JP2014210222A - 液体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源部における電力消費を少なくしながら、液中プラズマを生成して良好に液処理を行うことができる液体処理装置を提供する。【解決手段】電源部40においては、交流電源41と高電圧トランス42とで構成される交流電源部から高電圧で交流電力が出力され、整流ダイオード43で電流が半波整流されることによって、第1電極20には正の電圧がパルス状に印加される。気体層形成部60において、ポンプ80から電極支持部22の中に送り込まれる空気は、挿入孔23を通って保持ブロック12の貫通孔12aを通って包囲体61の中に入り、電極棒21の根本側から先端側に向かって、電極棒21と包囲体61との隙間を流通する。 電極部分21aの表面全体が、気体層101によって被覆され、電極部分21aと被処理液100との間は気体層101によって隔離された状態となる。【選択図】 図3

Description

本発明は、水をはじめとする液体を処理する液体処理装置に関し、特に、液中にプラズマ生成することによって液体を処理する液体処理装置に関する。
近年、水をはじめとする液体を、液中にプラズマ生成することによって処理する液体処理装置が開発されている。
この液体処理装置は、例えば、ナノ粒子の生成など様々な化学反応を発生させるのに用いられている。また、水をはじめとする液体を殺菌処理するのに用いられている。
液体処理装置の構成は、例えば特許文献1,2に示されているように、高電圧パルス供給用の電源部を備え、液中に配した電極対の間に高電圧パルスを印加することによって、液中において電極間で連続的にプラズマを発生するようになっている。
また、特許文献2には、電極近傍の液をジュール加熱により気化させて、生成した気泡内に繰り返し大電力高電圧パルスを印加することによって、液中の気液界面でプラズマ化学反応の効率を向上させる技術が記載されている。
高電圧パルス電圧を供給する電源部は、例えば、交流電力を直流に変換する直流コンバータ、直流コンバータから出力される直流電力を一定の周期でスイッチングするインバータ、インバータから出力される交流のパルス電圧を昇圧して出力するパルストランスで構成されている。そして、電源部から電極対には、例えば、周波数1kHz〜100kHz、パルス幅約10μ秒〜20μ秒のパルス矩形波が、約800V〜1kVの電圧で出力される。
特開2008−13810号公報 特開2007−207540号公報
しかし、上記のような液体処理装置において、液中にプラズマを生成して液処理を良好に行うためには、電源部から多くの電力を供給する必要がある。そのため、液体処理装置が大型になりやすく、家電製品など小型の製品には適用しにくい。
本発明は、上記課題を鑑み、電源部における電力消費を少なくしながら液中プラズマを生成して良好に液処理を行うことができる液体処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様にかかる液体処理装置は、被処理液を収納する反応槽と、反応槽に設けられた電極対と、電極対間に電力を供給する電源部とを有し、反応槽の中でプラズマを生成することによって被処理液を処理する液体処理装置であって、電源部は、交流電源と、交流電源と電極対との間の電力経路に介挿され、当該電力経路を流れる電流を半波整流する整流ダイオードとを備え、反応槽には、電極対の中で高電位側の第1電極における被処理液に臨む電極部分を覆うように気体を導入して、当該電極部分と被処理液との間を隔離する気体層を形成する気体層形成部が設けられ、電極対の中の低電位側の第2電極は、被処理液に接触している構成とした。
上記態様の液体処理装置によれば、従来の液体処理装置と比べて、電源部から供給する電力は少なくても、液中にプラズマを発生させて、良好に液処理を行うことができる。
従って、比較的簡便な装置構成で、良好に液処理を行うことができる。
実施の形態にかかる液体処理装置1の全体構成図である。 (a)は液体処理装置1における第1電極20と気体層形成部60の構成を示す断面図、(b)は分解斜視図である。 液体処理装置1の構成を模式的に示す図である。 (a)は液体処理装置1の動作を模式的に示す図、(b)は比較例にかかる液体処理装置の動作を模式的に示す図である。 液体処理装置1において電極対に印加される電圧波形を示す図である。 実験結果を示す図である。 変形例にかかる液体処理装置の部分構成図である。
<発明に到った経緯>
液中プラズマを形成して液処理を行う液体処理装置においては、一般に被処理液を収納する反応層に設けられた電極対に高電圧の高周波を印加してプラズマを発生させて液処理がなされる。そのメカニズムを考察すると、電極対に高電圧の高周波を印加することによって、ジュール熱などで液中に気泡が形成され、その気泡の中でプラズマ放電が発生する。そして、プラズマ発生に伴って気泡の中で遊離した正イオン及び電子が発生する。その正イオンと電子が再結合してラジカルが生成され、生成したラジカルが液体中に浸透して、液中の不純物などと反応することによって処理がなされる。
