としてパルストランス15に出力するように構成される。
第3モジュレータ電源6の第3スイッチング回路13は、上記と同様にIGBT素子を用いたスイッチング回路から構成され、分周・位相制御回路3から出力される第3スイッチング信号、つまり分周され且つ第2スイッチング信号から1/3周期だけ位相をずらした第3スイッチング信号を入力して、直流コンバータ9から送られる直流電力をスイッチングし、電力増幅された第3パルス電圧としてパルストランス15に出力するように構成される。
第1スイッチング回路11、第2スイッチング回路12、及び第3スイッチング回路13は、各々、IGBT素子をブリッジ接続し、分周・位相制御回路3から、各々所定のタイミング(基本高周波信号の3分の1倍の周期を有し1/3周期だけ位相をずらしたタイミング)でスイッチング信号を入力し、直流コンバータ7,8,9から送られる直流電力をスイッチングし、順に1/3周期ずつ位相のずれた第1パルス電圧、第2パルス電圧、及び第3パルス電圧を電力増幅出力するようになっている。
上記のように、発振器2の基本高周波信号の周波数が例えば300kHzの場合、第1スイッチング回路11から出力される第1パルス電圧、第2スイッチング回路12から出力される第2パルス電圧、及び第3スイッチング回路13から出力される第3パルス電圧は、基本高周波信号の1/3の周波数で、例えば100kHzの交流パルスとなり、また、そのパルス幅は約0.9μS〜2μSと短く、パルストランス15からは例えば約16kWの大電力・高電圧パルスが得られることとなる。
電源装置は、図1,2のように、上記第1パルス電圧、第2パルス電圧、及び第3パルス電圧を結合したパルス電圧を、パルストランス15の1次側に入力し、パルストランス15により昇圧された高電圧パルスを金属塩溶液中に配した電極間に、つまり上記液中プラズマ反応装置21の容器22内の各針状電極24,25間に印加するように接続される。これにより、液中プラズマ反応装置21は、針状電極24,25間に高電圧パルスによる通電電流が生じて、そこにジュール加熱状態を発生させ、そのジュール熱によって液中の針状電極24,25近傍に気化泡領域を生じさせ、気化泡領域内で連続して印加される高電圧パルス電圧にて絶縁破壊させてプラズマを発生させる。
なお、液中プラズマの反応効率を向上させるためには、パルストランス15から出力される高電圧パルスの立ち上がり時間を最少にすることが有効であるが、この電源装置で使用されるパルストランス15は、コア鉄心の形状、巻線の巻装状態の工夫改善による最適化設計によって、1次コイルと2次コイルの密結合化及び、漏洩フラックスを最少として漏洩インダクタンスの極小化を図り、これにより高電圧パルスの立ち上がり時間を例えば100ナノ秒〜700ナノ秒と最少にしている。上記最適化設計は、より早いパルスの立ち上がり時間と相関し、IGBTインバータの等価的性能向上に寄与するものである。
次に、上記液中連続プラズマ生成のための電源装置の動作をさらに詳しく説明すると、図1に示すように、交流電源1の交流電力は、3台の第1モジュレータ電源4、第2モジュレータ電源5、及び第3モジュレータ電源6の直流コンバータ7,8,9に供給されて、各々、直流に変換され、第1モジュレータ電源4の第1スイッチング回路11では、図3に示す第1スイッチング信号により直流電力がスイッチングされ、第2モジュレータ電源5の第2スイッチング回路12では図3の第2スイッチング信号により直流電力がスイッチングされ、さらに、第3モジュレータ電源6の第3スイッチング回路13では第3スイッチング信号により直流電力がスイッチングされる。
IGBTドライバ18では、分周・位相制御回路3が、発振器2から出力される例えば300kHzの基本高周波信号を3個に分配すると共に、各々を1/3に分周し、同時に位相を1/3周期ずつずらして、図3に示すように、第1スイッチング信号を生成し、さらに第1スイッチング信号から1/3周期だけ位相をずらした第2スイッチング信号を生成し、第2スイッチング信号からさらに1/3周期だけ位相をずらした第3スイッチング信号を生成し、出力する。
この分周・位相制御回路3から出力される第1スイッチング信号は第1モジュレータ電源4の第1スイッチング回路11に印加され、第2スイッチング信号は第2モジュレータ電源5の第2スイッチング回路12に印加され、第3スイッチング信号は第3モジュレータ電源6の第3スイッチング回路13に印加される。
これにより、第1スイッチング回路11は直流電力を第1スイッチング信号に基づきスイッチング動作し、第2スイッチング回路12は直流電力を第2スイッチング信号に基づきスイッチング動作し、第3スイッチング回路13は直流電力を第3スイッチング信号に基づきスイッチング動作する。これにより、第1モジュレータ電源4の第1スイッチング回路11、第2モジュレータ電源5の第2スイッチング回路12、及び第3モジュレータ電源6の第3スイッチング回路13からは、同じ周波数で順に1/3周期ずつ位相のずれた交流パルスの第1パルス電圧、第2パルス電圧、及び第3パルス電圧が出力され、それらは合成結合されてパルストランス15に入力される。