ここで、液体中に空気などの気体を外部から導入して電極を覆うように気体層を形成すれば、ジュール熱を用いなくても気体層を形成でき、より少ない電力で液中プラズマを発生できる点に着想した。
さらに、気体層中における液との界面近傍において、正イオンと電子の再結合を多くするように工夫すれば、液体中に浸透するラジカルの数が多くなることにも着目した。そして、交流電源から電極対に流れる電流を半波整流すると共に、高電位側の電極に対して気体層を形成する装置構成とすることによって、気体層中における液体との界面近傍において正イオンと電子の再結合を多く発生できることも見出した。
このような知見に基づいて本発明の構成に到った。
<発明の態様>
本発明の一態様にかかる液体処理装置は、被処理液を収納する反応槽と、反応槽に設けられた電極対と、電極対間に電力を供給する電源部とを有し、反応槽の中でプラズマを生成することによって被処理液を処理する液体処理装置であって、電源部は、交流電源と、交流電源と電極対との間の電力経路に介挿され、当該電力経路を流れる電流を半波整流する整流ダイオードとを備え、反応槽には、反応槽には、電極対の中で高電位側の第1電極における被処理液に臨む電極部分を覆うように気体を導入して、当該電極部分と被処理液との間を隔離する気体層を形成する気体層形成部が設けられ、電極対の中の低電位側の第2電極は、被処理液に接触している構成とした。
上記態様の液体処理装置によれば、気体層形成部が反応槽に気体を導入して気体層を形成し、その気体層で電極部分の表面を被処理液から隔離している。従って、気体層を形成するのにジュール熱を用いる必要がなく、より少ない電力で気体層を形成することができる。
さらに、交流電源から電極対に流れる電流を整流ダイオードで半波整流すると共に、高電位側の第1電極における電極部分と被処理液との間を気体層で隔離しているので、プラズマ放電によって発生する正イオンは、第1電極との間のクーロン反発力によって気体層における気液界面の近傍に押しやられ、そこで電子と再結合してラジカルとなる。
それによって気液界面近傍で正イオンと電子の再結合によるラジカルが多く生成されるので、生成されたラジカルはこの気液界面から効率よく液中に浸透する。従って、ラジカルによる液処理が効率よくなされる。
よって、上記態様の液体処理装置によれば、より少ない電力で、効率よく液処理をなすことができる。省電力に伴って電源部の構成も簡素となる。また、電源部では、整流ダイオードで半波整流を行っているので、この点でも電源部の構成も簡素なものとすることができる。
上記態様の液体処理装置において、以下のようにしてもよい。
気体層形成部は、電極部分を内包するように気体層を形成し、その気液界面を、気体層を介して電極部分と対向するようにすれば、より効率よく液処置する効果が得られる。
このような気体層形成部は、反応槽の中において電極部分と隙間をおいて当該電極部分を包囲する包囲体と、反応槽の外から隙間に気体を導入する気体導入部とを設けることによって実現することができる。
ここで、電極部分は、反応槽の内部に突出し、包囲体が電極部分の周りを取り囲む筒状とし、気体導入部は、電極部分の根本側から隙間に気体を導入することが、電極部分の表面を覆う気体層を良好に形成する上で好ましい。
第1電極を、反応槽の壁を貫通して設置し、当該壁の外側部分で電力経路に接続し、気体層形成部において、気体を導入する導入口を、第1電極の外側部分に設けることも、装置構成をコンパクトにする上で好ましい。
整流ダイオードとして、リカバリー時間が10μ秒以下のものを用いる。これによって半波整流する際に、逆向きの電流をカットして第1電極に正方向のだけのパルス波形を印加することができる。従って、上記の界面近傍でのラジカル生成効果を高めることができる。
整流ダイオードを、複数のダイオード素子を直列に接続して構成する。それによって、駆動時に各ダイオード素子にかかる電圧は低くなるので、各ダイオード素子として耐圧性の低いものを用いることができ、コストを低減できる。
上記液体処理装置において、さらに交流電源及び気体層形成部の駆動を制御する制御部を設け、この制御部が、交流電源の駆動開始よりも気体層形成部の駆動を先に開始するようにする。それによって、交流電源が駆動して電極対に電圧が印加されるときには、すでに第1電極の電極部分の表面は気体層で被覆されているので、上記の少ない電力で液中プラズマを発生する効果を確実に得ることができる。
<実施の形態>
以下、実施の形態にかかる液体処理装置について、図面を参照しながら説明する。
[全体構成]
図1は、実施の形態にかかる液体処理装置1の全体構成図である。
液体処理装置1は、被処理水100を収納する反応槽10と、反応槽10に取り付けられた電極対(第1電極20及び第2電極30)と、第1電極20及び第2電極30間に電圧を印加する電源部40と、反応槽10との間で被処理水100を循環させる処理槽50を有している。そして、反応槽10においては、第1電極20及び第2電極30の間に印加される電力で被処理水100の中にプラズマ102を生成することによって被処理水100を処理する。
この液体処理装置1は、例えば台所、洗面所やトイレなどに設置される家庭用の水浄化装置であって、被処理水100は水である。
反応槽10及び処理槽50は、被処理水100を収納できる容器である。その材質は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどのプラスチックやテフロンなどの樹脂材料が成形性やコスト面で好ましい。ただし、ガラス、セラミックスや金属などを用いることもできる。
反応槽20と処理槽50との間には、配管51及び配管52が接続され、配管51に循環ポンプ54が介挿されている。反応槽10の内部には被処理水100で満たされ、処理槽50内部にも被処理水100が充填され、循環ポンプ54を駆動することによって、被処理水100が循環するようになっている。
反応槽10及び処理槽50の容量は、例えば反応槽10及び処理槽50を合算して約600ミリリットルの容積を有する。処理槽50には、被処理水100の出入口となる液体口55及び気体の抜け口となる気体口56が設けられている。
反応槽10における側壁11には、第1電極20及び第2電極30が側壁11に設置されている。第1電極20は高電位側(正極側)の電極であり、第2電極30は低電位側(負極側)の電極である。
液体処理装置1には、さらに、電源部40、循環ポンプ54、ポンプ80を駆動制御する制御部90も設けられている。
[第1電極20及び第2電極30]
第1電極20は電極棒21を備え、第2電極30も電極棒31を備えている。これらの電極棒21,31は、側壁11を貫通して反応槽10の内方に突出している。液中プラズマを形成する上で、電極棒21の直径は2mm以下とすることが好ましい。
電極棒21は、タングステン材料で形成されている。ただしこの他に、鉄、銅、アルミ、白金、錫、真鍮、あるいはこれら金属の1種以上を含む合金を材料に用いても良い。
一方、第2電極30の電極棒31は被処理水100と接触している。電極棒31の形状や材質は特に限定されず、電極棒21と同様のものを用いてもよい。
また処理槽50は接地されており、それに伴って処理槽50中の被処理水100及び反応槽10中の被処理水100全体が接地され第2電極30も接地されていることになる。
反応槽10における第2電極30の位置は、電極棒31の一部が被処理水100と接触する位置であればよく、第1電極20と対向させる必要もない。
ただし、第1電極20と第2電極30との間の距離は、近すぎるとプラズマを生成できるが、電極間が短絡したプラズマになりモードが変わってしまう。つまり、第1電極20と気体壁の間の放電とならずラジカルの生成量が少なくなってしまう。従って、印加する電圧と導入する気流の圧力と種類にもよるが、10mm以上離すことが好ましい。
第1電極20が設置されている箇所には、第1電極20における電極棒21を覆うように気体層を形成する気体層形成部60が設けられている。この気体層形成部60はポンプ80で反応槽10の外から空気を導入し、第1電極20における被処理水100に臨む電極部分21aを覆うように気体層を形成する。
[気体層形成部60]
第1電極20と気体層形成部60の構成について、図1,2を参照しながらさらに詳述する。
図2(a),(b)に示すように、反応槽10における側壁11の下部には貫通孔11aが開設され、側壁11の外面には、この貫通孔11aを覆うように保持ブロック12が取り付けられている。この保持ブロック12は、保持ブロック12には貫通孔11aと連通する貫通孔12aが開設されている。保持ブロック12には、成型が容易で剛性を有する絶縁性材料、例えばアクリル樹脂、PEEK樹脂のような樹脂を用いることが好ましい。
保持ブロック12は、側壁11の外面にねじで固定されている。保持ブロック12と側壁11との間には、貫通孔11aの外側を囲む環状のシール材13が介挿されている。保持ブロック12の固定は、長ねじ(不図示)を、保持ブロック12に形成された挿通孔14に挿通し、側壁11に形成されたねじ孔15に螺号することによってなされている。
保持ブロック12には、貫通孔12a内を挿通するように第1電極20が取り付けられている。
図2(b)の部分拡大図に示すように、第1電極20は、金属で形成された電極棒21、及び電極棒21の根本部分21bを支持する電極支持部22を有している。電極支持部22は、第1電極20よりも大きい直径を有する有底筒状の部材であって、導電性の金属で形成されている。
ここでは、電極棒21の直径を0.95mm、電極支持部22の直径を3mmとする。ただし、各寸法はこれに制約されるものではない。
また、電極支持部22の材料は、鉄をはじめ、一般的にネジに用いられている材料、例えば、銅、亜鉛、アルミ、錫、真鍮などを用いることができる。
電極支持部22の端部には挿入孔23が形成され、電極棒21は、その根本部分21bが挿入孔23に圧入されることによって電極支持部22に保持されている。