つまり、発振器2の基本周波数が300kHzの場合、1/3の周波数で100kHzの周波数を持ち且つ1/3周期ずつ位相のずれた第1パルス電圧、第2パルス電圧、及び第3パルス電圧が合成され、これらがパルストランス15を通して出力されるので、図3に示すように、パルストランス15からは、発振器2の基本周波数と同じく300kHzの高電圧パルスが出力されることとなる。
液中連続プラズマ生成装置において、例えば、金ナノ粒子を生成する場合、容器22、循環管路23、及びリザーバタンク29内には、塩化金酸の水溶液が入れられ、塩化金酸溶液を、循環ポンプ30により容器22、循環管路23、及びリザーバタンク29内で循環させながら、電源装置を動作させ、液中グロー放電発生装置21の容器22内の針状電極24,25間に、パルストランス15を介して、上記のような高電圧パルスを印加し、針状電極24,25間でプラズマ(アーク放電に移行させない手前の異常グロー放電領域まで)を発生させ、塩化金酸溶液を還元して金ナノ粒子を生成する。
上述の如く、電源装置のIGBTインバータ10は、第1スイッチング回路11、第2スイッチング回路12、第3スイッチング回路13が、1/3周期ずつ位相をずらして直流電力をスイッチングして、100kHzのパルス電圧を発生させ、それらのパルス電圧は合成されて300kHzという高い周波数のパルス電圧としてパルストランス15に入力される。これにより、パルストランス15からは300kHzの高周波で大電力の高電圧パルスが出力する。
そして、この高電圧パルスのパルス幅は約0.1μS〜2μSと非常に短く、第1、第2、第3モジュレータ電源4,5,6の各第1、第2、第3スイッチング回路11,12,13のスイッチング周波数が例えば100kHzであっても、それらを合成してパルス電圧を入力したパルストランス15のパルス出力は、300kHzの高周波パルスとなる。しかも、IGBTインバータ10は、3台の第1、第2、第3モジュレータ電源4,5,6の各第1スイッチング回路11、第2スイッチング回路12、第3スイッチング回路13の電力増幅されたパルス電圧を加算合成して出力するため、合算された大電力の高電圧パルスが出力され、電源装置から大電力の高電圧パルスが針状電極24,25間に供給され、プラズマを溶液中で安定して発生させることができる。
液中連続プラズマ生成装置では、容器22内を塩化金酸溶液が通過する間、液中プラズマ反応装置21の針状電極24,25間に高電圧電界が印加され、そこで発生したジュール熱によって針状電極24,25間近傍の液中に気化泡領域が生じ、気化泡領域内でプラズマが発生する。そのプラズマにより塩化金酸溶液がプラズマ反応場領域に隣接状態となり、容器22内の針状電極24,25間の塩化金酸溶液がプラズマに曝されて還元されることにより、塩化金酸溶液中に金ナノ粒子が徐々に生成されていく。そして、所定時間の連続運転により、目的とする金ナノ粒子が溶液中に造粒される。
なお、塩化金酸溶液を用いて金ナノ粒子を生成するほか、硝酸銀溶液を用いて銀ナノ粒子を生成し、塩化ロジウム溶液を用いて、ロジウムナノ粒子を生成することもできる。その他の新領域プラズマ反応場(脱色・殺菌・滅菌・表面処理・表面修飾 等)としても、この液中連続プラズマ生成のための電源装置は、応用することができる。
このように、液中連続プラズマ生成のための電源装置によれば、発振器2で基本周波数として例えば300kHzの基本高周波信号を発生させた場合、それを1/3に分周して100kHzの第1,第2,第3スイッチング信号を各々生成すると共に、それらの第1,第2,第3スイッチング信号を各々1/3周期だけ位相をずらして生成する。そして、第1,第2,第3スイッチング信号を各々、第1、第2、第3モジュレータ電源4,5,6の各第1、第2、第3スイッチング回路11,12,13に入力して、各スイッチング回路をスイッチング動作させ、第1、第2、第3パルス電圧を出力させる。そして、これらの第1、第2、第3パルス電圧を合成したパルス電圧をパルストランス15に入力し、パルストランス15により昇圧された高電圧パルスを液中連続プラズマ生成装置の電極に印加するので、第1、第2、第3パルス電圧を合成したパルス電圧の周波数は上記基本高周波信号の周波数と同じ例えば300kHzとなり、IGBT素子のスイッチング回路を有するIGBTインバータ10であっても、十分に高い周波数で且つ高電圧のパルスを溶液中に配した針状電極24,25間に印加し、液中連続プラズマを高い効率で生成することができる。
なお、上記実施形態で使用した発振器2の基本周波数は、300kHzとしたが、勿論、それに限定されるものではなく、任意の基本周波数を選択することができる。