挿入孔23は、電極支持部22の端面に十字状に刻まれて形成されている。従って挿入孔23に電極棒21の根本部分21bが挿入されると、電極棒21は電極支持部22によって挿入孔23の中心に保持されると共に、電極棒21の周囲においては挿入孔23を通して空気が流通可能になっている。
また、電極支持部22の外周面には雄ねじが形成され、電極支持部22の貫通孔12aの内周面にも対応するねじが形成されている。そして電極支持部22を貫通孔12aにねじ込むことによって保持ブロック12に固定されている。電極支持部22の外周面と貫通孔12aの内周面の間にはシール材を介挿してシールすることが好ましい。
このようにして第1電極20は、保持ブロック12を介して反応槽10に取り付けられ、その状態で、電極棒21の先端側は、側壁11の貫通孔11aを通って反応槽10内に突出している。電極棒21は、保持ブロック12における貫通孔12aの軸に沿って取り付けられている。
電極支持部22には、気体供給用のポンプ80から空気を送り込む空気供給用の絶縁性チューブ81が接続されている。
さらに、電極棒21における被処理液100に臨む電極部分21a(電極棒21の先端側の部分)は、絶縁性材料からなる包囲体61で包囲されている。この包囲体61は、電極棒21の周りに空気を閉じ込める働きをなすものであって、電極棒21と距離をおいて、電極棒21を取り囲んだ状態で、保持ブロック12に装着されている。包囲体61を形成する絶縁性材料としては、耐空性を有するセラミックスが好ましい。
包囲体61の保持ブロック12への固定は、包囲体61の端部を、保持ブロック12の貫通孔12aに圧入することによってなされている。包囲体61の先端は、電極棒21の先端よりも先まで伸長し、先端部に空気の出口となる開口61aが開設されている。
このような構成の気体層形成部60において、ポンプ80から電極支持部22の中に送り込まれる空気は、電極支持部22の挿入孔23を通って保持ブロック12の貫通孔12aを経て包囲体61の中に流れ込み、電極棒21と包囲体61との隙間を流通する。
ここで上記のように挿入孔23は十字状に形成されその中心に電極棒21が支持されているので、挿入孔23を通過した空気は、電極部分21aの周りを囲みながら、電極部分21aの根本側から先端側に向かって流通する。
そして、この空気は包囲体61の開口61aから被処理水100の中に気泡として放出される。
従って、電極棒21における被処理液100に臨む電極部分21aは、気体層101に内包される。すなわち、この電極部分21aの表面全体が、気体層101によって被覆され、電極部分21aと被処理液100との間は気体層101によって隔離された状態となる。この状態は、電極部分21aが単一の柱状の気泡で覆われた状態ということもできる。
図3に示すように、開口61aの近傍において、電極部分21aは気体層101を挟んで気液界面111と対向している。特に、電極部分21aの先端が気体層101を挟んで気液界面111と対向している。これによって、後述するように気体層101内でプラズマ放電が良好に発生して、優れた液処理効果を得ることができる。
[電源部40]
図1,3に示すように、電源部40は、高周波を発生する交流電源41、交流電源41からの出力電圧を昇圧する高電圧トランス42を備え、さらに高電圧トランス42から出力される交流を半波整流する整流ダイオード43を備えている。電源部40における電源部40の消費電力は、例えば30W〜100Wである。
交流電源:
交流電源41は、商用電源(100V、50〜60Hz)から供給される電力を整流し平滑化する整流回路、及び平滑化した電力を高周波変換するインバータ回路を備える。この交流電源41から出力される周波数は1Hz〜100Hz以下の範囲であって、交流電圧は例えば100Vである。周波数が高いほど消費電力は大きくなる。ここでは周波数60kHzとする。
高電圧トランス42は、1次側コイル及び2次側コイルを備え、1次側コイルは交流電源41に接続されている。そして、交流電源41から出力される電圧を、高電圧の交流に変換する
高電圧トランス42から出力される電圧波形は、正弦波状の交流波形である。
高電圧トランス42において昇圧する電圧の大きさは、電源部40から出力する電圧がどの程度必要かによって決まり、その電圧値は、被処理液100の導電率や電極の形態によって変わる。すなわち、被処理液100の導電率が高い場合は必要とする電圧は低く、被処理液100の導電率が低い場合は、必要となる電圧は高くなる。ただし、本発明者の知見によれば、電源部40から出力する電圧として必要な値(ピーク電圧)は、最大でも5kV程度である。
整流ダイオード43:
高電圧トランス42の二次側コイルは、電極対(第1電極20と第2電極30)に接続されている。ただし、高電圧トランス42の二次側コイルから電極対への電力供給路に介在するように整流ダイオード43が設けられている。この整流ダイオード43は、電流を半波整流するように、電極対と直列にされている。
図1,3に示す例においては、整流ダイオード43は高電圧トランス42の二次側コイルにおける一方の端子42aが整流ダイオード43のアノード側に接続されている。そして整流ダイオード43のカソード側は、電力線71を介して第1電極20に接続されている。また、高電圧トランス42の二次側コイルにおける他方の端子42bは、電力線72を介して第2電極30に接続されている。
電力線71と第1電極20との接続は、例えば電力線71の端部に圧着端子を取り付けて、これを電極支持部22に接続することによって行う。電力線72と第2電極30との接続も同様である。
以上のように、電源部40においては、交流電源41と高電圧トランス42とで構成される交流電源部から高電圧で正弦波の交流電圧が出力される。そして、整流ダイオード43で半波整流され、第1電極20には正の電圧がパルス状に印加される。なお、ここで整流ダイオード43はスイッチのように機能するので、付加的にスイッチを設けなくても負側がカットされて半端整流がなされる。
図5は、電源部40によって第1電極20と第2電極30との間に印加される電圧波形の一例を示す図である。ここで、第2電極30の電位はグランド電位と同等なので、この電圧波形は、第1電極20の電位を示すことになる。
第1電極20には図5に示すように正弦波の負側がカットされたパルス状の正の高電圧(周波数60kHz)が印加されることになる。
整流ダイオード43の構成:
整流ダイオード43は、複数のダイオード素子を直列に接続して構成されている。
図3には、電源部40において、複数(n個)のダイオード素子D1、D2…Dnを直列接続して整流ダイオード43が構成されている。それによって、各ダイオード素子D1、D2…Dnにかかる電圧は約1/nに低下するので、各ダイオード素子には低耐圧のダイオード素子を用いることができる。
整流ダイオード43に、例えば10kV程度の耐圧を有するダイオード素子を1個だけ用いることも可能であるが、高耐圧のダイオード素子はコストが高くなり、素子の大きさも大きくなりやすい。
これに対して、低耐圧のダイオード素子を複数個直列接続して用いる方が、低コストとなり、素子サイズも小さいものを使用することができる。また、チップダイオードを用いれば、さらに小型化することも可能である。
なお、図3に示す整流ダイオード43は、複数(n個)のダイオード素子を直列に接続しているだけであるが、直列及び並列を組み合わせた接続形態としてもよい。並列を組み合わせることによって、整流ダイオード43における電流許容値を高めることができる。
高電圧トランス42から出力される周波数が高い場合、一般的な汎用整流ダイオード(例えば型番IN4007)では、逆方法の電流が十分にカットされず、第1電極20に負側の高電圧も印加されてしまう。従って、整流ダイオード43として、リカバリー時間(trr,逆回復時間)が短いダイオード素子(一般的にファーストリカバリーダイオードといわれている。)を用いる。このリカバリー時間は、駆動時にダイオード素子に印加される電圧の向きが順バイアス方向から逆バイアスに変化したときに、蓄積されているキャリアによって通電がなされる時間である。
例えば、交流電源の周波数が60kHzの場合、整流ダイオード43においては、リカバリー時間が16μ秒以下のファーストリカバリーダイオード素子を使用する。そして、周波数が低い場合は、ダイオード素子のリカバリー時間はこれより長くてもよく、例えば周波数30kHzの場合はリカバリー時間が33μ秒以下のダイオード素子を用いればよい。一方、周波数が高い場合は、リカバリー時間がより短い整流ダイオードを使う必要がある。例えば周波数100kHzでは、リカバリー時間が10μ秒以下のものを用いることが望ましい。
通常、交流電源41の周波数は100kHz以下なので、整流ダイオード43の各ダイオード素子には、リカバリー時間が10μ秒以下のダイオード素子を用いればよい。
[液体処理装置1の動作]
液体処理装置1の操作及び動作を説明する。
操作者は処理槽50及び反応槽10に被処理液100を入れる。
制御部90は、操作者が行う指示に基づいて、循環ポンプ54及びポンプ80を始動する。
循環ポンプ54が駆動すると被処理液100が反応槽10と処理層50の間を循環する。それによって、反応槽10内の被処理液100及び処理層50内の被処理液100が撹拌される。なお被処理水100の循環速度は、プラズマによる被分解物の分解速度と反応槽10,処理層50の容積に基づいてあらかじめ適切な値に設定しておく。
ポンプ80から送られる気体の流量は、例えば0.5リットル/min〜2.0リットル/minである。ポンプ80から送られる空気は、第1電極20の電極支持部22の中を通って、包囲体61の中に導入される。その空気は、電極部分21aの表面を被覆しながら包囲体61の内部を流通して、包囲体61の先端にある開口61aから被処理水100の中に放出される。被処理水100中に気体層101が柱状に形成されることになる。
図1に示す例では、包囲体61のから被処理水100の中に放出される空気は、一定距離(10mm以上)にわたって途切れることのない、単一の大きな気泡となっている。