さらに、上記実施形態では、IGBTインバータ10において、第1スイッチング回路11、第2スイッチング回路12、第3スイッチング回路13の3個のスイッチング回路を使用し、各々1/3周期だけ位相を順にずらして生成したスイッチング信号を、各々、第1、第2、第3スイッチング回路11,12,13に印加し、それらの回路から出力された第1、第2、第3パルス電圧を合成してパルス電圧を発生させたが、5個のスイッチング回路を使用し、各々、1/5周期だけ位相をずらして生成したスイッチング信号を、5個のスイッチング回路に各々印加し、それらの回路から出力された5系統のパルス電圧を合成することもできる。
一方、4個のスイッチング回路を使用し、各々、1/4周期(90°)だけ位相を順にずらして生成したスイッチング信号を、4個の第1〜第4スイッチング回路に各々印加し、それらの回路から出力された4系統のパルス電圧を合成してパルストランスに入力した場合、第1、第3スイッチング回路から出力されるパルス電圧は、正負を繰り返さず、正のみのパルスとなり、第2、第4スイッチング回路から出力されるパルス電圧は、正負を繰り返さず、負のみのパルスとなる。このため、これらを結合したパルス電圧をパルストランスに入力したとしても合、パルストランスが飽和して、電源としての正常な動作が困難となる。
したがって、本発明の電源装置の分周・位相制御回路では、基本高周波信号をn個に分配し、且つ各々1/nに分周し、同時に位相を1/n周期ずつずらして、n個のスイッチング信号を各スイッチング回路に出力する構成において、「n」は、「3」以上の奇数とすることが必要となる。
1 交流電源
2 発振器
3 分周・位相制御回路
4 第1モジュレータ電源
5 第2モジュレータ電源
6 第3モジュレータ電源
7 直流コンバータ
8 直流コンバータ
9 直流コンバータ
10 IGBTインバータ
11 第1スイッチング回路
12 第2スイッチング回路
13 第3スイッチング回路
15 パルストランス
18 IGBTドライバ
20 液中連続プラズマ生成装置
21 液中プラズマ反応装置
22 容器
23 循環管路
24 針状電極
26 高電圧絶縁部
27 端子接続板
29 リザーバタンク
30 循環ポンプ

Claims (2)

  1. 液中連続プラズマ生成装置の電極に、より高い周波数の繰り返し大電力高電圧パルスを連続印加する液中連続プラズマ生成のための電源装置において、
    交流電力を直流電力に変換する直流コンバータと、
    基本の高周波数信号を生成し出力する発振器と、
    該発振器から出力される基本高周波信号をn個に分配し(ここでnは3以上の奇数)、且つ各々1/nに分周し、同時に位相を1/n周期ずつずらして、n個のスイッチング信号として出力する分周・位相制御回路と、
    該分周・位相制御回路から該n個の出力されたスイッチング信号と前記直流コンバータから出力された直流電力を入力し、該n個のスイッチング信号により該直流電力を各々スイッチングし、パルス電圧を電力増幅して出力するn台のスイッチング回路と、
    を備え、該n台のスイッチング回路で電力増幅したパルス電圧を相互に結合して1台のパルストランスに入力し、該パルストランスで昇圧された元の基本周波数の大電力高電圧パルスを前記電極に印加することを特徴とする液中連続プラズマ生成のための電源装置。
  2. 液中連続プラズマ生成装置の電極に、より高い周波数の繰り返し大電力高電圧パルスを連続印加する液中連続プラズマ生成のための電源装置において、
    交流電力を直流電力に変換する直流コンバータと、
    基本周波数信号を生成し出力する発振器と、
    該発振器から出力される基本高周波信号を3個に分配し、且つ各々1/3に分周し、同時に位相を1/3周期ずつずらして、第1スイッチング信号、該第1スイッチング信号から1/3周期だけ位相をずらした第2スイッチング信号、及び該第2スイッチング信号からさらに1/3周期だけ位相をずらした第3スイッチング信号を、出力する分周・位相制御回路と、
    該分周・位相制御回路から出力された該第1スイッチング信号と、前記直流コンバータから出力された直流電力とを入力して、該直流電力をスイッチングし、電力増幅した第1パルス電圧として出力する第1スイッチング回路と、
    該分周・位相制御回路から出力された該第2スイッチング信号と、前記直流コンバータから出力された直流電力とを入力して、該直流電力をスイッチングし、電力増幅した第2パルス電圧として出力する第2スイッチング回路と、
    該分周・位相制御回路から出力された該第3スイッチング信号と、前記直流コンバータから出力された直流電力とを入力して、該直流電力をスイッチングし、電力増幅した第3パルス電圧として出力する第3スイッチング回路と、
    を備え、該電力増幅した第1パルス電圧、第2パルス電圧、及び第3パルス電圧を結合して一台のパルストランスに入力し、該パルストランスで昇圧された元の基本高周波の大電力高電圧パルスを前記電極に印加することを特徴とする液中連続プラズマ生成のための電源装置。
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