このようにして、第1電極20の電極部分21aは常に気体層101で覆われた状態となる。
気体層101を形成し終わった空気は、反応槽10の上部から被処理液100と共に配管52を経由して処理槽50に送られ、気体口56から放出される。
制御部90は、上記のようにポンプ80を始動した後に交流電源41を始動する。
交流電源41を駆動すると、第1電極20に正のパルス電圧(周波数60kHz)が印加される。そして反応槽10の中で液中プラズマが生成され、気体層101の中ではプラズマの発生に伴って、正イオン(例えば、N+,N2 +,OH+,H+,O+)と電子(e-)、と中性粒子が生成される。この正イオン及び電子は、高電圧パルスの繰返周波数に応じて断続的に発生する。なお、これら正イオンの生成は、プラズマ部102を発光分光分析することで確認できる。
そして、発生した正イオンと電子とが再結合することによって中性のラジカルが生成される。生成されたラジカルは、気体層101と被処理水100との気液界面111から被処理水100に浸透し拡散する。
拡散したラジカルによって、被処理水100が処理される。すなわち、被処理水100中の被分解物(有害物質)が分解されたり、殺菌がなされる。
操作者は、このようにして処理された被処理水100を処理槽50の液体口55から取り出す。
[液体処理装置1による効果]
上記のように液体処理装置1では、電源部40における整流ダイオード43で半波整流されることによって、第1電極20に印加される電圧が正のパルス状となり、かつ第1電極20の電極部分21aが気体層101で被覆され、電極部分21aと被処理水100との間が気体層101で隔離された状態となっている。これによって以下の効果が得られる。
図3,図4(a)に示すように、第1電極20は正極であって、気体層101を介して気液界面111と対向している。また図4(a)中に破線Lで示すように、気液界面111は被処理水100及び第2電極30と導通し、接地された電極として機能する。すなわち正極である電極部分21aが、気体層101を介して、気液界面111(接地された電極)と対向していることになる。
従って、第1電極20に正電圧が印加されると、電極部分21aと気液界面111との間に電界が形成され、気体層101内で高電圧絶縁破壊放電が生じ、気体層101内の気化物が電離してプラズマ化する。ここで形成されるプラズマ部102の大きさは気体層101の容積に左右され、気体層101の容積が大きいほど、被処理水100の液中で大面積の対向電極を形成したことに等しくなるのでプラズマも大きくなる。
なお、プラズマの生成については、プラズマ発光をフォトセンサで測定することによって確認することができる。
ところで、プラズマ放電によって気体層101の中に生成される正イオンは、液体相に侵入しにくいが、気体層と液体の界面部分で電子と結合してラジカルになると液体相に侵入しやすい。
ここで、図4(a)に示すように、気体層101の中で生成される正イオンは、第1電極20との間に働くクーロン反発力によって、気液界面111の近くに押しやられる。
そして、気体層101と被処理液100との気液界面111近くで正イオンが電子と再結合する割合が多くなるので、気体層101で生成される生成されるラジカルの中で被処理液100に溶解及び拡散するラジカルの割合が多くなる。従って、被処理液100の中に浸透するラジカル数が多くなる。なお、被処理液中のラジカル数は、ESRもしくは滴定によって測定することができる。
このように液体処理装置1においては、液中に多くラジカルが拡散されることによって、被処理液100を処理する効果が大きくなる。
さらに、電源部40から電極対に流れる電流が整流ダイオード43で半波整流されるので、高電圧トランス42から出力される交流を半波整流せずに電極対に印加する場合と比べて、消費電力はより少なくて済む。
以上のように、液体処理装置1によれば、少ない消費電力で、被処理液100を処理する効果は大きい。従って、電源部40を小型化しながら、被処理液100を処理する能力を高めることができる。
また、気体層101の中で生じるプラズマ放電がアーク放電に移行した場合は、第1電極20の電極棒21が溶解して消耗が激しくなるが、液体処理装置1においては、半波整流しているので、第1電極20には電圧印加されない休止時間が形成される。それによって、プラズマ放電がアーク放電に移行するのが抑制される。従って、液体処理装置1においては、第1電極20における電極棒21の消耗も抑制される。
さらにこれらの電極棒21,31は、側壁11を貫通して反応槽10の内方に突出しているので、液体(被処理液100)による冷却効果によって、温度上昇が抑制される。
また、電源部において高出力で立ち上がりの急峻なパルス電圧を生成しようとすれば、電源部においてパルストランスを用いることが必要となり、装置が大がかりなりやすいが、液体処理装置1の電源部40では、高電圧トランス42から出力される電圧波形は正弦波であって、立ち上がりの急峻な矩形波ではない。従って、液体処理装置1においては、電源部40は比較的簡素なもので済ませることができる。
図4(b)は、実施の形態と効果を対比するための参考例を示す図である。この参考例では、側壁11に取り付けられている正極120が管状であって、その中を通って空気が導入されているが、正極120を包囲する包囲体は設けられていないので、正極120を気体層で覆うことができず、被処理液100の中に気泡が分散形成されている。なお、負極130は、第2電極20と同様に被処理液100と接触している。
この参考例の場合、正極120が被処理液100と接触し、正極120と被処理液100との間が気体層で隔離された構造が形成されていないので、正極120に半波整流した正パルスを印加したとしても、消費電力を低減する効果は液体処理装置1と比べて少ない。
また、正極120と被処理液100との間が気体層で隔離された構造が形成されていないので、被処理液100中のラジカル数を増加させる効果も期待しにくい。
また図1、図2(a),(b)からわかるように、第1電極20及び気体層形成部60が保持ブロック12の周りに形成されている。そして、第1電極20は反応槽10の側壁11を貫通して設置され、側壁11の外側で電力線71と接続されている。また、気体層形成部60における空気を導入する導入口が、第1電極20における側壁11の外側部分(電極支持部22)に設けられている。
これによって、液体処理装置1における第1電極20及び気体層形成部60の部分がコンパクトな構成になっている。
[実験]
液体処理装置1による処理効果を確認する実験として、化学物質の一つであるインディゴカーミンを10mg/L溶解した水溶液を被処理水100とし、周波数を30kHz及び60kHzに設定してその分解速度を調べた。比較例として、周波数60kHzで半波整流を施さない場合の分解速度も調べた。電源のピーク電圧はいずれも同等である。
図6は、その実験結果であって、No.1(△のプロット)は周波数30kHzで半波整流した場合、No.2(■のプロット)は周波数60kHzで半波整流した場合の結果を示す。No.3(○のプロット)は周波数60kHzで半波整流しない比較例の結果を示す。
No.1では、インディゴカーミンの分解速度は、0.77mg/minであって、すべてのインディゴカーミンを分解するのに要する時間は約15分である。No.2では、インディゴカーミンの分解速度は1mg/Lminであって、すべてのインディゴカーミンを分解するのに要する時間は約12分である。
No.1とNo.2の比較により、周波数を上げることによって分解速度も上がることがわかる。
これは、周波数を上げると、時間当たりに投入される電力が増加し、それに応じてプラズマが生成している累積時間が長くなり、生成される正イオン及び電子の数が増え、被処理液100の中に生成されるラジカルの数が増加するためと考えられる。
No.3では、インディゴカーミンの分解速度は0.66mg/minであって、すべてのインディゴカーミンを分解するのに要する時間は約16分である。
No.2とNo.3との比較により、半波整流を行う方が、分解速度が速いことがわかる。
半波整流しないNo.3の方が、分解速度が遅いのは、第1電極20の極性が交互に入れ替わるので、気体層101中に存在する正イオンを気液界面111の近くに押しやる作用がなく、従って被処理液100に溶解するラジカル数を増加させる効果も得られないためと考えられる。なお、No.1とNo.3の消費電力が約15Wで、No.2は消費電力が約30Wである。
[変形例]
1.実施の形態にかかる液体処理装置1では、整流ダイオード43は第1電極20側の電力線71に接続されていたが、これに限定されない。
例えば、整流ダイオードを、第2電極30側の電力線72に接続してもよい。この場合、整流ダイオードのカソード側が端子42bに、アノード側が第2電極30に接続される。
また第1電極20側の電力線71と、第2電極側30側の電力線72の両方に整流ダイオードを接続してもよい。
2.実施の形態にかかる液体処理装置1では、第1電極20及び包囲体61は、保持ブロック12に装着されていたが、反応槽10に取り付ける形態は、これに限定されない。
例えば図7(a)に示すように、反応槽10の側壁11に取付口11aを設けて、その取付口11aに第1電極20及び包囲体61を直接装着してもよい。
また上記実施の形態では、包囲体61は反応槽10と別の材料で形成されていたが、同じセラミック材料で反応槽10と包囲体61とを一体で形成してもよい。
3.実施の形態にかかる液体処理装置1では、包囲体61が円筒状であったが、包囲体61の形状はこれに限定されず、第1電極20における被処理液100に臨む電極部分21aを包囲する形状であればよい。例えば図7(b)に示すように電極部分21aを包囲する球状でもよい。
また上記実施の形態では、開口61aの位置が電極部分21aの先方にあったが、包囲体61に開設する開口61aの位置は被処理液100に空気を放出できる位置であればよい。例えば図7(b)に示すように電極部分21aの両サイドに開口61aを設けてもよい。
これら変形例にかかる包囲体61においても、電極部分21aを気体層101が被覆し、電極部分21aと気液界面111とが気体層101を介して対向するので、液体処理装置1と同様の効果が得られる。
4.実施の形態にかかる液体処理装置1では、気体層形成部60が供給する気体は空気であったが、He,ArあるいはO2などを供給してもよく、同様の効果を得ることができる。
5.実施の形態では、被処理液100は水であったが、導電性の液体であれば液体処理装置1を用いて同様に処理することができる。例えば、各種の塩を溶解した水溶液、アルコール類、カルボン酸類、あるいはこれらの混合物を処理することもできる。
6.実施の形態にかかる液体処理装置1では、被処理液100を反応槽10と処理槽50との間を循環させるようにしたが、処理層は設けなくても同様に実施することができる。その場合、反応槽内で被処理液100を撹拌することが好ましい。
7.実施の形態にかかる液体処理装置1では、電源部40において、商用電源からの電力を周波数変換する交流電源41を用いたが、商用電源からの電力を周波数変換せずに直接昇圧トランスで昇圧し、これを半波整流しても実施することは可能である。
また、電源部40において、畜電池からの直流電力をインバータで交流に変換し、昇圧トランスで昇圧し、半波整流して用いることも可能である。
本発明にかかる液体処理装置は、浄水装置の他に、洗濯機用の水を処理する水処理機、トイレ用の水を処理する水処理機、風呂用の水を処理する水処理機など、水処理を必要とする各種家電製品に用いることができる。また液中で化学反応を発生させる装置としても利用できる。
1 液体処理装置
10 反応槽
11 側壁
11a 貫通孔
12 保持ブロック
12a 貫通孔
13 シール材
20 反応槽
20 第1電極
21 電極棒
21a 電極部分
21b 根本部分
22 電極支持部
23 挿入孔
30 第2電極
31 電極棒
40 電源部
41 交流電源
41 交流電源
42 高電圧トランス
42a,42b 端子
43 整流ダイオード
50 処理槽
54 循環ポンプ
60 気体層形成部
61 包囲体
61a 開口
71,72 電力線
80 ポンプ
90 制御部
100 被処理液
101 気体層
111 気液界面

Claims (8)

  1. 被処理液を収納する反応槽と、前記反応槽に設けられた電極対と、前記電極対間に電力を供給する電源部とを有し、前記反応槽の中でプラズマを生成することによって前記被処理液を処理する液体処理装置であって、
    前記電源部は、
    交流電源と、
    前記交流電源と前記電極対との間の電力経路に介挿され、当該電力経路を流れる電流を半波整流する整流ダイオードとを備え、
    前記反応槽には、
    前記電極対の中で高電位側の第1電極における前記被処理液に臨む電極部分を覆うように気体を導入して、当該電極部分と前記被処理液との間を隔離する気体層を形成する気体層形成部が設けられ、
    前記電極対の中の低電位側の第2電極は、前記被処理液に接触している、
    液体処理装置。
  2. 前記気体層形成部は、
    前記電極部分を内包するように前記気体層を形成し、その気液界面が当該気体層を介して前記電極部分と対向している、
    請求項1記載の液体処理装置。
  3. 前記気体層形成部は、
    前記反応槽の中において前記電極部分と隙間をおいて当該電極部分を包囲する絶縁性の包囲体と、
    前記反応槽の外から前記隙間に気体を導入する気体導入部とを備える、
    請求項1又は2に記載の液体処理装置。
  4. 前記電極部分は、前記反応槽の内部に突出し、
    前記包囲体は、前記電極部分の周りを取り囲む筒状であって、
    前記気体導入部は、
    前記電極部分の根本側から前記隙間に気体を導入する、
    請求項3に記載の液体処理装置。
  5. 前記第1電極は、
    前記反応槽の壁を貫通して設置され、
    当該壁の外側部分で前記電力経路に接続されており、
    前記気体層形成部において、前記気体を導入する導入口が、
    前記第1電極の外側部分に設けられている、
    請求項1〜4のいずれかに記載の液体処理装置。
  6. 前記整流ダイオードは、リカバリー時間が10μ秒以下である、
    請求項1〜5のいずれかに記載の液体処理装置。
  7. 前記整流ダイオードは、
    複数のダイオード素子が直列に接続されて構成されている、
    請求項1〜6のいずれかに記載の液体処理装置。
  8. さらに、前記交流電源及び前記気体層形成部の駆動を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記交流電源の駆動開始よりも前記気体層形成部の駆動を先に開始する、
    請求項1〜7のいずれかに記載の液体処理装置。
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